JPH0824833A - 高炉における無機質繊維フィルター廃材の処理方法 - Google Patents
高炉における無機質繊維フィルター廃材の処理方法Info
- Publication number
- JPH0824833A JPH0824833A JP6189773A JP18977394A JPH0824833A JP H0824833 A JPH0824833 A JP H0824833A JP 6189773 A JP6189773 A JP 6189773A JP 18977394 A JP18977394 A JP 18977394A JP H0824833 A JPH0824833 A JP H0824833A
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- JP
- Japan
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- blast furnace
- waste material
- fiber filter
- inorganic fiber
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】無機質繊維フィルター廃材を再利用の原料とし
て回収し、高炉周辺機器の断熱被覆に再利用後、高炉の
出銑樋へ投入して溶融処理し、高炉スラグ成分に添加し
て増量する。 【構成】無機質繊維フィルター廃材２を回収し、高炉３
周辺関連原料焼結工程４の、点火炉５側排気ダクト７外
囲を同廃材により断熱被覆し、同被覆を使用済み後、高
炉３の出銑樋８へ投入して水砕樋９側の高炉スラグに混
入して再利用する。
て回収し、高炉周辺機器の断熱被覆に再利用後、高炉の
出銑樋へ投入して溶融処理し、高炉スラグ成分に添加し
て増量する。 【構成】無機質繊維フィルター廃材２を回収し、高炉３
周辺関連原料焼結工程４の、点火炉５側排気ダクト７外
囲を同廃材により断熱被覆し、同被覆を使用済み後、高
炉３の出銑樋８へ投入して水砕樋９側の高炉スラグに混
入して再利用する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、無機質繊維フィルター
廃材の発生源、例えば発電所の、コンバッションエアー
フィルターの廃材を再利用可能な有価原料として回収
し、同フィルター廃材を断熱材として、高炉周辺装置の
給排気ダクト外囲を被覆して使用し、同被覆の経時変化
によりその断熱効果が低下したとき、同被覆を除去し、
高炉の出銑樋へ投入して溶融処理し、高炉スラグに混入
する無機質繊維フィルター廃材の再利用処理方法に関す
る。
廃材の発生源、例えば発電所の、コンバッションエアー
フィルターの廃材を再利用可能な有価原料として回収
し、同フィルター廃材を断熱材として、高炉周辺装置の
給排気ダクト外囲を被覆して使用し、同被覆の経時変化
によりその断熱効果が低下したとき、同被覆を除去し、
高炉の出銑樋へ投入して溶融処理し、高炉スラグに混入
する無機質繊維フィルター廃材の再利用処理方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の無機質繊維フィルター廃棄物の処
理方法は、焼却処理又は溶融処理が試みられたが焼却処
理方法は焼却残滓の処理方法が確立されず、溶融処理方
法は大量の熱量と大規模な処理施設を必要とし、その実
施例が少ないため、大量のフィルター廃材は単に埋め立
て地等に埋没処理されることが多く、同フィルター廃材
の密度は０．０８ｇ／ｃｃと小さく、容積が嵩ばり、埋
立用材料としても不適当であった。
理方法は、焼却処理又は溶融処理が試みられたが焼却処
理方法は焼却残滓の処理方法が確立されず、溶融処理方
法は大量の熱量と大規模な処理施設を必要とし、その実
施例が少ないため、大量のフィルター廃材は単に埋め立
て地等に埋没処理されることが多く、同フィルター廃材
の密度は０．０８ｇ／ｃｃと小さく、容積が嵩ばり、埋
立用材料としても不適当であった。
【０００３】また、このような無機質繊維フィルター廃
棄物処理の実態は、無機質繊維フィルター廃材の再利用
ないし有効利用のための用途開発を阻むこととなってい
る。
棄物処理の実態は、無機質繊維フィルター廃材の再利用
ないし有効利用のための用途開発を阻むこととなってい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の無機質繊維フィ
ルター廃棄物の処理方法は、上記のように不完全な状態
であって、この処理方法の確立は、研究課題となってい
た。
ルター廃棄物の処理方法は、上記のように不完全な状態
であって、この処理方法の確立は、研究課題となってい
た。
【０００５】また、このフィルター廃材の処理方法を確
立を前提として、同フィルター廃材の再利用ないし有効
利用を促進するため、用途開発の課題がある。
立を前提として、同フィルター廃材の再利用ないし有効
利用を促進するため、用途開発の課題がある。
【０００６】本発明は、このような課題に対し無機質繊
維フィルター廃材を再利可能な有価原料としてその発生
源において回収し、同廃材を断熱材として、高炉周辺装
置の給排気ダクト外囲を被覆して使用し、同被覆の経時
変化によりその断熱効果が低下したとき、同被覆を除去
して高炉の出銑樋へ投入することにより溶融処理し、溶
融生成物を高炉水砕樋へ合流し、高炉スラグ、即ち、水
砕に混入する無機質繊維フィルター廃材の処理方法を提
供することを目的としている。
維フィルター廃材を再利可能な有価原料としてその発生
源において回収し、同廃材を断熱材として、高炉周辺装
置の給排気ダクト外囲を被覆して使用し、同被覆の経時
変化によりその断熱効果が低下したとき、同被覆を除去
して高炉の出銑樋へ投入することにより溶融処理し、溶
融生成物を高炉水砕樋へ合流し、高炉スラグ、即ち、水
砕に混入する無機質繊維フィルター廃材の処理方法を提
供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の方法においては、無機質繊維フィルター廃
材を再利用可能な有価原料としてその発生源において回
収し、同廃材を断熱材として、高炉周辺装置の給排気ダ
クト外囲を被覆することにより、同ダクトを外気より断
熱し、ダクト内面及び連結機器への酸露並びにダストの
付着を防止することとしている。
に、本発明の方法においては、無機質繊維フィルター廃
材を再利用可能な有価原料としてその発生源において回
収し、同廃材を断熱材として、高炉周辺装置の給排気ダ
クト外囲を被覆することにより、同ダクトを外気より断
熱し、ダクト内面及び連結機器への酸露並びにダストの
付着を防止することとしている。
【０００８】上記フィルター廃材を断熱材として使用す
る高炉周辺装置の実施例としては、原料焼結工程のライ
ンにおける点火炉側排気ダクトに適用するとき、同ダク
トを外気より断熱することにより、ダクト内面の酸露点
を避け、ダクト内面へのダスト付着、ダスト付着による
ダクトの閉塞、及びダクトに連通するブローア等の回転
機器への付着による回転部分の不釣り合いないし振動防
止を図るものである。
る高炉周辺装置の実施例としては、原料焼結工程のライ
ンにおける点火炉側排気ダクトに適用するとき、同ダク
トを外気より断熱することにより、ダクト内面の酸露点
を避け、ダクト内面へのダスト付着、ダスト付着による
ダクトの閉塞、及びダクトに連通するブローア等の回転
機器への付着による回転部分の不釣り合いないし振動防
止を図るものである。
【０００９】また、同被覆の経時変化によりその断熱効
果が低下したとき、同被覆を除去し、高炉の出銑樋へ投
入することにより溶融処理し、溶融生成物を高炉水砕樋
へ合流し、高炉スラグ、即ち、水砕に混入し、セメント
材等へ再利用してこの処理方法の完結を図ることことと
している。
果が低下したとき、同被覆を除去し、高炉の出銑樋へ投
入することにより溶融処理し、溶融生成物を高炉水砕樋
へ合流し、高炉スラグ、即ち、水砕に混入し、セメント
材等へ再利用してこの処理方法の完結を図ることことと
している。
【００１０】
【作用】上記の方法により、無機質繊維フィルター廃材
を回収し、同廃材の熱伝導率が０．０４Ｗ・ｍ−１・°
Ｋ−１と小さいことに着目し、断熱材として、高炉周辺
装置の給排気ダクト外囲を被覆することにより、同ダク
トを外気より断熱し、ダクト内面及び連結機器への酸露
並びにダストの付着を防止し、従ってダクトの通気抵抗
増加ないし閉塞を防ぎ、また、ダクトに連通するブロー
ア等回転機器へのダスト付着による不釣り合いないし振
動を防止することとなる。
を回収し、同廃材の熱伝導率が０．０４Ｗ・ｍ−１・°
Ｋ−１と小さいことに着目し、断熱材として、高炉周辺
装置の給排気ダクト外囲を被覆することにより、同ダク
トを外気より断熱し、ダクト内面及び連結機器への酸露
並びにダストの付着を防止し、従ってダクトの通気抵抗
増加ないし閉塞を防ぎ、また、ダクトに連通するブロー
ア等回転機器へのダスト付着による不釣り合いないし振
動を防止することとなる。
【００１１】また、同被覆の経時変化による断熱効果の
低下時に、同被覆を除去して高炉の出銑樋へ投入するこ
とにより溶融処理し、溶融生成物は高炉水砕樋へ合流
し、高炉スラグ、即ち、水砕に混入することになり、同
被覆を構成する無機質繊維フィルターの主成分は無害で
あって、高炉スラグ、即ち、水砕の有効成分となり、同
フィルターに添加されていた粘着剤は燃焼し、有害生成
物として高炉スラグに混入されることがない。
低下時に、同被覆を除去して高炉の出銑樋へ投入するこ
とにより溶融処理し、溶融生成物は高炉水砕樋へ合流
し、高炉スラグ、即ち、水砕に混入することになり、同
被覆を構成する無機質繊維フィルターの主成分は無害で
あって、高炉スラグ、即ち、水砕の有効成分となり、同
フィルターに添加されていた粘着剤は燃焼し、有害生成
物として高炉スラグに混入されることがない。
【００１２】また、同被覆を高炉の出銑樋へ投入するこ
とにより溶融処理すると、同被覆を構成する無機質繊維
フィルターの主成分は、高炉スラグ成分に含まれ、同ス
ラグに混入して増量することとなる。
とにより溶融処理すると、同被覆を構成する無機質繊維
フィルターの主成分は、高炉スラグ成分に含まれ、同ス
ラグに混入して増量することとなる。
【００１３】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１において、無機質繊維フィルター廃材を再利用可能
な有価原料としてその発生源１において回収した上記フ
ィルター廃材２の再利用を適用する高炉３周辺装置の実
施例としては、原料焼結工程のライン４の、点火炉５側
のブローア６等の回転機機を含む排気ダクト７におい
て、同ダクト外囲に同無機質繊維フィルター廃材を断熱
材として被覆している。
図１において、無機質繊維フィルター廃材を再利用可能
な有価原料としてその発生源１において回収した上記フ
ィルター廃材２の再利用を適用する高炉３周辺装置の実
施例としては、原料焼結工程のライン４の、点火炉５側
のブローア６等の回転機機を含む排気ダクト７におい
て、同ダクト外囲に同無機質繊維フィルター廃材を断熱
材として被覆している。
【００１４】また、同無機質繊維フィルター廃材２が経
時変化により断熱効果を低下したとき、同被覆を除去し
て高炉３の出銑樋８へ投入することにより溶融処理して
水砕樋９側へ回収し、高炉スラグの有効成分として混入
し、同スラグを増量することとしている。
時変化により断熱効果を低下したとき、同被覆を除去し
て高炉３の出銑樋８へ投入することにより溶融処理して
水砕樋９側へ回収し、高炉スラグの有効成分として混入
し、同スラグを増量することとしている。
【００１５】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【００１６】無機質繊維フィルター廃材を再利用可能な
有価原料として、その廃材発生源において、計画的に回
収作業を行うので、不法投棄は勿論、投棄場所の問題を
解消することができる。
有価原料として、その廃材発生源において、計画的に回
収作業を行うので、不法投棄は勿論、投棄場所の問題を
解消することができる。
【００１７】また、高炉周辺関連工程ラインにおいて、
無機質繊維フィルター廃材を給排気ダクト外囲の断熱被
覆として使用し、同ダクトを外気より断熱し、ダクトと
外気との間の熱の移動を逓減し、熱エネルギー損失を僅
少とするとともに、ダクト内面及び連結機器への酸露並
びにダストの付着を防止し、従って、ダクトの通気抵抗
増加を防ぎ、ダクトの腐蝕又は閉塞の事故を防ぎ、ま
た、ダクトに連通するブローア等回転機器へのダスト付
着による不釣り合い及び振動によるラインの故障並びに
異常停止を未然に防止することができる。
無機質繊維フィルター廃材を給排気ダクト外囲の断熱被
覆として使用し、同ダクトを外気より断熱し、ダクトと
外気との間の熱の移動を逓減し、熱エネルギー損失を僅
少とするとともに、ダクト内面及び連結機器への酸露並
びにダストの付着を防止し、従って、ダクトの通気抵抗
増加を防ぎ、ダクトの腐蝕又は閉塞の事故を防ぎ、ま
た、ダクトに連通するブローア等回転機器へのダスト付
着による不釣り合い及び振動によるラインの故障並びに
異常停止を未然に防止することができる。
【００１８】さらに、高炉周辺装置において、無機質繊
維フィルター廃材を給排気ダクト外囲の断熱被覆として
活用することは、同廃材を再利用ないし有効利用する用
途開発の一つとなる。
維フィルター廃材を給排気ダクト外囲の断熱被覆として
活用することは、同廃材を再利用ないし有効利用する用
途開発の一つとなる。
【００１９】また、同無機質繊維フィルター廃材が経時
変化により断熱効果を低下したとき、同被覆を除去して
高炉の出銑樋へ投入することにより溶融処理して水砕樋
側へ回収し、高炉スラグの有効成分として混入し、同ス
ラグ成分の調整及び増量をなすことができる。
変化により断熱効果を低下したとき、同被覆を除去して
高炉の出銑樋へ投入することにより溶融処理して水砕樋
側へ回収し、高炉スラグの有効成分として混入し、同ス
ラグ成分の調整及び増量をなすことができる。
【００２０】また、高炉周辺において断熱材として再利
用した後の同フィルター廃材は最終的に、高炉の出銑樋
へ投入して溶融処理し、溶融生成物を高炉水砕樋へ合流
することとなり、既設高炉が利用できるため、特に廃棄
物溶融処理施設を建設する必要がなく、その建設費も不
要である。
用した後の同フィルター廃材は最終的に、高炉の出銑樋
へ投入して溶融処理し、溶融生成物を高炉水砕樋へ合流
することとなり、既設高炉が利用できるため、特に廃棄
物溶融処理施設を建設する必要がなく、その建設費も不
要である。
【図１】本発明の実施例を示すフロー図である。
１ 無機質繊維フィルター廃材の発生源 ２ 無機質繊維フィルター廃材 ３ 高炉 ４ 原料焼結工程のライン ５ 点火炉 ６ ブローア ７ 排気ダクト ８ 出銑樋 ９ 水砕樋
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０４Ｂ 5/06 Ｂ０９Ｂ 3/00 ３０３ Ａ (72)発明者 片田 博 大阪府大正区小林東２丁目１番３−203号 (72)発明者 徳永 泰彦 大阪府茨木市庄１丁目６番４号
Claims (1)
- 無機質繊維フィルター廃材を再利用可能な有価原料とし
て回収し、同フィルター廃材により高炉周辺装置の給排
気ダクト外囲を断熱材として被覆し、同ダクトを外気よ
り断熱して使用し、ダクト内面及び連結機器への酸露並
びにダストの付着を防止するとともに、同被覆の経時変
化によりその断熱効果が低下したとき、同被覆を除去
し、高炉の出銑樋へ投入することにより溶融処理して高
炉スラグに混入することを特徴とする高炉における無機
質繊維フィルター廃材の処理方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6189773A JPH0824833A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 高炉における無機質繊維フィルター廃材の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6189773A JPH0824833A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 高炉における無機質繊維フィルター廃材の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0824833A true JPH0824833A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=16246959
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6189773A Pending JPH0824833A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 高炉における無機質繊維フィルター廃材の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0824833A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6224251B1 (en) | 1998-03-31 | 2001-05-01 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Continuous kneading machine |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP6189773A patent/JPH0824833A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6224251B1 (en) | 1998-03-31 | 2001-05-01 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Continuous kneading machine |
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