JPH08248209A - シート状光学素子包装体 - Google Patents

シート状光学素子包装体

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JPH08248209A
JPH08248209A JP7825495A JP7825495A JPH08248209A JP H08248209 A JPH08248209 A JP H08248209A JP 7825495 A JP7825495 A JP 7825495A JP 7825495 A JP7825495 A JP 7825495A JP H08248209 A JPH08248209 A JP H08248209A
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JP
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sheet
optical element
shaped optical
protective member
shaped
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Application number
JP7825495A
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English (en)
Inventor
Osamu Nishizaki
修 西崎
Shigeru Aoyama
茂 青山
Takeshi Kurahashi
毅 倉橋
Masayuki Shinohara
正幸 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート状光学素子の梱包、搬送を容易にし、
また実装時の表裏判別等を容易にする。 【構成】 熱転写法によってトリアセチルセルロース
(TAC)などのシート基材13に多数のシート状光学
素子2を形成し、表面(機能面10)に塩化ビニルなど
の樹脂材料からなる保護部材3bを形成する。次に個々
のシート状光学素子2に切り離した後、連続した保護部
材3a上に一時的に固定しシート状光学素子包装体1を
作製する。 【効果】 多数のシート状光学素子が固定された保護部
材をロール状に巻取ったり、折り畳んで、簡便に梱包、
搬送ができる。あらかじめ方向を決めて保護部材に固定
すれば表裏の判別が容易かつ確実にできる。また、機能
面が保護部材で保護されるので梱包時や実装時にも傷や
ほこりが付きにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート状光学素子包装体
に関する。具体的にいうと、シート状に形成された回折
格子やフレネルレンズあるいはマイクロレンズアレイ等
の光学素子の包装体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回折格子やフレネルレンズあるい
はマイクロレンズアレイ等の光学素子は射出成形法や、
厚さ0.7mm〜2mm程度のガラス基板やアクリル基
板上にレンズ体を形成するいわゆる2P法(Photopolyme
rization-Method)によって作製されていた。射出成形法
によると成形時に生じる複屈折を緩和するために徐冷却
を行なっており、一個の光学素子を作製するのに数分程
度の時間を要し、製造効率が悪かった。また、2P法に
よると基板材料にガラス等を用いるため材料コストが高
くなるという欠点があった。
【0003】近年、光学素子の低コスト化が要求されて
おり、これら射出成形法や2P法に代わるものとして、
トリアセチルセルロース(TAC)やポリカーボネイト
(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)など
のシート基材を用いて光学素子を作製する方法が検討さ
れている。例えば、図1に示す熱転写法によれば、光学
素子表面、つまり光学素子の機能面10の反転パターン
11が形成された金型(スタンパ)12を加熱してお
き、厚さ0.1mm〜0.5mm程度のシート基材13
に加熱された金型12を押圧して反転パターン11を転
写したのち、図1(b)に示すように所定位置(破線で
示す)でシート基材13をカットすることによって、所
定の光学パターンを有するシート状光学素子2を連続的
に多数作製することができる。また、図2に示すシート
基材を用いた2P法によれば、透明なシート基材13の
表面に紫外線硬化型樹脂などのレンズ用樹脂14を塗布
しておき、光学素子表面の反転パターン11が形成され
た金型12を押圧して、反転パターン11を転写し、下
面側から紫外線を照射してレンズ用樹脂14を硬化さ
せ、シート状光学素子2を多数連続的に作製することが
できる。このようにして作製されたシート状光学素子2
は、体積が従来の光学素子に比べて約1/2〜1/3に
なり、非常に薄く作製することができる。ちなみにシー
ト状光学素子2の光学パターンの深さは約0.5μm程
度、パターン周期は約3〜30μm程度である。また、
これらの方法では連続生産が行なえ生産効率も高く、シ
ート状光学素子2の低コスト化を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして作製されたシート状光学素子2は非常に薄くて
柔軟であるので、従来のように1個1個の光学素子を個
別に包装する方法では、取り扱いにくく梱包や搬送が困
難であった。しかも、柔軟であるために梱包時や搬送時
にシート状光学素子2の表面に傷が付きやすく、非常に
薄いためシート状光学素子2に反り癖が付き易い。ま
た、シート状光学素子2の光学パターンは非常に微細で
あって光学パターンを付されている面を肉眼で区別する
ことができないため、表裏の確認が非常に困難でシート
状光学素子2の位置決め等に時間がかかり、実装性に難
点があった。
【0005】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、シート状光
学素子の梱包、搬送を容易にし、しかも、表裏の判断を
即座に判断可能にしようとすることにある。
【0006】
【発明の開示】本発明のシート状光学素子包装体は複数
のシート状光学素子の表裏両面を、少なくとも一方が連
続した保護部材で挟んだことを特徴としている。
【0007】このシート状光学素子包装体にあっては、
非常に薄いシート状光学素子が連続した保護部材上に固
定されているため、シート状光学素子を個々に包装する
場合に比べ、取り扱いが容易で梱包、搬送が簡単に行な
える。また、シート状光学素子包装体の形態や表裏の識
別により、シート状光学素子の表裏を即座に判別するこ
とができ、実装時の作業効率が上がる。あるいは、表裏
の保護部材に異なる着色をして表裏判別を容易にでき
る。さらに、シート状光学素子の表裏面は保護部材に覆
われているので、光学パターンが形成された機能面が保
護され、梱包時や搬送時に傷やほこりが付くのを防止で
きる。さらに、シート状光学素子は両面を保護部材で挟
み込まれる結果、全体としてシート状物の腰が強くな
り、搬送時や在庫時におけるシート状光学素子の反りが
抑えられる。
【0008】本発明のシート状光学素子包装体の第1の
実施態様は、前記シート状光学素子の全外周面を、保護
部材で覆ったことを特徴としており、このシート状光学
素子包装体によれば、シート状光学素子を封止して細小
なちりや水分等から確実に保護できる。
【0009】本発明のシート状光学素子包装体の第2の
実施態様は、前記シート状光学素子の表裏両面を挟む保
護部材が連続したことを特徴としており、シート状光学
素子表裏の保護部材を連続的に剥がすことができ、シー
ト状光学素子を包装体から簡単に取り外すことができ
る。
【0010】本発明のシート状光学素子包装体の第3の
実施態様は、前記シート状光学素子が2次元的に配列し
ていることを特徴としており、小さいスペースで多くの
シート状光学素子を梱包することができる。
【0011】本発明のシート状光学素子包装体の第4の
実施態様は、少なくとも一方の保護部材が紙、樹脂など
の離型シートであって、前記シート状光学素子が当該粘
着剤で保護部材に固定されていることを特徴としてい
る。この実施態様によると、シート状光学素子に粘着剤
を予め塗布して離型シートに貼っているので、離型シー
トを剥がせば、シート状光学素子に塗布されている粘着
剤を用いてシート状光学素子を所要箇所に貼り付けて直
ちに実装することができる。
【0012】本発明のシート状光学素子包装体の第5の
実施態様は、前記粘着剤の一部が前記シート状光学素子
の縁よりも引っ込んでいることを特徴としている。この
ため、粘着剤が付着されていない部分をピンセット等の
治具で挟み、粘着剤に触れることなくシート状光学素子
を包装体から取り外すことができ、実装時の作業が容易
になる。
【0013】また、本発明のシート状光学素子包装体の
第6の実施態様は、前記連続した保護部材にミシン目や
切込などの折り畳み部を設けたことを特徴としている。
したがって、保護部材を折り畳み部で折り畳み、小さな
スペースで多数のシート状光学素子を梱包することがで
きる。
【0014】さらに本発明のシート状光学素子包装体の
第7の実施態様は、シート状単レンズ、シート状レンズ
アレイ、シート状フレネルレンズ、シート状回折格子等
のシート状光学素子であることを特徴としている。この
ように、本発明のシート状光学素子包装体は、幅広い光
学素子に応用することができる。
【0015】
【実施例】図3(a)(b)は本発明の一実施例である
シート状光学素子包装体1を示す平面図及び側面図であ
る。この包装体1は、シート状もしくはフィルム状の連
続した保護部材3aの上に図1又は図2に示すような方
法で作製されたシート状光学素子2が一個ずつ間隔を開
けて載置され、シート状光学素子2の表面、すなわち、
レンズや回折格子等の所定の光学パターンを有する機能
面10はさらに別な保護部材3bで覆われている。保護
部材3a、3bはそれぞれ、例えば塩化ビニルやポリエ
チレンテレフタレートなどの樹脂材料などから作製され
ており、シート状光学素子2を容易に取り外せるように
シート状光学素子2が保護部材3a、3bに一時的に固
定され、シート状光学素子2を保護部材3aから剥がし
て液晶表示パネル等の装置へ実装し、実装後には表面側
の保護部材3bを剥がして使用できる。もちろん、光学
的に透明な樹脂材料から保護部材3bを作製すれば、保
護部材3bを剥がさずに使用することもできる。この包
装体1は、まず、熱転写法等(図1、図2参照)によっ
てシート状光学素子2が多数形成されたシート基材13
の上に、保護部材3bを一面に形成し(図4(a))、
所定位置で切断して機能面10が保護部材3bで覆われ
たシート状光学素子2を多数作製する(図4(b))。
その後、個々のシート状光学素子2を連続した保護部材
3a上に固定することによって作製することができる
(図4(c))。
【0016】このようにシート状光学素子2は連続した
保護部材3a上に固定されているので、個別に包装する
場合のようにバラバラにならず、簡単にまとめて保管す
ることができる。例えば、図5のようにロール状に巻取
ることにより、小さなスペースで多くのシート状光学素
子2が梱包可能になり、運搬等も容易になる。さらに、
図6(a)のように連続した保護部材3aにミシン目4
を入れ、図6(b)のようにミシン目4で折り畳むよう
にすれば、シート状光学素子2に反りが発生しにくいの
でより好ましい。また、図6(c)のように略V字状の
切込5を設けてもよい。
【0017】また、シート状光学素子2の表面も保護部
材3bで保護されるので機能面10に傷やほこりが付き
にくく、シート状光学素子2を安定に保管することがで
きる。特に、図4に示すように個々のシート状光学素子
2に切り離す前に予めシート状光学素子2の表面(機能
面10)を保護部材3bで覆っておくと、切り離し時や
包装時に表面に傷が付きにくく、その取り扱いが容易に
なる。また、実装後に保護部材3bを剥がすことにすれ
ばよいので、実装時にもシート状光学素子2の表面に傷
が付きにくく、さらに樹脂材料から保護部材3a、3b
が作製されているので耐湿性も優れたものとなってい
る。
【0018】さらに、シート状光学素子2の表裏両面は
保護部材3b、3aで挟まれた構造となっているので、
非常に薄いシート状光学素子2が保護部材3a、3bで
支持されてシート状光学素子2の反りが少なくなる。ま
た、シート状光学素子2表面は保護部材3bで覆われて
いるので、保護部材3a、3bの形態やその表裏からシ
ート状光学素子2の機能面10の方向を直ちに知ること
ができる。さらにシート状光学素子2の表裏のそれぞれ
の保護部材3b、3aを異なる色で着色すれば容易にシ
ート状光学素子2の表裏を識別でき、出荷時の品質検査
や実装時の作業効率の向上を図ることもできる。なお、
図3、図4等においては、図示の都合上、シート状光学
素子をかなり誇張して表わしているが、このシート状光
学素子の外形は例えば厚みが1mm以下、縦横が数cm
角から10数cm角の薄いものである。
【0019】図7に示すものは本発明の別な実施例であ
る包装体1の側面図である。表面が保護部材3bで覆わ
れたシート状光学素子2は、光学的に透明である粘着性
樹脂などの粘着剤6によって連続した保護部材3a上に
固定されている。この連続した保護部材3aは紙や樹脂
などのセパレータ(離型シート)7となっており、セパ
レータ7を剥がすことによって粘着剤6がシート状光学
素子2に付着した状態で、包装体1から取り外すことが
できる。図8にはシート状光学素子2を利用した液晶表
示装置15の概略構造図を示すが、液晶パネル16の両
側には偏光板17が装着されており、偏光板17には光
学的ローパスフィルタとして回折格子のようなシート状
光学素子2がその裏面側を張り合わせられ、液晶表示装
置15の画面のザラツキ(ブラックマトリックスによる
ザラツキ)が少なくなるようになっている。このように
粘着剤6でシート状光学素子2を固定しておけば、セパ
レータ7から剥がして直ちに偏光板17に張り合わせる
ことができ、液晶表示装置15などの組み立てが容易に
なるメリットがある。この粘着剤6はセパレータ7上の
固定位置に予め塗布しておくとよく、あるいは、固定時
にシート状光学素子2の裏面に塗布することにしてもよ
い。
【0020】図9に示すものはさらに別な実施例である
包装体1の側面図であって、シート状光学素子2表面に
も粘着剤6が塗布されており、別なセパレータ7(保護
部材3b)で覆われている。このようにシート状光学素
子2の表裏面に粘着剤6でセパレータ7を貼着してもよ
く、この場合には図8に示すシート状光学素子2とは反
対に、シート状光学素子2の表面側でも容易に偏光板1
7に張り合わせることができる。
【0021】図10(a)〜(c)に示すものは本発明
のさらに別な実施例である包装体1の製造方法の説明図
であって、この包装体1はシート状光学素子2の表面も
連続した保護部材3bで覆われている。包装体1は、ま
ず連続したセパレータ7(保護部材3a)上の所定箇所
に粘着剤6を予め塗布しておき(図10(a))、次に
図1に示すような方法で作製されたシート状光学素子2
を粘着剤6上に固定する(図10(b))。そして、シ
ート状光学素子2を挟み込むようにしてセパレータ7上
に別な連続した保護部材3bをコーティングし、包装体
1を作製することができる(図10(c))。このよう
にシート状光学素子2の表裏両面を連続した保護部材3
b及びセパレータ7で挟み込んでおくと、両側の保護部
材3b及びセパレータ7を上下に巻取るようにして剥が
して、シート状光学素子2を容易に取り外すことができ
る。
【0022】図11には本発明のさらに別な実施例であ
る包装体1を示すが、この包装体1はセパレータ7の全
面に粘着剤6が塗布されており、シート状光学素子2が
粘着剤6によって固定され、一個一個のシート状光学素
子2の外周面全体が連続した保護部材3bで覆われてい
る。このように保護部材3bで外周面全体を覆うことに
よりシート状光学素子2は封止され、外部からのほこり
や湿気などを防ぎ、シート状光学素子2を完全に保護す
ることができる。
【0023】図12にさらに別な実施例である包装体1
の製造方法を示す。この包装体1は、連続したセパレー
タ7(保護部材3a)上の全面に粘着剤6を塗布した後
(図12(a))、粘着剤6をカッティング用のブレー
ドでカットしてカットライン8を設け(図12
(b))、粘着剤6上の所定位置にシート状光学素子2
を固定し(図12(c))、最後にシート状光学素子2
を覆うようにして保護部材3bを形成している(図12
(d))。この包装体1にあっては、保護部材3bを剥
がし、カットライン8に沿ってピンセット等を差し込
み、セパレータ7を折り曲げて粘着剤6を掘り起こすよ
うにすれば、シート状光学素子2を粘着剤6を付けたま
まで包装体1から簡単に取り外すことができる。
【0024】上記の各実施例にあっては一個一個切り離
されたシート状光学素子2を用いて包装体1を形成して
いたが、図13に示す包装体1では一個一個のシート状
光学素子2に切り離す前に、多数のシート状光学素子2
が形成されたシート基材13(図1(b)参照)を粘着
剤6上に固定した後、粘着剤6とともに個々のシート状
光学素子2の大きさにカットし、粘着剤6及びシート基
材13にカットライン8を設けている。このような包装
体1にすれば、シート状光学素子2を一個一個載置する
手間が省け、しかもシート基材13と粘着剤6を同時に
カットできる。
【0025】図14に示すものは本発明のさらに別な包
装体1の側面図であって、粘着剤6は個々のシート状光
学素子2の平面領域よりも小さな領域に塗布されてお
り、シート状光学素子2の裏面には粘着剤6のない非粘
着領域9が設けられている。この非粘着領域9は、例え
ば図15(a)に示すようにシート状光学素子2の周囲
を引っ込めた形状にしたり、図15(b)〜(e)に示
すようにさらにその一部を切り欠くような形状にするこ
とにしてもよく、あるいは図15(f)に示すように、
シート状光学素子2の平面領域の一部分を引っ込めた形
状にしてもよい。こうして非粘着領域9を設けておく
と、非粘着領域9をピンセット等の治具で挟めば粘着剤
6がピンセット等の治具に付着せず、シート状光学素子
2を簡単に取り外すことができる。もちろん、図16に
示すようにシート状光学素子2の表裏両面を連続した保
護部材3b及びセパレータ7で挟み込む場合にも適用で
きる。
【0026】また、図17(a)(b)に示すように連
続的に粘着剤6を塗布する場合にも、個々のシート状光
学素子2の平面領域よりも小さな領域(図15参照)に
カットライン8を設けておくと、裏面側のセパレータ7
を剥離する際にはシート状光学素子2の裏面には非粘着
領域9が形成され、この部分をピンセット等で挟むと簡
単にシート状光学素子2を取り外すことができる。例え
ば、図17(b)に示す包装体1において、図18に示
すようにして連続した保護部材3b及びセパレータ7を
ローラ18で上下両側に巻取るようにすると、表面側の
保護部材3bは簡単にシート状光学素子2から剥離され
るのはもちろんであるが、裏面側ではカットライン8部
分においてシート状光学素子2に非粘着領域9が形成さ
れ、シート状光学素子2を困難なく取り出せる。
【0027】上記実施例にあっては、シート状光学素子
2が一列に並べられた状態で説明したが、図19に示す
ように2次元的に配置して包装体1を形成することとし
てよい。この場合にも図5に示すようにロール状に巻取
ったり、図6に示すようにミシン目4や切込5を設けて
折り畳むようにしてもよいのはもちろんであるが、シー
ト状に切断して重ねても、梱包運搬等の取り扱いが容易
になる。
【0028】また上記のシート状光学素子2にはさまざ
まな機能面10を持たせることができる。図20〜図2
4はそれぞれシート状光学素子2の具体例を示すもので
あって、各図(a)は熱転写法によって作製したシート
状光学素子2の断面図を、各図(b)にはシート基材を
用いた2P法により作製したシート状光学素子2の断面
図を示す。図20(a)(b)はフレネルレンズ、図2
1(a)(b)は断面矩形状をした回折格子、図22
(a)(b)は断面三角形状をした回折格子、図23
(a)(b)は単一レンズ、図24(a)(b)はマイ
クロレンズアレイを示しており、これらは例えば液晶表
示パネルの光学的ローパスフィルタとして使用されるも
のである。また、これら以外にも種々の形状(機能面1
0)を有するシート状光学素子2を用いることができ
る。また、シート状偏光子(偏光フィルタ)やシート状
波長選択フィルタ等にも応用できる。
【0029】
【発明の効果】本発明のシート状光学素子包装体によれ
ば、多数のシート状光学素子を簡単に梱包し、搬送する
ことができる。また、表裏両面を保護部材で挟み込んで
いるので、シート状光学素子の機能面にも傷やほこりが
付きにくく、また、シート状光学素子の反りを抑えられ
る。また、シート状光学素子包装体の形態や表裏の識
別、あるいは保護部材の着色により、シート状光学素子
の表裏判別が容易にでき、実装時の作業効率が向上す
る。
【0030】このとき、シート状光学素子の全外周面を
保護部材で覆うことにすれば、シート状光学素子を封止
して完全に保護できる。また、連続した保護部材でシー
ト状光学素子の表裏両面を挟み込めば、保護部材を連続
的に剥がすことができ、シート状光学素子を簡単に取り
外すことができる。さらにシート状光学素子を2次元的
に配置すれば、小さなスペースで多数のシート状光学素
子を梱包、搬送することができる。
【0031】さらに、粘着剤で前記シート状光学素子を
紙、樹脂などの離型シートからなる保護部材に固定すれ
ば、離型シートを剥がしシート状光学素子に塗布されて
いる粘着剤を用いて、実装を容易にできる。このとき、
粘着剤の一部がシート状光学素子よりも引っ込んだ状態
にしておくと、粘着剤の付着されていない部分を持って
粘着剤に触れることなくシート状光学素子を取り外せ
る。
【0032】また連続した保護部材にミシン目などの折
り畳み部を設け、シート状光学素子包装体を折り畳み部
で折り畳めば、多数のシート状光学素子をコンパクトに
梱包できる。
【0033】これらのシート状光学素子包装体にあって
は、シート状単レンズ、シート状レンズアレイ、シート
状フレネルレンズ、シート状回折格子等の幅広いシート
状光学素子に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はシート状光学素子の製造方法を示す説
明図、(b)は多数のシート状光学素子が作製されたシ
ート基材を示す平面図である。
【図2】シート状光学素子の製造方法の他例を示す説明
図である。
【図3】(a)(b)は本発明のシート状光学素子包装
体を示す平面図及びその側面図である。
【図4】(a)〜(c)は、同上のシート状光学素子包
装体の製造方法を示す説明図である。
【図5】同上のシート状光学素子包装体をロール状に巻
取った状態を示す説明図である。
【図6】(a)は同上の別な実施例であるシート状光学
素子包装体の平面図、(b)は同上のシート状光学素子
包装体を折り畳んだ状態を示す説明図、(c)はさらに
別な実施例であるシート状光学素子包装体の側面図であ
る。
【図7】同上のさらに別な実施例であるシート状光学素
子包装体の側面図である。
【図8】シート状光学素子を用いた画像表示装置を示す
概略構造図である。
【図9】同上のさらに別な実施例であるシート状光学素
子包装体の側面図である。
【図10】(a)〜(c)は、同上のさらに別な実施例
であるシート状光学素子包装体の製造方法を示す説明図
である。
【図11】(a)は同上のさらに別な実施例であるシー
ト状光学素子包装体を示す平面図、(b)はその縦断面
図、(c)は(a)のA−A´線断面図、(d)は
(a)のB−B´線断面図である。
【図12】(a)〜(d)は、同上のさらに別な実施例
であるシート状光学素子包装体の製造方法を示す説明図
である。
【図13】同上のさらに別な実施例であるシート状光学
素子包装体の縦断面図である。
【図14】同上のさらに別な実施例であるシート状光学
素子包装体の側面図である。
【図15】(a)〜(f)はそれぞれ、同上のシート状
光学素子包装体の個々のシート状光学素子における非粘
着剤領域を示す説明図である。
【図16】同上のさらに別な実施例であるシート状光学
素子包装体の側面図である。
【図17】(a)(b)はそれぞれ、同上のさらに別な
実施例であるシート状光学素子包装体の側面図である。
【図18】図17(b)のシート状光学素子包装体から
シート状光学素子を取り外す方法を示す説明図である。
【図19】同上のさらに別な実施例であるシート状光学
素子包装体の平面図である。
【図20】(a)は熱転写法により作製されたシート状
のフレネルレンズの一例を示す断面図、(b)はシート
基材を用いた2P法により作製されたシート状のフレネ
ルレンズの一例を示す断面図である。
【図21】(a)は熱転写法により作製されたシート状
の回折格子の一例を示す断面図、(b)はシート基材を
用いた2P法により作製されたシート状の回折格子の一
例を示す断面図である。
【図22】(a)は熱転写法により作製されたシート状
の回折格子の他例を示す断面図、(b)はシート基材を
用いた2P法により作製されたシート状の回折格子の他
例を示す断面図である。
【図23】(a)は熱転写法により作製されたシート状
の単レンズの一例を示す断面図、(b)はシート基材を
用いた2P法により作製されたシート状の単レンズの一
例を示す断面図である。
【図24】(a)は熱転写法により作製されたシート状
のマイクロレンズアレイの一例を示す断面図、(b)は
シート基材を用いた2P法により作製されたシート状の
マイクロレンズアレイの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シート状光学素子包装体 2 シート状光学素子 3a、3b 保護部材 6 粘着剤 7 セパレータ 10 シート状光学素子の機能面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 正幸 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシート状光学素子の表裏両面を、
    少なくとも一方が連続した保護部材で挟んだことを特徴
    とするシート状光学素子包装体。
  2. 【請求項2】 前記シート状光学素子の全外周面を、保
    護部材で覆ったことを特徴とする請求項1に記載のシー
    ト状光学素子包装体。
  3. 【請求項3】 前記シート状光学素子の表裏両面を挟む
    保護部材が連続したことを特徴とする請求項1に記載の
    シート状光学素子包装体。
  4. 【請求項4】 前記シート状光学素子が2次元的に配列
    していることを特徴とする請求項1に記載のシート状光
    学素子包装体。
  5. 【請求項5】 少なくとも一方の保護部材が紙、樹脂な
    どの離型シートであって、前記シート状光学素子が粘着
    剤で当該保護部材に固定されていることを特徴とする請
    求項1に記載のシート状光学素子包装体。
  6. 【請求項6】 前記粘着剤の一部が前記シート状光学素
    子の縁よりも引っ込んでいることを特徴とする請求項5
    に記載のシート状光学素子包装体。
  7. 【請求項7】 前記連続した保護部材にミシン目や切込
    などの折り畳み部を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のシート状光学素子包装体。
  8. 【請求項8】 前記シート状光学素子が、シート状単レ
    ンズ、シート状レンズアレイ、シート状フレネルレン
    ズ、シート状回折格子等のシート状光学素子であること
    を特徴とする請求項1に記載のシート状光学素子包装
    体。
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