JPH082479A - 水域浄化船 - Google Patents
水域浄化船Info
- Publication number
- JPH082479A JPH082479A JP16635494A JP16635494A JPH082479A JP H082479 A JPH082479 A JP H082479A JP 16635494 A JP16635494 A JP 16635494A JP 16635494 A JP16635494 A JP 16635494A JP H082479 A JPH082479 A JP H082479A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- purification
- hull
- pressure tank
- bottom layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水域浄化船による広範囲な水域の底層部の浄
化を可能にする。 【構成】 水域浄化船10に加圧タンク22を搭載し、加圧
タンク22に、表層水をポンプ8で送入するとともにエア
ブロワー14で散気管15を介して空気を供給し、溶存酸素
量の増加した加圧タンク22内の原水を、ウインチ13によ
り開口部深度を調節可能な傾斜型水中送水管11により、
底層水へ送出して、底層部の溶存酸素を増加して水域の
浄化をはかる。さらに船体搭載した推進装置16で船体を
自走させながら水質浄化を行なうことで、広範囲の水域
浄化を可能にし、推進装置16の吐出水を流向コントロー
ル装置17で底層部へ噴出させて、底層部の浄化に利用す
る。
化を可能にする。 【構成】 水域浄化船10に加圧タンク22を搭載し、加圧
タンク22に、表層水をポンプ8で送入するとともにエア
ブロワー14で散気管15を介して空気を供給し、溶存酸素
量の増加した加圧タンク22内の原水を、ウインチ13によ
り開口部深度を調節可能な傾斜型水中送水管11により、
底層水へ送出して、底層部の溶存酸素を増加して水域の
浄化をはかる。さらに船体搭載した推進装置16で船体を
自走させながら水質浄化を行なうことで、広範囲の水域
浄化を可能にし、推進装置16の吐出水を流向コントロー
ル装置17で底層部へ噴出させて、底層部の浄化に利用す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川,湖沼など水深の
比較的浅い水域の浄化に好適な水域浄化船に関し、特に
水域底層部への溶存酸素増加機能のほか底泥部への酸素
供給による浄化(酸化促進)機能など多機能な水質浄化
機能をそなえた、水域浄化船に関する。
比較的浅い水域の浄化に好適な水域浄化船に関し、特に
水域底層部への溶存酸素増加機能のほか底泥部への酸素
供給による浄化(酸化促進)機能など多機能な水質浄化
機能をそなえた、水域浄化船に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の溶存酸素増加機能を主体とした水
域浄化船として、図2のようなものが知られている。す
なわち図2において、符号1は船体を示していて、船体
1の底板1aに吸込み口5から形成され、さらに、吸込
み口5からポンプ装置3により吸引された原水(表層
水)を鉛直下方に送水吐出するための送水管4が設けら
れ、溶存酸素量の多い表層水を水深の浅い滞留部などに
送水し、底層における溶存酸素を増加させることができ
るようになっている。
域浄化船として、図2のようなものが知られている。す
なわち図2において、符号1は船体を示していて、船体
1の底板1aに吸込み口5から形成され、さらに、吸込
み口5からポンプ装置3により吸引された原水(表層
水)を鉛直下方に送水吐出するための送水管4が設けら
れ、溶存酸素量の多い表層水を水深の浅い滞留部などに
送水し、底層における溶存酸素を増加させることができ
るようになっている。
【0003】なお図2中の符号2は吸込み管を、また符
号6は船体固定用の係留索を、さらに符号24は海底をそ
れぞれ示している。
号6は船体固定用の係留索を、さらに符号24は海底をそ
れぞれ示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の水域浄化船では次のような問題点がある。 浅い水域で船体を固定して用いるため、水質改善範囲
が船の近傍に限定される。また、固定点で吸引するた
め、吸引水には下方の溶存酸素量のより少ない原水も吸
引し、浄化効果を減じる。 送水の吐出部が1ケ所に偏るため、底層水の過度な巻
き上げによる汚濁発生を生じ易い。
な従来の水域浄化船では次のような問題点がある。 浅い水域で船体を固定して用いるため、水質改善範囲
が船の近傍に限定される。また、固定点で吸引するた
め、吸引水には下方の溶存酸素量のより少ない原水も吸
引し、浄化効果を減じる。 送水の吐出部が1ケ所に偏るため、底層水の過度な巻
き上げによる汚濁発生を生じ易い。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、 広範囲な水域の水質(特に底層水質)の改善。 表層の酸素の多い原水の効果的吸引等による送水中の
溶存酸素量の向上。 底泥水の過度な巻き上げ防止。 をはかった、水域浄化船を提供することを目的とする。
とするもので、 広範囲な水域の水質(特に底層水質)の改善。 表層の酸素の多い原水の効果的吸引等による送水中の
溶存酸素量の向上。 底泥水の過度な巻き上げ防止。 をはかった、水域浄化船を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載の水域浄化船は、船体に搭載された
加圧タンクと、浄化すべき水域における表層水を上記加
圧タンクに送水可能な送水装置と、上記加圧タンクに圧
縮空気を送気可能なエアブロワーとをそなえ、上記船体
に自航用の推進装置が設けられるとともに、上記加圧タ
ンク内の原水を海中に吐出可能な傾斜型水中送水管が傾
斜角度調節可能に上記船体に取り付けられていることを
特徴としている。
め、請求項1に記載の水域浄化船は、船体に搭載された
加圧タンクと、浄化すべき水域における表層水を上記加
圧タンクに送水可能な送水装置と、上記加圧タンクに圧
縮空気を送気可能なエアブロワーとをそなえ、上記船体
に自航用の推進装置が設けられるとともに、上記加圧タ
ンク内の原水を海中に吐出可能な傾斜型水中送水管が傾
斜角度調節可能に上記船体に取り付けられていることを
特徴としている。
【0007】また請求項2に記載の水域浄化船は、請求
項1に記載の水域浄化船において、上記自航用の推進装
置がウォータジェット式推進装置あるいはプロペラによ
る水流発生装置として構成されるとともに、同推進装置
の吐出口に同推進装置の吐出水の流向コントロール装置
が設けられていることを特徴としている。
項1に記載の水域浄化船において、上記自航用の推進装
置がウォータジェット式推進装置あるいはプロペラによ
る水流発生装置として構成されるとともに、同推進装置
の吐出口に同推進装置の吐出水の流向コントロール装置
が設けられていることを特徴としている。
【0008】さらに請求項3に記載の水域浄化船は、請
求項1または2に記載の水域浄化船において、上記船体
に底泥耕耘装置が設けられ、同底泥耕耘装置が、上記加
圧タンクないし上記送水装置の吐出水をウォータジェッ
トとして噴出させる水ジェット噴射ノズルをそなえてい
ることを特徴としている。
求項1または2に記載の水域浄化船において、上記船体
に底泥耕耘装置が設けられ、同底泥耕耘装置が、上記加
圧タンクないし上記送水装置の吐出水をウォータジェッ
トとして噴出させる水ジェット噴射ノズルをそなえてい
ることを特徴としている。
【0009】
【作用】上述の本発明の水域浄化船では、自航しながら
表層水などを水中へ吐出するので、広範囲な水域の浄化
が可能となる。また、傾斜型水中送水管は傾斜して船体
に傾斜角の調整により、任意水深での原水吐出が可能と
なる。さらに、加圧タンクに圧縮空気を送気することに
より、加圧タンク内の原水に空気を混入でき、海中への
吐出水の溶存酸素濃度を高めることができる。そしてこ
の際、エアブロワーの使用により、空気を細分化して混
入しやすくしている。
表層水などを水中へ吐出するので、広範囲な水域の浄化
が可能となる。また、傾斜型水中送水管は傾斜して船体
に傾斜角の調整により、任意水深での原水吐出が可能と
なる。さらに、加圧タンクに圧縮空気を送気することに
より、加圧タンク内の原水に空気を混入でき、海中への
吐出水の溶存酸素濃度を高めることができる。そしてこ
の際、エアブロワーの使用により、空気を細分化して混
入しやすくしている。
【0010】また、高圧力下では酸素の溶存量が高まる
現象を利用した加圧タンクにより、加圧空気(酸素)の
過飽和な溶解をはかることができる。さらにまた、底泥
耕耘装置の併用により、底泥部の溶存酸素の増加を行な
うことができる。
現象を利用した加圧タンクにより、加圧空気(酸素)の
過飽和な溶解をはかることができる。さらにまた、底泥
耕耘装置の併用により、底泥部の溶存酸素の増加を行な
うことができる。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
水域浄化船について説明すると、図1はその模式側断面
図である。図1において、符号10は船体を示しており、
船体10は自航用の推進装置16が設けられている。
水域浄化船について説明すると、図1はその模式側断面
図である。図1において、符号10は船体を示しており、
船体10は自航用の推進装置16が設けられている。
【0012】符号16aは原動機16bにより駆動されるス
クリュープロペラを示しており、このスクリュープロペ
ラ16aは推進装置の水流ダクト16cの吸水口16dは船体
10の船底板10aに開口し、また水流ダクト16cの吐出口
には、多板式の流向コントロール装置17が設けられてい
て、推進装置16の吐出水の噴出方向を調節できるように
なっている。推進装置をウォータジェット式推進装置と
してもよい。
クリュープロペラを示しており、このスクリュープロペ
ラ16aは推進装置の水流ダクト16cの吸水口16dは船体
10の船底板10aに開口し、また水流ダクト16cの吐出口
には、多板式の流向コントロール装置17が設けられてい
て、推進装置16の吐出水の噴出方向を調節できるように
なっている。推進装置をウォータジェット式推進装置と
してもよい。
【0013】船体10の船首部に表層水吸込み用の吸込み
口7が形成され、この吸込み口7に吊下げ格納装置26に
より吊下げられた吸引ホース25が接続されて、吸引ホー
ス25で吸引された所定深さの海水がポンプ等の送水装置
8により、送水管9を介して加圧タンク22に供給される
ようになっている。符号25aは吸引ホース25の先端部に
取り付けられた吸込みマウスを、符号26aは吸引ホース
25の吊下げ用ワイヤをそれぞれ示している。また符号7
aは吸込み管を示している。加圧タンク22の底部に散気
管15が取り付けられていて、この散気管15にエアブロワ
ー14から圧縮空気が供給されるようになっている。
口7が形成され、この吸込み口7に吊下げ格納装置26に
より吊下げられた吸引ホース25が接続されて、吸引ホー
ス25で吸引された所定深さの海水がポンプ等の送水装置
8により、送水管9を介して加圧タンク22に供給される
ようになっている。符号25aは吸引ホース25の先端部に
取り付けられた吸込みマウスを、符号26aは吸引ホース
25の吊下げ用ワイヤをそれぞれ示している。また符号7
aは吸込み管を示している。加圧タンク22の底部に散気
管15が取り付けられていて、この散気管15にエアブロワ
ー14から圧縮空気が供給されるようになっている。
【0014】符号11は上端部を船体10の甲板に、回転ジ
ョイント部を介して回動可能に取り付けられるとともに
船側板に沿って配設された傾斜型水中送水管を示してお
り、また符号13は、水中送水管11の傾斜角度を吊索12を
介して調節するためのウインチを示している。
ョイント部を介して回動可能に取り付けられるとともに
船側板に沿って配設された傾斜型水中送水管を示してお
り、また符号13は、水中送水管11の傾斜角度を吊索12を
介して調節するためのウインチを示している。
【0015】水中送水管11の上端部には加圧タンク22の
吐水管22aが接続され、吐水管22aに弁29が介装されて
いる。また水中送水管11の先端部に外筒状構造物28を必
要により付設してもよい。さらに、船体10の船尾部に、
先端部に底泥耕耘装置20をそなえたフレキシブルホース
18が取り付けられている。
吐水管22aが接続され、吐水管22aに弁29が介装されて
いる。また水中送水管11の先端部に外筒状構造物28を必
要により付設してもよい。さらに、船体10の船尾部に、
先端部に底泥耕耘装置20をそなえたフレキシブルホース
18が取り付けられている。
【0016】底泥耕耘装置20は、全体を無底の箱形に形
成され、その一端部に水ジェット噴射ノズル19をそな
え、水ジェット噴射ノズル19から噴射されるジェット水
を海底24に向かわせて海底付近の底泥部の耕耘を行なう
もので、曳航索21を介して船体10により海底に沿って曳
航されるようになっている。水ジェット噴射ノズル19に
は、送水装置8から加圧タンク22を経由した吐出水が吐
水管23およびフレキシブルホース18を介して供給される
ようになっている。吐水管23に弁27が介装されている。
成され、その一端部に水ジェット噴射ノズル19をそな
え、水ジェット噴射ノズル19から噴射されるジェット水
を海底24に向かわせて海底付近の底泥部の耕耘を行なう
もので、曳航索21を介して船体10により海底に沿って曳
航されるようになっている。水ジェット噴射ノズル19に
は、送水装置8から加圧タンク22を経由した吐出水が吐
水管23およびフレキシブルホース18を介して供給される
ようになっている。吐水管23に弁27が介装されている。
【0017】上述の構成により、海水が吸引ホース25に
より吸引され、送水装置8により送水管9,加圧タンク
22を経由し、開口部深度をウインチ13の操作により変更
しうる傾斜型水中送水管11を介して底層中の一定深度に
吐出され、これにより底層への酸素供給が行なわれる。
なお吸引ホース25の吸込みマウス25aの深さを吊下げ格
納装置(ウインチ)26の操作で調節することで、表層水
のみならず底層の滞留水の汲み上げが可能である。
より吸引され、送水装置8により送水管9,加圧タンク
22を経由し、開口部深度をウインチ13の操作により変更
しうる傾斜型水中送水管11を介して底層中の一定深度に
吐出され、これにより底層への酸素供給が行なわれる。
なお吸引ホース25の吸込みマウス25aの深さを吊下げ格
納装置(ウインチ)26の操作で調節することで、表層水
のみならず底層の滞留水の汲み上げが可能である。
【0018】このとき、加圧タンク22では、エアブロワ
ー14により送気された圧縮空気が散気管15により微細気
泡となって吐出されていて、送水中に酸素を過飽和に溶
解させることができるから、底層へ充分な酸素を供給す
ることができる。このとき、外筒状構造物28を付設して
おくと、これが周辺水を連行し、流動促進装置として機
能を発揮する。
ー14により送気された圧縮空気が散気管15により微細気
泡となって吐出されていて、送水中に酸素を過飽和に溶
解させることができるから、底層へ充分な酸素を供給す
ることができる。このとき、外筒状構造物28を付設して
おくと、これが周辺水を連行し、流動促進装置として機
能を発揮する。
【0019】なお加圧タンク22内の高圧力下では酸素の
溶存量が高まるため、酸素(空気)の過飽和な溶解をは
かることができる。傾斜型水中送水管11は、不使用時に
はウインチ13により傾斜状に支持されて、船体自航時の
水中抵抗を抑制できるようになっている。また、送水管
11は回転ジョイント部を介して船体に支持されているた
め、万一海底24等に接触しても傾斜角が変化するため、
損傷を免れることができる。
溶存量が高まるため、酸素(空気)の過飽和な溶解をは
かることができる。傾斜型水中送水管11は、不使用時に
はウインチ13により傾斜状に支持されて、船体自航時の
水中抵抗を抑制できるようになっている。また、送水管
11は回転ジョイント部を介して船体に支持されているた
め、万一海底24等に接触しても傾斜角が変化するため、
損傷を免れることができる。
【0020】さらに、送水装置8ないし加圧タンク22よ
りの吐出水を、フレキシブルホース18を介して水ジェッ
ト噴射ノズル19から噴射させて、その噴射水により海底
24の底泥部の耕耘を行なうことができる。この底泥耕耘
作業における水ジェットの噴射により、海底付近の溶存
酸素量を増加することができ、これによる水域浄化効果
を期待することができる。
りの吐出水を、フレキシブルホース18を介して水ジェッ
ト噴射ノズル19から噴射させて、その噴射水により海底
24の底泥部の耕耘を行なうことができる。この底泥耕耘
作業における水ジェットの噴射により、海底付近の溶存
酸素量を増加することができ、これによる水域浄化効果
を期待することができる。
【0021】なお、弁27,29の開閉操作により、水中送
水管11ないし底泥耕耘装置20のどちらか一方の運転をと
りやめることもできる。また、送水装置8で採取された
表層水を、加圧タンク22をバイパスさせて水ジェット噴
射ノズル19から噴出させるようにしてもよい。
水管11ないし底泥耕耘装置20のどちらか一方の運転をと
りやめることもできる。また、送水装置8で採取された
表層水を、加圧タンク22をバイパスさせて水ジェット噴
射ノズル19から噴出させるようにしてもよい。
【0022】このほか、推進装置16の吐出口に設けられ
た流向コントロール装置17の操作により、推進装置16の
吐出水を下方に導いて吸水口16dから吸入された表層水
を底層水へ送水することにより、推進装置による水質改
善をはかることもできる。そして、以上の各水質浄化作
用が船体10の自走のもとで行なわれるので、広範囲な水
域の水質浄化が行なわれることになる。
た流向コントロール装置17の操作により、推進装置16の
吐出水を下方に導いて吸水口16dから吸入された表層水
を底層水へ送水することにより、推進装置による水質改
善をはかることもできる。そして、以上の各水質浄化作
用が船体10の自走のもとで行なわれるので、広範囲な水
域の水質浄化が行なわれることになる。
【0023】このようにして、この実施例の水域浄化船
では、表層水を、吸引口7から送水装置8により加圧タ
ンク22を経由して傾斜型水中送水管11を介して、所望の
深度の底層中へ吐出することができ、これにより底層へ
の酸素供給を行なうことができる。さらに、吸引ホース
25の吸込みマウス25aの深度を下げて底層の滞留水の汲
み上げに利用することも可能である。
では、表層水を、吸引口7から送水装置8により加圧タ
ンク22を経由して傾斜型水中送水管11を介して、所望の
深度の底層中へ吐出することができ、これにより底層へ
の酸素供給を行なうことができる。さらに、吸引ホース
25の吸込みマウス25aの深度を下げて底層の滞留水の汲
み上げに利用することも可能である。
【0024】さらに、加圧タンク22にブロワー14,散気
管15等により、圧縮空気を微細気泡として送気すること
により、送水中の酸素溶存度を増加することができる。
傾斜型水中送水管11のほか、底泥耕耘装置20による底泥
部への酸素供給およびウォータジェット式推進装置の吐
出水による底層への酸素供給を行なうことができる。
管15等により、圧縮空気を微細気泡として送気すること
により、送水中の酸素溶存度を増加することができる。
傾斜型水中送水管11のほか、底泥耕耘装置20による底泥
部への酸素供給およびウォータジェット式推進装置の吐
出水による底層への酸素供給を行なうことができる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の水域浄化
船によれば次のような効果ないし利点が得られる。 (1) 底層における溶存酸素の低い水域では、酸素の多い
環境(好気環境)で浄化に寄与している好気生物の滑動
が押さえられ、かわりに嫌気生物(酸素の少ない環境下
を好む)により有機物の腐敗分解が進み、アンモニア等
の還元物質が発生し、生物環境に障害を生じている。こ
のような悪環境に溶存酸素を増加することにより、自然
の浄化機能を回復させることができる。 (2) 一定水深に吐出し、かつ自航することにより局所的
な循環流の発生を防ぎ、広範囲な水域を改善することが
できる。 (3) 送水中の溶存酸素を増加することができる。 (4) 底泥耕耘装置と併用することにより、底泥部の酸化
促進を向上できる。
船によれば次のような効果ないし利点が得られる。 (1) 底層における溶存酸素の低い水域では、酸素の多い
環境(好気環境)で浄化に寄与している好気生物の滑動
が押さえられ、かわりに嫌気生物(酸素の少ない環境下
を好む)により有機物の腐敗分解が進み、アンモニア等
の還元物質が発生し、生物環境に障害を生じている。こ
のような悪環境に溶存酸素を増加することにより、自然
の浄化機能を回復させることができる。 (2) 一定水深に吐出し、かつ自航することにより局所的
な循環流の発生を防ぎ、広範囲な水域を改善することが
できる。 (3) 送水中の溶存酸素を増加することができる。 (4) 底泥耕耘装置と併用することにより、底泥部の酸化
促進を向上できる。
【図1】本発明の一実施例としての水域浄化船の模式側
断面図。
断面図。
【図2】従来の水域浄化船の模式側断面図。
1,10 船体 2 吸込み管 3 ポンプ装置 5,7 吸込み口 6 係留索 8 送水装置 9 送水管 11 傾斜型水中送水管 12 吊索 13 ウインチ 14 エアブロワー 15 散気管 16 ウォータジェット式推進装置 16a スクリュープロペラ 16b 原動機 16c 水流ダクト 16d 吸水口 17 流向コントロール装置 18 フレキシブルホース 19 水ジェット噴射ノズル 20 底泥耕耘装置 21 曳航索 22 加圧タンク 22a,23 吐水管 24 海底 25 吸引ホース 25a 吸込みマウス 26 吸引ホース格納装置 27,29 弁 28 外筒状構造物
Claims (3)
- 【請求項1】 船体に搭載された加圧タンクと、浄化す
べき水域における表層水を上記加圧タンクに送水可能な
送水装置と、上記加圧タンクに圧縮空気を送気可能なエ
アブロワーとをそなえ、 上記船体に自航用の推進装置が設けられるとともに、上
記加圧タンク内の原水を海中に吐出可能な傾斜型水中送
水管が傾斜角度調節可能に上記船体に取り付けられてい
ることを特徴とする、水域浄化船。 - 【請求項2】 請求項1に記載の水域浄化船において、 上記自航用の推進装置がウォータジェット式推進装置あ
るいはプロペラによる水流発生装置として構成されると
ともに、同推進装置の吐出口に同推進装置の吐出水の流
向コントロール装置が設けられていることを特徴とす
る、水域浄化船。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の水域浄化船に
おいて、 上記船体に底泥耕耘装置が設けられ、同底泥耕耘装置
が、上記加圧タンクないし上記送水装置の吐出水をウォ
ータジェットとして噴出させる水ジェット噴射ノズルを
そなえていることを特徴とする、水域浄化船。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16635494A JP3486228B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 水域浄化船 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16635494A JP3486228B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 水域浄化船 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH082479A true JPH082479A (ja) | 1996-01-09 |
JP3486228B2 JP3486228B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=15829834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16635494A Expired - Fee Related JP3486228B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 水域浄化船 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3486228B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6083405A (en) * | 1998-01-23 | 2000-07-04 | Nippon Telegraphand Telephone Corporation | Floating water purification free-running apparatus and water purification method |
CN107323625A (zh) * | 2017-08-17 | 2017-11-07 | 岑全振 | 一种改善海底环境用除草设备 |
CN114249414A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-03-29 | 厚普环保科技(苏州)有限公司 | 用于河湖底泥的巡航式水体修复装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102862653B (zh) * | 2012-09-03 | 2016-12-21 | 乔拥军 | 污水处理船 |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP16635494A patent/JP3486228B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6083405A (en) * | 1998-01-23 | 2000-07-04 | Nippon Telegraphand Telephone Corporation | Floating water purification free-running apparatus and water purification method |
CN107323625A (zh) * | 2017-08-17 | 2017-11-07 | 岑全振 | 一种改善海底环境用除草设备 |
CN114249414A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-03-29 | 厚普环保科技(苏州)有限公司 | 用于河湖底泥的巡航式水体修复装置 |
CN114249414B (zh) * | 2021-12-21 | 2024-04-09 | 厚普环保科技(苏州)有限公司 | 用于河湖底泥的巡航式水体修复装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3486228B2 (ja) | 2004-01-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5478208A (en) | Submersed jet pump method for generating a stream of water | |
US5185085A (en) | Water craft and method for treating a body of water | |
US3755142A (en) | Process and apparatus for the purification of a natural body of water | |
US6554660B2 (en) | Propulsion system for yachts, trawlers and the like | |
US3139060A (en) | Mobile spraying units | |
WO2019144532A1 (en) | Oxygen dissolving apparatus for ponds | |
US8899165B2 (en) | Folding floating vessel | |
JPH082479A (ja) | 水域浄化船 | |
JP2911078B2 (ja) | 水流発生装置及びそれによる閉鎖水域の浄化方法 | |
KR20170104856A (ko) | 무(無)동력 워터젯 추진기를 사용한 카약 및 원리 | |
JP3000042B2 (ja) | 浮体式水域浄化装置 | |
TW544427B (en) | Semi-submerged hydrofoil | |
KR890001619B1 (ko) | 프로펠러 구동 배수형 선박 | |
JP5007468B2 (ja) | バブル噴流式エアリフトポンプ | |
JP2003166224A (ja) | 曝気システム | |
JP2012200656A (ja) | 汚濁物浄化装置及び汚濁物浄化システム | |
KR100442972B1 (ko) | 수중 저면 오물 제거시스템 | |
JP4153758B2 (ja) | 移動式水質浄化装置 | |
JP2005013814A (ja) | 水質浄化装置 | |
CN210416919U (zh) | 一种曝气作业船 | |
US3893406A (en) | Twin keel jet boat | |
JP3812235B2 (ja) | 水質浄化装置 | |
CN2839112Y (zh) | 小型船水流推进装置 | |
JP2004290863A (ja) | 底水域における水質改善方法及び装置 | |
JP4194863B2 (ja) | 高濃度酸素供給機構部付底泥水質改善装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020703 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |