JPH08247203A - 電気粘性流体緩衝器 - Google Patents

電気粘性流体緩衝器

Info

Publication number
JPH08247203A
JPH08247203A JP8996895A JP8996895A JPH08247203A JP H08247203 A JPH08247203 A JP H08247203A JP 8996895 A JP8996895 A JP 8996895A JP 8996895 A JP8996895 A JP 8996895A JP H08247203 A JPH08247203 A JP H08247203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orifice
cylinder
chamber
piston rod
hollow piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8996895A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhito Kawachi
伸仁 河内
Kenichi Maemori
健一 前森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP8996895A priority Critical patent/JPH08247203A/ja
Publication of JPH08247203A publication Critical patent/JPH08247203A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/28Buffer-stops for cars, cages, or skips
    • B66B5/282Structure thereof

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は,流体を用いた緩衝器に関し,とくに
衝突質量変化に対する緩衝器の抵抗力特性及び衝突物体
の減速度の特性の改善を図ったものである. 【構成】シリンダとこれと摺動し得る中空ピストンロッ
ドとを有し,該シリンダの端壁内側にはメータリングピ
ンが設けられており,上記中空ピストンロッドにはこれ
と対応してオリフィス孔が設けられていると共に,摺動
自在なフリーピストンによって少なくとも2つの室に区
切られており,一方の室はシリンダと連通しており,そ
の室の内部には正と負の電極があり,これら電極の間隙
によって電極間オリフィスを形成すると共に,他方の室
は気体室になっており,さらに前記正と負の電極にはシ
リンダ及び中空ピストンロッドに加わる質量に応じた電
圧を印加するための電源装置があり,作動流体として電
圧によって粘性が変化する電気粘性流体を用いることと
する.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,鉄道車両の連結器,航
空機の着陸装置,エレベータ落下時の緩衝装置などに応
用されている流体を用いた緩衝器に関し,とくに緩衝器
の衝突質量変化に対する緩衝器の抵抗力特性及び衝突物
体の減速度の特性の改善を図ったものである.
【0002】
【従来の技術】上記分野に応用されている緩衝器は,い
ずれの場合も衝突物体に生じる減速度をできるだけ軽減
するように衝突エネルギを吸収する能力を持たなければ
ならない.この種の緩衝器は,そのほとんどがシリンダ
とピストンの摺動による面積可変のオリフィスを有する
構造であり,その抵抗力は動圧による抵抗力と復元ばね
による抵抗力を組み合わせたもの,もしくは動圧による
抵抗力のみによるもので,衝突物体の質量・速度を想定
して,この条件下で面積可変のオリフィスの面積を決定
し,衝突条件に合わせて抵抗力−ストロークの特性を自
由に設計できるという利点がある.
【0003】しかしながら,動圧による抵抗力はシリン
ダに対するピストンの相対変位に依存する動圧抵抗係数
と,同じくピストンの相対速度の二乗との積で表される
ため,衝突直後の抵抗力は,衝突速度のみに依存して,
衝突物体の質量の大小にかかわりなく同一であり,した
がって軽量物体の減速度は重量物体のそれよりも著しく
高くなるという本質的な欠点があった.
【0004】すなわち,従来の技術では,図2に流体を
用いた従来の緩衝器の抵抗力特性を示した線図の実線で
示したように,軽量物体の抵抗力は,ストローク開始点
では,破線で示した重量物体の場合の一定抵抗力と同一
であるものの,ストロークの増加と共に減少する.した
がって,図3に流体を用いた従来の緩衝器における衝突
物体の減速度波形を示した線図において,実線で示した
ように,軽量物体の減速度は破線で示した重量物体の一
定の減速度とは対照的に,ストローク開始から著しく大
きく,その後急激に減少するのである.
【0005】ところで,緩衝器の設置の実例では,緩衝
器に取り付けられた緩衝ゴムなどの緩衝体や衝突物体そ
のものの弾性によるエネルギ吸収によって,衝突直後の
緩衝器の抵抗力は軽量物体の場合の方が重量物体の場合
よりもいくぶん低下するが,緩衝器の本質的な欠点は改
善されてはいない.
【0006】また,近年,電気粘性流体(P−SC22
1電気粘性流体とその応用に関する研究分科会 成果報
告書 1994 日本機械学会発行)という電圧を印加
することよってその粘性が変化する性質を利用して作動
流体に用いた振動減衰のダンパの例えば,特開平4−2
19536)があるが,この場合の抵抗力は,ダンパ内
に設けた電極を電気粘性流体が通る際の粘性による抵抗
力と電極に電圧を印加した場合の電気粘性流体の粘性変
化による抵抗力の変化を応用したものである.しかし,
電圧を印加しない場合の粘性の抵抗力は,温度に依存す
る電気粘性流体粘性係数に比例するため,温度の変化に
よって変化してしまう.この温度による抵抗力の変化を
印加電圧による電気粘性流体の粘性の変化の性質を利用
して補正することもできるが,前記性質による抵抗力の
最大値は,電気粘性流体の降伏せん断応力と電極に印加
しうる最大電圧によって制限されるので,温度変化の補
正にこの抵抗力を充てることは,緩衝器の容量,すなわ
ち最大吸収エネルギ量を減ずることとなる.
【0007】一方,流体を用いた従来の緩衝器における
動圧による抵抗力は温度変化の影響を受けないので,温
度変化の影響をできるだけ少なくするには,粘性,動圧
の抵抗力の中で動圧の抵抗力の占める割合をできるだけ
大きくすることが肝要となる.
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はこの点
の解決にあり,衝突速度が同一であれば衝突物体の質量
の大小にかかわりなく物体の減速度を理論的最低限度値
に近づけることによって軽量物体の減速度の著しい改善
を図るところにある.
【0009】
【課題を解決するための手段】シリンダとこれと摺動し
得る中空ピストンロッドとを有し,該シリンダの端壁内
側にはメータリングピンが設けられており,上記中空ピ
ストンロッドにはこれと対応してオリフィス孔が設けら
れていると共に,摺動自在なフリーピストンによって少
なくとも2つの室に区切られており,一方の室はシリン
ダ室と連通しており,その室の内部には正と負の電極が
あり,これら電極の間隙によって電極間オリフィスを形
成すると共に,他方の室は気体室になっており,さらに
前記正と負の電極にはシリンダ及び中空ピストンロッド
に加わる質量に応じた電圧を印加するための電源装置が
あり,作動流体として電圧によって粘性が変化する電気
粘性流体を用いたことを特徴とするものである.
【0010】
【作用】請求項1で記載した構成によって動きを説明す
る.まず,衝突前に衝突物体の質量を事前に検知してお
く.ここで,検知した衝突物体の質量が予め設定した最
軽量物体と同様であれば,電源装置より電極には電圧は
印加しない.しかし最軽量物体よりも重い場合であれ
ば,電源装置より質量に応じた電圧を電極に印加する.
そして衝突物が緩衝器に衝突した時,中空ピストンロッ
ドはシリンダに対し変位を生じ,シリンダ内を満たして
いる電気粘性流体は,オリフィス孔を通り,続いて電極
間オリフィスを通る.そして電極間オリフィスを通った
電気粘性流体によりフリーピストンが移動する.
【0011】このとき,まずオリフィス孔を電気粘性流
体が通る際に生じる動圧による抵抗力が発生し,電極間
オリフィスを通る際に粘性による抵抗力が発生する.こ
こで,事前に検知した衝突物体の質量が最軽量物体より
も重い場合であれば,電極に印加された電圧によって電
気粘性流体の粘性が変化し,これによる抵抗力がさらに
得られるようになる.
【0012】すなわち,図4に本発明における緩衝器の
抵抗力特性を示した線図において,最軽量物体の衝突時
では,緩衝器の抵抗力は,細い実線で示したように,一
点鎖線で示す動圧抵抗力,二点鎖線で示す粘性抵抗力,
そして点線で示す復元ばねによる抵抗力の三つの和の抵
抗力となる.なお,オリフィスはこの最軽量物体の衝突
時に,図5の本発明による緩衝器の衝突物体の減速度特
性を示した線図において,減速度が理論的最低限度の一
定値にできる限り近づくように設定する.
【0013】そして,最軽量物体よりも重い物体の時
は,抵抗力は,太い実線で示すように,破線で示す電気
粘性流体の粘性の変化による抵抗力を前記の細い実線で
示す三つの和の抵抗力に加えた抵抗力となる.つまり,
物体の質量変化分の抵抗力を電気粘性流体の粘性の変化
による抵抗力で補正する.このとき印加する電圧は,衝
突物体の質量に応じて,補正されるべき抵抗力となるよ
うに設定する.
【0014】
【実施例】以下,図示した実施例の最軽量物体と最重量
物体の質量比が1:2でのシミュレーション計算結果に
基づいてこの発明を詳細に説明する.本発明の第1の実
施例を図1の断面図を参照して説明する.図1における
緩衝器は,1はシリンダ,2はメータリングピン,3は
中空ピストンロッド,6は電極,8はフリーピストン,
Eは電源装置,Dは質量検知装置である.
【0015】電気粘性流体を満たしたシリンダ1の内端
部中心に下方にいくにつれて径が太くなっているメータ
リングピン2を固定し,同じくシリンダ1の内部で摺動
し得る中空ピストンロッド3のピストン部3aの中心部
にオリフィス孔4を設け,このオリフィス孔4の内周と
下方にいくにつれて径が太くなっているメータリングピ
ン2の外周との間隙で面積可変オリフィス5を形成す
る.この面積可変オリフィス5は最軽量物体衝突時を想
定して減速度が理論的最低限度の一定値にできる限り近
づくよう設定する.中空ピストンロッド3には内部に中
空ピストンロッド3の外周面と同心円状に正と負の円筒
の電極6を交互に配し{図1(b)参照},この電極6
に質量検知装置Dと結ばれる電源装置Eを電線E,E
で結ぶ.なお,この質量検知装置Dは必ずしも必要で
はなく,操作員が中空ピストンロッド3に加わる質量に
応じて操作してもよい.
【0016】またこの正と負の電極6の間隙によって電
極間オリフィス7を形成する{図1(b),(c)参
照}.また電極6と面積可変オリフィス5との間に,面
積可変オリフィス5から流出した電気粘性流体が電極間
オリフィス7へと流入するためのピストン部前室R1を
設けると共に,中空ピストンロッド3の作動時にメータ
リングピン2が電極6に当たらないための逃げ室R2を
設ける.さらに電極6の後方に摺動自在なフリーピスト
ン8を配して,電極間オリフィス7と連通する側の室を
リザーバ室R3とし,もう一方の側の室は加圧気体Gに
よる附勢下に設けるものとする.
【0017】該緩衝器の作動時を説明すると,まず,質
量検知装置Dで衝突物体の質量を検知する.ここで,検
知した衝突物体の質量が予め設定した最軽量物体と同様
であれば,電源装置Eに信号は行かず,電源装置Eから
電極6には電圧は印加されない.しかし最重量物体の場
合であれば,検知装置Dからの信号を電源装置Eに通信
して信号に基づいて質量に応じた電圧を電極6に印加さ
せる.そして衝突物が緩衝体9に衝突した時,中空ピス
トンロッド3が押し下げられ,シリンダ1内を満たして
いる電気粘性流体は面積可変オリフィス5を通ってピス
トン部前室R1に流入する.このとき,動圧による抵抗
力が発生する.
【0018】そしてピストン部前室R1に流入した電気
粘性流体は次に電極間オリフィス7を通る.このときに
まず電気粘性流体の粘性による抵抗力が発生する.ここ
で,事前に質量検知装置Dで検知した衝突物体の質量が
最重量物体の場合は,電極6には電源装置Eから電圧を
印加しているので,電気粘性流体の粘性が増加して,こ
れにより抵抗力が増加する.
【0019】さらに電極間オリフィス7を通った電気粘
性流体はリザーバ室R3へ流入し,この流入によりフリ
ーピストン8は押し上げられる.すなわち,図4に本発
明における緩衝器のシミュレーション計算結果による抵
抗力特性を示した線図において,最軽量物体の衝突時で
は,緩衝器の抵抗力は,細い実線で示したように,一点
鎖線で示す動圧抵抗力,二点鎖線で示す粘性抵抗力,そ
して点線で示す復元ばねによる抵抗力の三つの和の抵抗
力となる.そして,最重量物体の時は,抵抗力は,太い
実線で示すように,破線で示す電気粘性流体の粘性の変
化による抵抗力を前記の細い実線で示す三つの和の抵抗
力に加えた抵抗力となる.その結果,図5に示すシミュ
レーション計算結果による物体の減速度線図において最
軽量物体と最重量物体の減速度は,ほぼ同一となってい
る.
【0020】次に,本発明の第2の実施例を図6の断面
図を参照して説明する.図6における各部品は,第1実
施例のものと基本的に変わらないので,同じものは説明
を省略し,異なる点のみを説明する.上記第1の実施例
では,電気粘性流体は面積可変オリフィス5,電極間オ
リフィス7の順に貫流するものであるが,第2の実施例
では,電気粘性流体を電極間オリフィス7,面積可変オ
リフィスの順に貫流する例を示す.図6では,シリンダ
1の内端部にメータリングピン2を固定し,中空ピスト
ンロッド3内部の中心にメータリングピン2と摺動し得
るピストンシリンダ部3bを設け,その周壁に電極間オ
リフィス7と通じる軸方向に間隔をおいた複数のオリフ
ィス孔4を付設して,これとメータリングピン2とで面
積可変オリフィスを形成させる.
【0021】該緩衝器の作動時を説明すると,まず,質
量検知装置Dで衝突物体の質量を検知する.ここで,検
知した衝突物体の質量が予め設定した最軽量物体と同様
であれば,電源装置Eに信号は行かず,電源装置Eから
電極6には電圧は印加されない.しかし最重量物体の場
合であれば,検知装置Dからの信号を電源装置Eに通信
して信号に基づいて質量に応じた電圧を電極6に印加さ
せる.そして衝突物が緩衝体9に衝突した時,中空ピス
トンロッド3が押し下げられ,シリンダ1内を満たして
いる電気粘性流体は,ピストン部3aの開口部を経て電
極間オリフィス7に流入し,電極間オリフィス7を通
る.このときにまず電気粘性流体の粘性による抵抗力が
発生する.ここで,事前に質量検知装置Dで検知した衝
突物体の質量が最重量物体の場合は,電極6には電源装
置Eから電圧を印加しているので,電気粘性流体の粘性
が増加して,これにより抵抗力が増加する.
【0022】そして電極間オリフィス7を通った電気粘
性流体は,メータリングピン2によってピストンシリン
ダ部3bの複数のオリフィス孔4が塞がれつつある,面
積可変オリフィスを通ってリザーバ室R3に流入し,フ
リーピストン8が押し上げられる.面積可変オリフィス
を通るときに動圧による抵抗力が発生する.この実施例
においても,第1の実施例の場合と同様な効果が得られ
る.
【0023】さらに本発明の第3の実施例を図7の断面
図を参照して説明する.図7における各部品は,先の第
1,第2実施例と基本的に同じであるから,説明を省略
し,異なる点のみ説明する.図7は,第2の実施例の変
形例として示したもので,面積可変オリフィスの形成を
第1の実施例の場合と同様になる様にしたものである.
シリンダ1の内端部に,途中から先端に向かって径が細
くなっているメータリングピン2を固定し,中空ピスト
ンロッド3内部のリザーバ室隔壁3cにオリフィス孔4
を設け,このオリフィス孔4の内周と途中から先端に向
かって径が細くなっているメータリングピン2の外周と
の間隙で面積可変オリフィス5を形成させる.
【0024】該緩衝器の作動時を説明すると,まず,質
量検知装置Dで衝突物体の質量を検知する.ここで,検
知した衝突物体の質量が予め設定した最軽量物体と同様
であれば,電源装置Eに信号は行かず,電源装置Eから
電極6には電圧は印加されない.しかし最重量物体の場
合であれば,検知装置Dからの信号を電源装置Eを通信
して信号に基づいて質量に応じた電圧を電極6に印加さ
せる.そして衝突物が緩衝体9に衝突した時,中空ピス
トンロッド3が押し下げられ,シリンダ1内を満たして
いる電気粘性流体は電極間オリフィス7を通る.このと
きにまず電気粘性流体の粘性による抵抗力が発生する.
ここで,事前に質量検知装置Dで検知した衝突物体の質
量が最重量物体の場合は,電極6には電源装置Eから電
圧を印加しているので,電気粘性流体の粘性が増加し
て,これにより抵抗力が増加する.
【0025】そして電極間オリフィス7を通った電気粘
性流体は,面積可変オリフィス5を通ってリザーバ室R
3に流入し,フリーピストン8が押し上げられる.面積
可変オリフィス5を通るときに動圧による抵抗力が発生
する.この実施例においても,第1の実施例の場合と同
様な効果が得られる.
【0026】ところで,どの実施例においても,電極6
を円筒形状として中空ピストンロッド3の内部に同心円
状{図1(b)参照}に配置したが,他の形状や配置も
考えられる.しかし,電気粘性流体の電圧印加時の抵抗
力を効果的に得るにはこの形状が最もよい.このとき,
電極6の数は第1の実施例の場合では9,第2の実施
例,第3の実施例の場合では6としているが,電気粘性
流体の電圧印加時の抵抗力を効果的に得たい場合には数
を増やし,また,電極6の長さを増やせばよい.電極6
への電線1E,電線2Eの配置において,図1,図
6,図7による一例のように,シリンダ1と中空ピスト
ンロッド3の摺動を考慮して設置すればよい.また,リ
ザーバ室R3はフリーピストン8でもって加圧気体によ
る附勢下に設けた場合を示したが,コイルばねなどによ
る附勢下に設けてもよい.
【0027】
【発明の効果】かくして本発明によれば,電気粘性流体
の電圧印加時の抵抗力を動圧抵抗力と併せて作用させる
ことにより,衝突物体の質量の大小にかかわりなく衝突
物体の減速度を理論的最低限値に近づけ,軽量物体の減
速度の著しい改善を図ることができる.
【0028】また,本発明ではコンパクトで,性能の優
れた緩衝器が得られる.
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1の緩衝器の断面図である
【図2】 流体を用いた従来の緩衝器の抵抗力線図であ
る.
【図3】 流体を用いた従来の緩衝器における衝突物体
の減速度線図である.
【図4】 本発明による緩衝器の抵抗力線図である.
【図5】 本発明による緩衝器の衝突物体の減速度線図
である.
【図6】 本発明による第2の緩衝器の断面図である.
【図7】 本発明による第3の緩衝器の断面図である.
【符号の説明】
1: シリンダ 2:メータリングピン 3:中空ピストンロッド 3a:ピストン部 3b:ピストンシリンダ部 3c:リザーバ室隔壁 4:オリフィス孔 5:面積可変オリフィス 6:電極 7:電極間オリフィス 8:フリーピストン 9:緩衝体 R1:ピストン部前室 R2:逃げ室 R3:リザーバ室 G:加圧気体 E:電源装置 E:電線1 E:電線2 D:質量検知装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダとこれと摺動し得る中空ピストン
    ロッドとを有し,該シリンダの端壁内側にはメータリン
    グピンが設けられており,上記中空ピストンロッドには
    これと対応してオリフィス孔が設けられていると共に,
    摺動自在なフリーピストンによって少なくとも2つの室
    に区切られており,一方の室はシリンダ室と連通してお
    り,その室の内部には正と負の電極があり,これら電極
    の間隙によって電極間オリフィスを形成すると共に,他
    方の室は気体室になっており,さらに前記正と負の電極
    にはシリンダ及び中空ピストンロッドに加わる質量に応
    じた電圧を印加するための電源装置があり,作動流体と
    して電圧によって粘性が変化する電気粘性流体を用いた
    ことを特徴とする電気粘性流体緩衝器.
  2. 【請求項2】メータリングピンをシリンダの内端部に固
    定し,シリンダと摺動し得る中空ピストンロッドのピス
    トン部に設けたオリフィス孔の内周とメータリングピン
    の外周との間隙で面積可変オリフィスを形成し,円筒の
    正と負の電極を中空ピストンロッド内部に同心円状に交
    互に配した請求項1の電気粘性流体緩衝器
  3. 【請求項3】メータリングピンをシリンダ内端部に固定
    し,このメータリングピンが摺動し得るピストンシリン
    ダ部を中空ピストンロッドに設け,このピストンシリン
    ダ部には,その周壁に軸方向に間隔をおいた複数のオリ
    フィス孔を設け,このオリフィス孔とメータリングピン
    とで面積可変オリフィスを形成し,円筒の正と負の電極
    を中空ピストンロッド内部に同心円状に交互に配した請
    求項1の電気粘性流体緩衝器.
  4. 【請求項4】メータリングピンをシリンダ内端部に固定
    し,シリンダと摺動し得る中空ピストンロッド内部に,
    円筒の正と負の電極を同心円状に交互に配し,リザーバ
    室隔壁にオリフィス孔を設け,このオリフィス孔の内周
    とメータリングピンの外周との間隙で面積可変オリフィ
    スを形成する請求項1の電気粘性流体緩衝器.
JP8996895A 1995-03-11 1995-03-11 電気粘性流体緩衝器 Pending JPH08247203A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8996895A JPH08247203A (ja) 1995-03-11 1995-03-11 電気粘性流体緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8996895A JPH08247203A (ja) 1995-03-11 1995-03-11 電気粘性流体緩衝器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08247203A true JPH08247203A (ja) 1996-09-24

Family

ID=13985493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8996895A Pending JPH08247203A (ja) 1995-03-11 1995-03-11 電気粘性流体緩衝器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08247203A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012035728A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 降着装置
US8413773B2 (en) 2003-04-04 2013-04-09 Millenworks Magnetorheological damper system
CN104444697A (zh) * 2014-12-13 2015-03-25 重庆和航科技股份有限公司 具有适应性阻尼力安全装置的电梯系统
CN104444698A (zh) * 2014-12-15 2015-03-25 重庆和航科技股份有限公司 电梯自适应还原阻尼力的缓冲系统
CN104444694A (zh) * 2014-11-30 2015-03-25 重庆和航科技股份有限公司 电梯递进缓冲阻尼力的安全装置
CN104477731A (zh) * 2014-12-15 2015-04-01 重庆和航科技股份有限公司 电梯复合阻尼力的缓冲装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8413773B2 (en) 2003-04-04 2013-04-09 Millenworks Magnetorheological damper system
US9273748B2 (en) 2003-04-04 2016-03-01 Millenworks Magnetorheological damper system
JP2012035728A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 降着装置
CN104444694A (zh) * 2014-11-30 2015-03-25 重庆和航科技股份有限公司 电梯递进缓冲阻尼力的安全装置
CN104444697A (zh) * 2014-12-13 2015-03-25 重庆和航科技股份有限公司 具有适应性阻尼力安全装置的电梯系统
CN104444698A (zh) * 2014-12-15 2015-03-25 重庆和航科技股份有限公司 电梯自适应还原阻尼力的缓冲系统
CN104477731A (zh) * 2014-12-15 2015-04-01 重庆和航科技股份有限公司 电梯复合阻尼力的缓冲装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100261674B1 (ko) 진동댐핑장치
US7963377B2 (en) Dual stage dampers for vehicles suspensions
US4896752A (en) Vehicle strut
US6615959B2 (en) Damper with high dissipating power
EP0542865B1 (en) A suspension system with improved resonance damping and a method for regulating the suspension system
JP3989573B2 (ja) 電気レオロジー流体を使用した振動減衰装置
JP2005054847A (ja) 粘性可変流体緩衝器
CA2100210A1 (en) Adjustable dampers using electrorheological fluids
JPH07253133A (ja) 振動減衰装置
JPS63259237A (ja) 運動経過を減衰させるための装置
US4257581A (en) Impact absorbing strut
JPH08247203A (ja) 電気粘性流体緩衝器
US2546051A (en) Shock absorber
US3625320A (en) Pneudraulic shock absorber
US1037052A (en) Shock-absorber.
US2318437A (en) Shock absorber
US4003454A (en) Shock absorber
US11519476B2 (en) Vibration damper for a vehicle
US5242157A (en) Impact damper
US3910565A (en) Shock absorbers
JP2005054846A (ja) 粘性可変流体緩衝器
US2439349A (en) Shock strut
US2914143A (en) Shock absorber
JP2004036871A (ja) セミアクティブ油圧緩衝器
RU157916U1 (ru) Устройство для демпфирования колебаний