JPH08246852A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JPH08246852A
JPH08246852A JP7055715A JP5571595A JPH08246852A JP H08246852 A JPH08246852 A JP H08246852A JP 7055715 A JP7055715 A JP 7055715A JP 5571595 A JP5571595 A JP 5571595A JP H08246852 A JPH08246852 A JP H08246852A
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JP
Japan
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catalyst
exhaust
air
fuel ratio
upstream
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JP7055715A
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Inventor
Koji Ishihara
康二 石原
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 排気温度が低い場合、上流側触媒に排気を流
してその早期活性化をはかり、排気温度が高くなると排
気流路を切り換えて上流側触媒をバイパスして下流側触
媒に排気を流し、上流側触媒の熱劣化を抑えるようにし
た排気浄化装置において、排気温度が高い場合上流側触
媒に排気を流さないため、逆に燃料中の硫黄分により上
流側触媒が被毒して十分な転換能力を発揮できなくなる
ようになるのを防止する。 【構成】 上流側触媒の被毒状態を検出する手段を備
え、被毒状態が検出されたら被毒状態が検出されなくな
るまで、排気をバイパス通路でなく、上流側触媒にも流
れるよう流路切換手段により排気通路を切り換える。被
毒状態の検出は、上流側触媒の上流に設けられた第1の
空燃比検出手段の出力と、下流側触媒の上流でバイパス
通路の合流部の下流に設けられた第2の空燃比検出手段
の出力夫々の周波数の比に基づいて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気浄化装
置に関し、特に、燃料中の硫黄分による触媒の被毒の除
去技術に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気浄化装置としては、例え
ば、図2に示すようなものがある(特開昭57−210
116号公報及び特開平4−60108号公報参照)。
このものは、機関(以下、エンジン)1の排気通路2に
2つの触媒3,4、即ち、上流側のプリ触媒3と下流側
の床下触媒4とを直列に介装し、排気通路2にプリ触媒
3をバイパスするバイパス通路6を連通した構成であ
り、排気をプリ触媒3を介して床下触媒4へと流す流路
と、排気をバイパス通路6を介して床下触媒4へと流す
流路とに、排気流路を切り換える切換バルブ装置7を、
排気通路2のプリ触媒3上流側に介装してある。
【0003】又、各触媒3,4の直上流側の排気通路2
には、夫々O2 センサ9,10が設けられており、各O
2 センサ9,10から出力される酸素濃度信号を基にエ
ンジンの空燃比制御が実行される。このようなバイパス
通路6を有する排気系においては、前記バイパス通路6
Aの分岐部の直上流側の排気通路2に、排気温度を検出
する排気温度センサ12を設け、該排気温度センサ12
からの信号をコントロールユニット13に入力し、この
入力信号を基にコントロールユニット13から切換バル
ブ装置7を制御する制御信号を出力する触媒劣化防止シ
ステムが採用されている。
【0004】この場合、排気温度が所定温度未満では、
プリ触媒3に排気を流して該プリ触媒3を早期に活性化
させ、排気温度が所定温度以上では、プリ触媒3をバイ
パスさせて直接床下触媒4に排気を流し、プリ触媒3の
熱劣化を抑えるようにしている。この制御フローは、図
9に示すようであり、ステップ21(図では、S21と
略記する。以下同様)では、エンジン冷却水温度Twを
検出し、ステップ22にて、エンジン冷却水温度Twと
所定温度Twcとを比較し、Tw≦Twcであればステ
ップ23に進んで、プリ触媒側に排気を流すように、切
換バルブ装置25を切り換える。
【0005】Tw>Twcであれば、ステップ24に進
んで、排気温度Teを検出し、ステップ25に進む。こ
のステップ25では、排気温度Teと所定温度Tecと
を比較し、Te≦Tecであれば、ステップ23に進ん
で、上記と同様にプリ触媒側に排気を流すように、切換
バルブ装置25を切り換える。Te>Tecであれば、
ステップ26に進んで、プリ触媒22をバイパスさせて
直接床下触媒23に排気を流すように、切換バルブ装置
25を切り換える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の排気浄化装置にあっては、排気温度が所定温
度未満では、プリ触媒22に排気を流すが、排気温度が
所定温度以上では、プリ触媒22の熱劣化を抑えるた
め、プリ触媒2には排気を流さない制御を行っているた
め、使用する燃料によっては、燃料中の硫黄(以下、
S)分によりプリ触媒が被毒し、プリ触媒の持つ十分な
転換能力を発揮できなくなると言う問題点があった。
【0007】即ち、S被毒は、排気温度と相関があり、
被毒の度合いは、低い排気温度ほど大きく、温度上昇と
共に低下し、ある温度以上で脱離するが、S分を多く含
む燃料を使用した場合、低い排気温度(例えば、500
°C以下)のみにさらされるプリ触媒はSにより被毒す
る。S被毒を受けると、触媒の転換性能は低下し、高い
転化性が期待される常用域において、触媒能力を十分に
発揮できない。
【0008】例えば、北米、欧州のようにS濃度の高い
燃料を用いた車両用エンジンの場合、燃料中のS分によ
り触媒が被毒し易く、HC、NOx及びCOの低減性能
悪化を来すことが判明している。そこで、本発明は以上
のような従来の問題点に鑑み、排気通路に設けられた2
つの触媒へ排気を流通させる排気流路を排気温度に基づ
いて切換制御する排気浄化装置において、触媒の硫黄被
毒状態を勘案して、前記排気流路の切り換えを制御する
ことにより、触媒の被毒を除去して、触媒の持つ十分な
転換能力を発揮させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、図1に示すように、機関の排気通路の上流側
と下流側に2つの触媒を直列に介装し、前記排気通路
に、上流側触媒をバイパスするバイパス通路を連通し、
排気が前記2つの触媒を流通する第1の排気流路と、上
流側触媒をバイパスして下流側触媒のみを流通する第2
の排気流路とに選択的に切り換える流路切換手段と、前
記排気通路の上流側触媒の上流と、下流側触媒の上流で
バイパス通路の合流部の下流とに、夫々設けられて、排
気の空燃比を検出する第1及び第2の空燃比検出手段
と、前記排気を2つの触媒に流通させるときと、下流側
触媒のみを流通させるときにおいて、各空燃比検出手段
で検出される空燃比を目標空燃比に近づけるべく空燃比
の基本制御値を空燃比フィードバック補正値により増減
補正して空燃比をフィードバック制御する空燃比フィー
ドバック制御手段と、上流側触媒の上流側排気温度を検
出若しくは予測する手段と、前記検出若しくは予測され
た排気温度が所定温度未満のときは、前記第1の排気流
路に切り換え、所定温度以上のときは、前記第2の排気
流路に切り換えるべく、前記流路切換手段を制御する第
1の切換制御手段と、燃料中の硫黄分による上流側触媒
の被毒状態を検出若しくは予測する手段と、前記被毒状
態が検出若しくは予測された際には、前記排気温度に関
わらず、所定期間若しくは被毒状態が検出又は予測され
なくなるまで、前記第1の排気流路に切り換えるべく、
前記流路切換手段を制御する第2の切換制御手段と、を
含んで構成した。
【0010】請求項2記載の発明は、前記上流側触媒の
被毒状態を検出する手段を、第1の空燃比検出手段の出
力と、第2の空燃比検出手段の出力夫々の周波数の比に
基づいて、上流側触媒の被毒状態を検出する構成とし
た。請求項3記載の発明は、前記上流側触媒の被毒状態
を予測する手段を、上流側触媒を排気が流通した累積時
間若しくは内燃機関を搭載した車両の累積走行距離に基
づいて、上流側触媒の被毒状態を予測する構成とした。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明において、硫黄分を多く含
む燃料を使用した場合、低い排気温度のみにさらされる
上流側触媒は硫黄により被毒する。硫黄被毒を受ける
と、触媒の転換性能は低下し、高い転化性が期待される
常用域において、触媒能力を十分に発揮できない。
【0012】よって、硫黄被毒を除去する必要がある。
硫黄被毒は、排気温度と相関があり、被毒の度合いは、
低い排気温度ほど大きく、温度上昇と共に低下し、ある
温度以上で脱離する。この特性を活かし、燃料中の硫黄
分による上流側触媒の被毒状態を検出(予測)し、被毒
状態が検出(予測)された際には、排気温度に関わら
ず、所定期間若しくは被毒状態が検出(予測)されなく
なるまで、前記上流側触媒側に排気を流通させることに
より、上流側触媒の熱劣化を抑制しつつ、上流側触媒の
硫黄被毒を除去することができ、触媒の持つ十分な転換
能力を発揮させることができる。
【0013】請求項2記載の発明において、上流側触媒
の上流側空燃比を検出する空燃比検出手段と下流側触媒
の上流側空燃比を検出する空燃比検出手段の出力周波数
比に基づいて、上流側触媒の被毒状態を検出でき、燃料
中の硫黄濃度が異なる場合や、内燃機関運転状態によっ
てもその程度が異なる硫黄被毒を検出することにより、
精密な制御が可能となる。
【0014】請求項3記載の発明において、上流側触媒
を排気が流通した累積時間若しくは内燃機関を搭載した
車両の累積走行距離に基づいて、上流側触媒の被毒状態
を予測できる。
【0015】
【実施例】以下、添付された図面を参照して本発明を詳
述する。図2は請求項1〜3記載の発明の実施例共通の
システム図を示している。この図において、エンジン1
の排気通路2の上流側と下流側には、2つの触媒、即
ち、上流側触媒としてのプリ触媒3と下流側触媒として
の床下触媒5とが直列に介装されている。排気通路2に
は、該排気通路2から分岐した後排気通路2に再び合流
して、プリ触媒3をバイパスするバイパス通路6が連通
接続されており、該バイパス通路6の排気通路2からの
分岐部には、排気が前記2つの触媒3,4を流通する第
1の排気流路と、プリ触媒3をバイパスして床下触媒4
のみを流通する第2の排気流路とに選択的に切り換える
流路切換手段としての切換バルブ装置7が介装されてい
る。この切換バルブ装置7は、バルブ7Aと該バルブ7
Aを切換駆動するアクチュエータ7Bとから構成され
る。
【0016】又、排気通路2のプリ触媒3の直上流と、
床下触媒4の上流でバイパス通路6の合流部の下流と
に、夫々設けられて、排気の空燃比を検出する第1及び
第2の空燃比検出手段としての酸素センサ(以下、Fr
−O2 センサ,Rr−O2 センサO2 センサ)9,10
が設けられている。更に、エンジン1の暖機状態を検出
する手段としてのエンジン冷却水温度を検出する冷却水
温度センサ11と、プリ触媒3の上流側排気温度を検出
する手段としての排気温度センサ12とが設けられてい
る。
【0017】そして、排気を前記プリ触媒3と床下触媒
4の2つの触媒に流通させるときと、床下触媒3のみを
流通させるときにおいて、各Fr−O2 センサ9,Rr
−O 2 センサ10で検出される空燃比を目標空燃比に近
づけるべく空燃比の基本制御値を空燃比フィードバック
補正値により増減補正して空燃比をフィードバック制御
する空燃比フィードバック制御手段と、検出された排気
温度が所定温度未満のときは、前記第1の排気流路に切
り換え、所定温度以上のときは、前記第2の排気流路に
切り換えるべく、前記切換バルブ装置7を制御する第1
の切換制御手段と、燃料中のS分によるプリ触媒3の被
毒状態を検出する手段と、被毒状態が検出された際に
は、前記排気温度に関わらず、所定期間若しくは被毒状
態が検出若しくは予測されなくなるまで、前記第1の排
気流路に切り換えるべく、前記切換バルブ装置7を制御
する第2の切換制御手段と、が設けられており、これら
の各手段はコントロールユニット13にソフトウェア的
に装備される。
【0018】次に、かかる構成に基づく請求項1及び3
記載の発明の一実施例の制御の流れを、図3のフローチ
ャートに基づいて詳述する。先ず、ステップ1では、エ
ンジン1の暖機状態を知るため、エンジン冷却水温度T
wを検出し、ステップ2では、この検出したエンジン冷
却水温度Twと所定温度Twc(例えば、80°C)と
を比較する。Tw≦Twcで、暖機が十分でなく、触媒
が十分に暖まっていない場合には、触媒を早期に活性化
させて、排気エミッションを低減させるべく、プリ触媒
3側に排気を流通させる。即ち、ステップ3に進んで、
切換バルブ装置7を第1の排気流路に切り換える。
【0019】一方、Tw>Twcで、暖機が十分である
場合には、触媒の暖機も十分に行われたものと判断し
て、プリ触媒3の熱劣化を抑制するべく、ステップ4以
降に進む。ステップ4では、排気温度Teを検出し、ス
テップ5では、この検出した排気温度Teと所定温度T
ec(例えば、500°C)とを比較する。Te≦Te
cであれば、プリ触媒3の熱劣化の心配はないから、ス
テップ3に進んで、前述のように、切換バルブ装置7を
第1の排気流路に切り換える。
【0020】又、Te>Tecであれば、プリ触媒3の
熱劣化の虞があるから、プリ触媒3をバイパスさせて床
下触媒4側に排気を流通させる。即ち、ステップ6に進
んで、切換バルブ装置7を第2の排気流路に切り換え
る。ここで、前記所定温度Tecの設定としては、図4
に示すように、エンジン1の常用運転領域(常用域)で
は、排気エミッションをできるだけ低減するように、プ
リ触媒3側に排気を流通させつつ、該プリ触媒3がその
排気温度により熱劣化しないように設定する。つまり、
常用域では、プリ触媒3を用い、それ以上の排気温度で
は、プリ触媒3を熱劣化を抑制すべく、排気をバイパス
通路6側に流通させて、プリ触媒3をバイパスさせ、プ
リ触媒3の熱劣化を抑えるようにしている。
【0021】しかし、S分を多く含む燃料を使用した場
合、低い排気温度(例えば、500°C以下)のみにさ
らされるプリ触媒3はSにより被毒する。S被毒を受け
ると、触媒の転換性能は低下し、高い転化性が期待され
る常用域において、触媒能力を十分に発揮できない。よ
って、S被毒を除去する必要がある。S被毒は、排気温
度と相関があり、被毒の度合いは、低い排気温度ほど大
きく、温度上昇と共に低下し、ある温度以上で脱離する
(5図参照)。
【0022】この特性を活かし、図3のフローチャート
のステップ7以降でS被毒を除去する制御を実行する。
この制御を概要を説明すれば、燃料中のS分による触媒
の被毒状態を予測し、被毒状態が予測された際には、前
記排気温度に関わらず、所定期間、前記第1の排気流路
に切り換えるべく、前記切換バルブ装置7を制御する。
【0023】即ち、ステップ7では、プリ触媒3を排気
が通過した累積時間Kをカウンタにより参照する。この
カウンタは、コントロールユニット13内にソフトウェ
ア的に装備され、累積時間Kを演算して求める。尚、プ
リ触媒3を排気が通過した累積時間Kに代えて、エンジ
ン1を搭載した車両の累積走行距離としても同様であ
る。
【0024】次に、ステップ8において、累積時間Kと
所定値Kcとを比較し、K≦Kcであれば、S被毒の程
度が小さいと予測されるから、プリ触媒3をバイパスさ
せて床下触媒4側に排気を流通させている状態を保持し
たままステップ1に戻る。一方、K>Kcであれば、S
被毒の程度が大きいと予測されるから、プリ触媒3に排
気を流通させる。即ち、ステップ9に進んで、所定時間
(例えば、10分)だけ切換バルブ装置7を第1の排気
流路に切り換える。その後、ステップ10では、S被毒
が除去されたことを明らかにするため、カウンタによる
累積時間Kをリセット(K=1)する。
【0025】上記の実施例においては、燃料中のS分に
よるプリ触媒3の被毒状態を予測して、被毒状態に基づ
く制御(所定時間だけ切換バルブ装置7を第1の排気流
路に切り換える制御)を実行するようにしたが、燃料中
のS分によるプリ触媒3の被毒状態を検知して、これに
基づく制御(被毒状態が検出されなくなるまで切換バル
ブ装置7を第1の排気流路に切り換える制御)を実行す
るようにしても良い(請求項2記載の発明)。
【0026】この請求項2記載の発明の実施例の場合、
S被毒は、燃料中のS濃度が異なる場合や、エンジン運
転状態によってもその程度が異なるものであり、これを
検知することにより、先の実施例よりも精密な制御が可
能となる。かかる制御を図6のフローチャートを参照し
て説明すると、先ず、図3のフローチャートのステップ
3(プリ触媒3側に排気を流通させた状態)の後のステ
ップ11にて、排気温度Teが触媒の転化率を検出する
ことができる温度T(例えば、400°C)になったか
否かを判断する。即ち、TeとTとを比較し、Te≦T
であれば、触媒が活性しておらず、触媒の転化率を検出
できないから、ステップ1に戻り、Te>Tであれば、
触媒が活性しており、触媒の転化率を検出できるから、
ステップ12に進んで、プリ触媒3側に排気を流通させ
た状態での、プリ触媒3上流側の空燃比を検出するFr
−O2 センサ9と、床下触媒4上流側の空燃比を検出す
るRr−O2 センサ10の出力周波数比FRから、プリ
触媒3の転化率ηを検出し、ステップ13にてこのηを
記憶する。
【0027】ここで、図7(A)に示すように、Fr−
2 センサ9は、リッチ・リーンを周期的に繰り返して
おり、プリ触媒3がS被毒していなければ、図7(B)
に示すように、Rr−O2 センサ10は殆どなまされた
出力波形(周波数)となり、出力周波数比FR(Fr−
2 センサ出力周波数/Rr−O2 センサ出力周波数)
は0に近い値となるが、プリ触媒3がS被毒していれ
ば、Rr−O2 センサ10は図7(B)のような出力波
形(周波数)となり、出力周波数比FRは1に近づく
(図8参照)。
【0028】従って、出力周波数比FRから、FRと図
8のような関係にある転化率ηを検出し、このηからプ
リ触媒3のS被毒状態を検出する。次に、排気温度が上
昇し、図3のフローチャートのステップ6(床下触媒4
側のみに排気を流通させた状態)の後のステップ14に
て、ηを参照し、ステップ15でこのηと所定値ηcと
を比較し、ηがηc未満(η<ηc)であれば、S被毒
と判断し、プリ触媒3に排気を流通させる。即ち、ステ
ップ16に進んで、切換バルブ装置7を第1の排気流路
に切り換え、ステップ15に戻って、再び、ηと所定値
ηcとを比較し、ηがηc以上(η≧ηc)となるま
で、ステップ16の制御を続行する。
【0029】尚、上記の各実施例においては、排気温度
を実際に排気温度センサ12を使って検出するようにし
たが、エンジン1の回転数と負荷等から予測するように
しても良い。以上説明したように、燃料中のS分による
触媒の被毒状態を検出(予測)し、被毒状態が検出(予
測)された際には、排気温度に関わらず、所定期間若し
くは被毒状態が検出(予測)されなくなるまで、前記プ
リ触媒3側に排気を流通させるようにしたから、プリ触
媒3の熱劣化を抑制しつつ、プリ触媒3のS被毒を除去
することができ、触媒の持つ十分な転換能力を発揮させ
ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、排気通路に設けられた2つの触媒へ排気を
流通させる排気流路を排気温度に基づいて切換制御する
排気浄化装置において、触媒の硫黄被毒状態を勘案し
て、前記排気流路の切り換えを制御することにより、触
媒の熱劣化を抑制しつつ、触媒の被毒を除去して、触媒
の持つ十分な転換能力を発揮させることができる。
【0031】請求項2記載の発明によれば、上流側触媒
の上流側空燃比を検出する空燃比検出手段と下流側触媒
の上流側空燃比を検出する空燃比検出手段の出力周波数
比に基づいて、触媒の被毒状態を検出でき、燃料中の硫
黄濃度が異なる場合や、エンジン運転状態によってもそ
の程度が異なる硫黄被毒を検出することにより、精密な
制御が可能となる。
【0032】請求項3記載の発明によれば、上流側触媒
を排気が流通した累積時間若しくは内燃機関を搭載した
車両の累積走行距離に基づいて、触媒の被毒状態を予測
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の発明の構成図
【図2】 請求項1〜3記載の発明の実施例の共通のシ
ステム図
【図3】 請求項1及び3記載の発明の実施例の制御内
容を示すフローチャート
【図4】 エンジン運転領域と排気温度の関係を示す特
性図
【図5】 S被毒,脱離と排気温度の関係を示す特性図
【図6】 請求項1及び2記載の発明の実施例の制御内
容を示すフローチャート
【図7】 Fr−O2 センサ,Rr−O2 センサの出力
波形を示す図
【図8】 Fr−O2 センサとRr−O2 センサの出力
周波数比FRと触媒転化率の関係を示す特性図
【図9】 従来の制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン 2 排気通路 3 プリ触媒 5 床下触媒 6 バイパス通路 7 切換バルブ装置 9 Fr−O2 センサ 10 Rr−O2 センサ 12 排気温度センサ 13 コントロールユニット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/14 310 F02D 41/14 310F 45/00 314 45/00 314R 368 368G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の排気通路の上流側と下流側に2つの
    触媒を直列に介装し、 前記排気通路に、上流側触媒をバイパスするバイパス通
    路を連通し、 排気が前記2つの触媒を流通する第1の排気流路と、上
    流側触媒をバイパスして下流側触媒のみを流通する第2
    の排気流路とに選択的に切り換える流路切換手段と、 前記排気通路の上流側触媒の上流と、下流側触媒の上流
    でバイパス通路の合流部の下流とに、夫々設けられて、
    排気の空燃比を検出する第1及び第2の空燃比検出手段
    と、 前記排気を2つの触媒に流通させるときと、下流側触媒
    のみを流通させるときにおいて、各空燃比検出手段で検
    出される空燃比を目標空燃比に近づけるべく空燃比の基
    本制御値を空燃比フィードバック補正値により増減補正
    して空燃比をフィードバック制御する空燃比フィードバ
    ック制御手段と、 上流側触媒の上流側排気温度を検出若しくは予測する手
    段と、 前記検出若しくは予測された排気温度が所定温度未満の
    ときは、前記第1の排気流路に切り換え、所定温度以上
    のときは、前記第2の排気流路に切り換えるべく、前記
    流路切換手段を制御する第1の切換制御手段と、 燃料中の硫黄分による上流側触媒の被毒状態を検出若し
    くは予測する手段と、 前記被毒状態が検出若しくは予測された際には、前記排
    気温度に関わらず、所定期間若しくは被毒状態が検出又
    は予測されなくなるまで、前記第1の排気流路に切り換
    えるべく、前記流路切換手段を制御する第2の切換制御
    手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の排気浄
    化装置。
  2. 【請求項2】前記上流側触媒の被毒状態を検出する手段
    は、第1の空燃比検出手段の出力と、第2の空燃比検出
    手段の出力夫々の周波数の比に基づいて、上流側触媒の
    被毒状態を検出することを特徴とする請求項1記載の内
    燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】前記上流側触媒の被毒状態を予測する手段
    は、上流側触媒を排気が流通した累積時間若しくは内燃
    機関を搭載した車両の累積走行距離に基づいて、上流側
    触媒の被毒状態を予測することを特徴とする請求項1記
    載の内燃機関の排気浄化装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008133822A (ja) * 2006-10-27 2008-06-12 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化システムの排気浄化触媒再生制御装置とその触媒再生方法
JP2009030483A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Toyota Motor Corp 内燃機関システムの制御装置
JP2010024933A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置

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