JPH0824674A - 溶液吸引器具および吸引式溶液内微量物質測定装置 - Google Patents

溶液吸引器具および吸引式溶液内微量物質測定装置

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JPH0824674A
JPH0824674A JP6159799A JP15979994A JPH0824674A JP H0824674 A JPH0824674 A JP H0824674A JP 6159799 A JP6159799 A JP 6159799A JP 15979994 A JP15979994 A JP 15979994A JP H0824674 A JPH0824674 A JP H0824674A
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Kazuhiro Atsumi
一弘 渥美
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裕一郎 坂本
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成治 川口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多段階の各反応の制御が行え、しかも少量の
検体液を用いて正確な微量物質測定が行え、さらに携帯
性に優れた装置を提供する。 【構成】 溶液吸引器具1はハウジング2の先端にチッ
プ3が装着されて構成されている。ハウジング2の内部
には吸気路4およびこれに並設された石英バンドルファ
イバ5が設けられている。チップ3は終端チップ3aと
先端チップ3bとから構成されており、これらは相互に
着脱自在な構成になっている。各チップ3a,bには吸
気路4に導通した溶液溜り室3a3,3b3が形成されてい
る。吸気路4には吸引部6、石英バンドルファイバ5に
は検出装置部7が接続され、これらは制御装置部8で制
御される。この制御により吸引が適宜制御され、また、
終端チップ3aで生じた発光が検出されて微量物質が測
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微量物質が含まれてい
る溶液を吸引する溶液吸引器具およびこの溶液吸引器具
によって吸引された溶液中に含まれる微量物質を測定す
る吸引式溶液内微量物質測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の溶液内微量物質測定において、
測定対象とする微量物質が検出される過程が多段階の反
応を経て行われる場合には、従来、次のような種々の測
定が行われている。まず、第1に、測定容器以外のビー
カー等の別の容器を用いて予め前処理を行い、何段階か
の反応を経た後、最終段階の反応で溶液吸引器具を用い
て溶液内微量物質測定を行うものがある。第2に、溶液
吸引器具先端のチップ内壁部に複数の試薬を塗り込み、
微量物質を含む溶液を吸引することにより、チップ内壁
の複数の試薬と多段階の反応を起こさせ、溶液内微量物
質測定を行うものがある。第3に、タンクから試験管等
に溶液を採取しておき、前処理後の反応液をこの試験管
等に打ち込んで混ぜ合わせ、溶液内微量物質測定を行う
ものがある。第4に、液体クロマトグラフィーや電気泳
動を用いて溶液から微量物質を分離し、溶液内微量物質
測定を行うものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の各溶液内微量物質測定には次の問題があった。
【0004】まず、別容器において前処理を行う上記従
来の第1の測定においては、多段階処理の処理回数が多
いほど使用容器数が多くなる。このため、これら各容器
に付着したコンタミ(汚染物質)が試料溶液に累積し、
また、各容器に残留した稀釈剤も試料溶液に混入する。
よって、これらコンタミや稀釈剤等が溶液内微量物質測
定の誤差の原因になった。
【0005】また、チップ内壁部に複数の試薬を塗り込
んで溶液を吸引する上記従来の第2の測定においては、
それぞれの試薬の反応の順番,反応時間といった制御が
困難であり、所望の多段階の反応を実現することが困難
であった。
【0006】また、前処理後の反応液を試験管等に打ち
込む上記従来の第3の測定においては、溶液内微量物質
測定装置がタンクといった大型装置に備え付けられるた
め、測定装置を簡易に持ち運ぶことが出来ない。
【0007】また、液体クロマトグラフィーや電気泳動
を用いる上記従来の第4の測定においては、検体溶液が
多く必要とされ、簡易な溶液内微量物質測定が行えなか
った。
【0008】本発明はこのような課題を解消するために
なされたもので、多段階のそれぞれの反応の順番,反応
時間といった制御が簡易に行え、しかも、必要最小限の
検体液を用いて正確な測定が行え、さらに携帯性に優れ
た溶液吸引器具および吸引式溶液内微量物質測定装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸気路が形成
されたハウジングと、この吸気路に導通する溶液溜り室
および溶液を吸う吸液口が形成されてハウジングに装着
されたチップとを備えて構成される溶液吸引器具におい
て、このチップが溶液溜り室を複数備え、これら各溶液
溜り室は相互に着脱自在に形成されていることを特徴と
するものである。
【0010】また、上記溶液吸引器具と、吸気路に接続
された吸引部と、この吸引部による吸引を制御する制御
部とを備え、吸引式溶液内微量物質測定装置を構成し
た。
【0011】また、溶液吸引器具を保持固定するチップ
スタンドと、このチップスタンドに内蔵された調温装置
と、チップスタンドに装備された振動装置とをさらに備
え、上記制御部は、調温装置による調温および振動装置
による振動をも制御する。
【0012】
【作用】被測定対象である微量物質を含む溶液は、複数
の各溶液溜り室を順番に経て吸引される。また、この溶
液溜り室は反応の段階数に応じてチップに着脱され、室
数は反応数に応じて適宜調整される。また、チップは小
型に形成され、使い捨てにすることができる。
【0013】また、上記溶液の吸引は吸引部によって行
われ、その吸引量,吸引速度および吸引間隔は、溶液溜
り室の容量を考慮した制御部の制御によって適宜調整さ
れる。
【0014】また、調温装置による調温が制御部によっ
てなされることにより、チップスタンドに保持固定され
た溶液吸引器具における多段階反応は最適条件に温度コ
ントロールされる。さらに、振動装置による振動が制御
部によって制御されることにより、溶液吸引器具におけ
る多段階反応に撹拌効果がもたらされる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例による溶液吸引器具
を示す断面図であり、この溶液吸引器具において、抗原
抗体置換反応と発光反応との2段階の反応が行われる。
【0016】図1(a)に示すように溶液吸引器具1
は、円筒状のハウジング2の先端に円錐状のチップ3が
装着されて構成されている。ハウジング2の内部には吸
気路4が形成されており、この吸気路4は吸気口4aを
有している。また、石英バンドルファイバ5がこの吸気
路4に並んで設けられている。
【0017】チップ3は同図(b)に示すように、終端
チップ3aと先端チップ3bとから構成されている。終
端チップ3aはハウジング2の先端に隙間なく装着さ
れ、先端チップ3bはこの終端チップ3aに隙間なく装
着される。終端チップ3aと先端チップ3bとは相互に
押し込むことによってそれぞれに形成された凹部3a1
凸部3b1とが嵌合し、相互に着脱自在な構成になってい
る。終端チップ3aによって形成される容器の底部には
複数の穴3a2が形成されており、これら穴3a2によって
終端チップ3aの溶液溜り室3a3と先端チップ3bの溶
液溜り室3b3とが連絡されている。従って、これら各チ
ップ3a,bに形成された各溶液溜り室3a3,3b3は吸
気路4に導通する構造になっている。また、終端チップ
3aに形成された穴3a2により、吸引された溶液の撹拌
効果ももたらされる。
【0018】先端チップ3bには溶液を吸う吸液口3b2
が形成されており、試料溶液がこの吸液口3b2を介して
チップ内に取り込まれる。このため、この試料溶液の吸
引を確認するため、先端チップ3bは透明な材質、例え
ば透明なポリプロピレンで形成されている。先端チップ
3bの溶液溜り室3b3においては後述する抗原抗体置換
反応が行われ、反応層として用いられる。一方、終端チ
ップ3aの溶液溜り室3a3においては後述する発光反応
が行われ、発光層として用いられる。このため、終端チ
ップ3aは不透明な材質、例えば着色されたポリプロピ
レンで形成されて光漏れが抑えられ、石英バンドルファ
イバー5によって光検出が行われる。
【0019】なお、本実施例では終端チップ3aにおい
て光検出が行われるため、終端チップ3aに複数の穴3
a2が形成されているが、検出目的によっては穴の代わり
にフィルターを形成することも可能である。
【0020】また、3段階以上の多段階の反応が行われ
る場合には、同図(c)の断面図に示す多段接続用コネ
クタチップ3cを用いることによって対応することがで
きる。例えば、3段階の反応が行われる場合には、この
多段接続用コネクタチップ3cを終端チップ3aと先端
チップ3bとの間に介挿すればよい。この際、コネクタ
チップ3cの凸部3c1が終端チップ3aの凹部3a1に嵌
合され、コネクタチップ3cの凹部3c2が先端チップ3
bの凸部3b1に嵌合される。これらの嵌合は各チップを
相互に押し込むことによって着脱自在に簡易に行える。
このコネクタチップ3cにも溶液溜り室3c3が形成され
ており、また、容器底部に連絡用の複数の穴3c4が形成
されている。このため、溶液溜り室は反応の段階数に応
じてチップ3に着脱され、室数は反応数に応じて適宜調
整される。よって、このコネクタチップ3cを用意して
おけば、1つのチップ3で多種の多段階反応に対応する
ことが可能である。
【0021】図2は上記溶液吸引器具1を用いて構成さ
れた吸引式溶液内微量物質測定装置を示すブロック図で
ある。
【0022】ハウジング2およびチップ3は上述したも
のであり、ハウジング2内部の吸気路4には吸引装置部
6が接続されている。また、ハウジング2から延びてい
る石英バンドルファイバ5には検出装置部7が接続され
ており、終端チップ3aの溶液溜り室3a3で生じた発光
はこの石英バンドルファイバ5を介して検出装置部7に
伝えられる。これら吸引装置部6および検出装置部7は
制御装置部8に接続されている。制御装置部8は吸引装
置部6による吸引を制御し、その吸引量,吸引速度や吸
引間隔を適宜調整する。これら吸引量,吸引速度や吸引
間隔は、各溶液溜り室の容量が考慮されて予め制御装置
部8に登録されている。また、制御装置部8は、吸引装
置部6による吸引のタイミングに同期して検出装置部7
で検出された出力信号を処理し、その結果、つまり微量
物質の測定結果を表示する。チップスタンド9は、チッ
プ3内で多段階の反応が行われている間、ハウジング2
およびチップ3を保持固定すると共にチップ3を保温す
るものである。また、発光測定時には暗箱としての役割
をも果たす。このチップスタンド9も制御装置部8に接
続されており、チップスタンド9に内臓された調温装置
であるヒーターへの通電がこの制御装置部8によって制
御される。
【0023】次に、このような構成の装置を用いた溶液
内微量物質測定について、図3から図5を参照して説明
する。なお、これら各図において図1および図2と同一
または相当する部分には同一符号を付してその説明は省
略する。また、これら各図に表されている各記号は次表
に示される意味を有している。
【0024】
【表1】
【0025】図3(a)に示すように、先端チップ3b
の溶液溜り室3b3には、標識された抗原を抗体に付けた
ものが封入されている。この封入の方法としては、チッ
プ内壁に直接抗体を付けて封入する方法や、ガーゼなど
のフィルターやビーズ表面に抗体を付けて溶液溜り室3
b3の内部に封入する方法がある。また、終端チップ3a
の溶液溜り室3a3には粉体発光試薬が封入されている。
この封入の方法としては、可溶性の飴状にしてボンディ
ングして封入する方法や、連絡用の穴3a2の径より十分
に大きい顆粒または錠剤にして封入する方法がある。ま
た、同図(b)に示す容器10には検体試料溶液11が
収納されている。この検体試料溶液11には抗原が微量
物質として混入している。
【0026】微量物質測定は、まず、チップ3の吸液口
b2が容器10内の検体試料溶液11に浸されて始ま
る。その後、制御装置部8の吸引装置部6に対する制御
により、予め登録された吸引量および吸引速度に従って
試料溶液11が先端チップ3bに取り込まれ、第1段階
の吸引が行われる。この第1段階の吸引が終了すると、
チップ3は図4(a)に示すチップスタンド9に立てら
れ、ハウジング2およびチップ3がこのチップスタンド
9に保持固定される。この段階では容器10内に収納さ
れた検体試料溶液11は、同図(b)に示すように先端
チップ3bに吸い込まれた分だけ減少している。
【0027】先端チップ3bの溶液溜り室3b3において
は、予め封入されて既に抗体に結合している標識抗原
と、吸引された検体試料溶液11内の抗原とが置換反応
を起こす。この際、チップスタンド9は制御装置部8の
調温装置に対する制御によって加熱もしくは冷却され、
置換反応はチップ3が最適な条件に温度コントロールさ
れることによって活性化される。この置換反応におい
て、抗体に結合している標識抗原は吸引された溶液内の
抗原に置換され、標識抗原はフリーの状態になる。な
お、このチップスタンド9に振動装置として例えば超音
波振動子等を装備することにより、超音波による撹拌効
果をこの反応に付加することも可能である。
【0028】次に、制御装置部8は、予め登録された吸
引間隔の時間が経過した後、吸引装置部6を制御して第
2段階の吸引を自動的に起こさせる。この第2段階の吸
引により、先端チップ3b内に溜まっていた溶液は、終
端チップ3a内の溶液溜り室3a3に移送される。抗体は
先端チップ3b内の溶液溜り室3b3に封入されているた
め、先端チップ3b内には、図5に示すように置換反応
で置き換えられた抗原が抗体に結合された状態で残され
る。一方、終端チップ3a内にはフリーになった標識抗
原が運び込まれ、予め終端チップ3a内に封入されてい
る粉体発光試薬と反応を起こす。標識抗原と粉体発光試
薬とのこの反応によって同図に示す発光が生じる。この
発光量は終端チップ3a内に運び込まれた標識抗原の量
に対応しており、生じた光は石英バンドルファイバ5に
入射して検出装置部7まで導かれる。制御装置部8はこ
の第2段階の吸引タイミングに同期して検出装置部7か
ら出力される信号を取り込み、所定の処理をする。検出
される発光量は上記のように標識抗原量に対応している
ため、この信号処理によって標識抗原量が定量される。
また、この標識抗原量は先端チップ3b内で置換した抗
原の量に対応している。このため、第1段階で吸引され
た検体試料溶液11に含まれる抗原の量は、この標識抗
原量が定量されることによって測定されることになる。
【0029】このような本実施例による溶液吸引器具1
によれば、被測定対象である抗原を含む試料溶液11
は、各溶液溜り室3b3,3a3を順番に経て吸引される。
このため、置換反応および発光反応からなる多段階の各
反応は所望の順番を経て確実に行われる。しかも、第1
段階の反応で吸引された少量の試料溶液11が各溶液溜
り室3b3,3a3で順番に使用されるため、測定に必要と
される検体試料溶液11は少量で済む。また、検体試料
溶液11の吸引量,吸引速度および吸引間隔は、溶液溜
り室の容量を考慮した制御装置部8の制御によって適宜
調整される。このため、所望の多段階の反応を簡易に実
現することが可能となる。また、チップ3は小型に形成
されるため、簡易に持ち運ぶことができる。また、チッ
プ3を使い捨てにすることもできるため、微量物質測定
は常に新しいチップ3を用いて行える。このため、反応
室を形成する溶液溜り室は常に清浄な状態にあり、従来
のようにコンタミや稀釈剤が溶液に混入するおそれがな
くなる。よって、微量物質測定に誤差要因が含まれなく
なり、正確な測定が行えるようになる。
【0030】すなわち、本実施例によれば、個々の独立
した反応層を組み合わせ、吸引時に反応層の容量を加味
して吸引を調整することにより、最も適した反応条件を
適宜設定することが出来る。つまり、多段階のそれぞれ
の反応の順番,反応時間といった反応の制御が簡易に行
える。しかも、必要最小限の検体液を用いて正確な測定
が行える。さらに、溶液吸引器具および吸引式溶液内微
量物質測定装置の携帯性が向上する。
【0031】なお、上記実施例の説明においては、チッ
プ3内に粉体発光試薬を置き、石英バンドルファイバ5
を用いて発光反応を検出した例について説明したが、本
発明はこれに限られるものではない。例えば、チップ内
の溶液溜り室に置かれる試薬を種々のものに替えること
により、化学反応や抗原抗体反応,PH測定といった多
種多様の測定に応用することが可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
測定対象である微量物質を含む溶液は、複数の各溶液溜
り室を順番に経て吸引される。このため、多段階の各反
応は所望の順番を経て確実に行える。しかも、第1段階
の反応で吸引された少量の試料溶液が各溶液溜り室で順
番に使用されるため、測定に必要とされる検体試料溶液
は少量で済む。
【0033】また、上記溶液の吸引は吸引部によって行
われ、その吸引量,吸引速度および吸引間隔は、溶液溜
り室の容量を考慮した制御部の制御によって適宜調整さ
れる。このため、最も適した反応条件が簡易に設定さ
れ、所望の多段階の反応を簡易に実現することが可能と
なる。
【0034】また、溶液溜り室は反応の段階数に応じて
チップに着脱され、室数は反応数に応じて適宜調整され
る。このため、1つのチップで多種の多段階反応に対応
することが可能になる。
【0035】また、チップは小型に形成されるため、簡
易に持ち運ぶことができる。また、使い捨てにすること
ができるため、溶液溜り室は常に清浄な状態にあり、溶
液に異物が混入しなくなって微量物質測定は正確に行え
る。
【0036】また、調温装置による調温が制御部によっ
てなされることにより、チップスタンドに保持固定され
た溶液吸引器具における多段階反応は最適条件に温度コ
ントロールされる。さらに、振動装置による振動が制御
部によって制御されることにより、溶液吸引器具におけ
る多段階反応に撹拌効果がもたらされる。このため、所
望の多段階反応を容易に実施することが可能になる。
【0037】よって、本発明によれば、溶液内の微量物
質を多段階反応で測定する場合に、少量の検体量で前処
理なしに簡便に正確に測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による溶液吸引器具を示す断
面図である。
【図2】本発明の一実施例による吸引式溶液内微量物質
測定装置を示すブロック図である。
【図3】本実施例における溶液内微量物質測定の第1の
過程を示す図である。
【図4】本実施例における溶液内微量物質測定の第2の
過程を示す図である。
【図5】本実施例における溶液内微量物質測定の第3の
過程を示す図である。
【符号の説明】
1…溶液吸引器具、2…ハウジング、3…チップ、3a
…終端チップ、3a1,3c2…凹部、3a2,3c4…穴、3
a3,3b3,3c3…溶液溜り室、3b…先端チップ、
b1,3c1…凸部、3b2…吸液口、3c…多段接続用コ
ネクタチップ、4…吸気路、4a…吸気口、5…石英バ
ンドルファイバ、6…吸引装置部、7…検出装置部、8
…制御装置部、9…チップスタンド、10…容器、11
…検体試料溶液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 35/08 E (72)発明者 本島 久也 東京都豊島区高田3−41−8 中外製薬株 式会社内 (72)発明者 坂本 裕一郎 東京都豊島区高田3−41−8 中外製薬株 式会社内 (72)発明者 川口 成治 神奈川県綾瀬市早川2743−1 東ソー株式 会社内 (72)発明者 早川 毅 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気路が形成されたハウジングと、前記
    吸気路に導通する溶液溜り室および溶液を吸う吸液口が
    形成されて前記ハウジングに装着されたチップとを備え
    て構成される溶液吸引器具において、 前記チップは前記溶液溜り室を複数備え、これら各溶液
    溜り室は相互に着脱自在に形成されていることを特徴と
    する溶液吸引器具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された溶液吸引器具と、
    前記吸気路に接続された吸引部と、この吸引部による吸
    引を制御する制御部とを備えたことを特徴とする吸引式
    溶液内微量物質測定装置。
  3. 【請求項3】 前記溶液吸引器具を保持固定するチップ
    スタンドと、このチップスタンドに内蔵された調温装置
    と、前記チップスタンドに装備された振動装置とをさら
    に備え、前記制御部は、前記調温装置による調温および
    前記振動装置による振動をも制御することを特徴とする
    請求項2記載の吸引式溶液内微量物質測定装置。
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