JPH08246684A - 外壁改修構造 - Google Patents
外壁改修構造Info
- Publication number
- JPH08246684A JPH08246684A JP4818195A JP4818195A JPH08246684A JP H08246684 A JPH08246684 A JP H08246684A JP 4818195 A JP4818195 A JP 4818195A JP 4818195 A JP4818195 A JP 4818195A JP H08246684 A JPH08246684 A JP H08246684A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- reinforcing
- existing
- opening section
- building
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Abstract
外壁を改修する。 【構成】 既存壁B面に形成されている開口部の左右部
分に補強材Cを、上下部分に補強補助材Dを配設固定
し、その上に新規外壁Eを形成した構造としたので、建
物の開口部周囲の躯体強度を補強し、地震等の振動や台
風等の外圧に強い建物となる。
Description
新規外壁で改修するための構造に関するものであり、さ
らに詳しくは、古くなった既存の躯体、既存壁の強度を
向上する補強材および補強補助材を配設して、建物の強
度を向上させた後に新規外壁を形成する改修の構造に関
するものである。
古くなった既存の外壁をすべて撤去して、既存の躯体や
胴縁等の壁下地材に新規外壁を形成する構造や、既存の
外壁材上に直に、もしくは、新規胴縁や防水シートを介
して新規外壁を取り付ける構造が一般的であった。
うな改修構造では古くなった既存の外壁と新規外壁を交
換することや、傷んだ既存の外壁上に新規外壁を形成し
て、既存壁を隠蔽することの技術思想のみであり、古く
なった建物の既存の躯体、あるいは既存壁を補強し、強
度を向上させる技術思想は全く考慮に入れられていなか
った。このため、改修後の建物の躯体には負担が係り、
強度的に弱く、特に耐震性に極端に劣り、地震等の発生
で新規外壁が脱落したり、躯体の破損、建物の崩壊等の
被害が発生することもあった。また、既存壁に窓や玄関
等の開口部が形成してあった際には、特に開口部周囲の
躯体強度に弱点があった。
を除去するため、既存壁を新規外壁で改修する前に、少
なくとも開口部の左右どちらか一方以上に、建築、構築
物の躯体を構成する少なくとも土台、胴差し、棟桁もし
くは妻梁のいずれか2つ以上を連結する補強材を既存壁
上から配設、固定すると共に、開口部の上下どちらか一
方以上に前記補強材と建築、構築物の躯体を構成する主
柱、間柱を連結する補強補助材を既存壁上から配設、固
定し、補強材および補強補助材上に新規外壁を形成した
改修構造としたので、改修により躯体強度を向上させる
と共に、特に強度に劣る開口部周囲の強度を向上させ、
耐震性に強い外壁改修構造を提案するものである。
造の一実施例について詳細に説明する。図1(a)、
(b)および図2(a)、(b)は上記外壁改修構造の
一例を示す説明図であり、Aは既存建物の躯体、Bは既
存壁、Cは補強材、Dは補強補助材、Eは新規外壁であ
る。すなわち、図1(a)、(b)は新規外壁Eの施工
後を示すものであり、図1(b)は補強材Cおよび補強
補助材Dの配設位置を2点鎖線で示したものである。図
2(a)、(b)は新規外壁Eの施工前、すなわち既存
壁Bに補強材Cおよび補強補助材Dを配設したところを
説明するものであり、特に図2(b)では便宜上既存壁
Bを省略して示したものである。
向に伸びる主柱1、間柱2、および水平方向に伸びる土
台3、軒桁もしくは妻梁4とから構成される一般的なも
のである。勿論、これらは木造構造の建物での名称であ
り、鉄骨造構造ではこれらの位置に、H型鋼材、角形鋼
材、C型鋼材等が配設されているものである。なお、図
では便宜上既存壁Bを省略して示してあるものである。
ば木摺、防水シート、ラスシート、モルタル壁材の順に
配設、施工されたモルタル壁からなるもの、もしくは、
躯体A上に胴縁を設け、防水シート、金属サイディン
グ、窯業系サイディング、ALCパネル、タイル、塩ビ
押出サイディング等の乾式壁材等からなるものである。
り、図1(b)、図2(a)、(b)に示すように既存
壁B上から既存壁Bを介して躯体Aに、釘、スクリュー
ビス、テクス、アンカー、アンカーボルト等の固定具α
によって取り付け、古くなった躯体Aおよび既存壁Bの
強度を向上するものである。
に示すように、例えば幅狭の長尺薄板状の鋼材、木材、
合成樹脂材、アルミ押出材、カラー鋼板、あるいはこれ
らの複合材等からなるものである。
既存壁Bに形成されている窓、玄関等の開口部βの少な
くとも左右どちらか一方に、躯体Aを構成し、水平方向
に伸びる土台3、軒桁もしくは妻梁4のいずれか2つ以
上を連結するように、既存壁B上から筋交い的に配設、
固定し、建物の躯体強度を向上させるものである。さら
に、補強材Cは、壁面の対角を互いにクロスするように
筋交い的に配設した方が強度的に好ましく、勿論、垂直
方向に伸びる主柱1、間柱2にも固定具αを用いて、補
強材Cを固定することもできるものである。
ている開口部βの少なくとも上下どちらか一方に、前記
補強材Cと躯体Aを構成し、垂直方向に伸びる主柱1、
間柱2連結するように、既存壁B上から水平に配設、固
定し、建物の躯体A強度を向上させるものである。すな
わち、補強補助材Dは筋交いとして使用された補強材C
の効果を開口部βの上下部分にわたって連続的に作用さ
せるものであり、補強補助材Dを配設することで、開口
部β周囲の上下左右すべての面の躯体A強度を大幅に向
上させるものである。また、図3(b)に示すように、
補強材Cおよび補強補助材Dと躯体Aとの固定は釘等の
固定具αを複数用いて固定するのが強度的に好ましいも
のである。
であるので、1階部分と2階部分を連結する胴差し5が
存在しないものであり、その際は土台3と軒桁もしくは
妻梁4とを補強材Cで連結することになるものである。
また、建物が2階建て以上の際には土台3と軒桁もしく
は妻梁4との間に胴差し5の数が順次増えるものであ
り、その際には、胴差し5同士を補強材Cで連結する場
合も生じるものである。
属サイディング材、もしくは、窯業系サイディング材、
塩ビ押出サイディング材、ALCパネル、タイル、金属
パネル等からなる乾式外壁材が、軽量で施工容易な点か
ら好ましいものである。また、新規外壁Eは補強材Cお
よび既存壁B上から直接、主柱1、間柱2等の躯体Aに
固定具αを介して順次取り付けられ、建物の外表面を多
い、意匠性、断熱性、防音性、防火性等をさらに向上さ
せるものである。
法について説明する。先ず、図2(a)、(b)に示す
ように、モルタル壁からなる既存壁B上に図3(a)に
示すような長尺板状の補強材C2本を、図2(a)に示
すように建物の開口部βの左右に対角線上にクロスさせ
るように配設し、固定具αによって、土台3と軒桁もし
くは妻梁4をそれぞれ連結し、既存の躯体Aおよび既存
壁Bの強度を補強し、向上させる。
するように補強補助材Dを開口部βの上下に水平に配設
し主柱1、間柱2に固定具αにて固定し、開口部β周囲
の強度を向上する。最後に、図1に示すように、金属サ
イディング材からなる新規外壁Eを補強材Cおよび補強
補助材D上から、主柱1、間柱2等の躯体Aに釘等の固
定具αを用いて、順次取り付け、施工するものである。
勿論、新規外壁Eの形成に際しては、縦目地6、土台部
7、開口部β周囲、出隅部8部分にはジョイナー、水切
り、スタータ、出隅セット等の各種役物を使用するもの
である。
構造の一実施例であり、図5〜図14に示すような改修
構造としたり、改修ための部材を用いることもできる。
一端部まで存在する場合の補強材Cの配設例を示すもの
であり、開口部βの一方にのみ補強材Cをクロス状に配
設した例である。図5(b)は開口部βがさらに土台3
まで拡大している場合を示すものであり、この際には補
強補助材Dを開口部βの上部にのみ配設する例である。
を、図6(b)に拡大して示すように、固定具αを固定
した後に端部を折り返して配設したものであり、固定強
度を向上させた例を示すものである。
土台3と軒桁もしくは妻梁4との間に胴差し5が存在す
る際に、補強材Cと補強補助材Dの配設例を各々示した
ものである。勿論、図5から図8においては既存壁Bを
省略して示したものである。
例であり、(a)図は断面をL字状に、(b)図はコ字
状に、(c)図は凸状を形成、(d)図は断面ハット状
に、(e)図は中空角形に、(f)図は中空楕円もしく
は円型にそれぞれ形成したものであり、いずれも平板状
の補強材C、補強補助材Dと比較して強度を向上させた
ものである。
を略コ字状に形成し、さらに、先端部分を針状に形成し
たものであり、別途固定具αを使用せず、先端部分をそ
のまま既存壁B上から躯体Aにかけて打ち込んで使用す
る例である。さらに、(g)図はターンバックル状の補
強材C、補強補助材Dであり、補強材C、補強補助材D
を既存壁B上に配設した後に、ボルト部9を締結し強固
に締め付け、躯体A、既存壁Bの強度を向上させたもの
である。
乾式壁材の例を示すものであり、図10(a)〜(e)
および、11(a)は、特に横張り状金属サイディング
の断面形状を示す説明図で、表面材10としてカラー鋼
板、アルミニウム鋼板等の各種薄型金属板を用い、芯材
11としてポリウレタンフォーム、イソシアヌレートフ
ォーム、フェノールフォーム等の合成樹脂発泡体、もし
くは、石膏ボード、ロックウール等の各種断熱材を用
い、裏面材12としては各種薄型金属板もしくはクラフ
ト紙、アルミニウム蒸着紙、防水紙等のシート状物を用
いたものである。
グ、押出陶板の例、図12(a)〜(c)は縦張り状金
属サイディングの断面形状を示す説明図、図13
(a)、(b)は塩ビ押出サイディング、もしくはアル
ミ押出サイディングの例である。
る。勿論、これらの部材を各々組み合わせた改修構造と
することもできる。また、補強材C、補強補助材Dと新
規外壁Eとの間に防水シートを介在したり、胴縁を介在
させて新規外壁Eを形成したりすることもできる。
修構造によれば、従来の欠点を解決し、既存の躯体も
しくは既存の外壁の強度を補強する補強材と補強補助材
とを開口部の周囲に配設するので、既存壁に開口部が存
在しても建物全体の強度を向上させ、水平方向の荷重に
強く地震等の振動や、台風等の外圧に強い構造となる。
既存壁を解体する必要がないので、施工工数を省略で
きると共に、工期を大幅に短縮することができ、しかも
施工中の居住に何等支障を来さない。既存壁上に直接
新規外壁を形成するので、施工が簡単でコストを節約で
きる。既存壁と新規外壁の2重壁構造となり、断熱
性、防音性、防火性に富む構造となる。等の特徴、効果
がある。
図である。
図である。
示す説明図である。
る。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 建築、構築物の既存壁に開口部が形成さ
れている既存壁面を新規外壁で改修する構造において、
少なくとも開口部の左右どちらか一方以上に、建築、構
築物の躯体を構成する土台、胴差し、棟桁もしくは妻梁
のいずれか2つ以上を連結する補強材を既存壁上から配
設、固定すると共に、開口部の上下どちらか一方以上に
前記補強材と建築、構築物の躯体を構成する主柱、間柱
を連結する補強材補助材を既存壁上から配設、固定し、
前記補強材および補強補助材上に新規外壁を形成したこ
とを特徴とする外壁改修構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04818195A JP3738783B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 外壁改修構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04818195A JP3738783B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 外壁改修構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08246684A true JPH08246684A (ja) | 1996-09-24 |
JP3738783B2 JP3738783B2 (ja) | 2006-01-25 |
Family
ID=12796224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04818195A Expired - Fee Related JP3738783B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 外壁改修構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3738783B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009150092A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物の開口上の補強構造 |
JP2009215832A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Porasu Kurashi Kagaku Kenkyusho:Kk | 木造建築物における筋交の補強構造及び補強方法 |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP04818195A patent/JP3738783B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009150092A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物の開口上の補強構造 |
JP2009215832A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Porasu Kurashi Kagaku Kenkyusho:Kk | 木造建築物における筋交の補強構造及び補強方法 |
JP4607978B2 (ja) * | 2008-03-12 | 2011-01-05 | 株式会社ポラス暮し科学研究所 | 木造建築物における筋交の補強構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3738783B2 (ja) | 2006-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5417023A (en) | Building panel apparatus and method | |
US4068434A (en) | Composite wall panel assembly and method of production | |
US3363371A (en) | Erection of prefabricated houses | |
US4918897A (en) | Construction system for detention structures and multiple story buildings | |
US5515659A (en) | Construction system using panelized insulation having integral structural frame | |
US5048257A (en) | Construction system for detention structures and multiple story buildings | |
US20070245640A1 (en) | Building Structure and Modular Construction | |
KR20010012388A (ko) | 모듈라 샌드위치 패널과 주택건축방법 | |
US3312018A (en) | Building construction | |
JPH08246684A (ja) | 外壁改修構造 | |
US2710430A (en) | Building structure | |
JP3015650U (ja) | 外壁面の改修構造 | |
JPH11256683A (ja) | 繊維補強モルタルパネル、長耐久性住宅構法、壁構法および野地板用パネル | |
EP4069911B1 (en) | Prefabricated boarding for cladding a wooden frame of a building with walls and method for applying such a prefabricated boarding to a wooden frame | |
JPH08246635A (ja) | 外壁改修構造 | |
US20240183146A1 (en) | Load bearing system for a residential structure | |
JPH08209896A (ja) | 外壁改修構造 | |
JP3719549B2 (ja) | 外壁構造 | |
JPH08312100A (ja) | 外壁改修構造 | |
JPH08270179A (ja) | 外壁改修構造 | |
JPH08284368A (ja) | 外壁改修構造 | |
JPH08209897A (ja) | 外壁改修構造 | |
JPH08239980A (ja) | 外壁改修構造 | |
JP3587220B2 (ja) | 改修構造 | |
JPH08260665A (ja) | 外壁改修構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041022 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051025 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081111 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081111 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101111 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101111 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111111 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131111 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |