JPH08246175A - 管状部材内面の洗浄方法及び装置 - Google Patents

管状部材内面の洗浄方法及び装置

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JPH08246175A
JPH08246175A JP5102595A JP5102595A JPH08246175A JP H08246175 A JPH08246175 A JP H08246175A JP 5102595 A JP5102595 A JP 5102595A JP 5102595 A JP5102595 A JP 5102595A JP H08246175 A JPH08246175 A JP H08246175A
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JP
Japan
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tubular member
cleaning
cleaning liquid
flowing
washing liquid
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Withdrawn
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JP5102595A
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English (en)
Inventor
Masaaki Jinno
昌明 神野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管状部材の内部に洗浄液/脱脂液を流してそ
の内面を洗浄/脱脂する方法において、除去しにくい汚
れも効果的に除去可能な洗浄方法とそのための装置を提
供する。 【構成】 内面を洗浄すべき管状部材1の両端に設けら
れた治具2の供給口3から排出口4へ管状部材4を通し
て洗浄液を流す。管状部材1を流れる洗浄液には陽極8
から陰極9へ電流を流す。管状部材1には、その内壁面
と外壁面との間にそれぞれ間隙を保って移動可能に永久
磁石5,6が対向して配置され磁場を生じさせている。
この磁場と洗浄液内を流れる電流によって、管状部材1
内を流れる洗浄液には管状部材の周方向のクーロン力が
作用して洗浄液は管内壁面に沿って周方向に流れる。こ
れらの流れにより、管内壁面に付着した汚れは効果的に
洗浄、除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄液によって管状部材
の内面を洗浄/脱脂する(本発明では単に洗浄という)
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】管状部材の内面を洗浄液/脱脂液(本発
明では単に洗浄液という)で洗浄する場合、単に管内面
を液に浸漬するだけでは不十分と思われる時は、管内に
洗浄液を流す方法などが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、管状
部材の中に洗浄液を流して洗浄することも従来おこなわ
れているが、管軸方向の液流を与えるだけでは除去しに
くい汚れもあった。本発明は、管状部材の内部に洗浄液
を流してその内面を洗浄するやり方によっても除去しに
くい汚れを効果的に除去可能な洗浄方法とそのための装
置を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、電解
質水溶液からなる洗浄液を用いて管状部材の内面を洗浄
する洗浄方法における前記課題を解決するため、管状部
材の中を流れる洗浄液にローレンツ力による液流を生じ
させ、その液流によって管状部材の内面に良好な洗浄効
果を生じさせるようにしたものである。
【0005】電解表面処理において、電解槽中の部品に
磁場を印加することによって部品表面にローレンツ力に
よる液流を生じさせながら表面処理を行う方法が種々報
告されているが、本発明は管状部材の内面の洗浄におい
て、これと同様の効果を発現させるための新規な方法及
び装置を提供するものである。
【0006】すなわち、まず、本発明による洗浄方法で
は、洗浄すべき管状部材の管壁を挟んで対向された磁石
によりその管壁を貫通する磁場を発生させた状態でその
管状部材内に洗浄液を流すと共にその洗浄液中に流れ方
向、すなわち管軸方向の電流を流しつつ、前記対向され
た磁石を管壁に沿って移動させる。
【0007】この洗浄方法によれば、管状部材内の磁石
と管内壁との間の洗浄液には管壁に垂直な方向の磁場
と、管軸方向の電流が作用し、結果として管の周方向へ
の力が生じる。これによって管状部材内の洗浄液には管
壁内面に沿った周方向の流れを生じ、この流れによって
管状部材の内面を効果的に洗浄する。
【0008】本発明の洗浄方法によるこの洗浄作用を図
3,図4を用いて説明する。図3は、管状部材1を管軸
に直角に切断した場合の部分的断面図、図4はその管軸
に沿う方向の断面図であるが、これらの図に示すように
管状部材1の内部には管軸に沿う方向に洗浄液が流され
ている。管状部材1の内部と外部には、それぞれ管壁と
間隔を保って磁石5と磁石6が配置され両磁石5,6間
には管壁に垂直な方向の磁場11が生ずる。
【0009】一方、管状部材1内を流れる洗浄液には、
その流れ方向に電流12が流されるのでその電流12と
磁場11は直交し、磁石5と管壁内面との間にある洗浄
液には管壁の周方向に力13が作用することとなり、洗
浄液にはそれによって周方向の流れを生ずる。
【0010】この結果、磁石5と相対する管内壁には、
管軸方向の液流に加えて、管の周方向への液流も生じ、
管壁内面に付着している油分等の汚れを効率的に除去す
ることができる。そして本発明による洗浄方法では、磁
石6を管壁上で移動させることによって磁石5も追随し
て移動し、管内面の洗浄対象部全体を洗浄することがで
きる。
【0011】次に、本発明は前記した洗浄方法を実施す
るための次の構成をもつ洗浄装置を提供する。すなわ
ち、本発明による洗浄装置は、洗浄すべき管状部材の管
内外壁とそれぞれ間隔を保ってその管内外壁に沿って移
動可能に互いに引き合うように対向して設置された磁
石、管状部材の内部にその管軸方向に洗浄液を流す洗浄
液流通手段、及び管状部材の両端部に配置され管状部材
を流れる洗浄液中に電流を流す電極を具えている。
【0012】本発明のこの洗浄装置によれば、管状部材
の中を流れる洗浄液にローレンツ力を作用させて周方向
の流れを誘起させ、それによって管状部材の内面を効果
的に洗浄させるようにした本発明による洗浄方法を容易
に実施することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明による洗浄方法の実施の態様及
び本発明による洗浄装置を図面に基づいて具体的に説明
する。本発明による洗浄装置の一実施例を示す図1及び
図2において、1は内面を洗浄すべき管状部材を示し、
その管状部材1の両端に治具2を装着し、密閉された状
態で管内に液を流せるようにしてある。
【0014】別に設けた図示していない洗浄液のリザー
バタンクより洗浄液をポンプで循環させ、治具2に設け
られた供給口3より管状部材1内部に流し、他端に装着
された治具2の排出口4より排出させてリザーバタンク
に戻す。供給口側及び排出口側の治具2内に陽極8及び
陰極9をセットし、電源10により管状部材1内を流れ
る洗浄液にその流れ方向に電流を流す。
【0015】管状部材1の内部には永久磁石5を入れて
あり、その永久磁石5は、サマリウムーコバルト磁石を
密閉したプラスチック容器に入れたものを用いた。プラ
スチック容器には4ヶ所の突起を設け、これで管内面に
磁石を保持し、磁石5と管壁との間に隙間が生じるよう
にしてある。
【0016】一方、管状部材1の外側にも永久磁石6が
配置してある。その永久磁石6もサマリウムーコバルト
磁石を用い、4ヶ所にプラスチック製の突起を取り付
け、管状部材1の外面上を滑らかに移動できるようにし
てある。管状部材1の外側の永久磁石6は、管状部材1
を囲むように設けられた治具7で固定し、かつ治具7を
管の周方向に回転及び管軸方向に平行移動させることに
よって、磁石6を管状部材1の外面上のどこへでも移動
できるようにしてある。
【0017】この洗浄装置によれば管状部材1内に治具
2から洗浄液を流すと共に、その洗浄液中に流れの方向
に電流を流すことができ、その電流と永久磁石5,6の
間の磁界によって、先に図3,図4について説明したよ
うに洗浄液には管壁内面に沿い周方向の流れを発生させ
ることができる。
【0018】この装置を用いて、以下の条件で管状部材
1内面の洗浄を実施した。 (1)管状部材…アルミニウム合金,直径約10cm×長
さ約30cmの直管で、内面に若干量の機械加工油を塗布
して、水はじきのある状態としたもの。(2)洗浄液…
市販のアルカリ脱脂液。(3)液流量…約20リットル
/min 。(4)電流密度…約0.5A/cm2
【0019】管状部材1の中央部10cm程度の長さの範
囲にわたって磁石6を移動させた。これにつれて磁石6
に引きつけられている磁石5も一緒に移動した。管状部
材1を取外して温水で濯いだ後、管状部材1を切断して
内面を調べたところ、磁石5,6を移動させなかった部
分は若干の水はじきが残っていたのに対し、磁石を移動
させた部分では、水はじきのない清浄な表面が得られて
いた。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
管状部材の管壁を挟んで対向された磁石と、管状部材内
を流れる洗浄液に流される電流とによって管状部材の周
方向へのクーロン力を洗浄液に与え、これによって管状
部材内の洗浄液には管壁内面に沿った周方向の流れを生
ずる。
【0021】こうして管状部材内には管軸方向への流れ
に加え、周方向の流れが管壁内面に沿って生ずるので、
これらの流れによって管状部材内面に付着した油分など
の汚れを効果的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る洗浄装置を側面から見
た断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】図1に示した洗浄装置における洗浄作用を説明
するための図面で、管状部材の管軸に直交する面での部
分的断面図。
【図4】管状部材の管軸を通る面における図3と同様の
部分的断面図。
【符号の説明】
1 管状部材 2 洗浄液循環用の治具 3 洗浄液の供給口 4 洗浄液の排出口 5 磁石(管内) 6 磁石(管外) 7 磁石取付け用の治具 8 陽極 9 陰極 10 電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質水溶液からなる洗浄液を用いて管
    状部材の内面を洗浄する洗浄方法において、前記管状部
    材の管壁を挟んで対向された磁石により同管壁を貫通す
    る磁場を発生させた状態でその管状部材内に洗浄液を流
    すと共にその洗浄液中に管軸方向の電流を流しつつ、前
    記対向された磁石を管壁に沿って移動させることを特徴
    とする管状部材内面の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 洗浄すべき管状部材の管内外壁とそれぞ
    れ間隔を保ってその管内外壁に沿って移動可能に互いに
    引き合うように対向して設置された磁石、及び前記管状
    部材の内部にその管軸方向に洗浄液を流す洗浄液流通手
    段、前記管状部材の両端部に配置され同管状部材を流れ
    る洗浄液中に電流を流す電極を具えたことを特徴とする
    管状部材内面の洗浄装置。
JP5102595A 1995-03-10 1995-03-10 管状部材内面の洗浄方法及び装置 Withdrawn JPH08246175A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7028361B2 (en) * 2002-05-21 2006-04-18 Vanguard International Semiconductor Corporation Cleaning assembly
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