JPH08245099A - エレベータ制御装置 - Google Patents

エレベータ制御装置

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JPH08245099A
JPH08245099A JP7057253A JP5725395A JPH08245099A JP H08245099 A JPH08245099 A JP H08245099A JP 7057253 A JP7057253 A JP 7057253A JP 5725395 A JP5725395 A JP 5725395A JP H08245099 A JPH08245099 A JP H08245099A
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circuit
signal
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power supply
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JP7057253A
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Shuichi Takagi
修一 高木
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電源供給回路の印加電流の低減が図れ、保護強
調等性能向上の一助にも寄与し、小型軽量化設計が可能
であり、耐ノイズ性にも優れた置を得る。 【構成】各種入力接点4,6 に電力を供給する電源供給回
路11、11による供給電力をパルス状に変化させるための
電源出力制御回路17、11からの入力信号を制御回路用電
源の信号に変換するための絶縁回路14、14を通過し入力
内容の変化を検出するためのエッジ検出・ホールド回路
18、18による検出信号を監視しこの検出信号が一定時間
継続したことにもとづき信頼性を判定する信頼性判定回
路20、20の判定結果をもとに18による検出信号を入力信
号として制御回路側に提供する為の信号制御回路21、4,
6 を通過する入力信号をパルス波形にて実施し、制御盤
内の入力インターフェイス部にて入力されたパルス信号
を波形成形して制御回路側に供給するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械室、制御盤内・及び
かご、昇降路における各種条件入力接点より並列伝送を
用いて制御装置内における制御用マイコンと入出力する
機能を有した、エレベータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のエレベータは、マイコンの積極的
な導入により高性能化・高機能化が一層顕著になり、そ
の制御信号の本数も飛躍的に増加してきている。そのエ
レベータの制御装置は、機械室内に設置され、制御装置
内部の信号授受はもとより、かご・ホール・及び昇降路
など、自分自身が担当するエレベータの受け持ち部分に
対して各部の条件信号を一手に入力し、また判定結果を
出力する形態となっている。
【0003】この種従来のエレベータ制御装置と対かご
・昇降路等とのインターフェイス(以降I/Fと記載す
る)部の関係の概略構成は、図6に示すように構成され
ている。エレベータ機械室1内にエレベータ制御回路2
が設置され、エレベータ制御回路2は、エレベータかご
3やホール・昇降路等と、各種かご接点入出力信号4や
各種昇降路入出力接点信号6、及び直列伝送線5を用い
て接続されている。
【0004】この場合のかご接点入出力信号4として
は、例えばかご点検入力スイッチ、かご積載荷重検出用
接点、かご戸開釦入力信号、ホールドアゾーン(かご位
置とホールドアとの相対位置関係を示す)検出信号、ド
ア開閉状態信号、かごドア全閉検出信号入力等、フェー
ルセーフの観点から重要視される安全関連機器の信号を
中心に構成されている。
【0005】また、各種昇降路入出力接点信号6として
は、昇降路頂部あるいは底部における各種制動用リミッ
トスイッチ入力、各部安全確認信号等、これらもかご接
点入出力信号4と同様の安全関連機器信号中心の構成で
あり、両者とも並列信号として処理されている。
【0006】一方、直列伝送線5は、かご操作パネルに
おける行き先階登録信号、ホールのエレベータ呼び信
号、各種表示信号等により構成されており、前述した各
種かご接点入出力信号4や各種昇降路入出力接点信号6
に対して付加機能・サービス機能の関連信号を中心にと
りまとめているのが特徴であり、一対の伝送線に多数の
制御信号を載せることで、信号電線本数の低減に寄与し
ている。
【0007】低階床のエレベータシステム・特殊用途物
件等一部に於いては、前述した直列伝送線5を用いず、
全て各種かご接点入出力信号4や各種昇降路入出力接点
信号6にて対応する場合もある。
【0008】エレベータ制御回路2内には、入出力イン
ターフェイス(I/F)回路8、直列伝送I/F回路9
および制御用マイコン16を備え、制御用マイコン16
は、前述した各種かご接点入出力信号4や各種昇降路入
出力接点信号6とは、入出力I/F回路8を介して信号
の授受を実現しており、また、直列伝送線5とは直列伝
送I/F回路9を通じてつながっている。その他、入出
力I/F回路8は盤内入出力信号7とも結合している
が、これは例えば制御装置内の点検スイッチ入力や機械
室内に設置された地震計接点、監視盤等へのエレベータ
状態信号の供出などが該当する。
【0009】図7は、図6のエレベータ制御回路2の入
出力I/F回路8及びその周辺におけるその入力部分を
示すもので、電源供給回路11、外部検出接点12、ダ
ミー抵抗13、電源系を変換するための絶縁回路14、
入力バッファ15、制御用マイコン16を備えている。
【0010】入力バッファ15は絶縁回路14と制御用
マイコン16の間に設けられ、電源変換入力信号14a
をラッチするためのものである。また絶縁回路14の1
次側には、検出接点12に電流信号12aを供給するた
めの電源供給回路11が接続されている。この場合、入
力バッファ15と制御用マイコン16は、マイコン制御
基板部に該当する。
【0011】一般的にこのマイコン制御基板内のIC回
路の駆動電源は5V系もしくは3V系にて構成されてい
るが、外部の入出力接点等は24V系もしくはそれ以上
の電源系にて構成する必要がある。これは、かごもしく
は昇降路の接点信号は、伝搬距離が長い為、途中の電圧
降下の影響を考慮する必要があること、ノイズ等外因に
左右され難いしっかりした電源系統が必要だからであ
る。
【0012】絶縁回路14は、前述した外部入出力接点
系の電源と、マイコン系の電源とを電気的に分離してお
り、フォトカプラ等を用いて入力信号の電源系変換処理
を実施している。フォトカプラによる絶縁処理は、ノイ
ズ耐性向上の他に、接点異常時等事故により、サージ・
突入電流がマイコンを直撃し、異常制御の誘発回避の有
効手段としても適当であり、システムの信頼性向上に寄
与している。
【0013】図7の回路において、外部検出接点12が
閉じると、電源供給回路11による供給電流が絶縁回路
14の1次側を介して検出接点12に流れ込む。これに
より絶縁回路14内のフォトカプラがオンするので、信
号の変化がマイコン電源系に伝わり、電源変換入力信号
14aとして入力バッファ15に出力される。制御用マ
イコン16は、一連の処理の中で外部検出接点12の状
態を探るべく定期的に入力ラッチ信号16aを出力す
る。入力バッファ15は入力ラッチ信号16aを受け
て、電源変換入力信号14aをマイコン入力信号15a
として提出する。制御用マイコン16は、本方式により
各種検出接点の状態を把握し、内容に応じた制御を展開
するのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のべた従来のエレ
ベータ制御装置の外部I/F機構は、各種外部検出接点
12が閉じている場合、電源供給回路11が電流を流し
続ける構成である。一般的には、マイコン制御技術の進
展により直列伝送線5の網羅する伝送情報量の増大によ
り、接点検出式の並列伝送信号は減る傾向にあるが、特
にフェールセーフの観点から乗客の安全に関わる信号線
は特に直列伝送化しづらく、現状の標準型エレベータに
於いては60点以上の並列伝送入力信号が存在してお
り、更に非常用エレベータ等の特殊用途になると100
点以上になる場合もある。これらの検出接点12の全部
が同時に閉成することこそ皆無であるが、電源供給回路
11は、最も検出接点12の閉成が重複した場合におい
て連続通電した場合を想定し、電源容量を設定する必要
がある。
【0015】絶縁回路14の一次側に於いて、内部のフ
ォトカプラをオンさせるのに必要な電流は5〜10mA
程度であるが、実際には図中波線にて示したようにダミ
ー抵抗13を設置する場合が多く、閉成した検出接点1
2に対し50mA程度の電流を流し込む場合もある。こ
れは、前述した検出接点12が一般的には機械式接点が
ほとんどのため、接触部の通電信頼性確保のためであ
る。これは、検出接点12の閉成時、接点付近に付着生
成した酸化膜による接触不良を打ち破る電流の印加が信
頼性上必要との考え方に基づくもので、その印加電流の
ことを最低保証電流と称している。
【0016】以上述べた従来のエレベータ制御装置にあ
っては、次ぎのような問題点がある。 (1)現状回路では、電源供給回路11の印加電流が多
く不経済である。
【0017】(2)制御装置内の用品選定、使用電線
径、導体径等保護協調設計に際しても、前述した印加電
流を踏まえた選定が要求される。 (3)一方でダミー抵抗13等は連続通電により発熱を
伴うので、小型低消費電力タイプに変更しづらい、充分
な部品間隔が必要である等、制御装置の小型軽量化展開
を実施する上での障害となりつつあった。
【0018】本発明は、上記問題点を解決するためなさ
れたもので、電源供給回路における印加電流の低減をは
かり、使用電線径等、保護協調設計値のランクダウンに
繋げ、小型軽量化にも寄与でき、耐ノイズ性にも優れた
るエレベータ制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、機械室内に設置され各
種の制御を行うための制御用マイコンを含む制御回路と
昇降路の間に配設した並列伝送線にそれぞれ挿入された
安全関連機器の各種入出力接点ならびに前記制御回路と
かごの間に設置した並列伝送線にそれぞれ挿入された安
全関連機器の各種入出力接点を介して互いに信号を入力
あるいは出力可能なエレベータ制御装置において、前記
各種入力接点に電力を供給する電源供給回路と、この電
源供給回路による供給電力をパルス状に変化させるため
の電源出力制御回路と、前記各種入力接点からの入力信
号を前記制御回路用の電源の信号に変換するための絶縁
回路と、この絶縁回路により変換された信号を通過し、
入力内容の変化を検出するためのエッジ検出・ホールド
回路と、このエッジ検出・ホールド回路による検出信号
を監視し、この検出信号が一定時間継続したことにもと
づき信頼性を判定する信頼性判定回路と、この信頼性判
定回路の判定結果をもとに前記エッジ検出・ホールド回
路による検出信号を波形整形して入力信号として前記制
御回路側に提供するための信号制御回路を備えたことを
特徴としたエレベータ制御装置である。
【0020】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、請求項1記載のエレベータ制御装置におい
て、前記信頼性判定回路は、この入力信号のパルス波形
が、2パルス以上連続して入力したことを確認したとき
のみ前記入力信号として適切と判断し、この判断結果信
号を前記信号制御回路へ出力することを特徴とするエレ
ベータ制御装置である。
【0021】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、請求項1記載のエレベータ制御装置におい
て、前記各種入力接点をブロック別に分離し、前記電源
供給回路より供給されるパルス波形も前記ブロック別と
し、且つ各ブロック別への発生提供パルスの位相をずら
し、相互の重複を避けるよう設定したことを特徴とする
エレベータ制御装置である。
【0022】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、各種入力接
点側に供給される電源がパルス波形であるため、従来例
の連続通電に比べて実質的な電力供給量が半分となり、
電源供給回路における供給電流の低減をはかり、使用電
線径等:保護協調設計値のランクダウンにつなげ、小型
軽量化に寄与できる。
【0023】請求項2に対応する発明によれば、請求項
1記載の信頼性判定回路は、この入力信号のパルス波形
が、2パルス以上連続して入力したことを確認したとき
のみ入力信号として適切と判断するようにしたので、耐
ノイズ性にも優れている。
【0024】請求項3に対応する発明によれば、電源供
給回路より供給されるパルス波形もブロック別とし、且
つ各ブロック別への発生パルスの位相をずらし、相互の
重複を避けるよう設定したので、電源供給回路の付加の
低減・均等化をはかることができる。
【0025】
【実施例】以下本発明におけるエレベータ制御装置の実
施例特に外部I/F機構について、図面を参照して説明
する。 <第1実施例>図1に示すように、図7の従来の構成と
異なる点は、電源出力制御回路17、エッジ検出・ホー
ルド回路18、信頼性判定回路20、信号制御回路21
を追加した点が異なる。これ以外の電源供給回路11、
外部検出接点12、ダミー抵抗13、絶縁回路14、入
力バッファ15、制御用マイコン16に関しては図7と
同一である。
【0026】電源出力制御回路17は、図3に示すよう
に電源供給回路11の出力をパルス状に制御するために
追加したもので、出力制御信号17aによって、電源供
給回路11のオン/オフを切り替えている。この場合出
力制御信号17aは一定周期のパルス状波形をしてお
り、これに伴い電源供給回路11から各種検出接点12
に供給される電流もパルス状にて行われる。検出接点1
2が閉成したとき(図3の接点条件)、入力信号12a
はパルス連続信号にて絶縁回路14に入力され、マイコ
ン系電源に変換され絶縁回路14から出力される電源変
換入力信号14aも図3に示すように前記入力信号12
aと同周期の連続パルス信号となる。
【0027】エッジ検出・ホールド回路18は、電源変
換入力信号14aを絶えず監視し、パルス波形の入力エ
ッジを検出した際、一定時間(時定数をtで表記する)
に亘って出力を反転させる機能を有する。時定数tは前
述した電源出力制御回路17による出力制御信号17a
のパルス信号発生周期よりも長く設定しておく必要があ
る。
【0028】検出接点12が閉成され、電源変換入力信
号14aがパルス波形を提供し続けるようになると、エ
ッジ検出・ホールド回路18は、時定数tの時間内に次
のパルス入力を検出することになるので、結果としてホ
ールド信号18aは図3のように反転状態が継続される
ことになるわけである。
【0029】ホールド信号18aは、信頼性判定回路2
0及び信号制御回路21に供給される。信頼性判定回路
20は、ホールド信号18aの外にサンプリングタイマ
信号19を入力している。サンプリングタイマ信号19
は、図3に示すように前述した出力制御信号17aのパ
ルス信号発生周期と同等以上の周期にてタイマ信号を提
供し、信頼性判定回路20は前記タイマ信号19を基準
にしてホールド信号18aの出力反転継続時間をチェッ
クし、タイマ信号19の2パルス20b,20c分にわ
たって反転状態が継続されたときに、入力信号は信頼で
きるものと判断し、図3に示す信頼検出信号20aを信
号制御回路21に供給する。信号制御回路21は信頼検
出信号20aの入力を検出したときのみ、別途入力され
ているホールド信号18aを図3に示す確定入力信号2
1aとして入力バッファ15等、後段に出力している。
入力バッファ15以降の処理は従来の技術に同一であ
り、制御用マイコン16等は従来の処理と同等にて本発
明も満足される。
【0030】図2に示すように、エッジ検出・ホールド
回路18としては出力を一定時間反転する回路を使用
し、信頼性判定回路20としては2入力2出力のD形フ
リップフロップ201と排他的論理和回路202からな
るものを使用し、信号制御回路21としては1入力1出
力のD形フリップフロップを使用する。
【0031】(第1実施例の効果)以上説明した第1実
施例によれば、外部の検出接点12側に供給される電源
が従来の連続通電からパルス波形での供給となるので、
実質的な供給容量が半分となり、大きな省電力化がはか
られ、且つ用品の低容量化も可能となる。例えば、供給
容量の半減化は、ダミー抵抗13の消費容量の半減化→
発熱低減等にもつながるので、抵抗の低容量化、小型化
高集積化をも可能となり、電線径選定等の保護協調設計
に関しても、半減化した供給容量に対応させて、小径化
が可能となるといった具合である。付設作業等の簡略化
等はもとより、先に述べた発熱低減・高集積化の効果
は、制御装置の安全性向上→更なる小型設計化に繋げる
ことが可能となる。
【0032】本実施例において、信頼性判定回路20を
設けているので、本実施例をシステム評価した場合の、
耐ノイズ性向上が図れる。前述したように、エッジ検出
・ホールド回路18は、入力されるパルス波形の入力エ
ッジに対応して一定時間tにわたって出力を反転させる
回路である。信頼性判定回路20は、サンプリングタイ
マ信号19を用いて、tを越える時間にわたってホール
ド信号18aが継続出力している場合に限って信頼性検
出信号20aを出力する機構であり、即ちエッジ検出・
ホールド回路18に入力される電源変換入力信号14a
が2パルス以上連続してパルス波形を提供しない際に
は、その検出信号であるホールド信号18aを正規の入
力信号として入力バッファ15及び後段の回路に提供し
ない訳である。これにより、誤入力信号(ヒゲ)の発生
による、システム誤動作防止の対策としており信頼性向
上にも貢献しているのが大きな特徴である。
【0033】なお、第1実施例において以下のような問
題点が考えられる。すなわち、問題点としては、特に検
出接点12の閉成→入力信号12aの発生から、確定入
力信号21aに反映されるまで、信頼性判定回路20等
を通過する分時間的な遅れが生じることと、絶縁回路1
4と入力バッファ15間におけるエッジ検出・ホールド
回路18、信頼性判定回路20、信号制御回路21の増
加が挙げられる。
【0034】しかしながら、前者に関しては外部信号の
入力遅延に関しては実用上200〜300ms程度迄は
全く問題のない場合が殆どである。特に、検出接点12
が機械式の場合、機械部分の動作時間等はマイコン動作
速度等に対して充分遅い。
【0035】さらに、後者については、追加部分の各種
回路は、図2に示したようにトリガ検出IC・バッファ
IC・比較検出IC等、汎用のロジックICの組み合わ
せによって容易に構成可能であり、且つ複数の入力I/
F回路にて、ICの共有化等が行えるので実質的な増加
部分は最小限でよい。むしろダミー抵抗13の小型化等
の効果の方が大きく寄与するものである。
【0036】<第2実施例>図4に示すように、図1に
示した外部I/F回路に更なる改良を加えたもので、複
数個からなる各種信号入力回路を、例えばかご・昇降路
といった具合に2分割し、各種検出接点に供給する電源
供給回路11に於いても、新設したパルス分割回路22
により、電源供給回路11からの出力(1) を(2) ,(3)
と2分割し、且つ相互の位相を図5に示すようにずら
し、重複を避けるように設定し、各々をそれぞれかご・
昇降路に供給するようにしたものである。
【0037】図4本図の回路構成をとれば、対時間軸に
対して、負荷の2分割化によりパルス発生時の供給電流
のピークの低減・均等化をはかることができる。図1に
対して、瞬間最大負荷が減ることから、電源供給回路1
1の更なる容量低減が可能となる。
【0038】<変形例>以上説明してきた本発明につい
て、主に入力回路における信号伝搬を中心に記載してき
たが、発明の内容は出力回路においても大きな効果とな
る。リレードライブ等への利用には適さないものの、例
えばLED表示器等への点灯出力に際しては、容易に適
用可能である(表示出力に関するパルス波形制御は実績
もあるため今回は詳述を避ける)。入出力回路双方とも
に本発明を適用する事で、実施効果はより大きなものと
なる。
【0039】電源供給回路11より供給されるパルス波
形の周期については、実使用としては、1パルス30〜
50ms程度が妥当と考えられる。いたずらに短波長の
パルス波に出来ないのは、外部検出接点がパルス電源供
給部であるエレベータ制御装置に対して、昇降路底部等
離れた位置に設置されているものもある為で、実際には
接続電線等に含まれた内部抵抗・コンデンサ容量の影響
による、過渡現象について考慮し、信号確立までの充分
な時間にわたり、電源系の出力を一定に保つ為の配慮が
必要なのである。LED等表示における出力信号につい
ても、その設置場所等により同様の検討が必要である
が、あまり周期を長く設定すると、今度はLEDが瞬い
て見える等の問題が生じる。前述した周期の妥当値は、
以上を観点から標準エレベータについて検討した適正値
である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、電源供給回路における
印加電流の低減がはかれるばかりでなく、使用電線径
等、用品選定等のランクダウンが可能となり、また保護
強調等性能向上の一助にも寄与し、且つ小型軽量化設計
にも繋げることが可能であり、耐ノイズ性にも優れたエ
レベータ制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータ制御装置の第1実施例
の要部を示すブロック図。
【図2】図1のエッジ検出・ホールド回路と信号制御回
路と信頼性判定回路を説明するための図。
【図3】図1の実施例の動作を説明するためのタイミン
グチャート。
【図4】本発明によるエレベータ制御装置の第2実施例
の要部を示すブロック図。
【図5】図4の実施例の動作を説明するためのタイミン
グチャート。
【図6】従来のエレベータ制御装置の一例を説明するた
めの概略構成図。
【図7】従来のエレベータ制御装置の一例の課題を説明
するためのブロック図。
【符号の説明】 1…エレベータ機械室、2…エレベータ制御回路、3…
エレベータかご、4…各種かご接点入出力信号、5…直
列伝送線、6…各種昇降路入出力接点、7…盤内入出力
信号、8…入出力I/F回路、9…直列伝送I/F回
路、16…制御用マイコン、11…電源供給回路、12
…外部検出接点、12a…入力信号、13…ダミー抵
抗、14…絶縁回路、14a…電源変換入力信号、15
…入力バッファ、15a…マイコン入力信号、16a…
入力ラッチ信号、17…電源出力制御回路、17a…出
力制御信号、18…エッジ検出・ホールド回路、18a
…ホールド信号、19…サンプリングタイマ信号、20
…信頼性判定回路、20a…信頼検出信号、21…信号
制御回路、21a…確定入力信号、22…パルス分割回
路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械室内に設置され各種の制御を行うた
    めの制御用マイコンを含む制御回路と昇降路の間に配設
    した並列伝送線にそれぞれ挿入された安全関連機器の各
    種入出力接点ならびに前記制御回路とかごの間に設置し
    た並列伝送線にそれぞれ挿入された安全関連機器の各種
    入出力接点を介して互いに信号を入力あるいは出力可能
    なエレベータ制御装置において、 前記各種入力接点に電力を供給する電源供給回路と、 この電源供給回路による供給電力をパルス状に変化させ
    るための電源出力制御回路と、 前記各種入力接点からの入力信号を前記制御回路用の電
    源の信号に変換するための絶縁回路と、 この絶縁回路により変換された信号を通過し、入力内容
    の変化を検出するためのエッジ検出・ホールド回路と、 このエッジ検出・ホールド回路による検出信号を監視
    し、この検出信号が一定時間継続したことにもとづき信
    頼性を判定する信頼性判定回路と、 この信頼性判定回路の判定結果をもとに前記エッジ検出
    ・ホールド回路による検出信号を波形整形して入力信号
    として前記制御回路側に提供するための信号制御回路を
    備えたことを特徴としたエレベータ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエレベータ制御装置にお
    いて、前記信頼性判定回路は、この入力信号のパルス波
    形が、2パルス以上連続して入力したことを確認したと
    きのみ前記入力信号として適切と判断し、この判断結果
    信号を前記信号制御回路へ出力することを特徴とするエ
    レベータ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエレベータ制御装置にお
    いて、前記各種入力接点をブロック別に分離し、前記電
    源供給回路より供給されるパルス波形も前記ブロック別
    とし、且つ各ブロック別への発生提供パルスの位相をず
    らし、相互の重複を避けるよう設定したことを特徴とす
    るエレベータ制御装置。
JP7057253A 1995-03-16 1995-03-16 エレベータ制御装置 Pending JPH08245099A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002271868A (ja) * 2001-03-12 2002-09-20 Furukawa Electric Co Ltd:The 電子制御装置
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