JPH08244573A - 坂道発進補助装置 - Google Patents
坂道発進補助装置Info
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- JPH08244573A JPH08244573A JP5132695A JP5132695A JPH08244573A JP H08244573 A JPH08244573 A JP H08244573A JP 5132695 A JP5132695 A JP 5132695A JP 5132695 A JP5132695 A JP 5132695A JP H08244573 A JPH08244573 A JP H08244573A
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- switch
- clutch
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 変速機が確実に発進ギヤ(後退ギヤを含む)
に投入されているときに限り坂道発進補助動作を実行す
るようにし、坂道発進時の操作性を向上させるととも
に、渋滞時における疲労を軽減する。 【構成】 ブレーキペダルが解放されても制御に応じて
制動圧力を保持するように接続された電磁弁と、変速機
が発進ギヤに設定されたことを検出するギヤイン・スイ
ッチと、車速の情報、制動圧力の情報、ギヤイン・スイ
ッチの情報およびクラッチペダルのストロークの情報を
取り込み電磁弁を制御する制御回路とを備え、ブレーキ
ペダルが踏まれ、車速が零になり、変速機が発進ギヤに
設定され、かつクラッチペダルのストロークがいったん
設定された解除点に余裕値(α)を加えたストロークを
越えてからふたたびその解除点に戻るまで制御回路は電
磁弁の制動圧力保持状態を維持する。
に投入されているときに限り坂道発進補助動作を実行す
るようにし、坂道発進時の操作性を向上させるととも
に、渋滞時における疲労を軽減する。 【構成】 ブレーキペダルが解放されても制御に応じて
制動圧力を保持するように接続された電磁弁と、変速機
が発進ギヤに設定されたことを検出するギヤイン・スイ
ッチと、車速の情報、制動圧力の情報、ギヤイン・スイ
ッチの情報およびクラッチペダルのストロークの情報を
取り込み電磁弁を制御する制御回路とを備え、ブレーキ
ペダルが踏まれ、車速が零になり、変速機が発進ギヤに
設定され、かつクラッチペダルのストロークがいったん
設定された解除点に余裕値(α)を加えたストロークを
越えてからふたたびその解除点に戻るまで制御回路は電
磁弁の制動圧力保持状態を維持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車に利用する。本発
明は自動的にブレーキ状態を保持する装置の改良に関す
る。本発明は、車両が坂道に停車した状態から発進する
場合に、運転者がブレーキから足を離しても自動的にブ
レーキが保持され、クラッチペダルが設定された解除点
を越えたときに、自動的にブレーキを解放させる装置の
改良に関する。本発明は、クラッチおよび手動シフトの
変速機を備えた自動車に利用するものであって、クラッ
チペダルのないオートマチック車に適用するものではな
い。
明は自動的にブレーキ状態を保持する装置の改良に関す
る。本発明は、車両が坂道に停車した状態から発進する
場合に、運転者がブレーキから足を離しても自動的にブ
レーキが保持され、クラッチペダルが設定された解除点
を越えたときに、自動的にブレーキを解放させる装置の
改良に関する。本発明は、クラッチおよび手動シフトの
変速機を備えた自動車に利用するものであって、クラッ
チペダルのないオートマチック車に適用するものではな
い。
【0002】
【従来の技術】上記のような坂道発進補助装置は、旧く
から知られた装置であるが、さまざまな改良が行われて
実用車両に実施されるようになった。その改良のうち本
発明に関連して着目すべきものは、特開昭64−604
55号公報に開示されたものである。これは、クラッチ
位置センサと、制動力解除クラッチ位置調整素子と、ニ
ュートラルスイッチと、制御手段とを備え、ニュートラ
ルスイッチがオフのとき制動力解除クラッチ位置調整素
子による調整位置に条件を設けるとともに、制動力解除
クラッチ調整位置よりも所定余裕値(α)だけクラッチ
位置センサによる現クラッチ位置が断側にあることを制
動力を保持する電磁弁の付勢条件に含み制御を行うもの
である。
から知られた装置であるが、さまざまな改良が行われて
実用車両に実施されるようになった。その改良のうち本
発明に関連して着目すべきものは、特開昭64−604
55号公報に開示されたものである。これは、クラッチ
位置センサと、制動力解除クラッチ位置調整素子と、ニ
ュートラルスイッチと、制御手段とを備え、ニュートラ
ルスイッチがオフのとき制動力解除クラッチ位置調整素
子による調整位置に条件を設けるとともに、制動力解除
クラッチ調整位置よりも所定余裕値(α)だけクラッチ
位置センサによる現クラッチ位置が断側にあることを制
動力を保持する電磁弁の付勢条件に含み制御を行うもの
である。
【0003】この技術は、半クラッチ状態を呈し得るク
ラッチ調整位置から完全にクラッチを断にできる調整余
裕を加えた位置よりもクラッチ位置が断側にあることを
制動力保持条件にするものである。
ラッチ調整位置から完全にクラッチを断にできる調整余
裕を加えた位置よりもクラッチ位置が断側にあることを
制動力保持条件にするものである。
【0004】当然のことであるが、実用的な坂道発進補
助装置を提供するには過酷な使用条件に対して長期間に
わたり安定に動作する装置を得るにはさまざまな改良が
行われている。特に、運転者の誤操作があっても、重大
な障害を招くようなことがないように安全対策には十分
な改良が必要である。例えば、パーキングブレーキを解
除して坂道発進状態に操作され、ブレーキペダルを解放
した後にも一時的にブレーキ圧力が保持されているよう
な状態になっているときに、運転者がそれを忘れて運転
席を離席することなどがあると危険であり、実用的な装
置ではそのようなことが発生しても安全に対応するため
の装置が必要である。
助装置を提供するには過酷な使用条件に対して長期間に
わたり安定に動作する装置を得るにはさまざまな改良が
行われている。特に、運転者の誤操作があっても、重大
な障害を招くようなことがないように安全対策には十分
な改良が必要である。例えば、パーキングブレーキを解
除して坂道発進状態に操作され、ブレーキペダルを解放
した後にも一時的にブレーキ圧力が保持されているよう
な状態になっているときに、運転者がそれを忘れて運転
席を離席することなどがあると危険であり、実用的な装
置ではそのようなことが発生しても安全に対応するため
の装置が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者は、坂道発
進補助装置について多数の試験を行い多数の改良を行う
中で、上記公報に開示された技術の中になお改良を要す
る点に気付いた。それは、ブレーキペダルが解放されて
もブレーキ圧力を一時的に保持する条件の一つとして、
上記公報に開示された技術では変速機がニュートラル位
置にないことを設定している。すなわち、変速機がニュ
ートラル位置にある場合には、坂道発進を実行すること
はあり得ないから、変速機がニュートラル位置にあるこ
とをニュートラル・スイッチにより検出し、このニュー
トラル・スイッチがON状態にあるときには、他の条件
がどうあろうともブレーキ圧力保持を解除する動作を行
わないような制御論理になっている。この制御論理はき
わめて正しい。
進補助装置について多数の試験を行い多数の改良を行う
中で、上記公報に開示された技術の中になお改良を要す
る点に気付いた。それは、ブレーキペダルが解放されて
もブレーキ圧力を一時的に保持する条件の一つとして、
上記公報に開示された技術では変速機がニュートラル位
置にないことを設定している。すなわち、変速機がニュ
ートラル位置にある場合には、坂道発進を実行すること
はあり得ないから、変速機がニュートラル位置にあるこ
とをニュートラル・スイッチにより検出し、このニュー
トラル・スイッチがON状態にあるときには、他の条件
がどうあろうともブレーキ圧力保持を解除する動作を行
わないような制御論理になっている。この制御論理はき
わめて正しい。
【0006】しかし、試験を行う過程で、実際の変速機
ではニュートラル位置でないことがすなわちギヤが投入
されている状態にはならないことがわかった。広く普及
している変速機のニュートラル・スイッチは、変速機が
確実にニュートラル位置にあることを検出するものであ
って、ニュートラル位置と変速機ギヤが投入されている
状態との間にはすき間がある。
ではニュートラル位置でないことがすなわちギヤが投入
されている状態にはならないことがわかった。広く普及
している変速機のニュートラル・スイッチは、変速機が
確実にニュートラル位置にあることを検出するものであ
って、ニュートラル位置と変速機ギヤが投入されている
状態との間にはすき間がある。
【0007】図5はトランスミッション・シフト・シャ
フトの角度を説明する図である。この図5でトランスミ
ッション・シフト・シャフトが角度θ1 の範囲にあると
きには変速機は確実にニュートラル位置にあり、トラン
スミッション・シフト・シャフトが角度θ2 の範囲にあ
るときには変速機はギヤ投入状態にあるが、この角度θ
1 と角度θ2 との間には、いずれでもない角度Δθの状
態があり、トランスミッション・シフト・シャフトがこ
の角度Δθにあるときには、ニュートラル位置ではない
がギヤが確実に投入されている位置でもない不確定な状
態が存在する。
フトの角度を説明する図である。この図5でトランスミ
ッション・シフト・シャフトが角度θ1 の範囲にあると
きには変速機は確実にニュートラル位置にあり、トラン
スミッション・シフト・シャフトが角度θ2 の範囲にあ
るときには変速機はギヤ投入状態にあるが、この角度θ
1 と角度θ2 との間には、いずれでもない角度Δθの状
態があり、トランスミッション・シフト・シャフトがこ
の角度Δθにあるときには、ニュートラル位置ではない
がギヤが確実に投入されている位置でもない不確定な状
態が存在する。
【0008】かりにブレーキ圧力保持状態で変速レバー
が操作されてトランスミッション・シフト・シャフトが
この角度Δθで示す不確定な状態にあるときに、クラッ
チペダルを踏み解除点を越えた後に接続されると、坂道
発進補助装置の制御回路は坂道発進を実行するものと判
断して、ブレーキ圧力を解放することになる。ギヤが完
全に入っていないときに運転者が坂道発進が行われると
思い運転操作を行っているときに、坂道発進が行われな
いことがわかると、もう一度ブレーキペダルを踏みなお
すまでの間に車両がわずかながらも坂道を逆行すること
がある。このような動作は坂道に限らず踏切における列
車の通過待ち、あるいは渋滞時における寸きざみ運転時
にも行われ、運転者に疲労を与えることになる。
が操作されてトランスミッション・シフト・シャフトが
この角度Δθで示す不確定な状態にあるときに、クラッ
チペダルを踏み解除点を越えた後に接続されると、坂道
発進補助装置の制御回路は坂道発進を実行するものと判
断して、ブレーキ圧力を解放することになる。ギヤが完
全に入っていないときに運転者が坂道発進が行われると
思い運転操作を行っているときに、坂道発進が行われな
いことがわかると、もう一度ブレーキペダルを踏みなお
すまでの間に車両がわずかながらも坂道を逆行すること
がある。このような動作は坂道に限らず踏切における列
車の通過待ち、あるいは渋滞時における寸きざみ運転時
にも行われ、運転者に疲労を与えることになる。
【0009】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、変速機が確実に発進ギヤ(例えば1速および2
速)、または後退ギヤに投入されているときに限り、坂
道発進のブレーキ圧解放動作を行う装置を提供すること
を目的とする。本発明は、坂道発進補助装置の使いやす
さをよくすることを目的とする。本発明は、運転者が不
確定な操作を行った場合にもその安全性を高くすること
ができる坂道発進補助装置を提供することを目的とす
る。本発明は、動作の確実な坂道発進補助装置を提供す
ることを目的とする。本発明は、坂道発進時の操作性を
向上させ、渋滞時の疲労を低減することができる坂道発
進補助装置を提供することを目的とする。
あって、変速機が確実に発進ギヤ(例えば1速および2
速)、または後退ギヤに投入されているときに限り、坂
道発進のブレーキ圧解放動作を行う装置を提供すること
を目的とする。本発明は、坂道発進補助装置の使いやす
さをよくすることを目的とする。本発明は、運転者が不
確定な操作を行った場合にもその安全性を高くすること
ができる坂道発進補助装置を提供することを目的とす
る。本発明は、動作の確実な坂道発進補助装置を提供す
ることを目的とする。本発明は、坂道発進時の操作性を
向上させ、渋滞時の疲労を低減することができる坂道発
進補助装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、変速機がニュ
ートラル位置にあることを検出するニュートラル・スイ
ッチに代えて、変速機が発進ギヤ位置、または後退ギヤ
位置に確実に投入されていることを検出するギヤイン・
スイッチを利用して坂道発進補助動作を制御することを
特徴とする。ここでギヤイン・スイッチとは、単なるニ
ュートラル・スイッチの反転論理の信号を出力するもの
ではなく、変速機がニュートラル位置にないことを含め
て、さらに、変速機が確実に発進ギヤに投入されてい
る、あるいは発進ギヤもしくは後退ギヤに投入されてい
る状態を検出するスイッチである。
ートラル位置にあることを検出するニュートラル・スイ
ッチに代えて、変速機が発進ギヤ位置、または後退ギヤ
位置に確実に投入されていることを検出するギヤイン・
スイッチを利用して坂道発進補助動作を制御することを
特徴とする。ここでギヤイン・スイッチとは、単なるニ
ュートラル・スイッチの反転論理の信号を出力するもの
ではなく、変速機がニュートラル位置にないことを含め
て、さらに、変速機が確実に発進ギヤに投入されてい
る、あるいは発進ギヤもしくは後退ギヤに投入されてい
る状態を検出するスイッチである。
【0011】すなわち、本発明は、ブレーキペダルが解
放されても制御に応じて制動圧力を保持するように接続
された電磁弁と、変速機が発進ギヤに設定されたことを
検出するギヤイン・スイッチと、車速の情報、制動圧力
の情報、前記ギヤイン・スイッチの情報およびクラッチ
ペダルのストロークの情報を取り込み前記電磁弁を制御
する制御回路とを備え、前記制御回路は、ブレーキペダ
ルが踏まれ、車速が零になり、変速機が発進ギヤに設定
され、かつクラッチペダルのストロークがいったん設定
された解除点に余裕値(α)を加えたストロークをいっ
たん越えてからふたたびその解除点に達するまで前記電
磁弁の制動圧力保持状態を維持する制御手段を備えたこ
とを特徴とする。前記余裕値(α)は10ないし50m
mであることが望ましい。
放されても制御に応じて制動圧力を保持するように接続
された電磁弁と、変速機が発進ギヤに設定されたことを
検出するギヤイン・スイッチと、車速の情報、制動圧力
の情報、前記ギヤイン・スイッチの情報およびクラッチ
ペダルのストロークの情報を取り込み前記電磁弁を制御
する制御回路とを備え、前記制御回路は、ブレーキペダ
ルが踏まれ、車速が零になり、変速機が発進ギヤに設定
され、かつクラッチペダルのストロークがいったん設定
された解除点に余裕値(α)を加えたストロークをいっ
たん越えてからふたたびその解除点に達するまで前記電
磁弁の制動圧力保持状態を維持する制御手段を備えたこ
とを特徴とする。前記余裕値(α)は10ないし50m
mであることが望ましい。
【0012】
【作用】ブレーキペダルが踏まれ、車速センサからの検
出出力が実質的に車速零を示し、変速機が発進ギヤに確
実に設定され、かつクラッチペダルのストロークがいっ
たん設定された解除点(半クラッチ位置)に余裕値
(α)を加えたストローク(クラッチが完全に断状態に
なった位置)を越えてから、ふたたびその解除点に戻る
まで電磁弁の制動圧力保持状態を維持する。余裕値
(α)は10ないし50mmの範囲内に設定する。
出出力が実質的に車速零を示し、変速機が発進ギヤに確
実に設定され、かつクラッチペダルのストロークがいっ
たん設定された解除点(半クラッチ位置)に余裕値
(α)を加えたストローク(クラッチが完全に断状態に
なった位置)を越えてから、ふたたびその解除点に戻る
まで電磁弁の制動圧力保持状態を維持する。余裕値
(α)は10ないし50mmの範囲内に設定する。
【0013】変速機がニュートラル位置にあるか、発進
ギヤに設定されているかは、ニュートラル・スイッチの
出力およびギヤイン・スイッチの出力によって明確に区
別して判定する。すなわち、トランスミッション・シフ
ト・シャフトがニュートラル位置、図5に示す角度θ1
の範囲内(図6の破線で示す枠内)にあるときは電気回
路はON状態にあるが、ギヤイン・スイッチの電気回路
はOFF状態にある。このように、ニュートラル・スイ
ッチがON状態にあり、ギヤイン・スイッチがOFF状
態にあれば変速機はニュートラル位置にあるとする。
ギヤに設定されているかは、ニュートラル・スイッチの
出力およびギヤイン・スイッチの出力によって明確に区
別して判定する。すなわち、トランスミッション・シフ
ト・シャフトがニュートラル位置、図5に示す角度θ1
の範囲内(図6の破線で示す枠内)にあるときは電気回
路はON状態にあるが、ギヤイン・スイッチの電気回路
はOFF状態にある。このように、ニュートラル・スイ
ッチがON状態にあり、ギヤイン・スイッチがOFF状
態にあれば変速機はニュートラル位置にあるとする。
【0014】また、変速機が1速または2速の位置ある
いは後退の位置にシフトされて図5に示す角度θ1 の範
囲を越えると、ニュートラル・スイッチの電気回路はO
FF状態になる。このときギヤイン・スイッチの電気回
路はまだOFF状態にあって、さらにΔθを越えたとき
にはじめてON状態になる。このように、ニュートラル
・スイッチがOFF状態にあり、かつギヤイン・スイッ
チがON状態になったときに、確実に変速機がギヤイン
位置にあるとする。
いは後退の位置にシフトされて図5に示す角度θ1 の範
囲を越えると、ニュートラル・スイッチの電気回路はO
FF状態になる。このときギヤイン・スイッチの電気回
路はまだOFF状態にあって、さらにΔθを越えたとき
にはじめてON状態になる。このように、ニュートラル
・スイッチがOFF状態にあり、かつギヤイン・スイッ
チがON状態になったときに、確実に変速機がギヤイン
位置にあるとする。
【0015】これにより、ギヤが中途半端に入っている
のを完全に入っているものとしてしまうような不確実な
判定を避け、安全かつ正確な制御を行うことができる。
それに伴って坂道発進時における操作性を向上させるこ
とができ、渋滞時における疲労を軽減することができ
る。
のを完全に入っているものとしてしまうような不確実な
判定を避け、安全かつ正確な制御を行うことができる。
それに伴って坂道発進時における操作性を向上させるこ
とができ、渋滞時における疲労を軽減することができ
る。
【0016】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。図1は本発明実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【0017】本発明実施例は、車速を検出する車速セン
サ1と、クラッチのストロークを検出するクラッチスト
ローク・センサ2と、サービスブレーキによる制動状態
を検出するストップランプ・スイッチ3と、パーキング
ブレーキによる制動状態を検出するパーキングブレーキ
・スイッチ4と、変速機が発進ギヤまたは後退ギヤに設
定されたことを検出するギヤイン・スイッチ5と、変速
機がニュートラル位置にあることを検出するニュートラ
ル・スイッチ6と、ブレーキ・ペダル11が解放されて
も制御に応じてブレーキ・バルブ12を調節しサービス
ブレーキを制動状態に保持するように接続された電磁弁
9と、車速の情報、制動圧力の情報、前記ギヤイン・ス
イッチの情報およびクラッチペダルのストロークの情報
を取り込み前記電磁弁を制御する制御回路10と、故障
が発生したときに警報を発生する警報装置14と、制御
回路10に操作入力を行う入力ユニット13とを備え
る。警報装置14には音響により警報を発生する警報ブ
ザー14aと、点灯することにより警報を発生する警報
ランプ14bとが設けられる。
サ1と、クラッチのストロークを検出するクラッチスト
ローク・センサ2と、サービスブレーキによる制動状態
を検出するストップランプ・スイッチ3と、パーキング
ブレーキによる制動状態を検出するパーキングブレーキ
・スイッチ4と、変速機が発進ギヤまたは後退ギヤに設
定されたことを検出するギヤイン・スイッチ5と、変速
機がニュートラル位置にあることを検出するニュートラ
ル・スイッチ6と、ブレーキ・ペダル11が解放されて
も制御に応じてブレーキ・バルブ12を調節しサービス
ブレーキを制動状態に保持するように接続された電磁弁
9と、車速の情報、制動圧力の情報、前記ギヤイン・ス
イッチの情報およびクラッチペダルのストロークの情報
を取り込み前記電磁弁を制御する制御回路10と、故障
が発生したときに警報を発生する警報装置14と、制御
回路10に操作入力を行う入力ユニット13とを備え
る。警報装置14には音響により警報を発生する警報ブ
ザー14aと、点灯することにより警報を発生する警報
ランプ14bとが設けられる。
【0018】さらに、本発明の特徴として、制御回路1
0には、ブレーキペダル11が踏まれ、車速が零にな
り、変速機が発進ギヤに設定され、かつクラッチペダル
のストロークがいったん設定された解除点に余裕値
(α)を加えたストロークを越えてからふたたびその解
除点に戻るまで電磁弁9の制動圧力保持状態を維持する
制御手段が備えられる。前記余裕値(α)は10ないし
50mmに設定される。
0には、ブレーキペダル11が踏まれ、車速が零にな
り、変速機が発進ギヤに設定され、かつクラッチペダル
のストロークがいったん設定された解除点に余裕値
(α)を加えたストロークを越えてからふたたびその解
除点に戻るまで電磁弁9の制動圧力保持状態を維持する
制御手段が備えられる。前記余裕値(α)は10ないし
50mmに設定される。
【0019】ここで、ギヤイン・スイッチ5およびニュ
ートラル・スイッチ6について説明する。図2は本発明
実施例にかかわるニュートラル・スイッチおよびギヤイ
ン・スイッチの取付状態を示す図、図3は本発明実施例
にかかわるニュートラル・スイッチおよびギヤイン・ス
イッチの取付状態を示す断面図、図4(a)は本発明実
施例にかかわるニュートラル・スイッチの図3に示すA
−A断面図、(b)はギヤイン・スイッチの図3に示す
B−B断面図である。
ートラル・スイッチ6について説明する。図2は本発明
実施例にかかわるニュートラル・スイッチおよびギヤイ
ン・スイッチの取付状態を示す図、図3は本発明実施例
にかかわるニュートラル・スイッチおよびギヤイン・ス
イッチの取付状態を示す断面図、図4(a)は本発明実
施例にかかわるニュートラル・スイッチの図3に示すA
−A断面図、(b)はギヤイン・スイッチの図3に示す
B−B断面図である。
【0020】ニュートラル・スイッチ6およびギヤイン
・スイッチ5は図2に示すようにアッパーカバー16に
取付けられる。このニュートラル・スイッチ6およびギ
ヤイン・スイッチ5にはそれぞれ、ばね力により付勢さ
れトランスミッション・シフト・シャフト17をその長
手方向と垂直な方向に押圧するロッド24および25
と、このロッド24および25の位置により開閉する電
気回路とが備えられ、トランスミッション・シフト・シ
ャフト17には、ニュートラル・スイッチ6のロッド2
4の先端がニュートラル位置で落ち込む凹部26と、ギ
ヤイン・スイッチ5のロッド25の先端がギヤイン位置
で乗り上げる凸部27とが形成され、ニュートラル・ス
イッチ6は、ロッド24の先端が凹部26に落ち込んだ
状態でその電気回路は導通状態であり、ギヤイン・スイ
ッチ5は、ロッド25の先端が凸部27に乗り上げた状
態でその電気回路は遮断状態となるように構成される。
・スイッチ5は図2に示すようにアッパーカバー16に
取付けられる。このニュートラル・スイッチ6およびギ
ヤイン・スイッチ5にはそれぞれ、ばね力により付勢さ
れトランスミッション・シフト・シャフト17をその長
手方向と垂直な方向に押圧するロッド24および25
と、このロッド24および25の位置により開閉する電
気回路とが備えられ、トランスミッション・シフト・シ
ャフト17には、ニュートラル・スイッチ6のロッド2
4の先端がニュートラル位置で落ち込む凹部26と、ギ
ヤイン・スイッチ5のロッド25の先端がギヤイン位置
で乗り上げる凸部27とが形成され、ニュートラル・ス
イッチ6は、ロッド24の先端が凹部26に落ち込んだ
状態でその電気回路は導通状態であり、ギヤイン・スイ
ッチ5は、ロッド25の先端が凸部27に乗り上げた状
態でその電気回路は遮断状態となるように構成される。
【0021】凹部26はトランスミッション・シフト・
シャフト17上の軸方向の各シフト位置すべてに対応す
る長さをもった溝により形成される。また、凸部27は
トランスミッション・シフト・シャフト17上の1速お
よび2速に対応する位置に埋め込み孔が設けられ、この
埋め込み孔に鋼球が圧入されて形成される。溝の深さD
および鋼球の突出部分の高さHは、ニュートラル・スイ
ッチ6およびギヤイン・スイッチ5の開閉ストロークに
より設定される。
シャフト17上の軸方向の各シフト位置すべてに対応す
る長さをもった溝により形成される。また、凸部27は
トランスミッション・シフト・シャフト17上の1速お
よび2速に対応する位置に埋め込み孔が設けられ、この
埋め込み孔に鋼球が圧入されて形成される。溝の深さD
および鋼球の突出部分の高さHは、ニュートラル・スイ
ッチ6およびギヤイン・スイッチ5の開閉ストロークに
より設定される。
【0022】トランスミッション・シフト・シャフト1
7がニュートラル位置にあるときには、ニュートラル・
スイッチ6のロッド24の先端は図7(a)に示すよう
に凹部26に落ち込んだ状態にあり、このとき内部の電
気回路はON状態にある。ここで、1速の位置にシフト
するためにトランスミッション・シフト・シャフト17
が図5上で左側に回されると、ニュートラル・スイッチ
6のロッド24は凹部26から外れて上昇し、角度θ1
の範囲(図6の破線で示す枠)を越えたところで、図7
(b)に示すように上昇端に達し、このとき内部の電気
回路はOFF状態となる。
7がニュートラル位置にあるときには、ニュートラル・
スイッチ6のロッド24の先端は図7(a)に示すよう
に凹部26に落ち込んだ状態にあり、このとき内部の電
気回路はON状態にある。ここで、1速の位置にシフト
するためにトランスミッション・シフト・シャフト17
が図5上で左側に回されると、ニュートラル・スイッチ
6のロッド24は凹部26から外れて上昇し、角度θ1
の範囲(図6の破線で示す枠)を越えたところで、図7
(b)に示すように上昇端に達し、このとき内部の電気
回路はOFF状態となる。
【0023】一方、ギヤイン・スイッチ5のロッド25
は、図8(a)に示すように凸部27に乗り上った状態
から滑り落ちて下降をはじめるが角度θ1 の範囲内では
内部の電気回路はまだOFF状態にある。さらに角度Δ
θだけトランスミッション・シフト・シャフト17が回
され、その角度がθ2 の範囲を越えると、ロッド25は
図8(b)に示すように凸部27から完全に滑り落ちて
下降端に達する。このとき内部の電気回路はON状態と
なって、図6に示す実線枠内のギヤイン位置にシフトさ
れたことが検出される。
は、図8(a)に示すように凸部27に乗り上った状態
から滑り落ちて下降をはじめるが角度θ1 の範囲内では
内部の電気回路はまだOFF状態にある。さらに角度Δ
θだけトランスミッション・シフト・シャフト17が回
され、その角度がθ2 の範囲を越えると、ロッド25は
図8(b)に示すように凸部27から完全に滑り落ちて
下降端に達する。このとき内部の電気回路はON状態と
なって、図6に示す実線枠内のギヤイン位置にシフトさ
れたことが検出される。
【0024】このようなシフト動作の過程では、ニュー
トラル・スイッチ6が先にOFF状態になるが、ギヤイ
ン・スイッチ5がまだOFF状態であればギヤイン状態
にあるものとして検出されず、ギヤイン・スイッチ5が
ON状態になったときにギヤイン状態になったものとし
て検出される。
トラル・スイッチ6が先にOFF状態になるが、ギヤイ
ン・スイッチ5がまだOFF状態であればギヤイン状態
にあるものとして検出されず、ギヤイン・スイッチ5が
ON状態になったときにギヤイン状態になったものとし
て検出される。
【0025】トランスミッション・シフト・シャフト1
7がニュートラル位置に戻されたときには、ギヤイン・
スイッチ5のロッド25が凸部27に乗り上がり、図5
に示す角度θ2 の範囲に達したときに内部の電気回路は
OFF状態になるが、このときニュートラル・スイッチ
6のロッド24の先端はまだ凹部26に完全に落ち込ま
ない状態にあって電気回路がOFF状態にあるのでニュ
ートラルの位置は検出されず、トランスミッション・シ
フト・シャフト17がさらに角度Δθだけ回されてθ1
の範囲に達してニュートラル・スイッチ6の電気回路が
ON状態となったときにニュートラル位置にあることが
検出される。このときのトランスミッション・シフト・
シャフト17とニュートラル・スイッチ6およびギヤイ
ン・スイッチ5のロッド24および25の位置関係は図
7(a)および図8(a)に示すようになる。
7がニュートラル位置に戻されたときには、ギヤイン・
スイッチ5のロッド25が凸部27に乗り上がり、図5
に示す角度θ2 の範囲に達したときに内部の電気回路は
OFF状態になるが、このときニュートラル・スイッチ
6のロッド24の先端はまだ凹部26に完全に落ち込ま
ない状態にあって電気回路がOFF状態にあるのでニュ
ートラルの位置は検出されず、トランスミッション・シ
フト・シャフト17がさらに角度Δθだけ回されてθ1
の範囲に達してニュートラル・スイッチ6の電気回路が
ON状態となったときにニュートラル位置にあることが
検出される。このときのトランスミッション・シフト・
シャフト17とニュートラル・スイッチ6およびギヤイ
ン・スイッチ5のロッド24および25の位置関係は図
7(a)および図8(a)に示すようになる。
【0026】これまでは、トランスミッション・シフト
・シャフト17が図6に示す1速側(図5に示す左側)
にシフトされた場合について説明したが、図6に示す2
速側(図5に示す右側)にシフトされた場合には、その
方向は逆になるが、1速側へのシフトと同様の動作が行
われる。この場合におけるOFF状態でのニュートラル
・スイッチ6のロッド24およびギヤイン・スイッチ5
のロッド25とトランスミッション・シフト・シャフト
17との位置関係は図7(c)および図8(c)に示す
ようになる。
・シャフト17が図6に示す1速側(図5に示す左側)
にシフトされた場合について説明したが、図6に示す2
速側(図5に示す右側)にシフトされた場合には、その
方向は逆になるが、1速側へのシフトと同様の動作が行
われる。この場合におけるOFF状態でのニュートラル
・スイッチ6のロッド24およびギヤイン・スイッチ5
のロッド25とトランスミッション・シフト・シャフト
17との位置関係は図7(c)および図8(c)に示す
ようになる。
【0027】図6に示すR(バック)の位置を含めたシ
フト位置を検出する場合には、ギヤイン・スイッチ5の
ロッド25に接触する凸部として、図9(a)および
(b)に示すように上面が円弧状に形成されたキーを用
い、高さHを同一に設定することにより、図6に示す1
速および2速の位置とRの位置とに対応させることがで
きる。
フト位置を検出する場合には、ギヤイン・スイッチ5の
ロッド25に接触する凸部として、図9(a)および
(b)に示すように上面が円弧状に形成されたキーを用
い、高さHを同一に設定することにより、図6に示す1
速および2速の位置とRの位置とに対応させることがで
きる。
【0028】ニュートラル・スイッチ6およびギヤイン
・スイッチ5がON状態およびOFF状態になるタイミ
ングは、ニュートラル・スイッチ6のロッド24が接す
る凹部の幅とその形状、およびギヤイン・スイッチ5の
ロッド25が接する凸部の外径とその形状を変えること
によって任意に設定することができる。
・スイッチ5がON状態およびOFF状態になるタイミ
ングは、ニュートラル・スイッチ6のロッド24が接す
る凹部の幅とその形状、およびギヤイン・スイッチ5の
ロッド25が接する凸部の外径とその形状を変えること
によって任意に設定することができる。
【0029】また、ニュートラル位置のときに、ニュー
トラル・スイッチ6がOFF状態にあり、ギヤイン・ス
イッチ5がON状態にあって、ギヤイン位置のときにニ
ュートラル・スイッチ6がON状態にあり、ギヤイン・
スイッチ5がOFF状態であってもよく、さらに、ニュ
ートラル・スイッチ6がON状態(またはOFF状態)
のときに、ギヤイン・スイッチ5がOFF状態(または
ON状態)になるようにすることもできる。
トラル・スイッチ6がOFF状態にあり、ギヤイン・ス
イッチ5がON状態にあって、ギヤイン位置のときにニ
ュートラル・スイッチ6がON状態にあり、ギヤイン・
スイッチ5がOFF状態であってもよく、さらに、ニュ
ートラル・スイッチ6がON状態(またはOFF状態)
のときに、ギヤイン・スイッチ5がOFF状態(または
ON状態)になるようにすることもできる。
【0030】前述の例は、ニュートラル・スイッチ6に
トランスミッション・シフト・シャフト17の凹部26
を対応させ、ギヤイン・スイッチ5にトランスミッショ
ン・シフト・シャフト17の凸部を対応させたが、図1
0および図11に示すように、トランスミッション・シ
フト・シャフト17aに凹部26および26aを設けた
構成であってもよく、この場合はギヤイン・スイッチ5
aが凹部26aに落ち込んだ状態で内部の電気回路がO
N状態となり、凹部26から乗り上がった状態でOFF
状態となること以外は全く同様の動作が行われる。ま
た、この例の場合もニュートラル・スイッチ6およびギ
ヤイン・スイッチ5aのON状態、OFF状態が互いに
逆になるか、一方がON状態のときに他方がOFF状態
になるように構成することもできる。
トランスミッション・シフト・シャフト17の凹部26
を対応させ、ギヤイン・スイッチ5にトランスミッショ
ン・シフト・シャフト17の凸部を対応させたが、図1
0および図11に示すように、トランスミッション・シ
フト・シャフト17aに凹部26および26aを設けた
構成であってもよく、この場合はギヤイン・スイッチ5
aが凹部26aに落ち込んだ状態で内部の電気回路がO
N状態となり、凹部26から乗り上がった状態でOFF
状態となること以外は全く同様の動作が行われる。ま
た、この例の場合もニュートラル・スイッチ6およびギ
ヤイン・スイッチ5aのON状態、OFF状態が互いに
逆になるか、一方がON状態のときに他方がOFF状態
になるように構成することもできる。
【0031】ニュートラル・スイッチ6と、ギヤイン・
スイッチ5aとのタイミングは、二つの凹部26、26
aの幅および形状を変えることによって任意に設定する
ことができるが、図11に示す二つの凹部26および2
6aの幅はニュートラル位置とギヤイン位置とを明確に
区分するために、W1 <W2 になるようにギヤイン・ス
イッチ5aの側が広く形成される。
スイッチ5aとのタイミングは、二つの凹部26、26
aの幅および形状を変えることによって任意に設定する
ことができるが、図11に示す二つの凹部26および2
6aの幅はニュートラル位置とギヤイン位置とを明確に
区分するために、W1 <W2 になるようにギヤイン・ス
イッチ5aの側が広く形成される。
【0032】本発明の特徴とするところは、トランスミ
ッション・シフト・シャフト17が左右のいずれかに回
され、ニュートラル・スイッチ6がOFF状態になって
ギヤイン・スイッチ5がON状態になるまでの角度Δθ
の範囲はON、OFFがあいまいであるために、角度Δ
θをおいてニュートラル・スイッチのON、OFFおよ
びギヤイン・スイッチのON、OFFが明確になるよう
に構成し、ギヤが確実に発進位置または後退位置に投入
されたことを検出し、これによって坂道発進のブレーキ
圧解放制御を行うものである。
ッション・シフト・シャフト17が左右のいずれかに回
され、ニュートラル・スイッチ6がOFF状態になって
ギヤイン・スイッチ5がON状態になるまでの角度Δθ
の範囲はON、OFFがあいまいであるために、角度Δ
θをおいてニュートラル・スイッチのON、OFFおよ
びギヤイン・スイッチのON、OFFが明確になるよう
に構成し、ギヤが確実に発進位置または後退位置に投入
されたことを検出し、これによって坂道発進のブレーキ
圧解放制御を行うものである。
【0033】次に、このように構成された本発明実施例
の動作について説明する。図12は本発明実施例におけ
る動作の流れを示すフローチャートである。
の動作について説明する。図12は本発明実施例におけ
る動作の流れを示すフローチャートである。
【0034】制御回路10はストップランプ・スイッチ
3からの出力を取込み、ブレーキ・ペダル11が踏まれ
たか否かを確認する。ブレーキ・ペダル11が踏まれて
いれば、車速センサ1からの検出出力を取込み、車速が
実質的に零であるか否かを確認する。車速が実質的に零
であれば、パーキングブレーキ・スイッチ4がOFF状
態(パーキングブレーキ解除状態)にあるか否かを確認
し、ON状態の場合にはパーキングブレーキによる制動
が行われているものとして電磁弁9による制動圧力保持
状態を解除し、サービスブレーキを解放状態にする。
3からの出力を取込み、ブレーキ・ペダル11が踏まれ
たか否かを確認する。ブレーキ・ペダル11が踏まれて
いれば、車速センサ1からの検出出力を取込み、車速が
実質的に零であるか否かを確認する。車速が実質的に零
であれば、パーキングブレーキ・スイッチ4がOFF状
態(パーキングブレーキ解除状態)にあるか否かを確認
し、ON状態の場合にはパーキングブレーキによる制動
が行われているものとして電磁弁9による制動圧力保持
状態を解除し、サービスブレーキを解放状態にする。
【0035】パーキングブレーキ・スイッチ4がOFF
状態にあればパーキングブレーキが解除されているとし
て装置の故障の有無を確認する。故障状態にあれば、警
報装置14に警報信号を送出し、警報ブザー14aから
警報音を発生させるとともに、警報ランプ14bを点灯
させて故障状態にあることを通報する。
状態にあればパーキングブレーキが解除されているとし
て装置の故障の有無を確認する。故障状態にあれば、警
報装置14に警報信号を送出し、警報ブザー14aから
警報音を発生させるとともに、警報ランプ14bを点灯
させて故障状態にあることを通報する。
【0036】故障状態になければギヤイン・スイッチ5
がON状態にあるか否かを確認する。ギヤイン・スイッ
チ5は図5に示すように角度θ1 の範囲内ではまだOF
F状態にあり、さらに、トランスミッション・シフト・
シャフト17が角度Δθだけ回され、その角度θ2 の範
囲を越えたとき、すなわち完全にギヤイン状態になった
ときにON状態を示す。このギヤイン・スイッチ5のO
N状態は、前進発進位置(1速または2速の位置)およ
び後退発進位置(Rの位置)にギヤがシフトされたとき
に示される。
がON状態にあるか否かを確認する。ギヤイン・スイッ
チ5は図5に示すように角度θ1 の範囲内ではまだOF
F状態にあり、さらに、トランスミッション・シフト・
シャフト17が角度Δθだけ回され、その角度θ2 の範
囲を越えたとき、すなわち完全にギヤイン状態になった
ときにON状態を示す。このギヤイン・スイッチ5のO
N状態は、前進発進位置(1速または2速の位置)およ
び後退発進位置(Rの位置)にギヤがシフトされたとき
に示される。
【0037】ギヤイン・スイッチ5がONを示しギヤイ
ン状態にあれば、クラッチストローク・センサ2からの
出力を取込み、図13に示すように、クラッチペダルの
ストロークがいったん設定された解除点(S)に余裕値
α(10ないし50mm)を加えたストロークを越えて
クラッチが切断されたことが確認されたときに、その切
断状態があったことを示すフラグを立てる。次いで、そ
の後にクラッチのストロークが解除点(半クラッチ状
態)Sより小さくなったか否かを確認し、解除点Sより
も小さくなっていれば、クラッチが接状態にあるものと
して電磁弁9による制動圧力保持状態を解除し坂道発進
補助動作を禁止する。クラッチストロークが解除点Sよ
りも小さくなっていなければ、クラッチが断状態にある
ものとして電磁弁9による制動圧力保持状態を維持し坂
道発進補助動作を継続する。
ン状態にあれば、クラッチストローク・センサ2からの
出力を取込み、図13に示すように、クラッチペダルの
ストロークがいったん設定された解除点(S)に余裕値
α(10ないし50mm)を加えたストロークを越えて
クラッチが切断されたことが確認されたときに、その切
断状態があったことを示すフラグを立てる。次いで、そ
の後にクラッチのストロークが解除点(半クラッチ状
態)Sより小さくなったか否かを確認し、解除点Sより
も小さくなっていれば、クラッチが接状態にあるものと
して電磁弁9による制動圧力保持状態を解除し坂道発進
補助動作を禁止する。クラッチストロークが解除点Sよ
りも小さくなっていなければ、クラッチが断状態にある
ものとして電磁弁9による制動圧力保持状態を維持し坂
道発進補助動作を継続する。
【0038】図14は従来例および本発明実施例におけ
る動作タイミングを示す図である。従来例ではニュート
ラル・スイッチ6の出力によりギヤイン状態を判定して
いたために、図5および図6に示すようにニュートラル
位置ではないがギヤが確実に投入されている位置でもな
い不確定な状態で電磁弁9による制動圧力の保持あるい
はその状態の解除が行われるので、運転者はギヤが完全
に投入されていないのに坂道発進が行われると思い込ん
で操作を行っているときに、坂道発進が行われていない
ことがわかると、再度ブレーキペダル11を踏みなおす
操作を行わなければならない。
る動作タイミングを示す図である。従来例ではニュート
ラル・スイッチ6の出力によりギヤイン状態を判定して
いたために、図5および図6に示すようにニュートラル
位置ではないがギヤが確実に投入されている位置でもな
い不確定な状態で電磁弁9による制動圧力の保持あるい
はその状態の解除が行われるので、運転者はギヤが完全
に投入されていないのに坂道発進が行われると思い込ん
で操作を行っているときに、坂道発進が行われていない
ことがわかると、再度ブレーキペダル11を踏みなおす
操作を行わなければならない。
【0039】これに対し本発明では、ギヤイン・スイッ
チ5とニュートラル・スイッチ6とは単にその論理を反
転したものではないという考えから、ギヤイン・スイッ
チ5により確実にギヤイン状態を検出し、さらに、解除
点(半クラッチ状態)に余裕値(10ないし50mm)
を加え、そのストロークを越えたときにクラッチが完全
に断状態になったとする時間差Δt与えて制動圧力保持
の解除を行うことにより操作性を向上することができ
る。
チ5とニュートラル・スイッチ6とは単にその論理を反
転したものではないという考えから、ギヤイン・スイッ
チ5により確実にギヤイン状態を検出し、さらに、解除
点(半クラッチ状態)に余裕値(10ないし50mm)
を加え、そのストロークを越えたときにクラッチが完全
に断状態になったとする時間差Δt与えて制動圧力保持
の解除を行うことにより操作性を向上することができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ギ
ヤイン・スイッチを設け変速機がギヤイン状態にあるこ
とを確実に判定し坂道発進補助動作を実行することがで
きるので、坂道発進時の操作性を向上させるとともに、
渋滞時などにおける運転者の疲労を軽減することができ
る効果がある。
ヤイン・スイッチを設け変速機がギヤイン状態にあるこ
とを確実に判定し坂道発進補助動作を実行することがで
きるので、坂道発進時の操作性を向上させるとともに、
渋滞時などにおける運転者の疲労を軽減することができ
る効果がある。
【図1】本発明実施例の構成を示すブロック図。
【図2】本発明実施例にかかわるニュートラル・スイッ
チおよびギヤイン・スイッチの取付状態を示す図。
チおよびギヤイン・スイッチの取付状態を示す図。
【図3】本発明実施例にかかわるニュートラル・スイッ
チおよびギヤイン・スイッチの取付状態を示す断面図。
チおよびギヤイン・スイッチの取付状態を示す断面図。
【図4】(a)は本発明実施例にかかわるニュートラル
・スイッチの図3に示すA−A断面図、(b)はギヤイ
ン・スイッチの図3に示すB−B断面図。
・スイッチの図3に示すA−A断面図、(b)はギヤイ
ン・スイッチの図3に示すB−B断面図。
【図5】本発明実施例におけるトランスミッション・シ
フト・シャフト上でのニュートラル・スイッチとギヤイ
ン・スイッチとの開閉位置関係を示す図。
フト・シャフト上でのニュートラル・スイッチとギヤイ
ン・スイッチとの開閉位置関係を示す図。
【図6】本発明実施例におけるギヤシフト位置とニュー
トラル・スイッチおよびギヤイン・スイッチとのオン、
オフ位置の関係を示す図。
トラル・スイッチおよびギヤイン・スイッチとのオン、
オフ位置の関係を示す図。
【図7】(a)は本発明実施例におけるニュートラル・
スイッチのニュートラル位置でのロッドと凹部との位置
関係を示す図、(b)および(c)はギヤイン位置での
ロッドと凹部との位置関係を示す図。
スイッチのニュートラル位置でのロッドと凹部との位置
関係を示す図、(b)および(c)はギヤイン位置での
ロッドと凹部との位置関係を示す図。
【図8】(a)は本発明実施例におけるギヤイン・スイ
ッチのニュートラル位置でのロッドと凸部との位置関係
を示す図、(b)および(c)はギヤイン位置でのロッ
ドと凸部との位置関係を示す図。
ッチのニュートラル位置でのロッドと凸部との位置関係
を示す図、(b)および(c)はギヤイン位置でのロッ
ドと凸部との位置関係を示す図。
【図9】(a)および(b)は本発明実施例における凸
部にキーを用いた場合の正面断面図および一部断面側面
図。
部にキーを用いた場合の正面断面図および一部断面側面
図。
【図10】本発明実施例におけるニュートラル・スイッ
チおよびギヤイン・スイッチの別の取付例を示す断面
図。
チおよびギヤイン・スイッチの別の取付例を示す断面
図。
【図11】本発明実施例における図10に示すトランス
ミッション・シフト・シャフトの平面図。
ミッション・シフト・シャフトの平面図。
【図12】本発明実施例における動作の流れを示すフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図13】本発明実施例におけるクラッチのストローク
に対する装置の作動範囲および非作動範囲を示す図。
に対する装置の作動範囲および非作動範囲を示す図。
【図14】従来例および本発明実施例における動作タイ
ミングを示す図。
ミングを示す図。
1 車速センサ 2 クラッチストローク・センサ 3 ストップランプ・スイッチ 4 パーキングブレーキ・スイッチ 5、5a ギヤイン・スイッチ 6 ニュートラル・スイッチ 9 電磁弁 10 制御回路 11 ブレーキ・ペダル 12 ブレーキ・バルブ 13 入力ユニット 14 警報装置 14a 警報ブザー 14b 警報ランプ 16 アッパーカバー 17、17a トランスミッション・シフト・シャフト 24、25、25a ロッド 26、26a 凹部 27 凸部 28 キー
Claims (2)
- 【請求項1】 ブレーキペダルが解放されても制御に応
じて制動圧力を保持するように接続された電磁弁と、変
速機が発進ギヤに設定されたことを検出するギヤイン・
スイッチと、車速の情報、制動圧力の情報、前記ギヤイ
ン・スイッチの情報およびクラッチペダルのストローク
の情報を取り込み前記電磁弁を制御する制御回路とを備
え、 前記制御回路は、ブレーキペダルが踏まれ、車速が零に
なり、変速機が発進ギヤに設定され、かつクラッチペダ
ルのストロークがいったん設定された解除点に余裕値
(α)を加えたストロークを越えてから再度その解除点
にいたるまで前記電磁弁の制動圧力保持状態を維持させ
る制御手段を備えたことを特徴とする坂道発進補助装
置。 - 【請求項2】 前記余裕値(α)は10ないし50mm
である請求項1記載の坂道発進補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5132695A JPH08244573A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 坂道発進補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5132695A JPH08244573A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 坂道発進補助装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08244573A true JPH08244573A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12883805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5132695A Pending JPH08244573A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 坂道発進補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08244573A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040046725A (ko) * | 2002-11-28 | 2004-06-05 | 현대자동차주식회사 | 차량의 브레이크장치 |
JP2008128103A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Isuzu Motors Ltd | 車両の制御装置 |
US9046046B2 (en) | 2010-06-02 | 2015-06-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle controller and vehicle control method |
JP2016078549A (ja) * | 2014-10-14 | 2016-05-16 | 愛知機械工業株式会社 | 車両停止保持装置およびこれを備える車両 |
-
1995
- 1995-03-10 JP JP5132695A patent/JPH08244573A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040046725A (ko) * | 2002-11-28 | 2004-06-05 | 현대자동차주식회사 | 차량의 브레이크장치 |
JP2008128103A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Isuzu Motors Ltd | 車両の制御装置 |
US9046046B2 (en) | 2010-06-02 | 2015-06-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle controller and vehicle control method |
JP2016078549A (ja) * | 2014-10-14 | 2016-05-16 | 愛知機械工業株式会社 | 車両停止保持装置およびこれを備える車両 |
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