JPH08244201A - 回転体の液体掻き取り装置 - Google Patents

回転体の液体掻き取り装置

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JPH08244201A
JPH08244201A JP5536095A JP5536095A JPH08244201A JP H08244201 A JPH08244201 A JP H08244201A JP 5536095 A JP5536095 A JP 5536095A JP 5536095 A JP5536095 A JP 5536095A JP H08244201 A JPH08244201 A JP H08244201A
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JP
Japan
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blade
wiping roller
cleaning liquid
peripheral surface
liquid
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JP5536095A
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English (en)
Inventor
Shigeo Furukawa
茂夫 古川
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Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第2ブレードを外すことなくワイピングロー
ラ周囲にスペースを確保する。 【構成】 ドクタブレード32の接触部に対してワイピ
ングローラ26の回転方向後側のワイピングローラ26
の周面に接触する第2ブレード61を設け、第2ブレー
ド61をワイピングローラ26の周面に対して離反させ
る回動機構63を備え、回動機構63によって第2ブレ
ード61をワイピングローラ26の周面に対して離反さ
せ、第2ブレード61を外すことなくワイピングローラ
26の周囲にスペースを確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体の液体掻き取り
装置に関し、印刷機の胴の表面に付着したインキを除去
するワイピング装置に適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】例えば、凹版印刷機による印刷作業は、
インキ装置によって凹版胴上の凹版面にインキを転移さ
せ、転移したインキのうち画線部分以外の箇所に付着し
たインキを凹版面に対接して回転するワイピングローラ
で拭き取った後、残った画線部分のインキを凹版胴と圧
胴との間を通過する紙に転写させて印刷を施すものであ
る。ワイピングローラは液槽内に入れた苛性ソーダ水溶
液等の洗浄液体に浸漬されて駆動回転され、表面に着い
たインキが取り除かれている。駆動回転されているワイ
ピングローラは液体掻き取り装置によって液槽内の洗浄
液体の連れ回りが防止され、洗浄液体が凹版胴に付着し
ないようになっている。
【0003】図5に基づいて従来の液体掻き取り装置を
説明する。図5には従来の液体掻き取り装置を備えたワ
イピング装置の全体状況を示してある。
【0004】図に示すように、図示しない機台フレーム
には凹版胴1が図中矢印A方向に回転自在に支持され、
凹版胴1の周面には画線部分が凹状に形成された凹版2
が装着されている。ワイピング装置3には箱状の液槽4
が備えられ、液槽4には洗浄液5が蓄えられている。液
槽4にはワイピングローラ6が回転自在且つ軸方向に往
復動自在に支持され、ワイピングローラ6の下方部分は
洗浄液5に浸漬されている。ワイピングローラ6は凹版
胴1と反対の図中矢印B方向に駆動回転され、ワイピン
グローラ6の周面は凹版胴1の凹版2の表面に対接して
いる。
【0005】また、液槽4にはワイピングローラ6の軸
方向に沿って4本のブラシ軸7が設けられ、ブラシ軸7
にはベース8が取り付けられている。ベース8にはブラ
シ9が植設され、ブラシ9はパッド10を介して洗浄液
5内でワイピングローラ6の周面に接触している。ワイ
ピングローラ6の洗浄液5からの出側における液槽4に
はドクタ11が設けられており、ドクタ11にはワイピ
ングローラ6の周面に当接するドクタブレード12が備
えられている。ドクタ11はねじハンドル13を操作す
ることによりワイピングローラ6に対して進退自在とな
り、ドクタブレード12とワイピングローラ6との隙間
が調節される。ドクタブレード12により、ワイピング
ローラ6の周面に付着して連れ回る洗浄液5が掻き取ら
れるようになっている。
【0006】図に示すように、ドクタ11の下方におけ
る液槽4には板ばね19の基端が固定され、板ばね19
の先端にはパッド20が固定されている。パッド20は
ワイピングローラ6の周面に当接し、パッド20によっ
てワイピングローラ6の周面の洗浄液5が掻き取られ
る。インキが取り除かれたワイピングローラ6には洗浄
液5から出た時に洗浄液5が連れ回って付着している
が、周面の洗浄液5は先ずパッド20によって掻き取ら
れ、続けてドクタブレード12によって掻き取られる。
これにより、ドクタブレード12の接触圧を高くするこ
となく洗浄液5の掻き取りが十分に行えるようになる。
【0007】凹版胴1上の凹版2の表面には図示しない
インキ装置によってインキが転移され、画線部分以外の
インキはワイピングローラ6に拭き取られてワイピング
ローラ6の周面に付着する。ワイピングローラ6に付着
したインキは、洗浄液5内で洗浄液5の溶解作用とパッ
ド10の押し付け作用によって取り除かれる。インキが
取り除かれたワイピングローラ6には洗浄液5から出た
時に洗浄液5が連れ回って付着しているが、周面の洗浄
液5はパッド20及びドクタブレード12によって掻き
取られる。これにより、洗浄液5がワイピングローラ6
と共に連れ回って洗浄液5が凹版2に付着する虞がな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したワイピング装
置では、パッド20は液槽4に固定された状態になって
いるため、ワイピングローラ6の清掃や交換を行う場
合、パッド20を取り外す必要があり作業性が非常に悪
いものとなっていた。パッド20を外さずに作業を行う
と、ワイピングローラ6を傷付ける虞があった。
【0009】また、上述したワイピング装置では、ワイ
ピングローラ6の周面に付着している洗浄液5をドクタ
ブレード12とパッド20によって連続して掻き取るよ
うにしているので、洗浄液5の掻き取りが十分に行え
る。しかし、このワイピング装置のドクタブレード12
及びパッド20は、ワイピングローラ6の軸方向に沿っ
て長く延びて設けられているために、ドクタブレード1
2とパッド20の間に洗浄液5が溜まってしまうことが
あった。即ち、パッド20によって掻き取りきれなかっ
た洗浄液5がドクタブレード12によって掻き取られる
が、ドクタブレード12で掻き取られた洗浄液5は逃げ
場がないのでドクタブレード12とパッド20の間に溜
まってしまう。溜まった洗浄液5はワイピングローラ6
の側面6a側に流れ出し、遠心力によって洗浄液5が飛
散して凹版胴1に付着し、凹版2のインキを溶かし印刷
不良を起こす虞があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、液体が付着して回転駆動される回転
体の周面に離反自在に接触するブレードを備えた回転体
の液体掻き取り装置において、前記ブレードの接触部に
対して前記回転体の回転方向後側の該回転体の周面に接
触する第2ブレードを設け、該第2ブレードを前記回転
体の周面に対して離反させる離反手段を備えたことを特
徴とする。そして、前記第2ブレードの前記回転体の周
面への接触圧力を調整する調整手段を備えたことを特徴
とする。
【0011】
【作用】回転体の周面に付着している液体は、回転体の
回転に伴って第2ブレードによって掻き取られ続けてブ
レードによって掻き取られる。離反手段によって第2ブ
レードを回転体の周面に対して離反させることにより、
回転体の周囲にスペースを確保する。また、調整手段に
より接触圧力の調整を行うことで、回転体の摩耗や寸法
変化に対応する。
【0012】
【実施例】図1乃至図3に基づいて本発明の回転体の液
体掻き取り装置を説明する。図に示したものは、印刷機
のワイピング装置におけるワイピングロールから洗浄液
を掻き取るための洗浄液掻き取り装置に適用したもので
ある。従って、ワイピング装置の詳細な説明は省略して
ある。図1には本発明の一実施例に係る液体掻き取り装
置を備えたワイピング装置の要部側面、図2には図1中
の展開平面、図3には図1中の状態から第2ブレードを
離反させた状態を示してある。
【0013】図1に示すように、図示しない機台フレー
ムには凹版胴21が図中矢印A方向に回転自在に支持さ
れ、凹版胴21の周面には画線部分が凹状に形成された
凹版22が装着されている。ワイピング装置23には箱
状の液槽24が備えられ、液槽24には洗浄液25が蓄
えられている。液槽24には回転体としてのワイピング
ローラ26が回転自在且つ軸方向に往復動自在に支持さ
れており、ワイピングローラ26の下方部分は洗浄液2
5に浸漬されている。ワイピングローラ26は図中矢印
B方向に回転され、ワイピングローラ26の周面は凹版
胴21の凹版22の表面に対接している。液槽24内に
はワイピングローラ26周面に接触してインキを取り除
くブラシ部材(図示省略)が設けられている。
【0014】図1、図2に示すように、ワイピングロー
ラ26の洗浄液25からの出側における液槽24の上面
には図示しない案内ガイドを介してスライドベース27
がワイピングローラ26に対して進退自在に支持されて
おり、スライドベース27にはドクタ28が移動自在に
支持されている。スライドベース27はワイピングロー
ラ26の凹版胴21に対する着脱の際に図示しないカム
を介して連動して移動される。スライドベース27には
油圧シリンダ29が取り付けられ、油圧シリンダ29の
作動部はピン30によってドクタ28に連結されてい
る。油圧シリンダ29の作動によりスライドベース27
に対してドクタ28が移動し、ドクタ28を単独でワイ
ピングローラ26に対して進退させることができる。ま
た、ドクタ28はねじハンドル31によってもスライド
ベース27に対して移動し、手動によってドクタ28を
ワイピングローラ26に対して進退させることができ
る。
【0015】ドクタ28にはワイピングローラ26の軸
方向に沿って延びるブレードとしてのドクタブレード3
2が固定されており、ドクタブレード32はワイピング
ローラ26の周面に当接するようになっている。ねじハ
ンドル31を操作してドクタ28を移動させることによ
り、ドクタブレード32とワイピングローラ26との隙
間が調節される。
【0016】一方、図に示すように、装置本体側として
のドクタ28にはスクレーパユニット43が着脱自在に
設けられており、スクレーパユニット43にはワイピン
グローラ26の側面33に接触するスクレーパ44が支
持されている。スクレーパユニット43はハンドル43
aの操作によってドクタ28に対して着脱される。スク
レーパユニット43によりスクレーパ44はワイピング
ローラ26の軸方向の往復移動に追従して常に側面33
に接触するようになっている。ワイピングローラ26の
回転中心P側寄りのスクレーパ44の端部45に対して
スクレーパ44の反対側の端部(ワイピングローラ26
の反回転中心P側の端部)46は、液槽24内の洗浄液
25側に傾斜した状態になっている。ワイピングローラ
26の側面33に付着して連れ回る洗浄液25には、自
重による下方向の動きと遠心力によって外側に向かって
飛び出す方向の動きが同時に働き、ある角度をもって流
れ落ちる。スクレーパ44の傾斜角度θは、この流れ落
ちる角度と略一致する20度乃至30度の範囲に設定されて
いる。
【0017】スクレーパ44の端部46を液槽24内の
洗浄液25側に傾斜させたことにより、スクレーパ44
で掻き落とされた洗浄液25はスクレーパ44の下面に
沿ってなめらかに流れ落ちて液槽24内に戻される。こ
のため、液槽24から洗浄液25が周囲に飛散すること
がなくなり、洗浄液25の霧状化を防止することができ
る。これにより、周辺部材の錆の発生が抑制されると共
に、作業環境が改善される。また、スクレーパユニット
43を装置本体側に対して着脱自在に取り付けたので、
簡単に装置本体側から取り外すことができる。
【0018】一方、ドクタブレード32の接触部に対し
てワイピングローラ26の回転方向後側(図中下側)に
はばね鋼で形成された第2ブレード61が設けられ、第
2ブレード61の先端部(図中上側)62はワイピング
ローラ26の周面に接触している。第2ブレード61は
先端部位がワイピングローラ26の回転方向前側に指向
する状態に傾斜して配されている。第2ブレード61の
基端部は回動機構63を介して液槽24に回動自在に支
持され、第2ブレード61の先端部62はワイピングロ
ーラ26の周面に対して離反自在となっている。つま
り、第2ブレード61は下方から上向きに取り付けら
れ、ワイピングローラ26の周面に対して面接触の状態
になっている。
【0019】従って、第2ブレード61を設けたことに
より、第2ブレード61によって掻き落とされた洗浄液
25は第2ブレード61の下面に沿ってスムーズに液槽
24内に戻されるので、掻き落とされた洗浄液25が液
面にたたきつけられることにより生じる霧状化を防止す
ることができる。また、ドクタブレード32により掻き
落とされた洗浄液25は第2ブレード61の上面に沿っ
てスムーズに液槽24内に戻されるので、ドクタブレー
ド32と第2ブレード61との間に洗浄液25が溜まる
ことがなく、洗浄液25の霧状化を防止することができ
る。また、ドクタブレード32の前側でワイピングロー
ラ26の周面に付着して連れ回る洗浄液25を掻き落と
すことができるので、ドクタブレード32の負担を軽減
することが可能になる。また、第2ブレード61の先端
部62がワイピングローラ26の周面に食い込むことが
なく、掻き落とされた洗浄液25をスムーズに液槽24
内に戻すことができる。また、第2ブレード61の弾性
力によって先端部62をワイピングローラ26の周面に
面当たりさせているので、接触圧を高くして洗浄液25
の掻き落としを十分に行うことができる。
【0020】図1乃至図3に基づいて回動機構63を説
明する。図1、図2に示すように、スライドベース27
にはブラケット65が固定され、ワイピングローラ26
の中心軸と平行に延びる回転軸66がブラケット65に
回動自在に支持されている。また、ブラケット65には
支持ブラケット67が回動自在に支持されている。回転
軸66には第1ホルダ68及び第2ホルダ69が固定さ
れ、第1ホルダ68には第2ブレード61の基端部が固
定されると共に、第2ホルダ69には工具70を挿入す
るための切欠部71が形成されている。
【0021】また、回転軸66には第3ホルダ72が固
定され、第3ホルダ72には回動ピン73が回動自在に
支持されている。回動ピン73には支軸74の基端部が
固定され、支軸74の先端部は支持ブラケット67に軸
方向に摺動自在に支持されている。支軸74の先端は支
持ブラケット67を貫通し、貫通した部位にはダブルナ
ット75が取り付けられている。回動ピン73と支持ブ
ラケット67との間における支軸74の外周部にはばね
76が設けられており、ばね76によって回動ピン73
及び第3ホルダ72を介して回転軸66を一方側に回動
付勢している。ダブルナット75の調整によって支軸7
4の支持ブラケット67からの貫通長さを調整すること
によりばね76の付勢力、即ち、第2ブレード61のワ
イピングローラ26への押し付け力を調節することがで
きる(調整手段)。
【0022】ばね76による回転軸66の回動付勢方向
は、回転軸66の軸心Sと支持ブラケット67の回動中
心Tとを結ぶ線分に対して、回動ピン73の回動中心t
がワイピングローラ26側に位置する時には図1中反時
計回り方向となって第2ブレード61をワイピングロー
ラ26に押し付ける状態にする(図1の状態)。回動ピ
ン73の回動中心tが回転軸65の軸心Sと支持ブラケ
ット67の回動中心Tとを結ぶ線分に対して反ワイピン
グローラ26側に位置する時には、回転軸66の回動付
勢方向は時計回り方向となって第2ブレード61をワイ
ピングローラ26から離反させる状態にする(図3の状
態)。尚、図中の符号で77は、第2ブレード61をワ
イピングローラ26から離反させる状態に回動させた際
に、第3ホルダ72に当接することで回転軸66の回動
位置を規制するストッパである。
【0023】従って、回動機構63によって第2ブレー
ド61を回動自在に保持したことにより、第2ブレード
61のワイピングローラ26の周面からの離反が容易に
行えると共に、ダブルナット75の調整によって第2ブ
レード61のワイピングローラ26の周面への接触圧を
自在に調節することが可能になる。また、ワイピングロ
ーラ26の交換時や液槽24内の清掃時に第2ブレード
61をワイピングローラ26の周面から離しておく必要
がある時には、回動ピン73の回動中心tが回転軸66
の軸心Sと支持ブラケット67の回動中心Tとを結ぶ線
分に対して反ワイピングローラ26側に位置する状態に
回転軸66を回転させることにより、第2ブレード61
をワイピングローラ26の周面から離反した状態に維持
させることができる。
【0024】第2ブレード61を支持する機構として
は、図4に示したうように、エアシリンダ81によって
第2ブレード61の基端部を回動自在に支持するように
することも可能である。即ち、回転軸66にはホルダ8
2が固定され、ホルダ82には第2ブレード61の基端
部が固定されている。また、回転軸66には別のホルダ
91が固定され、ホルダ91には回動ピン83が回動自
在に支持される一方、ブラケット65にはエアシリンダ
81の本体84が回動自在に支持されている。そして、
エアシリンダ81のピストンロッド85の先端が回動ピ
ン83に固定されている。エアシリンダ81の駆動によ
りピストンロッド85が縮んだ際に第2ブレード61が
ワイピングローラ26に押し付けられ(図中実線の状
態)、ピストンロッド85が伸長した際に第2ブレード
61がワイピングローラ26から離反する(図中破線の
状態)。
【0025】尚、図中の符号で86は、ピストンロッド
85が縮んだ際にホルダ91が当接して第2ブレード6
1のワイピングローラ26への接触位置を規制するスト
ッパである。この時、エアシリンダ81はピストンロッ
ド85のストロークに余裕を持たせて使用されており、
第2ブレード61の押し付け圧の調整やワイピングロー
ラ26の径の変化に対応できるようになっている。ま
た、第2ブレード61がワイピングローラ26から離反
した際の位置規制は、ピストンロッド85の伸長方向の
ストロークエンドによって行われる。
【0026】上述した実施例は、液体掻き取り装置とし
て、印刷機のワイピング装置におけるワイピングロール
の洗浄液を掻き取る場合に適用したものを示したが、本
発明の液体掻き取り装置は、グラビア印刷機の版胴の周
面から余分なインキを掻き落とす装置(ドクタ装置)と
して適用することも可能である。また、回転体は液体に
漬浸されているものに限らず、ノズル等によって周面に
液体が供給されている回転体に本願発明を適用すること
も可能である。
【0027】洗浄液掻き取り装置を備えた印刷機のワイ
ピング装置では、ワイピングローラ26に付着したイン
キが洗浄液25内で取り除かれる。インキが取り除かれ
たワイピングローラ26には洗浄液25から出た時に洗
浄液25が連れ回って付着しているが、周面の洗浄液2
5は先ず第2ブレード61によって掻き取られる。ダブ
ルナット75の調整によって第2ブレード61のワイピ
ングローラ26への押し付け力を調節し、洗浄液25の
ほとんどを第2ブレード61によって掻き取るようにす
る。第2ブレード61は下方から上方に延びて全体が傾
斜して配され、先端部62がワイピングローラ26の回
転方向前側に指向した状態になっているので、接触圧を
高くしてもワイピングローラ26の表面に傷が付くこと
がなく、ワイピングローラ26の周面の状況に係わらず
第2ブレード61の先端部62が上方に変形して破損が
生じる虞がない。
【0028】ワイピングローラ26の側面33に付着す
る洗浄液25は、ワイピングローラ26の軸方向の移動
に追従して側面33に接触するスクレーパ44によって
掻き取られる。ワイピングローラ26の洗浄液25に浸
かっている幅よりもスクレーパ44の側面33への接触
長さを長くすることにより、側面33に付着する全ての
洗浄液25を掻き取ることができる。また、第2ブレー
ド61によって掻き取ることができなかった洗浄液25
が側面33側に流れても、流れた洗浄液25はスクレー
パ44によって掻き取られる。
【0029】この後、ドクタブレード32によって残っ
た洗浄液25が掻き取られ、ワイピングローラ26の周
面を洗浄液25のない状態に仕上げる。ドクタブレード
32によって掻き取られた洗浄液25は、第2ブレード
61の裏面側を通過して液槽24内に戻される。このた
め、ドクタブレード32と第2ブレード61との間に洗
浄液25が溜まって側方から洗浄液25が飛び出すこと
がない。
【0030】ワイピングローラ26の洗浄時及び取外し
時には、ドクタブレード32、スクレーパ44及び第2
ブレード61をワイピングローラ26から離反させる必
要がある。この場合、先ず油圧シリンダ29の作動によ
ってスライドベース27と共にドクタブレード32及び
スクレーパ44をワイピングローラ26から離す。次
に、第2ホルダ69の切欠部70に工具70を挿入し、
回転軸66を時計回り方向に回動させる。これにより、
第2ブレード61がワイピングローラ26の周面から離
れる。回転軸66が一定以上回動すると、ばね76のば
ね力によって回転軸66が時計回り方向に付勢され、第
2ブレード61がワイピングローラ26の周面から離れ
た状態が維持される。
【0031】上述した洗浄液掻き取り装置では、ダブル
ナット75の調整によって第2ブレード61のワイピン
グローラ26への押し付け力を調節することで、洗浄液
25のほとんどを第2ブレード61によって掻き取るこ
とができるようになるので、ワイピングローラ26の寸
法変化に対応できると共に、ドクタブレード32の接触
圧を低くしてワイピングローラ26やドクタブレード3
2の摩耗を減少させることができる。また、第2ブレー
ド61は下方から上方に延びて全体が傾斜し、先端部6
2がワイピングローラ26の回転方向前側に指向した状
態になっているので、接触圧を高くしても第2ブレード
61を破損させる虞がない。また、回動機構63によっ
て第2ブレード61を支持したことにより、第2ブレー
ド61をワイピングローラ26の周面から離れた状態に
維持することができ、ワイピングローラ26の洗浄時及
び取外し時のスペースを確保することができると共に、
スクレーパユニット43はハンドル43aの操作によっ
て簡単に着脱できるので、保守作業が容易となる。
【0032】上述した洗浄液掻き取り装置を備えたこと
により、ワイピングローラ26やドクタブレード32の
摩耗を減少させることができ、ワイピングローラ26や
ドクタブレード32の寿命を延ばすことができる。ま
た、ドクタブレード32と第2ブレード61との間に洗
浄液25が溜まることがないので、洗浄液25が飛び出
して周囲に飛散することがなくなる。更に、第2ブレー
ド61をワイピングローラ26の周面から離れた状態に
維持してスペースを確保することができるので、ワイピ
ングローラ26の洗浄時及び取外し時の作業性が大幅に
向上する。また、ダブルナット75の調整によって第2
ブレード61のワイピングローラ26への押し付け力を
調節することができるので、ワイピングローラ26の寸
法変化に対しても容易に対処することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の回転体の液体掻き取り装置は、
ブレードの接触部に対して回転体の回転方向後側の回転
体の周面に接触する第2ブレードを設け、第2ブレード
を回転体の周面に対して離反させる離反手段を備え、離
反手段によって第2ブレードを回転体の周面に対して離
反させるようにしたので、回転体の周囲にスペースを確
保することができる。この結果、回転体の清掃や交換を
行う際の作業性が大幅に向上する。また、第2ブレード
の回転体の周面への接触圧力を調整する調整手段を備え
たので、回転体の摩耗や寸法変化に容易に対処すること
が可能になる。この結果、回転体及びベレードの寿命が
延びて生産性が向上し、周囲への液体の飛散がなくな
り、周辺部品の錆の発生防止と周辺環境の改善を図るこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る液体掻き取り装置を備
えたワイピング装置の側面図。
【図2】図1中の展開平面図。
【図3】図1中の状態から第2ブレードを離反させた状
態の側面図。
【図4】第2ブレードの支持機構の他の例を表すワイピ
ング装置の側面図。
【図5】従来の液体掻き取り装置を備えたワイピング装
置の全体図。
【符号の説明】
21 凹版胴 22 凹版 23 ワイピング装置 24 液槽 25 洗浄液 26 ワイピングローラ 27 スライドベース 28 ドクタ 29 油圧シリンダ 30 ピン 31 ねじハンドル 32 ドクタブレード 33 側面 43 スクレーパユニット 44 スクレーパ 61 第2ブレード 62 先端部 63 回動機構 65 ブラケット 66 回動軸 67 支持ブラケット 68 第1ホルダ 69 第2ホルダ 70 工具 71 切欠部 72 第3ホルダ 73 回動ピン 74 支軸 75 ダブルナット 76 ばね 77 ストッパ 81 エアシリンダ 82 ホルダ 83 回動ピン 85 本体 85 ピストンロッド 86 ストッパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が付着して回転駆動される回転体の
    周面に離反自在に接触するブレードを備えた回転体の液
    体掻き取り装置において、前記ブレードの接触部に対し
    て前記回転体の回転方向後側の該回転体の周面に接触す
    る第2ブレードを設け、該第2ブレードを前記回転体の
    周面に対して離反させる離反手段を備えたことを特徴と
    する回転体の液体掻き取り装置。
  2. 【請求項2】 前記第2ブレードの前記回転体の周面へ
    の接触圧力を調整する調整手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の回転体の液体掻き取り装置。
JP5536095A 1995-03-15 1995-03-15 回転体の液体掻き取り装置 Withdrawn JPH08244201A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229882A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 National Printing Bureau ワイピングローラ用のドクターブレード自動調整装置

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