JPH08243602A - コンクリート補強用鋼繊維の製造方法 - Google Patents
コンクリート補強用鋼繊維の製造方法Info
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- JPH08243602A JPH08243602A JP7813295A JP7813295A JPH08243602A JP H08243602 A JPH08243602 A JP H08243602A JP 7813295 A JP7813295 A JP 7813295A JP 7813295 A JP7813295 A JP 7813295A JP H08243602 A JPH08243602 A JP H08243602A
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- Japan
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- roll
- cutting
- steel wire
- forming
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Abstract
(57)【要約】
【目的】分散性が良好で変形抵抗も極めて大きくすぐれ
た補強効果が得られるコンクリート補強用鋼繊維を安価
に高能率で製造することのできる方法を提供することに
ある。 【構成】鋼線材を圧延手段により偏平化し、次いで、成
形切断コマを備えた溝付きロールと平ロールとからなる
一対の成形切断ロールに偏平鋼線材を供給して曲げと切
断を行う。溝付きロールの成形切断コマは偏平鋼線材の
保持用溝を有しかつ円周上に複数の曲げ用凸部とその間
に切断刃部を有している。平ロールは前記曲げ用凸部に
対応する複数の曲げ用凹部と前記切断刃部に対応する切
断刃部と有しかつ前記曲げ用凹部の前後に突台部を有し
これらと切断刃部にそれぞれ偏平鋼線材保持用溝を設け
ており、前記偏平鋼線材を偏平鋼線材保持用溝により拘
束しつつ曲げ用凸部と曲げ用凹部により偏平面と同一な
面内で曲げ部を形成するとともに切断刃部で切断する。
た補強効果が得られるコンクリート補強用鋼繊維を安価
に高能率で製造することのできる方法を提供することに
ある。 【構成】鋼線材を圧延手段により偏平化し、次いで、成
形切断コマを備えた溝付きロールと平ロールとからなる
一対の成形切断ロールに偏平鋼線材を供給して曲げと切
断を行う。溝付きロールの成形切断コマは偏平鋼線材の
保持用溝を有しかつ円周上に複数の曲げ用凸部とその間
に切断刃部を有している。平ロールは前記曲げ用凸部に
対応する複数の曲げ用凹部と前記切断刃部に対応する切
断刃部と有しかつ前記曲げ用凹部の前後に突台部を有し
これらと切断刃部にそれぞれ偏平鋼線材保持用溝を設け
ており、前記偏平鋼線材を偏平鋼線材保持用溝により拘
束しつつ曲げ用凸部と曲げ用凹部により偏平面と同一な
面内で曲げ部を形成するとともに切断刃部で切断する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリートに混入させ
てその強度を補強する目的で使用されるコンクリート補
強用鋼繊維の製造方法に関する。
てその強度を補強する目的で使用されるコンクリート補
強用鋼繊維の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリートは土木建築分野で広
く使用されている。このコンクリートは圧縮強度は高い
ものの、引っ張り強度は圧縮強度の約1/10程度と低
いことから、通常は鉄筋や鋼線がその補強材として使用
される。さらに、近年になって、直径0.4〜1.0m
m、長さ25〜80mmの鋼繊維を、対コンクリート容
積比で0.3〜2%程度、コンクリートに混入させた鋼
繊維補強コンクリート(SFRC)が使用されるように
なっている。このようなコンクリート補強用鋼繊維は、
コンクリートとの付着性を向上させるために、その両端
部を曲げたり波型に曲げ加工を施して使用されている。
しかしながら、従来の鋼繊維は通常平面板または偏平面
と垂直方向に曲げ(横曲げ部)が施されているためその形
状により付着性が向上する反面、分散性が悪く鋼繊維同
士が絡み合う、いわゆるファイバーボール現象を起こし
やすくなり、また、断面二次モーメントが小さいため、
変形抵抗が小さいという問題点があった。
く使用されている。このコンクリートは圧縮強度は高い
ものの、引っ張り強度は圧縮強度の約1/10程度と低
いことから、通常は鉄筋や鋼線がその補強材として使用
される。さらに、近年になって、直径0.4〜1.0m
m、長さ25〜80mmの鋼繊維を、対コンクリート容
積比で0.3〜2%程度、コンクリートに混入させた鋼
繊維補強コンクリート(SFRC)が使用されるように
なっている。このようなコンクリート補強用鋼繊維は、
コンクリートとの付着性を向上させるために、その両端
部を曲げたり波型に曲げ加工を施して使用されている。
しかしながら、従来の鋼繊維は通常平面板または偏平面
と垂直方向に曲げ(横曲げ部)が施されているためその形
状により付着性が向上する反面、分散性が悪く鋼繊維同
士が絡み合う、いわゆるファイバーボール現象を起こし
やすくなり、また、断面二次モーメントが小さいため、
変形抵抗が小さいという問題点があった。
【0003】そこでこれら問題点を解消するため、本発
明者は断面が縦長偏平状をなし、かつ両端又は全長に偏
平面と同一な面内で曲げ部(縦曲げ部)を有するものを創
案した。この構造は左右面が偏平であるため分散性が良
好で、コンクリートとの混練時の絡み合いによりファイ
バーボールが生じにくくなり、また幅・厚み比が大き
く、断面二次モーメントが大きくなることと曲げ部が縦
曲げであることとにより変形抵抗が極めて大きく、補強
効果が高くなるという特性が得られる。しかしながら製
造上では問題がある。すなわち、曲げ部が偏平面に対し
て垂直つまり厚さ方向に突出するようなタイプの鋼繊維
の場合には、ロールとの接触面積が広いため、凹部と凸
部をそれぞれ形成した対ロールのロールギャップに鋼繊
維素材を通すことにより簡単に製造することができる
が、上記補強用鋼繊維は幅/厚みが2以上でかつ曲げ部
が偏平面と同一面上の縦曲げであるため、ロールに対す
る接触面積が非常に狭く、したがってこの条件下で縦曲
げ加工を行うことが難しく、バラツキや不良品の発生率
が高くなる。このため、プレス成形といった高価な設備
で低い能率で製造するほかなく、補強特性やワーカビリ
ティはよい反面、製造コストが高価になるという問題が
あった。
明者は断面が縦長偏平状をなし、かつ両端又は全長に偏
平面と同一な面内で曲げ部(縦曲げ部)を有するものを創
案した。この構造は左右面が偏平であるため分散性が良
好で、コンクリートとの混練時の絡み合いによりファイ
バーボールが生じにくくなり、また幅・厚み比が大き
く、断面二次モーメントが大きくなることと曲げ部が縦
曲げであることとにより変形抵抗が極めて大きく、補強
効果が高くなるという特性が得られる。しかしながら製
造上では問題がある。すなわち、曲げ部が偏平面に対し
て垂直つまり厚さ方向に突出するようなタイプの鋼繊維
の場合には、ロールとの接触面積が広いため、凹部と凸
部をそれぞれ形成した対ロールのロールギャップに鋼繊
維素材を通すことにより簡単に製造することができる
が、上記補強用鋼繊維は幅/厚みが2以上でかつ曲げ部
が偏平面と同一面上の縦曲げであるため、ロールに対す
る接触面積が非常に狭く、したがってこの条件下で縦曲
げ加工を行うことが難しく、バラツキや不良品の発生率
が高くなる。このため、プレス成形といった高価な設備
で低い能率で製造するほかなく、補強特性やワーカビリ
ティはよい反面、製造コストが高価になるという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする技術的課題】本発明は、前記
したような問題点を解消するために創案されたもので、
その目的とするところは、分散性が良好で変形抵抗も極
めて大きくすぐれた補強効果が得られるコンクリート補
強用鋼繊維を安価に高能率で製造することのできる方法
を提供することにある。
したような問題点を解消するために創案されたもので、
その目的とするところは、分散性が良好で変形抵抗も極
めて大きくすぐれた補強効果が得られるコンクリート補
強用鋼繊維を安価に高能率で製造することのできる方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、断面が縦長偏平状をなしかつ偏平面と同一面
内で曲げ部を少なくとも両端に有しているコンクリート
補強用鋼繊維を製造するにあたり、鋼線を圧延手段によ
り偏平化し、次いでこの偏平鋼線を、複数の曲げ用凸部
と曲げ用凸部の間に切断刃部を有するとともにそれらに
偏平鋼線保持用溝を形成した成形切断コマを円周上に複
数設けそれら成形切断コマ以外の円周上に偏平鋼線保持
用溝を形成した溝付きロールと、前記曲げ用凸部に対応
する複数の曲げ用凹部と前記切断刃部に対応する切断刃
部と有しかつ前記曲げ用凹部の前後に突台部を設けこれ
らと切断刃部にそれぞれ偏平鋼線保持用溝を設けた成形
切断コマを円周上に複数設けた平ロールとからなる一対
の成形切断ロールに供給し、前記偏平鋼線を偏平鋼線保
持用溝により拘束しつつ曲げ用凸部と曲げ用凹部により
偏平面と同一な面内で曲げ部を形成するとともに切断刃
部で切断する構成としたものである。前記偏平鋼線は1
本ずつ成形切断ロールに供給されてもよいが、好ましく
は複数本が同時に成形切断ロールに供給されて、成形、
切断される。より好ましくは偏平鋼線は偏平面同士が接
するように複数本が積層された状態で成形切断ロールの
偏平鋼線保持用溝に供給され、成形、切断される。成形
切断ロールの偏平鋼線保持用溝は1本でもよいが好適に
は複数本である。また、偏平鋼線は偏平に圧延した後、
一旦ボビンに巻取り、このボビンから成形切断ロールに
供給してもよいが、好ましくは圧延と成形切断はボビン
巻取りを介在させずに連続させるもので、ことに鋼線が
複数本同時圧延され、その同時圧延された偏平鋼線がボ
ビンに巻取られることなく成形切断ロールに供給されて
成形、切断されることが好ましい。溝付きロールおよび
平ロールの成形切断コマは超硬合金製から構成されてい
ることが好ましい。本発明で製造する補強用鋼繊維の好
適な仕様は、幅/厚みが2〜8、長さ/幅が20〜45
のものである。
本発明は、断面が縦長偏平状をなしかつ偏平面と同一面
内で曲げ部を少なくとも両端に有しているコンクリート
補強用鋼繊維を製造するにあたり、鋼線を圧延手段によ
り偏平化し、次いでこの偏平鋼線を、複数の曲げ用凸部
と曲げ用凸部の間に切断刃部を有するとともにそれらに
偏平鋼線保持用溝を形成した成形切断コマを円周上に複
数設けそれら成形切断コマ以外の円周上に偏平鋼線保持
用溝を形成した溝付きロールと、前記曲げ用凸部に対応
する複数の曲げ用凹部と前記切断刃部に対応する切断刃
部と有しかつ前記曲げ用凹部の前後に突台部を設けこれ
らと切断刃部にそれぞれ偏平鋼線保持用溝を設けた成形
切断コマを円周上に複数設けた平ロールとからなる一対
の成形切断ロールに供給し、前記偏平鋼線を偏平鋼線保
持用溝により拘束しつつ曲げ用凸部と曲げ用凹部により
偏平面と同一な面内で曲げ部を形成するとともに切断刃
部で切断する構成としたものである。前記偏平鋼線は1
本ずつ成形切断ロールに供給されてもよいが、好ましく
は複数本が同時に成形切断ロールに供給されて、成形、
切断される。より好ましくは偏平鋼線は偏平面同士が接
するように複数本が積層された状態で成形切断ロールの
偏平鋼線保持用溝に供給され、成形、切断される。成形
切断ロールの偏平鋼線保持用溝は1本でもよいが好適に
は複数本である。また、偏平鋼線は偏平に圧延した後、
一旦ボビンに巻取り、このボビンから成形切断ロールに
供給してもよいが、好ましくは圧延と成形切断はボビン
巻取りを介在させずに連続させるもので、ことに鋼線が
複数本同時圧延され、その同時圧延された偏平鋼線がボ
ビンに巻取られることなく成形切断ロールに供給されて
成形、切断されることが好ましい。溝付きロールおよび
平ロールの成形切断コマは超硬合金製から構成されてい
ることが好ましい。本発明で製造する補強用鋼繊維の好
適な仕様は、幅/厚みが2〜8、長さ/幅が20〜45
のものである。
【0006】
【作用】丸鋼線を幅/厚みが2以上に圧偏し、この圧偏
鋼線を相互に逆回転する成形切断ロールに供給すると、
該成形切断ロールの片側ロールとしての溝付きロールに
は円周上に保持用溝があるため、これによって自立性に
乏しい圧偏鋼線でも倒れが防止され安定した姿勢で移動
される。そして、溝付きロールの各成形切断コマは複数
の曲げ用凸部があり、成形切断ロールの他側ロールとし
ての平ロールの成形切断コマには複数の曲げ用凹部があ
るため、これらの噛み合いによって偏平鋼線は偏平面と
同一平面上に曲げ部が成形される。かつ、複数の曲げ用
凸部の間および複数の曲げ用凹部の間には組をなす切断
刃部があるため、これにより偏平鋼線は切断され、偏平
面と同一平面上に曲げ部を有する所定の長さの鋼繊維が
連続的に製造される。平ロールの成形切断コマには曲げ
用凹部の前後の突台部と切断刃部に保持用溝があり、切
断時と前記曲げ成形時に偏平鋼線が前記保持用溝により
左右前後から挟持され移動が拘束されるため、確実に曲
げ加工と切断加工を行うことができ、また偏平鋼線に確
実な送りを与えることができるため生産速度を高くする
ことができる。偏平鋼線を複数本同時に成形切断ロール
に供給したり、偏平鋼線を複数本重ね合わせて成形切断
ロールに供給すれば、生産性をさらに向上することがで
きる。さらに鋼線を複数本同時圧延し、そのまま成形切
断ロールに供給するようにした場合には、原料鋼線材か
ら一貫連続して補強用鋼繊維を作ることができ、しかも
成形切断速度を非常に高くすることができるため、さら
に生産性を向上することができる。幅/厚みが2〜8、
長さ/幅が20〜45の仕様の補強用鋼繊維であるた
め、分散性と変形抵抗とをバランスよく実現することが
でき、前者は圧延工程での圧下率により、後者は成形切
断ロールの径や切断刃部の位置によって設定することが
できる。
鋼線を相互に逆回転する成形切断ロールに供給すると、
該成形切断ロールの片側ロールとしての溝付きロールに
は円周上に保持用溝があるため、これによって自立性に
乏しい圧偏鋼線でも倒れが防止され安定した姿勢で移動
される。そして、溝付きロールの各成形切断コマは複数
の曲げ用凸部があり、成形切断ロールの他側ロールとし
ての平ロールの成形切断コマには複数の曲げ用凹部があ
るため、これらの噛み合いによって偏平鋼線は偏平面と
同一平面上に曲げ部が成形される。かつ、複数の曲げ用
凸部の間および複数の曲げ用凹部の間には組をなす切断
刃部があるため、これにより偏平鋼線は切断され、偏平
面と同一平面上に曲げ部を有する所定の長さの鋼繊維が
連続的に製造される。平ロールの成形切断コマには曲げ
用凹部の前後の突台部と切断刃部に保持用溝があり、切
断時と前記曲げ成形時に偏平鋼線が前記保持用溝により
左右前後から挟持され移動が拘束されるため、確実に曲
げ加工と切断加工を行うことができ、また偏平鋼線に確
実な送りを与えることができるため生産速度を高くする
ことができる。偏平鋼線を複数本同時に成形切断ロール
に供給したり、偏平鋼線を複数本重ね合わせて成形切断
ロールに供給すれば、生産性をさらに向上することがで
きる。さらに鋼線を複数本同時圧延し、そのまま成形切
断ロールに供給するようにした場合には、原料鋼線材か
ら一貫連続して補強用鋼繊維を作ることができ、しかも
成形切断速度を非常に高くすることができるため、さら
に生産性を向上することができる。幅/厚みが2〜8、
長さ/幅が20〜45の仕様の補強用鋼繊維であるた
め、分散性と変形抵抗とをバランスよく実現することが
でき、前者は圧延工程での圧下率により、後者は成形切
断ロールの径や切断刃部の位置によって設定することが
できる。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1ないし図7は本発明によるコンクリート補強
用鋼繊維の製造方法の第1実施例を示している。図8は
本発明によるコンクリート補強用鋼繊維の一例を示して
いる。図1と図2において、1a,1a,1aは鋼繊維
原料としての複数本の鋼線であり、一般に断面円形のも
の(丸鋼線)が用いられる。かかる鋼線1a,1a,1
aはそれぞれボビンに巻収されてサプライヤ(スイフ
タ)10,10,10に取り付けられる。12は前記複
数本の鋼線1a,1a,1aを同時圧延する圧延機であ
り、対向して配置される一対のローラ12a,12bに
より構成されている。この圧延機12と前記スイフタ1
0,10,10との間には各鋼線材1a,1a,1aの
長さを一定にするための張力調整装置11が配置されて
いる。各張力調整装置11は、複数本の鋼線1a,1
a,1aを同時圧延した場合に圧延後の長さの差が生じ
ると圧延機の回転速度が最短鋼線に同調することにより
余剰長さが累積してゆくことからこれを解消するため使
用される。図3は張力調整装置11を模式的に示してお
り、スイフタ10の直近にパウダーブレーキ110を有
するバックテンションユニット11aを設けこれに鋼線
1aをたすき掛けする一方、圧延機12の下流にはダン
サーロール11bを設けて圧延された偏平鋼線を経由さ
せるようにし、しかも、ダンサーロール11bを支持し
た傾動アーム11cの上限位置と下限位置に、パウダー
ブレーキ110をオン駆動する下限センサ111とパウ
ダーブレーキ110の駆動をオフする上限センサ112
を配置している。これにより各鋼線1a,1a,1aの
余剰長さが下限センサ111と上限センサ112によっ
て検出され、対応するサプライ側のバックテンションユ
ニット11aのパウダーブレーキ110が個々にオン、
オフ制御されるため、各鋼線1a,1a,1a長さのバ
ラツキが抑制され、円滑に同時圧延して同長状態次の工
程に供給することができる。13は圧延ロール11の下
流側に前記鋼線1a,1a,1aと同数配された整直ロ
ールであり、各整直ロール13は複数のロール13a,
13aを千鳥状に配しており、圧延機12での圧延過程
で生じた反りや曲り等を矯正して真直ぐな偏平鋼線1b
に成形するための手段である。この整直ロール13,1
3,13は架台18に取り付けられており、整直ロール
13,13,13の下流の架台上にはボイス14と積層
用ロール15が配設されている。ボイス14は前記整直
ロール13,13,13により真直化された各偏平鋼線
1bを偏平面が整列するように積層ロール15に向けて
ガイドするための孔を有している。なお、整直ロール1
3,13,13とボイス14の間またはそれよりも下流
に鋼線引出用のキャプスタンロールを設けてもよい。積
層用ロール15は架台18の前端域に配置された大径ロ
ール15aとこれに向けて複数本の偏平鋼線1b,1
b,1bを押し付ける押圧ロール15bとからなってお
り、この積層用ロール15によって複数本の偏平鋼線1
b,1b,1bは各偏平面100が密接するように積層
されて架台18の前端面と平行状に下降されるようにな
っている。
する。図1ないし図7は本発明によるコンクリート補強
用鋼繊維の製造方法の第1実施例を示している。図8は
本発明によるコンクリート補強用鋼繊維の一例を示して
いる。図1と図2において、1a,1a,1aは鋼繊維
原料としての複数本の鋼線であり、一般に断面円形のも
の(丸鋼線)が用いられる。かかる鋼線1a,1a,1
aはそれぞれボビンに巻収されてサプライヤ(スイフ
タ)10,10,10に取り付けられる。12は前記複
数本の鋼線1a,1a,1aを同時圧延する圧延機であ
り、対向して配置される一対のローラ12a,12bに
より構成されている。この圧延機12と前記スイフタ1
0,10,10との間には各鋼線材1a,1a,1aの
長さを一定にするための張力調整装置11が配置されて
いる。各張力調整装置11は、複数本の鋼線1a,1
a,1aを同時圧延した場合に圧延後の長さの差が生じ
ると圧延機の回転速度が最短鋼線に同調することにより
余剰長さが累積してゆくことからこれを解消するため使
用される。図3は張力調整装置11を模式的に示してお
り、スイフタ10の直近にパウダーブレーキ110を有
するバックテンションユニット11aを設けこれに鋼線
1aをたすき掛けする一方、圧延機12の下流にはダン
サーロール11bを設けて圧延された偏平鋼線を経由さ
せるようにし、しかも、ダンサーロール11bを支持し
た傾動アーム11cの上限位置と下限位置に、パウダー
ブレーキ110をオン駆動する下限センサ111とパウ
ダーブレーキ110の駆動をオフする上限センサ112
を配置している。これにより各鋼線1a,1a,1aの
余剰長さが下限センサ111と上限センサ112によっ
て検出され、対応するサプライ側のバックテンションユ
ニット11aのパウダーブレーキ110が個々にオン、
オフ制御されるため、各鋼線1a,1a,1a長さのバ
ラツキが抑制され、円滑に同時圧延して同長状態次の工
程に供給することができる。13は圧延ロール11の下
流側に前記鋼線1a,1a,1aと同数配された整直ロ
ールであり、各整直ロール13は複数のロール13a,
13aを千鳥状に配しており、圧延機12での圧延過程
で生じた反りや曲り等を矯正して真直ぐな偏平鋼線1b
に成形するための手段である。この整直ロール13,1
3,13は架台18に取り付けられており、整直ロール
13,13,13の下流の架台上にはボイス14と積層
用ロール15が配設されている。ボイス14は前記整直
ロール13,13,13により真直化された各偏平鋼線
1bを偏平面が整列するように積層ロール15に向けて
ガイドするための孔を有している。なお、整直ロール1
3,13,13とボイス14の間またはそれよりも下流
に鋼線引出用のキャプスタンロールを設けてもよい。積
層用ロール15は架台18の前端域に配置された大径ロ
ール15aとこれに向けて複数本の偏平鋼線1b,1
b,1bを押し付ける押圧ロール15bとからなってお
り、この積層用ロール15によって複数本の偏平鋼線1
b,1b,1bは各偏平面100が密接するように積層
されて架台18の前端面と平行状に下降されるようにな
っている。
【0008】16は架台18の前端面に装備された成形
切断ロールであり、対向して配設される一対の平ロール
17と溝付きロール19によって構成され、これらロー
ルの回転軸は前記積層用ロール15の回転軸と直交する
関係となっている。そして、平ロール17と溝付きロー
ル19の少なくとも一方は、架台18に搭載した駆動機
構20によって駆動されるようになっている。前記成形
切断ロール16の下方には磁気整列装置21が設けられ
ている。該磁気整列装置21は、対向して配設される磁
石21aと磁石21b及び、これら磁石21aと磁石2
1bとの間に設けられる収容容器21cによって構成さ
れている。
切断ロールであり、対向して配設される一対の平ロール
17と溝付きロール19によって構成され、これらロー
ルの回転軸は前記積層用ロール15の回転軸と直交する
関係となっている。そして、平ロール17と溝付きロー
ル19の少なくとも一方は、架台18に搭載した駆動機
構20によって駆動されるようになっている。前記成形
切断ロール16の下方には磁気整列装置21が設けられ
ている。該磁気整列装置21は、対向して配設される磁
石21aと磁石21b及び、これら磁石21aと磁石2
1bとの間に設けられる収容容器21cによって構成さ
れている。
【0009】図5ないし図7は前記成形切断ロール16
の詳細を示している。まず、平ロール17と溝付きロー
ル19はこの例では図5のように円周上に4組の切欠き
溝17B,19Bがそれぞれ一定間隔で形成されてお
り、それら切欠き溝17B,19Bにそれぞれ成形切断
コマ17A,19Aが嵌められ、図示しないセットボル
トなどによって交換可能に固定されている。成形切断コ
マ17A,19Aは成形切断速度が高くなっても摩耗が
少なくなるようにするため、超硬合金で構成することが
好ましい。超硬合金は硬度がたとえば89.5HRa以
上のものが好適である。平ロール17と溝付きロール1
9の直径が同一であることから、平ロール17の成形切
断コマ17Aと溝付きロール19の成形切断コマ19A
は、これらロールの回転(図中、矢印Aで示す)に伴い
常に噛み合うように構成される。製造されるコンクリー
ト補強用鋼繊維5の長さは、本実施例の場合、成形切断
コマ17Aと成形切断コマ19Aが円周上に4組設けら
れていることから、円周の長さのほぼ1/4である。本
発明において製造される鋼繊維は、長さ/幅すなわち幅
アスペクト比で20〜45の範囲が好ましい。これは、
長さ/幅が20を下回ると繊維長さが短すぎ補強効果が
低下し、長さ/幅が45を超えると、絡み合い性が生じ
やすくなるからである。前記幅は圧延工程での鋼線の圧
下率によって任意に設定することができ、長さ/幅はロ
ールの直径、或いは成形切断コマ17Aと成形切断コマ
19Aの数を任意に設定することで実現可能である。
の詳細を示している。まず、平ロール17と溝付きロー
ル19はこの例では図5のように円周上に4組の切欠き
溝17B,19Bがそれぞれ一定間隔で形成されてお
り、それら切欠き溝17B,19Bにそれぞれ成形切断
コマ17A,19Aが嵌められ、図示しないセットボル
トなどによって交換可能に固定されている。成形切断コ
マ17A,19Aは成形切断速度が高くなっても摩耗が
少なくなるようにするため、超硬合金で構成することが
好ましい。超硬合金は硬度がたとえば89.5HRa以
上のものが好適である。平ロール17と溝付きロール1
9の直径が同一であることから、平ロール17の成形切
断コマ17Aと溝付きロール19の成形切断コマ19A
は、これらロールの回転(図中、矢印Aで示す)に伴い
常に噛み合うように構成される。製造されるコンクリー
ト補強用鋼繊維5の長さは、本実施例の場合、成形切断
コマ17Aと成形切断コマ19Aが円周上に4組設けら
れていることから、円周の長さのほぼ1/4である。本
発明において製造される鋼繊維は、長さ/幅すなわち幅
アスペクト比で20〜45の範囲が好ましい。これは、
長さ/幅が20を下回ると繊維長さが短すぎ補強効果が
低下し、長さ/幅が45を超えると、絡み合い性が生じ
やすくなるからである。前記幅は圧延工程での鋼線の圧
下率によって任意に設定することができ、長さ/幅はロ
ールの直径、或いは成形切断コマ17Aと成形切断コマ
19Aの数を任意に設定することで実現可能である。
【0010】前記平ロール17の成形切断コマ17Aと
溝付きロール19に設けられる成形切断コマ19Aの構
成を詳細に説明すると、まず、平ロール17のロール外
周面170は平坦であり、溝付きロール19のロール面
190には周方向に偏平鋼線1bの保持用溝195が設
けられている。この保持用溝195の幅は、偏平鋼線1
bの厚さ(一本の場合)あるいは積層される偏平鋼線1b
の枚数の積によって適宜設定されるが、通常偏平鋼線1
bの枚数の積よりも少し大きく、たとえば偏平鋼線1b
の厚さtが0.28mmの場合でこれを5枚積層する場
合には溝幅を1.6mm程度とし、偏平鋼線1bの厚さ
t0.38mmの場合でこれを5枚積層する場合には溝
幅を2.1mm程度とすればよい。また、保持用溝19
5の深さは偏平鋼線1bの幅Wよりもわずかに小さく設
定する。たとえば偏平鋼線1bの幅Wが1.15mmの
場合は1.05mm程度、1.50mmの場合は1.4
0mm程度とそれぞれ偏平鋼線1bの幅W寄りも0.1
mm程度浅くすることが好ましい。
溝付きロール19に設けられる成形切断コマ19Aの構
成を詳細に説明すると、まず、平ロール17のロール外
周面170は平坦であり、溝付きロール19のロール面
190には周方向に偏平鋼線1bの保持用溝195が設
けられている。この保持用溝195の幅は、偏平鋼線1
bの厚さ(一本の場合)あるいは積層される偏平鋼線1b
の枚数の積によって適宜設定されるが、通常偏平鋼線1
bの枚数の積よりも少し大きく、たとえば偏平鋼線1b
の厚さtが0.28mmの場合でこれを5枚積層する場
合には溝幅を1.6mm程度とし、偏平鋼線1bの厚さ
t0.38mmの場合でこれを5枚積層する場合には溝
幅を2.1mm程度とすればよい。また、保持用溝19
5の深さは偏平鋼線1bの幅Wよりもわずかに小さく設
定する。たとえば偏平鋼線1bの幅Wが1.15mmの
場合は1.05mm程度、1.50mmの場合は1.4
0mm程度とそれぞれ偏平鋼線1bの幅W寄りも0.1
mm程度浅くすることが好ましい。
【0011】成形切断コマ17Aは、中心付近に平ロー
ル17の外周面170より外方に突出する切断刃部17
1を有しており、この切断刃部171の両側に1組の曲
げ用凹部173a,173bが設けられている。これら
曲げ用凹部173a,173bはロール中心からの深さ
は同等である。そして、これら曲げ用凹部173a,1
73bの外側には、それぞれ平ロール17の外周面17
0よりも半径方向に突出する突台部172a,172b
が設けられている。前記突台部172a,172bは切
断刃部171よりも突出高さは低くなっており、切断刃
部171と各突台部172a,172bには、前記保持
用溝195に対応する位置に保持用溝175,175が
設けられている。保持用溝175,175は幅が保持用
溝195と一致し、深さは後述する成形切断コマ19A
の溝195’の深さよりも小さく、かつ成形切断コマ1
9Aの溝195’の深さとの合計ででほぼ偏平鋼線1b
の幅Wと一致する寸法となっている。
ル17の外周面170より外方に突出する切断刃部17
1を有しており、この切断刃部171の両側に1組の曲
げ用凹部173a,173bが設けられている。これら
曲げ用凹部173a,173bはロール中心からの深さ
は同等である。そして、これら曲げ用凹部173a,1
73bの外側には、それぞれ平ロール17の外周面17
0よりも半径方向に突出する突台部172a,172b
が設けられている。前記突台部172a,172bは切
断刃部171よりも突出高さは低くなっており、切断刃
部171と各突台部172a,172bには、前記保持
用溝195に対応する位置に保持用溝175,175が
設けられている。保持用溝175,175は幅が保持用
溝195と一致し、深さは後述する成形切断コマ19A
の溝195’の深さよりも小さく、かつ成形切断コマ1
9Aの溝195’の深さとの合計ででほぼ偏平鋼線1b
の幅Wと一致する寸法となっている。
【0012】次に、成形切断コマ19Aは、中心部近傍
に前記成形切断コマ17Aの切断刃部171と対をなす
切断刃部191が設けられるとともに、この切断刃部1
91の両側には前記曲げ用凹部173a,173bに対
応する2組の曲げ用凸部193a,193bが突設され
ている。回転方向で後方の曲げ用凸部193bと切断刃
部191との間には切断刃部171が進入可能な凹段部
196が形成されている。前記2組の曲げ用凸部193
a,193bはロール中心からの高さは等しく作られて
おり、曲げ用凸部193a,193bの両側には、突台
部172a,172bに対応する受け凹部192a,1
92bが外周面190より低く形成されている。曲げ用
凸部193a,193bはたとえば高さが2.0〜3.
0mmとなっている。前記、切断刃部191と曲げ用凸
部193a,193bおよび受け凹部192a,192
bには、それらの外面と相似した断面形状の溝195’
が設けられており、該溝195’は保持用溝195と同
等かこれよりもわずかに浅く設定される。曲げ用凸部1
93a,193bの溝底を構成する逆U状凸部分193
a’,193b’が鋼繊維5の凹部50,50の成形型
部として働き、前記曲げ用凹部173a,173bとで
曲げ部5a,5aを成形するのである。なお、成形切断
コマ17Aと成形切断コマ19Aはそれぞれ全体が1つ
のブロックとして構成されていてもよいし、切断刃部1
71,191の部位で分割された2部体からなっていて
もよい。
に前記成形切断コマ17Aの切断刃部171と対をなす
切断刃部191が設けられるとともに、この切断刃部1
91の両側には前記曲げ用凹部173a,173bに対
応する2組の曲げ用凸部193a,193bが突設され
ている。回転方向で後方の曲げ用凸部193bと切断刃
部191との間には切断刃部171が進入可能な凹段部
196が形成されている。前記2組の曲げ用凸部193
a,193bはロール中心からの高さは等しく作られて
おり、曲げ用凸部193a,193bの両側には、突台
部172a,172bに対応する受け凹部192a,1
92bが外周面190より低く形成されている。曲げ用
凸部193a,193bはたとえば高さが2.0〜3.
0mmとなっている。前記、切断刃部191と曲げ用凸
部193a,193bおよび受け凹部192a,192
bには、それらの外面と相似した断面形状の溝195’
が設けられており、該溝195’は保持用溝195と同
等かこれよりもわずかに浅く設定される。曲げ用凸部1
93a,193bの溝底を構成する逆U状凸部分193
a’,193b’が鋼繊維5の凹部50,50の成形型
部として働き、前記曲げ用凹部173a,173bとで
曲げ部5a,5aを成形するのである。なお、成形切断
コマ17Aと成形切断コマ19Aはそれぞれ全体が1つ
のブロックとして構成されていてもよいし、切断刃部1
71,191の部位で分割された2部体からなっていて
もよい。
【0013】次に第1実施例におけるコンクリート補強
用鋼繊維の製造工程を説明する。まず、各スイフト1
0,10,10からそれぞれ鋼線1a,1a,1aが引
き出され、それら各鋼線1a,1a,1aは前記した各
張力調整装置11によってバックテンションを掛けられ
長さが一定に制御されながら圧延機12を通過すること
によって同時圧延され、複数本の偏平鋼線1b,1b,
1bに加工される。この圧延工程では図8に示すように
鋼線の幅w/厚みtが2以上となるように圧下する。こ
れはw/tが2を下回る比ではコンクリートとの混練時
にファイバーボールが発生しやすくなるため不可であ
る。しかし、あまりw/tが大きくなるとコンクリート
との混練時に曲りなどの変形を起こすため、w/tの上
限は一般に8程度、もっとも好ましくは2.5〜5であ
る。偏平鋼線1bの断面形状は図8(a)(b)のように
縦長偏平をなしているが、(a)のように厚さ方向端面(偏
平面)100,100が平行面、幅方向端面101,1
01が曲率面となっていてもよいし、(b)のように厚さ
方向端面100,100が緩曲率面、幅方向端面10
1,101が急曲率面となっていてもよい。
用鋼繊維の製造工程を説明する。まず、各スイフト1
0,10,10からそれぞれ鋼線1a,1a,1aが引
き出され、それら各鋼線1a,1a,1aは前記した各
張力調整装置11によってバックテンションを掛けられ
長さが一定に制御されながら圧延機12を通過すること
によって同時圧延され、複数本の偏平鋼線1b,1b,
1bに加工される。この圧延工程では図8に示すように
鋼線の幅w/厚みtが2以上となるように圧下する。こ
れはw/tが2を下回る比ではコンクリートとの混練時
にファイバーボールが発生しやすくなるため不可であ
る。しかし、あまりw/tが大きくなるとコンクリート
との混練時に曲りなどの変形を起こすため、w/tの上
限は一般に8程度、もっとも好ましくは2.5〜5であ
る。偏平鋼線1bの断面形状は図8(a)(b)のように
縦長偏平をなしているが、(a)のように厚さ方向端面(偏
平面)100,100が平行面、幅方向端面101,1
01が曲率面となっていてもよいし、(b)のように厚さ
方向端面100,100が緩曲率面、幅方向端面10
1,101が急曲率面となっていてもよい。
【0014】前記各偏平鋼線1b,1b,1bは続いて
それぞれ整直ロール13を通過し、この間に上下千鳥配
置のロール13a,13bによって反りや曲りが強制さ
れ、真直の偏平鋼線1b,1b,1bとなる。各偏平鋼
線1b,1b,1bはボイス14に導かれることにより
幅方向が整合するように整えられ、この状態で積層用ロ
ール15に移送され、押圧ロール15bと大径ロール1
5a間を通過することによって複数枚の偏平鋼線1b,
1b,1bは厚さ方向端面100,100同士が重ね合
わされ、積層束となる。このような積層状態の偏平鋼線
1b,1b,1bは大径ロール15aを経由して成形切
断ロール16に送られる。架台前端面に装備されている
平ロール17と溝付きロール19は駆動機構20によっ
て駆動回転される。これによって図5と図7のように、
成形切断コマ17Aと成形切断コマ19Aの曲げ用凹部
173a,173bと曲げ用凸部193a,193bが
噛み合うとともに、突台部172a,172bと受け凹
部192a,192bが噛み合う。また、切断刃部17
1が切断刃部191とほぼ摺接しつつ凹段部196に進
入する。前記積層状態の偏平鋼線1b,1b,1bはこ
の成形切断コマ17Aと成形切断コマ19Aの噛み合い
回転によって引き込まれ、成形、切断される。したがっ
て始業にあたって偏平鋼線1b,1b,1bをあらかじ
め先端から所要長さが平ロール17と溝付きロール19
に噛み込ませる。以後、駆動機構20による回転速度に
より成形切断速度が任意に設定される。
それぞれ整直ロール13を通過し、この間に上下千鳥配
置のロール13a,13bによって反りや曲りが強制さ
れ、真直の偏平鋼線1b,1b,1bとなる。各偏平鋼
線1b,1b,1bはボイス14に導かれることにより
幅方向が整合するように整えられ、この状態で積層用ロ
ール15に移送され、押圧ロール15bと大径ロール1
5a間を通過することによって複数枚の偏平鋼線1b,
1b,1bは厚さ方向端面100,100同士が重ね合
わされ、積層束となる。このような積層状態の偏平鋼線
1b,1b,1bは大径ロール15aを経由して成形切
断ロール16に送られる。架台前端面に装備されている
平ロール17と溝付きロール19は駆動機構20によっ
て駆動回転される。これによって図5と図7のように、
成形切断コマ17Aと成形切断コマ19Aの曲げ用凹部
173a,173bと曲げ用凸部193a,193bが
噛み合うとともに、突台部172a,172bと受け凹
部192a,192bが噛み合う。また、切断刃部17
1が切断刃部191とほぼ摺接しつつ凹段部196に進
入する。前記積層状態の偏平鋼線1b,1b,1bはこ
の成形切断コマ17Aと成形切断コマ19Aの噛み合い
回転によって引き込まれ、成形、切断される。したがっ
て始業にあたって偏平鋼線1b,1b,1bをあらかじ
め先端から所要長さが平ロール17と溝付きロール19
に噛み込ませる。以後、駆動機構20による回転速度に
より成形切断速度が任意に設定される。
【0015】成形切断工程について詳述すると、まず、
平ロール17と溝付きロール19の成形切断コマ17
A,19Aのない曲面部分においては、積層された偏平
鋼線1bは、平ロール17と溝付きロール19が接面若
しくは最も近接する位置において保持用溝195を通
り、これによって厚さ方向端面100,100が重なり
あったまま挟持され、したがって何等変形をうけず、ま
た倒れが確実に防止されつつ下方に搬送される。そして
平ロール17と溝付きロール19の接面若しくは最も近
接する位置において、積層された偏平鋼線1b,1b,
1bは、成形切断コマ17Aと成形切断コマ19Aの噛
合いにより成形され、切断刃部171,191の交差に
よって切断(剪断)される。
平ロール17と溝付きロール19の成形切断コマ17
A,19Aのない曲面部分においては、積層された偏平
鋼線1bは、平ロール17と溝付きロール19が接面若
しくは最も近接する位置において保持用溝195を通
り、これによって厚さ方向端面100,100が重なり
あったまま挟持され、したがって何等変形をうけず、ま
た倒れが確実に防止されつつ下方に搬送される。そして
平ロール17と溝付きロール19の接面若しくは最も近
接する位置において、積層された偏平鋼線1b,1b,
1bは、成形切断コマ17Aと成形切断コマ19Aの噛
合いにより成形され、切断刃部171,191の交差に
よって切断(剪断)される。
【0016】すなわち、図7で拡大して示すように、切
断刃部171,191を境として下流側にある偏平鋼線
部分が曲げ用凹部173aと曲げ部用凸部193aの噛
み合いにより曲げ用凹部173aと逆U状凸部分193
a’とで縦方向に成形され、また、上流側にある偏平鋼
線部分が曲げ用凹部173bと曲げ用凸部193bの噛
み合いにより曲げ用凹部173bと逆U状凸部分193
b’とで縦方向に成形される。そして、この曲げ成形領
域の中間では成形切断コマ17Aの切断刃部171が成
形切断コマ19Aの凹段部196を介して切断刃部19
1に沿って進出するため、曲げ加工部分の中間で複数本
の偏平鋼線1bの長さ方向はそれぞれ剪断2分される。
この成形、切断の際にも平ロール17と溝付きロール1
9は回転していることから、積層状の偏平鋼線1b,1
b,1bは下方に搬送され、これにより、各偏平鋼線1
bの先端部分と後端部分に偏平面100,100と同一
な面内で同一方向の曲げ部5a,5aが形成された補強
用鋼繊維5が複数枚同じに作られる。
断刃部171,191を境として下流側にある偏平鋼線
部分が曲げ用凹部173aと曲げ部用凸部193aの噛
み合いにより曲げ用凹部173aと逆U状凸部分193
a’とで縦方向に成形され、また、上流側にある偏平鋼
線部分が曲げ用凹部173bと曲げ用凸部193bの噛
み合いにより曲げ用凹部173bと逆U状凸部分193
b’とで縦方向に成形される。そして、この曲げ成形領
域の中間では成形切断コマ17Aの切断刃部171が成
形切断コマ19Aの凹段部196を介して切断刃部19
1に沿って進出するため、曲げ加工部分の中間で複数本
の偏平鋼線1bの長さ方向はそれぞれ剪断2分される。
この成形、切断の際にも平ロール17と溝付きロール1
9は回転していることから、積層状の偏平鋼線1b,1
b,1bは下方に搬送され、これにより、各偏平鋼線1
bの先端部分と後端部分に偏平面100,100と同一
な面内で同一方向の曲げ部5a,5aが形成された補強
用鋼繊維5が複数枚同じに作られる。
【0017】なお、前記のような曲げ用凹部173a,
173bと曲げ用凸部193a,193bによる曲げ成
形時、および切断刃部171,191による剪断時に、
複数本積層されている偏平鋼線1b,1b,1bの幅方
向端面101,101は成形切断コマ17Aの突台部1
72a,172bおよび切断刃部171にそれぞれ設け
られている保持用溝175の底に接触する。このため倒
れが防止されると共に、摩擦によって瞬間的に移動が拘
束され、確実に曲げと切断および送りを行うことができ
る。前記した曲げ部5a,5aの高さhは、偏平鋼線1
bの幅wの1/2以上であることが好ましく、これに則
するように曲げ用凹部173a,173bと曲げ部用凸
部193a,193bの寸法を設定すればよい。
173bと曲げ用凸部193a,193bによる曲げ成
形時、および切断刃部171,191による剪断時に、
複数本積層されている偏平鋼線1b,1b,1bの幅方
向端面101,101は成形切断コマ17Aの突台部1
72a,172bおよび切断刃部171にそれぞれ設け
られている保持用溝175の底に接触する。このため倒
れが防止されると共に、摩擦によって瞬間的に移動が拘
束され、確実に曲げと切断および送りを行うことができ
る。前記した曲げ部5a,5aの高さhは、偏平鋼線1
bの幅wの1/2以上であることが好ましく、これに則
するように曲げ用凹部173a,173bと曲げ部用凸
部193a,193bの寸法を設定すればよい。
【0018】上記のようにして図8(c)のような積層
状態の補強用鋼繊維5が製造され、それらは成形切断ロ
ール16から自由落下し、収容容器21c内に収容され
る。この落下の際に、積層されていた各コンクリート補
強用鋼繊維5は、個々に分離する。さらに、この収容容
器21cは図示しない振動機構により所定の振動が付与
され、かつ一対の磁石21aと磁石21bによる磁力が
与えられていることから、鋼繊維は確実に分離すると共
に、収容方向が1方向に揃えられる。あとはこの収容容
器21cを梱包すればよい。このようにコンクリート補
強用鋼繊維の繊維方向を揃えて収容することにより、収
容容器21cに所定量のコンクリート補強用鋼繊維を常
に収容することが可能となり、またコンクリート補強用
鋼繊維をコンクリートへ投入する際の作業性を高め、か
つコンクリート補強用鋼繊維のファイバーボール化現象
を防止することが可能となる。
状態の補強用鋼繊維5が製造され、それらは成形切断ロ
ール16から自由落下し、収容容器21c内に収容され
る。この落下の際に、積層されていた各コンクリート補
強用鋼繊維5は、個々に分離する。さらに、この収容容
器21cは図示しない振動機構により所定の振動が付与
され、かつ一対の磁石21aと磁石21bによる磁力が
与えられていることから、鋼繊維は確実に分離すると共
に、収容方向が1方向に揃えられる。あとはこの収容容
器21cを梱包すればよい。このようにコンクリート補
強用鋼繊維の繊維方向を揃えて収容することにより、収
容容器21cに所定量のコンクリート補強用鋼繊維を常
に収容することが可能となり、またコンクリート補強用
鋼繊維をコンクリートへ投入する際の作業性を高め、か
つコンクリート補強用鋼繊維のファイバーボール化現象
を防止することが可能となる。
【0019】本発明は成形切断コマ19Aの保持用溝1
95,195’と成形切断コマ17Aの保持用溝175
に複数本の偏平鋼線1b,1b,1bを導入して同時複
数成形・切断を行っている。これは生産性を高くする点
で有利であると共に、自立性が乏しく倒れやすい偏平鋼
線1bを複数本積層することで自立性を増し、曲げ部を
偏平面に垂直に形成する場合に近い状態で曲げ加工を行
うことができ、曲げ加工が容易となる利点がある。しか
し、幅/厚みが2程度と比較的大きいような場合には、
生産性は低下するが、成形切断コマ19Aの保持用溝1
95,195’と成形切断コマ17Aの保持用溝175
に1本の偏平鋼線1bを導いてもよい。
95,195’と成形切断コマ17Aの保持用溝175
に複数本の偏平鋼線1b,1b,1bを導入して同時複
数成形・切断を行っている。これは生産性を高くする点
で有利であると共に、自立性が乏しく倒れやすい偏平鋼
線1bを複数本積層することで自立性を増し、曲げ部を
偏平面に垂直に形成する場合に近い状態で曲げ加工を行
うことができ、曲げ加工が容易となる利点がある。しか
し、幅/厚みが2程度と比較的大きいような場合には、
生産性は低下するが、成形切断コマ19Aの保持用溝1
95,195’と成形切断コマ17Aの保持用溝175
に1本の偏平鋼線1bを導いてもよい。
【0020】図9と図10は本発明の第2実施例を示し
ている。すなわち、上記第1実施例では溝付きロール1
9と成形切断コマ19Aの保持用溝195,195’が
単数であるが、この実施例では生産性を高めるため図9
(a)のように成形切断コマ19Aの保持用溝195,
195’を複数列としている。この場合には図9(b)
のように平ロール17の成形切断コマ17Aの保持用溝
175も対応する複数列とする。なお、上述した複数列
化は、図6に示す平ロール17と溝付きロール19をそ
れぞれのロール軸に複数枚同軸上に重ねてキー止めした
積層構造によって得てもよい。これは溝数を自由に設定
できる利点がある。
ている。すなわち、上記第1実施例では溝付きロール1
9と成形切断コマ19Aの保持用溝195,195’が
単数であるが、この実施例では生産性を高めるため図9
(a)のように成形切断コマ19Aの保持用溝195,
195’を複数列としている。この場合には図9(b)
のように平ロール17の成形切断コマ17Aの保持用溝
175も対応する複数列とする。なお、上述した複数列
化は、図6に示す平ロール17と溝付きロール19をそ
れぞれのロール軸に複数枚同軸上に重ねてキー止めした
積層構造によって得てもよい。これは溝数を自由に設定
できる利点がある。
【0021】なお、上記のように保持溝を多列化しかつ
複数本組の積層偏平鋼線を同時成形切断して補強溶鋼繊
維を得る場合には、スイフト10と圧延機12と整直ロ
ール13および積層用ロール15を複数組使用する。そ
して、たとえば2ラインであれば、図10のようにスイ
フト10と圧延機12と整直ロール13および積層用ロ
ール15を対向状に配置し、左右の各圧延ロール12,
12にそれぞれ複数本ずつの鋼線1aを同時に供給して
圧延し、複数の各偏平鋼線1b,1bそれをそれぞれ複
数ずつの整直ロール13,13で矯正し、積層用ロール
15,15によってそれぞれ積層した2組の偏平鋼線1
b,1bとして、共用の成形切断ロール16に供給し、
前記した複数の各保持用溝195,195’に沿って搬
送させるようにすればよい。3ライン以上の場合には、
スイフト10と圧延機12と整直ロール13および積層
用ロール15を高さ方向で多段とし、各積層用ロール1
5を保持用溝195,195’,175に対応するよう
に位相をずらせて配置すればよい。
複数本組の積層偏平鋼線を同時成形切断して補強溶鋼繊
維を得る場合には、スイフト10と圧延機12と整直ロ
ール13および積層用ロール15を複数組使用する。そ
して、たとえば2ラインであれば、図10のようにスイ
フト10と圧延機12と整直ロール13および積層用ロ
ール15を対向状に配置し、左右の各圧延ロール12,
12にそれぞれ複数本ずつの鋼線1aを同時に供給して
圧延し、複数の各偏平鋼線1b,1bそれをそれぞれ複
数ずつの整直ロール13,13で矯正し、積層用ロール
15,15によってそれぞれ積層した2組の偏平鋼線1
b,1bとして、共用の成形切断ロール16に供給し、
前記した複数の各保持用溝195,195’に沿って搬
送させるようにすればよい。3ライン以上の場合には、
スイフト10と圧延機12と整直ロール13および積層
用ロール15を高さ方向で多段とし、各積層用ロール1
5を保持用溝195,195’,175に対応するよう
に位相をずらせて配置すればよい。
【0022】なお、本発明において、圧延と成形切断の
間で偏平鋼線1b,1b,1bの巻取り工程を介在させ
てもよいが、好適には圧延−成形切断を一貫連続して行
う。それは、圧延と成形切断を独立した別工程とし、圧
延後一旦ボビンに巻取るようにすると、掛け変えなどの
手間がかかって作業性を低下させ、その上、巻取りボビ
ンから引き出す関係から成形切断速度を早くするとボビ
ンからの偏平鋼線の引出不良が多発し、断線などが発生
するからであり、この方式では、30m/minが成形
切断の限界となる。これに対して圧延と成形切断とを連
続させれば、上記制約がなくなるため平ロール17と溝
付きロール19の回転速度を早くすることで100m/
minもの成形切断を行うことができる。なお、上記各
実施例ではコンクリート補強用鋼繊維5の長手方向両端
にのみ曲げ部5a,5aを形成するようにしているが、
全長に渡って曲げ部を間隔的に形成する場合には、平ロ
ール17と溝付きロール19の全周にそれぞれ互いに噛
み合い可能な溝付き曲げ用凹部と溝付き曲げ用凸部を形
成しあるいはこれらを有する成形コマを取付ければ良
い。この場合切断個所については上述した実施例の成形
切断コマ17Aと成形切断コマ19Aを用いればよい。
間で偏平鋼線1b,1b,1bの巻取り工程を介在させ
てもよいが、好適には圧延−成形切断を一貫連続して行
う。それは、圧延と成形切断を独立した別工程とし、圧
延後一旦ボビンに巻取るようにすると、掛け変えなどの
手間がかかって作業性を低下させ、その上、巻取りボビ
ンから引き出す関係から成形切断速度を早くするとボビ
ンからの偏平鋼線の引出不良が多発し、断線などが発生
するからであり、この方式では、30m/minが成形
切断の限界となる。これに対して圧延と成形切断とを連
続させれば、上記制約がなくなるため平ロール17と溝
付きロール19の回転速度を早くすることで100m/
minもの成形切断を行うことができる。なお、上記各
実施例ではコンクリート補強用鋼繊維5の長手方向両端
にのみ曲げ部5a,5aを形成するようにしているが、
全長に渡って曲げ部を間隔的に形成する場合には、平ロ
ール17と溝付きロール19の全周にそれぞれ互いに噛
み合い可能な溝付き曲げ用凹部と溝付き曲げ用凸部を形
成しあるいはこれらを有する成形コマを取付ければ良
い。この場合切断個所については上述した実施例の成形
切断コマ17Aと成形切断コマ19Aを用いればよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明した請求項1と請求項6によれ
ば、鋼線を圧延し、その自立性の乏しい偏平鋼線を特殊
な成形切断コマを備えた平ロールと溝付きロールの組み
合わせによって倒れを防ぎつつ曲げ部を成形し切断する
ため、分散性が良好であるとともに補強特性も良好なコ
ンクリート補強用鋼繊維を簡単に工業的に安定して製造
することができるというすぐれた効果が得られる。請求
項2ないし請求項4によれば偏平鋼線の複数本が同時に
成形・切断されるため、生産性を高くすることができと
いうすぐれた効果が得られる。請求項5によれば、圧延
工程と成形切断工程が連続しているため、作業性を浴す
ることができと共に、成形切断速度を高くすることがで
きることにより生産性を向上することができるというす
ぐれた効果が得られる。請求項6によれば、耐摩耗性が
高いため、高速成形切断に耐えられる超寿命化を実現で
き、コマの交換による生産停止時間を短縮することがで
きるというすぐれた効果が得られる。
ば、鋼線を圧延し、その自立性の乏しい偏平鋼線を特殊
な成形切断コマを備えた平ロールと溝付きロールの組み
合わせによって倒れを防ぎつつ曲げ部を成形し切断する
ため、分散性が良好であるとともに補強特性も良好なコ
ンクリート補強用鋼繊維を簡単に工業的に安定して製造
することができるというすぐれた効果が得られる。請求
項2ないし請求項4によれば偏平鋼線の複数本が同時に
成形・切断されるため、生産性を高くすることができと
いうすぐれた効果が得られる。請求項5によれば、圧延
工程と成形切断工程が連続しているため、作業性を浴す
ることができと共に、成形切断速度を高くすることがで
きることにより生産性を向上することができるというす
ぐれた効果が得られる。請求項6によれば、耐摩耗性が
高いため、高速成形切断に耐えられる超寿命化を実現で
き、コマの交換による生産停止時間を短縮することがで
きるというすぐれた効果が得られる。
【図1】本発明によるコンクリート補強用鋼繊維の製造
方法の工程を模式的を示す平面図である。
方法の工程を模式的を示す平面図である。
【図2】同じくその側面図である
【図3】本発明による鋼繊維製造過程を模式的に示す斜
視図である。
視図である。
【図4】本発明における圧延前後の調整状態を模式的に
示す説明図である。
示す説明図である。
【図5】成形切断工程とこれに使用する平ロール及び溝
付きロールの一例を示す側面図である。
付きロールの一例を示す側面図である。
【図6】図5のロールの要部を拡大して示す斜視図であ
る。
る。
【図7】図5のロールによる成形切断状態の拡大断面図
である。
である。
【図8】(a)(b)は圧延工程の終えた偏平鋼線の断
面図、(c)は成形切断された補強用鋼繊維の斜視図で
ある。
面図、(c)は成形切断された補強用鋼繊維の斜視図で
ある。
【図9】(a)は本発明の実施に使用する溝付きロール
の他の例を示す部分的正面図、(b)は同じく平ロール
他の例を示す部分的正面図である。
の他の例を示す部分的正面図、(b)は同じく平ロール
他の例を示す部分的正面図である。
【図10】図9の平ロール及び溝付きロールを使用した
場合の製造方法の工程を模式的を示す説明図である。
場合の製造方法の工程を模式的を示す説明図である。
1a 鋼線 1b 偏平鋼線 5 補強用鋼繊維 12 圧延機 13 整直ロール 15 積層用ロール 16 成形切断ロール 17 平ロール 17A 成形切断用コマ 19 溝付きロール 19A 成形切断用コマ 171 切断刃部 172a,172b 突台部 173a,173b 曲げ用凹部 175 保持用溝 191 切断刃部 193a,193b 曲げ用凸部 195,195’ 保持用溝
Claims (7)
- 【請求項1】断面が縦長偏平状をなしかつ偏平面100
と同一面内で曲げ部5a,5aを少なくとも両端に有し
ているコンクリート補強用鋼繊維5を製造するにあた
り、鋼線1aを圧延手段により偏平化し、次いで、この
偏平鋼線1bを、複数の曲げ用凸部193a,193b
と曲げ用凸部の間に切断刃部191を有するとともにそ
れらに偏平鋼線保持用溝195’を形成した成形切断コ
マ19Aを円周上に複数設けそれら成形切断コマ19A
以外の円周上に偏平鋼線保持用溝195を形成した溝付
きロール19と、前記曲げ用凸部193a,193bに
対応する複数の曲げ用凹部172a,172bと前記切
断刃部191に対応する切断刃部171と有しかつ前記
曲げ用凹部172a,172bの前後に突台部175,
175を設けこれらと切断刃部171にそれぞれ偏平鋼
線保持用溝175を設けた成形切断コマ17Aを円周上
に複数設けた平ロール17とからなる成形切断ロール1
6に供給し、前記偏平鋼線1bを偏平鋼線材保持用溝1
95,175,195’,175により拘束しつつ曲げ
用凸部193a,193bと曲げ用凹部172a,17
2bにより偏平面と同一な面内で曲げ部5a,5aを形
成するとともに切断刃部191,171で切断すること
を特徴とするコンクリート補強用鋼繊維の製造方法。 - 【請求項2】前記偏平鋼線が複数本が同時に成形切断ロ
ールに供給されて、成形、切断されることを特徴とする
請求項1に記載のコンクリート補強用鋼繊維の製造方
法。 - 【請求項3】前記偏平鋼線が偏平面同士が接するように
複数本が積層された状態で成形切断ロールの偏平鋼線保
持用溝に供給されることを含む請求項2に記載のコンク
リート補強用鋼繊維の製造方法。 - 【請求項4】鋼線が複数本同時圧延され、その同時圧延
された偏平鋼線がボビンに巻取られることなく成形切断
ロールに供給されて成形、切断されることを含む請求項
1ないし請求項3のいずれかに記載のコンクリート補強
用鋼繊維の製造方法。 - 【請求項5】偏平鋼線保持用溝が複数配設されている平
ロールと溝付きロールを使用することを含む請求項1な
いし請求項4のいずれかに記載のコンクリート補強用鋼
繊維の製造方法。 - 【請求項6】成形切断コマが超硬合金製のコマから構成
されているものを使用する請求項1ないし請求項5のい
ずれかに記載のコンクリート補強用鋼繊維の製造方法。 - 【請求項7】コンクリート補強用鋼繊維が幅/厚みが2
〜8、長さ/幅が20〜45である請求項1ないし請求
項6に記載のコンクリート補強用鋼繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7813295A JP2742889B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | コンクリート補強用鋼繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7813295A JP2742889B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | コンクリート補強用鋼繊維の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08243602A true JPH08243602A (ja) | 1996-09-24 |
JP2742889B2 JP2742889B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=13653364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7813295A Expired - Fee Related JP2742889B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | コンクリート補強用鋼繊維の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2742889B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100259927B1 (ko) * | 1998-01-17 | 2000-06-15 | 진인창 | 콘크리트 구조물 보강용 강섬유 |
KR20020081706A (ko) * | 2001-04-19 | 2002-10-30 | 이은세 | 콘크리트용 강섬유 절단방법 |
KR100471676B1 (ko) * | 2002-03-22 | 2005-03-09 | 스틸화이버코리아 주식회사 | 강연성선재 제조용 성형롤러 |
US9956603B2 (en) | 2015-08-31 | 2018-05-01 | Korea Institute Of Machinery & Materials | Apparatus for processing surface of workpiece |
CN109396181A (zh) * | 2018-11-13 | 2019-03-01 | 柳州钢铁股份有限公司 | 解决棒材多线切分3#剪切分倍尺后行走歪斜的装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102393746B1 (ko) * | 2020-06-29 | 2022-05-02 | 옥귀문 | 강섬유 제조 금형 |
-
1995
- 1995-03-09 JP JP7813295A patent/JP2742889B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100259927B1 (ko) * | 1998-01-17 | 2000-06-15 | 진인창 | 콘크리트 구조물 보강용 강섬유 |
KR20020081706A (ko) * | 2001-04-19 | 2002-10-30 | 이은세 | 콘크리트용 강섬유 절단방법 |
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US9956603B2 (en) | 2015-08-31 | 2018-05-01 | Korea Institute Of Machinery & Materials | Apparatus for processing surface of workpiece |
CN109396181A (zh) * | 2018-11-13 | 2019-03-01 | 柳州钢铁股份有限公司 | 解决棒材多线切分3#剪切分倍尺后行走歪斜的装置 |
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JP2742889B2 (ja) | 1998-04-22 |
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