JPH08242267A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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JPH08242267A
JPH08242267A JP7070571A JP7057195A JPH08242267A JP H08242267 A JPH08242267 A JP H08242267A JP 7070571 A JP7070571 A JP 7070571A JP 7057195 A JP7057195 A JP 7057195A JP H08242267 A JPH08242267 A JP H08242267A
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JP
Japan
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data
wireless communication
control signal
communication device
transmission
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Application number
JP7070571A
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English (en)
Inventor
Takeshi Shiba
武史 芝
Hiroyuki Okuno
博行 奥野
Shinya Tamino
真也 民野
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有線で構築されたシステムの通信プロトコル
を変更することなく無線化できるようにすること。 【構成】 無線を通信路とするデータ伝送手段を用いて
制御信号であるRS,CS又はER,DRとデータとを
無線通信装置に伝送する。こうすれば既存の通信プロト
コルを変更することなく制御信号を用いたフロー制御に
よってデータ伝送が行えることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電波等を媒体を用いて無
線でデータ伝送を行う無線通信装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年小電力の無線電波を用いてオフィス
内等に設置された2台のパーソナルコンピュータ間やパ
ーソナルコンピュータとプリンタ等との間で無線伝送を
行うようにしたシステムが考えられている。このような
無線伝送方式では、RS−232C等のデータ伝送回線
を無線化してデータ伝送が行われる。図12は従来のR
S−232Cを用いたデータ端末装置(以下DTEとい
う)間で通信を行う有線での接続を示している。これは
相互のRD−SD,RS−CS,ER−DRを接続す
る、いわゆるクロスケーブルを用いた接続である。DT
E1,2は例えばパーソナルコンピュータである。この
ような2台のパーソナルコンピュータ間でデータ伝送を
行うタイムチャートについて、図13を用いて説明す
る。本図において□で囲んで示す側が信号の出力側であ
る。まずパーソナルコンピュータ1からパーソナルコン
ピュータ2にデータ伝送を行う場合には、図13に示す
ように送信側のパーソナルコンピュータ1側が送信要求
RSを出力する。これは受信側のパーソナルコンピュー
タ2の送信可の信号CSとなる。そしてパーソナルコン
ピュータ2側で受信準備ができれば、送信要求RSを送
出する。そうすればデータを送信するパーソナルコンピ
ュータ1側では送信可CSとして受け取られ、以後送信
データSDを出力する。受信側のパーソナルコンピュー
タ2でデータが受信できなくなればRSを立下げ、受信
可能な状態となれば続けてRSを立上げることによりフ
ロー制御が行われる。そして送信データが終了すれば、
受信側のパーソナルコンピュータ2より時間T1の期間
後に応答ACKを伝送する。送信側のコンピュータ1は
送信を終了した後、時間T2以内に応答ACKが返送さ
れたきた場合には、正常にデータが受信されたものとし
て送信処理を終える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような有線通信シ
ステムを無線化した接続を図14に示す。図14ではD
TEであるパーソナルコンピュータ1,2間に無線通信
装置3及び4を介在させ、これらの無線通信装置3及び
4をデータ回線終端装置(DCE)として用いたもので
ある。パーソナルコンピュータ1と無線通信装置3との
間、パーソナルコンピュータ4と無線通信装置4との間
は、いわゆるストレートケーブルを介して接続してい
る。図15はこのように接続した通信装置の動作を示す
タイムチャートである。さてパーソナルコンピュータ1
からパーソナルコンピュータ2に、無線通信装置3,4
を介してデータを伝送する処理について説明する。送信
側のパーソナルコンピュータ1は図15(a)に示すよ
うに送信データがあるときに時刻t1に送信要求RSを立
ち上げる。この信号は無線通信装置3に伝わり、無線通
信装置3はデータ受信の準備ができれば、図15(b)
に示すように時刻t2にCSを立ち上げ、送信可としてパ
ーソナルコンピュータ1に伝える。従ってパーソナルコ
ンピュータ1は図15(c)に示すように、時刻t3より
送信データSDを無線通信装置3に送信する。このデー
タはそのまま無線回線を通じて無線通信装置4にも伝え
られ、無線通信装置4内のバッファに保持される。無線
通信装置4はこの信号を受信すると図15(e)に示す
ようにCSを立ち上げ、パーソナルコンピュータ2にデ
ータの受信を要求する。そして図15(f),(g)に
示すようにパーソナルコンピュータ2から時刻t4にRS
が受信されると、無線通信装置4はバッファ内のデータ
をパーソナルコンピュータ2に伝送する。そして時刻t5
にパーソナルコンピュータ2はデータの受信ができない
状態となれば、図15(f)に示すようにRSをLレベ
ルとし、無線通信装置4からパーソナルコンピュータ2
へのデータRDの伝送を一旦停止させる。
【0004】しかし図15(b),(c)に示すように
この受信不可の要求はパーソナルコンピュータ1には伝
えられないため、パーソナルコンピュータ1側では続け
てデータが伝送される。無線通信装置3ではこのデータ
を受け取ってそのまま無線回線を介して無線通信装置4
に伝えるため、無線通信装置4内のバッファでこのデー
タが一時保持され、パーソナルコンピュータ4から送信
要求があればそのデータを順次伝送する。ここでバッフ
ァが一杯になって伝送されたきたデータが保持できなく
なれば、そのデータは失われてしまう。又データの受信
が終了すれば図15(h)に示すようにパーソナルコン
ピュータ2から前述の場合と同様に受信を完了したこと
を示すACKが伝送され、これはそのまま図15(d)
に示すように無線通信装置3を介してパーソナルコンピ
ュータ1に伝えられる。しかしパーソナルコンピュータ
1ではこのACKが受信される時間がT2を越えている
ため、図15(c)に示すように再びリトライして同一
のデータを再度伝送する。従ってこのデータが再び無線
通信装置3,4を介してパーソナルコンピュータ2に伝
えられることとなって、誤動作が生じる。このようにD
TEとDTE間を無線通信を介して接続したときには、
正常にデータが伝送されなくなるという欠点があった。
【0005】又パーソナルコンピュータ(DTE)とプ
リンタ(DCE)5とを図16に示すように無線通信装
置3,4を介して接続する際にも、図15のタイムチャ
ートの(e)〜(h)のRSとCS,RDとSDとを逆
転させて考えると、同様にして誤動作が生じることがわ
かる。
【0006】一方RS,CS等の制御信号を用いず、X
on,Xoff 制御等の専用キャラクタを用いて通信制御を
行う方法もある。このような方法では無線通信装置を介
してDTE−DTE間のフロー制御は可能となるが、通
信プロトコルを変更する必要があるという欠点があっ
た。更にデータを無手順で伝送する方法も知られている
が、この場合にはデータがオーバフローしてもこれを確
認する方法がなく、信頼性が極めて低くなるという欠点
があった。
【0007】このように従来の無線通信装置を用いた伝
送システムでは、データのみを伝送し制御信号を伝送し
ていないため、フロー制御が行えなくなるという問題点
があった。
【0008】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、制御信号を同時に伝送すること
によってフロー制御により通信を確実に行えるようにす
ることを技術的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、データ端末装置(DTE)及びデータ回線終端装置
(DCE)のいずれか一方(以下、端末装置という)に
接続され、端末装置から入力されるデータ及び制御信号
を無線により伝送する無線通信装置であって、端末装置
の制御信号を監視する制御信号読取手段と、制御信号読
取手段により読取られた制御信号と端末装置より入力さ
れたデータとを無線により送信する無線送信手段と、無
線伝送される制御信号及びデータ信号を受信する無線受
信手段と、無線受信手段より受信された信号を解析し、
制御信号又はデータ信号を端末装置に出力する受信信号
出力手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0010】本願の請求項2の発明では、無線送信手段
は、端末装置より出力される制御信号の変化時にのみ状
態の変化を無線により伝送することを特徴とするもので
ある。
【0011】本願の請求項3の発明では、無線通信装置
は、その内部状態によって制御信号を発生し、端末装置
に出力する信号処理手段を有することを特徴とするもの
である。
【0012】本願の請求項4の発明では、無線通信装置
は、入力された制御信号に対応した制御出力と内部状態
とを記憶するメモリを有し、入力された制御信号に基づ
いて無線送信手段により制御信号及びデータを送信する
と共に、出力手段より端末装置に制御信号を出力するこ
とを特徴とするものである。
【0013】本願の請求項5の発明では、無線通信装置
は、制御信号として送信要求(RS),送信可(C
S),データセットレディ(DR),端末装置レディ
(ER)を伝送するものであり、無線送信手段は、制御
信号読取手段により読取られた制御信号RS,CSを夫
々CS,RSとして、制御信号ER,DRを夫々DR,
ERとして無線伝送することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1〜5の
発明によれば、端末装置に接続され端末装置からの制御
信号を制御信号読取手段によって常に監視し、制御信号
が入力されればこれとデータとを無線により送信してい
る。又他の無線通信装置より無線伝送された制御信号と
データとを無線受信手段により受信し、その信号を解析
して制御信号及びデータを分離して端末装置に出力する
ようにしている。このため端末装置がデータ端末装置又
は回線端末装置のいずれであっても有線での伝送プロト
コルを変更することなくデータ伝送が確実に行えること
となる。
【0015】
【実施例】次に本発明の一実施例について図面を参照し
つつ説明する。図2は本発明の一実施例によるDCEと
して用いられる場合の無線通信装置の全体構成を示すブ
ロック図である。本図においてRS−232Cインター
フェース11がマイクロコンピュータ12に接続され
る。マイクロコンピュータ12内には入力データである
送信データSDを読取る入力データ読取部13、制御信
号である送信要求RS,端末装置レディERを受信する
制御信号読取部14、送信可CS,データセットレディ
DRを出力する制御信号出力部15、及びデータRDを
出力するデータ出力部16が設けられている。入力デー
タ読取部13の出力はバッファとなるRAM17及び信
号処理部18を介して送信フレーム作成部20に接続さ
れる。送信フレーム作成部20は入力データをフレーム
単位にパケット化して、所定のタイミングで順次送信フ
レームを送出するものである。又制御信号読取部14の
出力は直接又は破線で示す制御信号変化検出部19に接
続される。制御信号変化検出部19は制御信号である送
信要求RS,端末装置レディERの信号変化を検出し、
その出力を信号処理部18を介して送信フレーム作成部
21に与える。送信フレーム作成部21はこの制御信号
自体、又はその変化に基づいて制御信号送信フレームを
作成するものである。送信フレーム作成部20,21の
出力は送信部22に与えられる。送信部22は送信制御
部23からの制御に基づいてこれらの送信フレームを後
述する順序で送信するものである。この送信出力はフィ
ルタ24を介して高周波部25に出力される。高周波部
25はこの送信信号を他の無線通信装置に出力すると共
に、他の無線通信装置からの信号を受信するものであっ
て、受信出力はフィルタ26を介して二値化回路27に
出力される。二値化回路27はこの出力を所定レベルで
二値化しマイクロコンピュータ12内の受信部28に出
力する。受信部28はバッファ回路を有し受信信号を一
旦保持するものであって、その受信信号は受信信号解析
部29により制御信号とデータ信号とに分離される。そ
して信号処理部18を介して制御信号は制御信号出力部
15に、出力バッファとなるRAM30に一時保持さ
れ、データ信号はデータ信号出力部16より出力され
る。又このマイクロコンピュータ12には外部記憶装置
31,モード切換スイッチ32が接続されており、モー
ド切換スイッチ32の出力がパラメータ制御部32に入
力される。又マイクロコンピュータ12内には状態表示
出力部34が設けられ、動作状態を表示回路35によっ
て表示すると共に、高周波部制御部36によって高周波
部25を制御するように構成されている。尚本図におい
てRAM17,30はマイクロコンピュータ12の外部
に設けるようにしてもよいことはいうまでもない。ここ
で制御信号読取部14及び制御信号変化検出部19は、
データ端末装置(DTE)及びデータ回線終端装置(D
CE)のいずれか一方からの制御信号を監視する制御信
号読取手段を構成しており、入力データ読取部13、R
AM17、信号処理部18、送信フレーム20,21、
送信部22とフィルタ24、高周波部25は、読取られ
た制御信号と入力されたデータとを無線により送信する
無線送信手段を構成している。又高周波部25,フィル
タ26,二値化回路27,受信部28は、無線伝送され
る制御信号及びデータ信号を受信する無線受信手段を構
成しており、受信信号解析部29,制御信号出力部1
5,データ出力部16,信号処理部18,RAM30
は、無線受信手段により受信された信号を解析し、制御
信号又はデータ信号をデータ端末装置及びデータ回線終
端装置のいずれか一方に出力する受信信号出力手段を構
成している。
【0016】次に図1は本実施例による無線通信装置4
1,42を用いたDTE間のデータ伝送システムを示す
図である。図1はDTEであるパーソナルコンピュータ
1と他のパーソナルコンピュータ(DTE)2との間
で、本実施例による無線通信装置(DCE)41,42
を介してデータ及び制御信号を伝送する伝送システムを
示している。パーソナルコンピュータ1と無線通信装置
41との間、及び無線通信装置42とパーソナルコンピ
ュータ2との間はいわゆるストレートケーブルを介して
接続されており、無線通信装置41,42はDCEとし
て動作する。無線通信装置41,42間はデータSD,
RDだけでなく、制御信号、即ちRS,CS,ER,D
Rを互いに伝送するものとする。ここで無線通信装置4
1,42間は無線でクロス接続された状態となり、無線
通信装置41から送出されるデータSDは無線通信装置
42でRDとして受信され、無線通信装置42から送出
されるデータSDは無線通信装置41でRDとして受信
される。同様に無線通信装置41のRSは無線通信装置
42でCSとして受信され、無線通信装置42の出力す
るRSは無線通信装置41でCSとして受信される。更
に無線通信装置41の制御信号ERは無線通信装置42
のDRとして受信され、無線通信装置42のDRは無線
通信装置41のERとして受信される。
【0017】次にこの実施例の動作についてフローチャ
ート及びタイムチャートを参照しつつ説明する。パーソ
ナルコンピュータ1からパーソナルコンピュータ2に、
無線通信装置41,42を介してデータを伝送する処理
について説明する。送信側のパーソナルコンピュータ1
は図3(a)に示すように送信データがあるときに時刻
t1に送信要求RSを立ち上げる。この信号は無線通信装
置41に伝わり、無線通信装置41は受信したRSを制
御信号読取部14によって読取り、制御信号変化検出部
19を介して信号処理部18に与える。そして送信フレ
ーム作成部20より送信フレームを作成し、高周波部2
5を介して無線通信装置42に伝える。無線通信装置4
2ではこの無線信号は高周波部25,フィルタ26を介
して二値化回路27によって二値化される。そして受信
部28によって一旦保持され、受信信号解析部29によ
り受信信号が解析され制御信号と判別する。そして無線
通信装置42は制御信号出力部15より図3(e)に示
すようにCSをHレベルとして受信側のパーソナルコン
ピュータ2に伝送する。パーソナルコンピュータ2は受
信準備ができれば図3(f)に示すようにRSを立ち上
げる。この信号は無線通信装置42に入力され、無線通
信装置42を介して無線通信装置41にCSとして受信
される。これによって無線通信装置41はデータ受信の
準備ができれば、図3(b)に示すように時刻t2にCS
を立ち上げ、送信可としてパーソナルコンピュータ1に
伝える。
【0018】そうすればパーソナルコンピュータ1より
送信データSDが図3(c)に示すように伝送されるこ
ととなる。このデータは一旦無線通信装置41の入力デ
ータ読取部13を介してバッファであるRAM17に保
持される。そして後述するように信号処理部18を介し
て送信フレーム作成部20によって送信フレームを作成
する。作成した送信フレームを送信部22及びフィルタ
24を介して高周波部25に伝え、無線で無線通信装置
42に伝送する。無線通信装置42はフィルタ26,二
値化回路27を介して受信部28で受信する。そして受
信解析部29によって制御信号と受信したデータとを振
り分け、受信したデータはRAM30に一旦保持され
る。そして受信したデータをデータ出力部16を介して
RDとしてパーソナルコンピュータ2に伝送する。こう
すればパーソナルコンピュータ2からの送信要求RSに
応じてデータを伝送することができる。
【0019】そしてパーソナルコンピュータ2ではこの
データを受信する。パーソナルコンピュータ2は例えば
受信バッファが満たされて受信が継続できなくなれば、
図3(f)の時刻t3に示すようにRSを立ち下げる。こ
の信号は同時に無線を介して無線通信装置41に伝わ
り、無線通信装置41がCSを下げる。このようにRS
−CSを無線通信装置41,42間で相互に伝送するこ
とによって、前述した従来例のような誤動作がなく、フ
ロー制御を行って確実にパーソナルコンピュータ1から
2へデータを伝送することができる。そしてデータの受
信が終了すればパーソナルコンピュータ2は図3(h)
に示すように送信データSDとしてACKを返送する。
この信号が無線通信装置42で受信されると、通常の送
信データと同様にして入力バッファであるRAM17に
一旦保持され、送信フレームとして無線通信装置41に
伝送される。この信号は無線通信装置41より図3
(d)に示すようにRDを介してパーソナルコンピュー
タ1に伝えられ、受信が完了したことがパーソナルコン
ピュータ1側で認識できることとなる。こうすればパー
ソナルコンピュータ1と2との通信プロトコルを変更す
ることなく、データ伝送が可能となる。
【0020】尚図3に示すタイムチャートにおいては、
パーソナルコンピュータ2側の受信ができなくなったと
きにその信号をRSによって無線通信装置42,41間
を伝送することによって通信制御を行うようにしている
が、無線通信装置41又は42自体でデータ伝送が行え
なくなる場合がある。例えば無線通信装置41,42内
のバッファであるRAM17や受信部35のバッファが
満たされた場合には、続けてデータを受け入れることが
できなくなる。特に特定小電力無線の通信では40秒間
送信すれば2秒間の通信停止が規定されている。図4は
無線通信装置41,42の内部状態によって通信を一時
停止するフロー制御におけるタイムチャートである。こ
の図ではパーソナルコンピュータ2が連続してデータを
受信できる状態であったとしても、即ち図4(f)に示
すように受信側パーソナルコンピュータ2がRSを立ち
下げていない状態でも、無線通信装置41自体のバッフ
ァが満たされたとき(時刻t4)、CSを図4(b)に示
すように下げる。こうすれば送信側パーソナルコンピュ
ータ1は一旦データ伝送を停止し、CSがHレベルとな
れば再びデータ伝送を行う。無線通信の休止期間に達し
たとき(時刻t5)の場合も同様にしてCSが立ち下げ、
これによって送信側のデータが一旦停止される。このと
きには無線通信装置42のCSも一旦Lレベルとなり、
無線通信装置42からパーソナルコンピュータ2へのデ
ータ伝送も同様にして中断されることとなる。こうすれ
ばパーソナルコンピュータ2のデータが受け入れない場
合だけでなく、無線通信装置41又は42の内部状態に
よってデータが受信できなくなったときにも送信の中断
を行うことができ、フロー制御を確実に行うことができ
る。
【0021】図5は無線通信装置41,42間のデータ
と制御信号とを無線回線を介して伝送するデータ伝送を
示すタイムチャートである。図5(a)は制御信号、即
ちCS,RS,DR,ERを示しており、図5(b)は
伝送すべきデータを示している。このような制御信号と
データを同時に伝送する必要がある場合は、次の2つの
伝送方法がある。その1つは図2に示す制御信号変化検
出部19を用いず、データ送信フレームD,制御信号送
信フレームSを図5(c)に示すように交互に伝送する
ものである。こうすれば図5(d),(e)に示すよう
に制御信号(CS,RS,DR,又はER)はわずかに
タイムラグを生じるが、受信側の無線通信装置に制御信
号とデータが同時に伝送できることとなる。又他の1つ
は図5(c)に示すようにデータ送信フレームと制御信
号フレームとを常に交互に伝送せず、図5(f)〜
(h)に示すように送信側の信号が生じた場合には、制
御信号の変化時にのみ制御信号送信フレームSを伝送
し、その他のタイミングではデータのみを伝送するもの
である。この場合には図2に破線で示す制御信号変化検
出部19を用いるが、制御信号の変化があったときにの
み無線でデータ又は制御信号を伝送するため、無線通信
の効率の低下を最小限にすることができる。
【0022】次に本実施例による無線通信装置のフロー
チャートについて図6〜図8に基づいて説明する。図6
はこの実施例による無線通信装置の全体のフローチャー
トを示している。図6(a)はメインルーチン内におい
て、まずルーチン51において無線受信処理を行う。そ
して受信データがなければこの処理を終え、受信データ
があればそれに対応した後述するような処理を行ってル
ーチン52において制御信号の送信処理を行う。そして
制御信号の送信処理の後、ルーチン53に進んでデータ
送信を行う。こうして同様の処理を繰り返す。
【0023】図7はこの無線受信処理ルーチン51及び
制御信号送信処理ルーチン52を示すフローチャートで
ある。本図においてルーチン51はステップ61〜64
によって成り立っている。そして無線受信処理はまずス
テップ61において受信部28内の無線受信バッファに
何らかの情報があるかどうかを判別する。情報がなけれ
ば直ちにこの処理を終え、情報を保持している場合には
それが制御信号か送出すべきデータかを判別する。送出
すべきデータである場合にはRS−232Cにそのデー
タをRD(又はSD)として送出する。前述した図1で
はモデムはDCEとして用いられているため、データは
全てRDとして対応するパーソナルコンピュータに伝送
する。又ステップ62において受信バッファに制御信号
が保持されている場合には、ステップ64に進んで受信
信号解析部29により信号を解析し、この無線通信装置
がDCEである場合にはCS又はDRを出力し、無線通
信装置がDTEである場合にはRS又はERを対応する
パーソナルコンピュータに出力する。
【0024】そしてこの無線受信処理を終えた後、制御
信号送信ルーチン52のステップ65に進んでRS−2
32Cを介して入力されている制御信号の状態を制御信
号読取部14によって読取る。そしてこの制御信号に基
づいて送信フレームを送信フレーム作成部21によって
作成する。そして制御信号送信フレームを作成した後、
ステップ67においてそのフレームの送信を行って処理
を終える。
【0025】さて図8はルーチン53のデータ送信処理
を示すフローチャートである。データ送信処理ルーチン
では入力バッファであるRAM17にデータが保持され
ているかどうかをチェックし、保持されていなければ処
理を終える。このデータがあればステップ69において
データ送信フレームを作成し、ステップ70においてデ
ータ送信フレームを送出して処理を終える。こうすれば
図5(c)〜(e)に示すようにデータのデータ送信フ
レームと制御信号送信フレームとを交互に作成して送信
することができる。このように図6(a)では無線受信
処理ルーチン51,制御信号送信処理ルーチン52及び
データ送信処理ルーチン53を連続して行うようにして
いるが、図6(b)に示すようにメインルーチンに対し
割込処理によって夫々のルーチン51〜53を実行する
ようにしてもよい。
【0026】図9は制御信号送信処理ルーチン52の他
の例を示すフローチャートである。このフローチャート
では前述したタイムチャートの図5(f)のように制御
信号が変化したときにのみ制御信号送信フレームSを伝
送する場合の処理を示している。無線受信処理ルーチン
51は図7の処理と同一であり、制御信号送信処理ルー
チン52内のステップ65に続けて制御信号が変化した
かどうかをチェックする(ステップ71)。この状態が
変化しなければ制御信号フレームを作成して送出するこ
とはなく、変化した場合にのみステップ66,67に進
んで制御信号送信フレームを作成して送信するものとす
る。その他の処理は前述した図7のフローチャートと同
一である。この場合には制御信号が変化したときにのみ
制御信号送信フレームを送信するため、送信の所要時間
が短くなり、無線回線を有効に使用することができる。
【0027】尚上述した実施例のフロー制御では、R
S,CSを用いてフロー制御を行っているが、ER,D
R等他の制御信号を用いてフロー制御を行うようにした
プロトコルも考えられる。このような既に存在する上位
のプロトコルをそのまま適用するためにマイクロコンピ
ュータ12内のメモリ又は外部記憶装置31内に動作テ
ーブルを保持しておくことが好ましい。
【0028】図10はこの無線通信装置の状態とRS−
232Cの入出力及び状態の変化を保持したメモリのテ
ーブルを示す図である。本図のテーブルにおいては、ま
ず起動待ち状態S1のときにRS−232CのRSがオ
ンとなれば出力としてRSを立ち上げ、同時にRS−2
32Cの出力のCSをオンとして通信状態S2に移る。
又通信状態S2において、RSがオフとなれば無線によ
ってRSをオフとしCSをオフとして起動待ち状態S1
に戻る。こうすればRSを用いてフロー制御が行えるこ
ととなる。又通信状態S2でERがオフの入力があれ
ば、無線によりERオフを出力して通信待機状態S3に
移る。通信待機状態S3は、ERがオンとなれば無線に
よって同様にERをオンとし、通信状態S2に戻る。又
状態S3でRSがオフとなればRSを無線によってオフ
とし、RS−232CからCSオフを返送して起動待ち
状態S1に戻る。こうすれば状態S2,S3によってフ
ロー制御が行えることとなる。これはRS−232Cが
RS−CSを用いてフロー制御するユーザもあり、又E
RのオンオフやDRのオンオフでフロー制御するユーザ
もあるため、種々のユーザの使用状態に対応できるよう
にするためである。こうしてあらかじめテーブルを作成
しておくことによって、種々の使用状態に対応できるよ
うにすることができる。
【0029】尚前述した通信システムにおいては、無線
通信装置はいずれもDTEとして用いている。しかし図
11に示すようにパーソナルコンピュータ(DTE)1
とプリンタ(DCE)とを接続する場合がある。図11
はパーソナルコンピュータ1と他の機器、例えばプリン
タ等をDCEとし、これらを無線通信装置を介して接続
した状態を示す図である。パーソナルコンピュータ1と
無線通信装置41とは図1と同様にDTE−DCEとし
てストレートケーブルを介して接続される。このとき無
線通信装置41はDCEとなっている。そしてDCEを
例えばプリンタ5とすると、無線通信装置42はDTE
として設定する。このとき無線通信装置42とプリンタ
5間はRS−232Cを介してストレートケーブルで接
続する。又この場合には無線通信装置41,42間も無
線リンクによりストレート接続となるように設定する。
この場合には無線通信装置42の設定をモード切換スイ
ッチ32によって切換え、その動作をDTEに合わせて
変更すると共に、RS−232Cインターフェースの接
続を切換える。この接続切換えは入力データ読取部12
に入力されるDCEであるプリンタ5からの信号をRD
とし、制御信号読取部に入力される信号をCS,DR、
制御信号出力部より出力する制御信号をRS,ER、デ
ータ出力部16より出力するデータをSDとする。こう
すれば無線通信装置41より送信したデータSDはその
まま無線通信装置42の送信データSDとして受信さ
れ、無線通信装置42から送信されるデータRDは無線
通信装置41でRDとして受信される。同様に無線通信
装置41のRS,CS,ER,DRは夫々直接接続され
たものと同等の接続状態として受信される。こうすれば
前述したデータ通信方法と同様にパーソナルコンピュー
タよりDCEであるプリンタ5へ無線によりデータ伝送
を行うことができる。この場合には図10で示した動作
テーブルもDTEの動作に合わせて変更する必要があ
る。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、制御信号が無線区間を透過するため有線で構築され
たシステムの通信プロトコルを変更することなく簡単に
無線化することができる。又データ端末装置と回線端末
装置との間で制御信号をやりとりすることができるた
め、フロー制御を行い、大容量のバッファを持つことな
く信頼性の高いデータ伝送が行えることとなる。又請求
項2の発明では、無線送信手段が端末装置より出力され
る制御信号の変化時にのみ制御信号を無線伝送するよう
にしているため、無線回線の伝送効率を向上させること
ができる。又請求項3の発明では、無線通信装置の内部
状態により制御信号を発生しフロー制御が行えるため、
無線通信装置内のバッファ容量が小さい場合にも確実に
データ伝送が行えることとなる。更に請求項4の発明で
は、無線区間の制御手順をメモリに保持しておくことに
よって、種々の上位システムの通信手順に適合させるこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による無線通信装置を用いた
DTE,DTE間の無線伝送システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本実施例による無線通信装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図3】本実施例によるデータ通信システムの動作状態
を示すタイムチャート(その1)である。
【図4】本実施例によるデータ通信システムの動作状態
を示すタイムチャート(その2)である。
【図5】本実施例において制御信号とデータとを交互に
伝送するときの伝送状態を示すタイムチャートである。
【図6】本実施例の全体の動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】本実施例の無線受信処理及び制御信号送信処理
を示すフローチャートである。
【図8】本実施例のデータ送信処理を示すフローチャー
トである。
【図9】本発明の第2実施例による無線受信処理及び制
御信号送信処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施例による無線通信装置の入出力と状態
遷移を示す図である。
【図11】本発明の無線通信装置を用いてDTE−DC
E間を接続する場合の接続を示す図である。
【図12】従来のRS−232Cを用いたDCE間の有
線通信の接続を示す図である。
【図13】図12の接続におけるデータ伝送のタイムチ
ャートである。
【図14】図12のデータ伝送システムを無線化した接
続を示す図である。
【図15】従来の図14のデータ伝送システムのデータ
伝送における動作を示す図である。
【図16】従来のDTE−DCE間のデータ伝送システ
ムを無線化した接続を示す図である。
【符号の説明】
1,2,12 マイクロコンピュータ 11 RS−232Cインターフェース 13 入力データ読取部 14 制御信号読取部 15 制御信号出力部 16 データ出力部 17,30 RAM 18 信号処理部 19 制御信号変化検出部 20,21 送信フレーム作成部 22 送信部 23 送信制御部 24,26 フィルタ 25 高周波部 27 二値化回路 28 受信部 29 受信信号解析部 31 内部記憶装置 32 モード切換スイッチ 33 パラメータ制御部 34 状態表示出力部 35 表示回路 36 RF部制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ端末装置(DTE)及びデータ回
    線終端装置(DCE)のいずれか一方(以下、前記端末
    装置という)に接続され、前記端末装置から入力される
    データ及び制御信号を無線により伝送する無線通信装置
    であって、 前記端末装置の制御信号を監視する制御信号読取手段
    と、 前記制御信号読取手段により読取られた制御信号と前記
    端末装置より入力されたデータとを無線により送信する
    無線送信手段と、 無線伝送される制御信号及びデータ信号を受信する無線
    受信手段と、 前記無線受信手段より受信された信号を解析し、制御信
    号又はデータ信号を前記端末装置に出力する受信信号出
    力手段と、を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】 前記無線送信手段は、前記端末装置より
    出力される制御信号の変化時にのみ状態の変化を無線に
    より伝送するものであることを特徴とする請求項1記載
    の無線通信装置。
  3. 【請求項3】 前記無線通信装置は、その内部状態によ
    って制御信号を発生し、前記端末装置に出力する信号処
    理手段を有することを特徴とする請求項1記載の無線通
    信装置。
  4. 【請求項4】 前記無線通信装置は、入力された制御信
    号に対応した制御出力と内部状態とを記憶するメモリを
    有し、入力された制御信号に基づいて前記無線送信手段
    により制御信号及びデータを送信すると共に、出力手段
    より前記端末装置に制御信号を出力するものであること
    を特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 【請求項5】 前記無線通信装置は、制御信号として送
    信要求(RS),送信可(CS),データセットレディ
    (DR),端末装置レディ(ER)を伝送するものであ
    り、 前記無線送信手段は、前記制御信号読取手段により読取
    られた制御信号RS,CSを夫々CS,RSとして、制
    御信号ER,DRを夫々DR,ERとして無線伝送する
    ものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の無線通信装置。
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