JPH08242179A - ビタビ復号装置 - Google Patents

ビタビ復号装置

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JPH08242179A
JPH08242179A JP4277195A JP4277195A JPH08242179A JP H08242179 A JPH08242179 A JP H08242179A JP 4277195 A JP4277195 A JP 4277195A JP 4277195 A JP4277195 A JP 4277195A JP H08242179 A JPH08242179 A JP H08242179A
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path
signal
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JP4277195A
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Masami Aizawa
雅己 相沢
Shigeru Okita
茂 沖田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビタビ復号装置の最尤判定部の回路規模を縮
小する。 【構成】 複数のパスメトリックΓiを入力しその最小
値を判定する比較器103a、103b、103cと、
比較器に入力される複数のパスメトリックと同じ信号を
入力し比較器の判定信号106a、106b、106c
に従ってパスメトリックを選択する第1のセレクタ10
4a、104b、104cと、いずれのパスメトリック
が選択されたかを示す識別信号を選択する第2のセレク
タ105と、を備える比較選択回路101a、101
b、101cをツリー状に多段接続し、順次各比較選択
回路で検出された最小のパスメトリックを後段へ伝える
と共に比較器の判定信号106を識別信号に付加して後
段の識別信号とする最尤判定部を備えることを特徴とす
るビタビ復号装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は畳込み符号を復号するビ
タビ復号装置に関し、特にその装置化において最尤判定
部の回路規模を縮小化することを可能とするビタビ復号
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル伝送における誤り訂正符号と
して、ブロック符号と畳込み符号が知られている。ブロ
ック符号と畳込み符号とを比較すれば、復号装置の複雑
さが同程度であれば、畳込み符号はブロック符号に比べ
て誤り訂正能力が高いと考えられる。このため、畳込み
符号の用途は、従来の通信用の分野から民生用の分野に
拡大されつつある。
【0003】この畳込み符号の復号方法として、ビタビ
復号法(G.D.Forney,Jr.,“The V
iterbi Algorithm”Proceedi
ngs of IEEE,Vol.61,pp 268
−278,Mar.1973参照)がある。このビタビ
復号法は、最尤復号(最も確からしい符号に復号するこ
と)を効率よく、実現するアルゴリズムである。
【0004】以下、このビタビ復号法について説明す
る。まず、送信側では、図5に示すような畳込み符号器
を用いて符号化が行われる。図5の例の符号器は、2ビ
ットのシフトレジスタと2回路の排他的論理和回路から
なり、符号器の内部状態{a,b}は、4通りの状態を
とることができる。そして、1ビットの入力信号u当た
り2ビットの符号化出力信号y(0)、y(1)が得ら
れ(符号化率R=1/2)、入力の1ビットの変化は連
続する出力3ビットに影響する(拘束長L=3)。この
ような符号器で符号化された畳込み符号は、2元対称通
信路を通じて受信側に伝送される。すなわち通信路の誤
りは、0→1または1→0への符号誤りが生じ、判定不
能な受信符号は定義されないものとする。
【0005】受信側では、誤りを含む受信符号系列を取
り出し、図6に示すトレリス表現にもとづいた復号(誤
り訂正)を行う。この図6を参照するに、各太線は時刻
k=4まで復号をすすめたときの、各状態{a,b}=
{0,0}、{0,1}、{1,0}及び{1,1}に
おいてそれぞれ選択され生き残った生き残りパス(復号
系列の候補)V(0)、V(1)、V(2)及びV
(3)を表すものである。この生き残りパスは、受信符
号系列と伝送符号系列のハミング距離差(以下、ハミン
グ距離差を単に距離差と略す)をもとに選択される。各
時刻まで復号をすすめたときの、その距離差に相当する
パスメトリックを図6では実線の四角で表している。点
線の四角は捨てられたパスのパスメトリックである。
【0006】図6から明らかなように,時刻:k=4ま
で復号をすすめたときの生き残りパスV(0)、〜、V
(3)のパスメトリックは、それぞれ1、1、2、2で
ある。一般に、各生き残りパスの過去の系列ほど1本に
まとまる確率が高いので、生き残りパスのメモリ長を適
当な長さ(拘束長の4〜6倍)で打ち切り、最過去のシ
ンボルをその時刻の復号シンボルとして出力する。
【0007】また誤りパターンによっては各生き残りパ
スの最過去のビットが一致しないことがままあるが、上
記パスメトリックが最小のものが、最も確からしい復号
系列に相当することはいうまでもない。
【0008】ビタビ復号の装置化において、パスメトリ
ックの演算は図7に示す状態遷移の組を単位として実現
できる。時刻(k−1)で選択された生き残りのパスメ
トリックをそれぞれΓk-1 、Γ’k-1 とし、現在の受信
符号との距離差に相当するブランチメトリックをλk 、
λ’k とする。現在の時刻kにおける生き残りパスの候
補は、各状態で2つずつ存在し、それぞれのパスメトリ
ックはΓk-1 、Γ’k-1 、λk 、λ’k を用いて(Γk-
1 +λk )、(Γ’k-1 +λ’k )、(Γk-1+λ’k
)、(Γ’k-1 +λk )で表される。また各状態では
それぞれパスメトリックの内、小さい方に相当するパス
が選択される。
【0009】このようにパスメトリックの演算は、加算
(Add)、比較(Compare)及び選択(Sel
ect)の操作で実現できるので、このようなパスメト
リックの演算器をACSユニット(ACSU)と呼ぶこ
とにする。
【0010】ビタビ復号装置全体の構成例を図8のブロ
ック図に示す。ACSU(図8では804a及び804
bで示す)の数は、可能な状態数をNs=2L-1 (L:
拘束長)とすると、それぞれが状態2個分に対応するの
で、(Ns/2)個である。したがって、この従来例で
はL=3のため、Ns/2=2である。
【0011】3つの比較選択回路821a,821b,
821cにより構成される最尤判定部805は、最も確
からしい生き残りパス(最尤パス)を判定するために、
最小のパスメトリックを検出することを目的とするもの
である。図8に示すように比較選択回路821a,82
1b,821cをツリー状に構成して最尤判定部805
を構成するときには、(Ns−1)個の比較選択回路を
必要とする。
【0012】パスメモリ更新回路807は各状態で残す
パスを更新することを目的とするものである。すなわ
ち、各状態{0,0}=(0)、{0,1}=(1)、
{0,1}=(2)、{1,1}=(3)、で選択し残
したパスを示すパス選択信号β(0)、β(1)、β
(2)、β(3)、により図6に示すV(0)、〜、V
(3)の最過去シンボルに相当する復号シンボルの候補
σ(0)、〜、σ(3)を出力する。
【0013】ビタビ復号のセレクタ808はこれらの復
号シンボルの候補σ(0)、〜、σ(3)から最尤パス
に相当する復号シンボルを選択し、ビタビ復号シンボル
として、出力するものである。この選択には最尤判定部
805から出力される最尤パスを示す識別信号Pm(m
=0or 1or 2or 3)を用いる。
【0014】ところで、図6に示すパスメトリックの値
Γ(0)、〜、Γ(3)は、このままブランチメトリッ
クを累積していくと、限りなく大きくなっていく。実際
の装置化においては、このパスメトリックを保持するパ
スメトリックレジスタ803a、〜、803dのサイズ
は有限のため、時間がたつとオーバーフローを起こすこ
とになる。
【0015】このオーバーフローを防ぐためには、最小
パスメトリックで正規化すれば良い。すなわち、パスメ
トリックレジスタに保存する前に、最尤パスメトリック
レジスタ806に保存されている1単位時刻前の最小パ
スメトリックΓmin,k-1で各パスメトリックを減算
する。これは図8に示すように、予めブランチメトリッ
クユニット(BMU)801で計算したブランチメトリ
ックλ00、λ01、λ10、λ11、から正規化回路
802により、最小パスメトリックΓmin,k-1 を減
算しても同じことである。こうすることで各状態に残さ
れるパスメトリックΓ(0)、〜、Γ(3)は、ある範
囲に収まることになり、またパスメトリックレジスタ8
03a、〜803dのサイズを十分大きくとっておけ
ば、復号性能に影響は生じない。
【0016】図9に拘束長L=3、状態数Ns=4の場
合の従来の最尤判定部を示す。順次2つづつ、パスメト
リックΓ(0)、Γ(1)の小さいほうが比較器901
aにより判定され、その結果に基づき、セレクタ902
aで小さい方のパスメトリックΓが選択され、出力され
る。またどのパスが選択されたかを示す、パスの識別信
号Pがセレクタ903aにより選択される。Γ(2)、
Γ(3)についても同様に、比較器901bにより判定
され、その結果に基づき、セレクタ902bで小さい方
のパスメトリックΓが選択され、出力される。またどの
パスが選択されたかを示す、パスの識別信号Pがセレク
タ903bにより選択される。次に、後段ではΓ(0)
とΓ(1)の小さい方と、Γ(2)とΓ(3)の小さい
方について、同様に、比較器901cにより判定され、
その結果に基づき、セレクタ902cで小さい方のパス
メトリックΓが選択され、出力される。またどのパスが
選択されたかを示す、パスの識別信号Pminがセレク
タ903cにより選択される。
【0017】このようにツリー状に比較器、セレクタを
構成して、4つのパスメトリックの内,最小のパスメト
リックの値Γminとどのパスメトリックが最小かを表
す、パス識別信号Pminが出力される(状態数Ns=
4の場合、パス識別信号Pminは2ビット)。
【0018】図10に状態数が64の場合の最尤判定部
を示す。この場合は、状態数を表現するためにパス識別
信号が6ビットとなっている。
【0019】ところで、図6では、ブランチメトリック
としてハミング距離を用いたが、より訂正能力を高める
ため、軟判定を導入して、ユークリッド距離、あるい
は、ユークリッド距離の二乗をブランチメトリックに用
いる方法がある。この場合ブランチメトリックを3ビッ
トで表現するとすれば、復号性能を劣化させないために
は各パスメトリックのレジスタは6ビットから8ビット
が必要である。
【0020】実際に用いる畳込み符号は、拘束長が大き
いほど、訂正能力が大きいので、L=7程度のものがよ
く用いられている。符号化率R=1/2、拘束長L=7
の場合のビタビ復号装置の全体構成図を図11に示す。
畳込み符号器の状態数はNs=2L-1 =64であるから
最尤判定部の比較入力の数も64となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来開
発されているビタビ復号装置は拘束長7、処理能力20
〜30Mbpsで、回路規模が40〜50kゲートと、
回路規模上民生用に転用するには困難を伴うものとなっ
ていた。
【0022】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、特にその装置化において、ビタビ復号装置の比較的
大きな部分を占める最尤判定部の規模を縮小することに
よって、回路規模の縮小化を可能としたビタビ復号装置
を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の構成を有する。すなわち、請求項1記
載の発明は、複数の第1段の比較選択回路と単数または
複数の第2段から最終段までの比較選択回路とをツリー
状に多段接続して構成され、最小パスメトリックと該最
小のパスメトリックの識別信号とを選択する最尤判定部
を備えるビタビ復号装置において、前記第1段のそれぞ
れの比較選択回路は、入力された複数のパスメトリック
の最小値を判定して判定信号を出力する比較器と、該比
較器に入力される複数のパスメトリックと同じパスメト
リックが入力され前記判定信号に従って最小のパスメト
リックを選択する第1のセレクタと、を備えてなり、前
記第2段から最終段までのそれぞれの比較選択回路は、
入力された複数のパスメトリックの最小値を判定して判
定信号を出力する比較器と、該比較器に入力される複数
のパスメトリックと同じパスメトリックが入力され前記
判定信号に従って最小のパスメトリックを選択する第1
のセレクタと、前記第1のセレクタによって選択される
パスメトリックの識別信号を前記判定信号に従って選択
する第2のセレクタと、を備えてなり、順次各段の比較
選択回路で選択された最小のパスメトリックを次段の比
較選択回路の入力とすると共に、第1段の比較選択回路
比較器の判定信号を第1段の識別信号として出力し、第
2段から最終段までの比較選択回路は、前段の識別信号
を入力して第2のセレクタで選択し、該選択された識別
信号に該比較選択回路の判定信号を付加して識別信号と
して出力することを特徴とするビタビ復号装置である。
【0024】また本発明においては、前記比較器の判定
信号を上位ビットとして前記識別信号に付加することが
できる。
【0025】また本発明においては、前記比較器の判定
信号を下位ビットとして前記識別信号に付加することが
できる。
【0026】
【作用】まず、それぞれ2つのパスメトリックを入力し
その小さい方のパスメトリックを選択して出力する比較
選択回路をツリー状に多段接続し、2N 個のパスメトリ
ックから、最小のパスメトリック値と最小パスメトリッ
クを識別する識別信号を求める場合について説明する。
この場合、区別すべきパスメトリック数が2N であるの
で、Nビットの識別信号が最終的に得られる。
【0027】まずツリー状に多段接続された比較選択回
路の第1段は、2N-1 個の比較選択回路からなる。それ
ぞれの第1段の比較選択回路は、2つのパスメトリック
を入力しその最小値を判定して判定信号を出力する比較
器と、比較器と同じ2つのパスメトリック入力を比較器
の判定信号に従って選択する第1のセレクタとを備え
る。第1段の比較選択回路の選択の結果、2N-1 個のパ
スメトリックと各パスメトリックにつきそれぞれ1ビッ
トの識別信号が出力される。
【0028】ツリー状に多段接続された比較選択回路の
第2段は、2N-2 個の比較選択回路からなる。それぞれ
の第2段の比較選択回路は、第1段の比較選択回路の出
力であるパスメトリックをそれぞれ2つ入力しその最小
値を判定して判定信号を出力する比較器と、比較器と同
じ2つのパスメトリック入力を比較器の判定信号に従っ
て選択する第1のセレクタと、いずれのパスメトリック
が選択されたかを示す識別信号を選択する第2のセレク
タとを備える。第2段の各比較選択回路における識別信
号を選択する第2のセレクタは、第1段の出力である1
ビット識別信号を比較器の判定信号に従って選択し、こ
の選択出力に、第2段の比較器の判定信号が付加されて
2ビットの識別信号となって第3段の比較選択回路へ送
られる。
【0029】以下同様に、比較選択回路の各段ごとにパ
スメトリック数が1/2に絞られると共に、いずれのパ
スメトリックが選択されたかを示す識別信号のビット数
が1ビットずつ増えることとなり、最終段の比較選択回
路からは、2N の全パスメトリックから選択された唯一
の最小パスメトリック値と、その識別信号(Nビット)
が得られる。
【0030】また、各比較選択回路が3以上の複数のパ
スメトリックを入力し、その最小のパスメトリックをそ
の比較選択回路の出力とする場合は、比較選択回路の各
段で付加される判定信号が1ビットではなく2ビット以
上になるだけで、基本的な動作は同じである。ただし、
各比較選択回路に入力されるパスメトリック数が2の累
乗で無い場合には、パスメトリック識別信号に冗長が生
じるが本発明を適用しない場合よりパスメトリック識別
信号を選択するセレクタが減少することには変わりがな
い。
【0031】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。図1は本発明に係るビタビ復号装置の第
1実施例の要部構成を示すブロック図である。図1に示
した最尤判定部は、図8の全体の構成を示す一般的なビ
タビ復号装置の最尤判定部805に相当する部分であ
り、拘束長L=3、状態数Ns=4の場合の構成を示し
ている。本実施例では、パスメトリックΓ(0)、Γ
(1)、Γ(2)、Γ(3)から最小のパスメトリック
を選択すると共に2ビットの識別信号Pminを生成す
るものであり、第1段の比較選択回路101a、101
bと第2段の比較選択回路102とを備えるツリー構成
となっている。
【0032】図1において、一方の第1段の比較選択回
路101aは、2入力の比較器103aと第1のセレク
タである2入力のセレクタ104aとからなり、それぞ
れパスメトリックΓ(0)とパスメトリックΓ(1)と
が入力される。そして、パスメトリックΓ(0)、Γ
(1)の小さい方が比較器103aにより判定され、そ
の判定信号106aにより、セレクタ104aで小さい
方のパスメトリックΓが選択され、出力される。またい
ずれのパスメトリックが選択されたかを示す識別信号
は、比較器の出力106a(1ビット)をそのまま第2
段の比較選択回路102のセレクタ105に伝送する。
【0033】他方の第1段の比較選択回路101bにつ
いても同様に、2入力の比較器103bと第1のセレク
タである2入力のセレクタ104bとからなり、それぞ
れパスメトリックΓ(2)とパスメトリックΓ(3)と
が入力される。そして、パスメトリックΓ(2)、Γ
(3)の小さい方が比較器103bにより判定され、そ
の判定信号106bにより、セレクタ104bで小さい
方のパスメトリックΓが選択され、出力される。またい
ずれのパスメトリックが選択されたかを示す識別信号
は、比較器103bの出力106b(1ビット)をその
まま第2段の比較選択回路102のセレクタ105に伝
送する。
【0034】次に、第2段の比較選択回路102は、2
入力の比較器103c、第1のセレクタである2入力の
セレクタ104c及び第2のセレクタである2入力のセ
レクタ105とからなる。第2段の比較選択回路102
において、Γ(0)とΓ(1)の小さい方と、Γ(2)
とΓ(3)の小さい方について、同様に、比較器103
cにより判定され、その判定信号106cにより、セレ
クタ104cで小さい方のパスメトリックΓが選択さ
れ、Γminとして出力される。またいずれのパスメト
リックが選択されたかを示す、パスの識別信号Pmin
として、セレクタ105cにより選択された信号に比較
器103cの出力106cをMSB(上位ビット)側か
ら付加する。つまり、セレクタの出力1ビットにさらに
1ビットを足して、計2ビットのパス識別信号Pmin
を出力する。
【0035】このようにツリー状に比較器、セレクタを
構成して、4つのパスメトリックの内、最小のパスメト
リックの値Γminといずれのパスメトリックが最小か
を表す、パス識別信号Pminが出力される(状態数N
s=4の場合、パス識別信号Pminは2ビット)。
【0036】このように構成することで、第1段の比較
選択回路の識別信号セレクタは不要となり(つまり0ビ
ットのセレクタが行われているに相当する)第2段の比
較選択回路では1ビットのセレクタとなる。図9に示す
従来の例では、第1段、第2段ともに2ビットのセレク
タが必要だったのがそれぞれ、0、1ビットに減少して
いる。この例は状態数Ns=4の場合であり、数が大き
い場合には、それに応じたパスメトリック識別信号のビ
ット数が必要となる。
【0037】図2は本発明に係るビタビ復号装置の第2
実施例の要部構成を示すブロック図である。図1に示し
た第1実施例と異なるところは、一方の第1段の比較選
択回路101aに、パスメトリックΓ(0)及びΓ
(2)が入力され、他方の第1段の比較選択回路101
bに、パスメトリックΓ(1)及びΓ(3)が入力され
る点と、パスの識別信号Pminとして、セレクタ10
5cにより選択された信号に比較器103cの出力10
6cをLSB(下位ビット)側から付加する点である。
その他の構成及び動作は、第1実施例と同様であるので
詳細な説明は省略する。
【0038】図3は本発明に係るビタビ復号装置の第3
実施例の要部構成を示すブロック図である。本実施例
は、状態数Ns=64の最尤判定部であり、図10に示
す状態数Ns=64の従来の最尤判定部に対応し、パス
メトリックを選択する信号として6ビットを必要とす
る。
【0039】図3において、第1段の比較選択回路30
1a(301b、…)は、2入力の比較器307a(3
07b、…)と第1のセレクタである2入力のセレクタ
308a(308b、…)とからなり、それぞれ2つの
パスメトリックΓ(0)とΓ(1)、Γ(2)とΓ
(3)、…が入力される。
【0040】そして、2つのパスメトリックの小さい方
が比較器307a(307b、…)により判定され、そ
の判定信号310a(310b、…)により、セレクタ
308a(308b、…)で小さい方のパスメトリック
Γが選択され、出力される。またいずれのパスメトリッ
クが選択されたかを示す識別信号は、比較器307a
(307b、…)の出力310a(310b、…)(そ
れぞれ1ビット)をそのまま第2段の比較選択回路30
2a(302b、…)のセレクタ309h(309j、
…)に伝送する。
【0041】また、第2段の比較選択回路302a(3
02b、…)は、2入力の比較器307h(307j、
…)と,第1のセレクタである2入力のセレクタ308
h(308j、…)と,第2のセレクタである2入力の
セレクタ309h(309j、…)とからなり、それぞ
れ第1段の比較選択回路で選ばれた2つづつのパスメト
リックが入力される。そして、第1段の比較選択回路と
同様に、パスメトリックの小さい方が比較器307h
(307j、…)により判定され、その判定信号310
h(310j、…)により、セレクタ308h(308
j、…)で小さい方のパスメトリックΓが選択され、出
力される。
【0042】さらに、いずれのパスメトリックが選択さ
れたかを示す識別信号は、セレクタ309h(309
j、…)により選択された信号に、比較器307h(3
07j、…)の出力310h(310j、…)をMSB
(上位ビット)側から付加する。つまり、セレクタ30
9h(309j、…)の出力1ビットにさらに1ビット
を足して、計2ビットのパス識別信号を第3段の比較選
択回路303a(303b、…)へ出力する。いずれの
パスメトリックが選択されたかを出力する第2のセレク
タが初段では0ビット、2段目では1ビット、3段目で
は2ビットと増えていき、最終段では5ビットのセレク
タ309zとなる。従来ではすべてに6ビットのセレク
タを必要としていたので、その分のセレクタの規模を縮
小することができた。本実施例では321ビット分のセ
レクタが減少した。
【0043】図4は本発明に係るビタビ復号装置の第4
実施例の要部構成を示すブロック図である。本実施例
は、状態数Ns=64の最尤判定部であり、図3の第3
実施例と異なるところは、第1段の比較選択回路301
a(301b、…)に、パスメトリックΓ(0)とΓ
(32)、Γ(16)とΓ(48)、Γ(8)とΓ(4
0)、…というパスメトリックの組み合わせが入力され
る点と、パスの識別信号Pminとして、セレクタ30
9h(309j、…、309m、…309z)により選
択された信号に比較器307h(307j、…、307
m、…307z)の出力310h(310j、…、31
0m、…310z)をLSB(下位ビット)側から付加
する点である。その他の構成及び動作は、第3実施例と
同様であるので詳細な説明は省略する。
【0044】第1実施例と第2実施例、及び第3実施例
と第4実施例から明らかなように、いずれのパスメトリ
ックが選択されたかを示す識別信号は、MSB側から信
号を付加しても、LSB側から付加してもよく、いずれ
の場合も各パスメトリックと識別信号は1対1に対応す
る。
【0045】以上好ましい実施例を説明したが、これは
本発明を限定するものではない。たとえば、各比較器が
比較するパスメトリックの数及びこの比較結果に基づい
てパスメトリックを選択するセレクタの入力数は、2に
限定されず、2以上の整数であればいくつでもよいこと
は、以上の説明から明らかである。
【0046】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、ビタ
ビ復号器の最尤判定部において、最小のパスメトリック
を選択する際に、識別信号のセレクタのビット数を減少
させることができるのでビタビ復号器のハードウェアの
規模を削減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビタビ復号装置の第1実施例の要
部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るビタビ復号装置の第2実施例の要
部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るビタビ復号装置の第3実施例の要
部構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係るビタビ復号装置の第4実施例の要
部構成を示すブロック図である。
【図5】畳込み符号器の構成を示す図である。
【図6】ビタビ復号の原理を説明するトレリス線図であ
る。
【図7】状態遷移の組とパスメトリックとの関係を説明
するための図である。
【図8】ビタビ復号装置全体の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】従来の最尤判定部の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】従来の最尤判定部の構成を示すブロック図で
ある。
【図11】ビタビ復号装置全体の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
101a、101b 第1段の比較選択回路 102 第2段の比較選択回路 103a、103b、103c 比較回路 104a、104b、104c 第1の選択回路 105 第2の選択回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1段の比較選択回路と単数また
    は複数の第2段から最終段までの比較選択回路とをツリ
    ー状に多段接続して構成され最小パスメトリックと該最
    小のパスメトリックの識別信号とを選択する最尤判定部
    を備えるビタビ復号装置において、 前記第1段のそれぞれの比較選択回路は、 入力された複数のパスメトリックの最小値を判定して判
    定信号を出力する比較器と、 該比較器に入力される複数のパスメトリックと同じパス
    メトリックが入力され前記判定信号に従って最小のパス
    メトリックを選択する第1のセレクタと、を備えてな
    り、 前記第2段から最終段までのそれぞれの比較選択回路
    は、 入力された複数のパスメトリックの最小値を判定して判
    定信号を出力する比較器と、 該比較器に入力される複数のパスメトリックと同じパス
    メトリックが入力され前記判定信号に従って最小のパス
    メトリックを選択する第1のセレクタと、 前記第1のセレクタによって選択されるパスメトリック
    の識別信号を前記判定信号に従って選択する第2のセレ
    クタと、を備えてなり、 順次各段の比較選択回路で選択された最小のパスメトリ
    ックを次段の比較選択回路の入力とすると共に、第1段
    の比較選択回路の比較器の判定信号を第1段の識別信号
    として出力し、第2段から最終段までの比較選択回路
    は、前段の識別信号を入力して前記第2のセレクタで選
    択し、該選択された識別信号に該比較選択回路の判定信
    号を付加して識別信号として出力することを特徴とする
    ビタビ復号装置。
  2. 【請求項2】 前記比較選択回路において、前記比較器
    の判定信号を上位ビットとして前記識別信号に付加する
    ことを特徴とする請求項1記載のビタビ復号装置。
  3. 【請求項3】 前記比較選択回路において、前記比較器
    の判定信号を下位ビットとして前記識別信号に付加する
    ことを特徴とする請求項1記載のビタビ復号装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012038409A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Lsi Corp データ処理でのシーケンス検出のシステムおよび方法

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