JPH08241205A - コンピュータの制御システム - Google Patents

コンピュータの制御システム

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JPH08241205A
JPH08241205A JP7047373A JP4737395A JPH08241205A JP H08241205 A JPH08241205 A JP H08241205A JP 7047373 A JP7047373 A JP 7047373A JP 4737395 A JP4737395 A JP 4737395A JP H08241205 A JPH08241205 A JP H08241205A
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signal
level
computer
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digital signal
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JP7047373A
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Atsushi Nishizawa
敦 西澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来に比較してコンピュータやその周辺装置
の待機状態における電力消費を大幅に軽減することがで
き、例えば複数の実行プログラムの中から選択的に1つ
の実行プログラムを実行することができるコンピュータ
の制御システムを提供する。 【構成】 電源制御装置200は、入力された所定のコ
ードデータに基づいてマイクロコンピュータ201の電
源の起動を実行する起動する回路(フリップフロップF
F101、トランジスタTR101、電磁リレーRT1
01など)を備え、マイクロコンピュータ201が起動
されたときに、マイクロコンピュータ201が所定のト
リガ処理を実行する。当該トリガ処理においては、入力
されたコードデータに基づいてマイクロコンピュータ2
01内のハードディスクメモリ201mに格納されかつ
予め決められた複数のプログラムの中から上記コードに
対応する1つのプログラムを選択的に実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばマイクロコンピ
ュータなどのコンピュータの制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロコンピュータの起動や実
行プログラムの選択は、人為的な操作によって行われて
いた。もし、従来のタイマー回路やスイッチ回路によっ
て、所定の時刻でマイクロコンピュータの動作を制御す
る場合、マイクロコンピュータ本体及び周辺機器の電源
は投入されたままの待機状態(以下、待機状態とい
う。)となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の待機状態では、
ハードディスクやCRTディスプレイなどでは、多大の
電力が無駄に消費されていた。また、マイクロコンピュ
ータが待機状態のときでも、少なくとも1つのプログラ
ムは実行されているので、プログラムの内容の変更など
のマイクロコンピュータ上の作業を行うことができない
という問題点があった。
【0004】本発明の目的は以上の問題点を解決し、従
来に比較してコンピュータやその周辺装置の待機状態に
おける電力消費を大幅に軽減することができ、例えば複
数の実行プログラムの中から選択的に1つの実行プログ
ラムを実行することができるコンピュータの制御システ
ムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のコンピュータの制御システムは、入力されたコード
に基づいてコンピュータの電源の起動を実行する起動手
段と、上記起動手段によって上記コンピュータが起動さ
れたときに、上記コンピュータが所定のトリガ処理を実
行するように上記コンピュータを制御する制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載のコンピュータの制御
システムは、請求項1記載のコンピュータの制御システ
ムにおいて、上記制御手段は、上記トリガ処理におい
て、上記入力されたコードに基づいて予め決められた複
数のプログラムの中から上記コードに対応する1つのプ
ログラムを選択的に実行することを特徴とする。
【0007】さらに、請求項3記載のコンピュータの制
御システムは、請求項2記載のコンピュータの制御シス
テムにおいて、上記複数のプログラムとその各プログラ
ムを実行すべき実行時刻とを記憶する記憶手段をさらに
備え、上記制御手段は、上記トリガ処理において、現在
時刻が上記実行時刻になったことを検出して、上記複数
のプログラムのうちの上記検出された実行時刻に対応す
るプログラムを実行することを特徴とする。
【0008】また、請求項4記載のコンピュータの制御
システムは、請求項1又は2記載のコンピュータの制御
システムにおいて、上記コンピュータの周辺装置に設け
られ、上記コードを示すデジタル信号を発生して送信す
る送信装置と、上記コンピュータ側に設けられ、上記送
信装置によって送信されたデジタル信号を受信してコー
ドに変換する受信装置とをさらに備えたことを特徴とす
る。
【0009】さらに、請求項5記載のコンピュータの制
御システムは、請求項4記載のコンピュータの制御シス
テムにおいて、上記送信装置は、第1の値のとき信号レ
ベルが急峻に立ち上がる立ち上がり部を少なくとも有す
る一方、第2の値のとき信号レベルが急峻に立ち下がる
立ち下がり部を少なくとも有する上記コードを示す2値
デジタル信号を発生して送信する送信手段を備え、上記
受信装置は、上記送信手段によって送信された2値デジ
タル信号を受信する受信手段と、互いに偶数の倍数の関
係にある2つの共振周波数をそれぞれ有し、上記受信手
段によって受信された2値デジタル信号から上記2つの
共振周波数成分である第1と第2の共振信号をそれぞれ
取り出す2つの共振回路手段と、上記2つの共振回路手
段によってそれぞれ取り出された上記第1と第2の共振
信号の位相関係に基づいて上記受信された2値デジタル
信号の値を判別する判別手段と、上記判別手段によって
判別された2値デジタル信号の値を上記コードに変換す
る変換手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】以上のように構成された請求項1記載のコンピ
ュータの制御システムにおいては、上記起動手段は、入
力されたコードに基づいてコンピュータの電源の起動を
実行し、上記制御手段は、上記起動手段によって上記コ
ンピュータが起動されたときに、上記コンピュータが所
定のトリガ処理を実行するように上記コンピュータを制
御する。従って、人為的な操作によらず、自動的に上記
コンピュータの電源を起動することができる。
【0011】また、請求項2記載のコンピュータの制御
システムにおいては、上記制御手段は、上記トリガ処理
において、上記入力されたコードに基づいて予め決めら
れた複数のプログラムの中から上記コードに対応する1
つのプログラムを選択的に実行する。従って、複数の実
行プログラムの中で所定の1つの実行プログラムを選択
的に実行することができる。
【0012】さらに、請求項3記載のコンピュータの制
御システムにおいては、上記記憶手段は、上記複数のプ
ログラムとその各プログラムを実行すべき実行時刻とを
記憶する。そして、上記制御手段は、上記トリガ処理に
おいて、現在時刻が上記実行時刻になったことを検出し
て、上記複数のプログラムのうちの上記検出された実行
時刻に対応するプログラムを実行する。従って、指定さ
れた時刻において対応するプログラムを実行することが
できる。
【0013】また、請求項4記載のコンピュータの制御
システムにおいては、上記送信装置は、上記コンピュー
タの周辺装置に設けられ、上記コードを示すデジタル信
号を発生して送信する。一方、上記受信装置は、上記コ
ンピュータ側に設けられ、上記送信装置によって送信さ
れたデジタル信号を受信してコードに変換する。従っ
て、上記コンピュータの周辺装置と、上記コンピュータ
とを接続して、上記コンピュータの周辺装置から上記コ
ンピュータの電源の起動を制御することができるととも
に、複数の実行プログラムの中で所定の1つの実行プロ
グラムを選択的に実行することができる。
【0014】さらに、請求項5記載のコンピュータの制
御システムにおいての送信装置においては、上記送信手
段は、第1の値のとき信号レベルが急峻に立ち上がる立
ち上がり部を少なくとも有する一方、第2の値のとき信
号レベルが急峻に立ち下がる立ち下がり部を少なくとも
有する上記コードを示す2値デジタル信号を発生して送
信する。一方、上記受信装置においては、上記受信手段
は、上記送信手段によって送信された2値デジタル信号
を受信し、上記2つの共振回路手段は、互いに偶数の倍
数の関係にある2つの共振周波数をそれぞれ有し、上記
受信手段によって受信された2値デジタル信号から上記
2つの共振周波数成分である第1と第2の共振信号をそ
れぞれ取り出す。さらに、上記判別手段は、上記2つの
共振回路手段によってそれぞれ取り出された上記第1と
第2の共振信号の位相関係に基づいて上記受信された2
値デジタル信号の値を判別し、上記変換手段は、上記判
別手段によって判別された2値デジタル信号の値を上記
コードに変換する。従って、従来に比較して回路構成が
簡単であって、送受信システムの製造コストをきわめて
安価にすることができる。ここで、送信信号のレベルを
高くしてやれば、比較的長い距離で、しかも簡単な構成
でデジタルデータ信号を伝送することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例に
ついて説明する。図1は、本発明に係る一実施例のマイ
クロコンピュータの制御システムの構成を示すブロック
図である。図1において、マイクロコンピュータ201
内に内蔵するハードディスクメモリ201mに格納され
た所定のトリガ処理と実行プログラムを実行するマイク
ロコンピュータ201と、マイクロコンピュータ201
の計算結果及び実行結果を表示するCRTディスプレイ
202と、マイクロコンピュータ201に対してデータ
を入力するためのキーボード203と、商用の交流10
0Vの電圧源に接続され、マイクロコンピュータ201
の電源の起動及びコードデータ、画像データ、測定デー
タ等の送受信を実行する電源制御装置200とを備え
る。さらに、電源制御装置200は、ケーブル206を
介して、読み取り画像データをマイクロコンピュータ2
01に送信するスキャナ204と、所定の測定データを
送信する測定器205とを備える。なお、本実施例にお
いては、マイクロコンピュータ201の本体の電源スイ
ッチ(図示せず。)は常時オンとし、CRTディスプレ
イ202への電源もマイクロコンピュータ201から供
給する。
【0016】当該制御システムは、以下の特徴を有す
る。電源制御装置200は、図2に示すように、入力さ
れたコードデータFE(本明細書において、データは1
6進数表示で表わすこととする。)に基づいてマイクロ
コンピュータ201の電源の起動を実行する起動する回
路(フリップフロップFF101、トランジスタTR1
01、電磁リレーRT101など)を備え、マイクロコ
ンピュータ201が起動されたときに、上記マイクロコ
ンピュータ201が、例えばMS−DOSを用いたオペ
レーティングシステムにおけるAUTOEXEC.BA
Tの起動バッチファイルに予め記載された図4及び図5
のトリガ処理を実行する。ここで、上記トリガ処理にお
いて、上記入力されたコードF9乃至FFに基づいてハ
ードディスクメモリ201mに格納されかつ予め決めら
れた複数のプログラムの中から上記コードに対応する1
つのプログラムを選択的に実行する。また、上記複数の
プログラムとその各プログラムを実行すべき実行時刻と
をマイクロコンピュータ201に内蔵のハードディスク
メモリ201mに記憶し、図6のタイマ起動処理に示す
ように、現在時刻が上記実行時刻になったことを検出し
て、上記複数のプログラムのうちの上記検出された実行
時刻に対応する所定のプログラムを実行する。なお、ト
リガ処理のプログラムはハードディスクメモリ201m
に格納される。
【0017】さらに、図2に示すように、マイクロコン
ピュータ201の周辺装置であるスキャナ204と測定
器205には、放電パルス送信装置101c,101d
が設けられ、それらの送信装置101c,101dは、
金属ツィストペアケーブル206を介して、電源制御装
置200に設けられた放電パルス受信装置102に接続
される。また、電源制御装置200には、コードデータ
FFを受信装置102に送信する放電パルス送信装置1
01aと、コードデータFEを受信装置102に送信す
る放電パルス送信装置101bとがさらに設けられる。
これら送信装置101a乃至101dと受信装置102
との間では、詳細後述されるように、放電パルスを用い
た2値デジタル信号で行われる。
【0018】図3は図1の電源制御装置200の回路図
であり、図3は図2のインターフェース回路103の回
路図である。図3に示すように、インターフェース回路
103の8255A型インターフェースチップ103c
に対して、マイクロコンピュータ201におけるアドレ
スFFDX(ここで、Xはいずれの16進数のデータで
もよい不定値を表わす。)を付与しておき、マイクロコ
ンピュータ201から8ビットのデータバスを介してデ
ータをインターフェース回路103と入出力する。マイ
クロコンピュータ201のCPUの16ビットのアドレ
スバスのうち01及び02を除く他の14ビットは、ア
ドレス一致検出回路AD10を介してインターフェース
チップ103cのチップセレクト/CSに接続される。
この明細書で、図3に示すCSのバー(上線)を表わす
ことができないため、これに代わって/CSと表し、以
下他の参照記号についても同様とする。アドレス一致検
出回路AD10は、5個のインバータIN104乃至I
N107と、3個のナンドゲートNAND102乃至N
AND104とを備え、アドレスがFFDXとなったこ
とを検出してLレベル信号をインターフェースチップ1
03cのチップセレクト/CSに出力する。本実施例に
おいて、インターフェースチップ103cへのアクセス
対象に対して次の表1に示すようにアドレスを付与す
る。
【0019】
【表1】
【0020】さらに、図3に示すように、マイクロコン
ピュータ201のCPUの入出力制御バスのIORとI
OWはそれぞれ、インターフェースチップ103cの読
み出し信号端子/RDと書き込み信号端子/WRとに接
続される。CPUの命令で入力命令を実行したとき、I
ORがLレベルとなり、インターフェースチップ103
cからのデータの読み出しができる。一方、出力命令を
実行したときIOWがLレベルとなり、インターフェー
スチップ103cへのデータの書き込みを行うことがで
きる。
【0021】さらに、図2及び図3に示すように、放電
パルス受信装置102の8ビットの出力データ端子は、
バッファアンプBU101を介してインターフェースチ
ップ103cのポートAに接続されるとともに、ナンド
ゲートNAND101を介してR−S型フリップフロッ
プFF101のセット端子に接続される。そして、8ビ
ットのポートBは、放電パルス送信装置101aのデー
タ入力端子と、タイマ回路104内のダウンカウンタC
T101のデータ入力端子とに接続される。さらに、イ
ンターフェースチップ103cの8ビットのCポートの
各ビットはそれぞれプルアップ抵抗Rpを介して+5V
の電圧源に接続されてプルアップされ、ここで、ポート
CのD0はインバータIN101を介してフリップフロ
ップFF101のリセット端子に接続され、ポートCの
D1はインバータIN102を介して送信装置101a
のスタート端子に接続され、ポートCのD2はインバー
タIN103を介してダウンカウンタCT101のロー
ド信号入力端子に接続される。
【0022】さらに、フリップフロップFF101の出
力信号端子は、抵抗R101を介してスイッチング用N
PN型トランジスタTR101のベースに接続され、そ
のトランジスタTR101のエミッタは接地され、その
コレクタは、ダイオードD101と電磁リレーRT10
1の電磁コイルL101との並列回路を介して+12V
の電圧源に接続される。ここで、フリップフロップFF
101からHレベル信号が抵抗R101を介してトラン
ジスタTR101のベースに印加されたとき、当該トラ
ンジスタがオンとなり、電磁コイルL101に電流が流
れて当該電磁リレーRT101がオンとなってその接点
RE101,RE102をオフからオンにさせる。
【0023】交流100Vの電圧源に接続されるコネク
タCNNは、ともに連動して切り換わる電磁リレーRT
101の接点スイッチRE101,RE102を介して
マイクロコンピュータ201の電源入力端子に接続さ
れ、ここで、接点スイッチRE101,RE102とそ
れぞれ並列に、マイクロコンピュータ201を手動で起
動するためのロック機能付き押しボタンスイッチSW1
01,SW102とが接続される。従って、電源制御装
置200において、この装置200の動作とは関係なし
に、連動して切り換えられる押しボタンスイッチSW1
01,SW102を押下することにより、マイクロコン
ピュータ201に電源の供給を行うことができ、起動す
ることができる。
【0024】また、放電パルス送信装置101aの送信
端子TRTは放電パルス受信装置102の受信端子RE
Tに接続され、放電パルス送信装置101bの送信端子
TRTもまた放電パルス受信装置102の受信端子RE
Tに接続される。なお、送信装置101bのデータ入力
端子には、図2に示すように+5Vの電圧源や接地端子
との結線により予めデータFEが入力されるように設定
される。さらに、受信装置102の受信端子RETに
は、ケーブル206を介して、スキャナ204の放電パ
ルス送信装置101cと、測定器205の放電パルス送
信装置101とが接続される。
【0025】タイマー回路104は、所定のクロック周
波数のクロックを発生するクロック発生回路105と、
ダウンカウンタCT101とを備えて構成され、ダウン
カウンタCT101は、ロード信号入力端子へのHレベ
ル信号に応答して、インターフェース回路103のポー
トBを介して時間の計算値データをそのデータ入力端子
を介して計数値の初期値としてロードした後、クロック
毎に、その計数値をデクリメントし、計数値が0となっ
たときに、出力端子BORROWからHレベル信号を放
電パルス送信装置101bのスタート端子に出力する。
【0026】以上のように構成された電源制御装置20
0において、放電パルス受信装置102から出力される
データは、インターフェース回路103のポートAに出
力することができ、当該データは、マイクロコンピュー
タ201から読み出すことができる。このポートAを介
するデータの種類は以下の2種類に分類することができ
る。 (a)マイクロコンピュータ201への電源供給が遮断
されているとき、すなわち、電磁リレーRT101の接
点スイッチRE101,RE102がオフであるとき
に、フリップフロップFF101からHレベル信号を出
力させて上記接点スイッチRE101,RE102をオ
ンにするための1バイトのデータ、すなわち、コードデ
ータFF以外の1バイトのコードデータ。 (b)マイクロコンピュータ201への電源供給がされ
ているときであって、フリップフロップFF101から
Hレベル信号を出力させているとき、スキャナ204又
は測定器205から送信されるデータ。 上記(b)の場合において、送信されるデータがFFで
あっても、フリップフロップFF101の出力信号はH
レベルのままであるので、電磁リレーRT101の動作
に影響を与えない。ここで、フリップフロップFF10
1からの出力信号をLレベルにするためには、受信装置
102にコードデータFFを送信してインターフェース
回路103のポートCのD0をLレベルにすることによ
り、フリップフロップFF101をリセットする必要が
ある。この処理は、詳細後述する図4のトリガー処理の
ステップS6及びS7において実行している。
【0027】インターフェース回路103のポートBに
所定のデータを設定し、ポートCのD1を一時的にLレ
ベルにすることにより、上記データをケーブル206を
介してスキャナ204又は測定器205の各放電パルス
受信装置102c,102dに送信することができる。
【0028】図4及び図5は、図1のマイクロコンピュ
ータ201に電源が供給されたときに実行されるトリガ
ー処理を示すフローチャートであり、このトリガー処理
のプログラムは、マイクロコンピュータ201内のハー
ドディスクメモリ201mに格納される。図4に示すよ
うに、ステップS1において、マイクロコンピュータ2
01は、ポートAに入力されたコードデータPADをイ
ンターフェース回路103から読み出した後、ステップ
S2において、入力されたコードデータPADに応じて
以下のように分岐する。
【0029】ステップS2において、コードデータPA
D=“F9”,“FA”,“FB”のときはそれぞれ、
図5に示すように、ステップS31,S33,S35に
おいて、ハードディスクメモリ201mに格納された所
定の実行プログラムA,B,Cを選択した後、ステップ
S32,S34,S36において実行プログラムA,
B,Cを実行し、ともに図4のステップS6に進む。
【0030】ステップS2において、コードデータPA
D=“FF”のときは、ステップS3において押しボタ
ンスイッチSW101,SW102が手動で押下された
と判断して、当該トリガ処理をそのまま終了する。
【0031】ステップS2において、コードデータPA
D=“FE”のときは、ステップS4においてタイマ回
路104が起動したと判断した後、ステップS5におい
て図6のタイマ起動処理を実行し、ステップS6に進
む。
【0032】ステップS2において、コードデータPA
D=“FD”のときは、ステップS11において測定器
205から測定データが送信されると判断した後、ステ
ップS12において測定器205との入出力プログラム
を実行し、ステップS6に進む。この場合の一例として
は、測定器205の電源はオンとされ、測定器205の
測定値が例えば20Vである所定のしきい値電圧以上と
なったときに、測定器205の制御装置は、コードデー
タFDを放電パルス送信装置101dからケーブル20
6を介して放電パルス受信装置102に送信する。それ
以降、マイクロコンピュータ201が起動し、測定器2
05とマイクロコンピュータ201間の入出力プログラ
ムが実行される。
【0033】ステップS2において、コードデータPA
D=“FC”のときは、ステップS21においてスキャ
ナ204の電源が投入されたと判断した後ステップS2
2においてスキャナ204からの画像データを読み込む
プログラムを実行し、ステップS6に進む。この場合の
一例としては、スキャナ204の電源がオンとされたと
きに、スキャナ204の制御装置は、コードデータFC
を放電パルス送信装置101cからケーブル206を介
して放電パルス受信装置102に送信する。それ以降、
マイクロコンピュータ201が起動し、プログラムに従
って、読み取り画像データをスキャナ204から読み取
る。
【0034】ステップS6においては、ポートBにデー
タFFを出力した後、ポートCのD1を一時的にLレベ
ルにする。これによって、図2に示すように、放電パル
ス送信装置101aからコードデータFFをケーブル2
06を介して放電パルス受信装置102に送信する。こ
れによって、ナンドゲートNAND101からLレベル
信号が出力され、R−S型フリップフロップFF101
のセット端子はLレベルになる。次いで、ステップS8
において、ポートCのD0をLレベルにすることによ
り、インターフェース回路103からインバータIN1
01を介してHレベル信号をフリップフロップFF10
1のリセット端子に出力して当該フリップフロップFF
101をリセットする。これによって、フリップフロッ
プFF101はLレベル信号を抵抗R101を介してN
PN型トランジスタTR101のベースに印加すること
により、当該トランジスタTR101がオフとなり、電
磁リレーRT101の接点スイッチRE101,RE1
02はオフとなる。これによって、マイクロコンピュー
タ201への電源供給が遮断される。
【0035】図6は、図4のタイマ起動処理(ステップ
S5)のサブルーチンを示すフローチャートである。図
6に示すように、ステップS41において、マイクロコ
ンピュータ201は、内蔵するクロック回路(図示せ
ず。)から現在の時刻を読み出した後、ステップS42
において、実行すべきプログラムがあるか否かが判断さ
れる。この実行すべきプログラムは、例えば、ハードデ
ィスクメモリ201mに格納される実行時刻ファイル
(ファイル名:time.dat)内に以下の表2に示
すような、実行すべき日付と指定時刻と、その指定時刻
に実行すべきプログラム名を予め書き込んでおく。
【0036】
【表2】 ──────────────────────── 95.03.18,08:30=abcd.exe 95.03.18,10:00=efgh.bat 95.05.05,08:00=ijkl.exe 95.05.05,12:00=mnop.exe 95.05.05,15:30=qrst.exe 95.05.05,20:30=uvwx.bat ────────────────────────
【0037】なお、表2の実行時刻ファイルに代えて、
実行すべきプログラム(又はバッチファイル)の名前を
時刻指定の時刻に設定しておいてもよい。その例を次の
表3に示す。
【0038】
【表3】 ───────────── 01310800.bat 00001230.bat SUN1040.exe ─────────────
【0039】表3において、第1の例は、1月31日8
時00分に実行すべきバッチプログラムであり、第2の
例は、毎日12時30日に実行すべきバッチプログラム
であり、第3の例は、日曜日10時40分に実行すべき
実行プログラムである。
【0040】図6に戻り参照すれば、ステップS42に
おいて実行すべきプログラムがあったときは、ステップ
S43においてそのプログラムを実行した後、ステップ
S44に進む。このステップS43の例としては、時刻
8時に測定器205から送信された測定データを受信し
てハードディスクメモリ201mに測定データファイル
として記憶するプログラムを実行する。
【0041】一方、ステップS42において実行すべき
プログラムがない場合は、そのままステップS44に進
む。そして、ステップS44において、次に実行すべき
次回のプログラムを実行時刻ファイルから検索し、ステ
ップS45において次回のプログラムまでの時間を計算
した後、ステップS46においてその計算値データをポ
ートBに出力し、ステップS47においてポートCのD
2を一時的にLレベルにする。これにより、Hレベル信
号をダウンカウンタCT101のロード端子に印加し
て、上記計算値データをダウンカウンタCT101にロ
ードする。これに応答して、ダウンカウンタCT101
は、そのロード値から、クロック発生回路105からの
クロック毎に計数値をデクリメントする。
【0042】そして、ダウンカウンタCT101の計数
値が0になったとき、ダウンカウンタCT101は出力
端子BORROWからHレベル信号を放電パルス送信装
置101bのスタート端子に出力し、これに応答して、
送信装置101bは予め設定されたコードデータFEを
ケーブル206を介して放電パルス受信装置102に送
信する。このとき、受信装置102は、データコードF
Eをインターフェース回路103のポートAを介してマ
イクロコンピュータ201に送信する。この場合、並び
に、スキャナ204又は測定器205からコードデータ
FF以外のコードデータが放電パルス受信装置102に
よって受信されたときは、ナンドゲートNAND101
からHレベル信号がフリップフロップFF101のセッ
ト端子に印加され、フリップフロップFF101の出力
信号がHレベルとなりその信号が抵抗R101を介して
トランジスタTR101に印加されるので、当該トラン
ジスタTR101がオンとなり、電磁リレーRT101
がオンとなり、このとき、その接点スイッチRE10
1,RE102がともにオンとなる。これにより、マイ
クロコンピュータ201に電源が供給される。このと
き、マイクロコンピュータ201は、例えば、MS−D
OSを用いたオペレーティングシステムにおけるAUT
OEXEC.BATの起動バッチファイルに予め記載さ
れた図4及び図5に示した上記トリガー処理のプログラ
ムを実行することになる。
【0043】以上説明したように、本実施例の制御シス
テムにおいては、人為的な操作によらず、自動的にマイ
クロコンピュータ201の電源を起動することができ、
しかも、複数の実行プログラムの中で所定の1つの実行
プログラムを選択的に実行することができる。この制御
システムにおいて、上記待機状態で動作しているのは、
タイマー回路等の回路のみであって、電力消費は従来例
に比較してきわめて小さい。さらに、当該マイクロコン
ピュータ201における待機状態では、マイクロコンピ
ュータ201の電源がオフ状態であり、人為的に押しボ
タンスイッチSW101,SW102を押下してマイク
ロコンピュータ201の電源を起動することにより、マ
イクロコンピュータ201内のプログラムの内容の変更
などのマイクロコンピュータ上の作業を行うことができ
る。
【0044】図7は、図1のマイクロコンピュータの制
御システムにおいて用いる、放電パルスを用いたデジタ
ル信号伝送システムの構成を示すブロック図である。当
該伝送システムは、図7に示すように、放電パルス送信
装置(以下、送信装置という。)1と、放電パルス受信
装置(以下、受信装置という。)2と、送信装置1と受
信装置2との間を接続する銅線ツィストペアケーブル
(以下、ケーブルという。)3とから構成される。ここ
で、送信装置1は、8ビットパラレルで入力されるデジ
タルデータを放電パルスを用いた2値デジタル信号に変
換してケーブル3を介して受信装置2に送信する。これ
に応答して、受信装置2は、受信した2値デジタル信号
をデジタルデータに変換して8ビットパラレルで出力す
る。
【0045】特に、本実施例の伝送システムは、受信装
置2内のパルス検出極性判別回路JU1において、受信
された2値デジタル信号を、10MHzの共振周波数を
有する共振増幅器11と5MHzの共振周波数を有する
共振増幅器12とを用いて各共振周波数の成分のみを帯
域ろ波して増幅した後、それぞれの信号を正半波波形整
形回路13,14を用いて正半波のみを取り出して波形
整形し、波形整形後の各信号に基づいて極性の判別を行
って、送信装置1で入力されたデジタルデータを再生す
ることを特徴としている。
【0046】本実施例のデジタル信号伝送システムにお
いては、以下の2種類のうちの1種類の放電パルスを用
いた2値デジタル信号を用いる。
【0047】(a)第1のデジタル信号:電圧波形が台
形状のもの(図14参照。)。 (a−1)Hレベルの第1のデジタル信号:電圧が0V
レベルから急峻に立ち上がった後に所定の期間所定の正
の電圧レベルを保持し、次いで、経過時間に従って電圧
が低下して0Vレベルとなる。 (a−2)Lレベルの第1のデジタル信号:電圧が所定
のHレベルから急峻に立ち下がった後に所定の期間0V
レベルを保持し、次いで、経過時間に従って電圧が上昇
してHレベルとなる。
【0048】(b)第2のデジタル信号:電圧が放電し
その電圧波形が指数関数的に低下するもの(図15参
照。)。 (b−1)Hレベルの第2のデジタル信号:電圧が0V
レベルから急峻に立ち上がった後に指数関数的に低下し
て0Vレベルとなる。 (b−2)Lレベルの第2のデジタル信号:電圧が0V
レベルから急峻に立ち下がった後に指数関数的に上昇し
て0Vレベルとなる。
【0049】しかしながら、放電パルスを用いた2値デ
ジタル信号は、本発明はこれに限らず、Hレベルのとき
少なくとも電圧が急峻に立ち上がる立ち上がり部を有す
る一方、Lレベルのとき少なくとも電圧が急峻に立ち下
がる立ち下がり部を有する信号であればよい。
【0050】図8は、上記第1のデジタル信号を発生す
る図7の放電パルス送信装置1の構成を示す回路図であ
る。
【0051】図8において、8ビットのデジタルデータ
を送信することを指示する所定のパルス幅を有するHレ
ベルのスタート信号STARTはJ−K型フリップフロ
ップFF1の入力端子Jに入力され、そのK入力端子は
接地される。また、クロック信号CLOCKはフリップ
フロップFF1のクロック端子CLKと、アンドゲート
AND1の第1の入力端子とに入力される。フリップフ
ロップFF1は、スタート信号STARTが入力された
後クロック信号CLOCKの立ち上がり時から、アップ
カウンタCT1の計数値が“8”となり(QD=
“1”)Hレベル信号がリセット端子Rに入力されるま
で、その出力端子QからアンドゲートAND1の第2の
入力端子に出力する。
【0052】アンドゲートAND1は、フリップフロッ
プFF1がHレベル信号を出力しているときのみ上記ク
ロック信号CLOCKをSG1信号として、カウンタC
T1のクロック端子CLKに出力する。当該SG1信号
はまた、3ステートバッファアンプBU1を介して、抵
抗R1とダイオードD1とが並列接続された回路のダイ
オードD1のアノードに出力されるとともに、インバー
タIN2と、3ステートバッファアンプBU2を介し
て、抵抗R2とダイオードD2とが並列接続された回路
のダイオードD2のカソードに出力される。ダイオード
D1のカソードは、負荷抵抗R3を介してアースに接続
されるとともに、コンデンサC1を介して送信端子TR
Tに接続される。また、ダイオードD2のアノードは、
プルアップ抵抗R4を介して所定の正の電圧源Vpに接
続されてプルアップされるとともに、コンデンサC2を
介して送信端子TRTに接続される。当該送信端子TR
Tは図7に示すようにケーブル3を介して放電パルス受
信装置2の受信端子RET(図10参照。)に接続され
る。
【0053】カウンタCT1は、クロック端子CLKに
入力されるSG1信号を計数し、計数値を出力端子QA
−QCから3ビットの計数値データをマルチプレクサM
UX1の切り換え制御端子A,B,Cに出力するととも
に、計数値が“8”になったとき、出力端子QDからク
リア信号がフリップフロップFF1のリセット端子Rに
出力するとともに、クロック信号CLOCKの周期の約
1/4に等しい所定の遅延時間Δt1を有する遅延回路
DL1を介してカウンタCT1のクリア端子CLRに出
力して、カウンタCT1の計数値を0にリセットする。
【0054】送信すべき8ビットのデジタルデータDI
0−DI7はマルチプレクサMUX1の入力端子D0−
D7にパラレルで同時に入力され、マルチプレクサMU
X1は、カウンタCT1によって計数された3ビットの
計数値QA,QB,QCに応じて、8ビットの入力端子
D0−D7のうちの1つの端子から入力されるデジタル
データを1ビットずつ選択的に順次、その出力端子Yか
ら3ステートバッファアンプBU2の反転制御端子に出
力するとともに、インバータIN1を介して3ステート
バッファアンプBU1の反転制御端子に出力する。従っ
て、マルチプレクサMUX1とカウンタCT1と遅延回
路DL1とによってパラレル・シリアル変換回路を構成
している。
【0055】以上のように構成された放電パルス送信装
置1の動作について、図14のタイミングチャートを用
いて説明する。
【0056】まず、“1”の送信信号を送信する場合
は、図14のタイミングチャートの前半部に示すよう
に、マルチプレクサMUX1の出力端子YからHレベル
信号が出力され、これによって、バッファアンプBU1
からHレベル信号が出力されるとともに、バッファアン
プBU2の出力端子はハイインピーダンスとなる。この
とき、バッファアンプBU1の出力端子がHレベルとな
るので、電流A1が矢印で示すように、ダイオードD1
と負荷抵抗R1とを介してアースに向かって流れる。当
該電流A1が負荷抵抗R3に流れることによって、負荷
抵抗R3に誘起された正のパルス電圧がコンデンサC1
を介して送信端子TRTに出力される。従って、当該正
のパルス電圧は、0Vレベルから一旦急峻にHレベルと
なった後に、バッファアンプBU1から出力される信号
がHレベルからLレベルになるまで所定のHレベルを保
持する。バッファアンプBU1から出力される信号がL
レベルとなったとき、コンデンサC1に蓄積された電圧
が放電されるので、上記正のパルス電圧は、抵抗R1と
コンデンサC1とによって決まる時定数C1・R1の放
電曲線に従って低下して0Vレベルとなる。すなわち、
Hレベルのデジタル信号が当該送信装置1から送信端子
TRTを介して送信される。
【0057】一方、“0”の送信信号を送信する場合
は、図14のタイミングチャートの後半部に示すよう
に、マルチプレクサMUX1の出力端子YからLレベル
信号が出力され、これによって、バッファアンプBU1
の出力端子がハイインピーダンスとなるとともに、バッ
ファアンプBU2からLレベル信号が出力される。この
とき、バッファアンプBU2の出力端子がLレベルとな
るので、電流A2が矢印で示すように、電圧源Vpから
プルアップ抵抗R4及びダイオードD2を介してバッフ
ァアンプBU2の出力端子に向かって流れる。これによ
って、コンデンサC2を介して送信端子TRTに印加さ
れる電圧は、電圧源VpによってプルアップされたHレ
ベルからLレベルに急峻に変化した後、バッファアンプ
BU2から出力される信号がHレベルとなるまで所定の
Lレベルを保持し、バッファアンプBU1から出力され
る信号がHレベルとなったとき、当該信号がコンデンサ
C2に充電されて出力される。従って、上記送信端子T
RTに出力される電圧は、抵抗R2とコンデンサC2と
によって決まる時定数C2・R2の充電曲線に従って上
昇してHレベルとなる。すなわち、Lレベルのデジタル
信号が当該送信装置1から送信端子TRTを介してLレ
ベルのデジタル信号が送信される。
【0058】そして、8ビットの送信信号の送信を完了
したときは、遅延回路DL1の遅延時間Δt1だけ遅延
されて、カウンタCT1とフリップフロップFF1とが
リセットされて、次の8ビットのデジタルデータの送信
に備える。
【0059】図9に放電パルス送信装置の変形例1aの
構成を示す。図9と図8との比較から明らかなように、
当該変形例1aは、図8の実施例の送信装置1に比較し
て、アンドゲートAND1以降の回路が以下のように異
なる。
【0060】すなわち、アンドゲートAND1から出力
されるSG1信号はアンドゲートAND2の第1の入力
端子に入力されるとともに、アンドゲートAND3の第
1の入力端子に入力される。一方、マルチプレクサMU
X1の出力YはアンドゲートAND2の第2の入力端子
に入力されるとともに、インバータIN1を介してアン
ドゲートAND3の第2の入力端子に入力される。
【0061】アンドゲートAND2から出力される信号
はアナログスイッチSW1の制御端子に入力されるとと
もに、インバータIN3を介してアナログスイッチSW
2の制御端子に入力される。各アナログスイッチSW
1,SW2の各一方の端子はともに電解コンデンサC3
の正極に接続される一方、アナログスイッチSW1の他
方の端子は送信端子TRTに接続され、アナログスイッ
チSW2の他方の端子は直流電源B1の正極に接続され
る。ここで、電解コンデンサC3の負極と直流電源B1
の負極は接地される。図9におけるアナログスイッチS
W1,SW2の切り換え位置はそれぞれ、アンドゲート
AND2からLレベル信号が出力されるときのものであ
り、アナログスイッチSW1はオフであり、アナログス
イッチSW2はオンである。このとき、電解コンデンサ
C3は直流電源B1によって、アナログスイッチSW1
の一方の端子が正の直流電圧となるように充電されてい
る。
【0062】また、アンドゲートAND3から出力され
る信号はアナログスイッチSW3の制御端子に入力され
るとともに、インバータIN4を介してアナログスイッ
チSW4の制御端子に入力される。各アナログスイッチ
SW3,SW4の各一方の端子はともに電解コンデンサ
C4の負極に接続される一方、アナログスイッチSW3
の他方の端子は送信端子TRTに接続され、アナログス
イッチSW4の他方の端子は直流電源B2の負極に接続
される。ここで、電解コンデンサC4の正極と直流電源
B2の正極は接地される。図9におけるアナログスイッ
チSW3,SW4の切り換え位置はそれぞれ、アンドゲ
ートAND3からLレベル信号が出力されるときのもの
であり、アナログスイッチSW3はオフであり、アナロ
グスイッチSW4はオンである。このとき、電解コンデ
ンサC4は直流電源B2によって、アナログスイッチS
W3の一方の端子が負の直流電圧となるように充電され
ている。
【0063】以上の図9の送信装置1aにおいて、アナ
ログスイッチSW1乃至SW4は、接点を用いたリレー
であってもよいし、トランジタなどのスイッチング素子
であってもよい。また、より遠距離でデジタル信号を送
信したいときは、直流電源B1,B2の各電圧を昇圧す
ればよい。
【0064】以上のように構成された放電パルス送信装
置1aの動作について、図15のタイミングチャートを
用いて説明する。
【0065】まず、“1”の送信信号を送信する場合
は、図15のタイミングチャートの前半部に示すよう
に、アンドゲートAND2からHレベルのパルス信号が
出力され、これによって、アナログスイッチSW1がオ
ンとなりかつアナログスイッチSW2がオフとなり、一
方、アンドゲートAND3の出力端子はLレベルのまま
であるので、アナログスイッチSW3はオフのままであ
る。このとき、電解コンデンサC3に充電された電荷が
放電され、すなわち送信端子TRTの電圧が0Vから一
旦急峻に所定の正の電圧となった後、当該正の電圧から
その放電曲線に従って低下し0Vとなる。すなわち、H
レベルの第2のデジタル信号が当該送信装置1aから送
信端子TRTを介して送信される。
【0066】一方、“0”の送信信号を送信する場合
は、図15のタイミングチャートの後半部に示すよう
に、アンドゲートAND3からHレベルのパルス信号が
出力され、これによって、アナログスイッチSW3がオ
ンとなりかつアナログスイッチSW4がオフとなり、一
方、アンドゲートAND2の出力端子はLレベルのまま
であるので、アナログスイッチSW1はオフのままであ
る。このとき、電解コンデンサC4に充電された電荷が
放電され、すなわち送信端子TRTの電圧が一旦急峻に
所定の負の電圧となった後、当該負の電圧からその放電
曲線に従って上昇し0Vレベルとなる。すなわち、Lレ
ベルの第2のデジタル信号が当該送信装置1aから送信
端子TRTを介して送信される。
【0067】図10は図7の放電パルス受信装置2の構
成を示す回路図である。
【0068】図10において、パルス検出及び極性判別
回路JU1(図11及び図12参照。)は、上記送信装
置1から受信端子RETを介して受信された受信信号か
ら放電パルスを用いたデジタル信号のパルスを検出しか
つその極性を判別して、すなわちHレベルのデジタル信
号であるか、Lレベルのデジタル信号であるかを判別す
る。回路JU1は、Hレベルのデジタル信号を検出した
とき、Hレベルの正パルス信号PPSを出力端子Y1か
らオアゲートOR1の第1の入力端子に出力するととも
に、シフトレジスタSR1のD入力端子に出力する。一
方、Lレベルのデジタル信号を検出したとき、回路JU
1は、Hレベルの負パルス信号NPSを出力端子Y2か
らオアゲートOR1の第2の入力端子に出力する。オア
ゲートOR1から出力される信号は、送信装置1側のク
ロック信号CLOCKの約1/4の周期に等しい所定の
遅延時間Δt2を有する遅延回路DL2を介してアップ
カウンタCT2のクロック入力端子CLK及びシフトレ
ジスタSR1のクロック入力端子CLKに入力される。
【0069】カウンタCT2は、パルス検出及び極性判
別回路JU1から出力された後、オアゲートOR1と遅
延回路DL2を介して入力されるHレベルの正パルス信
号又は負パルス信号を計数し、その計数値が“8”とな
ったときにQD出力端子からHレベル信号を、上記遅延
時間Δt2にほぼ等しい遅延時間Δt3を有する遅延回
路DL3を介して、自分自身のクリア端子CLRに出力
して計数値を“0”にリセットするとともに、当該Hレ
ベル信号は、受信されて復調された8ビットのデジタル
データのラッチ指示信号としてラッチ回路LA1のラッ
チタイミングG入力端子に入力されるとともに、クロッ
ク信号CLOCKとして出力される。
【0070】シフトレジスタSR1はパルス検出及び判
別回路JU1のY1出力端子から出力される正パルス信
号PPSを、遅延回路DL2から出力されるタイミング
信号をクロック信号として用いてシフトしながらシリア
ルに格納する。従って、シフトレジスタSR1は、正パ
ルス信号PPSをHレベルデータとして格納するととも
に、負パルス信号NPSに対応するタイミングのときは
Lレベルデータを格納する。そして、8ビット分のデジ
タルデータをシリアルに格納したとき、カウンタCT2
からラッチ回路LA1にラッチ指示信号が入力されたタ
イミングで、上記8ビットの受信信号に対応し上記シフ
トレジスタSR1にシリアル格納された8ビットのデジ
タルデータはラッチ回路LA1によってラッチされた
後、8ビットのデジタルデータDO0−DO7としてパ
ラレルに出力される。
【0071】以上のように構成された受信装置2の動作
について、図16のタイミングチャートを参照して説明
する。
【0072】まず、“1”の受信信号を受信したとき
は、パルス検出及び極性判別回路JU1は、Hレベルの
正パルス信号PPSを出力し、これから遅延時間Δt2
だけ遅れてオアゲートOR1はその正パルス信号PPS
をカウンタCT2とシフトレジスタSR1に出力する。
このとき、シフトレジスタSR1のQA出力端子からH
レベル信号が出力される。これ以降3ビットの“1”の
受信信号を受信したときは、シフトレジスタSR1が合
計4ビットのHレベルのデータをシリアルにシフトす
る。
【0073】次いで、“0”の受信信号を受信したとき
は、パルス検出及び極性判別回路JU1は、Hレベルの
負パルス信号NPSを出力し、これから遅延時間Δt2
だけ遅れてオアゲートOR1はその負パルス信号NPS
をカウンタCT2とシフトレジスタSR1に出力する。
このとき、シフトレジスタSR1のQA出力端子からL
レベル信号が出力される。これ以降さらに3ビットの
“0”の受信信号を受信したときは、シフトレジスタS
R1が合計8ビットであって、その内訳が4ビットのH
レベルのデータと4ビットのLレベルのデータをシリア
ルにシフトする。そして、合計8ビットの正パルス信号
PPS又は負パルス信号NPSを受信したときから遅延
時間Δt2後に、カウンタCT2はラッチ指示信号であ
ってクロック信号CLOCKである信号を出力して、こ
のタイミングで上記合計8ビットのデジタルデータがシ
フトレジスタSR1からラッチ回路LA1によってラッ
チされて、パラレルデータDO0−DO7として出力さ
れる。従って、カウンタCT2と、遅延回路DL3と、
シフトレジスタSR1と、ラッチ回路LA1とによって
シリアル・パラレル変換回路を構成している。
【0074】図11は図10のパルス検出及び極性判別
回路JU1の構成を示す回路図である。
【0075】図11において、受信端子RETを介して
受信された放電パルスを用いたデジタル信号は、10M
Hzの共振周波数を有する共振増幅器11と、5MHz
の共振周波数を有する共振増幅器12とに入力される。
共振増幅器11は、入力されたデジタル信号の周波数成
分のうち10MHzの周波数成分をLCRの共振回路を
用いて同調させることにより帯域ろ波して取り出した後
増幅して、同調増幅後の信号をSG11信号として出力
する。一方、共振増幅器12は、入力されたデジタル信
号の周波数成分のうち5MHzの周波数成分をLCRの
共振回路を用いて同調させることにより帯域ろ波して取
り出した後増幅して、同調増幅後の信号をSG12信号
として出力する。ここで、送信装置1によって送信され
るデジタル信号においては、急峻に立ち上がる立ち上が
り部又は急峻に立ち下がる立ち下がり部を含むため、非
常に高い周波数までの周波数成分を含むが、各共振増幅
器11,12によってその周波数成分を共振回路を用い
て同調させて得られた信号SG11,SG12は、上記
立ち上がり部又は立ち下がり部が1ビットに対して1つ
のみ含むため、図17乃至図20に示すように当該信号
レベルが増大した後減衰する信号となる。
【0076】次いで、正半波波形整形回路13は入力さ
れるSG11信号のうち、所定のしきい値レベルTh1
以上の正半波を取り出した後パルス信号として波形整形
して、パルスSG13信号をアンドゲートAND4の第
1の入力端子に出力する。一方、正半波波形整形回路1
4は、正半波波形整形回路13と同様に、入力されるS
G12信号のうち、所定のしきい値レベルTh2以上の
正半波を取り出した後パルス信号として波形整形して、
パルスSG14信号を、アンドゲートAND4の第2の
入力端子及び遅延型フリップフロップFF2のD入力端
子に出力する。
【0077】アンドゲートAND4は、2つの共振増幅
器11,12において同時に正半波となったときにパル
ス信号を、10MHzの1/4の周期よりも若干小さい
遅延時間Δt4を有する遅延回路DL4を介して、ワン
ショットマルチバイブレータMV1及びフリップフロッ
プFF2の反転クロック信号入力端子CLKに出力す
る。ワンショットマルチバイブレータMV1は、Hパル
ス信号の立ち下がりから、所定の時間T1(本実施例に
おいては、(10MHzの2周期)<T1<(10MH
zの4周期))を有するHレベルパルス信号を発生して
SG16信号としてアンドゲートAND5,AND6の
各第1の入力端子に出力する。ここで、上記期間T1
は、低い共振周波数(5MHz)の2周期よりも長く、
かつ送信信号の信号周期よりも短いように設定される。
一方、フリップフロップFF2はクロック入力端子CL
Kに入力されるSG15信号の立ち下がり時にSG14
信号のレベルをラッチして、そのレベルの信号をQ出力
端子からSG17信号としてアンドゲートAND5の第
2の入力端子に出力するとともに、上記SG14信号の
レベルの反転信号を反転Q出力端子からSG18信号と
してアンドゲートAND6の第2の入力端子に出力す
る。
【0078】さらに、アンドゲートAND5は、上記正
パルス信号PPSを出力端子Y1を介して出力する。一
方、アンドゲートAND6は、上記負パルス信号NPS
を出力端子Y2を介して出力する。
【0079】以上のように構成された図11のパルス検
出及び極性判別回路JU1の動作について、図17と図
18のタイミングチャートを参照して説明する。
【0080】まず、図11のパルス検出及び極性判別回
路JU1においてHレベルの受信信号“1”を受信した
ときは、図17に示すように、受信信号の急峻な立ち上
がり部から10MHzのSG11信号と5MHzのSG
12信号が共に立ち上がり、正半波波形整形回路13
は、SG11信号のしきい値レベルTh1以上の期間を
検出して、その検出した期間にHレベルパルス信号SG
13を出力する。一方、正半波波形整形回路14は、S
G12信号のしきい値レベルTh2以上の期間を検出し
て、その検出した期間にHレベルパルス信号SG14を
出力する。次いで、SG13信号の立ち上がり時から遅
延時間Δt4だけ遅延されて、上記SG13と信号と上
記SG14信号との論理積信号SG15が出力される。
ここで、ワンショットマルチバイブレータMV1は、こ
のSG15信号の立ち下がり時から所定の期間T1だけ
Hレベルパルス信号SG16を出力する。当該期間T1
のHレベルパルス信号SG16が出力されているとき、
フリップフロップFF2の出力信号SG17もHレベル
であるので、アンドゲートAND5から上記期間T1の
Hレベルパルス信号が正パルス信号PPSとして出力さ
れる。
【0081】一方、図11のパルス検出及び極性判別回
路JU1においてLレベルの受信信号“0”を受信した
ときは、図18に示すように、受信信号の急峻な立ち下
がり部から10MHzのSG11信号と5MHzのSG
12信号が共に立ち下がり、正半波波形整形回路13
は、SG11信号のしきい値レベルTh1以上の期間を
検出して、その検出した期間にHレベルパルス信号SG
13を出力する。一方、正半波波形整形回路14は、S
G12信号のしきい値レベルTh2以上の期間を検出し
て、その検出した期間にHレベルパルス信号SG14を
出力する。次いで、SG13信号の立ち上がり時から遅
延時間Δt4だけ遅延されて、上記SG13と信号と上
記SG14信号との論理積信号SG15が出力される。
ここで、ワンショットマルチバイブレータMV1は、こ
のSG15信号の立ち下がり時から所定の期間T1だけ
Hレベルパルス信号SG16を出力する。当該期間T1
のHレベルパルス信号SG16が出力されているとき、
フリップフロップFF2の反転出力信号SG18もHレ
ベルであるので、アンドゲートAND6から上記期間T
1のHレベルパルス信号が負パルス信号NPSとして出
力される。
【0082】以上説明したように、“1”の受信信号を
受信したとき、図17に示すように共振増幅後のSG1
1信号とSG12信号はともに立ち上がりから同期して
発生し、これによって、SG13信号の立ち上がりとS
G14信号の立ち上がりとが同期し、もしくはSG13
信号の立ち上がりとSG14信号の立ち下がりとが同期
し、これに基づいてHレベルの正パルス信号PPSを出
力している。一方、“0”の受信信号を受信したとき、
図18に示すように共振増幅後のSG11信号とSG1
2信号はともに立ち下がりから同期して発生し、これに
よって、SG13信号の立ち下がりとSG14信号の立
ち下がりとが同期し、もしくはSG13信号の立ち下が
りとSG14信号の立ち上がりとが同期し、これに基づ
いてHレベルの負パルス信号NPSを出力している。
【0083】図12は、パルス検出及び極性判別回路第
1の変形例JU1aの構成を示す回路図であり、当該変
形例JU1aは、図11の実施例JU1と比較して、正
半波波形整形回路13,14の出力端子以降の回路が以
下のように異なる。
【0084】正半波波形整形回路13から出力されるS
G13信号は、アンドゲートAND11の第1の入力端
子に入力されるとともに、アンドゲートAND13の第
1の入力端子に入力される。一方、正半波波形整形回路
14から出力されるSG14信号は、ワンショットマル
チバイブレータMV11に入力される。ワンショットマ
ルチバイブレータMV11は、入力されたSG14信号
の立ち上がり時から、10MHzの1/2周期に等しい
期間T11を有するHレベルパルス信号SG26をアン
ドゲートAND11の第2の入力端子に出力するととも
に、ワンショットマルチバイブレータMV12に出力す
る。ワンショットマルチバイブレータMV12は、入力
されたSG26信号の立ち下がり時から、上記期間T1
1に等しい期間T12のHレベルパルス信号をSG27
をアンドゲートAND13の第2の入力端子に出力す
る。ここで、マルチバイブレータMV11は、上記SG
14信号のパルスの前半部を示すパルス信号SG26を
発生する一方、マルチバイブレータMV12は上記SG
14信号のパルスの後半部を示すパルス信号SG27を
発生する。
【0085】アンドゲートAND11は、上記SG13
信号と上記SG26信号とに基づいてHレベルのデジタ
ル信号を検出し、検出結果を示すSG28信号をアンド
ゲートAND12の第2の入力端子に出力する。アンド
ゲートAND12は、後述するマルチバイブレータMV
22がLレベルのデジタル信号を検出しているときにも
しアンドゲートAND13の出力がHレベルとなっても
アンドゲートAND11の出力をHレベルとしないため
のゲートであって、当該アンドゲートAND12から出
力されたSG32信号はワンショットマルチバイブレー
タMV21に入力される。ワンショットマルチバイブレ
ータMV21は、入力されるSG32信号の立ち上がり
時から、所定の期間T21を有するHレベルパルス信号
を、そのQ出力端子から正パルス信号PPSとして出力
端子Y1から出力するとともに、その反転Q出力端子か
らSG31信号としてアンドゲートAND14の第1の
入力端子に出力する。ここで、上記期間T1は、共振の
パルスが減衰して消滅する時間より長く、かつ送信信号
の信号周期よりも短く設定される。
【0086】上記アンドゲートAND13から出力され
た信号SG30はアンドゲートAND14の第2の入力
端子に入力され、アンドゲートAND14はマルチバイ
ブレータMV21がLレベルのデジタル信号を検出して
ているときにもしアンドゲートAND11の出力がHレ
ベルとなってもアンドゲートAND13の出力信号SG
30をHレベルとしないためのゲートであって、当該ア
ンドゲートAND14から出力されたSG33信号はワ
ンショットマルチバイブレータMV22に入力される。
ワンショットマルチバイブレータMV22は、入力され
るSG33信号の立ち上がり時から、上記期間T21に
等しい所定の期間T22を有するHレベルパルス信号
を、そのQ出力端子から負パルス信号NPSとして出力
端子Y2から出力するとともに、その反転Q出力端子か
らSG29信号としてアンドゲートAND12の第1の
入力端子に出力する。
【0087】以上のように構成された図12のパルス検
出及び極性判別回路JU1aの動作について、図19と
図20のタイミングチャートを参照して説明する。
【0088】まず、図12のパルス検出及び極性判別回
路JU1aにおいてHレベルの受信信号“1”を受信し
たときは、図19に示すように、受信信号の急峻な立ち
上がり部から10MHzのSG11信号と5MHzのS
G12信号が共に立ち上がり、正半波波形整形回路13
は、SG11信号のしきい値レベルTh1以上の期間を
検出して、その検出した期間にHレベルパルス信号SG
13を出力する。一方、正半波波形整形回路14は、S
G12信号のしきい値レベルTh2以上の期間を検出し
て、その検出した期間にHレベルパルス信号SG14を
出力する。SG14信号の立ち上がり時にマルチバイブ
レータMV11は、上記SG14信号の前半部を示す期
間T11のHレベルパルス信号SG26を出力し、これ
に応答してマルチバイブレータMV12は、当該SG2
6信号の立ち下がり時に上記SG14信号の後半部を示
す期間T12のHレベルパルス信号SG27を出力す
る。上記SG13信号の立ち上がり時に、アンドゲート
AND11はHレベルパルス信号をアンドゲートAND
12を介してマルチバイブレータMV21に出力し、こ
れに応答してマルチバイブレータMV21は上記期間T
21のHレベルパルス信号である正パルス信号PPSを
出力端子Y1を介して出力する。
【0089】一方、図12のパルス検出及び極性判別回
路JU1aにおいてLレベルの受信信号“0”を受信し
たときは、図20に示すように、受信信号の急峻な立ち
下がり部から10MHzのSG11信号と5MHzのS
G12信号が共に立ち下がり、正半波波形整形回路13
は、SG11信号のしきい値レベルTh1以上の期間を
検出して、その検出した期間にHレベルパルス信号SG
13を出力する。一方、正半波波形整形回路14は、S
G12信号のしきい値レベルTh2以上の期間を検出し
て、その検出した期間にHレベルパルス信号SG14を
出力する。SG14信号の立ち上がり時にマルチバイブ
レータMV11は、上記SG14信号の前半部を示す期
間T11のHレベルパルス信号SG26を出力し、これ
に応答してマルチバイブレータMV12は、当該SG2
6信号の立ち下がり時に上記SG14信号の後半部を示
す期間T12のHレベルパルス信号SG27を出力す
る。上記SG13信号の立ち上がり時に対応するSG2
7信号の立ち上がり時に、アンドゲートAND13はH
レベルパルス信号SG30をアンドゲートAND14を
介してマルチバイブレータMV22に出力し、これに応
答してマルチバイブレータMV22は上記期間T22の
Hレベルパルス信号である負パルス信号NPSを出力端
子Y2を介して出力する。
【0090】以上説明したように、検出した正半波の波
形整形信号SG13,SG14間の位相関係に基づい
て、Hレベルのデジタル信号又はLレベルのデジタル信
号を検出し、それぞれ正パルス信号PPS、負パルス信
号NPSを出力する。
【0091】本発明者の実験によれば、上述の回路を用
いて200kbpsのデジタル信号の伝送を行うことが
できた。また、当該実験によれば、伝送されるデジタル
信号が有する周波数帯域は直流成分から約50MHzま
でであって、当該最大周波数は公知の通り送信するパル
スの立ち上がり度(急峻度又は傾斜角)に依存する。
【0092】以上のように構成された本実施例の伝送シ
ステムは、従来に比較して回路構成が簡単であって、製
造コストを極めて安価にすることができ、例えば、パー
ソナルコンピュータ間のデジタル信号の伝送に用いるこ
とができ、ここで、送信信号のレベルを高くしてやれ
ば、比較的長い距離で伝送して2値の判別を行うことが
できる。
【0093】以上の実施例において、10MHzと5M
Hzの共振増幅器11,12を用いているが、本発明は
これに限らず、上記周波数帯域の最大周波数以下の高周
波又は低周波の交流であって互いに偶数の倍数の関係に
ある2つの周波数の共振増幅器(同調増幅器ともい
う。)を用いてもよい。上記受信されたデジタル信号の
信号検出は、各共振増幅器11,12の出力信号SG1
1,SG12の位相関係に基づいて行ってもよい。すな
わち、実施例においては、より低い共振周波数の5MH
zの共振増幅信号SG12のゼロクロス点で、より高い
共振周波数の10MHzの共振増幅信号SG11が立ち
上がっているとき正パルス信号PPSを発生し、一方、
共振増幅信号SG11が立ち下がっているとき負パルス
信号NPSを発生するように発生すればよい。
【0094】以上の実施例において、正半波波形整形回
路13,14を用いているが、本発明これに限らず、負
の半波を波形整形する回路を用いてもよい。
【0095】なお、共振増幅器11,12から出力され
る各信号SG11,SG12は振動後に自然に減衰する
まで当該ビットの処理を実行しかつ次のビットの処理を
しないように伝送速度を選択しているが、本発明はこれ
に限らず、図13のパルス検出及び極性判別回路の変形
例JU1bに示すように、各共振増幅器11,12の各
出力端子からアナログスイッチSW11,SW12を介
して接地して、正パルス信号PPSと負パルス信号NP
Sとの論理和信号をオアゲートOR2によって形成し、
当該論理和信号によって上記各アナログスイッチSW1
1,SW12をオンすることによって、上記SG11,
SG12信号のうち、より高い共振周波数の最初の2周
期以降の不要な信号成分を短絡接地してもよい。これに
よって、当該デジタル信号の伝送速度を上記実施例より
も高くすることができる。なお、図13において、極性
判別回路15とは、図11及び図12の回路JU1,J
U1aにおいて、正半波波形整形回路13,14の出力
端子から出力端子Y1,Y2までのパルスの極性判別回
路である。
【0096】以上の実施例において、ツィストペアケー
ブル3,206を用いているが、本発明はこれに限ら
ず、他の金属ケーブルや同軸ケーブルなどの他の種類の
ケーブルを用いてもよい。また、実施例においては、マ
イクロコンピュータ201を用いているが、これに限ら
ず、種々のコンピュータを用いることができる。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る請求項
1記載のコンピュータの制御システムによれば、入力さ
れたコードに基づいてコンピュータの電源の起動を実行
する起動手段と、上記起動手段によって上記コンピュー
タが起動されたときに、上記コンピュータが所定のトリ
ガ処理を実行するように上記コンピュータを制御する制
御手段とを備える。従って、人為的な操作によらず、自
動的にコンピュータの電源を起動することができる。こ
の制御システムにおいて、上記待機状態で動作している
のは、例えばタイマー回路等の回路などの一部の小さな
回路のみであって、電力消費は従来例に比較してきわめ
て小さい。さらに、当該コンピュータにおける待機状態
では、コンピュータの電源はオフ状態であり、人為的に
手動でコンピュータの電源を起動することにより、コン
ピュータ内のプログラムの内容の変更などのコンピュー
タ上の作業を行うことができる。
【0098】また、請求項2記載のコンピュータの制御
システムにおいては、請求項1記載のコンピュータの制
御システムにおいて、上記制御手段は、上記トリガ処理
において、上記入力されたコードに基づいて予め決めら
れた複数のプログラムの中から上記コードに対応する1
つのプログラムを選択的に実行する。従って、複数の実
行プログラムの中で所定の1つの実行プログラムを選択
的に実行することができる。
【0099】さらに、請求項3記載のコンピュータの制
御システムにおいては、請求項2記載のコンピュータの
制御システムにおいて、上記複数のプログラムとその各
プログラムを実行すべき実行時刻とを記憶する記憶手段
をさらに備え、上記制御手段は、上記トリガ処理におい
て、現在時刻が上記実行時刻になったことを検出して、
上記複数のプログラムのうちの上記検出された実行時刻
に対応するプログラムを実行する。従って、指定された
時刻において対応するプログラムを実行することができ
る。
【0100】また、請求項4記載のコンピュータの制御
システムにおいては、請求項1又は2記載のコンピュー
タの制御システムにおいて、上記コンピュータの周辺装
置に設けられ、上記コードを示すデジタル信号を発生し
て送信する送信装置と、上記コンピュータ側に設けら
れ、上記送信装置によって送信されたデジタル信号を受
信してコードに変換する受信装置とをさらに備える。従
って、上記コンピュータの周辺装置と、上記コンピュー
タとを接続して、上記コンピュータの周辺装置から上記
コンピュータの電源の起動を制御することができるとと
もに、複数の実行プログラムの中で所定の1つの実行プ
ログラムを選択的に実行することができる。
【0101】さらに、請求項5記載のコンピュータの制
御システムにおいては、請求項4記載のコンピュータの
制御システムにおいて、上記送信装置は、第1の値のと
き信号レベルが急峻に立ち上がる立ち上がり部を少なく
とも有する一方、第2の値のとき信号レベルが急峻に立
ち下がる立ち下がり部を少なくとも有する上記コードを
示す2値デジタル信号を発生して送信する送信手段を備
え、上記受信装置は、上記送信手段によって送信された
2値デジタル信号を受信する受信手段と、互いに偶数の
倍数の関係にある2つの共振周波数をそれぞれ有し、上
記受信手段によって受信された2値デジタル信号から上
記2つの共振周波数成分である第1と第2の共振信号を
それぞれ取り出す2つの共振回路手段と、上記2つの共
振回路手段によってそれぞれ取り出された上記第1と第
2の共振信号の位相関係に基づいて上記受信された2値
デジタル信号の値を判別する判別手段と、上記判別手段
によって判別された2値デジタル信号の値を上記コード
に変換する変換手段とを備える。従って、従来に比較し
て回路構成が簡単であって、送受信システムの製造コス
トをきわめて安価にすることができる。ここで、送信信
号のレベルを高くしてやれば、比較的長い距離で、しか
も簡単な構成でデジタルデータ信号を伝送することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例のマイクロコンピュー
タの制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の電源制御装置200の回路図である。
【図3】 図1のインターフェース回路103の回路図
である。
【図4】 図1のマイクロコンピュータ201によって
実行されるトリガー処理の第1の部分を示すフローチャ
ートである。
【図5】 図1のマイクロコンピュータ201によって
実行されるトリガー処理の第2の部分を示すフローチャ
ートである。
【図6】 図4のタイマ起動処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図7】 図1のマイクロコンピュータの制御システム
において用いる放電パルスを用いたデジタル信号伝送シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図8】 図7の放電パルス送信装置1の構成を示す回
路図である。
【図9】 放電パルス送信装置の変形例1aの構成を示
す回路図である。
【図10】 図7の放電パルス受信装置2の構成を示す
回路図である。
【図11】 図10のパルス検出及び極性判別回路JU
1の構成を示す回路図である。
【図12】 パルス検出及び極性判別回路の第1の変形
例JU1aの構成を示す回路図である。
【図13】 パルス検出及び極性判別回路の第2の変形
例JU1bの構成を示す回路図である。
【図14】 図8の放電パルス送信装置1の動作を示す
タイミングチャートである。
【図15】 図9の放電パルス送信装置1aの動作を示
すタイミングチャートである。
【図16】 図10の放電パルス受信装置2の動作を示
すタイミングチャートである。
【図17】 図11のパルス検出及び極性判別回路JU
1において受信信号“1”を受信したときの動作を示す
タイミングチャートである。
【図18】 図11のパルス検出及び極性判別回路JU
1において受信信号“0”を受信したときの動作を示す
タイミングチャートである。
【図19】 図12のパルス検出及び極性判別回路JU
1aにおいて受信信号“1”を受信したときの動作を示
すタイミングチャートである。
【図20】 図12のパルス検出及び極性判別回路JU
1aにおいて受信信号“0”を受信したときの動作を示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,1a,101a,101b,101c,101d…
放電パルス送信装置、 2,102…放電パルス受信装置、 3…ツィストペアケーブル、 11…10MHz共振増幅器、 12…5MHz共振増幅器、 13,14…正半波波形整形回路、 15…検出判別回路、 103…インターフェース回路、 103c…インターフェースチップ、 104…タイマ回路、 105…クロック発生回路、 200…電源制御装置、 201…マイクロコンピュータ、 201m…ハードディスクメモリ、 202…ディスプレイ、 203…キーボード、 204…スキャナ、 205…測定器、 206…ケーブル、 AD101…アドレス一致検出回路、 JU1,JU1a,JU1b…パルス検出及び極性判別
回路、 FF101…R−S型フリップフロップ、 NAND101乃至NAND104…ナンドゲート、 CT101…ダウンカウンタ、 IN101乃至IN108…インバータ、 L101…電磁コイル、 R101…抵抗、 D101…ダイオード、 RE101,RE102…接点スイッチ、 RT101…電磁リレー、 SW101,SW102…スイッチ、 TR101…トランジスタ、 TRT…送信端子、 RET…受信端子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたコードに基づいてコンピュー
    タの電源の起動を実行する起動手段と、 上記起動手段によって上記コンピュータが起動されたと
    きに、上記コンピュータが所定のトリガ処理を実行する
    ように上記コンピュータを制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とするコンピュータの制御システム。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記トリガ処理におい
    て、上記入力されたコードに基づいて予め決められた複
    数のプログラムの中から上記コードに対応する1つのプ
    ログラムを選択的に実行することを特徴とする請求項1
    記載のコンピュータの制御システム。
  3. 【請求項3】 上記複数のプログラムとその各プログラ
    ムを実行すべき実行時刻とを記憶する記憶手段をさらに
    備え、 上記制御手段は、上記トリガ処理において、現在時刻が
    上記実行時刻になったことを検出して、上記複数のプロ
    グラムのうちの上記検出された実行時刻に対応するプロ
    グラムを実行することを特徴とする請求項2記載のコン
    ピュータの制御システム。
  4. 【請求項4】 上記コンピュータの周辺装置に設けら
    れ、上記コードを示すデジタル信号を発生して送信する
    送信装置と、 上記コンピュータ側に設けられ、上記送信装置によって
    送信されたデジタル信号を受信してコードに変換する受
    信装置とをさらに備えたことを特徴とする請求項1又は
    2記載のコンピュータの制御システム。
  5. 【請求項5】 上記送信装置は、 第1の値のとき信号レベルが急峻に立ち上がる立ち上が
    り部を少なくとも有する一方、第2の値のとき信号レベ
    ルが急峻に立ち下がる立ち下がり部を少なくとも有する
    上記コードを示す2値デジタル信号を発生して送信する
    送信手段を備え、 上記受信装置は、 上記送信手段によって送信された2値デジタル信号を受
    信する受信手段と、 互いに偶数の倍数の関係にある2つの共振周波数をそれ
    ぞれ有し、上記受信手段によって受信された2値デジタ
    ル信号から上記2つの共振周波数成分である第1と第2
    の共振信号をそれぞれ取り出す2つの共振回路手段と、 上記2つの共振回路手段によってそれぞれ取り出された
    上記第1と第2の共振信号の位相関係に基づいて上記受
    信された2値デジタル信号の値を判別する判別手段と、 上記判別手段によって判別された2値デジタル信号の値
    を上記コードに変換する変換手段とを備えたことを特徴
    とする請求項4記載のコンピュータの制御システム。
JP7047373A 1995-03-07 1995-03-07 コンピュータの制御システム Pending JPH08241205A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6393571B1 (en) 1997-12-12 2002-05-21 Leopold Kostal Gmbh & Co. Electronic circuit for actuating a microprocessor with prompting and action signals

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6393571B1 (en) 1997-12-12 2002-05-21 Leopold Kostal Gmbh & Co. Electronic circuit for actuating a microprocessor with prompting and action signals

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