JPH08239595A - 紫外線硬化型塗料組成物 - Google Patents

紫外線硬化型塗料組成物

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JPH08239595A
JPH08239595A JP4152895A JP4152895A JPH08239595A JP H08239595 A JPH08239595 A JP H08239595A JP 4152895 A JP4152895 A JP 4152895A JP 4152895 A JP4152895 A JP 4152895A JP H08239595 A JPH08239595 A JP H08239595A
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JP
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component
meth
acrylate
coating composition
weight
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JP4152895A
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Mitsuo Wakimoto
光男 脇本
Toru Hayase
徹 早瀬
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】下記成分 (A)(1)ラジカル重合可能な二重結合を少なくとも
2個有する多官能不飽和モノマ−、及び(2)ジアルキ
ルフマレ−トを必須単量体成分として含有する飽和重合
体を含有する樹脂成分、 (B)着色顔料、及び (C)アセトフェノン系化合物、及びチオキサントン系
化合物を必須成分とする紫外線重合開始剤を含有する紫
外線硬化型塗料組成物。 【効果】得られた塗膜は硬化性、耐溶剤性、付着性、耐
水性などの性能が優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紫外線硬化型塗料組成物
に関し、特に自動車、自動二輪車等の内装、外装に使用
されるポリカ−ボネ−ト、アクリレ−トポリマ−等のプ
ラスチック部材に着色塗料を塗装し紫外線硬化させるこ
とによって、硬化性に優れ、且つ該プラスチックに対す
る付着性、塗膜外観、及び耐水性等の性能に優れた塗料
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車、自動二輪車等の外装、
内装に使用されるポリカ−ボネ−ト、アクリレ−トポリ
マ−等の透明プラスチック部材は表面が傷付き易く、ま
た耐ガソリン性も十分でないことから該部材の表面を改
質する目的で紫外線硬化型クリヤ−塗料が塗装されてい
る。
【0003】近年、該プラスチック部材に塗装されるク
リヤ−塗料において、上記した性能以外にユ−ザ−ニ−
ズにより意匠性、美粧性等を重視した着色塗料の開発が
自動車産業分野から強く望まれている。
【0004】しかしながら、従来からの紫外線硬化型ク
リヤ−塗料にプラスチック部材が隠蔽するように単に着
色顔料を配合した着色塗料では硬化性が十分でなく、ま
たプラスチック部材に対する付着性が悪いといった欠点
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プラスチッ
ク部材に着色塗料を塗装し紫外線硬化させることによっ
て、硬化性に優れ、且つ該プラスチック部材に対する付
着性、塗膜外観、耐水性等の性能に優れた塗料組成物を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
問題点を解消するために鋭意研究を重ねた結果、特定の
樹脂成分及び紫外線重合開始剤を配合した着色塗料組成
物が、外観、硬化性、付着性、耐水性等に優れた塗膜を
形成するものであることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0007】即ち、本発明は、下記成分 (A)(1)ラジカル重合可能な二重結合を少なくとも
2個有する多官能不飽和モノマ−、及び(2)ジアルキ
ルフマレ−トを必須単量体成分として含有する飽和重合
体を含有する樹脂成分、 (B)着色顔料、及び (C)アセトフェノン系化合物、及びチオキサントン系
化合物を必須成分とする紫外線重合開始剤を含有するこ
とを特徴とする紫外線硬化型塗料組成物に関する。
【0008】本発明組成物で用いる樹脂(A)はラジカ
ル重合可能な二重結合を少なくとも2個有する多官能不
飽和モノマ−(1)である。該成分(1)としてはラジ
カル重合可能な二重結合を少なくとも2個有するモノマ
−であれば、特に制限されず従来から公知のものが使用
できるが、好ましくは分子骨格としてネオペンチル構造
を有するジ(メタ)アクリレ−ト系不飽和モノマ−であ
る。
【0009】ネオペンチル構造を有するジ(メタ)アク
リレ−ト系不飽和モノマ−は、分子骨格として下記
【0010】
【化1】
【0011】したネオペンチル構造の単位を少なくとも
1個有するものである。また、該ネオペンチル構造の単
位の両末端はアクリロイル基(CH2 =CHCOO−
基)及び/又はメタクリロイル基(CH2 =CCH3
OO−基)が直接結合していても、またエステル結合、
エ−テル結合等を含むことができる2価の炭化水素基を
介して結合していても構わない。該エ−テル結合を含む
2価の炭化水素基としては、例えば、ネオペンチルグリ
コ−ルとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等
のアルキレンオキサイドとを付加反応させて得られる
(ポリ)エ−テルポリオ−ルから水酸基を除いた(ポ
リ)エ−テル残基、ネオペンチルグリコ−ルとフタル
酸、アジピン酸等のポリカルボン酸とをエステル化反応
させて得られる(ポリ)エステルポリオ−ル(又は(ポ
リ)エステルポリカルボン酸)から水酸基(又はカルボ
キシル基)を除いた(ポリ)エステル残基等が挙げられ
る。上記(ポリ)エ−テル、(ポリ)エステルにおいて
必要に応じてネオペンチルグリコ−ル成分以外の(ポ
リ)オ−ル成分(例えば、エチレングリコ−ル、ブタン
ジオ−ル、トリメチロ−ルプロパン等)をネオペンチル
グリコ−ルと組合わせて使用することができる。
【0012】成分(1)は、平均分子量約100〜50
00、好ましくは約100〜2000の範囲が好適であ
る。
【0013】ネオペンチル構造を有するジ(メタ)アク
リレ−ト系不飽和モノマ−の具体例としては、例えば、
ネオペンチルグリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、エチ
レンオキサイド付加ネオペンチルグリコ−ルジ(メタ)
アクリレ−ト、プロピレンオキサイド付加ネオペンチル
グリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ネオペンチルグリ
コ−ルとフタル酸とをエステル化反応させて得られるポ
リエステルジオ−ルを(メタ)アクリル酸と反応させて
なるポリエステルジ(メタ)アクリレ−ト、ネオペンチ
ルグリコ−ルとアジピン酸とをエステル化反応させて得
られるポリエステルジカルボン酸をグリシジル(メタ)
アクリレ−トと反応させてなるポリエステルジ(メタ)
アクリレ−ト、ネオペンチルグリコ−ルとヒドロキシピ
バリン酸とを反応させて得られるエステルジオ−ルを
(メタ)アクリル酸と反応させてなるエステルジ(メ
タ)アクリレ−ト等が挙げられる。
【0014】また、成分(1)として、上記したネオペ
ンチル構造を有するジ(メタ)アクリレ−ト系不飽和モ
ノマ−以外にも、例えば、(ポリ)エチレングリコ−
ル、トリメチロ−ルプロパン、ペンタエリスリト−ル等
のポリオ−ルもしくはこれらのポリオ−ル成分とアルキ
レンオキサイド(例えば、エチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド等)とのポリオ−ル付加物のポリ(メ
タ)アクリレ−ト、(ポリ)ウレタンポリ(メタ)アク
リレ−ト、(ポリ)シロキサンポリ(メタ)アクリレ−
ト等のその他の多官能アクリル系モノマ−類が使用でき
る。該その他のモノマ−類はネオペンチル構造を有する
ジ(メタ)アクリレ−ト系不飽和モノマ−100重量部
当たり約0〜100重量部、好ましくは約0〜50重量
部の範囲が好適である。
【0015】本発明塗料組成物で使用する樹脂(A)の
成分(2)は、ジアルキルフマレ−トを必須単量体成分
として含有する飽和重合体を含有する樹脂である。
【0016】該成分(2)は、例えば、ジブチルフマレ
−ト等のジアルキルフマレ−トを単独もしくは該ジアル
キルフマレ−トとその他のラジカル重合可能な不飽和モ
ノマ−との混合物をラジカル重合反応させることにより
製造できる。ジアルキルフマレ−トと共重合体させるそ
の他のラジカル重合可能な不飽和モノマ−としては、例
えば、メチル(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)ア
クリレ−ト、ブチル(メタ)アクリレ−ト、ヘキシル
(メタ)アクリレ−ト、オクチル(メタ)アクリレ−
ト、ラウリル(メタ)アクリレ−ト、シクロヘキシル
(メタ)アクリレ−ト等の(メタ)アクリル酸のC
1〜24のアルキル、又はシクロアルキルエステル類、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレ−ト、3−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレ−ト、ヒドロキシエチルビニルエ−テル、
(ポリ)アルキレングリコ−ルモノアクリレ−ト、及び
これらのモノマ−とラクトン(例えば、ε−カプロラク
トン等)との付加物等の水酸基含有ビニル不飽和モノマ
−類、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基含有不飽和モ
ノマ−類、パ−フルオロブチル(メタ)アクリレ−ト、
パ−フルオロイソノニルエチル(メタ)アクリレ−ト、
パ−フルオロオクチル(メタ)アクリレ−ト、3弗化エ
チレン等の弗素含有不飽和モノマ−類、グリシジル(メ
タ)アクリレ−ト、3,4−エポキシシクロヘキシルエ
チル(メタ)アクリレ−ト等のエポキシ基含有ビニルモ
ノマ−類、ビニルトリエトキシシラン、γ−(メタ)ア
クリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン等のシラ
ン不飽和モノマ−類、スチレン、ビニルトルエン、安息
香酸等の芳香族ビニルモノマ−類、(メタ)アクリロニ
トリル等の含窒素不飽和モノマ−類、酢酸ビニル等が挙
げられる。
【0017】成分(2)を製造するためのラジカル重合
反応は、従来から公知の方法、例えば、上記したモノマ
−類を不活性な有機溶剤中(例えば、イソプロピルアル
コ−ル、n−ブタノ−ル、トルエン、キシレン等)で重
合開始剤(例えば、アゾイソブチロニトリル、ベンゾイ
ルパ−オキサイド等)の存在下で、通常、約60〜15
0℃で約5〜24時間反応を続けることにより製造でき
る。
【0018】上記成分(1)、及び成分(2)の配合割
合は成分(1)100重量部に対して成分(2)が6〜
60重量部、好ましくは約7〜50重量部の範囲が好適
である。成分(2)が約6重量部を下回ると硬化塗膜の
収縮が大きくなってプラスチック部材に対する付着性が
低下し、一方約60重量部を上回ると塗膜表面硬度、耐
擦傷等が低下するので好ましくない。
【0019】本発明塗料組成物で使用する着色顔料
(B)は、塗料組成物に配合し着色することによってプ
ラスチック部材に意匠性、美粧性を持たせると共に外部
から見えないように隠蔽させるものである。
【0020】塗料組成物に配合する着色顔料(B)は上
記した目的からプラスチック部材を隠蔽するように配合
すれば良いが、本発明においては、特に硬化塗膜が約5
〜15μmの範囲の塗膜厚で隠蔽するように配合するこ
とが望まれる。即ち、隠蔽する塗膜厚が約5μmを下回
ると隠蔽性が低下するために隠蔽に必要な着色顔料の使
用量が多くなり、塗膜中に占める顔料体積が多くなって
プラスチック部材に対する付着性が低下するといった欠
点があり、一方塗膜厚が約15μmを上回ると着色顔料
の配合量は塗膜厚が約15μm以下の場合よりも少なく
てすむが塗膜内部の硬化性が悪くなるためにプラスチッ
ク部材に対する付着性が低下したり、またサ−モサイク
ル試験で塗膜が割れたりするといった欠陥を生じる、更
に塗膜表面と内部との硬化性の違いによって塗膜の仕上
り外観も低下するといった欠点がある。
【0021】着色顔料(B)としては、通常、着色塗料
で使用されている公知のものが使用できるが、特に耐候
性に優れた、例えば、二酸化チタン、カ−ボンブラック
等の無機系着色顔料、キナクリドン系等のキナクリドン
系顔料、ピグメントレッド等のアゾ系顔料、フタロシャ
ニンブル−、フタロシャニングリ−ン等のフタロシャニ
ン系顔料等の有機系着色顔料等を使用することが好まし
い。また、上記した顔料は1種もしくは2種以上組合わ
せて配合することができる。
【0022】着色顔料(B)の配合割合は、上記したよ
うに塗膜厚が約5〜15μmの範囲で隠蔽するように添
加すればよく、また顔料の種類によってもその配合量は
異なるが、通常、前記樹脂(A)100重量部に対して
二酸化チタン顔料の場合は約80〜250重量部、カ−
ボンブラック顔料の場合は約7〜20重量部、アゾ系顔
料の場合は約10〜30重量部、及びフタロシャニン系
の場合は約7〜30重量部の範囲で配合できる。 ま
た、上記した着色顔料以外に染料、充填剤、燐片状金属
粉末、パ−ルマイカ粉末等が配合できる。本発明塗料組
成物で使用する紫外線重合開始剤(C)はアセトフェノ
ン系化合物、及びチオキサントン系化合物を必須成分と
する。該紫外線重合開始剤(C)は塗膜厚約5〜15μ
mの範囲で硬化させるのに必要な成分である。
【0023】アセトフェノン系化合物としては、例え
ば、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−te
r−ブチル−ジクロロアセトフェノン、4−ter−ブ
チル−トリクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフ
ェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)
−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1
−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシフェノ
キシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケ
トン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2
−モルホリンプロパン−1等が挙げられる。また、チオ
キサントン系化合物としては、例えば、チオキサント
ン、2−クロルチオキサントン、2−メチルチオキサン
トン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピル
チオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン等が
挙げられる。
【0024】アセトフェノン系化合物、及びチオキサン
トン系化合物の配合割合は、樹脂(A)100重量部に
対してそれぞれの化合物が約2〜10重量部、好ましく
は約3〜8重量部の範囲が好適である。配合割合が約2
重量部を下回ると塗膜内部の硬化性が低下し、塗膜仕上
り外観、耐水性、付着性等が悪くなり、一方約10重量
部を上回ると硬化性の向上があまり認められないと共に
製品コストも高くなるので好ましくない。
【0025】本発明塗料組成物において、上記した以外
にも光開始助剤、有機溶剤等が配合できる。光開始助剤
としては、例えば、p−ジメチルアミノ安息香酸、p−
ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、p−ジメチルアミ
ノ安息香酸イソエチル、安息香酸2−ジメチルアミノエ
チル、及び各種アミン類等が挙げられる。有機溶剤とし
ては、プラスチック部材が溶解、変質等の恐れのない揮
発性のものを使用することが好適であり、例えば、トル
エン、キシレン等の芳香族系、アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン系、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系、エタノ−ル、
イソプロパノ−ル、ブタノ−ル等のアルコ−ル系、ペン
タン、ヘキサン等の脂肪族系等が挙げられる。
【0026】更に、本発明塗料組成物には、必要に応じ
て、光安定剤、紫外線吸収剤、ハジキ防止剤、顔料分散
剤、流動性調整剤、帯電防止剤、その他添加剤等が配合
できる。
【0027】本発明塗料組成物は、プラスチック部材に
従来から公知の方法、例えば、スプレ−法、浸漬法、ロ
−ルコ−タ−、グラビアコ−タ−、スクリ−ン等で塗装
・印刷し紫外線を照射することによって塗膜を形成する
ことができる。プラスチック部材としては、特に制限な
しに使用できるが、例えば、ポリカ−ボネ−ト、ポリ
(メタ)アクリレ−ト等の透明な素材を使用することが
好ましい。該部材の形態としては平板であっても成型さ
れていても構わない。塗装・印刷の膜厚は硬化膜厚で約
5〜15μmの範囲が好適である。塗装・印刷後に加熱
又はセッテングによって塗膜から有機溶剤を取り除いた
後に紫外線照射することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
【0029】フマレ−ト樹脂の製造例:攪拌機、コンデ
ンサ−の装置を備えた反応容器に、ジブチルフマレ−ト
40g、2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト25g、
メタクリル酸5g、メチルメタクリレ−ト10g、スチ
レン20g、及びアゾビスイソブチロニトリル2部のモ
ノマ−混合物をトルエン60g及び酢酸ブチル40gの
100℃有機溶剤液中に滴下しラジカル重合反応を行っ
て該樹脂を製造した。
【0030】実施例1 ネオペンチルグリコ−ルジアクリレ−ト80g、上記フ
マレ−ト樹脂20g(固形分)及びカ−ボンブラック
(東海カ−ボン社製、シ−ストS、商標名)12gをペ
イントコンデショナ−分散機を使用して粒度5μmにな
るまで分散し、更にこのものに紫外線重合開始剤(a)
2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2
−モルフォリノプロパン−1(下記式
【0031】
【化2】
【0032】)のアセトフェノン系開始剤5g、紫外線
重合開始剤(b)2,4−ジメチルチオサントン(下記
【0033】
【化3】
【0034】)のチオキサントン系開始剤4gを配合し
て実施例1の塗料を製造した。
【0035】実施例2〜6 表1に記載の配合量(g)で配合し実施例1と同様にし
て製造して実施例2〜6の塗料を得た。
【0036】比較例1〜6 表1に記載の配合量(g)で配合し実施例1と同様にし
て製造して比較例1〜6の塗料を得た。
【0037】表1において、下記の配合物は次ぎの意味
を示す。
【0038】ダイヤビ−ムUK−6074:三菱レイヨ
ン社製、商標名、ウレタンポリアクリレ−ト ダイヤビ−ムUK−6034:三菱レイヨン社製、商標
名、ウレタンポリアクリレ−ト 紫外線重合開始剤(c):ベンゾインメチルエ−テル 上記で得られた実施例及び比較例の塗料をアクリル板
(三菱レイヨン社製、商標名、アクリライトMR−20
0)表面に、乾燥膜厚が10μmになるようにスプレ−
塗装した後、60℃で5分間プレヒ−トし、続いて15
00mj/cm2(日本電池社製のUV照射装置CS型
を使用)の条件で紫外線を照射して硬化塗膜を得た。
【0039】塗膜性能を表1にまとめて示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1において塗膜性能は次ぎの基準で評価
した。
【0042】隠蔽性:塗膜が下地の黒及び白を覆い隠す
性能を肉眼で評価した。アクリル板に代えて隠蔽試験用
の下地(JIS5400 7.2のものを使用した)を
使用した以外は上記と同様の方法で硬化塗膜を得た。○
は下地が見えないもの、△は下地が透けて見えたもの、
×は下地が著しく透けて見えたものを示す。
【0043】付着性:素地に達するように鋭利な刃物で
塗膜に大きさ1×1mmのゴバン目を100個作り、そ
の塗膜に粘着セロファンテ−プを粘着し、それを急激に
剥離した後ゴバン目塗膜を評価した。○は塗膜の剥離が
全く認められなかったもの、△は塗膜の剥離が少し認め
られたもの、×は塗膜の剥離が著しいものを示す。
【0044】耐溶剤性:塗膜表面をキシロ−ルを含むガ
−ゼで20回擦った後、塗膜外観(傷、艶引け等)を評
価した。○は良好、△は少し劣る、×は著しく劣るもの
を示す。
【0045】耐水性:40℃の水道水に240時間浸漬
し塗膜性能(フクレ、白化、付着性)を試験前の性能と
比較して評価した。○は良好、△は少し劣る、×は著し
く劣るものを示す。
【0046】
【発明の効果】本発明は上記したような構成を有するこ
とから、隠蔽した塗膜においても硬化性、耐溶剤性、付
着性、耐水性などの性能が優れるといった顕著な効果を
発揮するものである。
【0047】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記成分 (A)(1)ラジカル重合可能な二重結合を少なくとも
    2個有する多官能不飽和モノマ−、及び(2)ジアルキ
    ルフマレ−トを必須単量体成分として含有する飽和重合
    体を含有する樹脂成分、 (B)着色顔料、及び (C)アセトフェノン系化合物、及びチオキサントン系
    化合物を必須成分とする紫外線重合開始剤を含有するこ
    とを特徴とする紫外線硬化型塗料組成物。
  2. 【請求項2】上記樹脂(A)の成分(1)が分子骨格と
    してネオペンチル構造を有するジ(メタ)アクリレ−ト
    系不飽和モノマ−であることを特徴とする請求項1に記
    載の塗料組成物。
  3. 【請求項3】上記樹脂(A)の成分(1)、及び成分
    (2)の配合割合が成分(1)100重量部に対して成
    分(2)が6〜60重量部であることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の塗料組成物。
  4. 【請求項4】着色顔料が約5〜15μmの硬化塗膜で隠
    蔽するように配合してなることを特徴とする請求項1に
    記載の塗料組成物。
  5. 【請求項5】上記アセトフェノン系化合物、及びチオキ
    サントン系化合物の配合割合が上記成分(A)100重
    量部に対してそれぞれ2〜10重量部であることを特徴
    とする請求項1に記載の塗料組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100774076B1 (ko) * 2006-09-11 2007-11-06 에스에스씨피 주식회사 칼라코팅용 하이솔리드 자외선 경화형 도료 조성물
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