JPH08238090A - 新規カルシウム結合タンパク - Google Patents
新規カルシウム結合タンパクInfo
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- JPH08238090A JPH08238090A JP7045564A JP4556495A JPH08238090A JP H08238090 A JPH08238090 A JP H08238090A JP 7045564 A JP7045564 A JP 7045564A JP 4556495 A JP4556495 A JP 4556495A JP H08238090 A JPH08238090 A JP H08238090A
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Abstract
カルシウム結合タンパク、その製造方法該タンパクに対
する抗体及びその利用に関する。
Description
ンパク、それをコードするDNA、該カルシウム結合タ
ンパクに対する抗体、該抗体を産生するハイブリドー
マ、該抗体を含んで成る診断薬等に関する。
殖や分化の調節に関与していることが知られている。一
方、細胞内カルシウムイオンは、細胞内情報伝達の鍵と
なる伝達因子の一つである。このカルシウムシグナル
は、各種のカルシウム結合タンパク(CaBP)により
媒介される。カルシウム結合タンパクは、カルモジュリ
ン、トロポニンC、S100タンパクファミリーなどの
EFハンドモチーフ(カルシウム結合部位)を有するも
のと、アネキシンファミリーなどのEFハンドを持たな
いものとに大別できる。これらはそれぞれ異なったそれ
ぞれに重要な生理的役割を担っていると推測されるが、
その生理的役割は必ずしも明らかではない。
的な細胞反応の多くを媒介し、細胞分裂に必要とされる
一般的なCaBPである。これに対し、S100タンパ
クファミリーのCaBPは細胞周期特異的または、細胞
種特異的に発現し、細胞分裂・分化の特定のシグナルの
伝達に係わっていると推測されている。S100タンパ
クファミリーには、S100α、S100β、カルサイ
クリン、MRP8、MRP14などがあり、それぞれ2
つのEFハンドモチーフを有する。
性を持つタンパクが存在することが見いだされた。これ
はS100タンパクファミリーに属する新規タンパクで
あることが明らかとなり、CAAF1(Calcium
binding protein in Amnio
tic Fluid 1)と名付けられた。
ンパクは、皮膚、角膜、および全身の扁平上皮粘膜の扁
平上皮細胞、また好中球、マクロファージに発現し、細
胞の分化、増殖に関連していると考えられている。ま
た、上記ウシカルシウム結合タンパクに対する抗体を用
いた免疫組織学的解析から、ヒトにおいても上記ウシカ
ルシウム結合タンパクに相同なタンパクの存在が強く示
唆されている。また癌(扁平上皮癌)、炎症性疾患等の
病変部における、その発現様式の正常部位との差異か
ら、診断薬としての有用性も示唆されている。
能を調べることは細胞増殖、分化機構の解明に重要であ
り、それに関連した疾患の解明、診断及び治療に有用な
知見を与えると期待される。特に、ヒトでの上記ウシカ
ルシウム結合タンパクに相同なタンパクの存在、その発
現様式、生理的役割等に強い関心が持たれている。
カルシウム結合タンパク及びその製造方法、その製造の
ための遺伝子系、該タンパクに対する抗体、その利用方
法等を提供しようとするものである。
すウシのカルシウム結合タンパクをコードするcDNA
によりヒトcDNAライブラリーをスクリーニングする
ことにより新規cDNAをクローニングすることに成功
した。さらにそのDNA配列を決定し、コードされるア
ミノ酸配列を推定した。このタンパクはこれまで知られ
ていなかったS100タンパクファミリーに属する新規
カルシウム結合タンパクであり、CAAF1と命名し
た。
ノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含んで成るカ
ルシウム結合タンパクを提供する。本発明はまた、上記
タンパクをコードするDNA、該DNAを含んで成る発
現ベクター、及び該発現ベクターにより形質転換された
宿主を提供する。
とによる、又は上記の宿主を用いる、前記カルシウム結
合タンパクの製造方法を提供する。本発明はさらに、前
記カルシウム結合タンパクに対する抗体、該抗体を産生
するハイブリドーマ及び該抗体の製造方法を提供する。
本発明はさらに、前記抗体を含んで成る診断薬及び分析
方法を提供する。
列番号:1に示すアミノ酸配列と実質的に同じアミノ酸
配列を含んで成る。実質的に同一とは、完全に同一であ
るか、又は1個もしくは少数個のアミノ酸において修飾
されており、且つカルシウム結合活性を維持しているこ
とを意味する。ここで修飾とは、配列番号:1に示すア
ミノ酸配列に対してアミノ酸が欠失、付加もしくは他の
アミノ酸による置換が行われているか、又はこれらの組
合わせによりアミノ酸配列が変更されていることを意味
する。
すアミノ酸配列の全アミノ酸数に対して10%程度以
下、例えば10個以下、好ましくは5個以下を意味す
る。従って、本発明において配列番号:1に示すアミノ
酸配列と実質的に同じアミノ酸配列には、1〜10個、
好ましくは1〜5個のアミノ酸が付加、欠失又は置換さ
れており、なおカルシウム結合活性をもたらすアミノ酸
配列を包含する。本発明はまた、上記のごとき種々のア
ミノ酸配列を有するカルシウム結合タンパクの断片をも
含む。これらの断片は、それがカルシウム結合活性を有
するか否かに拘らず、カルシウム結合タンパクに対する
抗体の製造のための免疫原として有用である。
合タンパク又はその断片と、他のタンパクとの融合タン
パクをも包含する。融合タンパクを構成するパートナー
となるタンパクとしては、グルタチオン−S−トランス
フェラーゼ、スーパーオキシドディスムターゼ、lac
Z等、任意のタンパクが挙げられる。このような融合タ
ンパクは、本発明のカルシウム結合タンパク又はその断
片を組換え技法により効率よく発現させるために有用で
ある。本発明は、上記カルシウム結合タンパクおよびそ
の断片の誘導体に関する。
クの誘導体は、グリコシル化変異体及び他の化学成分と
の共有又は凝集接合体を包含する。共有誘導体は該カル
シウム結合タンパクのアミノ酸側鎖、N−又はC−末端
の官能基を、当業界において良く知られている手段によ
り結合することによって調製され得る。これらの誘導体
は、カルボキシル末端又はカルボキシル基を含む残基の
脂肪族エステル又はアミド、ヒドロキシル基を含む残基
のO−アシル誘導体、及びアミノ末端又はアミノ基含有
残基、たとえばリジン又はアルギニンのN−アシル誘導
体を含有するが、但しこれだけには限定されない。アシ
ル基はアルキル成分、たとえばC3 〜C 18の直鎖アルキ
ルの基から選択され、それによって、アルカノイルアロ
イル種を形成する。
ム結合タンパク質又はそのフラグメントとの共有接合体
である。これらの誘導体は、組換え培養、たとえばN
−、C−末端融合において、又は反応性側基をとおして
のタンパク質の架橋において有用な当業界において知ら
れている物質の使用により合成され得る。架橋剤とのカ
ルシウム結合タンパク質の好ましい反応部位は、遊離ア
ミノ基、遊離カルボキシル基、炭水化物成分及びシステ
イン残基である。
会合による誘導体の使用にも関する。本発明のカルシウ
ム結合タンパクはまた、たとえば該カルシウム結合タン
パク測定系に利用するため、たとえばクロラミンT方法
により放射性ヨウ素化され、稀土類キレート等の蛍光成
分、又は他の検出可能基に結合、ラベルされ得る。本発
明はさらに、前記のカルシウム結合タンパク質、その断
片又はその融合蛋白質の製造方法をも提供する。
カルシウム結合タンパクは、例えばヒトの組織から単離
・精製することができる。単離・精製は既知の様々な精
製法を組み合わせることにより、必要とされる純度に精
製することができる。精製法には、例えば、陽イオン交
換、陰イオン交換、ゲル濾過、疎水性、等電点、免疫ア
フィニティー、キレートアフィニティー、逆相などの各
クロマトグラフィー、塩析などの分別沈殿等が用いられ
る。他の方法も可能である。
ンパクを得た後、そのままプロテインシークエンサーに
より、N末端からアミノ酸配列を決定することができ
る。N末端付近以外のアミノ酸配列は、たとえばまず適
当なプロテアーゼ等により該カルシウム結合タンパクを
分解し、分解産物である部分ペプチドを、逆相クロマト
グラフィーなどの精製法により精製し、そのアミノ酸配
列をN末端から同様に決定し、その配列を組み合わせる
ことにより全体のアミノ酸配列を決定することができ
る。
ことができるが、それは必ずしも必要ではない。たとえ
ば下記に示す一般的方法にて、一部のアミノ酸配列から
該カルシウム結合タンパクをコードするDNAをクロー
ニングしてその塩基配列を決定し、その配列から該カル
シウム結合タンパクのアミノ酸配列を導き出すことも可
能である。
断片はまた、常法に従って化学合成することもできる。
それらの方法は、Janis D.Young, Solid Phase Peptide
Synthesis. (Pierce Chemical Co., Rockford, IL, 19
84); M.Bondanszky 及びA.Bondanszky. The Practice o
f Peptide Synthesis. (Springer-Verlag. New York.19
84)並びにM.Bondanszky. The Principles of Peptide S
ynthesis. (Springer-Verlag. New York. 1984)に記載
されているような方法を包含する。それらの全てが本明
細書中に参考として含まれる。
物法、混合酸無水物法、活性エステル(例えば、p−ニ
トロフェニルエステル、N−ヒドロキシスクシンイミド
エステルまたはシアノメチルエステル)法、カルボジイ
ミダゾール法、酸化−還元法、またはDCC/添加剤法
を使用することができる。固相及び溶液相合成の両方が
前記方法に適用可能である。
成において典型的に使用されるような上記方法に従っ
て、通常はアミノ酸を末端アミノ酸に1つずつ順番に縮
合させることを含んで成るいわゆる段階法により、また
はペプチド断片を末端アミノ酸にカップリングさせるこ
とにより、適当に調製される。正しくない位置における
カップリングを防ぐために、カップリング反応で使われ
ないアミノ基を保護しなければならない。
がそのカルボキシル基を通して不溶性担体または支持体
に結合される。不溶性担体はそれが反応性カルボキシル
基への結合能力を有する限り特に限定されない。そのよ
うな不溶性担体の例としては、ハロメチル樹脂、例えば
クロロメチル樹脂またはブロモメチル樹脂、ヒドロキシ
メチル樹脂、フェノール樹脂、tert−アルキルオキ
シカルボニルヒドラジド化樹脂等が挙げられる。
性化カルボキシル基と予め形成されたペプチド鎖の反応
性アミノ基との縮合を介して順次結合され、段階的にペ
プチドが合成される。完全な配列が合成された後、不溶
性担体からペプチドが切断され、ペプチドが得られる。
この固相アプローチは、Merrifieldらにより
J.Am.Chem.Soc, 85:2149-2156 (1963)中に一般的に記載
されている。この記載は参考として本明細書中に組み込
まれる。一般的なペプチド分離の手段、例えば抽出、沈
殿、電気泳動および様々な形態のクロマトグラフィー等
により、調製した該カルシウム結合タンパク又はその断
片を反応混合物から単離精製することができる。
ンパク、その断片又はその融合タンパクの好ましい製造
方法は遺伝子工学的方法である。この方法においては、
所望のタンパク又はポリペプチドをコードするDNAを
含んで成る発現ベクターにより形質転換された宿主を培
養し、該培養物から目的とするタンパク又はポリペプチ
ドを採取する。このための宿主としては、原核細胞でも
真核細胞でもよい。原核細胞は例えば細菌であり、これ
はグラム陽性菌でもグラム陰性菌でもよい。
herichia coli)が挙げられ、グラム陽性
菌としては例えばバシルス・サブチリス(Bacill
ussubtilis)、バシルス・リウクエホルミス
(Bacillus liqueformis)等、宿
主として常用されているものを有利に用いることができ
る。原核性宿主としてはさらに、放細菌、例えばストレ
プトマイセス(Streptomyces)属微生物を
用いることもできる。
等真核細胞でもよい。下等真核細胞としては、例えば扱
子菌、真菌等が挙げられる。真菌としては、単細胞真菌
である酵母、又は糸状真菌が好ましい。酵母としては、
例えばサッカロミセス(Saccharomyces)
属酵母、例えばサッカロミセス・セレビシエー(Sac
charomyces cerevisiae)等が挙
げられ、糸状真菌としてアスペルギルス(Asperg
illus)属糸状菌、例えばアスペルギルス・ニガー
(Aspergillus niger)、アスペルギ
ルス・オリゼー(Aspergillus oriza
e)等、さらにはペニシリウム(Penicillu
s)属糸状菌等が用いられる。
でもよい。動物性宿主としては昆虫又はその培養細胞、
哺乳類又はその培養細胞等が挙げられる。昆虫としては
典型的にはカイコ及びその培養細胞が使用され、哺乳類
としては、マウス、ラット、ハムスター、ウシ、ブタ等
又はその培養細胞、あるいはヒトの培養細胞が使用でき
る。動物細胞の具体例としては、例えばチャイニーズ・
ハムスター・卵巣細胞(CHO)、HeLa細胞、小ラ
ット腎臓細胞(BRK)、サル細胞(COS)等が挙げ
られる。
ることにより、宿主が動・植物の場合にはそれらを飼育
又は栽培することにより行われる。培養、飼育、栽培は
すでに確立されている常法に従って行うことができる。
培養物から、本発明のタンパクを単離・精製するには、
タンパクの単離・精製に用いられる常法を用いればよ
く、例えばヒトの組織単離・精製する方法として前に列
挙した単離操作を適宜組合わせて行うことができる。
断片は、それの所望の用途に依存して様々な純度におい
て得ることができる。本明細書中に開示されるタンパク
質精製技術を使って、または本明細書に記載される抗体
による免疫アフィニティークロマトグラフィーにおいて
精製を行うことができる。この免疫アフィニティークロ
マトグラフィーの概要は、本明細書中に示されている。
使用するため、本発明のタンパクをコードする遺伝子、
典型的にはDNAを提供する。このDNAは、典型的に
は配列番号:1に示す塩基配列を有するものが挙げられ
るが、それに限定されるものではなく、配列番号:1に
記載するアミノ酸配列をコードするコドンの縮重に基づ
く種々の塩基配列を有するDNAも本発明に含まれる。
さらに、上に記載した意味において、配列番号:1に記
載するアミノ酸配列と実質的に同じアミノ酸配列を含ん
で成るタンパクをコードするDNAも本発明に含まれ
る。さらには、前記のタンパク断片又は融合タンパクを
コードするDNAも本発明に含まれる。
イブリダイズすることができる程度に相同性を有し、な
おカルシウム結合活性を有するタンパクをコードしてい
るDNAをも包含する。ハイブリダイゼーション(ある
いは相補的DNA鎖の2本鎖形成過程であるリアソシエ
ーション)に及ぼす因子は、温度、塩濃度、塩基対形成
の誤り、DNA断片の長さ、多様性、などがある。また
形成された2本鎖核酸の安定性は、融解温度(Tm、5
0%融解を起こす温度)で表わされるが、一般にプロー
ブDNAが150塩基対以上の場合、最も高いハイブリ
ダイゼーション速度が得られるTm−25℃の温度でハ
イブリダイゼーションを行うのが一般的である。
性に影響をうけるが、ハイブリダイゼーションを行う温
度として、通常68℃、50%ホルムアルデヒド存在下
では42℃が用いられることが多い。この場合のハイブ
リダイゼーションの条件としては、例えば、6XSS
C、50%ホルムアミド、5Xデンハルツ溶液、20mM
Tris−HCl、0.5% SDS、100μg/ml
変性サケ精子DNA、pH7.5溶液中、42℃、1昼夜
が用いられる。相同性の程度は好ましくは60%以上、
さらに好ましくは70%以上である。
トの組織、例えばヒトの好中球又はケラチノサイトから
作製したcDNAライブラリーを、ヒト該カルシウム結
合タンパクをコードするcDNA又はその断片から調製
したプローブによりスクリーニングすることにより得ら
れる。こうして得られたDNAは、例えば配列番号:1
に示す塩基配列を有する。
パクから得られたアミノ酸配列を使ってPCRプライマ
ーを推定し、RT−PCRによりDNAプローブを合成
し、次いで該DNAプローブを用いて該カルシウム結合
タンパクのcDNAを単離できる。幾つかの標準法はM
aniatisら、Molecular Cloning, A Laboratory
Manual (Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring
Harbor NY) またはF.M.Ausubelら、Biolog
y (Greene Publishing Associates. Brooklyn,NY)に記
載されているかまたは参照されている。
りその塩基配列を決定する事ができる。該塩基配列か
ら、CAAF1の一次翻訳産物のアミノ酸配列、即ち、
起こりうる翻訳後修飾前のアミノ酸配列が導き出され
る。配列番号:1に示すアミノ酸配列と同一ではないが
実質的に同じアミノ酸配列、すなわち、1〜少数個のア
ミノ酸の付加、欠失、置換等の修飾を有するアミノ酸配
列をコードするDNAは、例えば配列番号:1に示す塩
基配列を有するDNAを鋳型として用い、変異原プライ
マーにより部位特定変異誘発を生じさせることにより作
製することができる。
必要条件ではない。例えば、特定の残基位置における変
異体の性質を最適化するために、標的コドンにおいてラ
ンダム突然変異誘発を行い、次いで発現されたCAAF
1変異体を所望の性質についてスクリーニングすること
ができる。既知配列を有するDNA中の予め決められた
部位に置換変異を作製する方法は当業界で公知であり、
例えばM13プライマー突然変異誘発がある。
NAは、目的とする断片より長いタンパクをコードする
DNAを制限酵素で切断することにより、もしくはエキ
ソヌクレアーゼにより任意の長さに短縮することによ
り、または、目的とする断片より長いタンパクをコード
するDNAに翻訳開始コドン又は翻訳終止コドンを導入
することにより作製することができる。
り、例えば固相合成法、例えばホスホアミダイト法、等
により化学合成することもできる。融合タンパクをコー
ドするDNAは、本発明のカルシウム結合タンパク又は
その断片をコードするDNAと、融合タンパクを構成す
るパートナータンパクをコードするDNAとを連結する
ことにより作製される。
的に関連する時それらは作用可能に連結される。例え
ば、ポリペプチドがプレタンパク質として発現されるか
または膜への該ポリペプチドの局在化もしくは該ポリペ
プチド分泌に関係するならば、プレ配列または分泌リー
ダーのDNA該ポリペプチドに作用可能に連結される。
ポリペプチドの転写を調節する場合、プロモーターがコ
ード配列に作用可能に連結される。翻訳を可能にするよ
うにコード配列が置かれる場合、リボゾーム結合部位が
コード配列に作用可能に連結される。一般に、作用可能
に連結されるとは、連続しており且つ読み枠内であるこ
とを意味する。しかしながら、或は遺伝的要素例えばリ
プレッサー遺伝子は連続的には連結されないが、発現を
調節するオペレーター配列に結合している。
はその断片をコードするDNAを発現するベクターを提
供する。発現ベクターは、通常は適当な宿主細胞中で認
識される適当な遺伝的調節要素に、作用可能に連結され
た目的遺伝子を含有する自己複製性DNAまたはRNA
構成物である。それらの調節要素は適当な宿主内での発
現に作用することができる。発現に必要な調節要素の特
定の型は、使用する最後の宿主細胞に依存するだろう。
ー系または真核プロモーター発現調節系であることがで
き、そのようなものとしては、転写プロモーター、転写
の開始を調節する任意のオペレーター、mRNA発現レ
ベルを高める転写エンハンサー、適当なリボソーム結合
部位をコードする配列、並びに転写および翻訳を終結さ
せる配列が挙げられる。発現ベクターは通常該ベクター
を宿主細胞と独立に複製させる複製開始点も含む。
コードするDNAを含む。該DNAはウイルス性プロモ
ーターの調節下にあることができ、そして選択マーカー
をコードすることができる。本発明は、原核または真核
宿主中で、本発明のタンパクをコードするDNAを発現
することができる発現ベクターの利用も包含する。個々
で、該ベクターは宿主と適合性であり、本発明のタンパ
クをコードするDNAは、該ベクターを含む宿主に発現
されるようにベクター中に挿入される。
中で安定な発現のため、または細胞あたりの所望の遺伝
子のコピー数を大きく増やす増幅のためにデザインされ
る。しかしながら、常に発現ベクターが宿主細胞中で増
殖することを要求する必要はない。宿主細胞により認識
される複製開始点を含まないベクターを使って様々な宿
主中で本発明のタンパクの一時的発現を行うことが可能
である。組み換えによって宿主DNA中への本発明のタ
ンパクをコードするDNAの組み込みを引き起こすベク
ターを用いることも可能である。
テリオファージ、組み込み可能なDNA断片、および宿
主のゲノム中へのDNAの組み込みが可能である他のビ
ヒクルを含んで成る。発現ベクターは、作用可能に連結
された遺伝子の発現を行う遺伝的調節配列を含む特殊化
されたベクターである。プラスミドが最もよく使われて
いるベクターの形態であるが、同等な機能を供給しそし
て当業界で既知であるかまたは既知になる他のあらゆる
形態のベクターも本明細書中での使用に適当である。
生物、下等真核生物および酵母または高等真核生物が挙
げられる。原核生物としては、グラム陰性およびグラム
陽性生物、例えば大腸菌(E.coli)およびB.サ
ブチルス(B.subtilis)が挙げられる。下等
真核生物としては、酵母、例えばS.セレビシェー
(S.cerevisiae)およびピチア(Pich
ia)並びにタマホコリカビ(Dictyosteli
um)といった種が挙げられる。高等真核生物として
は、昆虫細胞のような非哺乳類起源と、ヒト、霊長類お
よびげっ歯類のような哺乳類起源の両方の動物細胞から
の確立された組織培養細胞系が挙げられる。
のための広範なベクターを含む。本明細書で使用する
時、大腸菌とそのベクターなる語は、他の原核生物用の
同等なベクターを包含するように包括的に用いられるだ
ろう。DNAを増幅させるための代表的なベクターはp
BR322または任意のその誘導体である。カルシウム
結合タンパク質またはその断片を発現させるのに使われ
るベクターとしては、lacプロモーターを含むもの
(pUCシリーズ);trpプロモーターを含むもの
(pBR322−trp);Ippプロモーターを含む
もの(pINシリーズ):λ−pPまたはpRプロモー
ターを含むもの(pOTS);またはptacといった
ハイブリッドプロモーターを含むもの(pDR540)
といったベクターが挙げられるがそれに限定されない。
Brosiusら、 "Expression Vector Employing La
mbda-, trp-, lac-, and Ipp-derived Promoters", Vec
tors:A Survey of Molecular Cloning Vectors and The
ir Uses (Raymond L.RodriguezおよびDavid T.Denhardt
編)中、Buttersworth. Boston. 1988. 10章、205-236
を参照のこと。
stelium)といった下等真核生物を、本発明のタ
ンパクコード配列含有ベクターを使って形質転換するこ
とができる。本発明の目的上、多数の他の株および種も
利用できるけれども、最もよく使われる下等真核宿主は
パン酵母のサッカロミセス・セレビシェー(Sacch
aromycec cervisiae)であり、それ
は下等真核生物を包括的に表わすのに用いられるだろ
う。酵母ベクターは、複製開始点(組み込み型のもので
ない限り)、選択遺伝子、プロモーター、本発明のタン
パクをコードするDNA、翻訳終結、ポリアデニル化お
よび転写終結のための配列から成る。
グリセレートキナーゼのような構成的プロモーターおよ
び種々の他の解糖酵素遺伝子プロモーターまたはアルコ
ールデヒドロゲナーゼ2プロモーターもしくはメタロチ
オネインプロモーターのような誘導性プロモーターを含
む。適当なベクターは、次の型の誘導体を含む:自己複
製性低コピー数型(例えばYRpシリーズ):組み込み
型(例えばYIpシリーズ)、またはミニクロモソーム
型(例えばYCpシリーズ)。
性な該カルシウム結合タンパクの発現に好ましい宿主細
胞である。理論的には、無脊椎動物源からであろうと任
意の真核生物組織培養細胞系が利用できる。しかしなが
ら哺乳類細胞が好ましい。そのような細胞の形質転換ま
たはトランスフェクションおよび増殖は日常的技術とな
っている。有用な細胞系の例としては、HeLa細胞、
チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞系、子ラッ
ト腎臓(BRK)細胞系、昆虫細胞系およびサル(CO
S)細胞系が挙げられる。
は、通常、複製開始点、プロモーター、リボソーム結合
部位、RNAスプライス部位(ゲノムDNAを使用する
場合)、ポリアデニル化部位および転写終結部位を含
む。それらのベクターは通常は選択遺伝子または増幅遺
伝子も含有する。適当な発現ベクターは、アデノウイル
ス、SV40、パルボウイルス、ワクシニアウイルスま
たはシトメガロウイルスのように起源に由来するプロモ
ーターを担持しているプラスミド、ウイルスまたはレト
ロウイルスであることができる。
CDNA1;pCD(Okayamaら、Mol. Cell Bi
ol.5:1136-1142. 1985):pMClneo Poly A(Thomas
ら、Cell 51:503-512. 1987):およびpAC373また
はpAC610といったバキュロウイルスベクターが挙
げられる。本発明は、カルシウム結合タンパク質または
その断片をコードするDNAを含むベクターにより、形
質転換された細胞を提供する。
術を使って作製された該カルシウム結合タンパク発現ベ
クターにより形質転換またはトランスフェクトされてい
る細胞である。形質転換された宿主細胞はカルシウム結
合タンパク質またはその断片を発現するが、そのDNA
のクローニング、増幅および操作の目的ではカルシウム
結合タンパクを発現する必要はない。本発明のタンパク
及びそれをコードするDNAは、種々の用途を有する。
すなわちDNAは、それがコードしているタンパクの製
造のために使用されるほか、関連のもしくは相同のカル
シウム結合タンパクをコードする遺伝子、カルシウム結
合タンパクサブタイプをコードする遺伝子および異なる
種の該カルシウム結合タンパクをコードする遺伝子を検
出又は同定するのに特に有用である。
の存在を検出又は定量するための種々の測定系及び診断
薬における、該カルシウム結合タンパク、その断片、ペ
プチド及びそれらの融合生成物の使用にも関する。本発
明のカルシウム結合タンパク又はその断片は、上記測定
系における、標準物質としても利用可能である。
その断片は、該カルシウム結合タンパク又はその断片に
特異的な抗血清又は抗体産生のための免疫原として使用
され得る。精製された該カルシウム結合タンパクは、純
度の高くない該カルシウム結合タンパク調製物の免疫に
より調製されるモノクローナル抗体をスクリーニングす
るためにも使用され得る。さらに、該カルシウム結合タ
ンパク断片はまた、本発明の抗体を産生するための免疫
原としても利用することができる。
和性を有する抗体を提供する。たとえば、本発明は、配
列番号:1に示されるアミノ酸配列を持つカルシウム結
合タンパクへの親和性を有する、又はそれに対して作製
された抗体、およびその抗体のフラグメントに関する。
抗体は、その天然に存在する型及びその組換え体型の該
カルシウム結合タンパク及びその断片に対し、作製する
ことができる。本発明のカルシウム結合タンパクの断片
に対する抗体は、免疫原性タンパク質と該断片との接合
体により動物を免疫する事により作製することができ
る。モノクローナル抗体は、所望する抗体を分泌する細
胞から調製される。これらの抗体は、カルシウム結合タ
ンパク質に対する結合についてスクリーンされ得る。
断片は、免疫原として使用されるべきポリペプチドに融
合、または共有結合して、免疫する事ができる。カルシ
ウム結合タンパク質及びそのフラグメントは、種々の免
疫原、たとえばキーホールリンペットヘモシアニン、ウ
シ血清アルブミン、破傷風トキソイド等に融合、又は共
有結合して免疫する事ができる。免疫する動物は、ウ
シ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、ウサギ、ニワトリ、モルモッ
ト、ラット、マウス等、免疫し目的の抗体を得る事がで
きる動物であればその種を選ばない。
法の説明には、たとえば、Microbiology, Hoeber Medic
al Division (Harper and Row. 1969), Landsteiner, S
pecificity of Serological Reactions (Dover Publica
tions. New York. 1962)及びWilliamsなど、Me
thods in Immunology and Immunochemistry 、第1巻
(Academic. Press. New York. 1967)(これらすべて
は、引用により本発明書に組込まれる)を参照のこと。
典型的な方法は、抗原による動物の過剰免疫を包含す
る。
って得ることができる。ウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、ウ
サギ、ニワトリ、モルモット等の動物に上記抗原ペプチ
ドを単独で、あるいはアジュバントと混合して定期的に
免疫する。望ましくは3回以上の免疫の後、免疫した動
物の血液、卵等を採取し、ポリクローナル抗体を回収す
ることができる。本発明はまた、該カルシウム結合タン
パクと結合性を有するモノクローナル抗体を提供する。
本発明はさらに、前記のモノクローナル抗体を産生する
ハイブリドーマを提供する。
マウス、ラットなどのゲッ歯類、霊長類、ヒト等からモ
ノクローナル抗体を調製することが所望される。そのよ
うなモノクローナル抗体を調整するための技法の説明
は、Stitesなど、Basicand Clinical Immunolog
y. (Lang Medical Publications. Los Altos. CA. 第4
版)及びこの中の引例、及び特に、Kohler and Milstei
n. Nature 256:495 〜497 (1975)(モノクローナル抗体
の1つの作製方法を論じる)に見出され得る。
記抗原を単独で、あるいはアジュバントと混合して定期
的に免疫する。望ましくは3回以上の免疫の後、例えば
脾臓、リンパ節を摘出し、そのB細胞を適当な骨髄腫細
胞と細胞融合させる。その融合細胞は、インビトロで培
養できる「ハイブリドーマ」である。得られたハイブリ
ドーマ細胞を、例えば10%ウシ胎児血清を含むHAT
−RPMI1640培地等の適当な培養液中で培養す
る。
A,ELISA等で検出することにより、カルシウム結
合タンパク質に対し特異的に反応する抗体を産生するハ
イブリドーマ細胞株を選択し、クローン化する。各クロ
ーンは、免疫原に対する1つの抗体種を分泌する。得ら
れる個々の抗体種は、免疫原性物質上に認識される特異
的部位(エピトープ)に応答して生成される、免疫動物
からの単一のB細胞の生成物である。CAAF1と反応
するモノクローナル抗体は、例えばマウスまたはラット
腹腔にハイブリドーマ細胞を移植し、得られた腹水から
回収することができる。また、ハイブリドーマ細胞の培
養上清から回収することもできる。
ローナル抗体は、硫安沈殿、クロマトグラフィーなどの
公知の方法により分離精製することができる。本発明の
抗体はまた、アフィニティークロマトグラフィーのため
に使用され得る。このアフィニティークロマトグラフィ
ーは、該カルシウム結合タンパクの精製に用いることが
できる。抗体が固体支持体、たとえば粒子、たとえばア
ガロース、セファロース又は同様のものに結合されてい
るカラムを調製し、ここで該カルシウム結合タンパクを
含む試料をカラムに通し、カラムが洗浄され、続いて弱
い変性剤を流すことにより、精製された該カルシウム結
合タンパクが溶出される。
カルシウム結合タンパクの測定方法およびその断片の検
出法および測定方法を提供する。該カルシウム結合タン
パクの検出系、測定系は、均質(遊離試薬と該カルシウ
ム結合タンパク−抗体複合体との間で分離段階を含まな
い)又は不均質(分離段階を含む)であり得る。該カル
シウム結合タンパクの検出系、測定系は典型的には、該
カルシウム結合タンパクに結合親和性を有する標識され
た抗体、カルシウム結合タンパク質の源(天然に存在す
るもの又は組換えのもの)及びラベルされた遊離化合物
から結合体を分離するための手段、たとえば該カルシウ
ム結合タンパクを固定するための固相化した該カルシウ
ム結合タンパクに結合親和性を有する抗体を含んで成
る。
ルシウム結合タンパクおよびその断片を、共有結合又は
非共有結合により直接的又は間接的に標識することによ
って、検出可能なシグナルを直接的又は間接的に得るこ
とができる。直接的な標識には、たとえば放射性ラベ
ル、たとえば 125I、酵素(アメリカ特許第3,64
5,090号)、たとえばペルオキシダーゼ及びアルカ
リフォスファターゼ、及び蛍光ラベル(アメリカ特許第
3,940,475号)などがある。また、たとえばビ
オチニル化と、ビオチンへの上記標識群の1つで標識し
たアビジン、ストレプトアビジンの結合を包含する。た
とえば、標識されていない抗体は、その抗体を認識する
標識された第2抗体を用いることによって使用され得
る。
る抗体を用い、放射免疫測定法(RIA)、酵素免疫測
定法(EIA)、蛍光免疫測定法(FIA)、などの公
知の免疫測定法を構築することにより、該カルシウム結
合タンパクまたはその断片を検出又は測定することがで
きる。公知の免疫測定法の一つの例として、いわゆる競
合免疫測定法の応用が考えられる。例えば、検体に放射
性同位元素等で標識した該カルシウム結合タンパクを一
定量混合し、さらに抗該カルシウム結合タンパク抗体を
混合し検体中の該カルシウム結合タンパクおよび標識該
カルシウム結合タンパクと反応させる。
識該カルシウム結合タンパクと競合して抗該カルシウム
結合タンパク抗体と反応するため、検体中に該カルシウ
ム結合タンパクが存在する分、標識該カルシウム結合タ
ンパクとの反応が減少する。反応後、抗該カルシウム結
合タンパク抗体をあらかじめ固相担体に結合させておく
か、抗イムノグロブリン抗体、プロテインAと抗該カル
シウム結合タンパク抗体を反応させること等により、結
合、非結合標識該カルシウム結合タンパクを分離する。
一般に用いられる方法により結合していない分画を除
き、結合した放射性同位元素等の標識を検出する事によ
り該カルシウム結合タンパクを測定することが可能とな
る。
いわゆる2抗体サンドイッチ系の応用が考えられる。例
えば、抗該カルシウム結合タンパク抗体をマイクロタイ
タープレート、ビーズ、ニトロセルロース膜、ナイロン
膜等の免疫測定法に一般に用いられる固相担体に結合さ
せ、これを検体と接触させる事により、検体中の該カル
シウム結合タンパクを固相担体上にある抗該カルシウム
結合タンパク抗体と反応させる。
い分画を洗い、放射性同位元素、酵素、蛍光物質、ビオ
チン等で標識した抗該カルシウム結合タンパク抗体と接
触させ、担体上にある抗該カルシウム結合タンパク抗体
と結合した該カルシウム結合タンパクと反応させる。一
般に用いられる方法により結合していない分画を洗い、
標識されている放射性同位元素、酵素、蛍光物質、ビオ
チン等を検出する事により該カルシウム結合タンパクを
測定することが可能となる。
ンパク抗体、標識抗カルシウム結合タンパク質抗体は、
モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、またはその
組み合わせ何れを用いる事も可能である。ここで肝要な
ことは、担体に結合する抗体と該カルシウム結合タンパ
クとの複合体が標識抗体と結合できるよう、抗体を組み
合わせることであり、このような抗体の組み合わせは、
前述の系を組み立て、その系に適用してみることにより
選択することができる。
ウム結合タンパク質またはその断片を検出することがで
き、さらにその、組織および細胞内での局在様式を知る
ことができる。免疫組織染色に用いる抗体の標識の例と
しては、光学顕微鏡用には蛍光色素と酵素、電子顕微鏡
用にはフェリチンと金コロイドなどがある。免疫組織染
色のためには、例えば典型的には組織切片または細胞を
アルコール、アセトン、パラホルムアルデヒドなどの適
当な固定剤により固定し、抗カルシウム結合タンパク質
抗体をこれに反応させる。
標識の場合はさらに標識体と反応させ洗浄した後、蛍光
標識の場合は蛍光顕微鏡により、酵素標識の場合は適当
な基質との反応後光学顕微鏡により、金属粒子標識の場
合は電子顕微鏡により標識の検出を行う。これらの免疫
測定法は、文献においても集約的に論ぜられて来た。本
発明の抗体はまた、診断のためにも有用である。
られた結果から、カルシウム結合タンパク質の組織内お
よび細胞内における存在様式、局在様式を知ることがで
きる。それによりカルシウム結合タンパク質の生理的役
割に関する知見が得られると共に、各種疾患との関連性
も明らかにできる。疾患との関連は、その疾患における
診断薬としての有用性を示唆するものである。
れば、癌マーカーとして診断に有用であり得る。また、
例えば、好中球などの炎症に関与する細胞群に多量に存
在する抗原であれば、それは炎症の進行と共に血中に漏
れ出し、その血中濃度が炎症マーカーとして診断に有用
であり得る。また、例えば、ある皮膚疾患に関連して、
異常発現する抗原であればその疾患のマーカーになり得
る。
はその断片の測定系を診断薬として用いることにより、
炎症性疾患マーカーとして、腫瘍性疾患(特に皮膚、口
腔、食道、呼吸器、子宮頚部等の扁平上皮癌)マーカー
として、皮膚疾患マーカーとして、あるいは血液疾患マ
ーカーとして検診時等での患者のスクリーニング、疾患
の性質の特定、および治療時の治療効果モニタリング等
に有用な情報が得られる。測定対照は例えば、患者の血
液、唾液等の体液、尿、便等の排出物、採取した組織、
細胞などである。
説明する。実施例1 .プローブの調製 ウシCAAF1のDNA配列から、種間でよく保存され
ていると予測されるEFハンドモチーフ領域の配列を選
び、PCRプライマーとして下記のprimer、BP
7/242−261(sense primer:)と
BP7/408−389(antisense pri
mer)を合成した。
CCACCA−3′ (配列番号:3) BP7 /408 −389 :5′−TCTTTATCGGCATCCAGGTC−3′
(配列番号:4) このプライマーを用いて、ヒト末梢血好中球及びヒト培
養表皮細胞(クラボウ)(血清添加後48時間培養)よ
り抽出分離したPoly A RNA 50ngより、R
NA PCR Kit(宝酒造)を用い、RT−PCR
を行った。Poly A RNAを逆転写後、cDNA
溶液10μlに各プライマー3μl(10pmole /μ
l)ずつを加え、10×PCRバッファー(100mM
Tris−HCl(pH8.3),500mM KCl,1
5mM MgCl2 ,0.01%ゼラチン)10μl,2
mM dNTP 10μl,Taq DNA Polym
erase 0.5μl(5U/μl:宝酒造)に滅菌
蒸留水を加え100μlにした。PCR反応はDNA
Thermal Cycler(Perkin−Elm
er/Cetus)を用い、94℃1分、48℃2分、
72℃2分の反応を35サイクル行った。
0bpのPCR産物が増幅された。ヒト末梢血好中球由来
のDNA断片をMarmade Gene Clean
キット(Bio 101)を用いて、4%のアガロース
ゲル(FMC Bioproducts:NuSiev
e GTG3:1)で電気泳動後、精製し、10μlの
TE溶液(10mM Tris−HCl(pH7.5)、1
mM EDTA)に回収した。
lue T−vector kit(アマシャム)を用
いて、pMOSBlueベクターにライゲーションし、
このベクター液5μlにより、大腸菌JM109(東洋
紡)をHanahanの方法(DNA cloning:A practica
l approach(ed.D.M.Glover), vol.1, p109-, IRC pres
s,(1985))に従って形質転換させた。X−galを含む
L−ampプレートに蒔き、白色のコロニーを選択する
事により、アンピシリン耐性でβガラクトシダーゼ欠損
のコロニーを選択した。
地(1.6%バクト−トリプトン、1%酵母エキス、
0.5% NaCl、100μg/mlアンピシリン)で
培養し、Wizard Prep DNA minip
rep kit(Promega)を用いてメーカーの
推奨する方法に従ってプラスミドDNAを精製した。調
製したDNAを、AutoRead Sequenci
ng Kit(ファルマシア)を用いて、メーカーの推
奨する条件に従って反応させ、A.L.F.IIDNA
Sequencer(ファルマシア)により塩基配列を
決定した。この配列はウシCAAF1の塩基配列と約8
0%の相同性を持つことを確認した。
下記のプライマーPMN.HP7S1−15,PMN.
HP7A 126−112を合成し、前述のPoly
ARNAからRT−PCRを、RNA PCR Kit
(宝酒造)を用い同様の方法で、94℃1分、50℃1
分、72℃2分の反応条件のもと35サイクル行った。 PMN.HP7S 1−15:5′−TACTCAGTTCGGAAG −3′
(配列番号:5) PMN.HP7A 126− 112:5′−TTGGAATATTTCATC −3′
(配列番号:6)
0bpのPCR産物が増幅された。ヒト末梢血好中球由来
のDNA断片をMarmade Gene Clean
キット(Bio 101)を用いて、4%のアガロース
ゲル(FMC Bioproducts:NuSiev
e GTG3:1)で電気泳動後、精製し、このDNA
断片をTA Cloning kit(Invitro
gen)を用いて、PCRIIベクターにライゲーション
した。このベクター液5μlにより、大腸菌JM109
(東洋紡)をHanahanの方法(DNA Cloning:A pr
actical approach(ed.D.M.Glover), vol.1, p109-, IRC
press, (1985))に従って形質転換させ、X−galを含
むL−ampプレートに蒔き、白色のコロニーを選択す
る事により、アンピシリン耐性でβガラクトシダーゼ欠
損のコロニーを選択した。
×YT−amp培地(1.6%バクト−トリプトン、1
%酵母エキス、0.5% NaCl、100μg/mlア
ンピシリン)で培養し、Wizard Prep DN
A miniprep kit(Promega)を用
いてメーカーの推奨する方法に従ってDNAを精製し
た。調製したDNAを、AutoRead Seque
ncing Kit(ファルマシア)を用いて、メーカ
ーの推奨する条件に従って反応させ、A.L.F.II
DNA Sequencer(ファルマシア)により塩
基配列を決定した。この配列はウシCAAF1の塩基配
列と約80%の相同性を有し、前述の塩基配列とその重
複部分が完全に一致した。
A2μgを、EcoRI(20U/μl:宝酒造)によ
り37℃で1時間反応させて切断した。このDNA断片
全量を4%のアガロースゲル(FMC Bioprod
ucts:NuSieveGTG3:1)で電気泳動
し、約130bpのDNA断片をゲルから切り出した。こ
のDNA断片をGene Cleanキット(Bio
101)を用いて精製し、10μlのTE溶液(10mM
Tris−HCl(pH7.5)、1mM EDTA)に
回収した。
鋳型DNAとして、メガプライムDNA標識システム
(アマシャム)を用い、メーカーの推奨する方法に従っ
て、〔α−32P〕dCTP(アマシャム)で標識した。
標識終了後、Nick column(ファルマシア)
を用いて標識DNAを精製した。これを32P標識プロー
ブとして、ヒトCAAF1 cDNAの単離に用いた。
離と塩基配列決定 ヒト成人食道組織0.5gから、Isogen(日本ジ
ーン)を用いてRNAを抽出し、トータルRNA約1.
5mgを得た。このトータルRNAより、Oligote
x−dT30<Super>(日本ロシュ)を用いメー
カーの推奨する方法に従ってPoly A RNAを調
製し、約50μgのPoly A RNAを得た。
TimeSaver cDNA Synthesis
Kit(ファルマシア)を用いて、メーカーの推奨する
方法に従いcDNAを合成した。プライマーには、No
tI/Oligo(dT)18 primer(Dir
ectional Cloning Toolbox、
ファルマシア)を用いた。合成したcDNAの両端にE
coRIアダプターを結合させ燐酸化処理をし、さらに
NotIを加えて消化した後、脱燐酸化処理をしたλE
xCell(λExCell NotI/EcoRI/
CIP、ファルマシア)に組み込んだ。
Kit(Stratagene)を用いメーカーの推奨
する方法に従って、in vitroパッケージング反
応を行った。反応終了後、パッケージング反応液の一部
をマルトース添加NZY培地(10g/l NZ am
ine,5g/l Yeast extract,5g
/l NaCl,2g/l MgSO4 ・7H2 O)で
培養し、10mM MgSO4 にOD600=2.0とな
るように再懸濁させた大腸菌NM522株に感染させ
た。その結果パッケージング反応液中には1.0×10
6 pfu /mlの感染能力のあるファージが存在した。
ラリーを、大腸菌NM522株に感染させ、90mmディ
シュあたり1×104 プラークとなるように蒔いた。こ
の90mmディシュを20枚作成し、約2.0×105 の
プラークを形成させた。形成したプラークをHybon
d−N+ 膜(アマシャム)に転写し、膜を0.5MNa
OH、0.5M NaCl溶液で2分、0.5M Tr
is−HCl(pH7.5)、0.5M NaCl溶液で
5分処理し、さらに0.1×SSC、0.1M酢酸アン
モニウムでよく洗浄後、濾紙上で風乾させた。
し、DNAを膜にクロスリンキングさせた。この膜を、
プレハイブリダイゼーション溶液(6×NET、0.2
×Blotto、50%ホルムアミド、0.5%SD
S、200μg/ml変成サケ精子DNA)中で、42℃
2時間保温し、ブロッキングした。プレハイブリダイゼ
ーション溶液を捨て、新しいハイブリダイゼーション溶
液(5×NET、0.1×Blotto、30%ホルム
アミド、0.4%SDS、10%デキストラン硫酸、2
00μg/ml変成サケ精子DNA)に、96℃5分処理
後の急冷により1本鎖に変成させた32P標識プローブを
加え、膜を浸し、42℃で1晩保温し、ハイブリダイズ
させた。
温15分、同じ組成の溶液で50℃15分、続いて0.
5×SSC、0.1%SDS溶液で50℃15分、さら
に同じ組成の溶液で50℃15分、洗浄した。これを露
光フィルムとカセットに入れ、−80℃で1昼夜露光さ
せ、現像した。ハイブリダイズシグナルが検出された領
域のプラークを回収し、さらに同様の方法でプラークを
形成させ、プラークの単離を行った。このようにして目
的のDNA断片を含む1個のファージクローンλExC
ell/HP7/ESO310を得た。
/ESO310を大腸菌NP66株に感染させることよ
り、λExCell/HP7/ESO310からファー
ジミドpExCell/HP7/ESO310をin
vivoで放出させ、Wizard Prep DNA
miniprep kit(Promega)を用い
て分離回収した。次に精製したpExCell/HP7
/ESO310を大腸菌JM109(東洋紡)に感染さ
せ形質転換させた。X−galを含むL−ampプレー
トに蒔き、白色のコロニーを選択する事により、アンピ
シリン耐性でβガラクトシダーゼ欠損のコロニーを選択
した。
SM−13(Stratagene)と共に2×YT−
amp培地(1.6%バクト−トリプトン、1%酵母エ
キス、0.5%NaCl、アンピシリン100μg/m
l、カナマイシン40μg/ml)で培養し、Wizar
d M13 DNA miniprep kit(Pr
omega)を用いて、メーカーの推奨する方法に従っ
て一本鎖DNAを分離精製した。
一本鎖DNA 2μgを、AutoRead Sequ
encing Kit(ファルマシア)を用いて、メー
カーの推奨する条件に従って反応させ、A.L.F.II
DNA Sequencer(ファルマシア)により
塩基配列を決定した。この配列はウシCAAF1の塩基
配列と73%の相同性を有し、前述のpHP7/PMN
の塩基配列とその重複部分が完全に一致した。
下記のプライマーを合成し、ヒト成人食道由来のPol
y A RNA 100ngより、RT−PCRを行っ
た。第1鎖cDNAは、Ready−to−GO T−
Primed First−Strand Kit(フ
ァルマシア)を用いて、メーカーの推奨する方法に従い
合成した。PCRは94℃1分、60℃1分、72℃1
分の反応条件のもと35サイクル行った。 HP7S 7−26:5′−ACATTAGGCTGGGAAGATGA−3′ (配
列番号:7) HP7A 336−317 :5′−GGACATTGCTGGGTAAAAAG−3′
(配列番号:8)
物が増幅され、4%のアガロースゲル(FMC Bio
products:NuSieve GTG3:1)で
電気泳動後、精製し、このDNA断片を、制限酵素Sm
aIで消化したPCRScriptベクター(Stra
tagene)に組み込んだ。このベクターpHP7/
ESOにより、大腸菌JM109(東洋紡)を形質転換
させ、X−galを含むL−ampプレートに蒔き、白
色のコロニーを選択する事により、アンピシリン耐性で
βガラクトシダーゼ欠損のコロニーを選択した。
CSM−13(Stratagene)と共に2×YT
−amp培地(1.6%バクト−トリプトン、1%酵母
エキス、0.5% NaCl、アンピシリン100μg
/ml、カナマイシン40μg/ml)で培養し、Wiza
rd M13 DNA miniprep kit(P
romega)を用いてメーカーの推奨する方法に従っ
て一本鎖DNAを分離精製した。
を、AutoRead Sequencing Kit
(ファルマシア)を用いて、メーカーの推奨する条件に
従って反応させ、A.L.F.II DNA Seque
ncer(ファルマシア)により塩基配列を決定した。
この配列は前述のpExCell/HP7/ESO31
0の塩基配列とその重複部分が完全に一致した。一方、
ヒト好中球由来のPoly A RNAを用いて、同様
にRT−PCRを行い、塩基配列を決定し、pExCe
ll/HP7/ESO310の塩基配列の確認を行っ
た。
A 100ngから、TaKaRaRNA PCR Ki
t(宝酒造)を用いて、メーカーの推奨する方法に従
い、第1鎖cDNAを合成した。PCRは、プライマー
に上記のHP7S 7−26,HP7A 336−31
7を用い、94℃1分、58℃1分、72℃2分の反応
条件のもと35サイクル行った。
物が増幅された。この一部を、4%のアガロースゲル
(FMCBioproducts:NuSieve G
TGAgarose)で電気泳動し、DNA断片をゲル
から回収精製した。このDNA断片を、TA Clon
ing Kit(Invitrogen)を用い、メー
カーの推奨する方法に従って、pCRIIベクター(St
ratagene)に組み込み、大腸菌JM109(東
洋紡)を形質転換させた。これをX−galを含むL−
ampプレートに蒔き、白色のコロニーを選択する事に
より、アンピシリン耐性でβガラクトシダーゼ欠損のコ
ロニーを選択した。
地(1.6%バクト−トリプトン、1%酵母エキス、
0.5%NaCl、アンピシリン100μg/ml、カナ
マイシン40μg/ml)で培養し、Wizard Mi
nipreps DNA Purification
System(Promega)を用いて、メーカーの
推奨する方法に従いDNAを調製した。このプラスミド
DNAを、pHP7/NEUと名付けた。
utoRead Sequencing Kit(ファ
ルマシア)を用いて、メーカーの推奨する条件に従って
反応させ、A.L.F.II DNA Sequence
r(ファルマシア)によりベクターに組み込まれたDN
Aの塩基配列を決定した。この配列は前述のpExCe
ll/HP7/ESO310の塩基配列とその重複部分
が完全に一致した。
にRT−PCRを行い、増幅物の塩基配列を決定したと
ころ、pExCell/HP7/ESO310の塩基配
列とその重複部分が完全に一致した。決定された全塩基
配列を、図1に示す。この塩基配列から、ヒトCAAF
1の一次翻訳産物のアミノ酸配列、即ち、起こりうる翻
訳後修飾前のアミノ酸配列が導き出される。
ドするcDNAの塩基配列及びそれから推定されるアミ
ノ酸配列。 配列 GGTTAACATT AGGCTGGGAA G ATG ACA AAA CTT GAA GAG CAT CTG GAG 48 Met Thr Lys Leu Glu Glu His Leu Glu 5 GGA ATT GTC AAT ATC TTC CAC CAA TAC TCA GTT CGG AAG GGG CAT 93 Gly Ile Val Asn Ile Phe His Gln Tyr Ser Val Arg Lys Gly His 10 15 20 TTT GAC ACC CTC TCT AAG GGT GAG CTG AAG CAG CTG CTT ACA AAG 138 Phe Asp Thr Leu Ser Lys Gly Glu Leu Lys Gln Leu Leu Thr Lys 25 30 35 GAG CTT GCA AAC ACC ATC AAG AAT ATC AAA GAT AAA GCT GTC ATT 183 Glu Leu Ala Asn Thr Ile Lys Asn Ile Lys Asp Lys Ala Val Ile 40 45 50 GAT GAA ATA TTC CAA GGC CTG GAT GCT AAT CAA GAT GAA CAG GTC 228 Asp Glu Ile Phe Gln Gly Leu Asp Ala Asn Gln Asp Glu Gln Val 55 60 65 GAC TTT CAA GAA TTC ATA TCC CTG GTA GCC ATT GCG CTG AAG GCT 273 Asp Phe Gln Glu Phe Ile Ser Leu Val Ala Ile Ala Leu Lys Ala 70 75 80 GCC CAT TAC CAC ACC CAC AAA GAG TAGGTAGCTC TCTGAAGGCT 317 Ala His Tyr His Thr His Lys Glu 85 90 TTTTACCCAG CAATGTCCTC AATGAGGGTC TTTTCTTTCC CTCACCAAAA 367 CCCAGCCTTG CCCGTGGGGA GTAAGAGTTA ATAAACACAC TCACGAAAAG 417 TTAAAAAAAA AAAAAAAAAA TTCT 441
アミノ酸配列及びそれをコードする塩基配列。 配列 CTGGCATTCC ACACTTCTGT GCAGAGGGGT GAACGTAGTT TGGTAAA ATG 50 Met 1 ACT AAG CTG GAA GAT CAC CTG GAG GGA ATC ATC AAC ATC TTC CAC 95 Thr Lys Leu Glu Asp His Leu Glu Gly Ile Ile Asn Ile Phe His 5 10 15 CAG TAC TCC GTT CGG GTG GGG CAT TTC GAC ACC CTC AAC AAG CGT 140 Gln Tyr Ser Val Arg Val Gly His Phe Asp Thr Leu Asn Lys Arg 20 25 30 GAG CTG AAG CAG CTG ATC ACA AAG GAA CTT CCC AAA ACC CTC CAG 185 Glu Leu Lys Gln Leu Ile Thr Lys Glu Leu Pro Lys Thr Leu Gln 35 40 45 AAC ACC AAA GAT CAA CCT ACC ATT GAC AAA ATA TTC CAA GAC CTG 230 Asn Thr Lys Asp Gln Pro Thr Ile Asp Lys Ile Phe Gln Asp Leu 50 55 60 GAT GCC GAT AAA GAC GGA GCC GTC AGC TTT GAG GAA TTC GTA GTC 275 Asp Ala Asp Lys Asp Gly Ala Val Ser Phe Glu Glu Phe Val Val 65 70 75 CTG GTG TCC AGG GTG CTG AAA ACA GCC CAC ATA GAT ATC CAC AAA 320 Leu Val Ser Arg Val Leu Lys Thr Ala His Ile Asp Ile His Lys 80 85 90 GAG TAGGAA GCTCTTTCCA GCAATGTCCC CAAGAAGACT TACCCTTCTC 369 Glu CTCCCTGAGG CTGCCTTACC CGAGGGAAGA GAGAATTAAT AAACGTACTT 419 TGGCAAAGTT 429
Claims (24)
- 【請求項1】 配列番号:1に示すアミノ酸配列と実質
的に同一のアミノ酸配列を含んで成るカルシウム結合タ
ンパク。 - 【請求項2】 配列番号:1に示すアミノ酸配列から成
るカルシウム結合タンパクCAAF1。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のタンパクの部分
であるタンパク又はペプチド。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のタ
ンパク又はペプチドと他のタンパク又はペプチドとから
成る融合タンパク。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のタ
ンパクをコードするDNA。 - 【請求項6】 配列番号:1に示すヌクレオチド配列を
有するDNAとハイブリダイズすることができ、且つカ
ルシウム結合活性を有するタンパクをコードしているD
NA。 - 【請求項7】 請求項5又は6に記載のDNAに遺伝的
制御要素が結合して成る組換えDNA分子。 - 【請求項8】 前記遺伝的制御要素が原核性プロモータ
ー系又は真核性発現制御系である請求項7に記載の組換
えDNA分子。 - 【請求項9】 請求項7又は8に記載の組換えDNA分
子を含んで成る発現ベクター。 - 【請求項10】 請求項9に記載の発現ベクターにより
形質転換された組換え宿主。 - 【請求項11】 宿主が原核細胞又は真核細胞である請
求項10に記載の組換え宿主。 - 【請求項12】 原核細胞が細菌である、請求項11に
記載の組換え宿主。 - 【請求項13】 前記細菌が大腸菌(Escheric
hia coli)である、請求項12に記載の組換え
宿主。 - 【請求項14】 前記真核細胞が酵母又は糸状菌であ
る、請求項11に記載の組換え宿主。 - 【請求項15】 前記真核細胞が植物細胞又は動物細胞
である請求項11に記載の組換え宿主。 - 【請求項16】 請求項2に記載のカルシウム結合タン
パクの製造方法であって、ヒトの組織から該タンパクを
単離することを特徴とする方法。 - 【請求項17】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の
タンパクの製造方法であって、該タンパクをコードする
DNAを含んで成る発現ベクターにより形質転換された
宿主を培養し、培養物から該タンパクを採取することを
特徴とする方法。 - 【請求項18】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の
タンパクに対して結合親和性を有する抗体。 - 【請求項19】 ポリクローナル抗体又はモノクローナ
ル抗体である、請求項18に記載の抗体。 - 【請求項20】 請求項19に記載のモノクローナル抗
体を産生するハイブリドーマ。 - 【請求項21】 請求項20に記載のハイブリドーマを
培養することを特徴とする、請求項19に記載のモノク
ローナル抗体の製造方法。 - 【請求項22】 請求項18又は19に記載の抗体を含
んで成る、炎症性疾患、腫瘍性疾患(特に扁平上皮
癌)、皮膚疾患、又は血液疾患の診断薬。 - 【請求項23】 請求項18又は19に記載の抗体を含
んで成るカルシウム結合タンパク測定用試薬。 - 【請求項24】 請求項23に記載の試薬を使用するこ
とを特徴とする、カルシウム結合タンパクの測定方法。
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JP7045564A JPH08238090A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 新規カルシウム結合タンパク |
US08/568,310 US5976832A (en) | 1995-03-06 | 1995-12-06 | DNA encoding novel calcium-binding proteins |
US09/270,455 US6313267B1 (en) | 1995-03-06 | 1999-03-17 | Calcium-binding proteins |
US09/910,208 US20030055215A1 (en) | 1995-03-06 | 2001-07-20 | Novel calcium-binding proteins |
US13/027,983 US20120164660A1 (en) | 1995-03-06 | 2011-02-15 | Method for using a diagnostic agent which includes a calcium binding protein assay reagent and assay method for calcium binding protein |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7045564A JPH08238090A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 新規カルシウム結合タンパク |
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---|---|---|---|
JP2008230194A Division JP2009040791A (ja) | 2008-09-08 | 2008-09-08 | 新規カルシウム結合タンパク |
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JP (1) | JPH08238090A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009537798A (ja) * | 2006-05-19 | 2009-10-29 | エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー | 結腸直腸癌のマーカーとしてのタンパク質s100a12の使用 |
JP2011053222A (ja) * | 2002-02-15 | 2011-03-17 | Clemens Sorg | カルグラヌリンcを用いた炎症性疾患の診断方法 |
-
1995
- 1995-03-06 JP JP7045564A patent/JPH08238090A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011053222A (ja) * | 2002-02-15 | 2011-03-17 | Clemens Sorg | カルグラヌリンcを用いた炎症性疾患の診断方法 |
JP2009537798A (ja) * | 2006-05-19 | 2009-10-29 | エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー | 結腸直腸癌のマーカーとしてのタンパク質s100a12の使用 |
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