JPH08238054A - 真空冷却遠赤乾燥機 - Google Patents
真空冷却遠赤乾燥機Info
- Publication number
- JPH08238054A JPH08238054A JP7070459A JP7045995A JPH08238054A JP H08238054 A JPH08238054 A JP H08238054A JP 7070459 A JP7070459 A JP 7070459A JP 7045995 A JP7045995 A JP 7045995A JP H08238054 A JPH08238054 A JP H08238054A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tray
- far infrared
- drying
- nitrogen gas
- infrared radiation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000001816 cooling Methods 0.000 title abstract description 8
- 230000005855 radiation Effects 0.000 title abstract 6
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 40
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 35
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 34
- 238000001035 drying Methods 0.000 claims abstract description 24
- 239000007921 spray Substances 0.000 claims abstract description 10
- 238000005507 spraying Methods 0.000 claims abstract description 7
- 241000251468 Actinopterygii Species 0.000 abstract description 32
- 235000015170 shellfish Nutrition 0.000 abstract description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 abstract 2
- 238000007664 blowing Methods 0.000 abstract 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 241000894006 Bacteria Species 0.000 description 4
- 239000012298 atmosphere Substances 0.000 description 4
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 239000003595 mist Substances 0.000 description 3
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 3
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 3
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 2
- 235000014102 seafood Nutrition 0.000 description 2
- 230000001954 sterilising effect Effects 0.000 description 2
- 238000004659 sterilization and disinfection Methods 0.000 description 2
- 210000001835 viscera Anatomy 0.000 description 2
- 235000017166 Bambusa arundinacea Nutrition 0.000 description 1
- 235000017491 Bambusa tulda Nutrition 0.000 description 1
- 241001330002 Bambuseae Species 0.000 description 1
- MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N Dioxygen Chemical compound O=O MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 235000015334 Phyllostachys viridis Nutrition 0.000 description 1
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000011425 bamboo Substances 0.000 description 1
- 230000006837 decompression Effects 0.000 description 1
- 229910001882 dioxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 1
- 230000009246 food effect Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 1
- 239000012299 nitrogen atmosphere Substances 0.000 description 1
- QJGQUHMNIGDVPM-UHFFFAOYSA-N nitrogen group Chemical group [N] QJGQUHMNIGDVPM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 天日乾燥に代わり、天候にも左右されず、比
較的短時間で均一に乾燥することのできる、衛生的な魚
介類の乾燥手段を提供することを目的とする。 【構成】 トレイ台車に所定間隔をあけて複数段のトレ
イ支持部を形成し、同トレイ支持部の上方に一定間隔を
あけて遠赤外線ヒータを設け、同遠赤外線ヒータを連結
し通電制御する温度コントローラを取付ける一方、前記
トレイ台車を収容する断熱密閉構造の乾燥炉に、炉内空
気を吸引し低圧に維持する真空ポンプと、窒素ガス供給
装置と、窒素ガス中にエタノール噴霧を噴出するエタノ
ール噴霧装置と、前記温度コントローラに電力を供給す
る制御電源部を設ける。また、遠赤外線ヒータを、それ
ぞれ分離して温度コントローラに接続し、乾燥する魚の
大きさや配置に応じて、遠赤外線ヒータの通電をコント
ロールするようにした。
較的短時間で均一に乾燥することのできる、衛生的な魚
介類の乾燥手段を提供することを目的とする。 【構成】 トレイ台車に所定間隔をあけて複数段のトレ
イ支持部を形成し、同トレイ支持部の上方に一定間隔を
あけて遠赤外線ヒータを設け、同遠赤外線ヒータを連結
し通電制御する温度コントローラを取付ける一方、前記
トレイ台車を収容する断熱密閉構造の乾燥炉に、炉内空
気を吸引し低圧に維持する真空ポンプと、窒素ガス供給
装置と、窒素ガス中にエタノール噴霧を噴出するエタノ
ール噴霧装置と、前記温度コントローラに電力を供給す
る制御電源部を設ける。また、遠赤外線ヒータを、それ
ぞれ分離して温度コントローラに接続し、乾燥する魚の
大きさや配置に応じて、遠赤外線ヒータの通電をコント
ロールするようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚介類の天日乾燥に代
わる真空冷却乾燥機に関するものである。
わる真空冷却乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、魚介類の短期間保存の一方法とし
て、天日による一夜干し加工が行われている。この場
合、魚を開いて内臓を取出して水洗いし、竹等で作られ
た棧に並べ、天日に干して表面を乾燥し、短期間の保存
に耐えるように加工する。この加工は、季節や晴天の続
く地方に限定されること、また開いた魚を均一に天日に
曝すため広い場所を要するため、主として海浜等が利用
されている。この方法では、開いた魚にほこりや雑菌等
が付きやすく衛生的に問題があり、また乾燥に要する時
間も少なくとも24時間位が必要で、その間天候によっ
ては魚を取り入れたりする必要があり、人手のかかる作
業であった。
て、天日による一夜干し加工が行われている。この場
合、魚を開いて内臓を取出して水洗いし、竹等で作られ
た棧に並べ、天日に干して表面を乾燥し、短期間の保存
に耐えるように加工する。この加工は、季節や晴天の続
く地方に限定されること、また開いた魚を均一に天日に
曝すため広い場所を要するため、主として海浜等が利用
されている。この方法では、開いた魚にほこりや雑菌等
が付きやすく衛生的に問題があり、また乾燥に要する時
間も少なくとも24時間位が必要で、その間天候によっ
ては魚を取り入れたりする必要があり、人手のかかる作
業であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の問題点を解
決するために、本発明では、季節や天候に左右されず、
短時間で均一に乾燥することができ、衛生的な魚介類の
乾燥手段を提供することを目的とする。
決するために、本発明では、季節や天候に左右されず、
短時間で均一に乾燥することができ、衛生的な魚介類の
乾燥手段を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するため本発明
では、トレイ台車に所定間隔をあけて複数段のトレイ支
持部を形成し、同トレイ支持部の上方に一定間隔をあけ
て複数のセラミック等からなる遠赤外線ヒータを設け、
トレイ台車に遠赤外線ヒータを通電制御する温度コント
ローラを取付ける一方、前記トレイ台車を収容する断熱
密閉構造の乾燥炉に、炉内空気を吸引し低圧に維持する
真空ポンプと、窒素ガス供給装置と、窒素ガス中にエタ
ノール噴霧を噴出するエタノール噴霧装置と、前記温度
コントローラに電力を供給する制御電源部を設けた。さ
らに、複数のセラミック等からなる遠赤外線ヒータを、
それぞれ別々に分離して前記温度コントローラに接続
し、それぞれ別々に通電制御した。
では、トレイ台車に所定間隔をあけて複数段のトレイ支
持部を形成し、同トレイ支持部の上方に一定間隔をあけ
て複数のセラミック等からなる遠赤外線ヒータを設け、
トレイ台車に遠赤外線ヒータを通電制御する温度コント
ローラを取付ける一方、前記トレイ台車を収容する断熱
密閉構造の乾燥炉に、炉内空気を吸引し低圧に維持する
真空ポンプと、窒素ガス供給装置と、窒素ガス中にエタ
ノール噴霧を噴出するエタノール噴霧装置と、前記温度
コントローラに電力を供給する制御電源部を設けた。さ
らに、複数のセラミック等からなる遠赤外線ヒータを、
それぞれ別々に分離して前記温度コントローラに接続
し、それぞれ別々に通電制御した。
【0005】
【作用】以上のように構成することにより、開いて水洗
した魚をトレイ上に並べ、このトレイをトレイ台車に載
置して炉内に搬入し、真空ポンプにより炉内の空気を吸
引して所定の低圧にし、窒素ガス供給装置により窒素ガ
スを供給して炉内を窒素ガスで置換し、炉内を大気圧に
戻す段階で同時にエタノール噴霧を噴出し、窒素ガス雰
囲気中でさらに加圧し一定時間所定圧に維持して魚の組
織内を窒素置換し、引き続き、窒素ガス雰囲気中で真空
ポンプにより吸引して真空に近い低圧で、セラミック等
からなる遠赤外線ヒータを温度コントローラにより通電
制御し、開いた魚を加熱された低圧雰囲気中で乾燥す
る。乾燥により放出された水分は、真空ポンプの吸引に
より、配管途中に設けられた除水装置もしくは真空ポン
プの吐出側から排出される。また、セラミック等からな
る複数の遠赤外線ヒータは、それぞれを独立して温度コ
ントローラに接続し、開いた魚の量および配置に応じ
て、それぞれの遠赤外線ヒータの通電を制御する。
した魚をトレイ上に並べ、このトレイをトレイ台車に載
置して炉内に搬入し、真空ポンプにより炉内の空気を吸
引して所定の低圧にし、窒素ガス供給装置により窒素ガ
スを供給して炉内を窒素ガスで置換し、炉内を大気圧に
戻す段階で同時にエタノール噴霧を噴出し、窒素ガス雰
囲気中でさらに加圧し一定時間所定圧に維持して魚の組
織内を窒素置換し、引き続き、窒素ガス雰囲気中で真空
ポンプにより吸引して真空に近い低圧で、セラミック等
からなる遠赤外線ヒータを温度コントローラにより通電
制御し、開いた魚を加熱された低圧雰囲気中で乾燥す
る。乾燥により放出された水分は、真空ポンプの吸引に
より、配管途中に設けられた除水装置もしくは真空ポン
プの吐出側から排出される。また、セラミック等からな
る複数の遠赤外線ヒータは、それぞれを独立して温度コ
ントローラに接続し、開いた魚の量および配置に応じ
て、それぞれの遠赤外線ヒータの通電を制御する。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に
説明する。図1は、本発明実施例の真空冷却遠赤乾燥機
の構成を示すブロック図で、1は乾燥炉の炉本体で、炉
本体1の外壁は断熱構造とし、炉本体1の外周には外壁
を貫通して炉内にフィルタを通して清浄にした空気を供
給する給気管3と、炉内から引き出す引出線を挿通する
ケーブル引出口4と、炉内を照明する照明灯5を設け
る。さらに、炉本体1の下部には炉内の空気を吸引し排
気する排気管6と、炉内に残留するドレーンを排出する
ドレーン排出管7を設ける。炉本体1の前面に密閉可能
な前扉2を設け、その上部前面に炉内を監視する監視窓
8を設ける。
説明する。図1は、本発明実施例の真空冷却遠赤乾燥機
の構成を示すブロック図で、1は乾燥炉の炉本体で、炉
本体1の外壁は断熱構造とし、炉本体1の外周には外壁
を貫通して炉内にフィルタを通して清浄にした空気を供
給する給気管3と、炉内から引き出す引出線を挿通する
ケーブル引出口4と、炉内を照明する照明灯5を設け
る。さらに、炉本体1の下部には炉内の空気を吸引し排
気する排気管6と、炉内に残留するドレーンを排出する
ドレーン排出管7を設ける。炉本体1の前面に密閉可能
な前扉2を設け、その上部前面に炉内を監視する監視窓
8を設ける。
【0007】排気管6は、排気調整弁9を介して真空ポ
ンプ10の吸込み側に接続し、真空ポンプ10の吐出し
側は出口弁11を介して大気中に放出する。一方、炉本
体1に付随して、下記の乾燥空気生成装置と、窒素ガス
生成装置と、エタノール噴霧装置を設ける。乾燥空気生
成装置は、ドライヤ12と圧縮機13とエアタンク14
とからなり、大気をドライヤ12を通して圧縮機13に
送り、エアタンク14に乾燥空気として所定圧に加圧し
て蓄える。窒素ガス生成装置は、微粒子フィルタ、メイ
ンフィルタ、活性炭フィルタからなるフィルタセット1
5、第1の減圧弁16、窒素ガス生成器18、増圧機1
9および窒素ガスタンク20からなり、エアタンク14
に貯えられた乾燥空気をフィルタセット15を通して第
1の減圧弁16により所定圧力に下げて、膜モジュール
からなる窒素ガス生成器18に送り、酸素を分離除去し
て窒素ガスを取り出し、増圧機19により加圧して窒素
ガスタンク20に送り、所定圧力まで高めて窒素ガスタ
ンク20内に蓄える。エタノール噴霧装置は、エタノー
ルタンク21と噴霧ポンプ22からなり、窒素ガスタン
ク20から炉内に至る途中に設け、エタノールタンク2
1から噴霧ポンプ22によりエタノールを引き出して窒
素ガス中に噴霧し、エタノールミストを含む窒素ガスと
して炉内に送り出す。これを窒素ガスタンク20から第
2の減圧弁17と供給調整弁23を介して、供給管24
を通して炉内に送り、炉内の圧力を圧力センサ25によ
り検出し、供給調整弁23と真空ポンプ10の排気調整
弁9を調整して、炉内圧力を所定の圧力に制御する。
ンプ10の吸込み側に接続し、真空ポンプ10の吐出し
側は出口弁11を介して大気中に放出する。一方、炉本
体1に付随して、下記の乾燥空気生成装置と、窒素ガス
生成装置と、エタノール噴霧装置を設ける。乾燥空気生
成装置は、ドライヤ12と圧縮機13とエアタンク14
とからなり、大気をドライヤ12を通して圧縮機13に
送り、エアタンク14に乾燥空気として所定圧に加圧し
て蓄える。窒素ガス生成装置は、微粒子フィルタ、メイ
ンフィルタ、活性炭フィルタからなるフィルタセット1
5、第1の減圧弁16、窒素ガス生成器18、増圧機1
9および窒素ガスタンク20からなり、エアタンク14
に貯えられた乾燥空気をフィルタセット15を通して第
1の減圧弁16により所定圧力に下げて、膜モジュール
からなる窒素ガス生成器18に送り、酸素を分離除去し
て窒素ガスを取り出し、増圧機19により加圧して窒素
ガスタンク20に送り、所定圧力まで高めて窒素ガスタ
ンク20内に蓄える。エタノール噴霧装置は、エタノー
ルタンク21と噴霧ポンプ22からなり、窒素ガスタン
ク20から炉内に至る途中に設け、エタノールタンク2
1から噴霧ポンプ22によりエタノールを引き出して窒
素ガス中に噴霧し、エタノールミストを含む窒素ガスと
して炉内に送り出す。これを窒素ガスタンク20から第
2の減圧弁17と供給調整弁23を介して、供給管24
を通して炉内に送り、炉内の圧力を圧力センサ25によ
り検出し、供給調整弁23と真空ポンプ10の排気調整
弁9を調整して、炉内圧力を所定の圧力に制御する。
【0008】図2は、本発明実施例のトレイ台車の構成
を示す側面図で、トレイ台車26は底部を複数の車輪2
7により支持し、底面から立設したアングル柱材に所定
の間隔をあけて水平に複数のガイドレールを渡して、複
数段のトレイ支持部28を形成し、それぞれのトレイ支
持部28の上方に所定の間隔をあけて平行に台枠29を
形成し、台枠29上に複数の遠赤外線ヒータ30を載置
し、台枠29の近傍に遠赤外線ヒータ30をオンオフ制
御する温度コントローラ32を取付ける。それぞれの遠
赤外線ヒータ30を独立して温度コントローラ32に接
続し、温度コントローラ32には先端に防水コネクタ3
3を取付けたケーブル34を接続する。
を示す側面図で、トレイ台車26は底部を複数の車輪2
7により支持し、底面から立設したアングル柱材に所定
の間隔をあけて水平に複数のガイドレールを渡して、複
数段のトレイ支持部28を形成し、それぞれのトレイ支
持部28の上方に所定の間隔をあけて平行に台枠29を
形成し、台枠29上に複数の遠赤外線ヒータ30を載置
し、台枠29の近傍に遠赤外線ヒータ30をオンオフ制
御する温度コントローラ32を取付ける。それぞれの遠
赤外線ヒータ30を独立して温度コントローラ32に接
続し、温度コントローラ32には先端に防水コネクタ3
3を取付けたケーブル34を接続する。
【0009】図3は本発明の真空冷却遠赤乾燥機によ
り、魚の一夜干し加工を行う場合の動作タイムチャート
の一実施例である。トレイ35には、開いて内臓を摘出
し水洗した魚を拡げて配置し、このトレイ35をトレイ
台車26のガイドレールに沿って載置する。トレイ台車
26の温度コントローラ32を所定の乾燥温度に設定
し、台車26を炉本体1に運び込み、防水コネクタ33
をケーブル引出口4に設けた防水ソケット(図示せず)
に接続してケーブル引出口4から炉外に引出し、ケーブ
ル引出口4を密閉して、ケーブル34により制御電源3
6に接続する。前扉2を閉じ、排気調整弁9を開き真空
ポンプ10を駆動して、炉内空気を引き出し低圧状態
(ほぼ−400mmHg)にする。この状態で開いた魚に付
着したり遊離した水分は空気と一緒に排気管6を通して
真空ポンプ10により排出する。ついで、排気調整弁9
を閉じ、供給調節弁23を開き、炉内空気を窒素ガスに
より置換し、さらに大気圧より高い所定気圧(1.5Kg/平
方cm)まで上げて一定時間(約5分)そのまま保持す
る。この段階で、窒素ガス中に噴霧ポンプ22によりエ
タノールのミスト噴霧を行い、その状態で炉本体1に送
り、魚組織内の窒素置換を行うと同時に、魚組織表面に
付着した雑菌をエタノールにより殺菌する。エタノール
のミストは炉本体1までの間隔が長いと配管内に液状に
もどり滞留して管内の窒素ガスの流通を阻害したり、目
的とする食品の殺菌効果を果たさない場合があり、エタ
ノールの噴霧ポンプ22は出来るだけ炉本体1に近接し
て配置する。
り、魚の一夜干し加工を行う場合の動作タイムチャート
の一実施例である。トレイ35には、開いて内臓を摘出
し水洗した魚を拡げて配置し、このトレイ35をトレイ
台車26のガイドレールに沿って載置する。トレイ台車
26の温度コントローラ32を所定の乾燥温度に設定
し、台車26を炉本体1に運び込み、防水コネクタ33
をケーブル引出口4に設けた防水ソケット(図示せず)
に接続してケーブル引出口4から炉外に引出し、ケーブ
ル引出口4を密閉して、ケーブル34により制御電源3
6に接続する。前扉2を閉じ、排気調整弁9を開き真空
ポンプ10を駆動して、炉内空気を引き出し低圧状態
(ほぼ−400mmHg)にする。この状態で開いた魚に付
着したり遊離した水分は空気と一緒に排気管6を通して
真空ポンプ10により排出する。ついで、排気調整弁9
を閉じ、供給調節弁23を開き、炉内空気を窒素ガスに
より置換し、さらに大気圧より高い所定気圧(1.5Kg/平
方cm)まで上げて一定時間(約5分)そのまま保持す
る。この段階で、窒素ガス中に噴霧ポンプ22によりエ
タノールのミスト噴霧を行い、その状態で炉本体1に送
り、魚組織内の窒素置換を行うと同時に、魚組織表面に
付着した雑菌をエタノールにより殺菌する。エタノール
のミストは炉本体1までの間隔が長いと配管内に液状に
もどり滞留して管内の窒素ガスの流通を阻害したり、目
的とする食品の殺菌効果を果たさない場合があり、エタ
ノールの噴霧ポンプ22は出来るだけ炉本体1に近接し
て配置する。
【0010】さらに、供給調節弁23を閉じ排気調整弁
9を開き、真空ポンプ10により炉内の窒素ガスを吸引
し、ほぼ真空状態(-745mmHg程度)になるまで減圧し、
温度コントローラ32により遠赤外線ヒータ30に通電
して炉内温度を上げて、加熱乾燥を所定時間行う。減圧
下で加熱するため水分の蒸発が促進され、トレイ35上
の魚の表面温度を一定温度(例えば約20度但し製品に
より異なる)に押えても十分に所定時間内に乾燥するこ
とができる。ついで、排気調整弁9を閉じ供給調節弁2
3を開いて窒素ガスを入れ、所定の減圧状態(約-223 m
mHg 程度)で窒素ガスを止め、魚組織内の酸素ガスを再
度窒素ガスにより置換する。次に真空ポンプ10により
炉内の窒素ガスを吸引し、一旦真空状態にした後、フィ
ルタセット15を通して清浄化した空気を注入して大気
圧に戻す。以上のような操作により、対象とする製品
(魚等)を天日乾燥と同じように、低い表面温度で乾燥
して製品品質を損なうことなく、且つ低圧の下で効率よ
く乾燥することができる。
9を開き、真空ポンプ10により炉内の窒素ガスを吸引
し、ほぼ真空状態(-745mmHg程度)になるまで減圧し、
温度コントローラ32により遠赤外線ヒータ30に通電
して炉内温度を上げて、加熱乾燥を所定時間行う。減圧
下で加熱するため水分の蒸発が促進され、トレイ35上
の魚の表面温度を一定温度(例えば約20度但し製品に
より異なる)に押えても十分に所定時間内に乾燥するこ
とができる。ついで、排気調整弁9を閉じ供給調節弁2
3を開いて窒素ガスを入れ、所定の減圧状態(約-223 m
mHg 程度)で窒素ガスを止め、魚組織内の酸素ガスを再
度窒素ガスにより置換する。次に真空ポンプ10により
炉内の窒素ガスを吸引し、一旦真空状態にした後、フィ
ルタセット15を通して清浄化した空気を注入して大気
圧に戻す。以上のような操作により、対象とする製品
(魚等)を天日乾燥と同じように、低い表面温度で乾燥
して製品品質を損なうことなく、且つ低圧の下で効率よ
く乾燥することができる。
【0011】また、トレイ35に置かれた魚の位置や大
きさに合わせて、温度コントローラ32により遠赤外線
ヒータ30を選択して通電することにより、載置された
魚を効率よく均一に乾燥することができる。さらに、炉
本体1の炉内天井に、紫外線照射ランプを複数基配設
し、乾燥中に魚等に紫外線を照射し、雑菌の繁殖を未然
に防止する。
きさに合わせて、温度コントローラ32により遠赤外線
ヒータ30を選択して通電することにより、載置された
魚を効率よく均一に乾燥することができる。さらに、炉
本体1の炉内天井に、紫外線照射ランプを複数基配設
し、乾燥中に魚等に紫外線を照射し、雑菌の繁殖を未然
に防止する。
【0012】
【発明の効果】以上のように天日乾燥に代わり、本発明
では、トレイ台車のトレイ支持部の上方に遠赤外線ヒー
タを設け、魚を並べ拡げたトレイをトレイ支持部に挿入
して、真空冷却乾燥炉内に搬入し、窒素雰囲気中で魚組
織の窒素置換を行うとともに、エタノール噴霧により炉
内や魚自体を殺菌し、減圧下で遠赤外線ヒータにより加
熱することにより、短時間で均一に乾燥することがで
き、同時にごみやほこり、一般雑菌等から隔離された清
潔な環境下で乾燥して、衛生的な魚等の一夜干し加工を
行うことができる。さらに、真空冷却乾燥炉内に複数の
紫外線照射ランプを配設することにより、乾燥中の魚等
に紫外線を照射して、殺菌効果を上げることができる。
また、魚の大きさが大きい場合も遠赤外線により加熱乾
燥するため、十分内部まで浸透して乾燥するため、従来
天日乾燥では出来なかった大きな魚も天日干しと同等に
乾燥することができ、大きな魚を確実に乾燥保存するこ
とができる。さらに、魚の大きさや配置に応じて、遠赤
外線ヒータの通電を選択してコントロールすることによ
り、無駄な電力の使用を避け、効率よい一夜干し乾燥作
業を行うことが出来る。
では、トレイ台車のトレイ支持部の上方に遠赤外線ヒー
タを設け、魚を並べ拡げたトレイをトレイ支持部に挿入
して、真空冷却乾燥炉内に搬入し、窒素雰囲気中で魚組
織の窒素置換を行うとともに、エタノール噴霧により炉
内や魚自体を殺菌し、減圧下で遠赤外線ヒータにより加
熱することにより、短時間で均一に乾燥することがで
き、同時にごみやほこり、一般雑菌等から隔離された清
潔な環境下で乾燥して、衛生的な魚等の一夜干し加工を
行うことができる。さらに、真空冷却乾燥炉内に複数の
紫外線照射ランプを配設することにより、乾燥中の魚等
に紫外線を照射して、殺菌効果を上げることができる。
また、魚の大きさが大きい場合も遠赤外線により加熱乾
燥するため、十分内部まで浸透して乾燥するため、従来
天日乾燥では出来なかった大きな魚も天日干しと同等に
乾燥することができ、大きな魚を確実に乾燥保存するこ
とができる。さらに、魚の大きさや配置に応じて、遠赤
外線ヒータの通電を選択してコントロールすることによ
り、無駄な電力の使用を避け、効率よい一夜干し乾燥作
業を行うことが出来る。
【図1】本発明の真空冷却遠赤乾燥機の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】本発明のトレイ台車の構成を示す側面図であ
る。
る。
【図3】本発明の一実施例の動作タイムチャートであ
る。
る。
1 炉本体 2 前扉 3 給気管 4 ケーブル引出口 5 照明灯 6 排気管 7 ドレーン排出管 8 監視窓 9 排気調整弁 10 真空ポンプ 11 出口弁 12 ドライヤ 13 圧縮機 14 エアタンク 15 フィルタセット 16〜17 減圧弁 18 窒素ガス生成器 19 増圧機 20 窒素ガスタンク 21 エタノールタンク 22 噴霧ポンプ 23 窒素ガス供給調整弁 24 窒素ガス供給管 25 圧力センサ 26 トレイ台車 27 車輪 28 トレイ支持部 29 台枠 30 遠赤外線ヒータ 32 温度コントローラ 33 防水コネクタ 34 ケーブル 35 トレイ 36 制御電源
Claims (2)
- 【請求項1】 トレイ台車に所定間隔をあけて複数段の
トレイ支持部を形成し、同トレイ支持部の上方に一定間
隔をあけて複数の遠赤外線ヒータを設け、トレイ台車に
遠赤外線ヒータを通電制御する温度コントローラを取付
ける一方、前記トレイ台車を収容する断熱密閉構造の乾
燥炉に、炉内空気を吸引し低圧に維持する真空ポンプ
と、窒素ガス供給装置と、窒素ガス中にエタノール噴霧
を噴出するエタノール噴霧装置と、前記温度コントロー
ラに電力を供給する制御電源部を設けてなる真空冷却遠
赤乾燥機。 - 【請求項2】 前記複数の遠赤外線ヒータを、それぞれ
別々に分離して前記温度コントローラに接続し、それぞ
れ別々に通電制御してなる請求項1記載の真空冷却遠赤
乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7070459A JPH08238054A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 真空冷却遠赤乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7070459A JPH08238054A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 真空冷却遠赤乾燥機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08238054A true JPH08238054A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=13432131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7070459A Withdrawn JPH08238054A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 真空冷却遠赤乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08238054A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0868856A1 (en) * | 1995-10-12 | 1998-10-07 | Ono Foods Industrial Co., Ltd. | Method for far-infrared drying of food under reduced pressure at low temperature |
KR100886218B1 (ko) * | 2007-03-09 | 2009-02-27 | 이민하 | 고추세척 건조장치 |
JP2016524457A (ja) * | 2013-05-29 | 2016-08-18 | ゲア・プロセス・エンジニアリング・アクティーゼルスカブ | トロリに収容されたトレイ内の製品の直列滅菌凍結乾燥を実現する方法、方法を実施するためのシステム、および方法の使用 |
JP2017163996A (ja) * | 2017-05-17 | 2017-09-21 | ゲア・プロセス・エンジニアリング・アクティーゼルスカブ | トロリに収容されたトレイ内の製品の直列滅菌凍結乾燥を実現する方法、方法を実施するためのシステム、および方法の使用 |
-
1995
- 1995-03-06 JP JP7070459A patent/JPH08238054A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0868856A1 (en) * | 1995-10-12 | 1998-10-07 | Ono Foods Industrial Co., Ltd. | Method for far-infrared drying of food under reduced pressure at low temperature |
EP0868856A4 (en) * | 1995-10-12 | 2000-04-05 | Ono Foods Ind Co Ltd | PROCESS FOR DRYING FOODS IN FAR INFRARED UNDER REDUCED PRESSURE AT LOW TEMPERATURE |
KR100886218B1 (ko) * | 2007-03-09 | 2009-02-27 | 이민하 | 고추세척 건조장치 |
JP2016524457A (ja) * | 2013-05-29 | 2016-08-18 | ゲア・プロセス・エンジニアリング・アクティーゼルスカブ | トロリに収容されたトレイ内の製品の直列滅菌凍結乾燥を実現する方法、方法を実施するためのシステム、および方法の使用 |
US9863700B2 (en) | 2013-05-29 | 2018-01-09 | Gea Process Engineering A/S | Method of providing inline sterile freeze drying of a product in trays accommodated in a trolley, system for carrying out the method, and use of the method |
JP2017163996A (ja) * | 2017-05-17 | 2017-09-21 | ゲア・プロセス・エンジニアリング・アクティーゼルスカブ | トロリに収容されたトレイ内の製品の直列滅菌凍結乾燥を実現する方法、方法を実施するためのシステム、および方法の使用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ES2216064T3 (es) | Procedimiento de secado de alimentos por infrarrojo lejano a presion y temperaturas reducidas. | |
JPH09509340A (ja) | フィルタ及び紫外線放射を含む清浄装置 | |
KR101994202B1 (ko) | 플라즈마를 이용한 온실용 살균 장치 | |
JPS6236144A (ja) | 青果物の蒸熱防疫処理装置 | |
KR101447120B1 (ko) | 유골용 살균 장치 및 이를 이용한 유골 살균 방법 | |
KR200291502Y1 (ko) | 위생 신발장 | |
KR200414638Y1 (ko) | 벌크 타입 원적외선 건조기 | |
JPH08238054A (ja) | 真空冷却遠赤乾燥機 | |
CN212699744U (zh) | 一种带有网格转盘的紫外线消毒器 | |
CN104728970A (zh) | 壁挂式空气处理器 | |
RU2083226C1 (ru) | Дезинфекционное устройство (варианты) | |
KR101347078B1 (ko) | 농수산물 건조 장치 | |
KR102422866B1 (ko) | 플라즈마를 이용한 식기 살균장치 | |
CN106617753A (zh) | 一种多功能烘干鞋柜 | |
KR20090038954A (ko) | 멸균 온풍기 | |
KR20040053731A (ko) | 빨래 건조대 | |
KR101927818B1 (ko) | 고춧가루 건조기 | |
CN221888783U (en) | Sterilizing equipment based on biological cell technology development | |
CN214882449U (zh) | 一种烘干消毒设备 | |
CN219607630U (zh) | 一种袋装食品用的分级式烘干机 | |
CN216022226U (zh) | 一种针对成人用品的深紫外杀菌盒 | |
CN2664660Y (zh) | 床褥消毒装置 | |
CN211050365U (zh) | 一种医用臭氧消毒柜 | |
CN221330036U (zh) | 一种具有杀菌功能的烘干装置 | |
CN218340256U (zh) | 一种烤盘加工用涂层烘干装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020507 |