JPH08237228A - 光パルス時間多重制御方法および光パルス時間多重制御装置 - Google Patents
光パルス時間多重制御方法および光パルス時間多重制御装置Info
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- JPH08237228A JPH08237228A JP7060129A JP6012995A JPH08237228A JP H08237228 A JPH08237228 A JP H08237228A JP 7060129 A JP7060129 A JP 7060129A JP 6012995 A JP6012995 A JP 6012995A JP H08237228 A JPH08237228 A JP H08237228A
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- optical pulse
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 時間多重された光パルスの揺らぎを防止する
こと。 【構成】 光分波器2で分岐された光パルスBdと光分
波器5で分岐された光パルスAdとの繰返しパルス周波
数を、受光器7,11、増幅器8,12、BPF9,1
3によりそれぞれ抽出し、位相器10,14により位相
調整してから、位相検出器15により位相差を検出す
る。増幅器17より位相差に応じて出力される誤差電圧
は、位相調整制御回路18を介して外部制御型可変遅延
回路4に供給されて、光パルスAdが光パルスBdの中
央に位置するよう遅延量が制御される。
こと。 【構成】 光分波器2で分岐された光パルスBdと光分
波器5で分岐された光パルスAdとの繰返しパルス周波
数を、受光器7,11、増幅器8,12、BPF9,1
3によりそれぞれ抽出し、位相器10,14により位相
調整してから、位相検出器15により位相差を検出す
る。増幅器17より位相差に応じて出力される誤差電圧
は、位相調整制御回路18を介して外部制御型可変遅延
回路4に供給されて、光パルスAdが光パルスBdの中
央に位置するよう遅延量が制御される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は短光パルス信号がRZ
(Return to Zero)フォ−マットとなるよう変調される
光通信システムの、光パルス時間多重制御方法および光
パルス時間多重制御装置に関するものである。
(Return to Zero)フォ−マットとなるよう変調される
光通信システムの、光パルス時間多重制御方法および光
パルス時間多重制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光パルス時間多重装置の構成を図
9に示す。この図において、100はレーザダイオード
(LD)等を用いて短光パルスを発生する短光パルス発
生回路、101は短光パルスを1系,2系の2つに分岐
する分波回路、102は1系の光パルスを伝送情報信号
1により変調する変調器、103は変調された光パルス
を遅延する半固定遅延回路、104は変調器102およ
び半固定遅延回路103からなる1系、105は2系の
光パルスを伝送情報信号2により変調する変調器、10
6は変調された光パルスを遅延する半固定遅延回路、1
07は変調器105および半固定遅延回路106からな
る2系、108は1系104から出力される光パルスと
2系107から出力される光パルスを合成することによ
り、光パルス時間多重信号を出力する合波回路である。
9に示す。この図において、100はレーザダイオード
(LD)等を用いて短光パルスを発生する短光パルス発
生回路、101は短光パルスを1系,2系の2つに分岐
する分波回路、102は1系の光パルスを伝送情報信号
1により変調する変調器、103は変調された光パルス
を遅延する半固定遅延回路、104は変調器102およ
び半固定遅延回路103からなる1系、105は2系の
光パルスを伝送情報信号2により変調する変調器、10
6は変調された光パルスを遅延する半固定遅延回路、1
07は変調器105および半固定遅延回路106からな
る2系、108は1系104から出力される光パルスと
2系107から出力される光パルスを合成することによ
り、光パルス時間多重信号を出力する合波回路である。
【0003】このように構成された光パルス時間多重装
置において、短光パルス発生回路100からは図に示す
ような短光パルスaが所定周期毎に連続して発生されて
おり、短光パルスaが分波回路101に入力されて2つ
の光導波路に分岐される。分岐された一方の短光パルス
は1系104に入力されて、変調器102において短光
パルスの繰返し周期に同期した伝送情報信号1により光
強度変調されて、図に示すようなRZフォ−マットの変
調短光パルスbとされ、さらに半固定遅延回路103に
おいて所定時間遅延される。
置において、短光パルス発生回路100からは図に示す
ような短光パルスaが所定周期毎に連続して発生されて
おり、短光パルスaが分波回路101に入力されて2つ
の光導波路に分岐される。分岐された一方の短光パルス
は1系104に入力されて、変調器102において短光
パルスの繰返し周期に同期した伝送情報信号1により光
強度変調されて、図に示すようなRZフォ−マットの変
調短光パルスbとされ、さらに半固定遅延回路103に
おいて所定時間遅延される。
【0004】また、分岐された他方の短光パルスは2系
107に入力されて、変調器105において短光パルス
の繰返し周期に同期した伝送情報信号2により光強度変
調されて、図に示すようなRZフォ−マットの変調短光
パルスcとされ、さらに半固定遅延回路106において
所定時間遅延される。そして、1系からの変調短光パル
スbと2系107からの変調短光パルスcとは、合波回
路108に入力されて時間軸上で合成され、図に示すよ
うな時間多重信号dとされて出力される。この時間多重
信号dの周期は、短光パルス発生回路100から発生さ
れる短光パルスの繰返し周期の1/2(繰返し周波数は
2倍)とされる。
107に入力されて、変調器105において短光パルス
の繰返し周期に同期した伝送情報信号2により光強度変
調されて、図に示すようなRZフォ−マットの変調短光
パルスcとされ、さらに半固定遅延回路106において
所定時間遅延される。そして、1系からの変調短光パル
スbと2系107からの変調短光パルスcとは、合波回
路108に入力されて時間軸上で合成され、図に示すよ
うな時間多重信号dとされて出力される。この時間多重
信号dの周期は、短光パルス発生回路100から発生さ
れる短光パルスの繰返し周期の1/2(繰返し周波数は
2倍)とされる。
【0005】なお、半固定遅延回路103および半固定
遅延回路106は、時間多重信号dの周期が短光パルス
発生回路100から発生される短光パルスの繰返し周期
の1/2となるには、合波された時に変調短光パルスb
間の中央に変調短光パルスcが位置する必要があるた
め、変調短光パルスbと変調短光パルスcとの時間関係
を調整するために設けられているものである。このよう
に、1系と2系の光パルス信号を時間多重化することに
よって伝送容量を2倍以上にすることができ、効率的な
光通信システムとすることができる。
遅延回路106は、時間多重信号dの周期が短光パルス
発生回路100から発生される短光パルスの繰返し周期
の1/2となるには、合波された時に変調短光パルスb
間の中央に変調短光パルスcが位置する必要があるた
め、変調短光パルスbと変調短光パルスcとの時間関係
を調整するために設けられているものである。このよう
に、1系と2系の光パルス信号を時間多重化することに
よって伝送容量を2倍以上にすることができ、効率的な
光通信システムとすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の光パル
ス時間多重装置においては、半固定遅延回路103と半
固定遅延回路106との遅延時間が最適になるよう調整
した後で、それぞれの遅延時間を固定している。しかし
ながら、変調短光パルスb,cを生成するために必要な
区間、すなわち分波回路101の出力から合波回路10
8の入力までの経路は、装置構成上および製造上の理由
で空間的に夫々異なる場所に設置される場合が多い。さ
らに、夫々の経路長は、多くの場合一般に異なるものと
されている。
ス時間多重装置においては、半固定遅延回路103と半
固定遅延回路106との遅延時間が最適になるよう調整
した後で、それぞれの遅延時間を固定している。しかし
ながら、変調短光パルスb,cを生成するために必要な
区間、すなわち分波回路101の出力から合波回路10
8の入力までの経路は、装置構成上および製造上の理由
で空間的に夫々異なる場所に設置される場合が多い。さ
らに、夫々の経路長は、多くの場合一般に異なるものと
されている。
【0007】ところで、短光パルスの経路は通常光ファ
イバにより構築されるが、光ファイバは温度により伸縮
する温度特性を有しているため、夫々の環境温度の変動
により光ファイバの長さがランダムに変動するようにな
る。従って、経路長が異なると合波回路108の出力の
時間多重信号dの変調短光パルス間の相対時間が、ラン
ダムに変動するようになる。一方、受信側で時間多重信
号dから変調短光パルスbと変調短光パルスcとを分離
するためには、時間多重信号dのパルス繰返し周波数を
抽出し、抽出されたパルス繰返し周波数に基づくタイミ
ングで変調短光パルスbと変調短光パルスcとを分離す
る必要がある。
イバにより構築されるが、光ファイバは温度により伸縮
する温度特性を有しているため、夫々の環境温度の変動
により光ファイバの長さがランダムに変動するようにな
る。従って、経路長が異なると合波回路108の出力の
時間多重信号dの変調短光パルス間の相対時間が、ラン
ダムに変動するようになる。一方、受信側で時間多重信
号dから変調短光パルスbと変調短光パルスcとを分離
するためには、時間多重信号dのパルス繰返し周波数を
抽出し、抽出されたパルス繰返し周波数に基づくタイミ
ングで変調短光パルスbと変調短光パルスcとを分離す
る必要がある。
【0008】しかしながら、前記したように時間多重信
号dのパルス繰返し周期に揺らぎがあると、パルス繰返
し周波数にジッタが生じてしまい、変調短光パルスbと
変調短光パルスcとを受信側において正確に分離するこ
とができず、伝送特性が劣化するようになり、良好な通
信を行うことができないという問題点があった。さら
に、伝送速度20Gbpsの光ソリトン通信において
は、受信端でのタイミングジッタが伝送特性の主たる劣
化原因とされているが、タイミングジッタにより誤り率
が10-10 に制限されている場合、送信側の光時間多重
装置においてタイミングが2ピコセカンド(2×10
-12 sec;2ps)揺らぐと、誤り率は1桁以上劣化
することが知られている。
号dのパルス繰返し周期に揺らぎがあると、パルス繰返
し周波数にジッタが生じてしまい、変調短光パルスbと
変調短光パルスcとを受信側において正確に分離するこ
とができず、伝送特性が劣化するようになり、良好な通
信を行うことができないという問題点があった。さら
に、伝送速度20Gbpsの光ソリトン通信において
は、受信端でのタイミングジッタが伝送特性の主たる劣
化原因とされているが、タイミングジッタにより誤り率
が10-10 に制限されている場合、送信側の光時間多重
装置においてタイミングが2ピコセカンド(2×10
-12 sec;2ps)揺らぐと、誤り率は1桁以上劣化
することが知られている。
【0009】そこで検討するに、送信装置の時間揺らぎ
を誤り率に反映させないためには、ビット間隔の1/5
0以下の精度で複数の光パルス列を配置する必要があ
る。前記の約2psの時間揺らぎは、光ファイバ長の揺
らぎに換算すると約0.4mmの長さに相当する。この
換算は、「光ファイバの長さ」=「伝搬時間(2p
s)]×「光速度(3×108 )」÷「光ファイバの伝
搬係数(1.47)」により行うことができる。しかし
ながら、一般に使用されるナイロン被覆で保護された光
ファイバの伸縮率は約3×10-5(℃-1)であるから、
例えば2系統の光回路が同じ温度環境で、光ファイバ長
に1mの差がある場合、1℃の温度変化において3×1
0-5mの変動が生じてしまう。さらに、14℃の温度変
化が起こった場合、光ファイバ長の変動は0.4mmを
越え、前記の誤り率の制限を越えるようになるため、伝
送特性が劣化してしまうようになる。
を誤り率に反映させないためには、ビット間隔の1/5
0以下の精度で複数の光パルス列を配置する必要があ
る。前記の約2psの時間揺らぎは、光ファイバ長の揺
らぎに換算すると約0.4mmの長さに相当する。この
換算は、「光ファイバの長さ」=「伝搬時間(2p
s)]×「光速度(3×108 )」÷「光ファイバの伝
搬係数(1.47)」により行うことができる。しかし
ながら、一般に使用されるナイロン被覆で保護された光
ファイバの伸縮率は約3×10-5(℃-1)であるから、
例えば2系統の光回路が同じ温度環境で、光ファイバ長
に1mの差がある場合、1℃の温度変化において3×1
0-5mの変動が生じてしまう。さらに、14℃の温度変
化が起こった場合、光ファイバ長の変動は0.4mmを
越え、前記の誤り率の制限を越えるようになるため、伝
送特性が劣化してしまうようになる。
【0010】さらに別の例を用いて説明すると、例えば
2系統の光回路が異なった位置に設定されており、それ
ぞれの光ファイバ回路を構成する光ファイバの長さが1
0mで同一の長さとされている場合に、それぞれの光回
路を収容している周辺温度の差が1℃生じると3×10
-4mの変動が生じ、さらに、2℃の温度差が生じてしま
った場合、2系統の光回路を構成する光ファイバ長の変
動は6×10-4m(0.6mm)となり、0.4mmの
制限を越えて伝送特性が劣化してしまうようになる。し
たがって、従来の光パルス時間多重装置においては、長
期間に亘り伝送特性を劣化させることなく安定に動作さ
せることができないという問題があった。さらに、伝送
速度が20Gbpsを越える光通信を実現するために
は、前記の光ファイバ長の揺らぎの制限はさらに厳しく
なる。
2系統の光回路が異なった位置に設定されており、それ
ぞれの光ファイバ回路を構成する光ファイバの長さが1
0mで同一の長さとされている場合に、それぞれの光回
路を収容している周辺温度の差が1℃生じると3×10
-4mの変動が生じ、さらに、2℃の温度差が生じてしま
った場合、2系統の光回路を構成する光ファイバ長の変
動は6×10-4m(0.6mm)となり、0.4mmの
制限を越えて伝送特性が劣化してしまうようになる。し
たがって、従来の光パルス時間多重装置においては、長
期間に亘り伝送特性を劣化させることなく安定に動作さ
せることができないという問題があった。さらに、伝送
速度が20Gbpsを越える光通信を実現するために
は、前記の光ファイバ長の揺らぎの制限はさらに厳しく
なる。
【0011】そこで、本発明は長期間にわたり伝送特性
を良好に維持することができると共に、安定に動作する
光パルス時間多重制御方法および光パルス時間多重制御
装置を提供することを目的としている。
を良好に維持することができると共に、安定に動作する
光パルス時間多重制御方法および光パルス時間多重制御
装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光パルス時間多
重制御方法は、複数系統の光パルスをそれぞれ分岐し
て、それぞれの光パルスの繰返し周波数信号を抽出し、
抽出された複数系統の内の一つの繰返し周波数信号を基
準信号として、残りの複数系統の繰返し周波数信号とそ
れぞれ位相検出を行うと共に、前記複数系統の光パルス
が時間多重された場合に、前記複数系統の光パルスが等
間隔で配置されるように、前記残りの系統の光パルスの
遅延時間を、前記位相検出した結果に応じてそれぞれフ
ィードバック制御するようにしたものである。
重制御方法は、複数系統の光パルスをそれぞれ分岐し
て、それぞれの光パルスの繰返し周波数信号を抽出し、
抽出された複数系統の内の一つの繰返し周波数信号を基
準信号として、残りの複数系統の繰返し周波数信号とそ
れぞれ位相検出を行うと共に、前記複数系統の光パルス
が時間多重された場合に、前記複数系統の光パルスが等
間隔で配置されるように、前記残りの系統の光パルスの
遅延時間を、前記位相検出した結果に応じてそれぞれフ
ィードバック制御するようにしたものである。
【0013】また前記光パルス時間多重制御方法におい
て、光パルス発生回路より出力される光パルスが複数に
分岐され、該分岐されたそれぞれの光パルスに伝送情報
により変調が施されて、前記複数系統の光パルスとされ
るようにしたもの、さらに、前記抽出から位相検出まで
を行う位相検出手段が一系統のみ設けられており、前記
分岐された複数系統の光パルスを時分割して、前記一系
統のみ設けられている位相検出手段に供給され、該位相
検出手段の出力がそれぞれの系統に分配されて遅延時間
を制御するようフィードバックされるようにしたもので
ある。
て、光パルス発生回路より出力される光パルスが複数に
分岐され、該分岐されたそれぞれの光パルスに伝送情報
により変調が施されて、前記複数系統の光パルスとされ
るようにしたもの、さらに、前記抽出から位相検出まで
を行う位相検出手段が一系統のみ設けられており、前記
分岐された複数系統の光パルスを時分割して、前記一系
統のみ設けられている位相検出手段に供給され、該位相
検出手段の出力がそれぞれの系統に分配されて遅延時間
を制御するようフィードバックされるようにしたもので
ある。
【0014】また、本発明の光パルス時間多重制御方法
を具現化した光パルス時間多重制御装置は、複数系統の
光パルスをそれぞれ分岐して、それぞれの光パルスの繰
返し周波数信号を抽出する抽出手段と、複数系統の光パ
ルスが時間多重された場合に、それぞれの光パルスが等
間隔で配置されるように、それぞれの光パルスの経路に
挿入された遅延時間を可変することのできる遅延手段
と、前記抽出手段により抽出された複数系統の内の一つ
の繰返し周波数信号を基準信号として、残りの複数系統
の繰返し周波数信号との相対位相をそれぞれ検出する位
相検出器とを備え、前記遅延手段の遅延時間を前記位相
検出器より出力される位相検出信号によりフィードバッ
ク制御する手段を備えることにより、前記複数系統の光
パルス列が等間隔で時間多重配置されるようにしたもの
である。
を具現化した光パルス時間多重制御装置は、複数系統の
光パルスをそれぞれ分岐して、それぞれの光パルスの繰
返し周波数信号を抽出する抽出手段と、複数系統の光パ
ルスが時間多重された場合に、それぞれの光パルスが等
間隔で配置されるように、それぞれの光パルスの経路に
挿入された遅延時間を可変することのできる遅延手段
と、前記抽出手段により抽出された複数系統の内の一つ
の繰返し周波数信号を基準信号として、残りの複数系統
の繰返し周波数信号との相対位相をそれぞれ検出する位
相検出器とを備え、前記遅延手段の遅延時間を前記位相
検出器より出力される位相検出信号によりフィードバッ
ク制御する手段を備えることにより、前記複数系統の光
パルス列が等間隔で時間多重配置されるようにしたもの
である。
【0015】また前記光パルス時間多重制御装置におい
て、光パルス発生回路の光パルス出力を複数に分岐する
多分岐回路と、複数に分岐された光パルスのそれぞれを
伝送情報により変調する複数の変調器とを備え、該複数
の変調器から前記複数系統の光パルスを出力するように
したもの、前記複数系統の光パルスをそれぞれ分岐する
光分波器と、該光分波器に後置されると共に、前記複数
系統の光パルスを合成することにより時間多重するよう
にした光合波器とを備え、前記光分波器と前記光合波器
とを接続する光線路の伝搬時間が悪影響を与えない程度
に、前記光線路を短くするようにしたもの、前記複数系
統の光パルスをそれぞれ分岐する光分波器と、該光分波
器により分岐された光パルスを光検波する光検波器とを
備え、前記光分波器と前記光検波器とを接続する光線路
の伝搬時間が悪影響を与えない程度に、前記光線路を短
くするようにしたもの、前記抽出手段から位相検出器ま
での位相検出部が一系統のみ設けられており、前記分岐
された複数系統の光パルスを時分割して、前記一系統の
み設けられている位相検出部に供給され、該位相検出部
の出力がそれぞれの系統に分配されて前記遅延手段にフ
ィードバックされているようにしたものである。
て、光パルス発生回路の光パルス出力を複数に分岐する
多分岐回路と、複数に分岐された光パルスのそれぞれを
伝送情報により変調する複数の変調器とを備え、該複数
の変調器から前記複数系統の光パルスを出力するように
したもの、前記複数系統の光パルスをそれぞれ分岐する
光分波器と、該光分波器に後置されると共に、前記複数
系統の光パルスを合成することにより時間多重するよう
にした光合波器とを備え、前記光分波器と前記光合波器
とを接続する光線路の伝搬時間が悪影響を与えない程度
に、前記光線路を短くするようにしたもの、前記複数系
統の光パルスをそれぞれ分岐する光分波器と、該光分波
器により分岐された光パルスを光検波する光検波器とを
備え、前記光分波器と前記光検波器とを接続する光線路
の伝搬時間が悪影響を与えない程度に、前記光線路を短
くするようにしたもの、前記抽出手段から位相検出器ま
での位相検出部が一系統のみ設けられており、前記分岐
された複数系統の光パルスを時分割して、前記一系統の
み設けられている位相検出部に供給され、該位相検出部
の出力がそれぞれの系統に分配されて前記遅延手段にフ
ィードバックされているようにしたものである。
【0016】
【作用】本発明によれば、時間多重される複数の光パル
スの相対時間位置が揺らぐことのないようフィードバッ
ク制御しているため、複数の系統の光パルスの時間位置
がそれぞれ揺らぐことなく等時間間隔を保持して時間多
重することができる。従って、誤り率の低い伝送特性を
長期間に亘って維持することのできる良好な光通信シス
テムを構築することができるようになる。また、時間多
重できる系統も2系統に限らず、3系統以上の光パルス
を誤り率の低い良好な伝送特性を維持しながら安定に時
間多重することができる。
スの相対時間位置が揺らぐことのないようフィードバッ
ク制御しているため、複数の系統の光パルスの時間位置
がそれぞれ揺らぐことなく等時間間隔を保持して時間多
重することができる。従って、誤り率の低い伝送特性を
長期間に亘って維持することのできる良好な光通信シス
テムを構築することができるようになる。また、時間多
重できる系統も2系統に限らず、3系統以上の光パルス
を誤り率の低い良好な伝送特性を維持しながら安定に時
間多重することができる。
【0017】
【実施例】本発明の光パルス時間多重制御方法を具現化
した光パルス時間多重制御装置の第1実施例のブロック
図を図1(a)(b)に示す。この図1(a)におい
て、40はレーザダイオード(LD)等を用いて短光パ
ルスを発生する短光パルス発生回路、41は短光パルス
を1系,2系の2つに分岐する分波回路、42は1系の
光パルスを伝送情報信号1により変調する変調器、43
は2系の光パルスを伝送情報信号2により変調する変調
器である。
した光パルス時間多重制御装置の第1実施例のブロック
図を図1(a)(b)に示す。この図1(a)におい
て、40はレーザダイオード(LD)等を用いて短光パ
ルスを発生する短光パルス発生回路、41は短光パルス
を1系,2系の2つに分岐する分波回路、42は1系の
光パルスを伝送情報信号1により変調する変調器、43
は2系の光パルスを伝送情報信号2により変調する変調
器である。
【0018】また、図1(b)において、1,3は入力
された光パルス信号A,Bを、それぞれ所定時間遅延す
る半固定遅延回路、2は半固定遅延回路1により遅延さ
れた光パルス信号Bdを2つに分岐する光分波器、4は
外部より印加される制御信号に応じて半固定遅延回路3
により遅延された光パルス信号を遅延する外部制御型可
変遅延回路、5は外部制御型可変遅延回路4により遅延
された光パルス信号Adを2つに分岐する光分波器、6
は光分波器2で分岐された一方の光パルス信号Bdと光
分波器5で分岐された一方の光パルス信号Adを合成す
ることにより、光パルス時間多重信号Cを出力する光合
波器である。
された光パルス信号A,Bを、それぞれ所定時間遅延す
る半固定遅延回路、2は半固定遅延回路1により遅延さ
れた光パルス信号Bdを2つに分岐する光分波器、4は
外部より印加される制御信号に応じて半固定遅延回路3
により遅延された光パルス信号を遅延する外部制御型可
変遅延回路、5は外部制御型可変遅延回路4により遅延
された光パルス信号Adを2つに分岐する光分波器、6
は光分波器2で分岐された一方の光パルス信号Bdと光
分波器5で分岐された一方の光パルス信号Adを合成す
ることにより、光パルス時間多重信号Cを出力する光合
波器である。
【0019】また、7,11は光分波器2で分岐された
他方の光パルス信号Bdあるいは光分波器5で分岐され
た他方の光パルス信号Adを受光して電気信号に変換す
る受光器、8,12は受光器7,11より出力される電
気信号とされた夫々のパルス信号を増幅する増幅器、
9,13は増幅器8,12により増幅された夫々のパル
ス信号の繰返し周波数成分を抽出する帯域通過フィルタ
(BPF)、10,14はBPF9,13により抽出さ
れた周波数成分の位相を夫々移相する移相器、15は移
相器10,14より出力される周波数成分の相対位相を
検出する位相検出器、16は位相検出器15より出力さ
れる位相差に応じた位相検出信号を濾波することにより
位相検出信号に含まれる雑音成分を除去するための低域
通過フィルタ(LPF)、17はLPF16より出力さ
れる濾波信号を増幅する増幅器、18は増幅器17より
出力される誤差電圧に応じて、外部制御型可変遅延回路
4の遅延量を制御する位相調整制御回路である。
他方の光パルス信号Bdあるいは光分波器5で分岐され
た他方の光パルス信号Adを受光して電気信号に変換す
る受光器、8,12は受光器7,11より出力される電
気信号とされた夫々のパルス信号を増幅する増幅器、
9,13は増幅器8,12により増幅された夫々のパル
ス信号の繰返し周波数成分を抽出する帯域通過フィルタ
(BPF)、10,14はBPF9,13により抽出さ
れた周波数成分の位相を夫々移相する移相器、15は移
相器10,14より出力される周波数成分の相対位相を
検出する位相検出器、16は位相検出器15より出力さ
れる位相差に応じた位相検出信号を濾波することにより
位相検出信号に含まれる雑音成分を除去するための低域
通過フィルタ(LPF)、17はLPF16より出力さ
れる濾波信号を増幅する増幅器、18は増幅器17より
出力される誤差電圧に応じて、外部制御型可変遅延回路
4の遅延量を制御する位相調整制御回路である。
【0020】このように構成された光パルス時間多重制
御装置において、図1(a)に示す短光パルス発生回路
40からは図に示すような短光パルスaが所定周期毎に
連続して発生されており、短光パルスaが分波回路41
に入力されて2つの光導波路に分岐される。分岐された
一方の短光パルスは1系に入力されて、変調器42にお
いて短光パルスの繰返し周期に同期した伝送情報信号1
により光強度変調されて、RZフォ−マットの変調短光
パルスAとされる。また、分岐された他方の短光パルス
は2系に入力されて、変調器43において短光パルスの
繰返し周期に同期した伝送情報信号2により光強度変調
されて、RZフォ−マットの変調短光パルスBとされ
る。
御装置において、図1(a)に示す短光パルス発生回路
40からは図に示すような短光パルスaが所定周期毎に
連続して発生されており、短光パルスaが分波回路41
に入力されて2つの光導波路に分岐される。分岐された
一方の短光パルスは1系に入力されて、変調器42にお
いて短光パルスの繰返し周期に同期した伝送情報信号1
により光強度変調されて、RZフォ−マットの変調短光
パルスAとされる。また、分岐された他方の短光パルス
は2系に入力されて、変調器43において短光パルスの
繰返し周期に同期した伝送情報信号2により光強度変調
されて、RZフォ−マットの変調短光パルスBとされ
る。
【0021】変調短光パルスBは図1(b)に示す半固
定遅延回路1に入力され、所定時間遅延されて図に示す
ような光パルス信号Bdとされて、次いで光分波器2に
おいて分岐され、分岐された一方の光パルス信号Bdが
光合波器6に、分岐された他方の光パルス信号Bdが受
光器7に入力される。また、半固定遅延回路3に入力さ
れる変調短光パルス信号Aは、半固定遅延回路3および
外部制御型可変遅延回路4において所定時間遅延されて
図に示すような光パルス信号Adとされて、次いで光分
波器5において2つに分岐され、分岐された一方の光パ
ルス信号Adが光合波器6に、分岐された他方の光パル
ス信号Adが受光器11に入力される。
定遅延回路1に入力され、所定時間遅延されて図に示す
ような光パルス信号Bdとされて、次いで光分波器2に
おいて分岐され、分岐された一方の光パルス信号Bdが
光合波器6に、分岐された他方の光パルス信号Bdが受
光器7に入力される。また、半固定遅延回路3に入力さ
れる変調短光パルス信号Aは、半固定遅延回路3および
外部制御型可変遅延回路4において所定時間遅延されて
図に示すような光パルス信号Adとされて、次いで光分
波器5において2つに分岐され、分岐された一方の光パ
ルス信号Adが光合波器6に、分岐された他方の光パル
ス信号Adが受光器11に入力される。
【0022】ここで、本発明は光合波器6における光パ
ルス信号BdとAdの位相関係を最適化するように自動
調整させるものであるから、それぞれの位相状態を検出
するための光受光器7および11の出力は、光合波器6
における光パルス信号BdとAdの位相関係を忠実に表
すものでなくてはならない。しかし光分波器2と光合波
器6、光分波器2と受光器7、光分波器5と光合波器
6、および光分波器5と受光器11との間の光ファイバ
の長さの変動は、上記の光合波器6における光パルス信
号BdとADの位相関係の検出精度に誤差を与えるもの
であるから、これらの光ファイバの長さを安定に保つこ
とが光合波器6における位相検出の精度を上げることに
ほかならない。そして、光ファイバの長さを安定に保つ
ためには以下の方法が考えられる。
ルス信号BdとAdの位相関係を最適化するように自動
調整させるものであるから、それぞれの位相状態を検出
するための光受光器7および11の出力は、光合波器6
における光パルス信号BdとAdの位相関係を忠実に表
すものでなくてはならない。しかし光分波器2と光合波
器6、光分波器2と受光器7、光分波器5と光合波器
6、および光分波器5と受光器11との間の光ファイバ
の長さの変動は、上記の光合波器6における光パルス信
号BdとADの位相関係の検出精度に誤差を与えるもの
であるから、これらの光ファイバの長さを安定に保つこ
とが光合波器6における位相検出の精度を上げることに
ほかならない。そして、光ファイバの長さを安定に保つ
ためには以下の方法が考えられる。
【0023】 図5に示すように、光分波器2および
5、光合波器6、受光器7および11を一体化し、これ
らを接続する光ファイバをなくし、位相検出の誤差要因
を排除する。 光分波器2および5、光合波器6、受光器7および
11を同一温度環境上に設置し、例えば同一の基板上あ
るいはケースに収容して、光分波器2−光合波器6の間
と光分波器2−受光器7の間、光分波器5−光合波器5
の間と光分波器5−受光器11の間の長さが、それぞれ
50cm以下になるようにすることによって誤差の少な
い位相検出が可能となる。これはナイロン被覆の光ファ
イバ心線を使用した場合であり、紫外線硬化樹脂等の伸
縮率の小さな被覆を使用した光ファイバの場合には5m
以下になるようにすれば十分な位相検出精度を保つこと
ができる。
5、光合波器6、受光器7および11を一体化し、これ
らを接続する光ファイバをなくし、位相検出の誤差要因
を排除する。 光分波器2および5、光合波器6、受光器7および
11を同一温度環境上に設置し、例えば同一の基板上あ
るいはケースに収容して、光分波器2−光合波器6の間
と光分波器2−受光器7の間、光分波器5−光合波器5
の間と光分波器5−受光器11の間の長さが、それぞれ
50cm以下になるようにすることによって誤差の少な
い位相検出が可能となる。これはナイロン被覆の光ファ
イバ心線を使用した場合であり、紫外線硬化樹脂等の伸
縮率の小さな被覆を使用した光ファイバの場合には5m
以下になるようにすれば十分な位相検出精度を保つこと
ができる。
【0024】前記説明を続けると、光合波器6において
入力された光パルス信号Adと光パルス信号Bdとが合
成されて、図に示すような光パルス時間多重信号Cとさ
れる。この光パルス時間多重信号Cのパルス繰返し周波
数は、光パルス信号Adあるいは光パルス信号Bdのパ
ルス繰返し周波数の2倍とされるが、光パルス信号Ad
と光パルス信号Bdとが交互に等時間間隔で配列される
ように、外部制御型可変遅延回路4の遅延時間が後述す
るように制御される。
入力された光パルス信号Adと光パルス信号Bdとが合
成されて、図に示すような光パルス時間多重信号Cとさ
れる。この光パルス時間多重信号Cのパルス繰返し周波
数は、光パルス信号Adあるいは光パルス信号Bdのパ
ルス繰返し周波数の2倍とされるが、光パルス信号Ad
と光パルス信号Bdとが交互に等時間間隔で配列される
ように、外部制御型可変遅延回路4の遅延時間が後述す
るように制御される。
【0025】すなわち、受光器7で受光された光パルス
信号Bdは、電気信号に変換され次いで増幅器8におい
て増幅された後、BPF9によりパルス繰返し周波数成
分が抽出される。また、受光器11で受光された光パル
ス信号Adは、電気信号に変換され次いで増幅器12に
おいて増幅された後、BPF13によりパルス繰返し周
波数成分が抽出される。そして、BPF9よりのパルス
繰返し周波数成分およびBPF13よりのパルス繰返し
周波数成分は、夫々移相器10,14において相対的な
位相が調整された後、位相検出器15において両周波数
成分fa,fbの位相差が検出される。(位相器10,
14の調整については後述する。)
信号Bdは、電気信号に変換され次いで増幅器8におい
て増幅された後、BPF9によりパルス繰返し周波数成
分が抽出される。また、受光器11で受光された光パル
ス信号Adは、電気信号に変換され次いで増幅器12に
おいて増幅された後、BPF13によりパルス繰返し周
波数成分が抽出される。そして、BPF9よりのパルス
繰返し周波数成分およびBPF13よりのパルス繰返し
周波数成分は、夫々移相器10,14において相対的な
位相が調整された後、位相検出器15において両周波数
成分fa,fbの位相差が検出される。(位相器10,
14の調整については後述する。)
【0026】位相検出器15よりの出力信号は、LPF
16および増幅器17により処理されて誤差電圧が出力
される。この誤差電圧が位相調整制御回路18を介し
て、外部制御型可変遅延回路4に遅延量制御信号として
印加されることにより、光パルス信号Adと光パルス信
号Bdとの相対的時間位置が揺らぐことがないようにフ
ィードバック制御される。従って、光パルス信号A,B
が揺らいでも光パルス信号Bd間の中央に光パルス信号
Adを配列させた時間多重信号Cを生成することができ
る。
16および増幅器17により処理されて誤差電圧が出力
される。この誤差電圧が位相調整制御回路18を介し
て、外部制御型可変遅延回路4に遅延量制御信号として
印加されることにより、光パルス信号Adと光パルス信
号Bdとの相対的時間位置が揺らぐことがないようにフ
ィードバック制御される。従って、光パルス信号A,B
が揺らいでも光パルス信号Bd間の中央に光パルス信号
Adを配列させた時間多重信号Cを生成することができ
る。
【0027】なお、半固定遅延回路1,3および移相器
10,14の初期調整は次のようにして行なわれる。ま
ず、外部制御型可変遅延回路4の遅延量を動作範囲の中
央に設定した後、光合波器6より出力される光パルス時
間多重信号Cを観測して、光パルス信号Adと光パルス
信号Bdとの時間配置が最適になるように半固定遅延回
路1および半固定遅延回路3の遅延量を調整する。次
に、増幅器17より出力される誤差電圧がゼロになるよ
うに移相器10および移相器14の移相量を調整する。
このように調整すると、位相検出器15に入力される光
パルス信号Adのパルス繰返し周波数成分faと光パル
ス信号Bdのパルス繰返し周波数成分fbとの位相関係
はπ/2ラジアンとなる。ここで、外部制御型可変遅延
回路4の遅延制御範囲が十分ある場合、半固定遅延回路
1等を省略しても外部制御型可変遅延回路4の初期値を
時間配置が最適になるように設定することができる。ま
た、位相器10,14の移相範囲が90°以上ある場
合、位相器10,14のいずれかを省略することがで
き、経済化が図れる。
10,14の初期調整は次のようにして行なわれる。ま
ず、外部制御型可変遅延回路4の遅延量を動作範囲の中
央に設定した後、光合波器6より出力される光パルス時
間多重信号Cを観測して、光パルス信号Adと光パルス
信号Bdとの時間配置が最適になるように半固定遅延回
路1および半固定遅延回路3の遅延量を調整する。次
に、増幅器17より出力される誤差電圧がゼロになるよ
うに移相器10および移相器14の移相量を調整する。
このように調整すると、位相検出器15に入力される光
パルス信号Adのパルス繰返し周波数成分faと光パル
ス信号Bdのパルス繰返し周波数成分fbとの位相関係
はπ/2ラジアンとなる。ここで、外部制御型可変遅延
回路4の遅延制御範囲が十分ある場合、半固定遅延回路
1等を省略しても外部制御型可変遅延回路4の初期値を
時間配置が最適になるように設定することができる。ま
た、位相器10,14の移相範囲が90°以上ある場
合、位相器10,14のいずれかを省略することがで
き、経済化が図れる。
【0028】この位相検出器15は図2(a)に示すよ
うに乗算器により構成されており、その位相検出特性は
同図(b)に示すようになる。すなわち、位相検出器1
5の入力における光パルスAdのパルス繰り返し周波数
成分faと光パルスBdのパルス繰返し周波数成分fb
の位相関係が、π/2および−π/2の時に出力がゼロ
(位相一致状態)とされる。従って、周波数成分faと
周波数成分fbの位相関係が0〜πと−π〜0の2つの
領域において位相検出が可能であることがわかる。
うに乗算器により構成されており、その位相検出特性は
同図(b)に示すようになる。すなわち、位相検出器1
5の入力における光パルスAdのパルス繰り返し周波数
成分faと光パルスBdのパルス繰返し周波数成分fb
の位相関係が、π/2および−π/2の時に出力がゼロ
(位相一致状態)とされる。従って、周波数成分faと
周波数成分fbの位相関係が0〜πと−π〜0の2つの
領域において位相検出が可能であることがわかる。
【0029】ここで、周波数成分faと周波数成分fb
の位相関係が0〜πの条件において、周波数成分faの
最適値(π/2)からの相対時間変化をθとすると、誤
差電圧はcos(π/2+θ)、すなわち−sinθと
なる。従って、光パルス時間多重信号Cとされた光パル
ス信号Adと光パルス信号Bdの位相関係が最適な時、
位相検出器1 5の出力の誤差電圧はゼロとなり、一方
光パルス信号Adと光パルス信号Bdの位相関係が最適
値から変動した場合には誤差電圧が生じるようになる。
この誤差電圧は位相変動方向および時間変動量に対応し
た極性および振幅とされる。
の位相関係が0〜πの条件において、周波数成分faの
最適値(π/2)からの相対時間変化をθとすると、誤
差電圧はcos(π/2+θ)、すなわち−sinθと
なる。従って、光パルス時間多重信号Cとされた光パル
ス信号Adと光パルス信号Bdの位相関係が最適な時、
位相検出器1 5の出力の誤差電圧はゼロとなり、一方
光パルス信号Adと光パルス信号Bdの位相関係が最適
値から変動した場合には誤差電圧が生じるようになる。
この誤差電圧は位相変動方向および時間変動量に対応し
た極性および振幅とされる。
【0030】さらに、図3を参照しながら説明すると、
図3(a)は光パルス信号Adと光パルス信号Bdの位
相関係が最適とされている場合を示しており、上段に示
すように光パルス信号Adと光パルス信号Bdの位相差
がπ/2とされている。この時は、下段に示されるよう
に誤差電圧がゼロとされる。また、図3(b)は、環境
温度等の変動により光ファイバの長さが変動して光パル
ス信号Adと光パルス信号Bdの位相関係が最適時と比
べて大きくなった場合を示している。この時の位相検出
器15の入力における光パルス信号Adのパルス繰返し
周波数成分faと光パルス信号Bdのパルス繰返し周波
数成分fbとの位相関係が上段に示されており、下段に
誤差電圧が示されている。この誤差電圧は負となり、位
相調整制御回路18は外部制御型可変遅延回路4の遅延
量を徐々に短くすることにより、誤差電圧がゼロになる
よう制御することにより、同図(a)に示される最適条
件に引き込んでいる。
図3(a)は光パルス信号Adと光パルス信号Bdの位
相関係が最適とされている場合を示しており、上段に示
すように光パルス信号Adと光パルス信号Bdの位相差
がπ/2とされている。この時は、下段に示されるよう
に誤差電圧がゼロとされる。また、図3(b)は、環境
温度等の変動により光ファイバの長さが変動して光パル
ス信号Adと光パルス信号Bdの位相関係が最適時と比
べて大きくなった場合を示している。この時の位相検出
器15の入力における光パルス信号Adのパルス繰返し
周波数成分faと光パルス信号Bdのパルス繰返し周波
数成分fbとの位相関係が上段に示されており、下段に
誤差電圧が示されている。この誤差電圧は負となり、位
相調整制御回路18は外部制御型可変遅延回路4の遅延
量を徐々に短くすることにより、誤差電圧がゼロになる
よう制御することにより、同図(a)に示される最適条
件に引き込んでいる。
【0031】また、図3(c)は、環境温度等の変動に
より光ファイバの長さが変動して光パルス信号Adと光
パルス信号Bdの位相関係が最適時と比べて小さくなっ
た場合を示している。この時の位相検出器15の入力に
おける光パルス信号Adのパルス繰返し周波数成分fa
と光パルス信号Bdのパルス繰返し周波数成分fbとの
位相関係が上段に示されており、下段に誤差電圧が示さ
れている。この誤差電圧は正となり、位相調整制御回路
18は外部制御型可変遅延回路4の遅延量を徐々に長く
することにより、誤差電圧がゼロになるよう制御するこ
とにより、同図(a)に示される最適条件に引き込んで
いる。
より光ファイバの長さが変動して光パルス信号Adと光
パルス信号Bdの位相関係が最適時と比べて小さくなっ
た場合を示している。この時の位相検出器15の入力に
おける光パルス信号Adのパルス繰返し周波数成分fa
と光パルス信号Bdのパルス繰返し周波数成分fbとの
位相関係が上段に示されており、下段に誤差電圧が示さ
れている。この誤差電圧は正となり、位相調整制御回路
18は外部制御型可変遅延回路4の遅延量を徐々に長く
することにより、誤差電圧がゼロになるよう制御するこ
とにより、同図(a)に示される最適条件に引き込んで
いる。
【0032】一方、受光器7および受光器11から位相
検出器15までの電気的経路の電気長の差によって、周
波数成分faと周波数成分fbの位相関係を−π〜0の
状態にした方が、位相器10および位相器14の調整上
都合が良い場合がある。このようにすると、最適状態に
おける周波数成分faと周波数成分fbの位相関係は−
π/2となる。また、周波数成分faの最適値(−π/
2)からの相対時間変化をθとすると、誤差電圧はco
s(−π/2+θ)、すなわちsinθとなる。従っ
て、誤差電圧の極性は、前記周波数成分faと周波数成
分fbの位相関係を0〜πにした場合と逆となるが、外
部制御型可変遅延回路4の遅延量の増減の制御方向を逆
とすれば、最適条件に引き込むことができるようにな
る。
検出器15までの電気的経路の電気長の差によって、周
波数成分faと周波数成分fbの位相関係を−π〜0の
状態にした方が、位相器10および位相器14の調整上
都合が良い場合がある。このようにすると、最適状態に
おける周波数成分faと周波数成分fbの位相関係は−
π/2となる。また、周波数成分faの最適値(−π/
2)からの相対時間変化をθとすると、誤差電圧はco
s(−π/2+θ)、すなわちsinθとなる。従っ
て、誤差電圧の極性は、前記周波数成分faと周波数成
分fbの位相関係を0〜πにした場合と逆となるが、外
部制御型可変遅延回路4の遅延量の増減の制御方向を逆
とすれば、最適条件に引き込むことができるようにな
る。
【0033】次に、外部制御型可変遅延回路4の構成の
一例を図4に示す。この図において、4−1はプリズム
でありアクチュエータ等により前後に移動可能とされて
いる。すなわち、位相調整制御回路18よりの誤差電圧
によりプリズム4−1が、例えば破線で示すように距離
dだけ後退したとすると、入力光Ainの経路は2dだ
け長くなり、その分遅延された出力光Aoutが出力さ
れる。このようにして、誤差電圧に応じてプリズム4−
1を前後に制御することにより所定量遅延することがで
きる。
一例を図4に示す。この図において、4−1はプリズム
でありアクチュエータ等により前後に移動可能とされて
いる。すなわち、位相調整制御回路18よりの誤差電圧
によりプリズム4−1が、例えば破線で示すように距離
dだけ後退したとすると、入力光Ainの経路は2dだ
け長くなり、その分遅延された出力光Aoutが出力さ
れる。このようにして、誤差電圧に応じてプリズム4−
1を前後に制御することにより所定量遅延することがで
きる。
【0034】次に、2つ以上の系統の光パルス信号を光
パルス時間多重することのできる本発明の第2実施例の
光パルス時間多重制御装置のブロック図を図6に示す。
この図において、光分波器21に入力される光パルス信
号Rが、外部制御型可変遅延回路1,2,3・・・Nに
入力される光パルス信号1,2,3・・・Nを時間多重
化する場合の時間基準信号とされており、変調されてR
Zフォ−マットとされた光パルス信号Rは、光分波器2
1において2つに分岐され、分岐された一方の光パルス
信号Rが光合波器23に、分岐された他方の光パルス信
号Rが受光器24に入力されている。
パルス時間多重することのできる本発明の第2実施例の
光パルス時間多重制御装置のブロック図を図6に示す。
この図において、光分波器21に入力される光パルス信
号Rが、外部制御型可変遅延回路1,2,3・・・Nに
入力される光パルス信号1,2,3・・・Nを時間多重
化する場合の時間基準信号とされており、変調されてR
Zフォ−マットとされた光パルス信号Rは、光分波器2
1において2つに分岐され、分岐された一方の光パルス
信号Rが光合波器23に、分岐された他方の光パルス信
号Rが受光器24に入力されている。
【0035】受光器24に入力された光パルス信号Rは
電気信号に変換されて増幅器25により増幅される。そ
して、BPF26によりそのパルス繰返し周波数成分が
抽出されて、さらに増幅器27により増幅されてディバ
イダ(DIV)32においてN個に分配される。また、
外部制御型可変遅延回路1に入力される変調されてRZ
フォ−マットとされた光パルス信号Aは、外部制御型可
変遅延回路1において所定時間遅延されて光パルス信号
A1とされ、次いで光分波器22−1において2つに分
岐され、分岐された一方の光パルス信号A1が光合波器
23に、分岐された他方の光パルス信号A1が受光器2
8−1に入力される。
電気信号に変換されて増幅器25により増幅される。そ
して、BPF26によりそのパルス繰返し周波数成分が
抽出されて、さらに増幅器27により増幅されてディバ
イダ(DIV)32においてN個に分配される。また、
外部制御型可変遅延回路1に入力される変調されてRZ
フォ−マットとされた光パルス信号Aは、外部制御型可
変遅延回路1において所定時間遅延されて光パルス信号
A1とされ、次いで光分波器22−1において2つに分
岐され、分岐された一方の光パルス信号A1が光合波器
23に、分岐された他方の光パルス信号A1が受光器2
8−1に入力される。
【0036】受光器28−1に入力された光パルス信号
A1は電気信号に変換されて増幅器29−1により増幅
される。そして、BPF30−1によりそのパルス繰返
し周波数成分が抽出されて、さらに移相器31−1によ
り移相されて位相検出器33−1に入力され、分配器3
2において分配された光パルス信号Rのパルス繰返し周
波数成分と乗算されることにより位相検出が行なわれ
る。位相検出器33−1よりの出力信号はLPF34−
1で濾波されて、増幅器35−1により増幅されること
により、誤差電圧1とされる。
A1は電気信号に変換されて増幅器29−1により増幅
される。そして、BPF30−1によりそのパルス繰返
し周波数成分が抽出されて、さらに移相器31−1によ
り移相されて位相検出器33−1に入力され、分配器3
2において分配された光パルス信号Rのパルス繰返し周
波数成分と乗算されることにより位相検出が行なわれ
る。位相検出器33−1よりの出力信号はLPF34−
1で濾波されて、増幅器35−1により増幅されること
により、誤差電圧1とされる。
【0037】なお、外部制御型可変遅延回路2〜Nに入
力される変調されてRZフォ−マットとされた光パルス
信号2〜Nの処理も光パルス信号1と同様に行われて、
光パルス信号Rとの位相誤差に応じた誤差電圧2〜Nが
増幅器35−2〜35−Nから夫々出力される。この誤
差電圧1,2,・・・Nは位相調整制御回路36を介し
て外部制御型可変遅延回路36−1,36−2,・・・
36−Nに夫々印加されて、光パルス信号1,2,・・
・Nの位相が調整される。
力される変調されてRZフォ−マットとされた光パルス
信号2〜Nの処理も光パルス信号1と同様に行われて、
光パルス信号Rとの位相誤差に応じた誤差電圧2〜Nが
増幅器35−2〜35−Nから夫々出力される。この誤
差電圧1,2,・・・Nは位相調整制御回路36を介し
て外部制御型可変遅延回路36−1,36−2,・・・
36−Nに夫々印加されて、光パルス信号1,2,・・
・Nの位相が調整される。
【0038】ところで、光合波器23において入力され
た光パルス信号Rおよび光パルス信号A1〜ANとが合
成されて、図7Cに示すような光パルス時間多重信号C
とされる。この光パルス時間多重信号Cのパルス繰返し
周波数は、光パルス信号Rあるいは光パルス信号1,
2,・・・Nのパルス繰返し周波数の(N+1)倍とさ
れるが、光パルス信号Rと光パルス信号1,2,・・・
Nが等時間間隔で、その時間位置が揺らぐことなく配列
されるように、外部制御型可変遅延回路1,2,・・・
Nの位相量がフィードバック制御される。このフィード
バック制御の動作は前記図1に示す実施例と同様に行わ
れるので、その説明は省略する。
た光パルス信号Rおよび光パルス信号A1〜ANとが合
成されて、図7Cに示すような光パルス時間多重信号C
とされる。この光パルス時間多重信号Cのパルス繰返し
周波数は、光パルス信号Rあるいは光パルス信号1,
2,・・・Nのパルス繰返し周波数の(N+1)倍とさ
れるが、光パルス信号Rと光パルス信号1,2,・・・
Nが等時間間隔で、その時間位置が揺らぐことなく配列
されるように、外部制御型可変遅延回路1,2,・・・
Nの位相量がフィードバック制御される。このフィード
バック制御の動作は前記図1に示す実施例と同様に行わ
れるので、その説明は省略する。
【0039】次に、外部制御型可変遅延回路1,2,・
・・Nおよび位相器31−1,31−2,・・・31−
Nの初期調整について図7を参照しながら説明する。光
パルス信号Rと光パルス信号1,2,・・・Nは、短光
パルス発生回路よりの短光パルスを分岐した後、強度変
調されることによりR〜Nとして図に示すように生成さ
れている。初期調整時には、まず光合波器23より出力
される光パルス時間多重信号Cを観測して、光パルス信
号R間に配置される光パルス信号1,2,・・・Nの時
間配置が最適になるように外部制御型可変遅延回路1,
2,・・・Nの遅延量を調整する。この場合、光パルス
信号Rの周期をTとすると、光パルス信号Rに対して光
パルス信号1,2,・・・Nは、図7にA1〜ANとし
て示すように夫々1T/(N+1),2T/(N+
1),・・・NT/(N+1)づつ遅延されることにな
る。
・・Nおよび位相器31−1,31−2,・・・31−
Nの初期調整について図7を参照しながら説明する。光
パルス信号Rと光パルス信号1,2,・・・Nは、短光
パルス発生回路よりの短光パルスを分岐した後、強度変
調されることによりR〜Nとして図に示すように生成さ
れている。初期調整時には、まず光合波器23より出力
される光パルス時間多重信号Cを観測して、光パルス信
号R間に配置される光パルス信号1,2,・・・Nの時
間配置が最適になるように外部制御型可変遅延回路1,
2,・・・Nの遅延量を調整する。この場合、光パルス
信号Rの周期をTとすると、光パルス信号Rに対して光
パルス信号1,2,・・・Nは、図7にA1〜ANとし
て示すように夫々1T/(N+1),2T/(N+
1),・・・NT/(N+1)づつ遅延されることにな
る。
【0040】次に、増幅器35−1,35−2,・・・
35−Nより出力される誤差電圧1,2,・・・Nが夫
々ゼロになるように移相器31−1,31−2,・・・
31−Nの移相量を調整する。このように調整すると、
光パルス時間多重信号Cとされた光パルス信号Rと光パ
ルス信号1,2,・・・Nとの位相関係は2π/(N+
1),4π/(N+1),・・・2Nπ/(N+1)ラ
ジアンとなり、また、位相検出器33−1,33−2,
・・・33−Nに入力される光パルス信号Rのパルス繰
返し周波数成分と光パルス信号1,2,・・・Nのパル
ス繰返し周波数成分との位相関係は夫々π/2ラジアン
とされる。
35−Nより出力される誤差電圧1,2,・・・Nが夫
々ゼロになるように移相器31−1,31−2,・・・
31−Nの移相量を調整する。このように調整すると、
光パルス時間多重信号Cとされた光パルス信号Rと光パ
ルス信号1,2,・・・Nとの位相関係は2π/(N+
1),4π/(N+1),・・・2Nπ/(N+1)ラ
ジアンとなり、また、位相検出器33−1,33−2,
・・・33−Nに入力される光パルス信号Rのパルス繰
返し周波数成分と光パルス信号1,2,・・・Nのパル
ス繰返し周波数成分との位相関係は夫々π/2ラジアン
とされる。
【0041】これにより、光パルス信号Rと光パルス信
号1,2,・・・Nとの相対的時間位置が揺らぐことが
ないように制御することができる。従って、図7にCと
して示すような光パルス信号R間に等時間間隔で光パル
ス信号1,2,・・・Nを配列させた時間多重信号Cを
生成することができる。
号1,2,・・・Nとの相対的時間位置が揺らぐことが
ないように制御することができる。従って、図7にCと
して示すような光パルス信号R間に等時間間隔で光パル
ス信号1,2,・・・Nを配列させた時間多重信号Cを
生成することができる。
【0042】次に、前記本発明の第2実施例の変形例の
構成を図8に示すが、この変形例は光パルス信号1,
2,・・・Nの位相誤差をそれぞれ検出するために、一
組の受光器28、増幅器29、BPF30、移相器31
を共通に使用するものである。すなわち、光分波器22
−1,22−2,・・・22−Nにより分岐された光パ
ルス信号A1,A2,・・・ANは選択回路37におい
て、その一つ、例えば光パルス信号A1が選択されて受
光器28、増幅器29、BPF30、移相器31によ
り、その繰返し周波数信号が抽出されると共に所定位相
とされる。そして、位相検出器33により光パルス信号
Rとの相対位相が検出され、さらにLPF34で濾波さ
れ増幅器35により増幅されて誤差電圧とされる。この
誤差電圧は分配回路38に入力されて、分配回路38に
より位相調整制御回路36−1に分配されて、外部制御
型可変遅延回路1の位相量を制御する信号とされる。
構成を図8に示すが、この変形例は光パルス信号1,
2,・・・Nの位相誤差をそれぞれ検出するために、一
組の受光器28、増幅器29、BPF30、移相器31
を共通に使用するものである。すなわち、光分波器22
−1,22−2,・・・22−Nにより分岐された光パ
ルス信号A1,A2,・・・ANは選択回路37におい
て、その一つ、例えば光パルス信号A1が選択されて受
光器28、増幅器29、BPF30、移相器31によ
り、その繰返し周波数信号が抽出されると共に所定位相
とされる。そして、位相検出器33により光パルス信号
Rとの相対位相が検出され、さらにLPF34で濾波さ
れ増幅器35により増幅されて誤差電圧とされる。この
誤差電圧は分配回路38に入力されて、分配回路38に
より位相調整制御回路36−1に分配されて、外部制御
型可変遅延回路1の位相量を制御する信号とされる。
【0043】従って、光パルス信号1の位相量が所定位
相量となるよう制御されるようになる。このように、選
択回路37が選択する系統の光パルス信号の位相を制御
するよう、分配回路38が選択された系統の位相調整回
路36−1,36−2,・・・36−Nのいずれかに誤
差電圧を供給するよう分配している。これにより、光パ
ルス時間多重制御装置の構成を簡略化することができる
ようになる。なお、この変形例における他のフィードバ
ック制御の動作については第2実施例と同様であるの
で、その説明は省略するものとする。
相量となるよう制御されるようになる。このように、選
択回路37が選択する系統の光パルス信号の位相を制御
するよう、分配回路38が選択された系統の位相調整回
路36−1,36−2,・・・36−Nのいずれかに誤
差電圧を供給するよう分配している。これにより、光パ
ルス時間多重制御装置の構成を簡略化することができる
ようになる。なお、この変形例における他のフィードバ
ック制御の動作については第2実施例と同様であるの
で、その説明は省略するものとする。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、時間多重される複数の光パルスの相対時間位
置が揺らぐことのないようフィードバック制御すること
ができ、複数の系統の光パルスの時間位置が揺らぐこと
なく等時間間隔を保持するよう時間多重することができ
る。従って、誤り率の低い良好な光通信システムを長期
間に亘って構築することができるようになる。また、多
重できる系統も2系統に限らず、3系統以上の光パルス
信号を伝送特性を良好に維持しながら安定に時間多重す
ることができる。
いるので、時間多重される複数の光パルスの相対時間位
置が揺らぐことのないようフィードバック制御すること
ができ、複数の系統の光パルスの時間位置が揺らぐこと
なく等時間間隔を保持するよう時間多重することができ
る。従って、誤り率の低い良好な光通信システムを長期
間に亘って構築することができるようになる。また、多
重できる系統も2系統に限らず、3系統以上の光パルス
信号を伝送特性を良好に維持しながら安定に時間多重す
ることができる。
【図1】本発明の光パルス時間多重制御装置の第1実施
例のブロック図である。
例のブロック図である。
【図2】本発明の光パルス時間多重制御装置における位
相検出器の位相検出特性を示す図である。
相検出器の位相検出特性を示す図である。
【図3】本発明の光パルス時間多重制御装置における位
相検出器の位相検出動作を説明するための図である。
相検出器の位相検出動作を説明するための図である。
【図4】外部制御型可変遅延回路の一例を示す図であ
る。
る。
【図5】2系統の光分波器と受光器および光合波器とを
パッケージした構造を示す図である。
パッケージした構造を示す図である。
【図6】本発明の光パルス時間多重制御装置の第2実施
例のブロック図である。
例のブロック図である。
【図7】第2実施例の光パルス時間多重制御装置の光パ
ルス信号のタイミングを示す図である。
ルス信号のタイミングを示す図である。
【図8】第2実施例の変形例の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図9】従来の光パルス時間多重制御装置のブロック図
およびタイミングを示す図である。
およびタイミングを示す図である。
1,3,103,106 半固定遅延回路 2,5,21,22−1〜22−N 光分波器 4 外部制御型可変遅延回路 6,23 光合波器 7,11,24,28−1〜28−N 受光器 8,12,17,25,29−1〜29−N,35,3
5−1〜35−N増幅器 9,13,26,30−1〜30−N 帯域通過フィル
タ(BPF) 10,14,31−1〜31−N 移相器 15,33−1〜33−N 位相検出器 16,34,34−1〜34−N 低域通過フィルタ
(LPF) 18,36 位相調整制御回路 32 ディバイダ 37 選択回路 38 分配回路 40,100 短光パルス発生回路 41,101 分波回路 42,43,102,105 変調器 104 1系 107 2系 108 合波回路
5−1〜35−N増幅器 9,13,26,30−1〜30−N 帯域通過フィル
タ(BPF) 10,14,31−1〜31−N 移相器 15,33−1〜33−N 位相検出器 16,34,34−1〜34−N 低域通過フィルタ
(LPF) 18,36 位相調整制御回路 32 ディバイダ 37 選択回路 38 分配回路 40,100 短光パルス発生回路 41,101 分波回路 42,43,102,105 変調器 104 1系 107 2系 108 合波回路
Claims (8)
- 【請求項1】 複数系統の光パルスをそれぞれ分岐し
て、それぞれの光パルスの繰返し周波数信号を抽出し、
抽出された複数系統の内の一つの繰返し周波数信号を基
準信号として、残りの複数系統の繰返し周波数信号とそ
れぞれ位相検出を行うと共に、前記複数系統の光パルス
が時間多重された場合に、前記複数系統の光パルスが等
間隔で配置されるように、前記残りの系統の光パルスの
遅延時間を、前記位相検出した結果に応じてそれぞれフ
ィードバック制御することを特徴とする光パルス時間多
重制御方法。 - 【請求項2】 光パルス発生回路より出力される光パ
ルスが複数に分岐され、該分岐されたそれぞれの光パル
スに伝送情報により変調が施されて、前記複数系統の光
パルスとされることを特徴とする請求項1記載の光パル
ス時間多重制御方法。 - 【請求項3】 前記抽出から位相検出までを行う位相
検出手段が一系統のみ設けられており、前記分岐された
複数系統の光パルスを時分割して、前記一系統のみ設け
られている位相検出手段に供給され、該位相検出手段の
出力がそれぞれの系統に分配されて遅延時間を制御する
ようフィードバックされていることを特徴とする請求項
1あるいは2に記載の光パルス時間多重制御方法。 - 【請求項4】 複数系統の光パルスをそれぞれ分岐し
て、それぞれの光パルスの繰返し周波数信号を抽出する
抽出手段と、 複数系統の光パルスが時間多重された場合に、それぞれ
の光パルスが等間隔で配置されるように、それぞれの光
パルスの経路に挿入された遅延時間を可変することので
きる遅延手段と、 前記抽出手段により抽出された複数系統の内の一つの繰
返し周波数信号を基準信号として、残りの複数系統の繰
返し周波数信号との相対位相をそれぞれ検出する位相検
出器とを備え、 前記遅延手段の遅延時間を前記位相検出器より出力され
る位相検出信号によりフィードバック制御する手段を備
えることにより、 前記複数系統の光パルス列が等間隔で時間多重配置され
ることを特徴とする光パルス時間多重制御装置。 - 【請求項5】 光パルス発生回路の光パルス出力を複
数に分岐する多分岐回路と、複数に分岐された光パルス
のそれぞれを伝送情報により変調する複数の変調器とを
備え、該複数の変調器から前記複数系統の光パルスを出
力することを特徴とする請求項4記載の光パルス時間多
重制御装置。 - 【請求項6】 前記複数系統の光パルスをそれぞれ分
岐する光分波器と、該光分波器に後置されると共に、前
記複数系統の光パルスを合成することにより時間多重す
るようにした光合波器とを備え、 前記光分波器と前記光合波器とを接続する光線路の伝搬
時間が悪影響を与えない程度に、前記光線路を短くした
ことを特徴とする請求項4あるいは5記載の光パルス時
間多重制御装置。 - 【請求項7】 前記複数系統の光パルスをそれぞれ分
岐する光分波器と、該光分波器により分岐された光パル
スを光検波する光検波器とを備え、 前記光分波器と前記光検波器とを接続する光線路の伝搬
時間が悪影響を与えない程度に、前記光線路を短くした
ことを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の
光パルス時間多重制御装置。 - 【請求項8】 前記抽出手段から位相検出器までの位
相検出部が一系統のみ設けられており、前記分岐された
複数系統の光パルスを時分割して、前記一系統のみ設け
られている位相検出部に供給され、該位相検出部の出力
がそれぞれの系統に分配されて前記遅延手段にフィード
バックされていることを特徴とする請求項4ないし7の
いずれかに記載の光パルス時間多重制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06012995A JP3313536B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 光パルス時間多重制御方法および光パルス時間多重制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06012995A JP3313536B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 光パルス時間多重制御方法および光パルス時間多重制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08237228A true JPH08237228A (ja) | 1996-09-13 |
JP3313536B2 JP3313536B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=13133223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06012995A Expired - Fee Related JP3313536B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 光パルス時間多重制御方法および光パルス時間多重制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3313536B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003069533A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-07 | Oki Electric Ind Co Ltd | 光多重伝送装置及び光多重伝送システム |
JP2003255282A (ja) * | 2002-03-01 | 2003-09-10 | Anritsu Corp | 光パルス発生装置 |
JP2007060443A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Fujitsu Ltd | Dqpsk光受信回路 |
JP2007189616A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Oki Electric Ind Co Ltd | 光位相差制御装置および光位相差制御方法並びに光信号送信装置 |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP06012995A patent/JP3313536B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003069533A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-07 | Oki Electric Ind Co Ltd | 光多重伝送装置及び光多重伝送システム |
JP2003255282A (ja) * | 2002-03-01 | 2003-09-10 | Anritsu Corp | 光パルス発生装置 |
JP2007060443A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Fujitsu Ltd | Dqpsk光受信回路 |
US7444085B2 (en) | 2005-08-25 | 2008-10-28 | Fujitsu Limited | DQPSK optical receiver circuit |
JP4516501B2 (ja) * | 2005-08-25 | 2010-08-04 | 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 | Dqpsk光受信回路 |
JP2007189616A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Oki Electric Ind Co Ltd | 光位相差制御装置および光位相差制御方法並びに光信号送信装置 |
JP4635877B2 (ja) * | 2006-01-16 | 2011-02-23 | 沖電気工業株式会社 | 光位相差制御装置および光位相差制御方法並びに光信号送信装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3313536B2 (ja) | 2002-08-12 |
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