JPH08236371A - ロータリートランスコア及びロータリートランス - Google Patents

ロータリートランスコア及びロータリートランス

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JPH08236371A
JPH08236371A JP7037186A JP3718695A JPH08236371A JP H08236371 A JPH08236371 A JP H08236371A JP 7037186 A JP7037186 A JP 7037186A JP 3718695 A JP3718695 A JP 3718695A JP H08236371 A JPH08236371 A JP H08236371A
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rotary transformer
ferrite
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ferrite block
block
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Yoshimi Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寸法精度、面精度等が良く且つ高周波数領域
での使用ができる結合係数が得られるロータリートラン
スを得ることを目的とする。 【構成】 ドーナツ状のフェライトブロック1にフェラ
イト樹脂2により射出成形で同心円状の溝3a,3bを
形成し、この溝3a,3bに巻線5を配したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダ(VTR)、デジタルオーディオテープレコーダ
(DAT)等に用いられるロータリートランス及びロー
タリートランスコアに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にビデオテープレコーダ(VT
R)、デジタルオーディオテープレコーダ(DAT)等
においては回転ヘッドの入出力信号を伝送するのにロー
タリートランスが使用されている。このロータリートラ
ンスは図4A,Bに示す如く、例えば円板状の焼結フェ
ライトコアより成るロータリートランスコア41の一面
側に円形の溝42a,42bを設け、この円形の溝42
a,42bに巻線43a,43bを配した回転子44a
と固定子44bとから構成されている。
【0003】そしてロータリートランスのロータリート
ランスコア41は必要な磁気特性を得るためにフェライ
ト等の高い透磁率を有する材料を用いて形成されてい
る。このロータリートランスコア41を製造するのに従
来はフェライト粉末を金型内で一軸方向に圧縮する圧縮
成形法により成形し、この成形品を焼成するようにした
ものが一般に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コイル巻線用
の溝42a,42bが設けられた複雑形状のロータリー
トランスコア41をこの圧縮成形法にて作製した場合、
金型内に投入される原材料の充填度に不均一が生じ、そ
の結果、焼成後のロータリートランスコア41に変形や
反りが生じたり、また成形ショット毎の原材料の充填度
が不均一なため、再現性が低く、個々のロータリートラ
ンスコア41において寸法のばらつきが生じる等の不都
合があり、製造価格が比較的高くなる不都合があった。
【0005】そこでフェライト粉末に高分子材料からな
るバインダーを混練し、フェライト樹脂を得た後、この
フェライト樹脂を射出成形でロータリートランスコア4
1を形成し、このロータリートランスコア41を使用し
てロータリートランスを得ることが考えられる。このフ
ェライト樹脂を射出成形で得たロータリートランスコア
は寸法精度、面精度等が良く、研磨工程が短縮されると
共に均一なものが得られる利益がある。
【0006】しかしながら、このフェライト樹脂を射出
成形で得たロータリートランスコア41を使用したロー
タリートランスはトランスの結合係数が比較的小さく高
周波数領域で使用することができない不都合があった。
【0007】本発明は斯る点に鑑み、寸法精度、面精度
等が良く且つ高周波数領域での使用ができる結合係数が
得られるロータリートランスを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はドーナツ状のフ
ェライトブロックにフェライト樹脂により射出成形で同
心円状の溝を形成したものである。
【0009】
【作用】本発明によればフェライト樹脂により射出成形
で同心円状の溝を形成しているので寸法精度、面精度等
が良く歩留り良くロータリートランスコアを得ることが
できると共にフェライトブロックにフェライト樹脂によ
り同心円状の溝を形成しており、このフェライトブロッ
クは透磁率μが大きく、トランスの結合係数を大きくす
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明ロータリートラ
ンスコア及びロータリートランスの実施例につき説明し
よう。
【0011】本例においては、まず外径が例えば53m
m、内径が例えば22mm、厚さが1.5mmのドーナ
ツ状のフェライトブロック1を用意する。
【0012】このフェライトブロック1の原料組成物と
して、 Fe2 3 49.5mol% ZnO 31.5mol% CuO 9.5mol% NiO 9.5mol% を用いる。
【0013】この原料組成物を、秤量→混合→脱水→乾
燥→仮焼(空気中で800〜1000℃を4時間)→粗
粉砕→造粒→成形→焼成→加工して外径が53mm、内
径が22mm、厚さが1.5mmのドーナツ状のフェラ
イトブロック1を形成する。
【0014】このドーナツ状のフェライトブロック1の
磁気特性は飽和磁束密度が270mT,保磁力Hcが8
A/m,透磁率μ(1KHz)が1500であった。
【0015】上述フェライトブロック1の原料組成物と
同じ、原料組成物を、秤量→混合→脱水→乾燥→仮焼
(空気中で、800〜1000℃を4時間)→粗粉砕し
て作成した粉末を焼成→粉砕してモールド用フェライト
粉末を得た。
【0016】このモールド用フェライト粉末に高分子材
料からなるバインダーを混合してフェライト樹脂を作成
した。このフェライト樹脂の透磁率μ(1KHz)は3
0であった。
【0017】本例においては、このドーナツ状のフェラ
イトブロック1を射出成形機の金型に設定し、この射出
成形機で、上述フェライト樹脂2を図1に示す如くこの
ドーナツ状のフェライトブロック1を覆うように射出成
形すると共にこのドーナツ状のフェライトブロック1の
一面側に巻線用の同心円状の複数例えば2つの溝3a及
び3bを射出成形により形成し、ロータリートランスコ
ア4を得る。
【0018】この場合、ドーナツ状のフェライトブロッ
ク1の内側端は溝3a,3bの内側よりもより内側に位
置するようにすると共に、このドーナツ状のフェライト
ブロック1の外側端は溝3a,3bの外側よりもより外
側に位置するようにする。
【0019】また、この場合ドーナツ状のフェライトブ
ロック1の厚さhは1.5mmであり、ロータリートラ
ンスコア4の溝3a,3bの部の厚さを2.0mm、溝
3a,3b以外の部分の厚さを2.5mmとした。この
フェライトブロック1の厚さhはロータリートランスコ
ア4の溝3a,3b部の厚さの75%であった。
【0020】この図1に示す如きロータリートランスコ
ア4を作成した後、図3に示す如く所定の巻線5をこの
溝3a,3bに配して、回転子6a及び固定子6bを形
成し、この回転子6a及び固定子6bとを対向させて形
成したロータリートランスの諸特性を評価した。その結
果ロータリートランスとして重要な特性である結合係数
が実用上問題のない0.91以上の0.92が得られ
た。因みにこのロータリートランスコアをフェライトブ
ロックで作成したロータリートランスの結合係数は0.
94であり、このロータリートランスコアをフェライト
樹脂のみで作成したロータリートランスの結合係数は
0.89であった。
【0021】上述の如くフェライト樹脂2で覆うフェラ
イトブロック1の条件で、このトランスの結合係数が変
わるので、このフェライトブロック1の径と厚みとを種
々変えて上述と同様にロータリートランスを作成して評
価した。
【0022】まず、このフェライトブロック1の径に関
しては最内周の溝3bから離れるようにフェライトブロ
ック1の内径が大きくなると、この最内周の溝3bによ
り形成されるチャンネルの結合係数が0.90を下回
り、実用にならないことがわかった。また最外周に関し
ても最外周の溝3aの径よりも、このフェライトブロッ
ク1の外径が小さくなると、この最外周の溝3aにより
形成されるチャンネルの結合係数が0.90を下回り実
用にならないことがわかった。
【0023】また、このフェライトブロック1の厚みと
ロータリートランスコア4の溝3a,3b部との関係と
ロータリートランスの結合係数との関係は図2に示す如
く顕著な関係があり、図2はロータリートランスコア4
の溝3a,3b部の厚さが2.0mmのときにおけるフ
ェライトブロック1の厚さとロータリートランスの結合
係数の関係を示す。
【0024】この図2によればフェライトブロック1の
厚さが1.4mm(ロータリートランスコア4の溝3
a,3b部に対する比率が70%)以上であれば実用上
問題のない結合係数が0.91以上となることがわかっ
た。この図2においてフェライトブロック1の厚みが
0.3mm以下のものは作成できなかった、またこのフ
ェライトブロック1の厚さを1.8mm以上としたとき
には、射出成形時にフェライト樹脂2が、きれいにこの
フェライトブロック1を覆わないためロータリートラン
スコア4が作成できなかった。
【0025】以上述べた如く、本例によればフェライト
樹脂4の射出成形でフェライトブロック1を覆うと共に
同心円状の溝3a,3bを形成しているので、寸法精
度、面精度等が良く均一なロータリートランスコア4を
歩留り良く得ることができ、安価に製造することができ
る利益がある。
【0026】また本例によれば、フェライトブロック1
にフェライト樹脂2により同心円状の溝3a,3bを形
成しており、このフェライトブロック1は透磁率μが大
きく、トランスの結合係数を大きくでき、高周波数領域
での使用ができる利益がある。
【0027】また本例によれば巻線5を配する溝3a,
3bはフェライト樹脂2により形成されているので、こ
のフェライト樹脂2は電気抵抗が大きく、この巻線5と
ロータリートランスコア4との絶縁が良くなる利益があ
る。
【0028】尚、本発明は上述実施例に限ることなく本
発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採
り得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によればフェライ
ト樹脂の射出成形でフェライトブロックを覆うと共に同
心円状の複数の溝を形成しているので、寸法精度、面精
度等が良く均一なロータリートランスコアを歩留り良く
得ることができ、安価に製造することができる利益があ
る。
【0030】また本発明によれば、フェライトブロック
にフェライト樹脂により同心円状の溝を形成しており、
このフェライトブロックは透磁率μが大きくトランスの
結合係数を大きくでき、高周波数領域での使用ができる
利益がある。
【0031】また本発明によれば巻線を配する溝はフェ
ライト樹脂により形成されているので、このフェライト
樹脂は電気抵抗が大きく、この巻線とロータリートラン
スコアとの絶縁が良くなる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ロータリートランスコアの一実施例を示
す断面図である。
【図2】本発明の説明に供する線図である。
【図3】本発明ロータリートランスの例を示す断面図で
ある。
【図4】従来のロータリートランスの例を示し、Aは回
転子の平面図、Bはロータリートランスの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 フェライトブロック 2 フェライト樹脂 3a,3b 同心円状の溝 4 ロータリートランスコア 5 巻線 6a 回転子 6b 固定子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドーナツ状のフェライトブロックにフェ
    ライト樹脂により射出成形で同心円状の溝を形成したこ
    とを特徴とするロータリートランスコア。
  2. 【請求項2】 ドーナツ状のフェライトブロックにフェ
    ライト樹脂により射出成形で同心円状の溝を形成し、該
    溝に巻線を配したことを特徴とするロータリートラン
    ス。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015053380A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 三星テクウィン株式会社Samsung Techwin Co., Ltd 表面実装機の部品保持ヘッド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015053380A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 三星テクウィン株式会社Samsung Techwin Co., Ltd 表面実装機の部品保持ヘッド

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