JPH08235930A - 屋外用蝋燭立て - Google Patents

屋外用蝋燭立て

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JPH08235930A
JPH08235930A JP6690895A JP6690895A JPH08235930A JP H08235930 A JPH08235930 A JP H08235930A JP 6690895 A JP6690895 A JP 6690895A JP 6690895 A JP6690895 A JP 6690895A JP H08235930 A JPH08235930 A JP H08235930A
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JP
Japan
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candle
cover
outdoor
cover mounting
fitting
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JP6690895A
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Inventor
Masanori Suzuki
正徳 鈴木
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SANREI KK
Original Assignee
SANREI KK
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Publication date
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、簡単な構成で、容易にカバー部を
装着することができ、極めて操作性に優れ、火傷等の危
険を防止し、更に、風、雨等に影響されることなく蝋燭
の炎を灯すことのできる安全性,信頼性,量産性に優れ
た屋外用蝋燭立ての提供を目的とする。 【構成】 本発明の屋外用蝋燭立て1は、下座部2a
と,下座部2a上に突設されたカバー載置部2bと,カ
バー載置部2b上に突設されたカバー装設部2cと,カ
バー載置部2b及びカバー装設部2cの外壁に亘って形
成された4つの嵌入溝2eと,カバー装設部上に形成さ
れた凹状の蝋燭載置部2dと,が形成された台座部2
と、台座部2のカバー装設部2cに装着されると共にカ
バー載置部2b上に載置され、内壁に嵌入溝2eに嵌入
される突条嵌入部3aが形成された筒状のカバー部3
と、を備えている構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は墓前等に供える屋外用蝋
燭立てに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、お盆やお彼岸,命日等の先祖の墓
参りの際に、墓前にお花を供えたり蝋燭や線香等を灯す
ことが広く行われている。しかし、蝋燭の炎は風が吹く
とすぐに消え、火が消える度に火を点けねばならず煩わ
しいという問題点があった。そこで、これらの問題点を
解決するものとして、実開平6−55480号公報(以
下イ号公報と称す)には、雨風の影響を受けることなく
灯明を灯すことのできる灯明台が提案されている。ま
た、最近、風で火の消えない屋外用蝋燭立ても開発され
市販されている。以下に従来の市販の屋外用蝋燭立てに
ついて、図面を参照しながら説明する。図7は従来の市
販の屋外用蝋燭立ての分解斜視図であり、図8はその台
座部の断面図である。1′は従来の屋外用蝋燭立て、
2′は陶器製で略壺状に形成された台座部であり、2
a′は外壁部が膨出状に形成された略円柱状の中腹部、
2b′は中腹部2a′の上面周縁部から上方に延設され
た延在周壁部、2c′は延在周壁部2b′の外壁部に刻
設された螺条部、2d′は台座部2′の上部に形成され
た凹部、2e′は凹部2d′の内部底面の中央部に立設
された略円筒状の蝋燭嵌入部、2f′は蝋燭嵌入部2
e′の内部底面の中央部に立設された釘等からなる蝋燭
支持棒、2g′は中腹部2a′の下面周縁部3個所に突
起状に形成された脚部、2h′は凹部2d′から中腹部
2a′の底面外側に3個所貫通して形成された通気孔で
ある。又、3′は耐熱樹脂製や耐熱ガラス製等で略円筒
状に形成された透明カバー部であり、3a′は透明カバ
ー部3′の両側開口端の内壁に各々2個ずつ対向して突
設されて台座部2′の螺条部2c′に螺着される突起部
であり、上下に関係なく透明カバー部3′を台座部2′
に螺着して固定する方法が取られている。又、3b′は
透明カバー部3′の外壁部に薄肉に形成された紋様付部
である。この従来例の市販の屋外用蝋燭立て1′は、台
座部2′の蝋燭支持棒2f′に蝋燭(図示せず)を差し
込み火を点けた後、透明カバー部3′を台座部2′の螺
条部2c′に螺着して使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記イ号
公報に記載された灯明台は、屋根状のキャップに排気孔
が設けられているものの、蝋燭の炎の熱で溶け出した蝋
が通気孔を塞いでしまうという欠点があり、この結果、
外気が取り込まれ難くなるので、蝋燭の炎の不完全燃焼
を起こし易いという問題点を有していた。特に、約14
00℃の高温に達する蝋燭の外炎の熱を効率よく放出さ
せることが困難になり、キャップ全体が加熱されてしま
い、火傷等の危険があり取扱いに細心の注意を要すると
いう問題点を有していた。又、蝋燭の炎の熱が透明ケー
ス内にこもり易い上、蝋燭の外炎の熱がキャップで反射
され易いので、これら蝋燭の炎の熱や輻射熱によって、
透明ケースが割れたりせずとも加熱によって残留熱歪が
生じ、機械的強度が劣化するので、少しの衝撃でも割れ
てしまい、耐久性に欠けるという問題点を有していた。
又、蝋燭の炎が燃焼して該蝋燭が短くなるにつれ、炎の
熱で溶け出した液状の蝋や排気され難くなった二酸化炭
素で、炎が消えやすくなると共に、炎の熱が蝋燭が嵌入
された凹部の内壁で反射されて蝋燭が溶け出すので、蝋
燭の交換や凹部内に溜まった蝋を取り除くことが困難で
あるという問題点を有していた。又、台座本体の周面か
ら嵌入部の上面に渡って通気孔を形成するにあたって、
量産性に欠けるという問題点を有していた。更に、透明
ケースを台座本体に上から単に装着しているだけなの
で、透明ケースが台座本体に対して回転でき、キャップ
を正位置に向けて配置しても透明ケースが風を受け、透
明ケースがキャップとともに周方向に回転してずれてし
まい、美観を損ねてしまうという問題点を有していた。
又、風等による倒れ防止のために台座本体の下面に吸着
盤を備えることも開示されているが、吸着盤は夏期の暑
い日差しで硬化し易く、下地の影響を強く受け、吸着効
果が薄れ、倒れ防止の機能が果たせなくなるという問題
点を有していた。そこで、イ号公報に記載された灯明台
の問題点を解決するために、従来例の市販の屋外用蝋燭
立てにおいて、透明カバー部と台座部を螺着して固定す
る方法が取られている。この従来例の市販の屋外用蝋燭
立ては、台座部の蝋燭支持棒に蝋燭を差し込み火を点け
た後、透明カバー部を台座部の螺条部に螺着して使用さ
れる。一般に蝋燭は長さ12cm程度の背の高いものが使
用されることが多く、透明カバー部は蝋燭に風をあて
ず、又キャップ等を上部に載置できるように、透明カバ
ー部の長さを15cm程度有して形成する必要がある。こ
こで、背の高い蝋燭に火を点けた状態で長尺の透明カバ
ー部を螺着する際に、螺着し易いように透明カバー部の
上部を手でもって行うことがある。この時、螺着するの
に暫く時間がかかり、慎重を極め、利便性に欠け、手を
火傷しないように注意を払う必要があるという問題点を
有していた。又、上述のように取り付けが容易でない等
の理由により、取り付ける際に透明カバー部を誤って蝋
燭の炎にあて易く、蝋燭の炎が不完全燃焼して透明カバ
ー部を煤で黒く汚してしまい、極めて美観を害すると共
に透明カバー部がすすけて明り取りができなくなるとい
う問題点を有していた。更に透明カバー部が熱せられ
て、安全性に欠けるという問題点を有していた。特に高
齢者は視力が低下し、しかも指先の動作も衰えているこ
とから、螺着作業が困難で、極めて利便性や安全性に欠
けるという問題点を有していた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、簡単な構成で、容易にカバー部を装着することがで
き、極めて操作性に優れ、火傷等の危険を防止し、更
に、風、雨等に影響されることなく蝋燭の炎を灯すこと
のできる安全性,信頼性,量産性に優れた屋外用蝋燭立
てを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の屋外用蝋燭立ては、以下の構成からなる。請
求項1に記載された屋外用蝋燭立ては、カバー載置部
と,カバー載置部上に形成されたカバー装設部と,カバ
ー装設部の外壁に亘ってカバー装設部の上端部から下方
に形成された少なくとも1以上の嵌入溝部と,が形成さ
れた台座部と、両端に開口部と,嵌入溝部内に嵌着され
開口部の近傍でかつ内壁に少なくとも1以上形成された
突条嵌入部と,を有し、台座部のカバー装設部に着脱自
在に装着されると共にカバー載置部上に載置される筒状
のカバー部と、嵌入溝部と突条嵌入部との間に外気と繋
がる間隙部と、を備えた構成を有している。請求項2に
記載された屋外用蝋燭立ては、請求項1において、嵌入
溝部がカバー載置部の外壁に亘って形成された構成を有
している。請求項3に記載された屋外用蝋燭立ては、請
求項1において、カバー部が間隙部に連通する開口部か
らの切り込み部又は開口部の近傍に連通孔部を備えた構
成を有している。請求項4に記載された屋外用蝋燭立て
は、請求項1乃至3の内いずれか1において、カバー装
設部が上面部に形成された蝋燭載置部を備えた構成を有
している。請求項5に記載された屋外用蝋燭立ては、請
求項4において、蝋燭載置部が凹状又は凸状に形成され
ている構成を有している。請求項6に記載された屋外用
蝋燭立ては、請求項4又は5の内いずれか1において、
蝋燭載置部の上面部に立設された蝋燭支持部及び/又は
係止突起を備えている構成を有している。請求項7に記
載された屋外用蝋燭立ては、請求項1乃至6の内いずれ
か1において、台座部の下面部に配設された粘着テープ
等の固定部を備えている構成を有している。請求項8に
記載された屋外用蝋燭立ては、請求項1又は3の内いず
れか1において、カバー部が紋様付部を備えている構成
を有している。
【0006】ここで、台座部は石材製のものが風格等の
面からも好ましいが、宗派や墓の規模等により陶器製,
金属製,合成樹脂製であってもよい。また、台座部は中
実状又は中空状いずれであってもよい。カバー載置部や
カバー装設部の形状は、特に限定されるものではなく、
円形,楕円形等や四角形,六角形,八角形等の多角形状
等で形成される。又、カバー載置部の下部に下座部を備
えてもよい。下座部としては、前記形状の他、自然石形
等の異形状のものや、蓮華座状等が挙げられる。嵌入溝
部はカバー載置部及びカバー装設部の周壁に連通して1
乃至複数形成されるが、後述の凹状の蝋燭載置部や下座
部に亘って形成されて、通気孔又は排水孔としての効果
を高めるので蝋燭を完全燃焼させることができる。又、
嵌入溝部はカバー装設部等の周壁に鉛直方向又は斜め方
向に形成されてもよい。更に、嵌入溝部は、上方に向か
って幅広に形成されることにより、カバー部の突条嵌入
部を容易に嵌入させることができると共に通気孔又は排
水孔としての効果を極めて高くすることができるので、
好ましい。蝋燭載置部は、カバー装設部の上面が平面状
に形成されたものや、凹状又は凸状等に形成されたもの
が挙げられる。凹状の蝋燭載置部を形成したときは、蝋
燭の倒れ防止を図ることができ、又、凸状の蝋燭載置部
を形成したときは、屋外用蝋燭立て内に降り込んだ雨水
の排水効果に優れる。又、蝋燭載置部の上面に蝋燭を係
止するための係止突起や蝋燭支持部を設けると、蝋燭の
倒れ込みを防止することができる。カバー部は、前記カ
バー載置部の形状に応じて円形,楕円形等や四角形,六
角形,八角形等の多角形状等で筒状に形成される。又、
カバー部の材質としては、耐候性を強化したポリカーボ
ネート,アクリル樹脂,ポリスチレン等の透明な合成樹
脂等が用いられる。カバー部の突条嵌入部は、カバー部
の少なくとも一方の開口端の内壁に前記嵌入溝部に応じ
て長尺に形成される。カバー部の両方の開口端の内側に
設けた場合、上下に関係なくカバー部を台座部に取り付
けることができ、操作性を向上することができる。又、
突状嵌入部は突起部等であってもよい。又、突状嵌入部
は、カバー部の所定の周壁部を内側に向かって凹ませて
形成してもよく、又、所定の内壁部に肉盛りして形成し
てもよい。尚、この突条嵌入部は、前記嵌入溝部の深さ
より低い高さで形成されることを必要とする。前記嵌入
溝部に嵌入されカバー部のガタ等を防止すると共に該屋
外用蝋燭立て内に空気を吸気する通気孔や該屋外用蝋燭
立て内に溜まった雨水等を排出する排水孔の役目をする
間隙部を形成することができるからである。又、紋様付
部としては、カバー部の所定部に所定形状で肉盛り又は
薄肉化して形成されたものが挙げられる。固定部として
は、紙,セロハン,ポリ塩化ビニル,布等で形成された
支持体の上下面に接着剤等を塗布した両面テープ等の粘
着テープ等が挙げられる。粘着テープはカバー載置部や
下座部の下面に予め貼着されるか、該屋外用蝋燭立ての
使用時に前述の部位に貼着して使用しても良い。これに
より、紋様付部を備えたカバー部が回転することなく、
所定の位置に安定して保つことができる。
【0007】
【作用】この構成によって、台座部の嵌入溝部にカバー
部の突条嵌入部を嵌入するだけで容易にカバー部を装着
し固定することができる。特に、指先の不自由な高齢者
でも簡単で速やかに装着することができる。又、嵌入溝
部とこの嵌入溝部に嵌入された突条嵌入部との間隙部で
通気孔を形成したので、蝋燭の炎は、この通気孔等のド
ラフト効果により酸素が供給されて完全燃焼し、カバー
部の内壁に煤が付着することを防止でき、灯明が鮮明に
見えかつ周囲を明るく照らすことができる。又、ドラフ
ト効果により、蝋燭の外炎の熱気を速やかに系外に排出
でき、カバー部が高温に熱せられることもなく、又、熱
歪を生じさせることを防止することができる。更に、直
射日光等で系内が熱せられてもスムーズに熱を系外に排
出するので、お参りの後、消された蝋燭がそのまま放置
されても蝋燭が溶けて曲がったり倒れたりすることもな
いので、蝋燭を再使用することができる。又、雨が降っ
ても嵌入溝部と突条嵌入部の間隙部が排水孔の役目を果
たすので、カバー部内に雨水が溜まることがなく、清潔
に保つことができる。又、降雨時の使用において、通気
孔等を有するキャップをカバー部に装着することによ
り、雨、風の影響を受けること無く、蝋燭を最後まで完
全燃焼させることができ灯明を灯すことができる。更
に、蝋燭載置部の上面に立設された蝋燭支持部や係止突
起を備えることにより、蝋燭を確実に固定することがで
きる。更に、カバー装設部が上面部に形成された凹状の
蝋燭載置部を備えたことにより、蝋燭の倒れ防止を図る
ことができる。又、カバー装設部が上面部に形成された
凸状の蝋燭載置部を備えたことにより、屋外用蝋燭立て
内に降り込んだ雨水を排水することができる。更に、カ
バー載置部の下部に配設された粘着テープ等の固定部を
備えていることにより、前記固定されることにより、カ
バー部に設けられた紋様付部を更に確実に維持し、風に
浚われて何処か遠くへ転がって紛失することがなく、霊
園等の美観を保つことができる。更に、カバー部に形成
された紋様付部は、台座部の嵌入溝部にカバー部の突条
嵌入部が嵌着固定されるので、カバー部が回転すること
がなく、所定の位置に安定して保つことができ、敬虔に
先祖にお参りすることができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。 (実施例1)図1は本発明の第1実施例における屋外用
蝋燭立ての分解斜視図であり、図2はその要部断面図で
ある。1は本発明の第1実施例における屋外用蝋燭立
て、2は陶器製や石材製、合成樹脂製等で略円柱状に形
成された台座部であり、2aは略円盤状に形成された大
径状の下座部、2bは下座部2aの上面に小径状の略円
盤状で突設されて後述のカバー部3の一方の開口端が載
置されるカバー載置部、2cはカバー載置部2bの上面
に更に小径状の略円柱状で突設されてカバー部3の一方
の開口端側が装着されるカバー装設部、2dはカバー装
設部2cの上面の略中央部に平底状に形成された凹状の
蝋燭載置部、2eはカバー載置部2b及びカバー装設部
2cの外壁に連通して形成された4本の嵌入溝部であ
る。3はカバー装設部2cに着脱自在に嵌着されると共
にカバー載置部2b上に載置されるポリカーボネートや
ポリアクリレート,ポリエステル,ポリアミド等の透明
な合成樹脂又はガラス等で形成された円筒状のカバー
部、3aはカバー部3の一方の開口端の内壁に突出され
嵌入溝部2eに嵌合される突条嵌入部であり、4は蝋燭
載置部2d上に載置された蝋燭、Aは嵌入溝部2eと突
条嵌入部3aの間に形成された間隙部Aである。ここ
で、本実施例では、カバー部3の突条嵌入部3aが嵌着
作業が容易なように嵌入溝部2eは4本形成したが、突
条嵌入部3aの数により、台座部に嵌装できれるよう突
条嵌入部3aの数以上であれば良い。
【0009】以上のように構成された本実施例の屋外用
蝋燭立てについて、以下その使用方法を説明する。ま
ず、台座部2の蝋燭載置部2dに蝋燭4を立て火を点け
た後、突条嵌入部3aを嵌入溝部2eの1つに嵌入しな
がら、カバー部3を台座部2に装着する。ここで、突条
嵌入部3aの高さは嵌入溝部2eの深さより低いので、
図2に示すように、嵌入溝部2eと突条嵌入部3aの間
に間隙部Aが形成される。これにより、蝋燭4の炎で熱
せられた空気はカバー部3の上部開口端から外方へ排出
され、また空気の排出と共に図2中矢印で示すようにカ
バー載置部2bの嵌入溝部2eの下端部から間隙部Aを
経て屋外用蝋燭立て1内に外気が吸気される所謂ドラフ
ト効果を奏することができ、蝋燭4の炎は常に完全燃焼
することができる。又、屋外用蝋燭立てを放置した場
合、系内に入り込んだ雨水等を間隙部Aにより外部に排
水でき、清潔に保つことができる。以上のように本実施
例によれば、嵌着するだけで容易に速やかにカバー部を
台座部に装着することができ、風の影響を受けることな
く灯明を灯すことができる。又、蝋燭が凹状の蝋燭載置
部に載置されているので、所定の位置に蝋燭を配置する
ことができ、ズレてカバー部をこがすのを防止し安全に
火を灯すことができる。又、嵌入溝部と突条嵌入部の嵌
着により、カバーの回転を防止できる。更に、嵌入溝部
と突条嵌入部に対して間隙部を形成したことにより、簡
単な構成により通気孔を形成することができ、良好な空
気の流れ、すなわちドラフト効果を得ることができ、蝋
燭の炎を完全燃焼し、カバー部の内壁に煤が着くことが
なく、美観に優れると共に十分な灯り取りを行うことが
できる。又、ドラフト効果で蝋燭の外炎の熱気をスムー
ズに系外に排出するので、カバー部が高温に熱せられた
り、熱歪が生じることがなく信頼性を向上させることが
できる。又、屋外用蝋燭立てを放置した後、雨が降って
も嵌入溝部と突条嵌入部の間隙部により排水孔としての
役割も果たし、カバー部内に雨水が溜まることがなく、
屋外用蝋燭立てを清潔に保つことができる。
【0010】(実施例2)図3は本発明の第2実施例に
おける屋外用蝋燭立ての分解斜視図であり、図4はその
要部断面図である。2は台座部、2aは下座部、2bは
カバー載置部、2cはカバー装設部、2dは蝋燭載置
部、2fは貫通孔、3はカバー部、4は蝋燭であり、こ
れらは第1実施例と同様なものなので同一の符号を付し
て説明を省略する。本発明の第2実施例の屋外用蝋燭立
て11が第1実施例と異なるのは、嵌入溝部2Aeがカ
バー装設部2cの外壁の上端部から下端部に亘って形成
された点と、カバー部3が、一方の開口端に略砲弾状に
開設された切り込み部3bと,切り込み部3bより内側
に肉盛りされた突条嵌入部3Aaと,を備えた点であ
る。以上のように本実施例によれば、第1実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0011】(実施例3)図5は本発明の第3実施例に
おける屋外用蝋燭立ての台座部の全体斜視図である。2
aは下座部、2bはカバー載置部、2cはカバー装設部
であり、これらは第1実施例と同様なものなので同一の
符号を付して説明を省略する。本発明の第3実施例の屋
外用蝋燭立て12が第1実施例と異なるのは、台座部2
Aにおいて、蝋燭載置部2Adがカバー装設部2c上に
小径状の略円盤状で突設された点と、嵌入溝部2Ae′
が上方端に向かって幅広となるように形成された点と、
蝋燭載置部2Adの上面中央部に釘等からなる蝋燭支持
部2Ad′が立設された点と、及び蝋燭載置部2Adの
上面周縁部に蝋燭4の滑り防止用の係止突起2Ad″が
形成されている点である。以上のように本実施例によれ
ば、第1実施例の効果の他、蝋燭載置部がカバー載置部
上に突設されているので、通気孔のドラフト効果及び雨
水等の排水効果をさらに向上させることができる。又、
蝋燭は、従来公知の底壁部に形成された係止用孔部を有
するものは蝋燭支持部で支持して倒れ込みを防止するこ
とができると共に、底壁に係止用孔部を有さないものは
蝋燭滑り防止用の係止突起により滑落を防止し安全に蝋
燭を灯すことができる。更に、嵌入溝部の上方端が幅広
に形成されているので、屋外用蝋燭立て内に降り込んだ
雨水を残らず排出することができる。
【0012】(実施例4)図6は本発明の第4実施例に
おける屋外用蝋燭立ての台座部の裏面斜視図である。2
aは下座部、2bはカバー載置部、2cはカバー装設
部、2eは嵌入溝部、2fは貫通孔であり、これらは第
1実施例と同様なものなので同一の符号を付して説明を
省略する。本発明の第4実施例の屋外用蝋燭立て13が
第1実施例と異なるのは、台座部2Bにおいて、下座部
2aの下面に貼着された貫通孔2fに連通して形成され
た貫設孔5aを有する粘着テープ等の固定部5を備えて
いる点である。以上のように本実施例によれば、第1実
施例の効果の他、屋外用蝋燭立てが固定され、カバー部
に設けられた紋様付部を風が吹いても確実に正位置に保
持し、又、風に浚われて何処か遠くへ転がって紛失する
ことがなく、霊園等の美観を保つことができ、環境保全
に極めて効果的である。更に、下座部のみならずこの屋
外用蝋燭立て全体が日除け効果を奏するので、粘着テー
プの経時劣化等を極力防止でき、粘着テープの粘着効果
並びに屋外用蝋燭立て全体の倒れ込み防止効果の持続性
に極めて優れる。又、粘着テープ等の固定部がお参りす
る人に見えないので、極めて見栄えがよい。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、台座部の
周壁に形成された嵌入溝部とカバー部の内壁に形成され
た突条嵌入部を有しているので、カバー部を、嵌入溝部
に突条嵌入部を嵌入しながらカバー載置部上に載置する
だけで、容易に速やかに装着することができる。特に、
高齢者でも簡単に装着動作を行うことができ、又、装着
時に誤って蝋燭の炎でカバー部を焦がしたり火傷等の危
険を防止でき、操作性や安全性に極めて優れ、低原価で
量産性に優れた屋外用蝋燭立てを実現できるものであ
る。又、カバー部を有しているので、風が吹いても蝋燭
の炎が消えることがなく完全に燃え周囲を明るくするの
で、従来のように蝋燭の火が消える度に火を点けねばな
らないという煩わしさがなく、敬虔に先祖にお参りする
ことができる等の効果を備えた信頼性に優れた屋外用蝋
燭立てを実現できるものである。又、台座部にカバー部
を装着しても嵌入溝部と突条嵌入部との間隙部で形成さ
れる通気孔を有しているので、そのドラフト効果により
蝋燭の炎の熱が効率良く排出され、内部に熱が籠もらな
いので、蝋燭が熱で湾曲することもなく、該屋外用蝋燭
立てに触れても火傷等の心配がなく安全であり、又熱履
歴により劣化することもないので耐久性に極めて優れた
屋外用蝋燭立てを実現できるものである。更に、蝋燭の
炎が完全燃焼するので煤が内壁特にカバー部の開口端の
上縁を汚したりして、見栄えが悪くなることもなく、常
に美麗に保つことができる。又、嵌入溝部と突条嵌入部
との間隙部で形成される通気孔は排水孔の役目も兼ねて
おり、雨が降ったときには、カバー部内に降り込んだ雨
滴を系外に流出させることができる衛生面に優れた屋外
用蝋燭立てを実現できるものである。更に、蝋燭載置部
の上面に立設された蝋燭支持部及び/又は係止突起を備
えることにより、蝋燭を確実に固定することができる。
更に、カバー装設部が上面部に形成された凹状の蝋燭載
置部を備えたことにより、蝋燭の倒れ防止を図ることが
できる。又、カバー装設部が上面部に形成された凸状の
蝋燭載置部を備えたことにより、屋外用蝋燭立て内に降
り込んだ雨水を排水することができる。この結果、安全
性又は信頼性に優れた屋外用蝋燭立てを実現できるもの
である。更に、カバー載置部の下部に配設された粘着テ
ープ等の固定部を備えていることにより、屋外用蝋燭立
てが固定され、カバー部に設けられた紋様付部を風が吹
いても確実に正位置に保持し、又、風に浚われて何処か
遠くへ転がって紛失することがなく、霊園等の美観を保
ことができる環境保全に優れた屋外用蝋燭立てを実現で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における屋外用蝋燭立ての
分解斜視図
【図2】本発明の第1実施例における屋外用蝋燭立ての
要部断面図
【図3】本発明の第2実施例における屋外用蝋燭立ての
分解斜視図
【図4】本発明の第2実施例における屋外用蝋燭立ての
要部断面図
【図5】本発明の第3実施例における屋外用蝋燭立ての
台座部の全体斜視図
【図6】本発明の第4実施例における屋外用蝋燭立ての
台座部の裏面斜視図
【図7】従来の市販の屋外用蝋燭立ての分解斜視図
【図8】従来の市販の屋外用蝋燭立ての台座部の断面図
【符号の説明】
1,11,12,13,1′ 屋外用蝋燭立て 2,2A,2B,2′ 台座部 2a 下座部 2a′ 中腹部 2b カバー載置部 2b′ 延在周壁部 2c カバー装設部 2c′ 螺条部 2d,2Ad 蝋燭載置部 2Ad′ 蝋燭支持部 2Ad″ 係止突起 2d′ 凹部 2e,2Ae,2Ae′ 嵌入溝部 2e′ 蝋燭嵌入部 2f 貫通孔 2f′ 蝋燭支持棒 2g′ 脚部 2h′ 通気孔 3 カバー部 3′ 透明カバー部 3a,3Aa 突条嵌入部 3a′ 突起部 3b 切り込み部 3b′ 紋様付部 4 蝋燭 5 固定部 5a 貫設孔 A 間隙部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a.カバー載置部と,前記カバー載置部
    上に形成されたカバー装設部と,前記カバー装設部の外
    壁に亘って前記カバー装設部の上端部から下方に形成さ
    れた少なくとも1以上の嵌入溝部と,が形成された台座
    部と、 b.両端に開口部と,前記嵌入溝部内に嵌着され前記開
    口部の近傍でかつ内壁に少なくとも1以上形成された突
    条嵌入部と,を有し、前記台座部の前記カバー装設部に
    着脱自在に装着されると共に前記カバー載置部上に載置
    される筒状のカバー部と、 c.前記嵌入溝部と前記突条嵌入部との間に外気と繋が
    る間隙部と、を備えたことを特徴とする屋外用蝋燭立
    て。
  2. 【請求項2】 前記嵌入溝部が前記カバー載置部の外壁
    に亘って形成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    屋外用蝋燭立て。
  3. 【請求項3】 前記カバー部が前記間隙部に連通する前
    記開口部からの切り込み部又は前記開口部の近傍に連通
    孔部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の屋外用
    蝋燭立て。
  4. 【請求項4】 前記カバー装設部が上面部に形成された
    蝋燭載置部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の
    内いずれか1に記載の屋外用蝋燭立て。
  5. 【請求項5】 前記蝋燭載置部が凹状又は凸状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の屋外用蝋燭
    立て。
  6. 【請求項6】 前記蝋燭載置部の上面部に立設された蝋
    燭支持部及び/又は係止突起を備えていることを特徴と
    する請求項4又は5の内いずれか1に記載の屋外用蝋燭
    立て。
  7. 【請求項7】 前記台座部の下面部に配設された粘着テ
    ープ等の固定部を備えていることを特徴とする請求項1
    乃至6の内いずれか1に記載の屋外用蝋燭立て。
  8. 【請求項8】 前記カバー部が紋様付部を備えているこ
    とを特徴とする請求項1又は3の内いずれか1に記載の
    屋外用蝋燭立て。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011507204A (ja) * 2007-12-17 2011-03-03 セイデル ゲーエムベーハー ウント コー ろうそく立て
JP2013079486A (ja) * 2005-02-16 2013-05-02 Toray Ind Inc ポリフェニレンスルフィド・ナノファイバーから成る乾式不織布の製造方法

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