JPH08235409A - 物品真偽判別装置、物品の真偽判別方法および偽造防止物品 - Google Patents

物品真偽判別装置、物品の真偽判別方法および偽造防止物品

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JPH08235409A
JPH08235409A JP7314399A JP31439995A JPH08235409A JP H08235409 A JPH08235409 A JP H08235409A JP 7314399 A JP7314399 A JP 7314399A JP 31439995 A JP31439995 A JP 31439995A JP H08235409 A JPH08235409 A JP H08235409A
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秀文 西海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙幣や有価証券等の偽造品を検出する。 【解決手段】 偽造を防止すべき物品(偽造防止物品
1)には、予め所定の混合比で光半導体を混合してお
く。まず、光源6が消灯された状態でフィードフォーン
5を介して偽造防止物品1にマイクロ波が放射される。
このマイクロ波は偽造防止物品1で反射され、フィード
フォーン7を介して受信部8に供給され、その受信レベ
ルが測定される。次に、光源6が点灯され、同様に受信
レベルが測定される。光半導体は、光が放射されると励
起状態になりマイクロ波反射率が高くなる。従って、光
源6の点灯時の受信レベルは、消灯時のものよりも高く
なる。従って、かかる特性が得られたか否かに基づいて
偽造防止物品1の真偽が判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙幣、有価証券
等の真偽判別に用いて好適な物品真偽判別装置、物品の
真偽判別方法および偽造防止物品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、紙幣、パスポート、クレジットカ
ード、債券、免許証など(以下、偽造防止物品という)
の偽造や変造が問題になっており、これらの物品の真正
さをチェックする各種の技術が提案されている。その一
つとして、所定の分布パターンで偽造防止物品に金属フ
ァイバを含ませておき、その分布パターンに基づいて紙
幣等の真偽を判別する技術が知られている(特表昭63
−501250,特開平6−87288,特開平6−7
9991)。これらの技術によれば、マイクロ波を伝搬
する導波管に対して、この導波管を横切るようにスリッ
トが形成される。そして、このスリットに偽造防止物品
が挿入され、マイクロ波の透過率が測定される。もし偽
造防止物品が正当なものであれば透過率は上記分布パタ
ーンに応じて変動する筈であり、かかる透過率の変動が
得られたか否かに基づいて偽造防止物品の真偽が判定さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した技
術においては、何れも所定の分布パターンを形成するた
めに金属ファイバが用いられている。しかし、金属ファ
イバは入手容易なものであるから、偽造品が簡単に製造
されてしまうという問題があった。例えば、特表昭63
−501250においては、金属ファイバとして長さ
「0.5〜1.5mm」、直径「2〜25μm」のもの
が用いられているが、これ以外の寸法を有する金属ファ
イバを用いた場合であっても同様のマイクロ波反射特性
を容易に得ることができる。
【0004】この理由は、本発明者らが検討したところ
では、マイクロ波反射特性は金属ファイバの長さに依存
する傾向が強く、太さが異なったとしてもマイクロ波反
射特性に大きな変動は見られないからである。また、偽
造品に用いる金属ファイバの長さ、あるいは材質が真正
品のものと相違したとしても、一定面積あたりの金属フ
ァイバの含有率を適宜設定することにより、真正品と同
様のマイクロ波反射特性を得ることができる。
【0005】このように、従来のものにおいては、真正
品と同様の特性を有する偽造品を製作することは容易で
あり、偽造防止物品の真偽を正確に判別することは困難
である。この発明は上述した事情に鑑みてなされたもの
であり、偽造防止物品の真偽を正確に判別できる物品真
偽判別装置、物品の真偽判別方法および偽造防止物品を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の物品真偽判別装置にあっては、被検査物
に光を放射する光源と、前記被検査物に向かって電磁波
を放射する電磁波発生手段と、前記電磁波発生手段から
放射され前記被検査物によって反射、散乱または透過さ
れた電磁波を受信し、該受信した電磁波の受信レベルを
出力する電磁波受信手段と、前記光源を点灯または消灯
状態に適宜設定する点滅制御手段と、前記点滅制御手段
によって前記光源が点灯状態に設定された場合に前記電
磁波受信手段から出力された受信レベルと、前記点滅制
御手段によって前記光源が消灯状態に設定された場合に
前記電磁波受信手段から出力された受信レベルとに基づ
いて、前記被検査物の真偽を判定する判定手段とを具備
することを特徴とする。。
【0007】また、請求項2記載の構成にあっては、請
求項1記載の物品真偽判別装置において、前記被検査物
は光半導体を含有させた物品であることを特徴とする。
【0008】また、請求項3記載の構成にあっては、請
求項2記載の物品真偽判別装置において、前記光半導体
は、前記光源によって光が照射されると、その導電率が
上昇する性質を有し、前記判定手段は、該性質に基づい
て前記被検査物の真偽を判定することを特徴とする。
【0009】また、請求項4記載の物品真偽判別装置に
あっては、光半導体を含有させた被検査物に光を放射す
る光源と、前記被検査物に向かって電磁波を放射する電
磁波発生手段と、前記電磁波発生手段から放射され前記
被検査物によって反射、散乱または透過された電磁波を
受信し、該受信した電磁波の受信レベルを出力する電磁
波受信手段と、前記電磁波受信手段により出力された受
信レベルに基づいて、前記被検査物の真偽を判定する判
定手段とを具備することを特徴とする。
【0010】また、請求項5記載の構成にあっては、請
求項4記載の物品真偽判別装置において、前記光源を点
灯または消灯状態に適宜設定する点滅制御手段を具備
し、前記判定手段は、前記点滅制御手段によって前記光
源が点灯状態に設定された場合に前記電磁波受信手段か
ら出力された受信レベルと、前記点滅制御手段によって
前記光源が消灯状態に設定された場合に前記電磁波受信
手段から出力された受信レベルとに基づいて、前記被検
査物の真偽を判定することを特徴とする。
【0011】また、請求項6記載の物品の真偽判別方法
にあっては、光半導体を含有させた被検査物に対して光
を放射し、この光を放射した際に前記被検査物に向かっ
て電磁波を放射し、前記被検査物によって前記電磁波を
反射、散乱または透過させ、反射、散乱または透過され
た電磁波を受信し、前記光を放射した際に受信した電磁
波の受信レベルを第1の受信レベルとして出力し、該第
1の受信レベルに基づいて、前記被検査物の真偽を判定
することを特徴とする。
【0012】また、請求項7記載の方法にあっては、請
求項6記載の物品の真偽判別方法において、光の放射を
禁止しつつ前記被検査物に向かって電磁波を放射し、前
記被検査物によって前記電磁波を反射、散乱または透過
させ、反射、散乱または透過された電磁波を受信し、前
記光の放射を禁止した際に受信した電磁波の受信レベル
を第2の受信レベルとして出力し、該第1および第2の
受信レベルに基づいて、前記被検査物の真偽を判定する
ことを特徴とする。
【0013】また、請求項8記載の偽造防止物品にあっ
ては、所定波長の光に対して励起状態となり導電率が上
昇する光半導体を含有したことを特徴とする
【0014】
【発明の実施の形態】
A.実施形態の構成 以下、図1を参照してこの発明の一実施形態について説
明する。図において1は偽造防止物品(紙幣、クレジッ
トカード等)であり、搬送ローラ2,2,……によっ
て、図上左右方向に搬送される。これら搬送ローラ2,
2,……は、モータ3によって駆動される。4は送信部
であり、所定周波数のマイクロ波を発生させる。このマ
イクロ波はフィードフォーン5を介して偽造防止物品1
に放射される。6は光源であり、電球または半導体レー
ザ等によって構成される。
【0015】次に、8は受信部であり、偽造防止物品1
によって反射または散乱されたマイクロ波をフィードフ
ォーン7を介して受信する。受信部8の内部において9
はマイクロ波増幅器であり、フィードフォーン7を介し
て受信したマイクロ波を増幅し、第1混合器11に供給
する。10は第1局部発振器であり、所定の周波数のキ
ャリアを第1混合器11に供給する。これにより、第1
混合器11に供給されたマイクロ波の周波数は第1中間
周波数に変換される。12は第1中間周波増幅器であ
り、第1中間周波数に変換された信号を増幅する。
【0016】14は第2局部発振器、13は第2混合器
であり、第1中間周波数に変換された信号をさらに第2
中間周波数に変換する。この第2中間周波数の信号は、
検波回路16を介して検波され、低周波増幅器17を介
して増幅された後、検波信号S1 として出力される。従
って、検波信号S1 のレベルは、受信部8に入力された
マイクロ波のRFレベルに比例する値になる。18はA
/Dコンバータであり、検波信号S1 をデジタル信号に
変換して出力する。
【0017】次に、19はCPUであり、ROM25に
格納された制御プログラムに基づいて他の構成要素を制
御する。26はRAMであり、上記制御プログラムで用
いられる各種変数等を記憶する。20は光源インターフ
ェース回路であり、CPU19の制御の下、光源6を点
灯または消灯させる。21はモータ・インターフェース
回路であり、CPU19の制御の下、モータ3を駆動す
る。22は受信インターフェース回路であり、18を介
して受信した検波信号S1 を適宜CPU19に供給す
る。23は表示インターフェース回路であり、CPU1
9の制御の下、表示部24に各種の情報を表示させる。
【0018】次に、本実施形態に適用される偽造防止物
品1の物理的構成について説明する。偽造防止物品1
は、適宜な方法で光半導体を含有させた物品である。例
えば、光半導体の粒子を樹脂内に分散したクレジットカ
ード、光半導体をコーティングした書類、または、光半
導体を含有するインクを用いて印刷した有価証券等が該
当する。光半導体とは、その吸収する波長の光が照射さ
れると励起状態になり、導電率が上昇する物質のことで
あり、これにマイクロ波と光とを同時に照射すると、マ
イクロ波の反射波のレベルが増大する。
【0019】本実施形態はこの性質を利用したものであ
る。すなわち、商取引等の際に偽造防止物品1にマイク
ロ波を放射し、マイクロ波および光を同時に放射した場
合と、マイクロ波のみを放射した場合とにおける反射波
のレベルを比較することにより、偽造防止物品1に光半
導体が含まれているか否かを判別することができる。偽
造防止物品1に光半導体が含まれていなれば、これは偽
物であるから、商取引等を停止するのである。
【0020】偽造防止物品1に用いられる光半導体とし
ては、無機半導体、有機半導体の何れも使用することが
でき、判別に使用される光源に対応する分光感度を有し
ていればよい。無機半導体としては、複写機用無機感光
体に使用されている材料が各種適用可能であり、具体的
には次のような物質が挙げられる。
【0021】(1)Se,TeなどのVI族、およびその化
合物半導体。 (2)Si,Ge,SnなどのIV族、およびその化合物半
導体。 (3)GaAs,InPなどのIII−V族、およびその化合
物半導体。 (4)ZnO,ZnSe,CdS、などのII−VI族、およ
びその化合物半導体。 これらは、結晶、非結晶の何れも適用可能である。
【0022】有機半導体としては、いわゆるOPC(有
機感光体)に適用できるものが各種適用可能であり、具
体的には次のような化合物が挙げられる。 (1)モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、テ
トラゾ顔料等のアゾ系顔料。 (2)ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミド等のペリレン
系顔料、 (3)アントラキノン誘導体、アントアントロン誘導体、
ジベンズピレンキノン誘導体、ピラントロン誘導体、ビ
オラントロン誘導体、イソビオラントロン誘導体等の多
環キノン系顔料。 (4)インジゴ誘導体、チオインジゴ誘導体等のインジゴ
系顔料。 (5)銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニン等の金
属フタロシアニン顔料。 (6)ジフェニルメタン顔料、トリフェニルメタン顔料、
キサンテン顔料、アクリジン顔料等のカルボニウム系顔
料。 (7)アジン顔料、オキサジン顔料、チアジン顔料等のキ
ノンイミン系顔料。
【0023】(8)シアニン顔料、アゾメチン顔料等のメ
チン系顔料。 (9)キノリン系顔料。 (10)ベンゾキノン、およびナフトキノン系顔料。 (11)ナフタルイミド系顔料。 (12)ビスベンゾイミダゾール誘導体等のペリノン系顔
料。 (13)アズレニウム系顔料。 (14)スクエアリウム系顔料。 (15)ピリリウム/チアピリリウム系染料とポリカーボネ
ート化合物から形成される共晶錯体。 (16)ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基等の電子受容性置
換基を有する電子受容性化合物と、アミノ基、フェニル
基、アルキル基、複素環基等の電子供与性置換基を有す
る電子供与性化合物との電荷移動錯体。
【0024】これらの中でも、アゾ系顔料、ペリレン系
顔料、多環キノン系顔料、およびフタロシアニン顔料
は、光導電性や耐候性が優れているため特に好ましい。
これらは有色性色材でもあるため、塗料やインクとして
使用する際には、所望の色を有するものを選択すればよ
い。使用する際には、光導電性を有していない色材と併
用してもよい。これらを塗料やインクにする場合は適宜
なバインダー樹脂に分散されるが、カードの場合はベー
スとなるプラスチック材料に直に分散してもよい(分散
比率はバインダー樹脂、またはベースプラスチック材料
に対して5〜100重量%が好ましい)。
【0025】B.実施形態の動作 次に、本実施形態の動作を図2を参照し説明する。ま
ず、偽造防止物品1が所定の挿入口(図示せず)にセッ
トされると、同図に示す処理が開始される。図において
処理がステップSP1に進むと、CPU19によってモ
ータ3が駆動され、搬送ローラ2,2,……によって偽
造防止物品1が正方向(図1において左方向)に搬送さ
れる。また、この際に送信部4、フィードフォーン5を
順次介して偽造防止物品1にマイクロ波が放射される。
なお、この時点では光源6は消灯状態にされる。
【0026】次に、処理がステップSP2に進むと、検
波信号S1 は所定値La 以下であるか否かが判定され
る。ここで、偽造防止物品1は、光源6の消灯時には所
定値La 以下の検波信号S1 が得られる程度のマイクロ
波反射率を有し、光源6の点灯時には所定値Lb(但し
a<Lb)以上の検波信号S1 が得られる程度のマイク
ロ波反射率を有する。従って、偽造防止物品1が正当な
ものであれば、検波信号S1 は所定値La 以下になるか
ら「YES」と判定され、処理がステップSP3に進
む。
【0027】次に、ステップSP3においては光源6が
点灯される。そして、ステップSP4においては、モー
タ3の回転方向が逆転され、偽造防止物品1が逆方向
(図1において右方向)に搬送される。そして、処理が
ステップSP5に進むと、検波信号S1 は所定値Lb
上であるか否かが判定される。この時点では、光源6が
点灯されているから、偽造防止物品1内の光半導体が励
起状態になっている。従って、検波信号S1 は所定値L
b 以上になるから「YES」と判定され処理がステップ
SP6に進む。
【0028】ステップSP6においては、正当な偽造防
止物品1に対応する処理が行われる。この処理の内容
は、偽造防止物品1の用途に応じて種々異なる。例え
ば、偽造防止物品1がクレジットカードであれば金銭取
引が行われる。次に、処理がステップSP8に進むと、
偽造防止物品1が排出され、光源6が消灯される。な
お、上記一連の処理における検波信号S1 の波形を図6
の特性L3 に示す。この図においては、上記ステップS
P3が実行された(光源6が点灯された)時刻をt1
している。
【0029】一方、挿入口に偽造品がセットされた場合
の動作を説明する。まず、樹脂や紙などに金属ファイバ
を散布して偽造品を製造した場合、検波信号S1 は図6
の特性L1 ,L2のようになる。これらの特性では、ス
テップSP2またはSP5の何れかにおいて必ず「N
O」と判定され、処理がステップSP7に進む。ここで
は偽造品に対応した処理(例えば商取引を停止する、ブ
ザーを鳴らす等)が行われ、ステップSP8を介して偽
造品が排出される。
【0030】また、樹脂や紙などに光半導体を散布して
偽造品を製造することは、以下の理由により、一般的に
はきわめて困難である。 まず、光半導体には多数の種類があるが、光源6の放
射光の波長に対して励起されるものを選択しなければ意
味をなさない。従って、偽造者は光源6の波長または光
半導体の組成を予め知っておく必要がある。 また、真正品に用いられている光半導体の組成が偽造
者に漏れたとしても、その組成を有する光半導体を実際
に製造するためには大規模な設備が必要になる。 また、偽造者は、適切な濃度で光半導体を偽造品に散
布する必要がある。すなわち、光半導体の濃度が薄い場
合、または濃い場合は、検波信号S1 の波形は特性L3
を上下にシフトしたような形になり、ステップSP2ま
たはSP5で「NO」と判定されるからである。
【0031】以上のように本実施形態によれば、光源6
の点灯時および消灯時の双方における検波信号S1 に基
づいて、偽造防止物品1の真偽が判定される。従って、
偽造品を製造することはきわめて困難になり、その判定
結果はきわめて正確なものになる。
【0032】C.変形例 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、
例えば以下のように種々の変形が可能である。 上記実施形態において、送信部4、フィードフォーン
5、光源6、フィードフォーン7および受信部8は、図
3に示すように変形してもよい。図において30はラッ
トレース回路であり、送信部4と受信部8と無反射終端
抵抗器31とフィードフォーン32とが接続されてい
る。送信部4から出力されたマイクロ波は、その「1/
2」が無反射終端抵抗器31に吸収され、残り「1/
2」がフィードフォーン32を介して偽造防止物品1に
放射される。そして、偽造防止物品1で反射または散乱
されたマイクロ波がフィードフォーン32を介してラッ
トレース回路30に入射すると、その「1/2」は無反
射終端抵抗器31に吸収され、残り「1/2」が受信部
8に受信される。
【0033】偽造防止物品1が光を透過する紙幣等で
あれば、図4に示すように、偽造防止物品1の下方に光
源6を設け、ここから光を放射するようにしてもよい。
【0034】上記実施形態においては光源6の点灯/
消灯状態を切り換え、モータ3の回転方向を適宜逆転さ
せることによって偽造防止物品1の真偽を判定した。し
かし、マイクロ波の送受信部を二系統設け、搬送方向を
一方向に固定し、光源6を常時点灯させてもよい。その
一例を図5に示す。図において搬送ローラ2,2,……
は偽造防止物品1を一方向(図上で右方向)にのみ搬送
する。33はフィードフォーンであり、その上部には図
3に示す回路と同様のものが設けられている(但し光源
6は設けられていない)。従って、この部分において
は、光が偽造防止物品1に放射されない場合における検
波信号S1 が得られる。
【0035】また、フィードフォーン32の開口部には
光源6が設けられ、この光源6は常に点灯状態に設定さ
れる。また、フィードフォーン32の上部には図3に示
す回路と同様のものが設けられている。従って、この部
分においては、光が放射された場合の検波信号S1 が得
られる。かかる構成においては複数の偽造防止物品1を
連続して搬送することができるから、多数の偽造防止物
品を短時間で検査しなければならない場合に用いると特
に好適である。
【0036】また、上記実施形態では偽造防止物品1
によって反射または散乱されたマイクロ波を受信部8で
受信したが、偽造防止物品1を透過したマイクロ波を受
信するように構成してもよい。その一例を図7に示す。
図において送信部4から出力されたマイクロ波は、エル
ボー34、導波管35を順次介して受信部8に供給され
る。ここで、導波管35にはスリット36が形成され、
ここに偽造防止物品1が適宜挿入される。また、エルボ
ー34には、偽造防止物品1に光を放射する光源6が埋
め込まれている。
【0037】上記実施形態にあっては電磁波の一例と
してマイクロ波を用いたが、電磁波はマイクロ波に限定
されないことは言うまでもない。
【0038】上記実施形態および各変形例において、
偽造防止物品1に散布する光半導体をバーコード状に形
成しておき、このバーコードに対応した検波信号S1
得られるか否かに基づいて偽造防止物品1の真偽を判定
してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
源の点灯/消灯の両状態における受信レベルに基づい
て、被検査物の真偽を判定するから、被検査物の偽造が
困難になり、偽造防止物品の真偽を正確に判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 一実施形態の制御プログラムのフローチャー
トである。
【図3】 一実施形態の変形例の要部の断面図である。
【図4】 一実施形態の変形例の要部の断面図である。
【図5】 一実施形態の変形例の要部の断面図である。
【図6】 検波信号S1 の波形図である。
【図7】 一実施形態の変形例の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 偽造防止物品(被検査物) 4 送信部(電磁波発生手段) 5 フィードフォーン(電磁波発生手段) 6 光源 7 フィードフォーン(電磁波受信手段) 8 受信部(電磁波受信手段) 19 CPU(点滅制御手段、判定手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物に光を放射する光源と、 前記被検査物に向かって電磁波を放射する電磁波発生手
    段と、 前記電磁波発生手段から放射され前記被検査物によって
    反射、散乱または透過された電磁波を受信し、該受信し
    た電磁波の受信レベルを出力する電磁波受信手段と、 前記光源を点灯または消灯状態に適宜設定する点滅制御
    手段と、 前記点滅制御手段によって前記光源が点灯状態に設定さ
    れた場合に前記電磁波受信手段から出力された受信レベ
    ルと、前記点滅制御手段によって前記光源が消灯状態に
    設定された場合に前記電磁波受信手段から出力された受
    信レベルとに基づいて、前記被検査物の真偽を判定する
    判定手段とを具備することを特徴とする物品真偽判別装
    置。
  2. 【請求項2】 前記被検査物は、光半導体を含有させた
    物品であることを特徴とする請求項1記載の物品真偽判
    別装置。
  3. 【請求項3】 前記光半導体は、前記光源によって光が
    照射されると、その導電率が上昇する性質を有し、 前記判定手段は、該性質に基づいて前記被検査物の真偽
    を判定することを特徴とする請求項2記載の物品真偽判
    別装置。
  4. 【請求項4】 光半導体を含有させた被検査物に光を放
    射する光源と、 前記被検査物に向かって電磁波を放射する電磁波発生手
    段と、 前記電磁波発生手段から放射され前記被検査物によって
    反射、散乱または透過された電磁波を受信し、該受信し
    た電磁波の受信レベルを出力する電磁波受信手段と、 前記電磁波受信手段により出力された受信レベルに基づ
    いて、前記被検査物の真偽を判定する判定手段とを具備
    することを特徴とする物品真偽判別装置。
  5. 【請求項5】 前記光源を点灯または消灯状態に適宜設
    定する点滅制御手段を具備し、 前記判定手段は、前記点滅制御手段によって前記光源が
    点灯状態に設定された場合に前記電磁波受信手段から出
    力された受信レベルと、前記点滅制御手段によって前記
    光源が消灯状態に設定された場合に前記電磁波受信手段
    から出力された受信レベルとに基づいて、前記被検査物
    の真偽を判定することを特徴とする請求項4記載の物品
    真偽判別装置。
  6. 【請求項6】 光半導体を含有させた被検査物に対して
    光を放射し、 この光を放射した際に前記被検査物に向かって電磁波を
    放射し、 前記被検査物によって前記電磁波を反射、散乱または透
    過させ、 反射、散乱または透過された電磁波を受信し、 前記光を放射した際に受信した電磁波の受信レベルを第
    1の受信レベルとして出力し、 該第1の受信レベルに基づいて、前記被検査物の真偽を
    判定することを特徴とする物品の真偽判別方法。
  7. 【請求項7】 光の放射を禁止しつつ前記被検査物に向
    かって電磁波を放射し、 前記被検査物によって前記電磁波を反射、散乱または透
    過させ、 反射、散乱または透過された電磁波を受信し、 前記光の放射を禁止した際に受信した電磁波の受信レベ
    ルを第2の受信レベルとして出力し、 該第1および第2の受信レベルに基づいて、前記被検査
    物の真偽を判定することを特徴とする請求項6記載の物
    品の真偽判別方法。
  8. 【請求項8】 所定波長の光に対して励起状態となり導
    電率が上昇する光半導体を含有したことを特徴とする偽
    造防止物品。
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