JPH08234622A - オーバレイ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 付加原稿の付加情報が付加した付加画像のコ
ピーが形成される前後に、付加原稿に筆記用具等によっ
て筆記等が効率良く行えるオーバレイ装置を提供するこ
とを目的にしている。 【構成】 複写機等の原稿台に載置され、定型文等から
成る定型原稿画像と、該定型原稿画像の所定位置に記載
される付加情報のコピーを同時に形成する為のオーバレ
イ装置において、下面に定型原稿画像が記載された板状
の本体と、該本体に形成され上記付加情報を記載した付
加原稿を配置する為の開口２と、上記原稿面の上面に設
けられて上記開口を開閉する開閉板５と、上記上面に設
けられた薄板部材からなる下敷６とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に装備さ
れるオーバレイ装置に関するものである。更に詳しく
は、複写機、ファクシミリ、スキャナー、スキャナー、
或はこれらの機能を併有した複合機等の画像形成装置に
おいて、原稿台上に原稿と共に載置されることにより、
原稿面の所定の位置に文字等の付加情報から成る付加画
像のコピーを形成することができるオーバレイ装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】画像形成装置に用いられるオーバレイ装
置は、コンタクトガラス等の原稿台上に載置されて原稿
とは別個かつ並列的に、原稿に付加すべき情報を読取り
できるようにする為の装置である。このオーバレイ装置
は、例えば、官庁等で発行する証明書類や、役所等で発
行する住民票、戸籍謄本等々の各種証明書類、或は会社
等々の組織体等で発行する書類等のように定型文部分の
他に、個人名、住所、名称等々の非定型部分を有した原
稿を複写機を用いて作成する場合に用いられるものであ
る。このようなオーバレイ装置を市役所、区役所等の役
所で住民票等の発行に用いる場合には、定型文部分中の
非定型部分を空所にした原稿を用意しておき、この空所
に氏名、住所、名称等々の付加情報を記載した付加原稿
を配置してコピーしているが、住民票等を発行する場合
には、こうして得られたコピーのうちの控え分と、手渡
す分にその場で書込みをする必要がある場合が多い。例
えば、整理番号をコピーや、その他の用紙に写したり、
コピー内容をチェックする等の作業を行う場合、従来は
板金から成るオーバレイ装置の本体上で筆記具を用いて
書込み等を行っていたが、板金は滑り易く、筆記しにく
いという不具合があった。

【０００３】従来のオーバレイ装置として、複数の記録
手段を有し、文字等の付加情報を原稿画像の所定の位置
に付加して画像形成を行った場合にも、見やすい画像が
得られるようにする技術等は公知である（特開平２ー３
９０７０号の公報を参照）。更に、複写機の使用中にメ
モ書き等の必要が生じた場合に、離れた別の場所に移動
してメモ書きを行ったり、メモ用紙等を用意することも
なく、原稿押え装置の上面部に設けられた可消式の文字
記述部材に直接書き込むようにしたオーバレイ装置は公
知である（特開昭６１ー４１１４０号の公報を参照）。
然し、上記従来のオーバレイ装置にあっては、複写機の
原稿台上にオーバレイ装置を載置して、原稿面の所定の
位置に設けられた窓部の開口に付加原稿を付加すること
により、付加原稿の付加情報が付加されたコピーを形成
した後に、付加原稿に筆記用具等によって筆記等の必要
が生じた場合には、付加原稿への筆記が困難になった
り、或は離れた別の場所に移動してから、付加原稿に筆
記が行わなければならず業務効率が低下すると言う不具
合が生じていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来のオーバ
レイ装置においては、付加原稿中の付加情報を付加した
コピーが形成される時期の前後に、付加原稿に筆記用具
等によって筆記等の必要が生じた場合に、付加原稿への
筆記作業が困難であったり、筆記作業が行える離れた別
の場所に移動してから、その場所で付加原稿に筆記を行
わなければならず、業務効率が低下すると言う問題があ
った。

【０００５】

【発明の目的】そこで本発明は、このような問題点を解
決しようとするものである。即ち、付加原稿により付加
情報を付加したコピーが形成される前後に、付加原稿に
筆記用具等によって書込み等を効率良く行うことができ
るオーバレイ装置を提供することを目的にしている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の本発明は、複写機等の原稿台に載置さ
れ、定型文等から成る定型原稿画像と、該定型原稿画像
の所定位置に記載される付加情報のコピーを同時に形成
する為のオーバレイ装置において、下面に定型原稿画像
が記載された板状の本体と、該本体に形成され上記付加
情報を記載した付加原稿を配置する為の開口と、上記原
稿面の上面に設けられて上記開口を開閉する開閉板と、
上記上面に設けられた薄板部材からなる下敷とを有する
ことを特徴とする。請求項２記載の発明では、上記下敷
は、上記開口よりも広い平面を有することを特徴とす
る。請求項３記載の発明では、上記下敷は、原稿保持手
段を有する構成としたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】上記のように構成されたオーバレイ装置は、請
求項１において、複写機等の原稿台に載置され、定型文
等から成る定型原稿画像と、該定型原稿画像の所定位置
に記載される付加情報のコピーを同時に形成する為のオ
ーバレイ装置において、下面に定型原稿画像が記載され
た板状の本体と、該本体に形成され上記付加情報を記載
した付加原稿を配置する為の開口と、上記原稿面の上面
に設けられて上記開口を開閉する開閉板と、上記上面に
設けられた薄板部材からなる下敷とを有するので、付加
原稿の付加情報が書き込まれたコピーが形成される前或
は後に、付加原稿に筆記用具等によって記入作業を効率
良く行えるオーバレイ装置を提供することができる。

【０００８】請求項２において、原稿面の上面に付加原
稿を配置する開口を開閉する開閉板と筆記用の薄板部材
からなる上記開口よりも広い平面を有する下敷を設けて
筆記等が行えるようにしたので、付加原稿の付加情報を
含むコピーが形成される前後に、付加原稿に筆記用具等
によって広い平面上で筆記等が効率良く行えるオーバレ
イ装置を提供することができるようにする。

【０００９】請求項３において、原稿面の上面に付加原
稿を配置する開口を開閉する開閉板と筆記用の薄板部材
からなる原稿保持手段を有する下敷を設けて筆記等が行
えるようにして、付加原稿の付加情報を付加した付加画
像のコピーが形成される前後に、滑り落ち等を防止する
ように保持された付加原稿に筆記用具等によって筆記等
が効率良く行えるオーバレイ装置を提供することができ
るようにする。

【００１０】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１と図２において、画像形成装置１０で
ある複写機等の上面部（原稿台１０ａを含む）には、図
示しない原稿やオーバレイ装置０が載置されて、原稿台
１０ａの直下に位置する図示しない読み取り手段によっ
て、原稿画像の読み取りが行われる。オーバレイ装置０
は、板状の本体の下面に定型文（定型原稿画像）を記載
した原稿面３を有している。原稿面３に記載された定型
文の画像情報に付加しようとする付加情報を記載した付
加原稿１上の文字、図形等の付加情報は、オーバレイ装
置０の板状部分に形成された開口２（付加情報の記入個
所に相当するように予め位置決めされている）を介し
て、オーバレイ装置０の下面の原稿面３の所定位置に配
置されて、図示しない読み取り部で原稿面３の定型原稿
画像と共に読み取りが行われ、図示しない画像形成部で
原稿面３の原稿画像と共に付加原稿１の付加画像のコピ
ーが形成されるようになっている。

【００１１】原稿面３の反対側の上面４には、開閉板５
と、下敷６とが設けられている。開閉板５は、ヒンジ５
ａによって図示の矢印Ａ方向に回動自在に保持されて開
口２を開閉するようになっている。下敷６は、筆記用の
ゴムやセルロイド等の薄板部材であって、上記付加原稿
１の付加情報を付加したコピーが形成される前或は後
に、付加原稿１を載置して、筆記用具等によって必要事
項の記入が効率良く行える下敷き板である。

【００１２】オーバレイ装置０を使用する場合には、ま
ず、オーバレイ装置０の原稿面３を下向きにして図示の
矢印Ｂ方向から、圧板７を回避した原稿台１０ａ上に載
置する。次いで、開閉板５をヒンジ５ａを支点として開
いてから、上記付加原稿１を、付加情報記載面を下側に
して、開口２内に配置し、開閉板５を閉じてセットす
る。開口２は、単なる開口であってもよいし、透明板等
を配置してもよい。操作部８の操作により、必要部数の
コピーをした後に、開閉板５を開き、開口２から付加原
稿１を取り出す。開口２から取り出された付加原稿１
を、開口２の隣に設けられた下敷６上に載置することに
よって、鉛筆等の筆記用具や印鑑等によって文字や図形
等の必要項目の記入や押印等が効率良く行われるように
なっている。

【００１３】図３において、ガイド２ａは、付加原稿１
の端縁や角部を位置決めするための突起であり、付加原
稿を開口２内の所定の位置にセットするようになってい
る。上記原稿面３は、例えば、板金等に塗装された白色
面に印刷等で定型文の原稿画像が形成されている。上記
下敷６の上面は、開口２よりも広い平面６ａであり、上
記平面６ａに載置した付加原稿１の滑り落ちや風圧によ
る飛翔等を防止するために、筆記等に悪影響の無いメッ
シュ等の表面処理（摩擦抵抗を高める処理）が施された
保持処理面６ｂ１を有する。

【００１４】更に、原稿保持手段６ｂとして、弾性部材
６ｂ２で付加原稿１等を上記平面６ａ上に押圧して保持
するようにしても良い。更に、上記原稿保持手段６ｂと
して、下敷６の外周縁に沿って突起部６ｂ３を設けるこ
とにより、上記平面６ａに付加原稿１等を載置した際に
滑り落ちないように保持するようにしても良い。

【００１５】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、請求項１の発明によれば、板状のオーバレ
イ装置本体の下面に定型文等の画像を形成した原稿面を
設けると共に、上面には付加原稿を配置するための開口
と、開口を開閉する開閉板と、筆記用の薄板部材からな
る下敷を設けて筆記等が行えるようにしたので、付加原
稿の付加情報をコピーする前後に、付加原稿に筆記用具
等によって筆記等を効率良く行うことができる。特に、
板金から成るオーバレイ本体上ではなく、弾性体等から
成る下敷の上で書込み等の為に筆記を行うことができる
ので、作業性を高めることができる。

【００１６】請求項２の発明によれば、原稿面の上面に
付加原稿を配置する開口を開閉する開閉板と筆記用の薄
板部材からなる開口よりも広い平面を有する下敷を設け
て筆記等が行えるようにしたので、付加原稿の付加情報
が付加した付加画像のコピーが形成される前後に、付加
原稿に筆記用具等によって広い平面上で筆記等が効率良
く行えるオーバレイ装置を提供することができるように
なった。

【００１７】請求項３の発明によれば、原稿面の上面に
付加原稿を付加する開口を開閉する開閉板と筆記用の薄
板部材からなる原稿保持手段を有する下敷を設けて筆記
等が行えるようにしたので、付加原稿の付加情報を付加
した付加画像のコピーが形成される前後に、滑り落ち等
を防止するように保持された付加原稿に筆記用具等によ
って筆記等が効率良く行えるオーバレイ装置を提供する
ことができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すオーバレイ装置の概略を
説明する展開斜視図。

【図２】本発明の実施例を示すオーバレイ装置の要部の
状態を説明する斜視図。

【図３】本発明の実施例を示すオーバレイ装置の要部の
他の状態を説明する斜視図。

【符号の説明】

０・・・オーバレイ装置、１・・・付加原稿、２・・・
開口、２ａ・・・ガイド、３・・・原稿面、４・・・他
面、５・・・開閉板、５ａ・・・ヒンジ、６・・・下
敷、６ａ・・・平面、６ｂ・・・原稿保持手段、６ｂ１
・・・保持処理面、６ｂ２・・・弾性部材、６ｂ３・・
・突起部、７・・・圧板、８・・・操作部、１０・・・
画像形成装置、１０ａ・・・原稿台。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複写機等の原稿台に載置され、定型文等
   から成る定型原稿画像と、該定型原稿画像の所定位置に
   記載される付加情報のコピーを同時に形成する為のオー
   バレイ装置において、下面に定型原稿画像が記載された
   板状の本体と、該本体に形成され上記付加情報を記載し
   た付加原稿を配置する為の開口と、上記原稿面の上面に
   設けられて上記開口を開閉する開閉板と、上記本体の上
   面の他所に設けられた薄板部材からなる下敷とを有する
   ことを特徴とするオーバレイ装置。
2. 【請求項２】 上記下敷は、上記開口よりも広い平面を
   有することを特徴とするオーバレイ装置。
3. 【請求項３】 上記下敷は、原稿保持手段を有する構成
   としたことを特徴とする請求項１又は２記載のオーバレ
   イ装置。