JPH08233656A - 熱線式感知器に用いられるウィンドコンパレータ - Google Patents

熱線式感知器に用いられるウィンドコンパレータ

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JPH08233656A
JPH08233656A JP3996495A JP3996495A JPH08233656A JP H08233656 A JPH08233656 A JP H08233656A JP 3996495 A JP3996495 A JP 3996495A JP 3996495 A JP3996495 A JP 3996495A JP H08233656 A JPH08233656 A JP H08233656A
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JP3996495A
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Masago Takahashi
雅吾 高橋
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な回路構成により上限及び下限を与えるコ
ンパレータにヒステリシス特性をもたせて、振動現象を
生じず、かつ、確実に電圧レベル範囲外であるか否か判
別できるウィンドーコンパレータを提供することを目的
とする。 【構成】検知信号と上限の閾値Vth1との比較を行う
第一のヒステリシス回路H1と、検知信号と下限の閾値
Vth2との比較を行う第二のヒステリシス回路H2と
により構成され、上記第一のヒステリシス回路H1は、
入力信号の電圧が、その閾値Vth1を越えている場合
に、上記閾値Vth1が低下するヒステリシス特性を有
し、上記第二のヒステリシス回路H2は、入力信号の電
圧が、その閾値Vth2に達していない場合に、上記閾
値Vth2が上昇するヒステリシス特性を有し、上記第
一及び第二のヒステリシス回路H1、H2は、共にオー
プンコレクタ出力であり、この出力端子3は互いに接続
され、かつ、プルアップ抵抗Ruを介して定電圧源Vd
dに接続されて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウィンドコンパレータ
に係り、更に詳しくは、熱線式感知器に用いられるウィ
ンドコンパレータであってヒステリシス特性を有する回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱線式感知器は、移動体等から
放射される赤外線を検出し、その変化を判別することに
より人体又は車輌等の有無を検知し、或は、火災の発生
を検知する。熱線式煙感知器のブロック図の一例を図6
に示す。この熱線式煙感知器は、赤外線センサ61、増
幅回路62、ウィンドコンパレータ63、カウンタ回路
64及び判別回路65により構成される。
【0003】赤外線センサ61は、移動体等から放射さ
れる赤外線を電気信号へ変換し、増幅回路62が増幅す
る。増幅された検出信号は、上限及び下限が設けられた
電圧レベル範囲外であるか否かがウィンドコンパレータ
63によって判別され、カウンタ回路64が、所定時間
内のにおける上記判別結果のパルスを計数し、その計数
結果に基づいて、判別回路65が人体の有無等を判別す
る。
【0004】従来のウィンドコンパレータの構成の一例
を図7に示す。このウィンドコンパレータは、コンパレ
ータCP1、CP2及び抵抗R1、R2、R3、Ruに
より構成される。コンパレータCP1、CP2は、2つ
の入力端子1、2に入力される電圧レベルを比較する電
圧レベル比較器であり、この出力端子は、オープンコレ
クタ出力として構成される。即ち、端子2の電圧が端子
1の電圧よりも高い場合には、出力端子がアクティブ、
即ち、グランドレベルに近い電圧レベルとなり、端子2
の電圧が端子1の電圧を越えない場合には、出力端子が
インアクティブ、即ち、ハイインピーダンス状態とな
る。
【0005】また、コンパレータCP1の入力端子1及
びコンパレータCP2の入力端子2には、定電圧電源を
抵抗R1〜R3により分圧して得られた基準電圧V1
2、V23が入力され、コンパレータCP1、CP2の
閾値電圧Vth1,Vth2となり、コンパレータCP
1の入力端子2及びコンパレータCP2の入力端子1に
は、共に、増幅回路において増幅された検出信号Vin
が入力される。
【0006】この回路の入出力信号の時間変化の様子を
図8(a)、(b)に示す。入力信号Vinが、上限の
閾値電圧Vth1を越えるとコンパレータCP1の出力
がアクティブとなり、下限の閾値電圧Vth2に達しな
いとコンパレータCP2の出力端子がアクティブとな
り、ウィンドコンパレータの出力電圧レベルは、ともに
グランドレベルとなる。
【0007】しかしながら、検知信号Vinには、小さ
なノイズが混入しているため、その信号レベルには、図
8(a)に示すように小さな上下動が起こる。このた
め、検知信号Vinが、閾値レベルVth1、Vth2
を横切る際に、ウィンドコンパレータの出力信号Vou
tは、図8(b)に示すように、短時間に電源電圧Vd
d、グランドレベルを交互に出力するチャタリングのよ
うな振動現象が発生する。
【0008】熱線式感知器のウィンドコンパレータ63
において、このような振動現象が発生すると、カウンタ
が1回の出力信号Voutの変化を、複数回として計数
してしまうために、検知判断を誤ることになるという問
題点があった。この様な問題を解決するための従来のウ
ィンドコンパレータの構成を図9に示す。このウィンド
コンパレータは、入力端子に、抵抗Rinとコンデンサ
Cinとにより構成されるRCフィルタを設けて、検知
信号Vinに含まれるノイズ成分を除去することにより
上記の振動現象を抑圧している。
【0009】この回路の入出力信号の時間変化の様子を
図10(a)、(b)、(c)に示す。図10(a)に
示したノイズを含む検知信号Vinは、RCフィルタに
よりノイズ成分が除去されて、コンパレータCP1、C
P2への入力電圧Vmとなる。これを図10(b)に示
す。この入力電圧Vinに基づいて、コンパレータCP
1、CP2は出力信号がアクティブとなる。この様子
を、図10(c)に示す。この図は、RCフィルタの影
響により、検出信号のピークが鈍るため、検出信号Vo
utの検出パルスの幅が狭くなっている。このため、検
出パルスが出力されない場合も生じ得る。
【0010】即ち、このウィンドコンパレータを使用し
た場合は、RCフィルタの影響により、検出信号のピー
クが鈍るため、閾値レベルVth1、Vth2を横切ら
なくなる場合があり、ウィンドコンパレータの出力信号
Voutがアクティブにならず、検出信号の変化を判別
できない場合が生じるという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明により理解
される通り、熱線式感知器に用いられる従来のウィンド
コンパレータは、しかしながら、検知信号に含まれる小
さなノイズにより、検知信号が、上限又は下限の閾値レ
ベルを横切る際に、ウィンドコンパレータの出力信号
が、短時間に電源電圧、グランドレベルを交互に出力す
るチャタリングのような振動現象が発生するため、カウ
ンタが1回の出力信号の変化を、複数回として計数して
しまうために、検知判断を誤ることになるという問題点
があった。
【0012】また、ノイズ除去用のRCフィルタをウィ
ンドコンパレータの入力に使用した場合は、RCフィル
タの影響により、本来検出されるべき検出信号のピーク
が鈍り、閾値レベルを横切らなくなり、検出信号の変化
を判別できない場合が生じるという問題があった。本発
明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、簡単な回路
構成により上限及び下限を与えるコンパレータにヒステ
リシス特性をもたせて、振動現象を生じず、かつ、確実
に電圧レベル範囲外であるか否か判別できるウィンドコ
ンパレータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決のするための手段】請求項1に記載した本
発明によるウィンドコンパレータは、検知信号と上限の
閾値との比較を行う第一のヒステリシス回路と、検知信
号と下限の閾値との比較を行う第二のヒステリシス回路
とにより構成され、上記第一のヒステリシス回路は、入
力信号の電圧が、その閾値を越えている場合に、上記閾
値が低下するヒステリシス特性を有し、上記第二のヒス
テリシス回路は、入力信号の電圧が、その閾値に達して
いない場合に、上記閾値が上昇するヒステリシス特性を
有し、上記第一及び第二のヒステリシス回路は、共にオ
ープンコレクタ出力であり、この出力端子は互いに接続
され、かつ、プルアップ抵抗を介して定電圧源に接続さ
れて構成される。
【0014】請求項2に記載した本発明によるウィンド
コンパレータは、請求項1に記載の本発明によるウィン
ドコンパレータの上記第一のヒステリシス回路が、2つ
の入力信号の電圧レベルの比較結果を検出するオープン
コレクタ出力のコンパレータであって、その入力端子の
一方が、上限閾値の基準電圧に接続され、かつ、第一の
帰還抵抗を介して出力端子に接続され、その入力端子の
他方には、上記増幅回路の出力信号が入力されるコンパ
レータにより構成され、上記第二のコンパレータ回路
が、2つの入力信号の電圧レベルの比較結果を検出する
オープンコレクタ出力のコンパレータであって、その出
力端子が、トランジスタの制御端子に接続され、その入
力端子の一方が、下限閾値の基準電圧に接続され、か
つ、第二の帰還抵抗を介してトランジスタの出力端子に
接続され、その入力端子の他方には、上記増幅回路の出
力信号が入力される第二のコンパレータにより構成され
る。
【0015】請求項3に記載した本発明によるウィンド
コンパレータは、請求項2に記載の本発明によるウィン
ドコンパレータの上記第一のコンパレータの入力端子の
一方が、上限閾値の基準電圧に第一の入力抵抗を介して
接続され、上記第二のコンパレータの入力端子の一方
が、下限閾値の基準電圧に第二の入力抵抗を介して接続
され、上記第一の入力抵抗及び第一の帰還抵抗が上限閾
値の基準電圧を与える電源の出力インピーダンスに比べ
十分大きな抵抗値を有し、上記第二の入力抵抗及び第二
の帰還抵抗が下限閾値の基準電圧を与える電源の出力イ
ンピーダンスに比べ十分大きな抵抗値を有して構成され
る。
【0016】
【作用】請求項1に記載した本発明によるウィンドコン
パレータは、第一のヒステリシス回路が、検知信号と上
限の閾値との比較を行い、第二のヒステリシス回路が、
検知信号と下限の閾値との比較を行い、これらの出力端
子がワイヤードオア結合されて、上限の閾値及び下限の
閾値により定められた電圧レベル範囲外であるか否かを
判別し、かつ、上記第一のヒステリシス回路は、入力さ
れる検知信号が上限閾値を越えた場合には上記閾値を低
下させ、第二のヒステリシス回路は、入力される検知信
号が下限閾値に達しない場合には上記閾値を上昇させ
る。
【0017】請求項2に記載した本発明によるウィンド
コンパレータは、第一のコンパレータが検知信号と上限
の基準電圧との比較を行い、第二のコンパレータが検知
信号と下限の基準電圧との比較を行って、上限の閾値及
び下限の閾値により定められた電圧レベル範囲外である
か否かを判別し、かつ、上記第一のヒステリシス回路
は、入力される検知信号が上限の基準電圧を越えた場合
には、第一の帰還抵抗の電圧降下により上記基準電圧が
低下し、第二のヒステリシス回路は、入力される検知信
号が下限の基準電圧に達しない場合には、トランジスタ
がオフ状態となり、第二の帰還抵抗に電流が流れなくな
り、上記基準電圧が上昇する。
【0018】請求項3に記載した本発明によるウィンド
コンパレータは、第一のコンパレータに入力される上限
の閾値電圧の電圧レベルが、基準電圧を与える電源電圧
により決定されるとともに、上限の閾値電圧のヒステリ
シス特性が第一の入力抵抗及び第一の帰還抵抗の値によ
り決定され、第二のコンパレータに入力される下限の閾
値電圧の電圧レベルが、基準電圧を与える電源電圧によ
り決定されるとともに、上限の閾値電圧のヒステリシス
特性が第二の入力抵抗及び第二の帰還抵抗の値により決
定される。
【0019】
【実施例】請求項1に記載した本発明によるウィンドコ
ンパレータの一構成例を図1に示す。このウィンドコン
パレータは、第一のヒステリシス回路H1、第二のヒス
テリシス回路H2、抵抗R1〜R4により構成される。
第一のヒステリシス回路H1は、入力端子1に基準電圧
V12が入力され、入力端子2に検知信号Vinが入力
され、出力端子3がトランジスタのオープンコレクタ出
力で構成される。
【0020】第二のヒステリシス回路H2は、入力端子
2に基準電圧V23が入力され、入力端子1に検知信号
Vinが入力され、出力端子3がトランジスタのオープ
ンコレクタ出力で構成される。ここで、基準電圧V1
2、V23は、定電圧源Vddを抵抗R1〜R3で分圧
して得られる電圧値である。
【0021】上記ヒステリシス回路H1、H2の動作を
それぞれ図2(a)、(b)に示す。ともに、横軸は、
検知信号の電圧レベルであり、縦軸は、出力トランジス
タのオン、オフの状態を表す。第一のヒステリシス回路
H1は、出力トランジスタがオフ状態の場合、その閾値
電圧はVth1であり、出力トランジスタがオン状態の
場合の閾値電圧は、上記のVth1よりも低い電圧Vt
h1’となるようなヒステリシス特性を有する。
【0022】一方、第二のヒステリシス回路H2は、出
力トランジスタがオフ状態の場合、その閾値電圧はVt
h2であり、出力トランジスタがオン状態の場合の閾値
電圧は、上記のVth1よりも高い電圧Vth2’とな
るようなヒステリシス特性を有する。上記ヒステリシス
回路H1、H2の出力端子は、互いに接続され、かつ、
プルアップ抵抗R4を介して定電圧源Vddに接続され
ており、電圧値Vth1、Vth1’は、電圧値Vth
2、Vth2’に比べて大きいため、ウィンドコンパレ
ータ全体は、図2(c)に示すような入出力特性とな
る。
【0023】即ち、入力電圧Vinが、Vth1〜Vt
h2の範囲内では、出力電圧VoutはVddであり、
Vth1〜Vth2の範囲外では、出力電圧Voutは
ほぼグランドレベルとなるとともに、閾値レベルがVt
h1’〜Vth2’となる。時間軸上における入出力電
圧の例を図3(a)、(b)に示す。入力信号Vinに
は、小さなノイズが含まれているが、ヒステリシス回路
H1、H2のヒステリシス特性により、出力信号Vou
tに振動現象が生じることなく、かつ、確実にVth1
〜Vth2の範囲外の信号が判別されている。
【0024】次に、請求項2に記載した本発明によるウ
ィンドコンパレータの一構成例を図4に示す。このウィ
ンドコンパレータは、第一のヒステリシス回路H1a
が、コンパレータCP1及び帰還抵抗R5により構成さ
れ、第二のヒステリシス回路H2aが、コンパレータC
P2、トランジスタTr及び抵抗R9、R8により構成
される。
【0025】コンパレータCP1、CP2は、2つの入
力端子1、2に入力される電圧レベルを比較する電圧レ
ベル比較器であり、この出力端子3は、オープンコレク
タ出力として構成される、従来例で用いたものと同じコ
ンパレータである。コンパレータCP1の入力端子1及
びコンパレータCP2の入力端子2には、定電圧電源V
ddを抵抗R1〜R3により分圧して得られた上限の基
準値V12又は下限の基準電圧V23がそれぞれ入力さ
れ、コンパレータCP1の入力端子2及びコンパレータ
CP2の入力端子1には、共に、増幅回路において増幅
された検出信号Vinが入力される。
【0026】まず、入力電圧Vinが閾値電圧Vth1
〜Vth2の範囲内の値の場合、コンパレータCP1、
CP2は共にハイインピーダンス出力となり、出力電圧
値Voutは、ほぼVddとなる。ここで、抵抗R9
は、トランジスタTrのベース電流を制限するととも
に、出力電圧VoutがトランジスタTrのベース・エ
ミッタ間の電圧Vbeとなることを防止するために設け
られた抵抗である。
【0027】次に、入力電圧Vinが上昇して、基準電
圧V12がコンパレータCP1の閾値電圧Vth1を越
えると、コンパレータCP1の出力がグランドレベルと
なる。このため、帰還抵抗R5に電流が流れて、コンパ
レータCP1の入力端子1に入力されてる基準電圧の値
が低下する。即ち、上限の閾値電圧が低下する。一方、
入力電圧Vinが低下して、コンパレータCP2の基準
電圧Vth2よりも低くなると、コンパレータCP2の
出力がグランドレベルとなる。このため、オン状態にあ
ったトランジスタTrのベース・エミッタ間の電圧が低
下して、トランジスタTrはオフ状態となり、抵抗R8
に流れていた電流が遮断される。
【0028】従って、コンパレータCP2の入力端子2
に入力されてる基準電圧の値が上昇する。即ち、上限の
閾値電圧が上昇する。ヒステリシス回路H1aのヒステ
リシス特性は、抵抗R5により、ヒステリシス回路H2
aのヒステリシス特性は、抵抗R8により、調整するこ
とができる。この様にして、簡単な回路により、上限閾
値及び下限閾値にヒステリシス特性を有するウィンドコ
ンパレータが実現できるため、出力信号に振動現象が生
じることなく、かつ、確実に上限閾値及び下限閾値で定
められる電圧レベルの範囲外の信号が判別される。
【0029】従って、カウンタの計数の誤りによる、誤
動作を生じない熱線式感知器を安価に提供することがで
きる。次に、請求項3に記載した本発明によるウィンド
コンパレータの一構成例を図5に示す。このウィンドコ
ンパレータは、図4に示したウィンドコンパレータのコ
ンパレータCP1、CP2の入力端子にそれぞれ抵抗R
6又はR7を付加したものである。
【0030】抵抗R6は、コンパレータCP1の基準電
圧V12が入力される端子である入力端子1に設けら
れ、抵抗R7は、コンパレータCP2の基準電圧V23
が入力される端子である入力端子2に設けられる。抵抗
R5〜R8の抵抗値を、抵抗R1〜R3の抵抗値に比べ
て十分大きな値とすれば、即ち、基準電圧V12、V2
3を与える電源回路の出力インピーダンスが抵抗R5〜
R8の抵抗値に比べ小さくすれば、抵抗R5〜R8の抵
抗値が変化しても基準電圧V12及びV23は殆ど変化
しない。
【0031】このため、上限の閾値のレベルVth1及
び下限の閾値のレベルVth2は、抵抗R1〜R3だけ
を変更することにより容易に調整することができる。ま
た、上限の閾値のヒステリシス特性、即ちVth1とV
th1’との関係は、抵抗R5及びR6だけを変更する
ことにより調整することができ、下限の閾値のヒステリ
シス特性、即ちVth2とVth2’との関係は、抵抗
R7及びR8だけを変更することにより調整することが
できる。
【0032】即ち、上限及び下限の閾値電圧のレベル
と、これらのヒステリシス特性とをそれぞれ独立して調
整することができる。従って、容易に閾値レベル及びヒ
ステリシス特性を調整可能なウィンドコンパレータを提
供することができるため、検出の感度及び特性を容易に
調整可能なウィンドコンパレータを提供することができ
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明によるウィン
ドコンパレータは、上限閾値を与えるヒステリシス回路
と下限閾値を与えるヒステリシス回路とを備えることに
より、検知信号に小さなノイズが含まれている場合であ
っても、出力信号に振動現象が生じることなく、確実に
上限閾値及び下限閾値で与えられる範囲外の信号が判別
できる。従って、ノイズによる誤動作を生じにくく、信
頼性の高い熱線式感知器を提供することができる。
【0034】請求項2に記載した本発明によるウィンド
コンパレータは、簡単な回路構成により、ヒステリシス
特性を有するウィンドコンパレータが実現できるため、
誤動作を生じない熱線式感知器を安価に提供することが
できる。請求項3に記載した本発明によるウィンドコン
パレータは、閾値レベルの調整及びヒステリシス特性の
調整を独立して行うことができるため、容易に特性を調
整することが可能なウィンドコンパレータを提供するこ
とができる。
【0035】従って、検出の感度及び特性を容易に調整
可能なウィンドコンパレータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した本発明によるウィンドコン
パレータの一構成例を示す図である。
【図2】図1に示したウィンドコンパレータの入出力関
係を示す図である。
【図3】時間軸上での入出力電圧の一例を示す図であ
る。
【図4】請求項2に記載した本発明によるウィンドコン
パレータの一構成例を示す図である。
【図5】請求項3に記載した本発明によるウィンドコン
パレータの一構成例を示す図である。
【図6】熱線式感知器の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】従来のウィンドコンパレータの一構成例を示す
図である。
【図8】図7に示したウィンドコンパレータの入出力関
係を示す図である。
【図9】従来のウィンドコンパレータの他の構成例を示
す図である。
【図10】図9に示したウィンドコンパレータの入出力
関係を示す図である。
【符号の説明】
H1、H2 ・・・ヒステリシス回路 CP1、CP2・・・コンパレータ Ru ・・・プルアップ抵抗 R5、R8 ・・・帰還抵抗 R6、R7 ・・・入力抵抗 Tr ・・・トランジスタ V12、V23・・・基準電圧 Vth1、Vth2・・・閾値電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08B 13/18 9406−2G G01V 9/04 J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線センサから出力され、増幅回路によ
    り増幅された検知信号の電圧レベルが、上限及び下限が
    設けられた電圧レベル範囲外であることを判別する、熱
    線式感知器に用いられるウィンドコンパレータであっ
    て、 検知信号と上限の閾値との比較を行う第一のヒステリシ
    ス回路と、検知信号と下限の閾値との比較を行う第二の
    ヒステリシス回路とにより構成され、 上記第一のヒステリシス回路は、入力信号の電圧が、そ
    の閾値を越えた場合に、上記閾値が低下するヒステリシ
    ス特性を有し、 上記第二のヒステリシス回路は、入力信号の電圧が、そ
    の閾値に達しなかった場合に、上記閾値が上昇するヒス
    テリシス特性を有し、 上記第一及び第二のヒステリシス回路は、共にオープン
    コレクタ出力であり、この出力端子は互いに接続され、
    かつ、プルアップ抵抗を介して定電圧源に接続されてい
    ることを特徴とするウィンドコンパレータ。
  2. 【請求項2】上記第一のヒステリシス回路は、 2つの入力信号の電圧レベルの比較結果を検出するオー
    プンコレクタ出力のコンパレータであって、 その入力端子の一方が、上限閾値の基準電圧に接続さ
    れ、かつ、第一の帰還抵抗を介して出力端子に接続さ
    れ、 その入力端子の他方には、上記増幅回路の出力信号が入
    力されるコンパレータを備え、 上記第二のコンパレータ回路は、 2つの入力信号の電圧レベルの比較結果を検出するオー
    プンコレクタ出力のコンパレータであって、 その出力端子が、トランジスタの制御端子に接続され、 その入力端子の一方が、下限閾値の基準電圧に接続さ
    れ、かつ、第二の帰還抵抗を介してトランジスタの出力
    端子に接続され、 その入力端子の他方には、上記増幅回路の出力信号が入
    力される第二のコンパレータを備えたことを特徴とする
    請求項1に記載のウィンドコンパレータ。
  3. 【請求項3】上記第一のコンパレータの入力端子の一方
    が、上限閾値の基準電圧に第一の入力抵抗を介して接続
    され、 上記第二のコンパレータの入力端子の一方が、下限閾値
    の基準電圧に第二の入力抵抗を介して接続され、 上記第一の入力抵抗及び第一の帰還抵抗が上限閾値の基
    準電圧を与える電源の出力インピーダンスに比べ十分大
    きく、 上記第二の入力抵抗及び第二の帰還抵抗が下限閾値の基
    準電圧を与える電源の出力インピーダンスに比べ十分大
    きいことを特徴とする請求項2に記載のウィンドコンパ
    レータ。
JP3996495A 1995-02-28 1995-02-28 熱線式感知器に用いられるウィンドコンパレータ Pending JPH08233656A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008170285A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Denso Corp ウインドウコンパレータ装置
CN104348451A (zh) * 2013-09-29 2015-02-11 深圳市伟创电气有限公司 迟滞性窗口比较器电路
CN111688546A (zh) * 2019-03-13 2020-09-22 袁环珍 一种加热装置
DE102006029910B4 (de) 2005-06-29 2022-06-09 Lg Display Co., Ltd. Flüssigkristall-Anzeigevorrichtung mit Schutzschaltung und Verfahren zum geschützten Betreiben einer Flüssigkristall-Anzeigevorrichtung

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