JPH08233045A - ベルトの張力調整装置 - Google Patents
ベルトの張力調整装置Info
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- JPH08233045A JPH08233045A JP4012895A JP4012895A JPH08233045A JP H08233045 A JPH08233045 A JP H08233045A JP 4012895 A JP4012895 A JP 4012895A JP 4012895 A JP4012895 A JP 4012895A JP H08233045 A JPH08233045 A JP H08233045A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H7/0848—Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0802—Actuators for final output members
- F16H2007/0812—Fluid pressure
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
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- F16H7/0848—Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
- F16H2007/0859—Check valves
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベルトの張力を一定に保持することができる
小型コンパクトな張力調整装置を提供する。 【構成】 プーリ１０を回転自在に支持する揺動軸６
を、プーリ１０の偏心位置に挿通した支点軸４で揺動自
在に支持する。揺動軸６に調整ばね１２の弾力を付与し
てベルト１３が緊張する方向にプーリ１０を付勢する。
揺動軸６にカム１４を取付け、そのカム１４の外周に圧
接されるプランジャ１５を有し、そのプランジャ１５を
カム１４に向けて急速に移動させ、カム１４と反対方向
にはゆっくりと後退動させる直動油圧ダンパ１６を揺動
軸６に内蔵して張力調整装置の小型化を図る。
小型コンパクトな張力調整装置を提供する。 【構成】 プーリ１０を回転自在に支持する揺動軸６
を、プーリ１０の偏心位置に挿通した支点軸４で揺動自
在に支持する。揺動軸６に調整ばね１２の弾力を付与し
てベルト１３が緊張する方向にプーリ１０を付勢する。
揺動軸６にカム１４を取付け、そのカム１４の外周に圧
接されるプランジャ１５を有し、そのプランジャ１５を
カム１４に向けて急速に移動させ、カム１４と反対方向
にはゆっくりと後退動させる直動油圧ダンパ１６を揺動
軸６に内蔵して張力調整装置の小型化を図る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンにおけるタ
イミングベルト等のベルトの張力を調整する張力調整装
置に関するものである。
イミングベルト等のベルトの張力を調整する張力調整装
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車エンジンのカム軸駆動用タイミン
グベルトの張力を調整する張力調整装置として、実開平
４−２７２７４５号公報に記載されたものが従来から知
られている。
グベルトの張力を調整する張力調整装置として、実開平
４−２７２７４５号公報に記載されたものが従来から知
られている。
【０００３】上記張力調整装置は、図４および図５に示
すように、固定部材３０に取付けられた支点軸３１を中
心として揺動自在に支持された揺動軸３２の背面に有底
孔３３を設け、その有底孔３３に、プランジャ３４を有
し、そのプランジャ３４を固定部材３０に取付けられた
カム部材３５側に素早く前進させ、後退方向に緩慢に移
動させる直動油圧ダンパ３６を組込んでいる。
すように、固定部材３０に取付けられた支点軸３１を中
心として揺動自在に支持された揺動軸３２の背面に有底
孔３３を設け、その有底孔３３に、プランジャ３４を有
し、そのプランジャ３４を固定部材３０に取付けられた
カム部材３５側に素早く前進させ、後退方向に緩慢に移
動させる直動油圧ダンパ３６を組込んでいる。
【０００４】上記張力調整装置においては、揺動軸３２
に支持されたプーリ３７がベルト３８で押されると、揺
動軸３２が揺動し、このとき、プランジャ３４がカム部
材３５に形成されたカム面３５ａの上り勾配に沿って移
動するため緩慢に後退動し、プーリ３７は支点軸３１を
中心にゆっくりと揺動してベルト３８の張力変化を吸収
する。また、ベルト３８が弛むと、揺動軸３２に付与さ
れた調整ばね３９のばね力により揺動軸３２が揺動し、
このとき、プランジャ３４はカム面３５ａの下り勾配に
沿って移動するため素早く前進し、プーリ３７はベルト
３８を緊張させる方向に素早く揺動してベルト３８の弛
みを吸収する。
に支持されたプーリ３７がベルト３８で押されると、揺
動軸３２が揺動し、このとき、プランジャ３４がカム部
材３５に形成されたカム面３５ａの上り勾配に沿って移
動するため緩慢に後退動し、プーリ３７は支点軸３１を
中心にゆっくりと揺動してベルト３８の張力変化を吸収
する。また、ベルト３８が弛むと、揺動軸３２に付与さ
れた調整ばね３９のばね力により揺動軸３２が揺動し、
このとき、プランジャ３４はカム面３５ａの下り勾配に
沿って移動するため素早く前進し、プーリ３７はベルト
３８を緊張させる方向に素早く揺動してベルト３８の弛
みを吸収する。
【０００５】このように、上記張力調整装置において
は、プーリ３７は、ベルトが緊張した際、その緊張を吸
収する方向にゆっくりと揺動し、ベルトが弛むと、その
ベルトを緊張させる方向に素早く揺動するため、ベルト
の張力を常に一定に保持することができ、歯飛びを防止
することができるという特徴を有する。
は、プーリ３７は、ベルトが緊張した際、その緊張を吸
収する方向にゆっくりと揺動し、ベルトが弛むと、その
ベルトを緊張させる方向に素早く揺動するため、ベルト
の張力を常に一定に保持することができ、歯飛びを防止
することができるという特徴を有する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記張力調
整装置においては、直動油圧ダンパ３６のプランジャ３
４を揺動軸３２を支持する支点軸３１と平行する方向に
往復動させる構成であるため、揺動軸３２として軸方向
長さが長いものが必要とされ、張力調整装置の小型化を
図るうえにおいて改善すべきところが残されている。
整装置においては、直動油圧ダンパ３６のプランジャ３
４を揺動軸３２を支持する支点軸３１と平行する方向に
往復動させる構成であるため、揺動軸３２として軸方向
長さが長いものが必要とされ、張力調整装置の小型化を
図るうえにおいて改善すべきところが残されている。
【０００７】また、直動油圧ダンパ３６は、加圧密封式
であるため、部品点数が多くなり、製造コストの低減を
図るうえにも改善すべきところがある。
であるため、部品点数が多くなり、製造コストの低減を
図るうえにも改善すべきところがある。
【０００８】この発明の課題は、オートテンショナの小
型化を図ること、および製造コストの低減を図ることで
ある。
型化を図ること、および製造コストの低減を図ることで
ある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、固定部材に支点軸を取付
け、その支点軸を中心として揺動自在に支持された揺動
軸にプーリを回転自在に取付け、上記揺動軸に調整ばね
の弾力を付与してベルトが緊張する方向にプーリを付勢
し、上記揺動軸内の支点軸の一部に偏心部を設け、その
偏心部の外周に当接されるプランジャを有し、そのプラ
ンジャを偏心部の方向に向けて急速に移動させ、偏心部
と反対方向には緩慢に移動させる直動油圧ダンパを前記
揺動軸に内蔵した構成を採用している。
めに、この発明においては、固定部材に支点軸を取付
け、その支点軸を中心として揺動自在に支持された揺動
軸にプーリを回転自在に取付け、上記揺動軸に調整ばね
の弾力を付与してベルトが緊張する方向にプーリを付勢
し、上記揺動軸内の支点軸の一部に偏心部を設け、その
偏心部の外周に当接されるプランジャを有し、そのプラ
ンジャを偏心部の方向に向けて急速に移動させ、偏心部
と反対方向には緩慢に移動させる直動油圧ダンパを前記
揺動軸に内蔵した構成を採用している。
【００１０】また、部品点数を少なくするため、直動油
圧ダンパとして、揺動軸に偏心部を収容するリザーバ室
と、そのリザーバ室の内周下部から下方に延びるプラン
ジャ室とを形成し、そのプランジャ室の内部にプランジ
ャを摺動自在に組込んでプランジャの下方に圧力室を形
成し、その圧力室とリザーバ室の下部に作動油を充填し
てリザーバ室の作動油表面上に空気溜りを設け、上記プ
ランジャにはリザーバ室と圧力室とを連通させる通路を
形成し、その通路に圧力室の作動油がリザーバ室に流れ
るのを防止するチェックバルブを設け、前記圧力室には
カムにプランジャを押し付けるスプリングを組込んだ気
液二相の油圧ダンパを採用している。
圧ダンパとして、揺動軸に偏心部を収容するリザーバ室
と、そのリザーバ室の内周下部から下方に延びるプラン
ジャ室とを形成し、そのプランジャ室の内部にプランジ
ャを摺動自在に組込んでプランジャの下方に圧力室を形
成し、その圧力室とリザーバ室の下部に作動油を充填し
てリザーバ室の作動油表面上に空気溜りを設け、上記プ
ランジャにはリザーバ室と圧力室とを連通させる通路を
形成し、その通路に圧力室の作動油がリザーバ室に流れ
るのを防止するチェックバルブを設け、前記圧力室には
カムにプランジャを押し付けるスプリングを組込んだ気
液二相の油圧ダンパを採用している。
【００１１】
【作用】上記のように、支点軸に設けた偏心部の外周に
直動油圧ダンパのプランジャを当接させることにより、
上記プランジャを支点軸と平行する方向に移動させる場
合に比較して揺動軸の軸方向長さを短かくすることがで
き、オートテンショナの小型化を図ることができる。
直動油圧ダンパのプランジャを当接させることにより、
上記プランジャを支点軸と平行する方向に移動させる場
合に比較して揺動軸の軸方向長さを短かくすることがで
き、オートテンショナの小型化を図ることができる。
【００１２】また、直動油圧ダンパを、リザーバ室の作
動油表面上に空気溜りを設けた気液二相の直動油圧ダン
パとすることにより、部品点数が少なくなり、しかも作
動油の体積変化を空気溜りの空気層によって吸収するこ
とができるため、リザーバ室の圧力変動は小さく、リザ
ーバ室を密封するシールに無理な力が作用せず、信頼性
の向上を図ることができる。
動油表面上に空気溜りを設けた気液二相の直動油圧ダン
パとすることにより、部品点数が少なくなり、しかも作
動油の体積変化を空気溜りの空気層によって吸収するこ
とができるため、リザーバ室の圧力変動は小さく、リザ
ーバ室を密封するシールに無理な力が作用せず、信頼性
の向上を図ることができる。
【００１３】
【実施例】以下、この発明の実施例を図１乃至図３に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【００１４】図示のように、エンジンブロック等の固定
部材１にはねじ孔２が形成され、そのねじ孔２にねじ込
むボルト３の締付けによって支点軸４が取付けられてい
る。
部材１にはねじ孔２が形成され、そのねじ孔２にねじ込
むボルト３の締付けによって支点軸４が取付けられてい
る。
【００１５】支点軸４の下端にはフランジ５が設けられ
ている。この支点軸４の外側に設けられた揺動軸６は外
径面の中心に対する偏心位置に軸受孔７を有し、その軸
受孔７に圧入した軸受８に前記支点軸４が挿通されてお
り、上記支点軸４を中心として揺動軸６が揺動し得るよ
うになっている。
ている。この支点軸４の外側に設けられた揺動軸６は外
径面の中心に対する偏心位置に軸受孔７を有し、その軸
受孔７に圧入した軸受８に前記支点軸４が挿通されてお
り、上記支点軸４を中心として揺動軸６が揺動し得るよ
うになっている。
【００１６】揺動軸６は、大径軸部６ａの先端に小径軸
部６ｂを設けた段付き軸から成り、上記小径軸部６ｂに
転がり軸受９を介してプーリ１０が回転自在に支持され
ている。
部６ｂを設けた段付き軸から成り、上記小径軸部６ｂに
転がり軸受９を介してプーリ１０が回転自在に支持され
ている。
【００１７】大径軸部６ａの外側にはアーム１１が取付
けられ、そのアーム１１の先端部に連結した調整ばね１
２は、プーリ１０がベルト１３を緊張させる方向に揺動
軸６を揺動させるようになっている。
けられ、そのアーム１１の先端部に連結した調整ばね１
２は、プーリ１０がベルト１３を緊張させる方向に揺動
軸６を揺動させるようになっている。
【００１８】前記支点軸４にはカム１４が取付られ、そ
のカム１４の外周に圧接されるプランジャ１５を有し、
そのプランジャ１５をカム１４の方向に向けて急速に移
動させ、カム１４と反対方向には緩慢に移動させる直動
油圧ダンパ１６が大径軸部６ａに内蔵されている。
のカム１４の外周に圧接されるプランジャ１５を有し、
そのプランジャ１５をカム１４の方向に向けて急速に移
動させ、カム１４と反対方向には緩慢に移動させる直動
油圧ダンパ１６が大径軸部６ａに内蔵されている。
【００１９】直動油圧ダンパ１６は、大径軸部６ａの後
端面で開口するリザーバ室１７を形成し、そのリザーバ
室１７の開口を支点軸４のフランジ５に取付けたオイル
シール１８と軸受孔７の端部に取付けたオイルシール１
９とで密封し、そのリザーバ室１７の内周下部に下方に
延びるスリーブ取付孔２０を設け、そのスリーブ取付孔
２０内に下端が閉塞するスリーブ２１を取付け、このス
リーブ２１の内部のプランジャ室２１ａに、スリーブ内
周とに微小間隙を介して前記プランジャ１５を摺動自在
に組込んでいる。
端面で開口するリザーバ室１７を形成し、そのリザーバ
室１７の開口を支点軸４のフランジ５に取付けたオイル
シール１８と軸受孔７の端部に取付けたオイルシール１
９とで密封し、そのリザーバ室１７の内周下部に下方に
延びるスリーブ取付孔２０を設け、そのスリーブ取付孔
２０内に下端が閉塞するスリーブ２１を取付け、このス
リーブ２１の内部のプランジャ室２１ａに、スリーブ内
周とに微小間隙を介して前記プランジャ１５を摺動自在
に組込んでいる。
【００２０】また、上記プランジャ１５の組込みによっ
てその下方に圧力室２２を形成し、この圧力室２２とリ
ザーバ室１７の下部とに作動油を充填してリザーバ室１
７の作動油表面上に空気溜りを形成し、上記プランジャ
１５にはリザーバ室１７と圧力室２２とを連通させる通
路２３を設け、その通路２３にチェックバルブ２４を取
付けて圧力室２２の作動油がリザーバ室１７に流れるの
を防止している。
てその下方に圧力室２２を形成し、この圧力室２２とリ
ザーバ室１７の下部とに作動油を充填してリザーバ室１
７の作動油表面上に空気溜りを形成し、上記プランジャ
１５にはリザーバ室１７と圧力室２２とを連通させる通
路２３を設け、その通路２３にチェックバルブ２４を取
付けて圧力室２２の作動油がリザーバ室１７に流れるの
を防止している。
【００２１】さらに、圧力室２２にはスプリング２５を
組込み、そのスプリング２５によってプランジャ１５を
カム１４の外周に押し付けている。
組込み、そのスプリング２５によってプランジャ１５を
カム１４の外周に押し付けている。
【００２２】前記リザーバ室１７にはスリーブ取付孔２
０の開口部両側に段部２６が形成され、その段部２６が
カム１４の外周に１８０°の間隔をおいて設けたピン２
７に当接する範囲において揺動軸６は揺動し得るように
なっている。
０の開口部両側に段部２６が形成され、その段部２６が
カム１４の外周に１８０°の間隔をおいて設けたピン２
７に当接する範囲において揺動軸６は揺動し得るように
なっている。
【００２３】いま、ベルト１３が緊張してプーリ１０が
押されると、支点軸４を中心にして揺動軸６が図１の矢
印方向に揺動し、プランジャ１５はカム１４の大径側外
周に向けて移動しつつ下方に移動する。
押されると、支点軸４を中心にして揺動軸６が図１の矢
印方向に揺動し、プランジャ１５はカム１４の大径側外
周に向けて移動しつつ下方に移動する。
【００２４】このとき、圧力室２２の圧力が上昇し、圧
力室２２の作動油はスリーブ２１とプランジャ１５の摺
動面間に形成された微小すきまからリザーバ室１７に流
れるため、プランジャ１５は下方に低速で移動すること
になり、揺動軸６およびプーリ１０は図１の矢印方向に
ゆっくりと揺動してベルト１３の張力変動を吸収し、調
整ばね１２が揺動軸６を偏向させる力と、ベルト１３が
プーリ１０を押圧する力とがバランスすると、揺動軸６
は停止する。
力室２２の作動油はスリーブ２１とプランジャ１５の摺
動面間に形成された微小すきまからリザーバ室１７に流
れるため、プランジャ１５は下方に低速で移動すること
になり、揺動軸６およびプーリ１０は図１の矢印方向に
ゆっくりと揺動してベルト１３の張力変動を吸収し、調
整ばね１２が揺動軸６を偏向させる力と、ベルト１３が
プーリ１０を押圧する力とがバランスすると、揺動軸６
は停止する。
【００２５】また、ベルト１３に弛みが生じると、調整
ばね１２のばね力によって揺動軸６はプーリ１０がベル
ト１３を緊張させる方向に揺動する。
ばね１２のばね力によって揺動軸６はプーリ１０がベル
ト１３を緊張させる方向に揺動する。
【００２６】このとき、プランジャ１５はカム１４の小
径側に向けて移動するため、揺動軸６はプーリ１０が緊
張させる方向に素速く揺動してベルト１３の弛みを吸収
し、調整ばね１２が揺動軸６を偏向する力とベルト１３
がプーリ１０を押圧する力とがバランスすると、揺動軸
６は停止する。
径側に向けて移動するため、揺動軸６はプーリ１０が緊
張させる方向に素速く揺動してベルト１３の弛みを吸収
し、調整ばね１２が揺動軸６を偏向する力とベルト１３
がプーリ１０を押圧する力とがバランスすると、揺動軸
６は停止する。
【００２７】また、プランジャ１５はスプリング２５の
弾力によって上昇し、このとき、圧力室２２の圧力はリ
ザーバ室１７の圧力より低くなるため、チャックバルブ
２４が通路１５を開放し、リザーバ室１７の作動油は上
記通路１５から圧力室２２に流れ、プランジャ１５はカ
ム１４の外周に良好に追従する。
弾力によって上昇し、このとき、圧力室２２の圧力はリ
ザーバ室１７の圧力より低くなるため、チャックバルブ
２４が通路１５を開放し、リザーバ室１７の作動油は上
記通路１５から圧力室２２に流れ、プランジャ１５はカ
ム１４の外周に良好に追従する。
【００２８】このように、プーリ１０はベルト１３の張
力が強くなると、その張力を吸収する方向にゆっくりと
揺動し、またベルト１３の張力が弱くなると、ベルト１
３を緊張させる方向に素速く揺動するため、ベルト１３
の張力は常に一定に保持され、歯飛びが生じるのが防止
される。
力が強くなると、その張力を吸収する方向にゆっくりと
揺動し、またベルト１３の張力が弱くなると、ベルト１
３を緊張させる方向に素速く揺動するため、ベルト１３
の張力は常に一定に保持され、歯飛びが生じるのが防止
される。
【００２９】また、プランジャ１５はカム１４に向けて
素速く移動すると共に、カム１４と反対方向には緩慢に
移動するため、カム１４の外周に対するプランジャ１５
の追従性は優れ、ベルト１３が弛み方向から緊張する方
向に急激に切り換わった場合でも、そのベルト１３の張
力を直動油圧ダンパ１６によって確実にダンピングする
ことができる。
素速く移動すると共に、カム１４と反対方向には緩慢に
移動するため、カム１４の外周に対するプランジャ１５
の追従性は優れ、ベルト１３が弛み方向から緊張する方
向に急激に切り換わった場合でも、そのベルト１３の張
力を直動油圧ダンパ１６によって確実にダンピングする
ことができる。
【００３０】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るベルトの
張力調整装置においては、直動油圧ダンパのプランジャ
を支点軸に対して直角方向に移動させる構成であるた
め、上記プランジャを支点軸と平行する方向に移動させ
るようにした張力調整装置に比較して揺動軸として軸方
向長さの短かいものを採用することができ、張力調整装
置の小型化を図ることができる。
張力調整装置においては、直動油圧ダンパのプランジャ
を支点軸に対して直角方向に移動させる構成であるた
め、上記プランジャを支点軸と平行する方向に移動させ
るようにした張力調整装置に比較して揺動軸として軸方
向長さの短かいものを採用することができ、張力調整装
置の小型化を図ることができる。
【００３１】また、直動油圧ダンパは、プランジャの軸
方向の移動による作動油の体積変化、および温度変化に
よる作動油の体積変化をリザーバ室に設けられた空気溜
りの空気層によって吸収する気液二相の直動油圧ダンパ
であるため、加圧密封式の直動油圧ダンパに比較して部
品点数が少なく、製造コストの低減を図ることができる
と共に、リザーバ室の圧力変化が小さいため、そのリザ
ーバ室を密封するシール構造の容易化を図ることがで
き、直動油圧ダンパの信頼性の向上を図ることができ
る。
方向の移動による作動油の体積変化、および温度変化に
よる作動油の体積変化をリザーバ室に設けられた空気溜
りの空気層によって吸収する気液二相の直動油圧ダンパ
であるため、加圧密封式の直動油圧ダンパに比較して部
品点数が少なく、製造コストの低減を図ることができる
と共に、リザーバ室の圧力変化が小さいため、そのリザ
ーバ室を密封するシール構造の容易化を図ることがで
き、直動油圧ダンパの信頼性の向上を図ることができ
る。
【００３２】さらに、揺動軸に直動油圧ダンパを内蔵し
たことにより、固定式オートテンショナとの置き換えも
容易である。
たことにより、固定式オートテンショナとの置き換えも
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係るベルトの張力調整装置の一実施
例を示す正面図
例を示す正面図
【図２】図１のII−II線に沿った断面図
【図３】図２のIII −III 線に沿った断面図
【図４】従来の張力調整装置を示す正面図
【図５】図４のＶ−Ｖ線に沿った断面図
１ 固定部材 ４ 支点軸 ６ 揺動軸 １０ プーリ １２ 調整ばね １３ ベルト １４ カム １５ プランジャ １６ 直動油圧ダンパ １７ リザーバ ２０ スリーブ取付孔 ２１ａ プランジャ室 ２２ 圧力室 ２３ 通路 ２４ チャックバルブ ２５ スプリング
Claims (3)
- 【請求項１】 固定部材に支点軸を取付け、その支点軸
を中心として揺動自在に支持された揺動軸にプーリを回
転自在に取付け、上記揺動軸に調整ばねの弾力を付与し
てベルトが緊張する方向にプーリを付勢し、上記揺動軸
内の支点軸の一部に偏心部を設け、その偏心部の外周に
当接されるプランジャを有し、そのプランジャを偏心部
の方向に向けて急速に移動させ、偏心部と反対方向には
緩慢に移動させる直動油圧ダンパを前記揺動軸に内蔵し
たベルトの張力調整装置。 - 【請求項２】 前記直動油圧ダンパが、揺動軸に偏心部
を収容するリザーバ室と、そのリザーバ室の内周下部か
ら下方に延びるプランジャ室とを形成し、上記プランジ
ャ室にプランジャを摺動自在に組込んでプランジャの下
方に圧力室を形成し、その圧力室とリザーバ室の下部に
作動油を充填してリザーバ室の作動油表面上に空気溜り
を設け、上記プランジャにはリザーバ室と圧力室とを連
通させる通路を形成し、その通路に圧力室の作動油がリ
ザーバ室に流れるのを防止するチェックバルブを設け、
前記圧力室には偏心部にプランジャを押し付けるスプリ
ングを組込んだ構成から成る請求項１に記載のベルトの
張力調整装置。 - 【請求項３】 前記偏心部がカムから成る請求項１又は
請求項２に記載のベルトの張力調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4012895A JPH08233045A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ベルトの張力調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4012895A JPH08233045A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ベルトの張力調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08233045A true JPH08233045A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12572181
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4012895A Pending JPH08233045A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ベルトの張力調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08233045A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104948690A (zh) * | 2015-05-07 | 2015-09-30 | 东方晶源微电子科技（北京）有限公司 | 一种具有张力保持装置的滑轮 |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP4012895A patent/JPH08233045A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104948690A (zh) * | 2015-05-07 | 2015-09-30 | 东方晶源微电子科技（北京）有限公司 | 一种具有张力保持装置的滑轮 |
| CN104948690B (zh) * | 2015-05-07 | 2019-02-01 | 东方晶源微电子科技（北京）有限公司 | 一种具有张力保持装置的滑轮 |
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