JPH08232867A - ロータリ圧縮機のオイル給油装置 - Google Patents

ロータリ圧縮機のオイル給油装置

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JPH08232867A
JPH08232867A JP7327242A JP32724295A JPH08232867A JP H08232867 A JPH08232867 A JP H08232867A JP 7327242 A JP7327242 A JP 7327242A JP 32724295 A JP32724295 A JP 32724295A JP H08232867 A JPH08232867 A JP H08232867A
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oil
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rotary compressor
cooling
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Song-Jae Lee
成宰 李
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却用の潤滑油導入管内に潤滑油弁手段を配
設して潤滑油を圧縮機のそれぞれの部品に供給して運転
中に発生する異常摩耗、および騒音を防止できるロータ
リ圧縮機のオイル給油装置を提供することにある。 【解決手段】 偏心軸の回転にしたがって圧縮機の底面
部に貯留されている潤滑油を導入する冷却用潤滑油導入
管と、該冷却用潤滑油導入管を通して導入される潤滑油
を貯蔵するオイルチャンバーを備えたロータリ圧縮機の
オイル給油装置において、前記冷却用潤滑油導入管を選
択的に閉鎖させるようオイルチャンバー内に潤滑油の弁
手段配設したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機などに
適用され冷媒などの流体を圧縮して吐出させる圧縮機に
関し、とくに冷却用の潤滑油導入管内に潤滑油弁手段を
設けてオイルチャンバー内に流入される潤滑油が逆流し
ないようにするとともに、クランク軸の回りに潤滑油を
適宜供給できるようにしたロータリ圧縮機のオイル給油
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧縮機は、特開昭56−414
73号に開示されている。上記公開公報に開示されてい
る圧縮機は、図1、2に示すごとく、本体1内側上部に
モータ2が設けられており、下部には圧縮機溝部3が設
けられている。前記モータ2は固定子4と回転子5とに
より構成され、前記圧縮機溝部3はシリンダー6と該シ
リンダー6内で摺動可能に配設されたピストン7により
構成されている。また、前記モータ2の回転子5と前記
ピストン7のロッド8は駆動軸であるクランク軸9を介
して連結されている。前記クランク軸9の中間は、メイ
ン軸受10により支持されており、下端部は補助軸受1
1により回転可能に支持されている。前記シリンダー6
に配設されたシリンダーヘッド13には、吸入弁14、
および吐出弁15が配設されている。さらに、シリンダ
ーヘッド13の上部には消音機溝16が配設されてお
り、前記モータ本体1の上部には吸入管17が配設され
ており、前記モータ2の側部には吐出管18が設けられ
ている。
【0003】一方、前記本体1の内底部には潤滑油19
が貯留されており、該潤滑油19には図2に示すごと
く、補助軸受11、および該補助軸受11により支持さ
れるクランク軸9の下端部が浸潰されている。また、前
記クランク軸9の下端中央位置には、中央通し穴20a
が形成されている。また、前記クランク軸9には、中央
通し穴20aに対し偏心位置に偏心穴20bが形成され
ており、前記偏心穴20bと中央通し穴20a間を連通
する連通穴20cがそれぞれ形成されている。また、前
記クランク軸9の下端部には、偏心穴20bの下端開口
部、および連通穴20cの側面開口部をそれぞれ閉鎖す
るようポンプケース21が装着されている。前記ポンプ
ケース21の下部面の中央には、クランク軸9の中央通
し穴20aに連通される吸入口の形成用円状板の吸入口
体22が下部方向に向けて突設されている。
【0004】さらに、前記クランク軸9の中央通し穴2
0a、連通穴20c、および偏心穴20bにより給油穴
20が形成され、前記クランク軸9の回転にしたがって
図2の矢印のごとく、ポンプケース21の吸入口体22
からクランク軸9の中央通し穴20aを通して吸入され
た潤滑油を遠心力によりクランク軸9の偏心穴20bに
ガイドし、前記偏心穴20bを通してクランク軸9の補
助軸受11、およびメイン軸受10に給油する給油ポン
プ機構が形成されている。また、補助軸受11には、ク
ランク軸9の下部に離間されて対向し補助軸受11の下
方の下面開口部を閉鎖する遮蔽板23が設けられてい
る。前記遮蔽板23の中央部には潤滑油を導入するとと
もに、ポンプケース21の吸入口体22を挿入する通し
穴が形成されている。
【0005】かように構成された圧縮機は、モータ2が
回転すると、モータ5の回転子5が回転され、該回転子
5に押入されたクランク軸9が回転されてピストンロッ
ド8によりピストン7が往復動を行う。この際、圧縮ガ
スが吸入管17から吸入され、再度シリンダーヘッド1
3の吸入弁14を通してシリンダー6内に吸入される。
その後、前記冷媒ガスはピストン7により圧縮されて高
圧冷媒ガスとなり吐出弁15から吐出され、消音機構1
8を介して吐出管18から吐出される。一方、上記のよ
うに運転されたときには、前記クランク軸9の回転によ
る遠心力により潤滑油19がポンプケース21の吸入口
体22を通してクランク軸9の給油穴20内に流入され
て上部へ吸引される。吸引された潤滑油19は給油穴2
0を通して補助軸受11、およびメイン軸受10に供給
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かように構
成された圧縮機は、ポンプケース21の吸入口体22が
遮蔽板23に形成された穴に挿入されているため、圧縮
機の駆動時に潤滑油の渦流現象が防止できるが、クラン
ク軸9の底部に形成された中央通し穴20aと偏心穴2
0bを連通穴20cにより連通させた構造となっている
ため、前記ポンプケース21を通して吸入された潤滑油
が中央通し穴20aの上部で圧力が減衰され、また連通
穴20cを通しつつ再度圧力が減衰されてモータ2の上
部に潤滑油が十分供給できないため、圧縮機の円滑な運
転に支障をきたすだけでなく、騒音、振動が生じるとい
う問題点があった。
【0007】
【発明の目的】そこで、本発明は、上記種々の問題点を
解決するためになされたものであって、本発明の目的
は、冷却用潤滑油導入管内に潤滑油弁手段を配設して潤
滑油を圧縮機のそれぞれの部品に供給させて運転中に発
生する異常摩耗、および騒音を防止できるロータリ圧縮
機のオイル給油装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のごとき目的を達成
するために、本発明によるロータリ圧縮機は、偏心軸の
回転にしたがって圧縮機の底面部に貯留されている潤滑
油を導入する冷却用潤滑油導入管と、該冷却用潤滑油導
入管を通して導入される潤滑油を貯蔵するオイルチャン
バーを備えたロータリ圧縮機のオイル給油装置におい
て、前記冷却用潤滑油導入管を選択的に閉鎖させるよう
オイルチャンバー内に潤滑油弁手段を配設したことを特
徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による一実施例につ
いて添付図面に沿って詳述する。 (実施例1)図3は本発明の実施例1によるオイル給油
装置が内装されたロータリ圧縮機の概略を示す縦断面
図、図4は本発明のオイル給油装置が上昇したときの概
略を示す縦断面図、図5は本発明のオイル給油装置が下
降したときの概略を示す縦断面図、図6は本発明の実施
例1によるオイル給油装置の動作を説明する説明図であ
る。
【0010】図3〜6に示すごとく、本発明の実施例1
によるオイル給油装置が内装されたロータリ圧縮機は、
圧縮機の外観を形成する本体30と、該本体30内に位
置されて外部の電源が供給されて磁場を形成する固定子
32と、該固定子32に形成された磁場の影響により回
転する回転子34と、該回転子34に連動されて回転さ
れ一側に偏心軸50が形成されたクランク軸52と、該
クランク軸52の偏心軸50に挿入されて回転動、或は
摺動を行うローラ部材とから構成されている。
【0011】さらに、前記本体30の上部には、前記偏
心軸50とシリンダー部材70により形成された空間3
7内で圧縮された高温高圧の冷媒を外部の冷媒サイクル
に吐出する吐出管76が配設されており、前記本体30
の一側には冷媒ガスを前記シリンダー部材70に吸入す
る吸入管77が配設されている。
【0012】図6に示すごとく、前記シリンダー部材7
0内に形成されたスロット部78には、前記ローラ部材
54の外周面部に接触されて前記シリンダー部材70の
空間37を吸入室(または低圧室)と吐出室(または高
圧室)とに仕分けられるベーン部材72が配設されてい
る。
【0013】前記ベーン部材72の下部には、偏心軸5
0の回転にしたがってベーン部材72を上下動させるよ
うコイルばね等からなる弾性手段86が配設されてい
る。前記シリンダー部材70と第1、および第2の支持
体44、46により形成される空間37は前記ベーン部
材72により低圧室と高圧室とに仕分けられており、前
記低圧室には、図6に示すごとく、低温低圧の冷媒ガス
を吸入管77から吸入するよう吸入口71が形成されて
おり、前記高圧室には圧縮機内で高温高圧に圧縮された
冷媒を吐出管76を通して吐出させるよう吐出口73が
形成されている。
【0014】さらに、前記クランク軸52に一体に形成
された前記偏心軸50の外周面には前記クランク軸52
の回転にしたがって回転動或は摺動をするローラ部材5
4が外嵌されており、前記シリンダー部材70の左右側
には第1、および第2の支持体44、46がそれぞれ配
設されている。
【0015】潤滑油弁手段80は、前記第1の支持体4
4に形成されたオイルチャンバー60内に配設されて前
記第1の支持体44の内周面とクランク軸52の外周面
間に供給される冷却用潤滑油の量を調整するものであっ
て、前記潤滑油弁手段80は、前記第1の支持体44に
形成された排出管64を閉鎖させるよう前記排出管64
の径より大径に形成された頭部80aと、該頭部80a
の下部に固着され、前記第1の支持体44の下部に形成
された冷却用潤滑油導入管62内に挿入される脚部80
bとから構成されている。
【0016】換言すれば、前記潤滑油弁手段80の頭部
80aは、冷却用潤滑油導入管62の上面に位置されて
冷却用潤滑油導入管62を通して導入される潤滑油通路
の開閉を調整するよう、前記冷却用潤滑油導入管62の
径より大径の円状板で形成されており、前記潤滑油弁手
段80の脚部80bは前記冷却用潤滑油導入管62内に
挿入されるとともに、オイルチャンバー60内が低圧に
なり、前記潤滑油弁手段80の頭部80aが上昇したと
き、前記冷却用潤滑油導入管62と前記潤滑油弁手段8
0の脚部80bにより形成される隙間を通して冷却用潤
滑油がオイルチャンバー60内に流入されるよう前記冷
却用潤滑油導入管62の径より小径に形成されている。
【0017】さらに、前記潤滑油弁手段80の脚部80
bは、頭部80aの下部中央に固定されているものであ
って、前記脚部80bは圧縮機の内側下部に貯留されて
いる冷却用潤滑油が吸入される場合に、潤滑油弁手段8
0の頭部80aとともに上側に移動してから、オイルチ
ャンバー60から排出管64を通して潤滑油が前記クラ
ンク軸32の方へ移動するときに、前記頭部80aとと
もに下方へ移動するよう前記冷却用潤滑油導入管62の
内に挿入されている。
【0018】次に、本発明の実施例1によるロータリ圧
縮機の作用、効果について述べる。外部から固定子32
に電源が印加されると、固定子32に形成された磁場に
より前記回転子34が回転され、該回転子34が回転す
ると、該回転子34に同芯で固定されているクランク軸
52が高速に回転する。
【0019】前記クランク軸52が回転されることによ
って、前記クランク軸52に一体形成された偏心軸30
の外周面に外挿されたローラ部材54が連動されて回転
し、該ローラ部材54の回転によって前記ベーン部材7
2が前記スロット部78によりガイドされつつ直線往復
動をしつつ空間37の高圧室内に圧縮された高温高圧の
冷媒を吐出口73を通して吐出させる。
【0020】すなわち、前記偏心軸50の回転されるこ
とによって前記ベーン部材72により仕分けられた前記
シリンダー部材70内の吸入室と吐出室の体積が変更さ
れるため、冷媒は高温高圧に圧縮され、高温高圧に圧縮
された冷媒ガスはローラ部材54の回転により吐出口7
3を開放させて吐出されるとともに、冷媒ガスが吐出さ
れた直後には、シリンダー部材70内でローラ部材54
が吐出口73を閉塞させ、吸入口71を開放させてシリ
ンダー部材70内の体積を変更させる。
【0021】上記のごとく、冷媒を圧縮させる過程にお
いて前記クランク軸52と前記クランク軸52の偏心軸
50の外周面に外嵌されているローラ部材54は回転に
したがってシリンダー部材70内で速い摺動による摩擦
により生じる摩耗を防止するために、後述のごとく、潤
滑油を前記クランク軸52およびローラ部材54に供給
する。
【0022】前記シリンダー部材70内でのローラ部材
54の回転によって前記ベーン部材72の一端に固定さ
れた弾性手段86が圧縮或は膨張され、前記弾性手段8
6が圧縮或は膨張されることによって、オイルチャンバ
ー60の体積は増加或は減少するようになり圧力が変化
する。前記ベーン部材72が図6に示すごとく、下側か
ら上側へ移動すると、オイルチャンバー60の体積は増
加し、前記オイルチャンバー60の体積の増加によっ
て、圧力が減少する。したがって、前記冷却用潤滑油導
入管62を通して吸入される潤滑油は、潤滑油弁手段8
0を図4に示すごとく、押上げつつ冷却用潤滑油導入管
62を通して潤滑油は低圧のオイルチャンバー60内に
流入する。
【0023】しかしながら、前記ベーン部材72が上側
から下側へ移動すると、オイルチャンバー60の体積は
減少され、前記オイルチャンバー60の体積の減少に伴
って圧力は増加される。したがって、前記オイルチャン
バー60内に存在していた潤滑油は高圧の前記オイルチ
ャンバー60内から低圧の排出管64を通してクランク
軸52に供給され、前記潤滑油弁手段80の頭部80a
は冷却用潤滑油導入管62を閉鎖させるため、潤滑油が
外部へ漏れない。
【0024】(実施例2)次に、図7を参照して本発明
の実施例によるロータリ圧縮機のオイル給油装置につい
て述べる。図7は、本発明の実施例2によるロータリ圧
縮機のオイル給油装置を概略に示す部分断面図である。
図7に示すごとく、本発明の実施例によるロータリ圧縮
機のオイル給油装置と図3〜6に示すロータリ圧縮機の
オイル給油装置との相違点は、潤滑油弁手段96の頭部
96aは脚部96bを締付けられる方向に向うにつれて
縮径されるテーパ状にて形成し、また前記第1の支持体
44の冷却用潤滑油導入管92の上部、つまり、オイル
チャンバー60側の冷却用潤滑油導入管92の形状は前
記潤滑油弁手段96の頭部96aのテーパ状部が挿入さ
れるようテーパ状の収容溝93が形成されている。
【0025】かように構成された本発明の実施例2によ
る圧縮機のオイル給油装置は、偏心軸50の回転にした
がって前記ベーン部材72が上下往復動し、前記ベーン
部材72の上下往復動によりベーン部材72の一端に固
定された弾性手段86が圧縮或は膨張され、前記弾性手
段86は圧縮或は膨張されることによって、オイルチャ
ンバー60内の体積は増加或は減少するようになり圧力
の変化をもたらす。
【0026】すなわち、前記ベーン部材72が下側から
上側へ移動すると、オイルチャンバー60の体積は増加
し、前記オイルチャンバー60の体積の増加に伴って圧
力が減少する。したがって、前記冷却用潤滑油導入管9
2を通して吸入される潤滑油は、潤滑油弁手段96を押
上げながら高圧の冷却用潤滑油導入管92を通して低圧
のオイルチャンバー60内に流入する。
【0027】一方、偏心軸50の回転にしたがって前記
ベーン部材72が上側から下側へ移動されると、オイル
チャンバー60の体積は減少し、前記オイルチャンバー
60の体積の減少に伴って圧力が増加する。したがっ
て、前記オイルチャンバー60内にあった潤滑油は高圧
の前記オイルチャンバー60内から低圧の排出管64を
通してクランク軸52に供給される。この際、前記潤滑
油弁手段96のテーパを形成された頭部材96aは冷却
用潤滑油導入管92の上部に形成された収容溝93に密
着されて冷却用潤滑油導入管92を閉鎖して潤滑油が外
部に漏れないようにする。
【0028】(実施例3)次に、図8を参照し本発明の
実施例3によるロータリ圧縮機のオイル給油装置につい
て述べる。図8は、本発明の実施例3によるロータリ圧
縮機のオイル給油装置を概略部分縦断面図である。図8
において、本発明の実施例3によるロータリ圧縮機のオ
イル給油装置と図3〜6に示すロータリ圧縮機のオイル
給油装置との相違点は、潤滑油弁手段80の頭部80a
は上下動時に生じる衝撃音を減少させるべく冷却用潤滑
油導入管62の外周、つまり、オイルチャンバー60の
底部に防振部材88が配設されている。
【0029】前記防振部材88は、潤滑油弁手段80の
頭部80aが下降されたとき、潤滑油が前記冷却用潤滑
油導入管62を通して漏れないように前記潤滑油弁手段
80の頭部80aの下部面に密着されるようオイルチャ
ンバー60の底部より上方に突出されている。前記防振
部材88は、天然ゴム、またはプラスチック、或は人造
ゴムからなるO−リングを使用するのが好ましい。
【0030】(実施例4)次に、図9を参照し本発明の
実施例4によるロータリ圧縮機のオイル給油装置につい
て述べる。図9は、本発明の実施例4によるロータリ圧
縮機のオイル給油装置を概略部分縦断面図、図10Aは
図9のオイル給油装置の斜視図、図10Bは図9の矢印
X−X線断面図である。図9に示すごとく、本発明の実
施例4によるロータリ圧縮機のオイル給油装置と図3〜
6に示すロータリ圧縮機のオイル給油装置との相違点
は、潤滑油弁手段96の上下動時に左右、或は前後方向
への揺動を防止すべく冷却用潤滑油導入管92に潤滑油
弁手段96の脚部96bをガイドする溝92aを形成
し、前記溝92aに潤滑油弁手段96の脚部96bの一
部が挿入されるよう前記潤滑油弁手段96の脚部96b
を長方形状に形成したものである。
【0031】前記実施例3、および実施例4の動作は前
述の実施例1、および実施例の動作に類似するため、こ
こでは説明を省く。
【0032】
【発明の効果】上述のように、本発明によるロータリ圧
縮機のオイル給油装置は、吸入管内に潤滑油弁手段を設
けることによって、前記冷却用潤滑油導入管を通してオ
イルチャンバー内に流入されるオイルの逆流を防止する
とともに、圧縮機のクランク軸の外周面に潤滑油を十分
供給できるようにすることによって、クランク軸に摺動
される各部品にたいする異常摩耗が防止できるうえ、運
転中に生じる騒音が防止できる極めて優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】 図1の要部の拡大を示す縦断面図である。
【図3】 本発明の実施例1によるオイル給油装置を内
装されたロータリ圧縮機の概略を示す縦断面図である。
【図4】 本発明のオイル給油装置の上昇したときの概
略を示す縦断面図である。
【図5】 本発明のオイル給油装置の下降したときの概
略を示す縦断面図である。
【図6】 本発明の実施例1によるオイル給油装置の動
作を説明する説明図である。
【図7】 本発明の実施例2によるロータリ圧縮機のオ
イル給油装置を概略に示す部分縦断面図である。
【図8】 本発明の実施例3によるロータリ圧縮機のオ
イル給油装置の概略部分縦断面図である。
【図9】 本発明の実施例4によるロータリ圧縮機のオ
イル給油装置の概略部分縦断面図である。
【図10】(A)は図9のオイル給油装置の斜視図であ
る。(B)は図9の横断面図である。
【符号の説明】
44 第1の支持体 46 第2の支持体 52 クランク軸 60 オイルチャンバー 62 冷却用潤滑油導入管 64 排出管 72 ベーン部材 80 潤滑油弁手段 80、96 潤滑油弁手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏心軸の回転にしたがって圧縮機の底面
    部に貯留されている潤滑油を導入する冷却用潤滑油導入
    管と、該冷却用潤滑油導入管を通して導入される潤滑油
    を貯蔵するオイルチャンバーを備えたロータリ圧縮機の
    オイル給油装置において、 前記冷却用潤滑油導入管を選択的に閉鎖させるようオイ
    ルチャンバー内に潤滑油弁手段を配設したことを特徴と
    するロータリ圧縮機のオイル給油装置。
  2. 【請求項2】 前記潤滑油弁手段は、前記冷却用潤滑油
    導入管を閉鎖する頭部と、該頭部の下部面に固定されて
    前記冷却用潤滑油導入管内に挿入される脚部とからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機のオ
    イル給油装置。
  3. 【請求項3】 前記潤滑油弁手段の頭部は、円形にてな
    ることを特徴とする請求項2に記載のロータリ圧縮機の
    オイル給油装置。
  4. 【請求項4】 前記潤滑油弁手段の頭部は、脚部の方へ
    向うにつれて縮径されるテーパ状にてなることを特徴と
    する請求項2または3に記載のロータリ圧縮機のオイル
    給油装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却用潤滑油導入管は、その上部側
    が前記潤滑油弁手段の頭部が密着されるようテーパ状か
    らなる収容溝が形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のロータリ圧縮機のオイル給油装置。
  6. 【請求項6】 前記冷却用の潤滑油導入管は、その周囲
    に前記潤滑油弁手段の頭部がオイルチャンバーの底面に
    接触した場合、潤滑油の漏れを防止するよう防振部材が
    配設されていることを特徴とする請求項5に記載のロー
    タリ圧縮機のオイル給油装置。
  7. 【請求項7】 前記防振部材は、天然ゴム、人造ゴム、
    またはプラスチックの中から選択された一種からなるこ
    とを特徴とする請求項6に記載のロータリ圧縮機のオイ
    ル給油装置。
  8. 【請求項8】 前記潤滑油弁手段の頭部は、オイルチャ
    ンバー内に導入された潤滑油が下部に逆流されないよう
    冷却用の潤滑油導入管の径より径大に形成されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載のロータリ圧縮機のオイ
    ル給油装置。
  9. 【請求項9】 前記潤滑油弁手段の脚部は、円形または
    長方形に形成されていることを特徴とする請求項2に記
    載のロータリ圧縮機のオイル給油装置。
  10. 【請求項10】 前記潤滑油導入管には、潤滑油弁手段
    の上下動時に左右または前後方向への揺動を防止するべ
    く前記潤滑油弁手段の脚部をガイドする溝が形成されて
    いることを特徴とする請求項1または9に記載のロータ
    リ圧縮機のオイル給油装置。
JP7327242A 1994-12-31 1995-12-15 ロータリ圧縮機のオイル給油装置 Pending JPH08232867A (ja)

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