JPH08231905A - 修正液 - Google Patents
修正液Info
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- JPH08231905A JPH08231905A JP7037188A JP3718895A JPH08231905A JP H08231905 A JPH08231905 A JP H08231905A JP 7037188 A JP7037188 A JP 7037188A JP 3718895 A JP3718895 A JP 3718895A JP H08231905 A JPH08231905 A JP H08231905A
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- JP
- Japan
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- correction
- writing
- filler
- writing area
- liquid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 例えばテープカセットの筆記エリア1に記入
された文字を修正するための修正液において、修正後そ
の上に再度文字を書き込む場合、特に水性ペンや万年筆
等の水性インクの定着乾燥性を向上させ、良好な筆記性
が得られるようにする。 【構成】 修正液の成分中にフィラーとして高吸水性ポ
リマーまたはプロテインパウダーを含有させる。 【効果】 高吸水性ポリマーまたはプロテインパウダー
の持つ親水基により、水性インクで筆記した場合でも充
分な定着乾燥性が得られ、良好に筆記できる。
された文字を修正するための修正液において、修正後そ
の上に再度文字を書き込む場合、特に水性ペンや万年筆
等の水性インクの定着乾燥性を向上させ、良好な筆記性
が得られるようにする。 【構成】 修正液の成分中にフィラーとして高吸水性ポ
リマーまたはプロテインパウダーを含有させる。 【効果】 高吸水性ポリマーまたはプロテインパウダー
の持つ親水基により、水性インクで筆記した場合でも充
分な定着乾燥性が得られ、良好に筆記できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は修正液に関し、特に文字
等を書き込むことのできる筆記エリアを有するカードや
カセット等において、筆記エリアに記入された文字等を
修正するときに用いて好適なものである。
等を書き込むことのできる筆記エリアを有するカードや
カセット等において、筆記エリアに記入された文字等を
修正するときに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】例えばクレジットカード、キャッシュカ
ード、IDカード等の各種カードにおいては、図1に示
す如くプラスチック製のカード本体10の一面(通常は
裏面)に筆記エリア1を有し、ここに氏名、生年月日、
年令等の必要事項を筆記具2によって書き込むことがで
きるようになっている。
ード、IDカード等の各種カードにおいては、図1に示
す如くプラスチック製のカード本体10の一面(通常は
裏面)に筆記エリア1を有し、ここに氏名、生年月日、
年令等の必要事項を筆記具2によって書き込むことがで
きるようになっている。
【0003】またテープカセット等の記録媒体収納カセ
ットにおいても、図2に示すようにプラスチック製のカ
セット匣体20の外表面に筆記エリア1を有し、ここに
タイトルや曲目等の文字を筆記具2によって自由に書き
込むことができるようにしたものがある。
ットにおいても、図2に示すようにプラスチック製のカ
セット匣体20の外表面に筆記エリア1を有し、ここに
タイトルや曲目等の文字を筆記具2によって自由に書き
込むことができるようにしたものがある。
【0004】これらカードやカセットにおける筆記エリ
ア1は、プラスチック上に印刷可能で、かつ印刷後その
上に筆記が可能な特別の白色インクを用いて、スクリー
ン印刷やパッド印刷等の直接印刷法あるいはインモール
ド転写成形や熱転写等の間接印刷法によってカード本体
10あるいはカセット匣体20に印刷を施して形成され
る。
ア1は、プラスチック上に印刷可能で、かつ印刷後その
上に筆記が可能な特別の白色インクを用いて、スクリー
ン印刷やパッド印刷等の直接印刷法あるいはインモール
ド転写成形や熱転写等の間接印刷法によってカード本体
10あるいはカセット匣体20に印刷を施して形成され
る。
【0005】ところで、このような筆記エリアを有する
カードやカセットにおいて、筆記エリアに記入した文字
に誤記があったとき、あるいは新しく書き直したいとき
等には、鉛筆で書き込んだ場合は消しゴムで消せばよい
が、ボールペンや油性・水性ペン、万年筆等で書き込ん
だ場合は、消すことができない。
カードやカセットにおいて、筆記エリアに記入した文字
に誤記があったとき、あるいは新しく書き直したいとき
等には、鉛筆で書き込んだ場合は消しゴムで消せばよい
が、ボールペンや油性・水性ペン、万年筆等で書き込ん
だ場合は、消すことができない。
【0006】そこでこのようなときには、修正液が用い
られる。即ち、図3及び図4に示す如く、修正液3を刷
毛4の先端に付け、これを筆記エリア1の上に塗って文
字を被覆し、修正する。この修正液は、筆記エリア1の
地色と同じ白色の液体であり、乾燥後にその上に文字を
書き込むことができるものである。
られる。即ち、図3及び図4に示す如く、修正液3を刷
毛4の先端に付け、これを筆記エリア1の上に塗って文
字を被覆し、修正する。この修正液は、筆記エリア1の
地色と同じ白色の液体であり、乾燥後にその上に文字を
書き込むことができるものである。
【0007】従来この修正液としては、液の成分中のバ
インダー(樹脂)と比較して粒径の大きい無機フィラー
(炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、炭酸マグ
ネシウム、酸化マグネシウム、マイカ、シリカ、アルミ
ナ‥‥等)を適当量含有させたものが公知である。
インダー(樹脂)と比較して粒径の大きい無機フィラー
(炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、炭酸マグ
ネシウム、酸化マグネシウム、マイカ、シリカ、アルミ
ナ‥‥等)を適当量含有させたものが公知である。
【0008】このような粒径の大きい無機フィラーを含
有した修正液は、乾燥後その表面が粒径の大きい無機フ
ィラーによって適度な粗面に形成され、このため良好な
書き味で文字を書き込むことができる。
有した修正液は、乾燥後その表面が粒径の大きい無機フ
ィラーによって適度な粗面に形成され、このため良好な
書き味で文字を書き込むことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この修正液で筆記エリアを修正し、再度その上から文字
を書き込む場合、油性ペンやボールペン等の油性インク
による筆記具は問題ないが、水性ペンや万年筆等の水性
インクによる筆記具では修正液と水性インクとの濡れ性
が悪く、水性インクが凝集してしまうので良好に筆記で
きず、また指で擦れるとすぐに滲んでしまう欠点があ
る。つまり、インクの定着乾燥性に難があった。
この修正液で筆記エリアを修正し、再度その上から文字
を書き込む場合、油性ペンやボールペン等の油性インク
による筆記具は問題ないが、水性ペンや万年筆等の水性
インクによる筆記具では修正液と水性インクとの濡れ性
が悪く、水性インクが凝集してしまうので良好に筆記で
きず、また指で擦れるとすぐに滲んでしまう欠点があ
る。つまり、インクの定着乾燥性に難があった。
【0010】本発明は斯る点に鑑みてなされたもので、
水性インクによる筆記具でも良好な筆記性が得られる修
正液を提供することを目的とする。
水性インクによる筆記具でも良好な筆記性が得られる修
正液を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、筆記エリアに記入された文字等を被覆し
て修正するための修正液において、高吸水性ポリマーを
フィラーとして含有させたものである。この高吸水性ポ
リマーの含有量は、1wt%以上10wt%以下が望ま
しい。またこの修正液としては、プロテインパウダーを
フィラーとして含有させたものでもよい。このプロテイ
ンパウダーの含有量は、5wt%以上40wt%以下が
適当である。
めに本発明は、筆記エリアに記入された文字等を被覆し
て修正するための修正液において、高吸水性ポリマーを
フィラーとして含有させたものである。この高吸水性ポ
リマーの含有量は、1wt%以上10wt%以下が望ま
しい。またこの修正液としては、プロテインパウダーを
フィラーとして含有させたものでもよい。このプロテイ
ンパウダーの含有量は、5wt%以上40wt%以下が
適当である。
【0012】
【作用】このような本発明の修正液を用いて筆記エリア
を修正し、その上から文字を書き込む場合、高吸水性ポ
リマーあるいはプロテインパウダーの持つ親水基によ
り、油性ペンやボールペン等の油性インクによる筆記具
のみならず、水性ペンや万年筆等の水性インクによる筆
記具での筆記においても充分な濡れ性が確保され、良好
な筆記性を得ることができる。
を修正し、その上から文字を書き込む場合、高吸水性ポ
リマーあるいはプロテインパウダーの持つ親水基によ
り、油性ペンやボールペン等の油性インクによる筆記具
のみならず、水性ペンや万年筆等の水性インクによる筆
記具での筆記においても充分な濡れ性が確保され、良好
な筆記性を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。本
発明による修正液は、例えば図3及び図4に示す如く、
筆記エリア1を有するカードやカセットにおいて、筆記
エリア1に記入した文字を修正するときに使用して好適
なものである。
発明による修正液は、例えば図3及び図4に示す如く、
筆記エリア1を有するカードやカセットにおいて、筆記
エリア1に記入した文字を修正するときに使用して好適
なものである。
【0014】本発明に係る修正液は、その成分中にフィ
ラーとして 高吸水性ポリマーを含有させたもの プロテインパウダーを含有させたもの がある。以下に夫々の実施例を具体的に述べる。
ラーとして 高吸水性ポリマーを含有させたもの プロテインパウダーを含有させたもの がある。以下に夫々の実施例を具体的に述べる。
【0015】 高吸水性ポリマーをフィラーとして用
いる実施例 ここで用いられる高吸水性ポリマーとは、ポリアクリル
酸塩系、ポリスルホン酸塩系、ポリビニルアルコール/
ポリアクリル酸塩共重合系、デンプン系、セルロース系
などであり、自重の数百倍以上の水を吸収し流動性の無
いゲル状に変化させる高分子であり、この高吸水性ポリ
マーのパウダー(平均粒径2〜3μm程度)をフィラー
として修正液に添加するものである。この高吸水性ポリ
マーのパウダーとしては、例えば三洋化成(株)製サン
フレッシュST−500TM、IM−5000D等が好
適に用いられる。
いる実施例 ここで用いられる高吸水性ポリマーとは、ポリアクリル
酸塩系、ポリスルホン酸塩系、ポリビニルアルコール/
ポリアクリル酸塩共重合系、デンプン系、セルロース系
などであり、自重の数百倍以上の水を吸収し流動性の無
いゲル状に変化させる高分子であり、この高吸水性ポリ
マーのパウダー(平均粒径2〜3μm程度)をフィラー
として修正液に添加するものである。この高吸水性ポリ
マーのパウダーとしては、例えば三洋化成(株)製サン
フレッシュST−500TM、IM−5000D等が好
適に用いられる。
【0016】この高吸水性ポリマーは有機溶剤は吸わな
いので、修正液としては通常の有機溶剤ベースの液を用
いることができる。即ち、組成的には次のものが用いら
れるような修正液である。
いので、修正液としては通常の有機溶剤ベースの液を用
いることができる。即ち、組成的には次のものが用いら
れるような修正液である。
【0017】樹脂(バインダー):アクリル系樹脂、ゴ
ム系樹脂、ハロゲン化オレフィン系樹脂(塩ビ等)、セ
ロルース系樹脂、メラニン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、ポリエステル系樹脂‥‥‥ 溶剤:芳香族炭化水素系溶剤、ケトン系溶剤、エステル
系溶剤、エーテル系溶剤、多価アルコール系溶剤‥‥‥ 顔料:主に白色の各種無機顔料 添加剤:補助剤、ワックス、可塑剤、腰切り剤‥‥‥
ム系樹脂、ハロゲン化オレフィン系樹脂(塩ビ等)、セ
ロルース系樹脂、メラニン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、ポリエステル系樹脂‥‥‥ 溶剤:芳香族炭化水素系溶剤、ケトン系溶剤、エステル
系溶剤、エーテル系溶剤、多価アルコール系溶剤‥‥‥ 顔料:主に白色の各種無機顔料 添加剤:補助剤、ワックス、可塑剤、腰切り剤‥‥‥
【0018】このベース液にフィラーとして高吸水性ポ
リマーを含有させてなる本実施例の修正液を用いて図3
及び図4に示す如く筆記エリア1を修正し、その上に再
度文字を書き込む場合、高吸水性ポリマーの持つ親水基
により、油性ペンやボールペン等の油性インクによる筆
記具のみならず、水性ペンや万年筆等の水性インクによ
る筆記具においてもその水性インクが浮くことはなく、
充分な濡れ性が確保される。従ってインクの定着乾燥性
において問題のない特性が得られることになり、その結
果筆記性が良好となる。
リマーを含有させてなる本実施例の修正液を用いて図3
及び図4に示す如く筆記エリア1を修正し、その上に再
度文字を書き込む場合、高吸水性ポリマーの持つ親水基
により、油性ペンやボールペン等の油性インクによる筆
記具のみならず、水性ペンや万年筆等の水性インクによ
る筆記具においてもその水性インクが浮くことはなく、
充分な濡れ性が確保される。従ってインクの定着乾燥性
において問題のない特性が得られることになり、その結
果筆記性が良好となる。
【0019】また、高吸水性ポリマーはほぼ白色に近い
ものが多いため、修正液の白色(顔料)に同化し易く、
好都合である。
ものが多いため、修正液の白色(顔料)に同化し易く、
好都合である。
【0020】本実施例の修正液において高吸水性ポリマ
ーの含有量は、この高吸水性ポリマーのパウダーの吸水
能にもよるが、1wt%以上10wt%以下が望まし
い。その理由は、高吸水性ポリマーの含有量が1wt%
より少ないと、特に水性ペンや万年筆等の水性インクに
よる筆記具での筆記時の定着性が悪く、筆記性に難があ
り、逆に含有量が10wt%を越えると、筆記性は問題
ないが、高吸水性ポリマーの特性上、水を吸着してしま
うため、修正液での修正面上に水を滴下すると表面がゲ
ル化してしまい、即ち耐水性が劣るからである。
ーの含有量は、この高吸水性ポリマーのパウダーの吸水
能にもよるが、1wt%以上10wt%以下が望まし
い。その理由は、高吸水性ポリマーの含有量が1wt%
より少ないと、特に水性ペンや万年筆等の水性インクに
よる筆記具での筆記時の定着性が悪く、筆記性に難があ
り、逆に含有量が10wt%を越えると、筆記性は問題
ないが、高吸水性ポリマーの特性上、水を吸着してしま
うため、修正液での修正面上に水を滴下すると表面がゲ
ル化してしまい、即ち耐水性が劣るからである。
【0021】 プロテインパウダーをフィラーとして
用いる実施例 ここで用いられるプロテインパウダーとは、天然コラー
ゲンを主成分とした平均粒径数μm〜十数μmのパウダ
ーで、このプロテインパウダーをフィラーとして修正液
に添加するものである。この天然コラーゲンを主成分と
したプロテインパウダーとしては、例えば出光石油化学
(株)製プロテインパウダー(粒径3μm、5μm)が
好適に用いられる。
用いる実施例 ここで用いられるプロテインパウダーとは、天然コラー
ゲンを主成分とした平均粒径数μm〜十数μmのパウダ
ーで、このプロテインパウダーをフィラーとして修正液
に添加するものである。この天然コラーゲンを主成分と
したプロテインパウダーとしては、例えば出光石油化学
(株)製プロテインパウダー(粒径3μm、5μm)が
好適に用いられる。
【0022】このプロテインパウダーをフィラーに採用
する場合も、前述した高吸水性ポリマーと同様に、修正
液としては通常の有機溶剤ベースの液を用いることがで
きる。即ち、組成的にも同様に次のものが用いられるよ
うな修正液である。
する場合も、前述した高吸水性ポリマーと同様に、修正
液としては通常の有機溶剤ベースの液を用いることがで
きる。即ち、組成的にも同様に次のものが用いられるよ
うな修正液である。
【0023】樹脂(バインダー):アクリル系樹脂、ゴ
ム系樹脂、ハロゲン化オレフィン系樹脂(塩ビ等)、セ
ルロース系樹脂、メラニン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、ポリエステル系樹脂‥‥‥ 溶剤:芳香族炭化水素系溶剤、ケトン系溶剤、エステル
系溶剤、エーテル系溶剤、多価アルコール系溶剤‥‥‥ 顔料:主に白色の各種無機顔料 添加剤:補助剤、ワックス、可塑剤、腰切り剤‥‥‥
ム系樹脂、ハロゲン化オレフィン系樹脂(塩ビ等)、セ
ルロース系樹脂、メラニン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、ポリエステル系樹脂‥‥‥ 溶剤:芳香族炭化水素系溶剤、ケトン系溶剤、エステル
系溶剤、エーテル系溶剤、多価アルコール系溶剤‥‥‥ 顔料:主に白色の各種無機顔料 添加剤:補助剤、ワックス、可塑剤、腰切り剤‥‥‥
【0024】このベース液にフィラーとしてプロテイン
パウダーを含有させてなる本実施例の修正液を用いて図
3及び図4に示す如く筆記エリア1を修正し、その上に
再度文字を書き込む場合、プロテインパウダーの持つ親
水基により、油性ペンやボールペン等の油性インクによ
る筆記具のみならず、水性ペンや万年筆等の水性インク
による筆記具においてもその水性インクが浮くことはな
く、充分な濡れ性が確保される。従ってインクの定着乾
燥性において問題のない特性が得られることになり、そ
の結果筆記性が良好となる。
パウダーを含有させてなる本実施例の修正液を用いて図
3及び図4に示す如く筆記エリア1を修正し、その上に
再度文字を書き込む場合、プロテインパウダーの持つ親
水基により、油性ペンやボールペン等の油性インクによ
る筆記具のみならず、水性ペンや万年筆等の水性インク
による筆記具においてもその水性インクが浮くことはな
く、充分な濡れ性が確保される。従ってインクの定着乾
燥性において問題のない特性が得られることになり、そ
の結果筆記性が良好となる。
【0025】また、プロテインパウダーはほぼ白色に近
いものが多いため、修正液の白色(顔料)に同化し易
く、好都合である。
いものが多いため、修正液の白色(顔料)に同化し易
く、好都合である。
【0026】本実施例の修正液においてプロテインパウ
ダーの含有量は、5wt%以上40wt%以下が適当で
ある。その理由は、プロテインパウダーの含有量が5w
t%より少ないと、特に水性ペンや万年筆等の水性イン
クによる筆記具での筆記時の定着性が悪く、筆記性に難
があり、逆に含有量が40wt%を越えると、筆記性は
良好となるが、その反面修正液として必要な基本物性が
確保できなくなるからである。
ダーの含有量は、5wt%以上40wt%以下が適当で
ある。その理由は、プロテインパウダーの含有量が5w
t%より少ないと、特に水性ペンや万年筆等の水性イン
クによる筆記具での筆記時の定着性が悪く、筆記性に難
があり、逆に含有量が40wt%を越えると、筆記性は
良好となるが、その反面修正液として必要な基本物性が
確保できなくなるからである。
【0027】さらに、上記及びに示した高吸水性ポ
リマーやプロテインパウダーのフィラーに加え、筆記性
を一層向上させるために、修正液の成分中のバインダー
(樹脂)と比較して粒径の大きい無機フィラーを適当量
含有させることもできる。この比較的粒径の大きい無機
物フィラーとしては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、
酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、マイ
カ、シリカ、アルミナ‥‥等が挙げられる(修正液中の
樹脂の粒径は1μm程度であるのに対し、例えば炭酸カ
ルシウムの場合、粒径は平均3μmである)。
リマーやプロテインパウダーのフィラーに加え、筆記性
を一層向上させるために、修正液の成分中のバインダー
(樹脂)と比較して粒径の大きい無機フィラーを適当量
含有させることもできる。この比較的粒径の大きい無機
物フィラーとしては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、
酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、マイ
カ、シリカ、アルミナ‥‥等が挙げられる(修正液中の
樹脂の粒径は1μm程度であるのに対し、例えば炭酸カ
ルシウムの場合、粒径は平均3μmである)。
【0028】このような炭酸カルシウム等の比較的粒径
の大きい無機フィラーを修正液に加えることにより、こ
の修正液を用いて図3及び図4に示す如く筆記エリア1
を修正した場合、その表面が炭酸カルシウム等によって
適度な粗面となる。このため、修正面上に再度文字を書
き込む際の筆記具の引掛り具合が良好となり、即ち適度
な抵抗をもって筆記することができるので、書き味がさ
らに向上する。
の大きい無機フィラーを修正液に加えることにより、こ
の修正液を用いて図3及び図4に示す如く筆記エリア1
を修正した場合、その表面が炭酸カルシウム等によって
適度な粗面となる。このため、修正面上に再度文字を書
き込む際の筆記具の引掛り具合が良好となり、即ち適度
な抵抗をもって筆記することができるので、書き味がさ
らに向上する。
【0029】尚、上記及びの実施例では、高吸水性
ポリマーとプロテインパウダーを夫々別個にフィラーと
して修正液の成分中に含ませた例を示したが、この高吸
水性ポリマーとプロテインパウダーの両方を混合して修
正液中に含有させてもよい。
ポリマーとプロテインパウダーを夫々別個にフィラーと
して修正液の成分中に含ませた例を示したが、この高吸
水性ポリマーとプロテインパウダーの両方を混合して修
正液中に含有させてもよい。
【0030】以上が本発明の実施例である。尚、図2に
示した如き筆記エリアを有するテープカセットにおい
て、これを販売する際に本発明の修正液を容器に入れて
付属させることにより、商品性を高めることができる。
またこの筆記エリアを有するテープカセットのアクセサ
リーの一種として本発明の修正液を販売してもよい。
示した如き筆記エリアを有するテープカセットにおい
て、これを販売する際に本発明の修正液を容器に入れて
付属させることにより、商品性を高めることができる。
またこの筆記エリアを有するテープカセットのアクセサ
リーの一種として本発明の修正液を販売してもよい。
【0031】本発明の修正液は、図に示したカードやテ
ープカセットにおける筆記エリアの修正に限ることな
く、一般の修正液と同じように書類等の修正に用いても
よいことは勿論である。
ープカセットにおける筆記エリアの修正に限ることな
く、一般の修正液と同じように書類等の修正に用いても
よいことは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明の修正液は、
その成分中に含まれるフィラー即ち高吸水性ポリマーま
たはプロテインパウダーの持つ親水基により、油性ペン
やボールペン等の油性インクによる筆記具のみならず、
水性ペンや万年筆等の水性インクによる筆記具での筆記
においても充分な定着乾燥性が得られ、その結果良好な
筆記性を確保することができる。また、高吸水性ポリマ
ー及びプロテインパウダーはほぼ白色に近いものが多い
ため、白色の修正液をつくる上で好都合である。さらに
本発明の修正液に、成分中のバインダーと比較して粒径
の大きい無機フィラーを含ませることにより、筆記性を
一層向上させることができる。
その成分中に含まれるフィラー即ち高吸水性ポリマーま
たはプロテインパウダーの持つ親水基により、油性ペン
やボールペン等の油性インクによる筆記具のみならず、
水性ペンや万年筆等の水性インクによる筆記具での筆記
においても充分な定着乾燥性が得られ、その結果良好な
筆記性を確保することができる。また、高吸水性ポリマ
ー及びプロテインパウダーはほぼ白色に近いものが多い
ため、白色の修正液をつくる上で好都合である。さらに
本発明の修正液に、成分中のバインダーと比較して粒径
の大きい無機フィラーを含ませることにより、筆記性を
一層向上させることができる。
【図1】筆記エリアを有するカードの説明図である。
【図2】筆記エリアを有するテープカセットの説明図で
ある。
ある。
【図3】カードにおける筆記エリアの修正の説明図であ
る。
る。
【図4】テープカセットにおける筆記エリアの修正の説
明図である。
明図である。
1 筆記エリア 3 修正液 10 カード本体 20 カセット匣体
Claims (6)
- 【請求項1】 筆記エリアに記入された文字等を被覆し
て修正するための修正液であって、高吸水性ポリマーを
フィラーとして含有させたことを特徴とする修正液。 - 【請求項2】 上記高吸水性ポリマーの含有量は、1w
t%以上10wt%以下である請求項1に記載の修正
液。 - 【請求項3】 上記高吸水性ポリマーに加えて、液の成
分中のバインダーと比較して粒径の大きい無機フィラー
を含有させたことを特徴とする請求項1に記載の修正
液。 - 【請求項4】 筆記エリアに記入された文字等を被覆し
て修正するための修正液であって、プロテインパウダー
をフィラーとして含有させたことを特徴とする修正液。 - 【請求項5】 上記プロテインパウダーの含有量は、5
wt%以上40wt%以下である請求項4に記載の修正
液。 - 【請求項6】 上記プロテインパウダーに加えて、液の
成分中のバインダーと比較して粒径の大きい無機フィラ
ーを含有させたことを特徴とする請求項4に記載の修正
液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7037188A JPH08231905A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 修正液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7037188A JPH08231905A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 修正液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08231905A true JPH08231905A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12490614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7037188A Pending JPH08231905A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 修正液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08231905A (ja) |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP7037188A patent/JPH08231905A/ja active Pending
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