JPH08231606A - α−オレフィン重合プロセスの始動及び操業停止間における反応器の不動態化法 - Google Patents

α−オレフィン重合プロセスの始動及び操業停止間における反応器の不動態化法

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JPH08231606A
JPH08231606A JP7348223A JP34822395A JPH08231606A JP H08231606 A JPH08231606 A JP H08231606A JP 7348223 A JP7348223 A JP 7348223A JP 34822395 A JP34822395 A JP 34822395A JP H08231606 A JPH08231606 A JP H08231606A
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JP7348223A
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Kevin Joseph Cann
ケビン・ジョーゼフ・カン
Fathi D Hussein
ファチ・ディビッド・フセイン
Jr Daniel P Zilker
ダニエル・ポール・ジルカー・ジュニア
Kiu H Lee
キウ・ヒー・リー
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F210/16Copolymers of ethene with alpha-alkenes, e.g. EP rubbers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 α−オレフィン重合又は共重合反応の始動及
び操作停止間の反応器系の内面を不動態化する方法を提
供する。 【解決手段】 反応開始前及び/又は反応停止後に反応
器内面を空気又は水分に暴露させる前にジアルキル亜鉛
化合物、アルコール又はエポキシドの如き不動態化剤を
反応器に添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレンと少なく
とも1種のC3 〜C12α−オレフィンとの重合体、特に
エチレン/プロピレン共重合体(EPM)及びエチレン
/プロピレン/ジエン三元重合体(EPDM)を包含す
るエチレン/プロピレンゴム(EPR)の製造法に関す
る。特に、本発明は、α−オレフィン重合プロセスの始
動及び操業停止間における反応器の不動態化法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】EPM及びEPDMを含めてエチレンホ
モ重合体及び共重合体の製造間には時おり、重合反応器
を定期的な保守及び掃除のために運転停止することが必
要である。運転停止及び始動間に、反応器の内面は空気
及び水分に暴露される。炭素鋼反応器の内面を空気及び
水分に暴露すると、触媒成分(前駆物質遷移金属化合
物、助触媒及び(又は)促進剤)中の1種又はそれ以上
が空気又は水分と反応することによって表面の腐食がも
たらされる場合がある。同様に、反応器と一緒に使用さ
れる他の炭素鋼装置例えば再循環ライン及びエルボー、
圧縮器インペラー、再循環バルブ、分配キャップ及びク
ーポンの露出面も影響を受ける可能性がある。
【0003】空気及び水分への暴露は、特に、アルキル
アルミニウム又はアルキルアルミニウムハライドがバナ
ジウム触媒及びハロカーボン促進剤と組み合わせて助触
媒として使用されるようなEPM及びEPDMの製造間
における問題である。重合間に、アルキルアルミニウム
又はアルキルアルミニウムハライドは、ハロカーボン促
進剤と反応する結果として塩素化される。これは、1よ
りも大きいCl/Al比を持つアルミニウム化合物の生
成をもたらす。これらの塩素化及びポリ塩素化種は、反
応器が空気及び水分に暴露されるときの反応器の腐食源
である。空気及び水分への暴露時に、塩素化アルミニウ
ム種は直ちに加水分解して不活性アルミナ及び塩酸を生
成する。塩酸は、空気又は水分の存在下において反応器
の金属表面を腐食させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】産業界では、反応器内
面を重合体又は耐食性ペイントで塗装又は被覆して反応
器の寿命を延長させることによって反応器内面の腐食問
題を解決することが試みられた。塗装はコスト高であり
且つ時間を浪費し、そしてペイント又は被覆のチップが
フレークを形成し、そしてこれが重合間に反応器内に落
ちる可能性がある。従って、反応器内面の腐食を排除又
は減少させる他の方法が要求されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明の概要 本発明は、 (i) バナジウム化合物、(ii)アルキルアルミニウム又は
アルキルアルミニウムハライド助触媒及び随意成分とし
ての(iii) ハロカーボン促進剤を含む触媒系の存在下に
エチレン、3〜12個の炭素原子を有する少なくとも1
種のα−オレフィン、水素及び随意成分としてのジエン
の重合プロセスの開始前に又はその終了後に反応器内面
を不動態化する方法において、反応器内面を空気又は水
分に暴露する前に、(A)重合を開始する前に、1〜1
2個の炭素原子を有するジアルキル亜鉛化合物を不動態
化剤として導入し、又は(B)重合を剤了した後に、
(a)1〜12個の炭素原子を有するジアルキル亜鉛化
合物、(b)1〜10個の炭素原子を有するアルコール
及び(c)1〜8個の炭素原子を有するエポキシドより
なる群から選択される不動態化剤を添加する、ことを含
む反応器内面の不動態化法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】発明の具体的な説明 不動態化剤 本発明では、反応器壁、分配板、圧縮器インペラー及び
再循環ラインの如き反応器内面の腐食は、それらの表面
に不動態化剤を接触させることによって排除又は減少さ
れる。不動態化は、空気又は水分が存在するときに重合
容器又は反応器の内面を不活性及び/又は非活性にして
その内面の腐食を防止する方法である。不動態化は、重
合が始動又は開始される前に、重合が終了された後に、
又は緊急な運転停止操作の一部分として行なうことがで
きる。重合反応が開始される前に行われる不動態化は始
動間の予備反応不動態化と称することができ、又はそれ
は重合反応が終了した後に行なうことができそして後反
応不動態化と称される。重合が始動又は開始される前に
不動態化を行なうときには、ジアルキル亜鉛化合物が使
用される。重合反応が終了した後に不動態化を実施する
ときには、不動態化剤は、ジアルキル亜鉛化合物、アル
コール又はエポキシドであってよい。予備反応不動態化
及び後反応不動態化の両方とも、通常はどちらか一方が
必要であるけれども、同じ重合反応の始動及び操業停止
と組み合わせて実施することができることを理解された
い。不動態化剤は、1〜12個の炭素原子を有するジア
ルキル亜鉛化合物、1〜10個の炭素原子を有するアル
コール、1〜8個の炭素原子を有するエポキシド及びそ
れらの混合物よりなる群から選択される。
【0007】重合反応が開始される前でそして重合反応
が終了した後に使用するためのジアルキル亜鉛不動態化
剤は、式R2n [式中、各Rは独立して1〜12個の
炭素原子好ましくは1〜6個の炭素原子を有するアルキ
ル基である]を有する。例示的なジアルキル亜鉛不動態
化剤としては、例えば、ジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛、
ジイソブチル亜鉛、ジプロピル亜鉛、ジ−n−ブチル亜
鉛、エチルブチル亜鉛、ジ−n−ヘキシル亜鉛、ジ−n
−オクチル亜鉛等を挙げることができる。好ましいアル
キル亜鉛化合物は、ジメチル亜鉛及びジエチル亜鉛であ
る。ジエチル亜鉛が最とも好ましい。
【0008】本発明で使用される例示的なアルコール
(ROH)は線状及び分枝状アルコールを包含し、そし
てその例としては例えば、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール、n−、第二−及び第三
ブタノールを挙げることができる。これらのアルコール
の中で好ましいものは、メタノール、エタノール及びイ
ソプロピルアルコールである。メタノール及びエタノー
ルが最とも好ましい。
【0009】本発明で使用される例示的なエポキシド
は、線状及び分枝状、飽和及び不飽和、置換及び非置換
エポキシドを包含することができる。これらの例として
は、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、
並びにブテン、ヘキセン、シクロヘキセン及び高分子量
α−オレフィン(C7 〜C20)から作られるエポキシド
誘導体を挙げることができる。好ましいエポキシドは、
エチレンオキシド及びプロピレンオキシドである。これ
らの中で、プロピレンオキシドが最とも好ましい。
【0010】不動態化剤が反応器に導入される態様は特
に厳密なものではない。一般には、不動態化剤は、慣用
手段を使用して反応器に注入又は噴入することができ
る。かかる剤は、そのままで添加することができ、又は
不動態化剤並びに重合間に反応器に存在する触媒及び反
応体と非反応性の溶剤中に溶解させることができる。イ
ソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キシレン
及びナフサの如き炭化水素が好ましい。一般には、かか
る溶液は、1〜99重量%のかかる不動態化剤、通常は
2〜25重量%のかかる剤を含有する。
【0011】予備反応不動態化では、反応器床の重量を
基にして約500〜2,000ppmにするのに十分な
予備反応不動態化剤のジアルキル亜鉛化合物例えばジエ
チル亜鉛(DEZ)が使用される。予備反応不動態化で
は、ジアルキル亜鉛化合物は好ましくは重合の開始前に
反応器に加えられ、そしてかかるジアルキル亜鉛化合物
を収容する反応器は30〜90℃の温度において150
〜600psi(1.0〜4.1MPa)の圧力を少な
くとも1〜10時間好ましくは3〜6時間受ける。
【0012】本発明の方法で使用される後反応不動態化
剤の量は特に厳密なものではなく、一般には、助触媒の
使用量を基にして化学量論的量を越えた量である。好ま
しくは、不動態化剤の量は、重合に使用される助触媒の
量を基にして約1モル〜10モル当量の範囲内である。
最とも好ましくは、モル当量における不動態化剤対助触
媒の量は約2:1である。別法として、後反応不動態化
剤の量は好ましくは床を排出させる直前の元の又は初期
の反応器床重量に基づくことができ、そして一般には約
250〜10,000ppmである。
【0013】EPR及びEPDMの工業的製造では、バ
ナジウムアセチルアセトネートの如きバナジウム触媒及
びエチルトリクロルアセテート又はパークロルプロピレ
ンの如きハロカーボン促進剤と組み合わせて、トリエチ
ルアルミニウム又はジエチルアルミニウムクロリドの如
きアルキルアルミニウムハライドが助触媒として使用さ
れる。重合間に、助触媒は、次の反応式に従って促進剤
との反応から塩素化されると考えられる。 Et3 Al+ 促進剤→ Et2 AlCl + 促進剤副生物 (1) Et2 AlCl+ 促進剤→EtAlCl2 + 促進剤副生物 (2)
【0014】上記式において、Etはエチル基C25
である。これらの塩素化種は、反応器を空気及び水分に
暴露するときに例えば始動及び運転停止間に次の反応式
に従って反応器の腐食源となると理論づけられる。 2Et2AlCl+3H2O → 4C2H6+Al2O3 + 2HCl (3) 始動間に、反応器内面には水が存在する可能性がある。
【0015】更に、ジエチル亜鉛の如きジアルキル亜鉛
化合物はアルキルアルミニウムハライド助触媒と錯体を
形成し、そして加水分解時に酸化亜鉛に分解する可能性
もあると理論づけられる。次いで、酸化亜鉛が酸スカベ
ンジャーとして使用され、かくして反応器の炭素鋼に又
はα−オレフィン重合プロセス若しくはその反応体に対
して有害でない塩化亜鉛が形成される。この反応は次の
如くである。
【0016】 Et2 AlCl + Et2 Zn → Et2Zn・Et2AlCl (4) Et2 Zn + H2O→ ZnO + C2H6 (5) ZnO + 2HCl→ ZnCl2 + H2O (6)
【0017】不動態化剤としてアルコールが使用される
と、反応式は次の如くである。 Et2 AlCl + 3EtOH→ Al(OEt)3 + 2C2H6 + HCl (7) アルコールは助触媒を遊離乾燥塩酸及びアルミニウムア
ルコキシドに分解する。無水条件下に、塩酸は金属に対
して腐食性でなく、そして水分が入れられる前に反応器
から酸を窒素又は他の不活性ガスでパージすることがで
きる。
【0018】同様に、次の反応条件に従ってエポキシド
を不動態化剤として用いることができる。
【化1】
【0019】重合における不動態化剤の使用 本発明では、重合の開始に先立って、重合体床が反応器
に仕込まれた後にDEZの如き不動態化剤が反応器に供
給される。例えば、加熱された乾燥窒素又は他の不活性
ガスを使用して空の反応器が100ppm未満の水又は
水分まで乾燥される。反応器には先の操作からの重合体
樹脂が仕込まれ、そして気相中に50ppm未満の水が
残るまで流動床の乾燥が続けられる。ジアルキル亜鉛不
動態化剤がそのままで又はイソペンタンの如き飽和炭化
水素中に溶解させた溶液のどちらかとして、床濃度が5
00〜2,000ppmになるような速度で添加され
る。床は、窒素下に約30〜90℃で3〜6時間流動化
される。この期間後、所望の濃度を得るために単量体が
反応器に供給され、そして随意としてカーボンブラック
の如き誘導化助剤が加えられ、次いで単量体の重合を開
始させるために触媒系が添加される。
【0020】流動床反応器を使用するα−オレフィン重
合法は周知であり、例えば米国特許4482687及び
4994534に開示されている。床は、通常、反応器
で製造しようとするものと同じ顆粒状樹脂より構成され
る。かくして、重合の過程間に、床は、形成された重合
体粒子と生長する重合体粒子と触媒粒子とから構成さ
れ、そしてこれらは粒子を分離させて流体として働らか
せるのに十分な流量又は速度で導入される重合用及び流
動化用ガス状成分によって流動化されている。この流動
化用ガスは、初期供給原料、補給用供給原料及び循環
(再循環)ガス即ち単量体そして所望ならば変性剤及び
(又は)不活性キャリアガスから構成される。典型的な
循環ガスは、エチレン、窒素、水素及びプロピレンの単
独又は組み合わせより構成される。本法はバッチ式又は
連続式で実施することができるが、後者が好ましい。
【0021】本発明の好ましい具体例では、重合は気相
で好ましくは粒状EPM又はEPDMより構成される流
動床において行われる。流動床は、撹拌機付き流動床反
応器又は撹拌機のない流動床反応器であってよい。流動
床では、約1〜約4.5ft/秒そして好ましくは約
1.5〜約3.5ft/秒の表面速度を使用することが
できる。全反応器圧は約150〜約600psi(1.
0〜4.1MPa)の範囲内であってよく、そして好ま
しくは約250〜約500psi(1.7〜3.4MP
a)の範囲内である。エチレン分圧は約25psi〜約
350psi(0.17〜2.4MPa)の範囲内であ
ってよく、そして好ましくは約80〜約250psi
(0.5〜1.7MPa)の範囲内である。エチレン、
プロピレン及び水素のガス状供給流れは好ましくは反応
器再循環ラインに供給され、これに対してエチリデンノ
ルボルネン及び1,4−ヘキサジエン(使用するなら
ば)の如き液体ジエン及び助触媒溶液は混合及び分散を
向上させるために流動床反応器に直接供給される。流動
床における共単量体と樹脂とα−オレフィン重合用の慣
用遷移金属触媒との混合物の滞留時間は約1.5〜約8
時間の範囲内であってよく、そして好ましくは約2〜約
4時間の範囲内である。
【0022】本発明の好ましい具体例では、遷移金属触
媒は、EPM又はEPDM生成物の製造に有用なバナジ
ウム基材触媒系である。それは(a) 触媒前駆物質として
のバナジウム化合物又はバナジウム化合物と電子供与体
との反応生成物、(b) ヒドロカルビルアルミニウム及び
(又は)ヒドロカルビルアルミニウムハライド助触媒、
及び随意成分としての(c) ハロカーボン促進剤から構成
される。
【0023】バナジウム化合物は、オレフィン重合法に
おいて触媒前駆物質として又は触媒前駆物質中に有用で
あることが周知のバナジウム化合物の群の中のどれであ
ってもよい。これらの例は、バナジウムアセチルアセト
ネート、三ハロゲン化バナジウム、四ハロゲン化バナジ
ウム及びオキシハロゲン化バナジウムである。ハロゲン
化物は、一般には、塩化物、臭化物、沃化物又はこれら
の混合物である。これらの化合物のより特定の例は、V
Cl3 、VCl4 、バナジウム(アセチルアセトネー
ト)3 、バナジルトリアセチルアセトネート、VO(O
25 )Cl2、VOCl(OC252 、VO
(OC253 及びVO(OC493である。
【0024】電子供与体(ED)は、触媒前駆物質中に
使用する場合には、約0〜約200℃の範囲内の温度に
おいて液体でありしかもバナジウム化合物が可溶性であ
るところの有機ルイス塩基である。
【0025】電子供与体は、2〜20個の炭素原子を有
する脂肪族又は芳香族カルボン酸のアルキルエステル、
脂肪族ケトン、脂肪族アミン、脂肪族アルコール、アル
キル若しくはシクロアルキルエーテル又はこれらの混合
物であってよい。これらの電子供与体の中で好ましいも
のは、2〜20個の炭素原子を有するアルキル及びシク
ロアルキルエーテル、3〜20個の炭素原子を有するジ
アルキル、ジアリール及びアルキルアリールケトン、並
びに2〜20個の炭素原子を有するアルキル及びアリー
ルカルボン酸のアルキル、アルコキシ及びアルキルアル
コキシエステルである。最とも好ましい電子供与体はテ
トラヒドロフランである。好適な電子供与体の他の例
は、ギ酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルエー
テル、ジオキサン、ジ−n−プロピルエーテル、ジブチ
ルエーテル、ギ酸エチル、酢酸メチル、アニス酸エチ
ル、エチレンカーボネート、テトラヒドロピラン及びプ
ロピオン酸エチルである。
【0026】バナジウム化合物と電子供与体との反応生
成物を提供するために初期において過剰の電子供与体が
使用されるが、反応生成物は、最終的には、バナジウム
化合物1モル当り約1〜約20モルの電子供与体そして
好ましくはバナジウム化合物1モル当り約1〜約10モ
ルの電子供与体を含有する。
【0027】変性剤を使用する場合には、それは、式B
3 又はAlR(3-a)a [式中、各Rは1〜14個の
炭素原子を有するアルキル基であって同種又は異種であ
り、各Xは塩素、臭素又は沃素であって同種又は異種で
あり、そしてaは0、1又は2である]を有することが
できる。1種以上の変性剤を使用することができるが、
2種の異なる変性剤が好ましい。好ましい変性剤はアル
キルアルミニウムモノ−及びジクロリド(ここで、各ア
ルキル基は1〜6個の炭素原子を有する)、三塩化ホウ
素及びトリアルキルアルミニウムを包含する。特に好ま
しい変性剤はジエチルアルミニウムクロリドである。電
子供与体1モル当り約0.1〜約10モルそして好まし
くは約0.2〜約2.5モルの変性剤が使用される。変
性剤対バナジウムのモル比は約1:1〜約10:1の範
囲内であり、そして好ましくは約2:1〜約5:1の範
囲内である。
【0028】促進剤は、触媒系の随意成分である。塩素
化又は過塩素化エステルが好適な促進剤である。これら
のエステルの例は、Cl3 CCOOC25 、CCl3
CCl=CClCOOC49 、C65 CCl2 CO
OR(ここで、Rは1〜8個の炭素原子を有するアルキ
ル基である)及びCl2 C=CCl−CCl2 COOC
49 である。
【0029】促進剤は、式C3 (X)a (F)b (H)
c [式中、各Xはそれぞれ塩素、臭素又は沃素であり、
aは6〜8の整数であり、b及びcは0〜2の整数であ
り、そしてa+b+cは8である]を有する飽和脂肪族
ハロカーボンであってよい。これらのハロカーボン促進
剤の例は、ヘキサクロルプロパン、ヘプタクロルプロパ
ン、及びオクタクロルプロパンである。これらの飽和ハ
ロカーボン促進剤は米国特許4892853に記載され
ている。加えて、促進剤は、パークロルプロパンの如き
不飽和脂肪族ハロカーボン、又はC=C基に結合された
CX3 基を有する任意の不飽和ハロカーボン(ここで各
Xはそれぞれ塩素、臭素又は沃素である)、又はα,
α,α−トリクロルトルエン及びトリクロルオキシレン
の如きハロアルキル置換芳香族炭化水素(ここで、ハロ
アルキル置換基は少なくとも3個のハロゲン原子を有す
る)であってもよい。再び、ハロゲンは塩素、臭素又は
沃素であってよい。ハロカーボン又はハロアルキル置換
基中の炭素原子の数は1〜14個であってよく、そして
ハロカーボン又は芳香族炭化水素中のベンゼン環は1〜
3個であってよいが、しかし好ましくは1である。
【0030】他の好適なハロカーボン促進剤は、次の式 Ry CX(4-y) [式中、R=水素又は1〜6個の炭素原子を有する非置
換又はハロゲン置換アルキル基、X=ハロゲン及びy=
0、1又は2]を有する。
【0031】この群の好ましい促進剤としては、フルオ
ル−、クロル−及びブロム置換メタン及びエタン(ここ
で、少なくとも2個のX原子が存在する)、例えばメチ
レンジクロリド、1,1,1−トリクロルエタン、クロ
ロホルム、CBr4 、CFCl3 、ヘキサクロルエタ
ン、CH3 CCl3 及びCF2 ClCCl3 が挙げられ
る。初めに挙げた3種の促進剤が特に好ましい。助触媒
1モル当り約0.1〜約10モルそして好ましくは約
0.2〜約2モルの促進剤を使用することができる。
【0032】ヒドロカルビルアルミニウム助触媒は、式
3 Al又はR2 AlX(ここで、各Rはそれぞれアル
キル、シクロアルキル、アリール又は水素であり、少な
くとも1個のRはヒドロカルビルであり、そして2個又
は3個のR基は結合されて複素環式構造を形成すること
ができる)によって表わすことができる。各R(これは
ヒドロカルビル基である)は1〜20個の炭素原子を有
することができ、そして好ましくは1〜10個の炭素原
子を有する。Xはハロゲン好ましくは塩素、臭素又は沃
素である。
【0033】ヒドロカルビルアルミニウム化合物の例
は、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、ジヘキシ
ルアルミニウムジヒドリド、ジイソブチルヘキシルアル
ミニウム、イソブチルジヘキシルアルミニウム、トリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロ
ピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、ト
リ−n−ブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウ
ム、トリデシルアルミニウム、トリドデシルアルミニウ
ム、トリベンジルアルミニウム、トリフェニルアルミニ
ウム、トリナフチルアルミニウム、トリトリルアルミニ
ウム、ジブチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミ
ニウムクロリド、及びエチルアルミニウムセスキクロリ
ドである。また、助触媒化合物は変性剤としても働くこ
とができる。
【0034】前駆物質を担持するのが望まれる場合に
は、シリカが好ましい担体である。他の好適な担体は、
燐酸アルミニウム、アルミナ、シリカ/アルミナ混合物
の如き無機酸化物、トリエチルアルミニウムの如き有機
アルミニウム化合物で変性したシリカ、及びジエチル亜
鉛で変性したシリカである。典型的な担体は、重合に対
して本質上不活性な固体粒状多孔質物質である。それ
は、約10〜約250ミクロン好ましくは約30〜約1
00ミクロンの平均粒度、少なくとも200m2 /g好
ましくは少なくとも約250m2 /gの表面積及び少な
くとも約100Å好ましくは少なくとも約200Åの細
孔寸法を有する乾燥粉末として使用される。一般には、
担体の使用量は、担体1g当り約0.1〜約1.0ミリ
モルのバナジウムそして好ましくは担体1g当り約0.
4〜約0.9ミリモルのバナジウムを提供する量であ
る。シリカ担体への上記触媒前駆物質の含浸は、電子供
与体溶剤又は他の溶剤中において前駆物質及びシリカゲ
ルを混合し次いで減圧下に溶剤を除去することによって
達成される。
【0035】変性剤を使用する場合には、それらは、通
常、イソペンタンの如き有機溶剤中に溶解されそして担
体中にバンジウム化合物又は錯体の含浸に続いて含浸さ
れ、その後に担持触媒前駆物質が乾燥される。助触媒
は、エチレンの流れが開始されると同じ時にそのままで
又はイソペンタンの如き不活性溶剤中に溶解させた溶液
として予備重合又は重合反応に別個に添加されるのが好
ましい。
【0036】バナジウム基材触媒系について有用なモル
比はほぼ次の通りである。 広い範囲 好ましい範囲 ED:V(EDが使用される場合) 1:1〜20:1 1:1〜10:1 変性剤:V 1:1〜10:1 2:1〜5:1
【0037】好ましいオプションは、米国特許4994
534に開示されるようにカーボンブラック、シリカ、
タルク又は粘土の如き流動化助剤又は不活性粒状物質を
用いることである。使用するときには、流動化助剤は、
反応器に連続的に又は断続的に導入することができる。
流動化助剤は、単独で又は重合に使用される他の成分の
うちの1種又はそれ以上と一緒に導入されることができ
る。好ましくは、流動化助剤を用いるときには、それは
単独で導入される。流動化助剤の使用量は、樹脂組成物
を基にして約5〜40重量%の範囲内である。
【0038】EPM又はEPDM生成物の組成は、気相
中のプロピレン/エチレンモル比及び流動床中のジエン
濃度を変えることによって変動させることができる。生
成物は、床レベルが重合と共に高くなるときに反応器か
ら断続的に排出される。生産速度は、触媒供給量を調整
することによって制御される。
【0039】重合プロセスが完了したときに又は重合を
操業停止することが望まれるときに、不動態化剤が助触
媒濃度を基にして少なくとも化学量論的モル過剰になる
程の量で反応器に供給される。例えば、重合反応は、単
量体及び触媒系の供給を中断することによって停止され
る。随意として、重合反応が完全に止むまでカーボンブ
ラックの如き流動化助剤が反応器に入れられる。床は、
反応器から排出される。反応器は、窒素又は他の不活性
ガスで50〜75℃において1〜5時間パージされる。
不動態化剤好ましくはアルコール又はエポキシドが反応
器に導入され、そして装置系を1〜24時間循環され
る。反応器は、循環を止める前に乾燥窒素で追加的に2
〜6時間パージされる。窒素を止めたときに、反応器圧
が中断され、そして反応器は開かれた空気に暴露される
ことができる。
【0040】重合体 本発明によって利益を受けることができる固体オレフィ
ン重合体は好ましくは顆粒状である。これらの例として
は、例えば、エチレン又はプロピレンのホモ重合体、主
成分としての過半モル%のエチレン及び/又はプロピレ
ンと少モル%の少なくとも1種のC3 〜C8 α−オレフ
ィンとの共重合体及び三元重合体のようなα−オレフィ
ンのポリオレフィン、粘着性重合体、ポリ塩化ビニル、
並びにポリブタジエン、EPM及びEPDMの如きエラ
ストマーを挙げることができる。好ましいC3 〜C8 α
−オレフィンは、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−
1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテン
−1及びオクテン−1である。この記載は、エチレンが
単量体でないところのα−オレフィンホモ重合体及び共
重合体で本発明を使用する場合を排除することを意図し
ていない。本発明によって利益を受けることができる粘
着性重合体の例としては、エチレン/プロピレンゴム及
びエチレン/プロピレン/ジエンゴム、ポリブタジエン
及びイソプレンゴム、高エチレン含分プロピレン/エチ
レンブロック共重合体、ポリ(1−ブテン)(ある種の
反応条件下に製造したときに)、極低密度(低モジュラ
ス)ポリエチレン即ちエチレンブテンゴム又はヘキセン
含有三元重合体、低密度のエチレン/プロピレン/エチ
リデンノルボルネン及びエチレン/プロピレン/ヘキサ
ジエン三元重合体が挙げられる。
【0041】
【実施例】次の実施例によって本発明を更に例示する。腐食効果を示す実施例 比較例A ヘキサン中に溶解させたジエチルアルミニウムクロリド
(DEAC)の溶液に炭素鋼クーポンを乾燥窒素雰囲気
下に暴露した。不活性雰囲気からクーポンを取り出して
それをスチーム浴に入れると、クーポンの苛酷な変色又
は錆発生がもたらされた。
【0042】例1 比較例Aにおけるようにしてクーポンをジエチル亜鉛
(DEZ)に暴露した。スチーム処理時に、変色は全く
現われなかった。
【0043】例2 比較例Aにおけるようにしてクーポンをジエチルアルミ
ニウムクロリド(DEAC)に暴露し、次いでスチーム
処理前にDEZに暴露した。スチーム処理時に、変色が
実質上全く認められなかった。
【0044】例3 比較例AにおけるようにしてクーポンをDEACに暴露
し、次いでスチーム処理前にイソプロパノールに暴露し
た。僅かな変色が認められた。
【0045】気相反応器における不動態化剤の使用を示
す例 例4 亜鉛化合物(予備反応不動態化剤)の使用 空の重合反応器を加熱された乾燥窒素で75ppmの水
分まで乾燥させた。反応器に重合体を導入して床を形成
した。床の流動化乾燥を20ppm未満の水分が気相中
に残るまで続けた。DEZをそのままで又はイソペンタ
ン溶液のどちらかとして、床の濃度が1000〜150
0ppmになるような速度で添加した。床を300ps
i(2.0MPa)の窒素圧下に40〜80℃で3時間
流動化させた。この期間後、エチレン及びプロピレンの
単量体を反応器に供給して所望の濃度を達成し、カーボ
ンブラック流動化助剤を加え、次いで触媒成分を加えて
重合を開始させた。
【0046】例5 担持バナジウム(アセチルアセトネート)3 触媒及びジ
エチルアルミニウムクロリド/エチルトリクロルアセテ
ート(DEAC/ETCA)触媒系を35℃で使用して
エチレン/プロピレン/ジエン三元重合体を製造した条
件下に反応器を始動させた。樹脂の生成量を基にして反
応器に6,000〜7,000ppmの濃度を持たせる
ために、イソペンタン中に希釈したDEAC(20重量
%)を反応器に供給した。また、樹脂の生成量を基にし
て反応器に約1,800〜2,200ppmの濃度を持
たせるために、イソペンタン中に希釈した促進剤(ET
CA)も反応器に供給した。反応器を2.5のC3 /C
2 モル比及び0.02〜0.03のH2 /C2 比で操作
した。樹脂重量を基にして、流動化助剤としてカーボン
ブラックを15〜20%のレベルで反応器に供給した。
流動床反応器を上記の条件下に操作して約33%〜35
%のC3 及び2%のエチリデンノルボルネン(ENB)
を含む屋根材用のEPDMを数週間製造した。
【0047】実験の完了後で反応器の運転停止前に、反
応器へのすべての供給材料(単量体、触媒、助触媒及び
促進剤)の供給を停止した。生成物排出系を経て床を排
出させ、そして反応器をN2 で約1時間パージした。系
がなおN2 雰囲気下にある間に、反応器にエタノール
(元の床重量を基にして約5,000ppm)を不動態
化剤として注入した。エタノールをN2 下に60℃で1
時間循環させた後に、反応器をN2 で数時間パージし
た。反応器を検査及び掃除のために大気に開放した。腐
食の徴候又は腐食煙霧は全く認められなかった。
【0048】例6 上記触媒を使用して例5におけると同様の条件で反応器
を始動してEPDMを製造したが、但し、助触媒として
トリエチルアルミニウム(TEAL)を使用しそして促
進剤のためにヘキサクロルプロペン(HCP)を使用し
た。40〜80の範囲内のムーニー粘度、2〜5重量%
のジエン含量及び30〜40%のC3 含量を有するEP
DMを製造した。反応器は、60℃の反応温度並びに
1.0〜1.75のC3 /C2 及び0.0003〜0.
002のH2 /C2 で操作された。再び、流動化助剤と
してカーボンブラックを10〜20重量%の範囲内で使
用した。数週間後の実験の完了に続いて、反応を停止し
そして床を排出させた。再び、不動態化剤としてエタノ
ールを例5における如くして使用した。反応器を大気に
開放したときに、腐食の徴候又は腐食煙霧は全く認めら
れなかった。
【0049】例7 例5におけると同様の条件下に同じ触媒系を使用して反
応器を始動させてEPDM生成物を製造した。反応器を
2.3のC3 /C2 及び0.025〜0.065のH2
/C2 比で操作して33%のC3 、2%のENB及び約
60ムーニー粘度を持つEPDM生成物を製造した。流
動化助剤として、樹脂中に約15〜25重量%を有する
カーボンブラックを使用した。実験の完了後に、元の床
重量を基にして1,000ppmの範囲内のイソプロパ
ノールを不動態化剤として注入した。先に記載したと同
じ操作を使用して反応器を検査及び掃除のために準備し
た。腐食又は腐食煙霧は全く認められなかった。
【0050】例8 後反応不動態化のためのエポキシド
の使用 アルコールの代わりにエポキシドであるプロピレンオキ
シドを使用したことを除いて例5を反復すると、予期さ
れるような非腐食結果が得られた。
【0051】比較例B 水の使用 この例では、反応器を例5における如くして操作してE
PDM生成物を製造した。流動化助剤としてカーボンブ
ラックを使用した。反応器を開く前に、不動態化剤の不
在下に水を導入した。反応器を検査のために開くと、反
応器壁及び分配板の腐食が認められた。
【0052】比較例C この例では、反応器を例5における如くして操作してE
PDM生成物を製造した。流動化助剤としてカーボンブ
ラック及びシリカを使用した。反応器を開放前にN2
パージした。反応器を開く前に不動態化剤を全く注入し
なかった。反応器を検査のために開くと、反応器壁、分
配板、圧縮器インペラー及び循環ラインの部材上に苛酷
な腐食が認められた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ファチ・ディビッド・フセイン アメリカ合衆国ウエストバージニア州クロ ス・レーンズ、ベネット・ドライブ5403 (72)発明者 ダニエル・ポール・ジルカー・ジュニア アメリカ合衆国ウエストバージニア州チャ ールストン、ジョンソン・ロード1336 (72)発明者 キウ・ヒー・リー アメリカ合衆国ウエストバージニア州サウ ス・チャールストン、ラストリング・ロー ド1002

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i) バナジウム化合物、(ii)アルキルア
    ルミニウム又はアルキルアルミニウムハライド助触媒及
    び随意成分としての(iii) ハロカーボン促進剤を含む触
    媒系の存在下にエチレン、3〜12個の炭素原子を有す
    る少なくとも1種のα−オレフィン、水素及び随意成分
    としてのジエンの重合プロセスの開始前に又はその終了
    後に反応器内面を不動態化する方法において、反応器内
    面を空気又は水分に暴露する前に、 (A)重合を開始する前に、1〜12個の炭素原子を有
    するジアルキル亜鉛化合物を不動態化剤として導入し、
    又は (B)重合を終了した後に、(a)1〜12個の炭素原
    子を有するジアルキル亜鉛化合物、(b)1〜10個の
    炭素原子を有するアルコール及び(c)1〜8個の炭素
    原子を有するエポキシドよりなる群から選択される不動
    態化剤を添加する、ことを含む反応器内面の不動態化
    法。
  2. 【請求項2】 (a)ジアルキル亜鉛化合物がジメチル
    亜鉛、ジエチル亜鉛、ジイソブチル亜鉛、ジ−n−ブチ
    ル亜鉛、エチルブチル亜鉛、ジ−n−ヘキシル亜鉛及び
    ジ−n−オクチル亜鉛よりなる群から選択され、 (b)アルコールがメタノール、エタノール、プロパノ
    ール、イソプロパノール、n−ブタノール、第二ブタノ
    ール及び第三ブタノールよりなる群から選択され、 (c)エポキシドがエチレンオキシド、プロピレンオキ
    シド及びブテン、ヘキセン、シクロヘキセン又はC7
    20α−オレフィンのエポキシド誘導体よりなる群から
    選択される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 カーボンブラック、タルク、シリカ及び
    粘土よりなる群から選択される流動化助剤が重合反応に
    添加される請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 α−オレフィンがプロピレンである請求
    項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 ジエンが1,4−ヘキサジエン及びエチ
    リデンノルボルネンよりなる群から選択される請求項4
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 触媒が、(i) 触媒前駆物質としてのバナ
    ジウム化合物又はバナジウム化合物と電子供与体との反
    応生成物、(ii)ヒドロカルビルアルミニウム又はヒドロ
    カルビルアルミニウムハライド助触媒及び(iii) (1) 塩
    素化又は過塩素化エステル、(2) 式C3 (X)a (F)
    b (H)c [式中、各Xは独立して塩素、臭素又は沃素
    であり、aは6〜8の整数であり、b及びcは0〜2の
    整数であり、そしてa+b+cは8である]を有する飽
    和脂肪族ハロカーボン、(3) 不飽和脂肪族ハロカーボン
    及び(4) 式Ry CX(4-y) [式中、Rは水素、1〜6個
    の炭素原子を有するアルキル基、1〜6個の炭素原子を
    有するハロゲン置換アルキル基であり、Xはハロゲンで
    ありそしてyは0、1又は2である]を有するハロカー
    ボンよりなる群から選択されるハロカーボン促進剤であ
    る請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 不動態化剤の量が、助触媒の使用量を基
    にして化学量論的量を超えた量である請求項1記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 ジアルキル亜鉛が、反応器の床重量を基
    にして約500〜約2,000ppmの範囲内の量で存
    在するジエチル亜鉛である請求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 アルコールが、助触媒の量を基にして約
    1〜10モル当量の範囲内の量のメタノール及びエタノ
    ールよりなる群から選択される請求項2記載の方法。
  10. 【請求項10】 アルコールが約250〜10,000
    ppmの量のエタノールである請求項9記載の方法。
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