JPH08231496A - 有機ポリスルフィド化合物の製法 - Google Patents

有機ポリスルフィド化合物の製法

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JPH08231496A
JPH08231496A JP8007930A JP793096A JPH08231496A JP H08231496 A JPH08231496 A JP H08231496A JP 8007930 A JP8007930 A JP 8007930A JP 793096 A JP793096 A JP 793096A JP H08231496 A JPH08231496 A JP H08231496A
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JP
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acid
mercaptan
catalyst
polysulfide
hydroxide
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JP8007930A
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English (en)
Inventor
James E Shaw
イー.ショウ ジェームズ
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Phillips Petroleum Co
Original Assignee
Phillips Petroleum Co
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C319/00Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • C07C319/22Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of hydropolysulfides or polysulfides
    • C07C319/24Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of hydropolysulfides or polysulfides by reactions involving the formation of sulfur-to-sulfur bonds

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱、蒸留、等のような種々の処理及び精製
をする間に分解を起こしにくく、金属に対する腐食性が
低い安定な有機ポリスルフィドを、穏やかな条件で、低
コストで簡単に製造する方法。 【解決手段】 触媒の存在下でメルカプタンと元素状硫
黄とを、粗製有機ポリスルフィドを含有する反応媒体を
生ずるのに充分な条件下で接触させ、然る後、前記反応
器媒体と酸とを接触させることからなり、然も前記触媒
が塩基であり、前記メルカプタン、前記硫黄、前記触媒
が夫々前記粗製有機ポリスルフィドを生ずるのに有効な
量で存在する、有機ポリスルフィド化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機ポリスルフィ
ド化合物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1分子当たり2〜5又はそれ以上の硫黄
原子を含む有機ポリスルフィドは、エラストマーの添加
剤、潤滑油の酸化防止剤、有機化学物質を製造するため
の中間体、殺虫剤、殺菌剤、及びディーゼル燃料のオク
タン化及び点火性能を改良するためのそれら燃料の添加
剤のような多くの目的に有用であることが判明してい
る。これらの化合物が、極圧(extreme pressure) 潤滑
剤の配合及びゴム処理法の促進にも有用であることが見
出されている。
【0003】そのようなポリスルフィド化合物は、塩基
性触媒の存在下でメルカプタンと元素状硫黄とを反応す
ることにより製造することができる。例えば、ビエンサ
ン(Biensan)その他(米国特許第3,308,166
号)には、アルコール促進剤を用いてアミンを触媒とし
てメルカプタンと硫黄からポリスルフィドを製造するこ
とができることを記載している。
【0004】ジ−p−ブチルトリスルフィドのような有
機ポリスルフィド化合物を製造する従来の方法は、塩基
性触媒の存在下でt−ブチルメルカプタンのようなメル
カプタンと元素状硫黄とを反応させる方法である。しか
し、このようにして製造されたポリスルフィドは、一般
にいくらかの未反応メルカプタン及び残留H2 Sを伴
い、好ましくない匂いを与える。更に、恐らく未反応メ
ルカプタンのために、生成物はいつも非常に不安定にな
り、即ち生成物が、恐らくポリスルフィドの劣化により
硫黄を析出するために曇ったようになる。この不安定性
は、好ましくない匂いと共に、ポリスルフィド製品の望
ましさ及び利用性を著しく減じている。
【0005】有機ポリスルフィド化合物は、一つには、
四つ以上の硫黄原子を有するポリスルフィド化合物が存
在するために、金属の腐食を起こすことも示されてい
る。四つ以上の硫黄原子を有するこれらのポリスルフィ
ド化合物は、四つより少ない硫黄原子を有するポリスル
フィド化合物を製造した時にはいつも少量存在する。従
って、有機ポリスルフィド化合物を製造する改良された
方法を開発することが必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有機ポリス
ルフィド化合物を製造する方法を与える。更に本発明
は、穏やかな条件下で有機ポリスルフィド化合物を製造
する方法を与える。本発明は、有機ポリスルフィド化合
物を更に処理又は精製する間にその化合物の分解を起こ
さない有機ポリスルフィド化合物を生成する方法を与え
る。本発明は、更に、有機ポリスルフィドを精製するの
に大規模な蒸留を必要としない、有機ポリスルフィドの
簡単でコスト的に有効な方法も与える。本発明は、有機
トリスルフィド化合物を精製することにも関する。本発
明の一つの利点は、有機ポリスルフィド、特に有機トリ
スルフィドを穏やかな条件で高収率で生成することがで
きることである。別の利点は、本発明により製造された
有機トリスルフィドの金属に対する腐食性が低いことで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、有機ポ
リスルフィド化合物を製造するのに用いることができる
方法を与える。その方法は、触媒の存在下でメルカプタ
ンと硫黄とを、粗製有機ポリスルフィド化合物を生成す
るのに充分な条件下で接触させ、然る後、その粗製有機
ポリスルフィド化合物を酸と接触させることからなり、
然もこの場合、メルカプタン、硫黄、及び触媒が夫々粗
製有機ポリスルフィドを生ずるのに有効な量で存在し、
酸が、安定な有機ポリスルフィド化合物を製造するのに
充分な量で存在する方法である。
【0008】本発明によれば、式、R−Sq −R(式
中、各Rは、同じか又は異なり、1〜約30個、好まし
くは約1〜約20個、最も好ましくは2〜15個の炭素
原子を有するヒドロカルビル基であり、q は2〜約1
0、好ましくは2〜8、一層好ましくは3〜5、最も好
ましくは3の数である)を有する有機ポリスルフィド化
合物を本発明の方法により製造することができる。ヒド
ロカルビル基は、直鎖又は分岐鎖であり、アルキル、ア
リール、シクロアルキル、アルカリール、アラルキル、
アルケニル基又はそれらの二種類以上の組合せにするこ
とができる。好ましいヒドロカルビル基はアルキル基で
ある。現在最も好ましい有機スルフィド化合物は、ジ−
t−ブチルポリスルフィドである。
【0009】本願で用いられる用語「安定な有機ポリス
ルフィド」又は「安定な有機ポリスルフィド化合物」と
は、別に指示しない限り、有機ポリスルフィド1分子当
たり硫黄原子の数を実質的に又は余り変化しない有機ポ
リスルフィド化合物、又は有機ポリスルフィドを更に物
理的処理によって処理した時に、分解を一層受けにくく
した有機ポリスルフィド化合物を指す。物理的処理は、
精製、分離、回収、又はそれらの二種類以上の組合せを
含むことができる。そのような物理的処理の例には、蒸
留、ガス散布、混合、加熱、クロマトグラフ分離、及び
それらの二種類以上の組合せが含まれるが、それらに限
定されるものではない。例えば、安定な有機トリスルフ
ィドは、例えば、減圧下で蒸留するような処理をした
時、有機ジスルフィドに実質的に又は余り分解しない
か、トリスルフィド中の硫黄原子が実質的に又は余り増
加せず、例えばテトラスルフィド又はペンタスルフィド
にならない有機ポリスルフィド化合物である。
【0010】本発明によれば、触媒の存在下でメルカプ
タンと元素状硫黄とを接触することからなり、然も前記
触媒が、上で定義した有機ポリスルフィド化合物を形成
するようにメルカプタンと硫黄との反応に対し触媒作用
を及ぼすことが知られているか、又はそれができる触媒
である、有機ポリスルフィドの製造方法が与えられる。
現在好ましい触媒は、無機塩基、有機塩基、又はそれら
の二種類以上の組合せにすることができる塩基性触媒か
らなる。
【0011】適当な有機塩基には、水酸化テトラメチル
アンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸
化テトラプロビルアンモニウム、テトラメチルアンモニ
ウムビスルフィド、テトラエチルアンモニウムビスルフ
ィド、トリメチルアミン、トリエチルアミン、n−ブチ
ルアミン、及びそれらの二種類以上の組合せが含まれる
が、それらに限定されるものではない。適当な無機塩基
には、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、ナトリウム
ビスルフィド、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水
酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、酸化ナトリウム、硫化ナトリウム、酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、ナトリウムフェ
ノキシド、バリウムフェノキシド、カルシウムフェノキ
シド、R 1 ONa、R1 SNa、(式中、R1 はC1
18アルキル基、又はそれらの二種類以上の組合せであ
る)、及びそれらの二種類以上の組合せが含まれるが、
それらに限定されるものではない。アルキルアミン触媒
は有用であるが、それらは他の触媒ほど有用であるとは
示されておらず、無機塩基が好ましい。なぜなら、無機
塩基は入手し易くコストが低いからである。無機塩基の
中で水酸化ナトリウムが好ましい。なぜなら、それは容
易に入手することができ、安価であるからである。
【0012】有機ポリスルフィドの製造で有用な触媒
は、アルコキシル化アルコール、アルコキシル化メルカ
プタン、及びそれらの二種類以上の組合せから選択され
たアルコキシル化化合物からなっていてもよい。
【0013】本発明で有用なアルコキシル化アルコール
は、一般式、R2 O[CH2 CH(R3)O]n Hを有す
る。式中、R2 は、アルキル基、アルキルアリール基、
アリール基、シクロアルキル基、及びアルケニル基から
なる群から選択されたC1 〜C20ヒドロカルビル基であ
る。好ましくはR2 は、C6 〜C18アルキル基である。
最も好ましくはR2 は、C10〜C16アルキル基である。
3 は、水素、C1 〜C16アルキル基及びC2 〜C16
ルケニル基からなる群から選択され、nは1〜約20、
好ましくは約2〜約12、最も好ましくは5〜10の数
である。一般にR3 は、0〜約16個の炭素原子を有す
ることができる。好ましくはR3 は、水素、C1 〜C3
アルキル基である。最も好ましくはR3 は水素である。
適当なアルコキシル化アルコールの例は、テルギトール
(TERGITOL)15−S−7であり、それはユニオン・カー
バイド社により製造され(Union Carbide Corporation)
市販されているエトキシル化アルコールで、式、R2
(CH2 CH2 O)7 H(式中、R2 は、11〜15個
の炭素原子を有する第二アルキル基であり、7は、エチ
レンオキシド単位の平均数である)を有する。別の例
は、同じ数のエチレンオキシド単位を有するエトキシル
化フェノールである。他の適当なアルコキシル化アルコ
ールも、ユニオン・カーバイド社から入手することがで
きる。
【0014】本発明で有用なアルコキシル化メルカプタ
ンは、一般式、R2 S[CH2 CH(R3)O]n H(式
中、R2 及びR3 は上で述べたものと同じである)を有
する。アルコキシル化メルカプタンの一例は、式、R2
S(CH2 CH2 O)7 H(式中、R2 は、主に第三ド
デシル基であり、7はエチレンオキシド単位の平均数で
ある)を有するエトキシル化メルカプタンである。この
エトキシル化メルカプタンは、オクラホマ州バルトレス
ビルのフィリップス・ぺトロリアム社(Phillips Petrol
eum Co.)から商標名アクア・クリーン(AQUA-CLEEN)IIと
して市販されている表面活性剤である。他の例は、同じ
数のエチレンオキシド単位を有するエトキシル化チオフ
ェノールである。他の適当なアルコキシル化メルカプタ
ンも、フィリップス・ぺトロリアム社から入手すること
ができる。
【0015】塩基対アルコキシル化アルコール、又はア
ルコキシル化メルカプタンの重量比は、その比がメルカ
プタンと硫黄との反応に対し触媒作用を及ぼす限り広く
変えることができるが、好ましくは約1:1〜約1:1
00、最も好ましくは約1:5〜約1:20で最も良い
結果が得られている。もし塩基の混合物を用いるなら
ば、重量比は、メルカプタンと硫黄との反応に触媒作用
を及ぼすどのような比にすることもできるが、各塩基に
対し1:1〜999:1の範囲にすることができる。
【0016】本発明で用いる触媒は、塩基及び(又は)
エトキシル化化合物の組合せを含むならば、上で述べた
比率で成分を適切に混合し、振盪又は撹拌のような適当
な混合手段を用いることにより作ることができる。その
調製は、その場で、即ちメルカプタンと硫黄とを含む媒
体中で触媒の成分を混合することにより行うこともでき
る。そのような触媒の調製は、米国特許第5,232,
623号明細書に記載されている。
【0017】ポリスルフィドは、式、RSHを有するメ
ルカプタンと元素状硫黄との、触媒による接触反応によ
り製造することができる。反応は、RSH+RSH+
( q−1)S→RSq R+H2 S(式中、各R及びq は
上で記載したものと同じである)として表すことができ
る。反応はどのような適当な反応容器で行ってもよい。
反応容器の選択は、当業者にとって好みの問題である。
【0018】式、RSHを有するどのようなメルカプタ
ンでも本発明で用いることができるが、現在好ましいメ
ルカプタンは、第三メルカプタンである。現在最も好ま
しいメルカプタンはt−ブチルメルカプタンである。
【0019】メルカプタンと元素状硫黄とを接触させる
条件は、有機ポリスルフィド化合物の生成を与える結果
になるどのような適当な条件でも良く、約20℃〜約2
50℃、好ましくは50℃〜150℃の範囲の温度を含
み、約10分〜約10時間、好ましくは30分間〜5時
間の時間にすることができる。圧力は約1気圧〜約30
気圧に広く変えることができ、約1気圧〜約3気圧が好
ましい。
【0020】一般に反応物の一方、メルカプタン又は硫
黄を、上に記載した触媒の存在下で他の反応物にゆっく
り添加する。添加した時、硫黄はその溶液に容易に溶解
する。溶液の混合及び(又は)周囲温度よりも高い温度
での操作は、反応速度を増大するであろう。硫黄の添加
量は、ポリスルフィド生成物の希望の硫黄含有量に依存
する。ポリスルフィド1分子当たり硫黄q の平均硫黄含
有量のためには、メルカプタン2モル当たり( q−1)
モルの硫黄を添加しなければならず、反応したメルカプ
タン2モル当たり1モルの硫化水素が放出される。しか
し、元素状硫黄1モル当たり好ましくは約0.5〜約1
0モル、一層好ましくは約1.0〜約5モル、最も好ま
しくは1.0〜2.0モルのメルカプタンを使用する。
メルカプタンに対する重量%で表わした触媒の量は、有
機ポリスルフィドの形成に対し触媒作用を及ぼすことが
できる%であり、0.001〜10%、好ましくは約
0.01〜3%、最も好ましくは0.05〜2%の範囲
にある。
【0021】上で述べた適当な条件下で希望の粗製ポリ
スルフィドを含む反応媒体を形成する。次にその粗製有
機ポリスルフィドを含む反応媒体を、蒸留による分解さ
れ易さが減少した安定な有機ポリスルフィドを生成する
のに有効な量の酸と接触させる。一般にその量は、触媒
として用いる塩基の約0.5〜約2.0当量、好ましく
は約0.75〜約1.5当量、一層好ましくは0.9〜
1.1当量の範囲にある。最も好ましくは、酸の量は、
反応が水性系になるかのように約7へ反応媒体のpHを
もっていく中和量即ち、触媒として用いる塩基の当量に
等しい量である。
【0022】反応媒体と酸との接触は、安定なポリスル
フィドを生ずるのに有効である条件、即ち、加熱中、又
は未反応メルカプタンの蒸留中、又はガス散布中、又は
反応媒体の蒸留中、有機ポリスルフィドの分解し易さを
減少することができるどのような条件下で行っても良
い。そのような条件は、上に記載したように、メルカプ
タンと元素状硫黄とを接触させるために用いる条件と同
じ条件にすることができる。
【0023】反応媒体と酸との接触は、残留硫化水素の
除去前に行うのが好ましいが、残留硫化水素除去直後に
行ってもよい。しかし、そのような接触は反応媒体を加
熱する前に行う。例えば、反応を蒸留して未反応メルカ
プタンを除去して次に窒素を散布する前に、反応媒体を
酸と接触させる。形成された残留硫化水素は、不活性ガ
スによる追い出し、又は真空ストリッピングにより、一
般に粗製有機ポリスルフィド生成物から除去される。不
活性ガスによる追い出しを用いる場合、好ましいガスは
窒素及び空気である。然る後、もし必要ならば、例えば
米国特許第5,206,439号及び第5,218,1
47号明細書に記載されているような既知の方法を用い
て、有機ポリスルフィド生成物を更に安定化することが
できる。
【0024】本発明で有用な酸は、その酸が安定な有機
ポリスルフィドを生成することができる限り、即ち、例
えば、上に記載した蒸留のような物理的処理中、有機ポ
リスルフィドの分解し易さを減少することができる限
り、どのような酸でも良い。一般に酸は有機酸、無機
酸、又はそれらの二種類以上の組合せにすることができ
る。酸は希釈酸水溶液にすることもできる。適当な酸の
例には、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、ギ酸、酢酸、三フ
ッ化酢酸、クエン酸、三塩化酢酸、p−トルエンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸、一つ以上のプロトンが、例え
ば金属で置換されている部分的に中和した酸、及びそれ
らの二種類以上の組合せが含まれるが、それらに限定さ
れるものではない。部分的に中和された酸の例には、硫
酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、酒石酸水
素カリウム、及びそれらの組合せが含まれるが、それら
に限定されるものではない。
【0025】酸処理した、又は安定な有機ポリスルフィ
ド化合物は、例えば蒸留のような当業者に知られた方法
により、精製、分離、回収、又はそれらの二つ以上の組
合せのような処理を更に行うことができる。然る後、も
し必要ならば、例えば、米国特許第5,206,439
号及び第5,218,147号明細書に記載されている
ような既知の方法を用いて、有機ポリスルフィド生成物
を更に安定化することができる。
【0026】本発明の方法は連続的に行うこともでき
る。例えば、本発明の触媒による方法でメルカプタンと
元素状硫黄との接触を、直列に接続した連続的撹拌タン
ク反応器、本発明の触媒を固体担体に担持して充填した
カラム又は塔、及び当業者の技術範囲内に容易に入る他
の連続的流れを用いることにより行うことができる。
【0027】有機ポリスルフィド化合物は、蒸留のよう
な当業者に知られた方法により精製及び(又は)回収す
ることができる。
【0028】次の実施例は、本発明の実施を更に例示す
るために与えられており、本発明の特許請求の範囲を限
定するものではない。
【0029】
【実施例】
例1 この例はジ−t−ブチルトリスルフィドの製造を例示す
る。サーモウエル、磁気撹拌棒、加圧平衡添加漏斗、フ
レア(flare)管に接続された出口管を頂部に有する凝縮
器を具えた500mlの三口フラスコに、0.15gの
50%NaOH水溶液、1.06gのテルギトール(Ter
gitol)15−S−7エトキシル化アルコール(ユニオン
・カーバイド社から市販されている)及び30.0gの
元素状硫黄(硫黄華)を添加した。添加漏斗に135.
3gのt−ブチルメルカプタンを入れた。メルカプタン
を少しずつ反応フラスコへ添加し、フラスコ中に充分な
液体が存在している時に、それを撹拌し、50℃に加熱
した。硫化水素が発生した。全てのメルカプタンを添加
した後、反応混合物を60℃に加熱し、その温度で45
分間保持した。この時点でのGC分析(20inch×1/8i
n 2%OV−101カラム、最初50℃、次に15℃/
分、注入口温度150℃、FID検出器)は、反応混合
物が69.3%のジ−t−ブチルトリスルフィド、1.
6%のジスルフィド、3.8%のテトラスルフィド、
0.1%のペンタスルフィド及び24.7%のt−ブチ
ルメルカプタンからなることを示していた。このこと
は、メルカプタンを除き、ポリスルフィド生成物だけに
ついては、92.0%のトリスルフィド、2.1%のジ
スルフィド、5.1%のテトラスルフィド、及び0.1
%のペンタスルフィドを意味している。
【0030】室温近くへ冷却した後、0.27gの硫酸
溶液(1重量部の濃H2 SO4 及び2部の水から作っ
た)を添加し、反応混合物を撹拌した。このH2 SO4
の量は、この手順で用いられるNaOHを中和するのに
丁度充分であった。添加漏斗及び凝縮器を取り外した。
反応フラスコを真空(減圧)蒸留のため真空ポンプへ接
続し、圧力を400トールへ減少させた。反応混合物を
140℃へ加熱し、400トールで140℃に2時間維
持した。未反応t−ブチルメルカプタンをリサイクルす
るため、トラップに収集した。次に圧力を上げて大気圧
に戻し、反応混合物にN2 を散布し、真空蒸留で除去さ
れなかった少量のt−ブチルメルカプタンを除去した。
2 散布中の温度は、最初120〜130℃(1時間)
で、後で100℃(1.5時間)にした。冷却後、反応
混合物を濾過し、89.5gの透明な黄色の液体を与え
た。上で述べたように、GC分析は、液体が92.1%
のジ−t−ブチルトリスルフィド、2.1%のジスルフ
ィド、5.4%のテトラスルフィド、0.1%のペンタ
スルフィド、及び微量(0.017%)のt−ブチルメ
ルカプタンからなることを示していた。
【0031】これらのGC結果と上で与えたものとを比
較すると、H2 SO4 添加、真空蒸留、及びガス散布を
行った後、t−ブチルメルカプタンの損失を除き、生成
物に変化がないことが判る。鉱油中に生成物を5%入れ
た溶液を用いて100℃で3時間銅腐食試験を行うと、
生成物が腐食性でないことを示す1b等級(ASTM試
験法D130)を与える結果になった。
【0032】例2 この例は、異なった量の触媒成分及び硫黄を用いた本発
明の方法を例示する。実験は例1に記載したものと同様
に行った。但し、テルギトール15−S−7の量を1.
06gから0.80gに減少し、硫黄を30.0gから
27.0gに減少させた。最終生成物は、84.2gの
透明な黄色の液体からなっていた。GC分析は、最終生
成物が91.0%のジ−t−ブチルトリスルフィド、
2.6%のジ−t−ブチルジスルフィド、5.7%のジ
−t−ブチルテトラスルフィド、及び0.1%のペンタ
スルフィドからなることを示し、その結果は例1のもの
と実質的に同じであった。しかし、例2は、例1の方が
僅かに一層良好な結果を与えているので、一層多くのテ
ルギトール15−S−7を使用することを示唆してい
る。
【0033】例3 この例は、酸を用いずに有機ポリスルフィドを製造する
ことを例示する比較例である。実験は例1に記載したも
のと同様に行った。但し、33.0gの硫黄を用い、6
0℃で0.5時間加熱後、真空蒸留前にH2 SO4 溶液
を添加しなかった。真空蒸留は60℃で25トールで行
った。GC分析を1時間毎に行った。GC分析を次の表
Iに示す。
【0034】
【表1】 表I 真空蒸留 GCによる重量% 時間 ジスル トリスル テトラスル ペンタスル メルカプ フィド フィド フィド フィド タン 0 1.6 61.0 6.1 0.1 30.8 1 6.7 85.1 5.3 0.2 2.4 2 8.5 82.9 6.3 0.3 1.6 3 8.7 82.3 6.5 0.3 0.6
【0035】表Iの結果は、生成物混合物が時間と共に
変化したことを示し、最終混合物は、例1に示した結果
と比較して、NaOHを中和するのにH2 SO4 を用い
なかった場合、トリスルフィドが少なく、ジスルフィド
が多くなったことを示している。これらの結果は、H2
SO4 処理を用いずに製造したt−ブチルトリスルフィ
ドは、一層低い温度(例2では60℃、例1では140
℃)でも蒸留中分解し易いことも示している。
【0036】例4 これは比較例である。実験を、例1に記載したものと同
様に行った。但し、33.0gの硫黄を用い、70℃で
1時間加熱した後、真空蒸留前にH2 SO4 添加しなか
った。真空蒸留は70℃で100トールで行った。GC
分析を1時間毎に行った。結果を表llに示す。
【0037】
【表2】 表II 真空蒸留 GCによる重量% 時間 ジスル トリスル テトラスル ペンタスル メルカプ フィド フィド フィド フィド タン 0 1.4 66.1 5.9 0.1 26.0 1 5.0 84.0 5.7 0.1 4.6 2 7.3 82.6 6.7 0.1 2.9 3 9.5 78.7 8.9 0.2 1.5
【0038】表Iに示した結果と同様に、NaOHを中
和するのにH2 SO4 を用いなかった場合、トリスルフ
ィドの重量%は時間が長くなると共に減少し、例1及び
例2で示した本発明の実験から得られたものよりも遥か
に低くなった。
【0039】上記例に示した結果は、本発明が目的を達
成するのによく適合し、それに固有のものと同様、言及
した目的及び利点を達成することを明確に示している。
当業者により修正を行うことができるが、そのような修
正は開示及び特許請求の範囲により規定された本発明の
本質内に入るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 31/02 B01J 31/02 X 101 101X 102 102X 103 103X C07C 319/24 C07C 319/24 321/18 321/18 321/20 321/20 321/22 321/22 321/28 321/28 321/30 321/30 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒の存在下でメルカプタンと元素状硫
    黄とを、粗製有機ポリスルフィドを含有する反応媒体を
    生ずるのに充分な条件下で接触させ、然る後、前記反応
    媒体と酸とを接触させることからなり、然も前記触媒が
    塩基であり、前記メルカプタン、前記硫黄、前記触媒が
    夫々前記粗製有機ポリスルフィドを生ずるのに有効な量
    で存在する、有機ポリスルフィド化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリスルフィドが式、R−Sq −R(式
    中、各Rは、前記ポリスルフィドの1分子当たり1〜約
    30個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であり、q
    は2〜約10の数である)の式を有する、請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 各Rが、1〜約20個の炭素原子を有す
    るヒドロカルビル基であり、q が2〜8の数である、請
    求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ヒドロカルビル基がポリスルフィド1分
    子当たり2〜15個の炭素原子を有し、q が3〜5の数
    である、請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 有機ポリスルフィドが第三(三級)ポリ
    スルフィドである、請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 第三ポリスルフィドが、t−ブチルトリ
    スルフィドである、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 メルカプタンが式、RSHを有し、Rが
    1〜約30個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であ
    る、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 メルカプタンが第三メルカプタンであ
    る、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 第三メルカプタンが、t−ブチルメルカ
    プタンである、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 触媒が、無機又は有機塩基、アルコキ
    シル化化合物、又はそれらの化合物の二種類以上の組合
    せの化合物である、請求項1〜9のいずれか1項に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 触媒が、水酸化テトラメチルアンモニ
    ウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラ
    プロピルアンモニウム、テトラメチルアンモニウムビス
    ルフィド、テトラエチルアンモニウムビスルフィド、水
    酸化リチウム、水酸化ナトリウム、ナトリウムビスルフ
    ィド、水酸化カリウム、カリウムビスルフィド、水酸化
    カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウ
    ム、炭酸ナトリウム、硫化ナトリウム、酸化ナトリウ
    ム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウ
    ム、ナトリウムフェノキシド、バリウムフェノキシド、
    カルシウムフェノキシド、R1 ONa又はR1 SNa、
    (式中、R1 はC1 〜C18アルキル基である)である塩
    基、又は前記塩基の二種類以上の組合せの塩基である、
    請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 触媒が水酸化ナトリウムである、請求
    項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 触媒が、アルコキシル化メルカプタ
    ン、アルコキシル化アルコール、又はそれらアルコキシ
    ル化化合物の二種類以上の組合せであるアルコキシル化
    化合物からなる、請求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 触媒が、アルコキシル化メルカプタン
    又はアルコキシル化アルコールであるアルコキシル化化
    合物と、前記塩基との混合物である、請求項10に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 アルコキシル化化合物が、式、R2
    (CH2 CH2 O) 7 H(式中、R2 は、11〜15個
    の炭素原子を有する第二アルキル基であり、7は、エチ
    レンオキシド単位の平均数である)を有する、請求項1
    3又は14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 触媒が、水酸化ナトリウムとエトキシ
    ル化アルコールとの混合物である、請求項14又は15
    に記載の方法。
  17. 【請求項17】 酸が、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、ギ
    酸、酢酸、三フッ化酢酸、クエン酸、三塩化酢酸、p−
    トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、部分的に中和
    した酸、又は前記酸の二種類以上の組合せである、請求
    項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 【請求項18】 酸が硫酸である、請求項17に記載の
    方法。
  19. 【請求項19】 酸の量が、触媒の約0.5〜約2当量
    である、請求項1〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 酸の量が、触媒の約0.9〜約1.1
    当量である、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 酸の量が、触媒の当量に等しい、請求
    項20に記載の方法。
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