JPH08231287A - 複合炭素繊維の製造方法 - Google Patents
複合炭素繊維の製造方法Info
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- JPH08231287A JPH08231287A JP3847195A JP3847195A JPH08231287A JP H08231287 A JPH08231287 A JP H08231287A JP 3847195 A JP3847195 A JP 3847195A JP 3847195 A JP3847195 A JP 3847195A JP H08231287 A JPH08231287 A JP H08231287A
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- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
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- C04B41/50—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
- C04B41/5053—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials non-oxide ceramics
- C04B41/5057—Carbides
- C04B41/5059—Silicon carbide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐酸化性の向上した複合炭素繊維を、炭素繊
維の長短に拘らず製造することができると共に、製造コ
ストの低減化をも図ることのできること。 【構成】 100〜600℃に加熱した炭素繊維の表面
に、シラン誘導体を原料ガスとするプラズマ気相合成法
により非結晶性の炭化けい素を成膜した。
維の長短に拘らず製造することができると共に、製造コ
ストの低減化をも図ることのできること。 【構成】 100〜600℃に加熱した炭素繊維の表面
に、シラン誘導体を原料ガスとするプラズマ気相合成法
により非結晶性の炭化けい素を成膜した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば航空宇宙材料と
して好適に実施できる、炭素繊維(黒鉛繊維も含む、以
下同じ)の表面に非結晶性の炭化けい素(SiC)を被
覆した複合炭素繊維の製造方法に関する。
して好適に実施できる、炭素繊維(黒鉛繊維も含む、以
下同じ)の表面に非結晶性の炭化けい素(SiC)を被
覆した複合炭素繊維の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複合炭素繊維として特開
昭58−70770号公報に開示されたものがある。こ
の複合炭素繊維は、プラズマ気相合成法(CVD法)に
より炭素繊維の表面を非結晶性のSiCで被覆したもの
である。
昭58−70770号公報に開示されたものがある。こ
の複合炭素繊維は、プラズマ気相合成法(CVD法)に
より炭素繊維の表面を非結晶性のSiCで被覆したもの
である。
【0003】また、この種の複合炭素繊維の従来の製造
方法として、特開平3−275579号公報に開示され
た第1方法と、特開平4−254486号に開示された
第2方法とがある。
方法として、特開平3−275579号公報に開示され
た第1方法と、特開平4−254486号に開示された
第2方法とがある。
【0004】第1方法は、黒鉛などのような耐熱性のす
ぐれた基板の表面に、オルガノシロキサンを塗布して、
このオルガノシロキサンを基板内に均一に浸透させた
後、1〜100Torr下で、1100〜1500℃に
加熱して炭化けい素被覆膜を形成するものである。
ぐれた基板の表面に、オルガノシロキサンを塗布して、
このオルガノシロキサンを基板内に均一に浸透させた
後、1〜100Torr下で、1100〜1500℃に
加熱して炭化けい素被覆膜を形成するものである。
【0005】また第2方法は、炭素又はセラミックスの
マトリクス中に強化材とし炭素繊維を含む炭素繊維強化
複合材料の表面に、CVD法により耐酸化性被覆層を形
成する方法であって、SiCl4 やSiH4 等のけい素
を供給し得るガスと水素ガスとを含む原料ガスを用い6
00〜1300℃の温度と300Torr以下の圧力で
第1段階の合成処理を行い、次にけい素を供給し得るガ
スと炭化水素ガスと水素ガスとを含む原料ガスを用い1
200〜1800℃の温度と10〜700Torrの圧
力で第2段階の合成処理を行なうものである。
マトリクス中に強化材とし炭素繊維を含む炭素繊維強化
複合材料の表面に、CVD法により耐酸化性被覆層を形
成する方法であって、SiCl4 やSiH4 等のけい素
を供給し得るガスと水素ガスとを含む原料ガスを用い6
00〜1300℃の温度と300Torr以下の圧力で
第1段階の合成処理を行い、次にけい素を供給し得るガ
スと炭化水素ガスと水素ガスとを含む原料ガスを用い1
200〜1800℃の温度と10〜700Torrの圧
力で第2段階の合成処理を行なうものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
58−70770号公報の複合炭素繊維は、その公報中
に「アモルファス状態のセラミック層を被覆するには、
CVD法、プラズマCVD法、イオンプレーティング
法、スパッタリング法いずれでも可能であるが、セラミ
ック層との熱膨脹率の差がある場合は低温で被覆する方
が望ましい」(公報第2頁右上欄第3行乃至第7行)と
の記載があるだけで、詳細な製造条件の開示は勿論のこ
とその示唆すらもされていない。
58−70770号公報の複合炭素繊維は、その公報中
に「アモルファス状態のセラミック層を被覆するには、
CVD法、プラズマCVD法、イオンプレーティング
法、スパッタリング法いずれでも可能であるが、セラミ
ック層との熱膨脹率の差がある場合は低温で被覆する方
が望ましい」(公報第2頁右上欄第3行乃至第7行)と
の記載があるだけで、詳細な製造条件の開示は勿論のこ
とその示唆すらもされていない。
【0007】また、従来の複合炭素繊維の製造方法の
内、第1方法は、1100℃以上の高温処理を必要とし
ているため短繊維には不向きであるばかりでなく、コス
ト高になり、他方第2方法は、最終的に1200℃以上
でCVDを行なうため、CVD工程を2段階に分けて行
っており、この結果製造工程が複雑となるという課題を
有している。
内、第1方法は、1100℃以上の高温処理を必要とし
ているため短繊維には不向きであるばかりでなく、コス
ト高になり、他方第2方法は、最終的に1200℃以上
でCVDを行なうため、CVD工程を2段階に分けて行
っており、この結果製造工程が複雑となるという課題を
有している。
【0008】本発明は、前記した課題を解決すべくなさ
れたものであり、その目的は耐酸化性の向上した複合炭
素繊維を、炭素繊維の長短に拘らず製造することができ
ると共に、製造コストの低減化をも図ることのできる複
合炭素繊維の製造方法を提供するにある。
れたものであり、その目的は耐酸化性の向上した複合炭
素繊維を、炭素繊維の長短に拘らず製造することができ
ると共に、製造コストの低減化をも図ることのできる複
合炭素繊維の製造方法を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため請求項1記載の発明は、100〜600℃に加熱し
た炭素繊維の表面に、シラン誘導体を原料ガスとするプ
ラズマ気相合成法により非結晶性の炭化けい素を成膜し
たことを特徴としている。
ため請求項1記載の発明は、100〜600℃に加熱し
た炭素繊維の表面に、シラン誘導体を原料ガスとするプ
ラズマ気相合成法により非結晶性の炭化けい素を成膜し
たことを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の複合炭素繊維の製造方法であって、前記シラン誘導
体が、テトラメチルシラン、あるいはヘキサメチルジシ
ランであることを特徴としている。
載の複合炭素繊維の製造方法であって、前記シラン誘導
体が、テトラメチルシラン、あるいはヘキサメチルジシ
ランであることを特徴としている。
【0011】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載の複合炭素繊維の製造方法であって、前記プ
ラズマ気相合成法が、マイクロ波放電プラズマ、RF放
電プラズマ、リモートプラズマ、直流放電プラズマの内
のいずれか一つのプラズマ発生法を採用した気相合成法
であることを特徴としている。
又は2記載の複合炭素繊維の製造方法であって、前記プ
ラズマ気相合成法が、マイクロ波放電プラズマ、RF放
電プラズマ、リモートプラズマ、直流放電プラズマの内
のいずれか一つのプラズマ発生法を採用した気相合成法
であることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1乃至3記載の複合炭素繊維の製造方法
は、以上のように構成されているので次の作用を奏す
る。
は、以上のように構成されているので次の作用を奏す
る。
【0013】すなわち、請求項1記載の発明は、100
0℃以上の高温処理を必要としないため、耐酸化性の向
上した複合炭素繊維を炭素繊維の長短に拘らず製造する
ことができると共に、簡略化した製造工程で容易に製造
することができる。
0℃以上の高温処理を必要としないため、耐酸化性の向
上した複合炭素繊維を炭素繊維の長短に拘らず製造する
ことができると共に、簡略化した製造工程で容易に製造
することができる。
【0014】また、この製造方法で得られた複合炭素繊
維は、非結晶性の炭化けい素と炭素繊維の良好な密着性
が得られると共に前記炭化けい素が酸素を遮断して高温
使用時における炭素繊維の耐酸化性を向上させることが
できる。
維は、非結晶性の炭化けい素と炭素繊維の良好な密着性
が得られると共に前記炭化けい素が酸素を遮断して高温
使用時における炭素繊維の耐酸化性を向上させることが
できる。
【0015】さらに、この炭素繊維を被覆する非結晶性
の炭化けい素は、1000℃以上の熱処理により結晶化
する特性を有しており、複合材の作成過程で例えば焼結
工程における1000℃以上の熱処理によって結晶質に
変化する。
の炭化けい素は、1000℃以上の熱処理により結晶化
する特性を有しており、複合材の作成過程で例えば焼結
工程における1000℃以上の熱処理によって結晶質に
変化する。
【0016】この製造方法に用いる炭素繊維は、PAN
系、ピッチ系、気相成長系など特に限定されるものでは
ないが、高い強度や高い弾性率を持つものが望ましい。
また、これらの繊維の性状は長繊維であっても短繊維で
あっても何等差し支えはない。炭素繊維の長さ、直径は
複合系の用途にあわせて適宜に選択可能である。
系、ピッチ系、気相成長系など特に限定されるものでは
ないが、高い強度や高い弾性率を持つものが望ましい。
また、これらの繊維の性状は長繊維であっても短繊維で
あっても何等差し支えはない。炭素繊維の長さ、直径は
複合系の用途にあわせて適宜に選択可能である。
【0017】またここで炭素繊維とは黒鉛繊維をも含ん
だ概念として用いている。
だ概念として用いている。
【0018】気相合成法に用いられるプラズマは、気体
の雰囲気温度に対し電離した電子の温度が非常に高い状
態の不平衡プラズマを用いる。
の雰囲気温度に対し電離した電子の温度が非常に高い状
態の不平衡プラズマを用いる。
【0019】気相合成法に用いられる原料ガスは、テト
ラメチルシラン(TMS)、ヘキサメチルジシラン(H
MDS)等のシラン誘導体である。
ラメチルシラン(TMS)、ヘキサメチルジシラン(H
MDS)等のシラン誘導体である。
【0020】そして合成に必要な高反応性のラジカル分
子は、原料分子を不平衡プラズマに接触させることによ
り得られる。このとき、原料分子は、プラズマ発生源か
ら拡散してきた不平衡プラズマに接触させるように供給
しても、発生部に直接供給してもよい。
子は、原料分子を不平衡プラズマに接触させることによ
り得られる。このとき、原料分子は、プラズマ発生源か
ら拡散してきた不平衡プラズマに接触させるように供給
しても、発生部に直接供給してもよい。
【0021】原料ガスをプラズマによって分解して得ら
れる高反応性のラジカル分子は、減圧下、100〜60
0℃に加熱した炭素繊維表面に付着し高分子化及び堆積
して非結晶性の炭化けい素を成膜する。このとき成膜速
度は、炭素繊維の加熱温度で異なり、例えば約200℃
が2nm/min程度であることから、非結晶性の炭化
けい素の膜厚は、反応時間により制御することができ
る。
れる高反応性のラジカル分子は、減圧下、100〜60
0℃に加熱した炭素繊維表面に付着し高分子化及び堆積
して非結晶性の炭化けい素を成膜する。このとき成膜速
度は、炭素繊維の加熱温度で異なり、例えば約200℃
が2nm/min程度であることから、非結晶性の炭化
けい素の膜厚は、反応時間により制御することができ
る。
【0022】この気相合成は、不平衡プラズマを発生さ
せる装置によっても相違するが、数ミリTorrから数
百Torrの範囲内の減圧下で行なうことが望ましく、
圧力が高すぎても低すぎてもグロー放電を得るのが困難
になる。
せる装置によっても相違するが、数ミリTorrから数
百Torrの範囲内の減圧下で行なうことが望ましく、
圧力が高すぎても低すぎてもグロー放電を得るのが困難
になる。
【0023】このとき、プラズマ密度としては108 個
/cm3 以上、好ましくは109 〜1012個/cm3 で
あり、電子温度は数eVであることが望ましい。
/cm3 以上、好ましくは109 〜1012個/cm3 で
あり、電子温度は数eVであることが望ましい。
【0024】さらに、気相合成を行なうときの炭素繊維
の温度を100〜600℃としたのは、100℃未満で
は炭化けい素の成膜速度が非常に遅く、600℃を越え
るとシラン誘導体のメチル基が分解して炭化けい素の成
膜中への残留量が減り、この結果炭化けい素が結晶質に
変化して非結晶質が得られないと共に、無駄なエネルギ
ーを使うことになるからである。
の温度を100〜600℃としたのは、100℃未満で
は炭化けい素の成膜速度が非常に遅く、600℃を越え
るとシラン誘導体のメチル基が分解して炭化けい素の成
膜中への残留量が減り、この結果炭化けい素が結晶質に
変化して非結晶質が得られないと共に、無駄なエネルギ
ーを使うことになるからである。
【0025】また、請求項2記載の発明は、シラン誘導
体として、テトラメチルシランあるいはヘキサメチルジ
シランを用いているので、容易に気化させることができ
ると共に、不平衡プラズマに接触させることにより気相
合成に必要な高反応性のラジカル分子を容易に反応系中
に得ることができる。
体として、テトラメチルシランあるいはヘキサメチルジ
シランを用いているので、容易に気化させることができ
ると共に、不平衡プラズマに接触させることにより気相
合成に必要な高反応性のラジカル分子を容易に反応系中
に得ることができる。
【0026】原料ガスの希釈ガスとしては、水素、アル
ゴン又は不活性ガスを用いることが可能であるが、水素
を用いることが望ましい。希釈は必須ではないが、原料
ガスの供給量をコントロールする事が容易となる。
ゴン又は不活性ガスを用いることが可能であるが、水素
を用いることが望ましい。希釈は必須ではないが、原料
ガスの供給量をコントロールする事が容易となる。
【0027】さらに、請求項3記載の発明は、採用する
プラズマ気相合成法の相違により、次の作用を奏する。
プラズマ気相合成法の相違により、次の作用を奏する。
【0028】マイクロ波放電プラズマ気相合成法は、プ
ラズマの発生法として定在波法、サイクロトロン法、E
CR法、ヘリコン波法、あるいはスタブ放電法等があ
り、合成に必要な不平衡プラズマを、発生法及びマイク
ロ波の周波数に関係なく生成できる。
ラズマの発生法として定在波法、サイクロトロン法、E
CR法、ヘリコン波法、あるいはスタブ放電法等があ
り、合成に必要な不平衡プラズマを、発生法及びマイク
ロ波の周波数に関係なく生成できる。
【0029】このときの反応容器内圧力は、数mTor
rから数百Torrが好ましく、これよりも圧力が高す
ぎても低すぎてもグロー放電を得るのが困難になる。
rから数百Torrが好ましく、これよりも圧力が高す
ぎても低すぎてもグロー放電を得るのが困難になる。
【0030】このマイクロ波放電プラズマを用いること
で、幅広い圧力で高密度なプラズマが得られ、成膜の厚
さや質を幅広くコントロールすることが可能である。
で、幅広い圧力で高密度なプラズマが得られ、成膜の厚
さや質を幅広くコントロールすることが可能である。
【0031】RF放電プラズマ気相合成法は、プラズマ
の発生法として電界法あるいは磁界法等があり、合成に
必要な不平衡プラズマを、発生法及びRF周波数に関係
なく生成できる。
の発生法として電界法あるいは磁界法等があり、合成に
必要な不平衡プラズマを、発生法及びRF周波数に関係
なく生成できる。
【0032】このときの反応容器内の圧力は、数十mT
orrから数十Torrが好ましく、これよりも圧力が
高いとRF放電でプラズマを得るのが困難になり、低い
と成膜速度が遅くなる。
orrから数十Torrが好ましく、これよりも圧力が
高いとRF放電でプラズマを得るのが困難になり、低い
と成膜速度が遅くなる。
【0033】このRF放電プラズマを用いることで、プ
ラズマ密度の高い放電が得られ、生成速度の早い膜が得
られる。
ラズマ密度の高い放電が得られ、生成速度の早い膜が得
られる。
【0034】また、リモートプラズマ気相合成法は、ラ
ジカル分子によって生成した気相合成膜にプラズマによ
って電離した気体分子が衝突して膜生成を阻害したり、
生成した膜を剥がしたりすることのないように、ラジカ
ル分子だけを取出して成膜する方法である。このため、
リモートプラズマを得るための装置としては、放電管内
の反応部にラジカル分子を移動させる気体の流れを持
ち、プラズマが反応部に流入しないように十分な距離を
持つか、プラズマトラップを持つ装置等を用いる。
ジカル分子によって生成した気相合成膜にプラズマによ
って電離した気体分子が衝突して膜生成を阻害したり、
生成した膜を剥がしたりすることのないように、ラジカ
ル分子だけを取出して成膜する方法である。このため、
リモートプラズマを得るための装置としては、放電管内
の反応部にラジカル分子を移動させる気体の流れを持
ち、プラズマが反応部に流入しないように十分な距離を
持つか、プラズマトラップを持つ装置等を用いる。
【0035】リモートプラズマ気相合成法は、プラズマ
の発生法として熱フィラメント法、RFプラズマ法、マ
イクロ波プラズマ法、あるいはECRプラズマ法等があ
り、合成に必要な不平衡プラズマを、発生法及び用いる
周波数に関係なく生成できる。
の発生法として熱フィラメント法、RFプラズマ法、マ
イクロ波プラズマ法、あるいはECRプラズマ法等があ
り、合成に必要な不平衡プラズマを、発生法及び用いる
周波数に関係なく生成できる。
【0036】このときの反応容器内の圧力は、数mTo
rrから数百Torrが好ましく、これよりも圧力が高
すぎても低すぎてもグロー放電を得ることが困難にな
る。
rrから数百Torrが好ましく、これよりも圧力が高
すぎても低すぎてもグロー放電を得ることが困難にな
る。
【0037】このリモートプラズマを用いることによ
り、非結晶性の炭化けい素の成膜速度が早く均一な成膜
が得られる。
り、非結晶性の炭化けい素の成膜速度が早く均一な成膜
が得られる。
【0038】さらに直流放電プラズマ気相合成法は、プ
ラズマの発生法として熱フィラメント法、熱陰極放電プ
ラズマ、あるいは冷陰極放電プラズマ法等があり、合成
に必要な不平衡プラズマを発生法に関係なく生成でき
る。
ラズマの発生法として熱フィラメント法、熱陰極放電プ
ラズマ、あるいは冷陰極放電プラズマ法等があり、合成
に必要な不平衡プラズマを発生法に関係なく生成でき
る。
【0039】このときの反応容器の圧力は、数mTor
rから数百Torrが好ましく、これよりも圧力が高す
ぎても低すぎても直流放電プラズマを得ることが困難に
なる。
rから数百Torrが好ましく、これよりも圧力が高す
ぎても低すぎても直流放電プラズマを得ることが困難に
なる。
【0040】この直流放電プラズマを用いることで、圧
力の低いプラズマ放電が得られ、生成膜表面が均一なき
れいな膜が得られる。
力の低いプラズマ放電が得られ、生成膜表面が均一なき
れいな膜が得られる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
明する。
【0042】マイクロ波放電プラズマ気相合成法;図1
に示すマイクロ波放電プラズマ装置1は、ステンレス
(SUS)製の反応容器2と、この反応容器2に連通さ
せて設けたガラス製の放電管3と、この放電管3を直交
方向に透通させて設けた導波管5と、この導波管5の端
部に設けられ導波管5内にマイクロ波を発生させるサイ
クロトロン6と、反応容器2に設けられた繊維加熱用電
源4とから大略構成されている。
に示すマイクロ波放電プラズマ装置1は、ステンレス
(SUS)製の反応容器2と、この反応容器2に連通さ
せて設けたガラス製の放電管3と、この放電管3を直交
方向に透通させて設けた導波管5と、この導波管5の端
部に設けられ導波管5内にマイクロ波を発生させるサイ
クロトロン6と、反応容器2に設けられた繊維加熱用電
源4とから大略構成されている。
【0043】反応容器2は、その側部に形成された吸入
口2aが図外の真空装置に連通して内部が減圧状態に保
たれるようになっている。
口2aが図外の真空装置に連通して内部が減圧状態に保
たれるようになっている。
【0044】また、放電管3は、その下端部となる導波
管5への透通部分がプラズマ発生部3bとなっており、
上端開口部3aから導入された原料ガス(水素(H2 )
+ヘキサメチルジシラン(HMDS)混合ガス)をプラ
ズマ発生部3bでプラズマに接触させて高反応性のラジ
カル分子が得られ、このラジカル分子を反応容器2内へ
供給するように取付けられている。
管5への透通部分がプラズマ発生部3bとなっており、
上端開口部3aから導入された原料ガス(水素(H2 )
+ヘキサメチルジシラン(HMDS)混合ガス)をプラ
ズマ発生部3bでプラズマに接触させて高反応性のラジ
カル分子が得られ、このラジカル分子を反応容器2内へ
供給するように取付けられている。
【0045】さらに、繊維加熱用電源4は、その電極4
a、4bが反応容器2内へ延長して設けられており、電
極4a、4b間にセットされた炭素繊維Cを通電加熱で
きるように取付けられている。
a、4bが反応容器2内へ延長して設けられており、電
極4a、4b間にセットされた炭素繊維Cを通電加熱で
きるように取付けられている。
【0046】そしてこの装置1では、反応容器2に供給
された高反応性ラジカル分子が加熱された炭素繊維Cの
表面に付着して高分子化及び堆積し、非結晶性の炭化け
い素を成膜した複合炭素繊維を製造することができる。
された高反応性ラジカル分子が加熱された炭素繊維Cの
表面に付着して高分子化及び堆積し、非結晶性の炭化け
い素を成膜した複合炭素繊維を製造することができる。
【0047】なお、図1中、符号7は整合器であり、符
号5aは導波管5の可動終端である。
号5aは導波管5の可動終端である。
【0048】この装置1を用いて次の条件下で気相合成
を行った。
を行った。
【0049】プラズマは、定在波法により、サイクロト
ロン6で発信された2.45GHzのマイクロ波を導波
管5で放電管3に導き、定在波によってプラズマを得
た。
ロン6で発信された2.45GHzのマイクロ波を導波
管5で放電管3に導き、定在波によってプラズマを得
た。
【0050】炭素繊維Cは、長繊維のピッチ系炭素繊維
(XN40:日本石油株式会社製)を用い、この装置1
の中心軸を通るようにして電極4a,4b間にセットし
た。
(XN40:日本石油株式会社製)を用い、この装置1
の中心軸を通るようにして電極4a,4b間にセットし
た。
【0051】原料ガスは、水素(H2 )とヘキサメチル
ジシラン(HMDS)との混合ガスを用いた。ヘキサメ
チルジシラン(HMDS)は室温で液体の為、リザーバ
ータンクで気化させたガスを放電管3にフローコントロ
ラーを通して導入した。
ジシラン(HMDS)との混合ガスを用いた。ヘキサメ
チルジシラン(HMDS)は室温で液体の為、リザーバ
ータンクで気化させたガスを放電管3にフローコントロ
ラーを通して導入した。
【0052】印加したマイクロ波電力は、500Wで、
50HzでON,OFFして用いた。
50HzでON,OFFして用いた。
【0053】反応時間:30min. ヘキサメチルジシラン(HMDS)の分圧:100mT
orr 水素(H2 )の分圧:5Torr プラズマ密度:1012個/cm3 電子温度:7.5eV 以上の条件を共通として炭素繊維Cを、300℃(実施
例1)、600℃(実施例2)、900℃(比較例
1)、又は1500℃(比較例2)になるように通電加
熱して合成し、各加熱条件毎の複合炭素繊維を得た。
orr 水素(H2 )の分圧:5Torr プラズマ密度:1012個/cm3 電子温度:7.5eV 以上の条件を共通として炭素繊維Cを、300℃(実施
例1)、600℃(実施例2)、900℃(比較例
1)、又は1500℃(比較例2)になるように通電加
熱して合成し、各加熱条件毎の複合炭素繊維を得た。
【0054】RF放電プラズマ気相合成法;図2(a)
に示すRF放電プラズマ装置10は、ガラス製の放電管
3と、この放電管3の外側に巻回されて設けられたRF
コイル11と、放電管3に設けられた繊維加熱用電源4
とから大略構成されている。
に示すRF放電プラズマ装置10は、ガラス製の放電管
3と、この放電管3の外側に巻回されて設けられたRF
コイル11と、放電管3に設けられた繊維加熱用電源4
とから大略構成されている。
【0055】放電管3は、反応容器となる大径部3b
と、この大径部3bの両側にそれぞれ小径に形成された
原料ガス導入口3a、及び吸入口3cとを有して構成さ
れており、原料ガス導入口3aにはヘキサメチルジシラ
ン(HMDS)ガスの導入細管13が設けられると共
に、吸入口3cを図外の真空装置に連通させて大径部3
bの内部を減圧状態に保持するようになっている。
と、この大径部3bの両側にそれぞれ小径に形成された
原料ガス導入口3a、及び吸入口3cとを有して構成さ
れており、原料ガス導入口3aにはヘキサメチルジシラ
ン(HMDS)ガスの導入細管13が設けられると共
に、吸入口3cを図外の真空装置に連通させて大径部3
bの内部を減圧状態に保持するようになっている。
【0056】また、RFコイル11は、放電管3の大径
部3bを巻回するように設けられており、電源12をO
Nすることにより所定の周波数で電力が印加されてプラ
ズマを発生するようになっている。
部3bを巻回するように設けられており、電源12をO
Nすることにより所定の周波数で電力が印加されてプラ
ズマを発生するようになっている。
【0057】さらに、繊維加熱用電源4は、その電極4
a,4bが放電管3の大径部3b内へ延長して設けられ
ており、電極4a,4b間にセットされた炭素繊維Cを
通電加熱できるように取付けられている。
a,4bが放電管3の大径部3b内へ延長して設けられ
ており、電極4a,4b間にセットされた炭素繊維Cを
通電加熱できるように取付けられている。
【0058】そして、この装置10では、放電管3の大
径部3bに、原料ガス導入管3a及び導入細管13を介
して希釈用ガスとしての水素(H2 )とヘキサメチルジ
シラン(HMDS)ガスとの混合ガスが放電管3の大径
部3bに供給されるようになっており、供給された混合
ガスがRFコイル11により発生するプラズマに接触し
て高反応性のラジカル分子が得られると共に、このラジ
カル分子が加熱された炭素繊維Cの表面に付着して高分
子化及び堆積し、非結晶性の炭化けい素を成膜した複合
炭素繊維を製造することができる。
径部3bに、原料ガス導入管3a及び導入細管13を介
して希釈用ガスとしての水素(H2 )とヘキサメチルジ
シラン(HMDS)ガスとの混合ガスが放電管3の大径
部3bに供給されるようになっており、供給された混合
ガスがRFコイル11により発生するプラズマに接触し
て高反応性のラジカル分子が得られると共に、このラジ
カル分子が加熱された炭素繊維Cの表面に付着して高分
子化及び堆積し、非結晶性の炭化けい素を成膜した複合
炭素繊維を製造することができる。
【0059】この装置10を用いて次の条件下で気相合
成を行った。
成を行った。
【0060】プラズマは、RFコイル11に13.56
MHzの周波数で電力を印加することによって得た。
MHzの周波数で電力を印加することによって得た。
【0061】炭素繊維Cは、長繊維のピッチ系炭素繊維
(XN40:日本石油株式会社製)を用い、この装置1
0の中心軸を通るようにして電極4a,4b間にセット
した。
(XN40:日本石油株式会社製)を用い、この装置1
0の中心軸を通るようにして電極4a,4b間にセット
した。
【0062】原料ガスは、水素(H2 )とヘキサメチル
ジシラン(HMDS)との混合ガスを用い、ヘキサメチ
ルジシラン(HMDS)は、リザーバタンクで気化され
た。 コイル印加電力:100W 反応時間:30min. ヘキサメチルジシラン(HMDS)の分圧:100mT
orr 水素(H2 )の分圧:5Torr プラズマ密度:1012個/cm3 電子温度:8eV 以上の条件を共通として炭素繊維Cを、300℃(実施
例3)、600℃(実施例4)、又は900℃(比較例
3)になるように通電加熱して合成し、各加熱条件毎の
複合炭素繊維を得た。
ジシラン(HMDS)との混合ガスを用い、ヘキサメチ
ルジシラン(HMDS)は、リザーバタンクで気化され
た。 コイル印加電力:100W 反応時間:30min. ヘキサメチルジシラン(HMDS)の分圧:100mT
orr 水素(H2 )の分圧:5Torr プラズマ密度:1012個/cm3 電子温度:8eV 以上の条件を共通として炭素繊維Cを、300℃(実施
例3)、600℃(実施例4)、又は900℃(比較例
3)になるように通電加熱して合成し、各加熱条件毎の
複合炭素繊維を得た。
【0063】RF放電プラズマ気相合成法の別例;図2
(b)に示すRF放電プラズマ装置20は、ステンレス
(SUS)製の反応容器2と、この反応容器2に連通さ
せて設けたガラス製の放電管3と、この放電管3内にプ
ラズマを発生させるRFコイル11と、反応容器2の外
側に設けたヒータ21とから大略構成されている。
(b)に示すRF放電プラズマ装置20は、ステンレス
(SUS)製の反応容器2と、この反応容器2に連通さ
せて設けたガラス製の放電管3と、この放電管3内にプ
ラズマを発生させるRFコイル11と、反応容器2の外
側に設けたヒータ21とから大略構成されている。
【0064】反応容器2は、その肩部に形成された吸入
口2aが図外の真空装置に連通して内部が減圧状態に保
たれるようになっていると共に、容器2の外側に容器2
を囲むように取付けられたヒータ21によって内部が加
熱状態に保たれるようになっている。開口部2aの付根
部の内部にはメッシュ22が設けられており、容器2内
の炭素繊維Cの外部への逸出を防止している。
口2aが図外の真空装置に連通して内部が減圧状態に保
たれるようになっていると共に、容器2の外側に容器2
を囲むように取付けられたヒータ21によって内部が加
熱状態に保たれるようになっている。開口部2aの付根
部の内部にはメッシュ22が設けられており、容器2内
の炭素繊維Cの外部への逸出を防止している。
【0065】また、放電管3は、その下端開口部3dを
反応容器2の上部開口部2bに接続させて反応容器2に
取付けられており、その上部には希釈ガスとしての水素
(H2 )の導入管3aと、リザーバータンクで気化され
たヘキサメチルジシラン(HMDS)ガスの導入細管2
3が設けられている。
反応容器2の上部開口部2bに接続させて反応容器2に
取付けられており、その上部には希釈ガスとしての水素
(H2 )の導入管3aと、リザーバータンクで気化され
たヘキサメチルジシラン(HMDS)ガスの導入細管2
3が設けられている。
【0066】さらに、RFコイル11は、放電管3の外
側に巻回されると共に、電源12を有して設けられてい
る。
側に巻回されると共に、電源12を有して設けられてい
る。
【0067】なお、図2(b)中の符号24は撹拌子で
ある。
ある。
【0068】そして、この装置20では、放電管3内
に、導入管3a及び導入細管23を介してそれぞれ水素
(H2 )とヘキサメチルジシラン(HMDS)との混合
ガスが供給されるようになっており、供給された混合ガ
スがRFコイル11により発生するプラズマに接触して
高反応性のラジカル分子が得られると共に、このラジカ
ル分子が反応容器2内にダウンブローして反応容器2内
で加熱された炭素繊維Cの表面に付着して高分子化及び
堆積し、非結晶性の炭化けい素を成膜した複合炭素繊維
を製造することができる。
に、導入管3a及び導入細管23を介してそれぞれ水素
(H2 )とヘキサメチルジシラン(HMDS)との混合
ガスが供給されるようになっており、供給された混合ガ
スがRFコイル11により発生するプラズマに接触して
高反応性のラジカル分子が得られると共に、このラジカ
ル分子が反応容器2内にダウンブローして反応容器2内
で加熱された炭素繊維Cの表面に付着して高分子化及び
堆積し、非結晶性の炭化けい素を成膜した複合炭素繊維
を製造することができる。
【0069】この装置20を用いて次の条件下で気相合
成を行った。
成を行った。
【0070】プラズマは、RFコイル11に13.56
MHzの周波数で電力を印加することによって得た。炭
素繊維Cは、短繊維の気相成長炭素繊維(直径0.1〜
0.5μm以下、長さ10〜500μm)を反応容器2
に充填し、撹拌子24で撹拌しながら反応させた。
MHzの周波数で電力を印加することによって得た。炭
素繊維Cは、短繊維の気相成長炭素繊維(直径0.1〜
0.5μm以下、長さ10〜500μm)を反応容器2
に充填し、撹拌子24で撹拌しながら反応させた。
【0071】混合ガスは、水素(H2 )100ccmと
ヘキサメチルジシラン(HMDS)ガス20ccmとを
混合させて用いた。
ヘキサメチルジシラン(HMDS)ガス20ccmとを
混合させて用いた。
【0072】反応容器内圧力:100mTorr 反応時間:1hr. 反応容器内の水素プラズマ密度:1012個/cm3 電子温度:7eV 以上の条件を共通として反応容器2内の温度を200℃
(実施例5)、または1500℃(比較例4)になるよ
うにヒータ21で調節して合成し、各温度条件毎の複合
炭素繊維を得た。
(実施例5)、または1500℃(比較例4)になるよ
うにヒータ21で調節して合成し、各温度条件毎の複合
炭素繊維を得た。
【0073】リモートプラズマ気相合成法;図3に示す
リモートプラズマ装置30は、プラズマを発生させる装
置としてRF放電プラズマ法を採用したものである。
リモートプラズマ装置30は、プラズマを発生させる装
置としてRF放電プラズマ法を採用したものである。
【0074】このリモートプラズマ装置30は、ステン
レス(SUS)製の反応容器2と、この反応容器2に連
通させて設けたガラス製の放電管3と、この放電管3内
にプラズマを発生させるRFコイル11と、このRFコ
イル11により発生するプラズマによって得られた高反
応性のラジカル分子だけを反応容器2内へ供給するプラ
ズマトラップ31と、反応容器2に設けられた繊維加熱
用電源4とから大略構成されている。
レス(SUS)製の反応容器2と、この反応容器2に連
通させて設けたガラス製の放電管3と、この放電管3内
にプラズマを発生させるRFコイル11と、このRFコ
イル11により発生するプラズマによって得られた高反
応性のラジカル分子だけを反応容器2内へ供給するプラ
ズマトラップ31と、反応容器2に設けられた繊維加熱
用電源4とから大略構成されている。
【0075】容器2は、その側部に形成された吸入口2
aが図外の真空装置に連通して内部が減圧状態に保たれ
るようになっている。
aが図外の真空装置に連通して内部が減圧状態に保たれ
るようになっている。
【0076】放電管3は、その上端部に、希釈ガスとし
ての水素(H2 )の導入管3aと、リザーバタンクで気
化されたヘキサメチルジシラン(HMDS)ガスの導入
細管23が設けられており、その下端部が反応容器2に
連通するように反応容器2の上部に接続している。
ての水素(H2 )の導入管3aと、リザーバタンクで気
化されたヘキサメチルジシラン(HMDS)ガスの導入
細管23が設けられており、その下端部が反応容器2に
連通するように反応容器2の上部に接続している。
【0077】RFコイル11は、そのコイル部を放電管
3の略中央部に外挿させると共に、電源12を有して設
けられている。
3の略中央部に外挿させると共に、電源12を有して設
けられている。
【0078】また、プラズマトラップ31は、RFコイ
ル11の設置位置よりも下方位置で、放電管3の反応容
器2への接続部付近に取付けられている。
ル11の設置位置よりも下方位置で、放電管3の反応容
器2への接続部付近に取付けられている。
【0079】さらに、繊維加熱用電源4は、その電極4
a,4bが反応容器2内へ延長して設けられており、電
極4a,4b間にセットされた炭素繊維Cを通電加熱で
きるように取付けられている。
a,4bが反応容器2内へ延長して設けられており、電
極4a,4b間にセットされた炭素繊維Cを通電加熱で
きるように取付けられている。
【0080】そして、この装置30では、放電管3内
に、導入管3a及び導入細管23を介してそれぞれ水素
(H2 )とヘキサメチルジシラン(HMDS)との混合
ガスが供給されるようになっており、供給された混合ガ
スがRFコイル11により発生するプラズマに接触して
高反応性のラジカル分子に分解されると共に、このラジ
カル分子がプラズマトラップ31を通過して反応容器2
内にダウンブローして電極4a,4b間で通電加熱され
た炭素繊維Cの表面に付着して高分子化及び堆積し、非
結晶性の炭化けい素を成膜した複合炭素繊維を製造する
ことができる。
に、導入管3a及び導入細管23を介してそれぞれ水素
(H2 )とヘキサメチルジシラン(HMDS)との混合
ガスが供給されるようになっており、供給された混合ガ
スがRFコイル11により発生するプラズマに接触して
高反応性のラジカル分子に分解されると共に、このラジ
カル分子がプラズマトラップ31を通過して反応容器2
内にダウンブローして電極4a,4b間で通電加熱され
た炭素繊維Cの表面に付着して高分子化及び堆積し、非
結晶性の炭化けい素を成膜した複合炭素繊維を製造する
ことができる。
【0081】この装置30を用いて次の条件下で気相合
成を行った。
成を行った。
【0082】プラズマは、RFコイル11に13.56
MHzの周波数で電力を印加することによって得た。
MHzの周波数で電力を印加することによって得た。
【0083】炭素繊維Cは、長繊維のピッチ系炭素繊維
(XN40:日本石油株式会社製)を用い、この装置3
0の中心軸を通るようにして電極4a,4b間にセット
した。
(XN40:日本石油株式会社製)を用い、この装置3
0の中心軸を通るようにして電極4a,4b間にセット
した。
【0084】原料ガスは、水素(H2 )とヘキサメチル
ジシラン(HMDS)ガスとの混合ガスを用いた。
ジシラン(HMDS)ガスとの混合ガスを用いた。
【0085】RF電力:200W 反応時間:1hr. ヘキサメチルジシラン(HMDS)の分圧:100mT
orr 水素(H2 )の分圧:4Torr プラズマ密度:1012個/cm3 電子温度:8eV 以上の条件を共通として炭素繊維Cを、300℃(実施
例6)、600℃(実施例7)、900℃(比較例
5)、又は1500℃(比較例6)になるように通電加
熱して合成し、各加熱条件毎の複合炭素繊維を得た。
orr 水素(H2 )の分圧:4Torr プラズマ密度:1012個/cm3 電子温度:8eV 以上の条件を共通として炭素繊維Cを、300℃(実施
例6)、600℃(実施例7)、900℃(比較例
5)、又は1500℃(比較例6)になるように通電加
熱して合成し、各加熱条件毎の複合炭素繊維を得た。
【0086】直流放電プラズマ気相合成法;図4(a)
に示す直流放電プラズマ装置40は、ステンレス(SU
S)製の反応容器2と、この反応容器2内に設置された
直流放電プラズマ発生装置7と、反応容器2に設けられ
た繊維加熱用電源4とから大略構成されている。
に示す直流放電プラズマ装置40は、ステンレス(SU
S)製の反応容器2と、この反応容器2内に設置された
直流放電プラズマ発生装置7と、反応容器2に設けられ
た繊維加熱用電源4とから大略構成されている。
【0087】反応容器2は、円筒状の大径部2cと、こ
の大径部2cの両側にそれぞれ小径に形成された吸入口
2a及び原料ガス導入口2dとから構成されており、吸
入口2aが図外の真空装置に連通して大径部2cの内部
が減圧状態に保持するようになっている。
の大径部2cの両側にそれぞれ小径に形成された吸入口
2a及び原料ガス導入口2dとから構成されており、吸
入口2aが図外の真空装置に連通して大径部2cの内部
が減圧状態に保持するようになっている。
【0088】また、直流放電プラズマ発生装置7は、タ
ングステンフィラメントで円柱状の篭形状に形成された
カソード電極42の内側に、ステンレス(SUS)製の
円筒メッシュに形成されたアノード電極41を同心上に
配置し(図4(b)参照)、このアノード電極41とカ
ソード電極42とを電源9で接続して構成されており、
アノード電極41の内側にプラズマを発生するようにな
っている。このときカソード電極42は、加熱用電源8
をONすることにより、図4(c)に示すように、フィ
ラメント42a毎に交互に逆向きとなる電流が流れて
(図4(c)において電流の流れを矢印で示す)加熱
し、熱電子を放出するようになっている。
ングステンフィラメントで円柱状の篭形状に形成された
カソード電極42の内側に、ステンレス(SUS)製の
円筒メッシュに形成されたアノード電極41を同心上に
配置し(図4(b)参照)、このアノード電極41とカ
ソード電極42とを電源9で接続して構成されており、
アノード電極41の内側にプラズマを発生するようにな
っている。このときカソード電極42は、加熱用電源8
をONすることにより、図4(c)に示すように、フィ
ラメント42a毎に交互に逆向きとなる電流が流れて
(図4(c)において電流の流れを矢印で示す)加熱
し、熱電子を放出するようになっている。
【0089】さらに、繊維加熱用電源4は、その電極4
a,4bが反応容器2の大径部2c内へ延長して設けら
れており、この電極4a,4b間にセットされた炭素繊
維Cを通電加熱できるようになっている。このとき炭素
繊維Cは、直流放電プラズマ発生装置7の中心軸を通る
ようにして電極4a,4b間にセットされる。
a,4bが反応容器2の大径部2c内へ延長して設けら
れており、この電極4a,4b間にセットされた炭素繊
維Cを通電加熱できるようになっている。このとき炭素
繊維Cは、直流放電プラズマ発生装置7の中心軸を通る
ようにして電極4a,4b間にセットされる。
【0090】この装置40では、原料ガス導入口2dを
介して希釈用ガスとしての水素(H2 )とリザーバタン
クで気化されたヘキサメチルジシラン(HMDS)ガス
との混合ガスが反応容器2の大径部2cに供給されるよ
うになっており、供給された混合ガスが直流放電プラズ
マ発生装置7により発生するプラズマに接触して高反応
性のラジカル分子が得られると共に、このラジカル分子
が加熱された炭素繊維Cの表面に付着して高分子化及び
堆積し、非結晶性の炭化けい素を成膜した複合炭素繊維
を製造することができる。
介して希釈用ガスとしての水素(H2 )とリザーバタン
クで気化されたヘキサメチルジシラン(HMDS)ガス
との混合ガスが反応容器2の大径部2cに供給されるよ
うになっており、供給された混合ガスが直流放電プラズ
マ発生装置7により発生するプラズマに接触して高反応
性のラジカル分子が得られると共に、このラジカル分子
が加熱された炭素繊維Cの表面に付着して高分子化及び
堆積し、非結晶性の炭化けい素を成膜した複合炭素繊維
を製造することができる。
【0091】この装置40を用いて次の条件下で気相合
成を行った。
成を行った。
【0092】炭素繊維Cは、長繊維のピッチ系炭素繊維
(XN40:日本石油株式会社製)を用い、直流放電プ
ラズマ発生装置7の中心軸を通るようにして、電極4
a,4b間にセットした。
(XN40:日本石油株式会社製)を用い、直流放電プ
ラズマ発生装置7の中心軸を通るようにして、電極4
a,4b間にセットした。
【0093】原料ガスは、水素(H2 )とヘキサメチル
ジシラン(HMDS)との混合ガスを用いた。
ジシラン(HMDS)との混合ガスを用いた。
【0094】放電電流:3A 反応時間:1hr. ヘキサメチルジシラン(HMDS)の分圧:0.1mT
orr 水素(H2 )の分圧:4mTorr プラズマ密度:1010個/cm3 電子温度:5eV 以上の条件を共通として炭素繊維Cを、260℃(実施
例8)、600℃(実施例9)、900℃(比較例
7)、又は1500℃(比較例8)になるように通電加
熱して合成し、各加熱条件毎の複合炭素繊維を得た。
orr 水素(H2 )の分圧:4mTorr プラズマ密度:1010個/cm3 電子温度:5eV 以上の条件を共通として炭素繊維Cを、260℃(実施
例8)、600℃(実施例9)、900℃(比較例
7)、又は1500℃(比較例8)になるように通電加
熱して合成し、各加熱条件毎の複合炭素繊維を得た。
【0095】次に以上述べた実施例1〜9、及び比較例
1〜8で得た複合炭素繊維についてX線回折の測定、X
線マイクロアナライザ(EDX)による元素分析、及び
大気雰囲気による5%重量減少温度(TG)の測定を行
い表1に示す結果を得た。なお、前記TGの測定には未
処理の炭素繊維を比較例9として用いた。
1〜8で得た複合炭素繊維についてX線回折の測定、X
線マイクロアナライザ(EDX)による元素分析、及び
大気雰囲気による5%重量減少温度(TG)の測定を行
い表1に示す結果を得た。なお、前記TGの測定には未
処理の炭素繊維を比較例9として用いた。
【0096】
【表1】 表1から解るように、実施例1〜9で得られた複合炭素
繊維は、炭素繊維の表面を、炭素繊維との密着性及び複
合材のマトリクスとの相溶性に優れた非結晶性の炭化け
い素で被覆したものとなっており(X線回折及びED
X)、かつ被覆した非結晶性の炭化けい素の成膜がガス
遮断性の高い緻密な膜となって形成されるので、耐酸化
性が結晶性の炭化けい素で被覆したもの(比較例1〜
8)と同等に向上した(TG)ものとなっている。
繊維は、炭素繊維の表面を、炭素繊維との密着性及び複
合材のマトリクスとの相溶性に優れた非結晶性の炭化け
い素で被覆したものとなっており(X線回折及びED
X)、かつ被覆した非結晶性の炭化けい素の成膜がガス
遮断性の高い緻密な膜となって形成されるので、耐酸化
性が結晶性の炭化けい素で被覆したもの(比較例1〜
8)と同等に向上した(TG)ものとなっている。
【0097】また実施例1〜9は、製造時の温度を10
00℃以上の高温にする必要がないので、短繊維にも適
用可能(実施例5)であると共に、製造コストの低減化
を図ることができる。
00℃以上の高温にする必要がないので、短繊維にも適
用可能(実施例5)であると共に、製造コストの低減化
を図ることができる。
【0098】さらに、前記したTGの測定は、炭素繊維
の切断面からの酸化であり、表面自体はもっと高い温度
(1000℃以上)でも耐酸化性を奏する。
の切断面からの酸化であり、表面自体はもっと高い温度
(1000℃以上)でも耐酸化性を奏する。
【0099】また、前記した実施例はいずれもヘキサメ
チルジミラン(HMDS)を原料ガスとして用いたが、
テトラメチルシラン(TMS)を原料ガスとして用いた
場合でも同様の結果を得た。
チルジミラン(HMDS)を原料ガスとして用いたが、
テトラメチルシラン(TMS)を原料ガスとして用いた
場合でも同様の結果を得た。
【0100】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば次の効
果を奏する。
果を奏する。
【0101】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
1000℃以上の高温処理を必要としないため、耐酸化
性の向上した複合炭素繊維を、炭素繊維の長短に拘らず
製造することができ、かつ簡略化した製造工程で容易に
製造することができるので製造コストの低減化をも図る
ことのできる複合炭素繊維の製造方法を提供することが
できる。
1000℃以上の高温処理を必要としないため、耐酸化
性の向上した複合炭素繊維を、炭素繊維の長短に拘らず
製造することができ、かつ簡略化した製造工程で容易に
製造することができるので製造コストの低減化をも図る
ことのできる複合炭素繊維の製造方法を提供することが
できる。
【0102】また、請求項2記載の発明によれば、シラ
ン誘導体としてテトラメチルシランあるいはヘキサメチ
ルジシランを用いているので、容易に気化させることが
できると共に、不平衡プラズマに接触させることにより
気相合成に必要な高反応性のラジカル分子を容易に反応
系中に得ることができ、この結果請求項1記載の発明の
効果に加えて製造が一層容易な複合炭素繊維の製造方法
を提供することができる。
ン誘導体としてテトラメチルシランあるいはヘキサメチ
ルジシランを用いているので、容易に気化させることが
できると共に、不平衡プラズマに接触させることにより
気相合成に必要な高反応性のラジカル分子を容易に反応
系中に得ることができ、この結果請求項1記載の発明の
効果に加えて製造が一層容易な複合炭素繊維の製造方法
を提供することができる。
【0103】さらに請求項3記載の発明によれば、採用
するプラズマ気相合成法の相違により、請求項1記載の
発明の効果に加えて以下に述べる効果を奏する。
するプラズマ気相合成法の相違により、請求項1記載の
発明の効果に加えて以下に述べる効果を奏する。
【0104】すなわち、マイクロ波放電プラズマ気相合
成法を採用したものにおいては、幅広い圧力で高密度な
プラズマが得られ、成膜の厚さや質を幅広くコントロー
ルすることが可能となり、RF放電プラズマ気相合成法
を採用したものにおいては、プラズマ密度の高い放電が
得られ、生成速度の早い膜を得ることが可能となる。
成法を採用したものにおいては、幅広い圧力で高密度な
プラズマが得られ、成膜の厚さや質を幅広くコントロー
ルすることが可能となり、RF放電プラズマ気相合成法
を採用したものにおいては、プラズマ密度の高い放電が
得られ、生成速度の早い膜を得ることが可能となる。
【0105】また、リモートプラズマ気相合成法を採用
したものにおいては、非結晶性の炭化けい素の成膜速度
が早く均一な成膜を得ることが可能となり、直流放電プ
ラズマ気相合成法を採用したものにおいては、圧力の低
いプラズマ放電が得られ、非結晶性の炭化けい素の生成
膜表面が均一なきれいな膜を得ることが可能となる。
したものにおいては、非結晶性の炭化けい素の成膜速度
が早く均一な成膜を得ることが可能となり、直流放電プ
ラズマ気相合成法を採用したものにおいては、圧力の低
いプラズマ放電が得られ、非結晶性の炭化けい素の生成
膜表面が均一なきれいな膜を得ることが可能となる。
【図1】実施例としての複合炭素繊維の製造方法に用い
られるマイクロ波放電プラズマ装置の概略説明図であ
る。
られるマイクロ波放電プラズマ装置の概略説明図であ
る。
【図2】(a)は、実施例としての複合炭素繊維の製造
方法に用いられるRF放電プラズマ装置の概略説明図で
あり、(b)は、実施例としての複合炭素繊維の製造方
法に用いられる他のRF放電プラズマ装置の概略説明図
である。
方法に用いられるRF放電プラズマ装置の概略説明図で
あり、(b)は、実施例としての複合炭素繊維の製造方
法に用いられる他のRF放電プラズマ装置の概略説明図
である。
【図3】実施例としての複合炭素繊維の製造方法に用い
られるリモートプラズマ装置の概略説明図である。
られるリモートプラズマ装置の概略説明図である。
【図4】(a)は、実施例としての複合炭素繊維の製造
方法に用いられる直流放電プラズマ装置の概略説明図で
あり、(b)は、その要部側面図であり、(c)はその
カソード電極の説明図である。
方法に用いられる直流放電プラズマ装置の概略説明図で
あり、(b)は、その要部側面図であり、(c)はその
カソード電極の説明図である。
1 マイクロ波放電プラズマ装置 2 反応容器 3 放電管 4 繊維加熱用電源 5 導波管 6 サイクロトロン 7 直流放電プラズマ発生装置 10,20 RF放電プラズマ装置 11 RFコイル 21 ヒータ 30 リモートプラズマ装置 31 プラズマトラップ 40 直流放電プラズマ装置 41 アノード 42 カソード C 炭素繊維
Claims (3)
- 【請求項1】 100〜600℃に加熱した炭素繊維の
表面に、シラン誘導体を原料ガスとするプラズマ気相合
成法により非結晶性の炭化けい素を成膜したことを特徴
とする複合炭素繊維の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の複合炭素繊維の製造方法
であって、 前記シラン誘導体が、テトラメチルシラン、あるいはヘ
キサメチルジシランであることを特徴とする複合炭素繊
維の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の複合炭素繊維の製
造方法であって、 前記プラズマ気相合成法が、マイクロ波放電プラズマ、
RF放電プラズマ、リモートプラズマ、直流放電プラズ
マの内のいずれか一つのプラズマ発生法を採用した気相
合成法であることを特徴とする複合炭素繊維の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3847195A JPH08231287A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 複合炭素繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3847195A JPH08231287A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 複合炭素繊維の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08231287A true JPH08231287A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12526167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3847195A Pending JPH08231287A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 複合炭素繊維の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08231287A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0967190A1 (de) * | 1998-06-27 | 1999-12-29 | DaimlerChrysler AG | Verfahren zur Herstellung von beschichteten Kurzfasern |
KR100418908B1 (ko) * | 2001-12-21 | 2004-02-14 | 엘지전자 주식회사 | 광도파로용 실리카막 제조방법 |
-
1995
- 1995-02-27 JP JP3847195A patent/JPH08231287A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0967190A1 (de) * | 1998-06-27 | 1999-12-29 | DaimlerChrysler AG | Verfahren zur Herstellung von beschichteten Kurzfasern |
US6143376A (en) * | 1998-06-27 | 2000-11-07 | Daimlerchrysler | Method for manufacturing coated short fibers |
KR100418908B1 (ko) * | 2001-12-21 | 2004-02-14 | 엘지전자 주식회사 | 광도파로용 실리카막 제조방법 |
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