JPH08229812A - 鋳造製品の研削・研磨装置 - Google Patents

鋳造製品の研削・研磨装置

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JPH08229812A
JPH08229812A JP6504195A JP6504195A JPH08229812A JP H08229812 A JPH08229812 A JP H08229812A JP 6504195 A JP6504195 A JP 6504195A JP 6504195 A JP6504195 A JP 6504195A JP H08229812 A JPH08229812 A JP H08229812A
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JP
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grinding
grindstone
grinder
polishing
cast product
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JP6504195A
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English (en)
Inventor
Keizo Ishijima
圭三 石島
Nobuyuki Matsui
信行 松井
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳造製品の研削・研磨部位に応じた砥石の交
換および研削・研磨作業を自動化して、作業能率の向上
および労力の軽減を図ると共に、鋳造製品の仕上げ形状
・精度にバラツキのない良好な研削・研磨を行なう。 【構成】 クロッシングレール21が位置決め載置され
るワーク台22に隣接して、ガイドレール31,31が
敷設される。ガイドレール31,31に走行自在に載架
された台車32に、グラインダーユニット24を装着し
た多関節式の研削・研磨ロボット26が配設される。ガ
イドレール31,31を挟んでワーク台22と反対側
に、各種グラインダーユニット24を保管する保管台2
7が複数配設される。またガイドレール31,31を挟
んでワーク台22と反対側に、グラインダーユニット2
4に取付けられている砥石25を自動交換する砥石自動
交換装置28が配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複雑な形状を有する
鋳造製品、特にサイズが大きい例えばクロッシングレー
ルのような研削・研磨が多岐にわたる鋳造製品の研削・
研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】例えば、鉄道用のクロッシングレールは、
マンガン鋼を鋳造することにより製造されるが、鋳込後
の鋳物にはバリや疵(余肉,コブを含む)を生じているの
で、これを除去する必要がある。これら鋳物(以下「ワー
ク」という)に生じるバリや鋳込疵の除去は、一般に回転
砥石等のグラインダーを作業者が手作業で操作すること
により行なわれる。しかしグラインダーは重量があり嵩
張るので、これを手で持って行なう研削・研磨は極めて
重作業となり、作業者に体力的な無理を強いることにな
り易い。そこで図20に示すように、天井に横動可能に
吊り下げたチェーンブロック10からチェーン12とコ
イルバネ14とを垂下させ、このチェーン12によりグ
ラインダー16の後端を支持すると共に、前記コイルバ
ネ14により該グラインダー16の中間を支持して、研
削・研磨作業を行なうことが実施されている。これは、
グラインダー16が自由懸垂状態になっているので、作
業者が該グラインダー16を操作するに際し、肉体的な
負担が軽減される点で優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した懸垂式グライ
ンダー16を使用すれば、該グラインダー16による研
削・研磨作業に際し、作業者の肉体的な負担は軽減され
る。しかし、ワークの研削・研磨部位によっては不自然
な姿勢を強いられ、長時間の作業による疲労は解消され
ず、また砥石が破損して飛散することもあって危険を伴
う作業であった。また作業者は、研削・研磨されるべき
ワークのバリや疵の状態を視覚により観察しつつ、グラ
インダー16の回転砥石をワークに適切な押し加減で当
接させたり、微妙なタイミングで離間させたりする操作
を反復的に行なわなければならない。従って、ワークに
良好な仕上がりを得るには、作業者の長年の勘と経験と
を要し、作業者の経験度合によって仕上げ形状・精度に
バラツキを生じているのが現状である。しかも、研削屑
が多量に発生しまた騒音も大きい作業環境となるため、
作業者から敬遠されたり、後継者が育たない等の難点が
指摘される。更に、前述したクロッシングレールのよう
に研削・研磨する部位が多岐にわたるワークでは、各部
位の形状等に応じて砥石を交換する必要があるが、この
交換作業を人手により行なっているために作業者を疲労
させ、かつ時間が掛かり、生産能率が低下することとな
っていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、鋳造製品の研削・研磨作業に
内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべ
く提案されたものであって、鋳造製品の研削・研磨部位
に応じた砥石および/またはグラインダーユニットの交
換および研削・研磨作業を自動化して、作業能率の向上
および労力の軽減を図ると共に、鋳造製品の仕上げ形状
・精度にバラツキのない良好な研削・研磨を行ない得る
手段を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明に係る鋳造製品の研削・研
磨装置は、各種グラインダーユニットが着脱自在に装着
され、該グラインダーユニットで鋳造製品の各部位を研
削・研磨する相対移動可能な多関節式マニピュレータ
と、前記各種グラインダーユニットを多関節式マニピュ
レータに対して取替え可能に保管する複数の保管台と、
前記各種グラインダーユニットに取付け可能な砥石が複
数保管され、この保管されている砥石をグラインダーユ
ニットに取付けられている砥石と自動交換可能な砥石自
動交換装置と、前記鋳造製品の全体および各部位の位置
を認識する画像処理手段と、前記多関節式マニピュレー
タに装着されるグラインダーユニット、または該グライ
ンダーユニットに取付けられている砥石を、前記鋳造製
品の各部位の仕上げ内容に応じた所定のグラインダーユ
ニット、または砥石に取替えるよう指示すると共に、前
記砥石の消耗度合に応じて、その砥石の研削切込量を補
正するか、または砥石自体の交換を指示し、更に前記画
像処理手段の出力信号に基づき砥石の研削軌跡を補正す
る制御手段とから構成されることを特徴とする。
【0006】
【実施例】次に、本発明に係る鋳造製品の研削・研磨装
置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しな
がら以下説明する。なお、実施例では研削・研磨する鋳
造製品として、研削・研磨部位が多岐にわたるクロッシ
ングレールを例に挙げて説明するが、本願はこれに限定
されるものではなく、各種の鋳造製品の研削・研磨に使
用し得るものである。
【0007】図1は、実施例に係る研削・研磨装置の概
略構成を示す平面図であって、該装置20は、クロッシ
ングレール21が載置されるワーク台22と、ハンド2
3に装着した所定のグラインダーユニット24の砥石2
5によりクロッシングレール21を研削・研磨する研削
・研磨マニピュレータ26と、各種のグラインダーユニ
ット24を保管する複数の保管台27と、グラインダー
ユニット24に取付けられている砥石25を自動交換す
る砥石自動交換装置28とから基本的に構成されてい
る。
【0008】
【ワーク台について】前記ワーク台22には、長手方向
に所定間隔離間して複数のクランプ装置30が配設さ
れ、ワーク台22に載置されたクロッシングレール21
を複数個所で短手方向からクランプして固定するように
なっている。なお、マニピュレータ26を定位置とし
て、ワーク台22側を移動可能に構成した場合にも、本
発明は適用される。この場合において、保管台27と砥
石自動交換装置28は、マニピュレータ26の近傍にあ
って、かつワーク台22の移動に支障のない位置にセッ
トされる。もちろん、両者22,26を移動可能として
もよい。
【0009】
【研削・研磨マニピュレータについて】前記ワーク台2
2に隣接して、該ワーク台22の長手方向に沿って平行
にガイドレール31,31が敷設されている。このガイ
ドレール31,31に台車32が走行自在に載架される
と共に、該台車32に、複数の自由度を有する多関節式
の研削・研磨マニピュレータ26(ロボットの可動部、
以下同じ)が設置される。研削・研磨マニピュレータ2
6のハンド23には、図2に示す如く、クロッシングレ
ール21の研削・研磨部位に応じた形状や種類の砥石2
5を備えたグラインダーユニット24が着脱自在に装着
されるようになっている。また研削・研磨マニピュレー
タ26には、レール全体の位置や穴の位置等を認識する
ためのカメラ33(例えばCCDカメラ)が配設され、該
カメラ33で認識された各位置がコントローラ34(図
19参照)に入力され、内蔵されるコンピュータにて画
像処理される。そしてコントローラ34からの指令によ
り前記台車32および研削・研磨マニピュレータ26が
作動制御されて、砥石25によるクロッシングレール2
1の研削・研磨が行なわれるよう設定される。なお、前
記マニピュレータ26とコントローラ34とによって、
所謂ロボットとなる。またカメラ33は、マニピュレー
タ26とは別に設置することもできる。
【0010】前記台車32には、自己消耗型の砥石25
がクロッシングレール21の研削・研磨により消耗(摩
耗)した場合に、研削切込量を補正したり、新たな砥石
25と交換する必要があるか否かを判定するための消耗
量検知装置35が配設されている。この消耗量検知装置
35は、例えば光電スイッチを利用したものであって、
図3に示すようにグラインダーユニット24に取付けら
れている砥石25の先端を検出することにより消耗量を
算出し、研削切込量を補正すると共に、切該消耗量が予
め設定された値に達したときに、前記コントローラ34
が砥石交換を指示するよう構成されている。
【0011】
【グラインダーユニットについて】前記ガイドレール3
1,31を挟んでワーク台22と反対側に、グラインダ
ーユニット24の保管台27が複数基(実施例では4基)
配設され、各保管台27に、クロッシングレール21の
研削・研磨部位に応じた型式のグラインダーユニット2
4が保管されている。すなわち、クロッシングレール2
1を研削・研磨する場合は、整形用のユニット、外
周の倣い用のユニット、レール側面用のユニットおよ
び穴用のユニットの4基のグラインダーユニット24
があり、これら4基のグラインダーユニット24が所要
のプログラムによって選択使用される。なお、説明の便
宜上、整形用のグラインダーユニットは符号24Aで示
し、外周の倣い用のグラインダーユニットは符号24B
で示し、レール側面用のグラインダーユニットは符号2
4Cで示し、穴用のグラインダーユニットは符号24D
で示すものとする。
【0012】
【整形用のグラインダーユニットについて】前記クロッ
シングレール21では、仕様形状・寸法と一致するレベ
ルまで研削して整形する必要があり、このために整形用
のグラインダーユニット24Aを備えている。図4およ
び図5に示す整形用のグラインダーユニット24Aは、
枠体状のユニット本体36の上部に、前記研削・研磨マ
ニピュレータ26のハンド23に着脱自在に装着される
接続具37を備え、該ユニット24Aはハンド23に装
着される(図2参照)。またユニット本体36に、モータ
38と軸受筒39とが一体的に揺動可能に支持されると
共に、該軸受筒39に回転軸40が回転自在に挿通され
ている。回転軸40の一端には雄ねじ部40aが形成さ
れ、砥石25の中心通孔25aに挿通した雄ねじ部40
aにナット41を締付けることにより、該砥石25が回
転軸40に一体回転可能に固定される。また、回転軸4
0の他端はプーリとベルトからなる伝達機構42を介し
てモータ38に接続されており、該モータ38を駆動す
ることによって回転軸40と一体的に砥石25が回転す
るようになっている。
【0013】前記ユニット本体36にピン結合された空
気圧シリンダ43のピストンロッド43aが、前記軸受
筒39の一端にピン接続され、該シリンダ43を所要方
向に付勢することにより砥石25をクロッシングレール
21に所要圧力で押し当てるよう構成されている。この
空気圧シリンダ43は、図6に概略的に示す如く、ロッ
ド側のポート44は、圧力調整弁45を介して空気圧供
給源(図示せず)に接続され、またヘッド側のポート46
は、別の圧力調整弁47を介して同じく空気圧供給源に
接続されている。そしてこれら圧力調整弁45,47
は、前記コントローラ34から供給される圧力信号によ
り、各ポート44,46の圧力を独立的に制御するよう
になっている。
【0014】前記ユニット本体36には、図5に示す如
き高さセンサ48が配設され、該センサ48により、ク
ロッシングレール21の基準高さを得る(図7参照)。
【0015】
【倣い用のグラインダーユニットについて】図8および
図9に示す倣い用のグラインダーユニット24Bの基本
的な構成は、前述した整形用のグラインダーユニット2
4Aと同様である。但し、実施例の倣い用の場合は、ユ
ニット本体36の側面に取付部材49を介して接続具3
7が配設され、該接続具37を介してユニット24Bを
研削・研磨マニピュレータ26に装着した際に、砥石2
5のクロッシングレール21に対する押し当て方向が斜
め下向きに指向しやすいよう設定されている。これによ
り、前記ワーク台22に載置されたクロッシングレール
21の外周および所定の内周を、当該グラインダーユニ
ット24Bの砥石25により研削・研磨することができ
る。
【0016】
【レール側面用のグラインダーユニットについて】図1
0および図11に示すレール側面用のグラインダーユニ
ット24Cは、クロッシングレール21の側面を研削・
研磨するよう構成されたものであって、その基本的な構
成は前述した整形用のグラインダーユニット24Aと同
様である。但し、当該グラインダーユニット24Cでは
接続具37が側面に配設され、接続具37を介してユニ
ット24Cを研削・研磨マニピュレータ26に装着した
際に、その回転軸40の軸心が直としやすいよう設定さ
れる。また回転軸40は軸受筒39から下方に長く延出
し、レール21と干渉することなくレール側面を研削・
研磨し得るようになっている。なお、図中の符号43
は、砥石25を所定の圧力にてクロッシングレール21
に押し当てるよう軸受筒39の下端に、そのロッド先端
がピン結合され、シリンダがユニット本体36にピン結
合されたエアシリンダであり、グラインダユニット24
A,24Bと同様に砥石25を付勢する。
【0017】
【穴用のグラインダーユニットについて】図12および
図13に示す穴用のグラインダーユニット24Dは、ク
ロッシングレール21に穿設されている犬釘穴(図示せ
ず)等の内面の研削および端縁の面取りを行なう2つの
砥石25,25’を備えている。このグラインダーユニ
ット24Dにおいては、ユニット本体36に筒体50を
介して第1エアグラインダー51が配設され、該第1エ
アグラインダー51に内面研削用の第1砥石25が配設
されている。この第1砥石25は、4基のエアシリンダ
52を介して砥石自体の軸心と交差するX−Y方向に移
動可能に支持されて、研削・研磨作業中に所要の押し付
け力にて穴の内周面を研削できるようにし、過剰にクロ
ッシングレール21を加工し過ぎたり、該砥石25を過
度に消耗させたり、更には破損したりするのを防止する
よう構成されている。
【0018】前記ユニット本体36の第1エアグライン
ダー51の配設側と反対側に、第2エアグラインダー5
3がその中間部にて回動自在に枢支され、該エアグライ
ンダー53に面取り用の第2砥石25’が配設されてい
る。この第2砥石25’は、前記グラインダーユニット
24A〜24Cと同様にユニット本体36に配設された
空気圧シリンダ43により付勢されて、クロッシングレ
ール21に押し当てられるよう構成されている。
【0019】
【保管台について】前記グラインダーユニット24を保
管する4基の保管台27の基本的な構成は同一であるの
で、整形用のグラインダーユニット24Aの保管台27
の構成についてのみ説明することとする。図14に示す
如く、保管台27は上方に開放する枠状本体55と、グ
ラインダーユニット24Aの接続具37を上方から覆う
蓋54とから基本的に構成される。該ユニット24Aは
保管台27に正確に載置されるようになっている。また
枠状本体55に回動自在に枢支された蓋54は、図15
および図16に示す如くエアシリンダ56により開閉可
能に構成され、枠状本体55に載置されたグラインダー
ユニット24Aの接続具37を上方から被覆して、研削
屑等を付着させないようになっている。
【0020】
【砥石自動交換装置について】前記ガイドレール31,
31を挟んでワーク台22と反対側に、前記研削・研磨
マニピュレータ26に装着されているグラインダーユニ
ット24の砥石25を自動交換する装置28が配置され
ている。この砥石自動交換装置28は、図17および図
18に示す如く、複数の砥石25を縦横に整列状態で保
管した保管棚58を備えると共に、該保管棚58の前面
には、砥石25を保持および解放可能な保持具59を保
管棚58に沿って縦横(X−Y方向)に移動可能なX−Y
ロボット60が配設される。X−Yロボット60は、前
記コントローラ34からの指令により保管棚58に保管
されている次に使用される砥石25を所定の保管位置か
ら取出すと共に、前記グラインダーユニット24から取
外された使用後の砥石25を元の保管位置に戻すべく機
能する。
【0021】また保管棚58の前面下部には、次に使用
される新砥石25と使用後の旧砥石25を把持する砥石
把持装置61が配設されている。この砥石把持装置61
は、相互に近接・離間可能な一対の把持爪62,62か
らなる把持具63を2組備え、各把持具63により新旧
の砥石25を把持するよう構成される。各把持具63を
構成する各把持爪62は、夫々エアシリンダ66によっ
て、接離するようスライド可能に構成されると共に、こ
れら把持具63,63と各エアシリンダ66を含む移動
台64自体も、ガイド68とエアシリンダ(図示せず)と
によって、左右にスライドされる。
【0022】前記保管棚58の側部における砥石交換位
置には、ナットランナー70が配設され、該ランナー7
0により前記グラインダーユニット24の回転軸40に
砥石25を取付けているナット41を緩めたり締付ける
よう構成されている。すなわち、前記砥石把持装置61
の一方の把持具63を砥石交換位置に臨ませ、該把持具
63によりグラインダーユニット24の砥石25を把持
し別途回転止めした状態で、ナットランナー70により
ナット41を緩め回転軸40から取外し、グラインダー
ユニット24をナットランナー70から後退させて取外
すことにより、当該の砥石25をユニット24から取外
すことができる。また新砥石25を把持している把持具
63を砥石交換位置に臨ませ、該砥石25の中心通孔2
5aにユニット24の回転軸40を挿通した状態でナッ
ト41を締付けることにより、ユニット24に新砥石2
5を取付けることができる。そして旧砥石25を把持し
ている把持具63を砥石交換位置から離間する待機位置
に臨ませ、該把持具63から旧砥石25を前記X−Yロ
ボット60が受け取って元の保管位置に戻すよう構成さ
れる。なお、1基のナットランナー70で全てのユニッ
ト24からの砥石25の取外しおよび取付けに対応し得
るようになっている。
【0023】
【研削・研磨装置の画像処理および制御手段について】
図19は、研削・研磨装置20の制御ブロック図であっ
て、画像処理手段は、カメラ33にてクロッシングレー
ル21の全体位置および各部位の位置の画像を取込み、
コントローラ34内に設けた画像処理用コンピュータ3
4aにて画像処理がなされる。また制御手段としてのコ
ントローラ34は、コンピュータ34bを内蔵し、この
コンピュータ34bは、予め設定された手順でクロッシ
ングレール21の各部位を研削・研磨させるプログラム
を記憶するプログラム記憶手段を包含している。そして
コンピュータ34bでは、該プログラムに応じて研削・
研磨マニピュレータ26に装着されるグラインダーユニ
ット24または、砥石25の取替えを指示する。前記コ
ンピュータ34bは、前記消耗量検知装置35で検出し
た砥石25の消耗量で、研削切込量を補正したり、予め
設定されている交換を必要とする消耗量と比較して砥石
25の交換が必要か否かを判定する手段としても機能す
る。また、画像処理用コンピュータ34aの画像処理結
果を基に、コンピュータ34bは砥石25の研削軌跡を
補正する。なお、画像処理用コンピュータ34aはコン
トローラ34から独立して構成し、コンピュータ34b
と結線してもよい。
【0024】
【実施例の作用】次に、この構成に係る研削・研磨装置
の作用につき説明する。前記ワーク台22にクロッシン
グレール21が載置固定されると、前記コンピュータ3
4bに包含されているプログラムに従って、先ず前記研
削・研磨マニピュレータ26に配設されているカメラ3
3によりクロッシングレール21の画像を取込み、コン
ピュータ34aの画像処理によってレール21各部の位
置や穴の位置および研削位置が認識される。コントロー
ラ34では、予め設定されている作業手順に基づき、必
要となるグランイダーユニット24を研削・研磨マニピ
ュレータ26に装着する指令をシーケンサ29を介して
出力する。
【0025】すなわち、前記台車32がガイドレール3
1,31上を走行し、研削・研磨マニピュレータ26が
所要の保管台27の前に到来したときに停止する。保管
台27では、前記コントローラ34からの指令により蓋
54を開放してグラインダーユニット24の接続具37
を露出させているので、研削・研磨マニピュレータ26
のハンド23を接続具37の上方に位置決めし、該ハン
ド23に接続具37を装着する。
【0026】前記ハンド23に例えば倣い用のグライン
ダーユニット24Bを装着した研削・研磨マニピュレー
タ26は、該ユニット24Bの機能に応じてクロッシン
グレール21の研削・研磨部位を研削・研磨する。この
とき、グラインダーユニット24Bの砥石25は、作業
の進行に伴って消耗するが、前記空気圧シリンダ43が
適正に制御されて、常に一定圧力でクロッシングレール
21に押し当てられるので、該レール21の適切な研削
・研磨が行なわれる。
【0027】なお、当該グラインダーユニット24での
作業を行なう前に、該ユニット24の砥石25の消耗度
合を検出するために、予め図3に示すように前記消耗量
検知装置35により砥石25を検査し、研削切込量を補
正したり、必要な場合は砥石25を交換する。
【0028】前記砥石25が消耗して使用に供し得なく
なった場合や、現在取付けられている型式の砥石25で
はクロッシングレール21の研削・研磨ができない場合
は、前記保管棚58に保管されている新たな同種の砥石
25または異なる型式の砥石25との交換を行なう。
【0029】すなわち、前記砥石自動交換装置28で
は、一方の把持具63が砥石交換位置に臨むと共に、他
方の把持具63が待機位置に臨んでいる。この状態で、
コントローラ34からの指令により次に使用する新砥石
25をX−Yロボット60が保管棚58から取出し、該
砥石25を待機位置の把持具63に把持させる。また研
削・研磨マニピュレータ26は、グラインダーユニット
24を砥石交換位置の正面に位置決めし、旧砥石25を
取付けているナット41をナットランナー70と対向さ
せた状態で、当該砥石25を把持具63により固定保持
する。グラインダーユニット24の回転軸40を固定し
た状態で、ナットランナー70によりナット41を緩め
て回転軸40から取外した後、グラインダーユニット2
4をナットランナー70から後退させることにより、該
ユニット24から旧砥石25が取外される。次いで、他
方の把持具63により予め把持されている新砥石25
を、移動台64を移動させることにより砥石交換位置に
位置決めし、グラインダーユニット24を再びナットナ
ンナー70に近接することにより、該ユニット24の回
転軸40を新砥石25の中心通孔25aに挿通する。そ
して、ナットランナー70によりナット41を回転軸4
0の雄ねじ部40aに締付けることにより新砥石25が
グラインダーユニット24に固定される。
【0030】新砥石25が取付けられたグラインダーユ
ニット24が砥石交換位置から離間すると、前記移動台
64が移動し、使用済みの旧砥石25を把持している把
持具63を待機位置に位置決めする。この旧砥石25
は、前記X−Yロボット60により元の保管位置に戻さ
れる。
【0031】このように実施例に係る研削・研磨装置
は、研削・研磨部位が多岐にわたるクロッシングレール
21を、各部位に応じたグラインダーユニット24に取
替えながら自動で研削・研磨することができる。しか
も、砥石25の交換も自動で行ない得るので、作業者を
重労働から解放することができ、作業能力を向上させる
ことができる。また空気圧シリンダ43によりクロッシ
ングレール21に対して砥石25を常に一定の圧力で押
し当て得るので、適切にクロッシングレール21を研削
でき、しかも該砥石25を破損したりすることもない。
そしてこれらの研削・研磨作業を自動的に行ない得るの
で、作業者は長年の経験や勘を必要とせず、常に均質の
製品に加工し得る優れた利点を有しているものである。
【0032】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る鋳造製
品の研削・研磨装置によれば、研削・研磨部位が多岐に
わたる複雑形状の製品であっても、各部位に合ったグラ
インダーユニットに取替えながら自動で研削・研磨する
ことができ、製品に求められる仕上げ形状・精度を正確
に達成し得る。また研削・研磨作業を自動で行ない得る
ので、作業者を危険で疲労の伴う労働から解放すること
ができ、生産能率を向上させ得る。しかも砥石の消耗に
応じて砥石の自動交換を行ない得るので、作業時間を短
縮することができる。
【0033】更に、各種のグラインダーユニットでは、
空気圧シリンダにより鋳造製品に対して砥石を常に一定
の圧力で押し当て得るようになっているので、適切に製
品を研削でき、しかも該砥石を破損したりすることもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋳造製品の研削・研磨装置の好適
実施例を概略的に示す平面図である。
【図2】実施例に係る研削・研磨マニピュレータを示す
側面図である。
【図3】実施例に係る砥石の消耗量検知装置を示す説明
図である。
【図4】実施例に係る整形用のグラインダーユニットを
示す一部切欠側面図である。
【図5】実施例に係る整形用のグラインダーユニットを
示す一部切欠正面図である。
【図6】実施例に係るグラインダーユニットに配設され
る空気圧シリンダの機構説明図である。
【図7】実施例に係る高さセンサを示す説明図である。
【図8】実施例に係る倣い用のグラインダーユニットを
示す平面図である。
【図9】実施例に係る倣い用のグラインダーユニットを
示す背面図である。
【図10】実施例に係るレール側面用のグラインダーユ
ニットを示す平面図である。
【図11】実施例に係るレール側面用のグラインダーユ
ニットを示す側面図である。
【図12】実施例に係る穴用のグラインダーユニットを
示す平面図である。
【図13】実施例に係る穴用のグラインダーユニットを
示す側面図である。
【図14】実施例に係るグラインダーユニットの保管台
を示す側面図である。
【図15】実施例に係るグラインダーユニットを保管台
に載置保管する状態を示す側面図である。
【図16】実施例に係るグラインダーユニットを保管台
に保管した状態を示す側面図である。
【図17】実施例に係る砥石自動交換装置を示す平面図
である。
【図18】実施例に係る砥石自動交換装置を示す正面図
である。
【図19】実施例に係る研削・研磨装置の制御ブロック
図である。
【図20】一例として、グラインダーをアームに自由懸
垂状態で支持した従来技術の概略説明図である。
【符号の説明】
21 クロッシングレール 23 ハンド 24 グラインダーユニット 25 砥石 26 研削・研磨マニピュレータ 27 保管台 28 砥石自動交換装置 33 カメラ 34 コントローラ 34a 画像
処理用コンピュータ 34b コンピュータ 35 消耗量
検知装置 36 ユニット本体 37 接続具 38 モータ 39 軸受筒 40 回転軸 43 空気圧
シリンダ 48 高さセンサ 51 第1エ
アグラインダー 52 エアシリンダ 53 第2エ
アグラインダー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種グラインダーユニット(24)が着脱自
    在に装着され、該グラインダーユニット(24)で鋳造製品
    (21)の各部位を研削・研磨する相対移動可能な多関節式
    マニピュレータ(26)と、 前記各種グラインダーユニット(24)を多関節式マニピュ
    レータ(26)に対して取替え可能に保管する複数の保管台
    (27)と、 前記各種グラインダーユニット(24)に取付け可能な砥石
    (25)が複数保管され、この保管されている砥石(25)をグ
    ラインダーユニット(24)に取付けられている砥石(25)と
    自動交換可能な砥石自動交換装置(28)と、 前記鋳造製品(21)の全体および各部位の位置を認識する
    画像処理手段(33,34a)と、 前記多関節式マニピュレータ(26)に装着されるグライン
    ダーユニット(24)、または該グラインダーユニット(24)
    に取付けられている砥石(25)を、前記鋳造製品(21)の各
    部位の仕上げ内容に応じた所定のグラインダーユニット
    (24)、または砥石(25)に取替えるよう指示すると共に、
    前記砥石(25)の消耗度合に応じて、その砥石(25)の研削
    切込量を補正するか、または砥石(25)自体の交換を指示
    し、更に前記画像処理手段(33,34a)の出力信号に基づき
    砥石(25)の研削軌跡を補正する制御手段(34,34b,35)と
    から構成されることを特徴とする鋳造製品の研削・研磨
    装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は、鋳造製品(21)の全
    体および各部位の位置の画像を取込むカメラ(33)と、そ
    の画像を処理する画像処理用コンピュータ(34a)とから
    なる請求項1記載の鋳造製品の研削・研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記砥石(25)の消耗量
    検知装置(35)と、コントローラおよび制御用コンピュー
    タ(34,34b)とからなる請求項1または2記載の鋳造製品
    の研削・研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記グラインダーユニット(24A)は、軸
    受筒(39)に回転自在に支持した回転軸(40)に着脱自在に
    取付けられる砥石(25)と、前記回転軸(40)を回転駆動す
    るモータ(38)と、前記軸受筒(39)およびモータ(38)を一
    体的に揺動可能に支持する本体(36)と、前記砥石(25)を
    一定圧力で鋳造製品(21)の研削・研磨部位に押し当てる
    空気圧シリンダ(43)と、鋳造製品(21)の基準位置を検出
    する高さセンサ(48)と、前記本体(36)に配設されて多関
    節式マニピュレータ(26)に着脱自在に装着される接続具
    (37)とから構成される請求項1記載の鋳造製品の研削・
    研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記グラインダーユニット(24B,24C)
    は、軸受筒(39)に回転自在に支持した回転軸(40)に着脱
    自在に取付けられる砥石(25)と、前記回転軸(40)を回転
    駆動するモータ(38)と、前記軸受筒(39)およびモータ(3
    8)を一体的に揺動可能に支持する本体(36)と、前記砥石
    (25)を一定圧力で鋳造製品(21)の研削・研磨部位に押し
    当てる空気圧シリンダ(43)と、前記本体(36)に配設され
    て多関節式マニピュレータ(26)に着脱自在に装着される
    接続具(37)とから構成される請求項1記載の鋳造製品の
    研削・研磨装置。
  6. 【請求項6】 前記グラインダーユニット(24D)は、本
    体(36)の一方に配設された穴内面研削用の第1グライン
    ダー(51)と、前記本体(36)に配設されて第1グラインダ
    ー(51)をその軸心と交差するX−Y方向に移動可能な複
    数のエアシリンダ(52)と、前記本体(36)の他方に揺動可
    能に支持された穴面取用の第2グラインダー(53)と、第
    2グラインダー(53)の砥石(25)を一定圧力で面取部に押
    し当てる空気圧シリンダ(43)と、前記本体(36)に配設さ
    れて多関節式マニピュレータ(26)に着脱自在に装着され
    る接続具(37)とから構成される請求項1記載の鋳造製品
    の研削・研磨装置。
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