JPH08229620A - カス上り検出装置 - Google Patents

カス上り検出装置

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JPH08229620A
JPH08229620A JP6159895A JP6159895A JPH08229620A JP H08229620 A JPH08229620 A JP H08229620A JP 6159895 A JP6159895 A JP 6159895A JP 6159895 A JP6159895 A JP 6159895A JP H08229620 A JPH08229620 A JP H08229620A
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Hirohisa Endo
裕寿 遠藤
Kazuhisa Kishino
和久 岸野
Takaharu Yonemoto
隆治 米本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カス上りの見逃しあるいは虚報が少なくなる
なるようなカス上り検出装置を提供する。 【構成】 リードフレームなど微細パターンを打ち抜く
プレス加工装置において、カス上りをストリッパパッキ
ングプレート3が被加工材料4に衝突する前後の変位を
検出し、ストリッパパッキングプレートの変位から下死
点位置直前の変位勾配を演算する回路15と、プレス金
型の連続する数ショットの各ショットにおける数値を記
憶するメモリー回路20と、このメモリー回路の数値か
ら標準偏差を計算して設定値とする標準偏差計算回路2
1および基準値入力回路19と、この設定値を基準値と
て上記変位勾配とを比較する勾配比較回路16および停
止回路17とを有し、勾配比較回路により標準偏差に基
づく基準値を超えたときにカス上がりと判定してプレス
機を停止させるようにしたことを特徴とするカス上り検
出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リードフレームなど
微細パターンを打ち抜くプレス加工で発生するカス上り
の検出装置、特に検出装置の演算方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カス上り検出方法としては、特開
昭61−9933号に記載されるような方法がある。こ
れはストリッパが下型または被加工材料(板材)に衝突
して生じた最初のバウンドの下死点を求める工程と、こ
の下死点を設定位置と比較する工程とからなり、下死点
における変位を捕らえることによりカス上りを検出する
ものである。即ち、図3のストリッパの変位を示すグラ
フにおいて、カス上りが発生した場合には、ストリッパ
が板材に衝突したときの第1バウンドの下死点位置が設
定位置(正常打ち抜き時のストリッパ変位a−b線にお
ける下死点c)から下死点c´へ変位することから、こ
の変位を検出することによりカス上りが発生したと判定
するものである。
【0003】ところで、上記カス上り検出方法におい
て、カスがストリッパの衝突により潰れてしまう程小さ
い場合には、正常時の下死点cとカス上り発生時の下死
点c´の明瞭な変位差が得られないことから、カス上り
を確実に検出することができない恐れがあった。また、
カスがストリッパの衝突により潰れない大きさのもので
あっても、ストリッパが衝突するときに生じる振動(図
3の変位a−b´線に示される)などに影響され、正常
時の下死点cとカス上り発生時の下死点c´との差が殆
ど生じないことも起こり得るので、カス上りの検出精度
が充分でないという課題も有していた。
【0004】そこで、本件発明者は、それを改良した測
定方法および装置を既に特開平6−134941号とし
て提案している。これは、打抜き金型装置に変位センサ
ーをおよびストリッパパッキングプレートにターゲット
を取り付け、ダイプレートとストリッパパッキングプレ
ートとの間の間隔を測定してカス上りを検出するもので
ある。即ち、図2において、被加工材料である板材4は
ストリッパパッキングプレート3とダイプレート5の間
でまずクランプされる。このときの板材4の板押さえ力
はストリッパパッキングプレート3の上方に配置した複
数本のばね2によって与えられる。この状態からパンチ
ホルダ10およびパンチプレート11からなる上型全体
が降下し、パンチプレート11に取り付けられたパンチ
1とダイプレート5の間で打ち抜きは完了する。この打
ち抜きによるカス6は通常ダイプレート5に設けられた
カス穴9から落下する。しかし、打ち抜き後にまれにパ
ンチ1の先端に付着し、板材4とストリッパパッキング
プレート3との間あるいはダイプレート5との間に挟ま
ってしまうことがある。また、上記カス以外に打ち抜き
によって製品に発生したバリが脱落することがある。こ
れらの異物が板材4の上あるいは下に挟まると製品に傷
を付けることになり、大量の不良を発生させてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このカスの検出装置と
しては、ダイプレート5に変位センサー8を設置し、ス
トリッパパッキングプレート3に固定されたターゲット
7との距離aを監視する方式である。検出装置の動作と
しては、図4のブロック図に示すように、まず測定され
た変位センサー8による変位の信号をA/D変換器13
でデジタル値に変換し、このデジタル化された信号によ
り第1バウンド下死点位置(変位)を求める下死点位置
検出器14と、変位信号および下死点位置信号を入力し
所定の演算式により勾配値を演算する勾配演算回路15
と、得られた勾配値を前のストリッパショットで得られ
た勾配値(基準値)と比較する勾配比較回路16と、基
準値を入力する基準値設定回路19と、基準値を超える
勾配値のときに勾配比較回路16から信号を入力しプレ
ス機18へ停止信号を送信する停止回路17とから構成
されている。
【0006】上記検出装置の動作としては、まず測定さ
れた変位から第1波目のボトムの値もしくは最下死点の
ピーク値を見つけ、そのショットでの値として代表させ
る。次に、次式(1)で示すように、この値di を直前
のプレス金型のショットでの値di-1 と比較し、設定値
cを超えたときにカス上りが生じたものとしてプレス機
を停止させるようになっている。
【0007】|di −di-1 |>c・・・・・(1)
【0008】ここで、設定値cは金型およびプレス装置
によって異なるため、設定スイッチによって作業者が与
えることになっている。しかし、ばらつきを示すインジ
ケータを見ながら設定値cを決めるため、作業者によっ
て値が異なったり、あるいは運転中のばらつきの変化に
対応できないといった状況にあった。そして、それらの
ためにカスを見逃したり、カスがないのにプレスを停止
する(虚報)といった問題が多発していた。
【0009】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、上述した先行技術の欠点を解消し、カス上りの
見逃しあるいは虚報が少なくなるなるようなカス上り検
出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、リードフレ
ームなど微細パターンを打ち抜くプレス加工装置におい
て、カス上りをストリッパパッキングプレートが被加工
材料に衝突する前後の変位を検出し、ストリッパパッキ
ングプレートの変位から下死点位置直前の変位勾配を演
算する回路と、プレス金型の連続する数ショットの各シ
ョットにおける数値を記憶するメモリー回路と、このメ
モリー回路の数値から標準偏差を計算して設定値とする
標準偏差計算回路および基準値入力回路と、この設定値
を基準値とて上記変位勾配とを比較する勾配比較回路お
よび停止回路とを有し、勾配比較回路により標準偏差に
基づく基準値を超えたときにカス上がりと判定してプレ
ス機を停止させるようにしたカス上り検出装置である。
そして、上記設定値として、標準偏差値σとするとき基
準値を5σに設定するカス上り検出装置である。また、
上記設定値5σを、最新の過去数ショット分の変位につ
いて計算して更新するようにしたカス上り検出装置であ
る。
【0011】
【作用】カス上がり検出装置の演算に用いる設定値を人
が与えるのではなく、検出装置自体が数ショット分の数
値をメモリー回路に記憶しておき、これから標準偏差を
演算して設定値を求めて自動的に設定を行うようにした
ことにあり、それによってカス上がりの見逃しあるいは
虚報を著しく少なくすることが可能である。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。実施例のカス上り検出装置は、図1のブロック
図に示すように構成されている。即ち、変位センサー8
からの測定された変位aの信号をA/D変換器13でデ
ジタル値に変換し、このデジタル化された信号により第
1バウンド下死点位置(変位)を求める下死点位置検出
器14と、プレス金型の各ショットにおける下死点位置
検出器14のデータを蓄積するメモリー回路20を有
し、このデータを用いて変位の標準偏差σを標準偏差計
算回路21で計算する。そして、ここでデータ数として
は30点以上あることが望ましい。これは標準偏差σが
安定するデータ数が30点程だからである。また、設定
値としては、5σの値を与えることが適当である。この
理由としては、設定値として標準偏差σの5倍を外れる
確率は1/106 程度であり、これは100万ショット
(約4日分のプレス作業量)に虚報が1回発生すること
を意味している。即ち、作業上虚報が発生しても許され
る限界が上記の値である。そして、この設定値を基準値
設定回路19で入力して基準値とし、勾配比較回路16
で今回測定した勾配値が基準値を超える勾配値のときに
信号を停止回路17に出力し、プレス機18を停止する
ように構成されている。
【0013】上記実施例では標準偏差σを演算して5σ
を用いてるものについて説明したが、これは最新の過去
数ショット分の変位について計算し、これを更新するよ
うにしてもよい。そうすれば、各ショット毎のばらつき
が変化しても、それによる虚報などは殆ど発生しなくな
る。
【0014】また、カスの検出方式として、変位だけで
なくストリッパの降下速度を監視することにより行って
もよい。ショット毎の値を監視するものなら全てに適用
することが可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明のカス上
り検出装置によれば、金型およびプレスによるばらつき
の差を考慮する必要なく設定値を基準回路で自動的に設
定できるので作業が簡単になり、また、設定における人
為的なミスを防止することができ、精度の優れたプレス
作業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のカス上り検出装置の構成を示すブロッ
ク図、
【図2】実施例の金型構成を示す断面図、
【図3】正常時およびカス上り時のストリッパ変位を示
すグラフ、
【図4】先行技術のカス上り検出装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 パンチ 2 ばね 3 ストリッパパッキングプレート 4 板材 5 ダイプレート 6 カス 7 ターゲット 8 変位センサー 9 カス穴 13 A/D変換器 14 下死点位置検出器 15 勾配演算回路 16 勾配比較回路 17 停止回路 18 プレス機 19 基準値入力回路 20 メモリー回路 21 標準偏差計算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードフレームなど微細パターンを打ち
    抜くプレス加工装置において、カス上りをストリッパパ
    ッキングプレートが被加工材料に衝突する前後の変位を
    検出し、ストリッパパッキングプレートの変位から下死
    点位置直前の変位勾配を演算する回路と、プレス金型の
    連続する数ショットの各ショットにおける数値を記憶す
    るメモリー回路と、このメモリー回路の数値から標準偏
    差を計算して設定値とする標準偏差計算回路および基準
    値入力回路と、この設定値を基準値とて上記変位勾配と
    を比較する勾配比較回路および停止回路とを有し、勾配
    比較回路により標準偏差に基づく基準値を超えたときに
    カス上がりと判定してプレス機を停止させるようにした
    ことを特徴とするカス上り検出装置。
  2. 【請求項2】 上記設定値として、標準偏差値σとして
    5σを設定することを特徴とする請求項1記載のカス上
    り検出装置。
  3. 【請求項3】 上記設定値5σは、最新の過去数ショッ
    ト分の変位について計算して更新することを特徴とする
    請求項1記載のカス上り検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1110246A (ja) * 1997-06-17 1999-01-19 Aida Eng Ltd かす上がり検出方法
JP2009178731A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Nst:Kk 加工カス検出装置及びそれを有するプレス機
JP2012505478A (ja) * 2008-10-08 2012-03-01 ディーピー テクノロジーズ インコーポレイテッド 動きを根拠にデバイスを目覚めさせる方法及びシステム
JP2015000412A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 株式会社理研計器奈良製作所 カス上がり検出装置及びカス上がり検出方法

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JP2015000412A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 株式会社理研計器奈良製作所 カス上がり検出装置及びカス上がり検出方法

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