JPH08229543A - 排水処理装置 - Google Patents

排水処理装置

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JPH08229543A
JPH08229543A JP6509295A JP6509295A JPH08229543A JP H08229543 A JPH08229543 A JP H08229543A JP 6509295 A JP6509295 A JP 6509295A JP 6509295 A JP6509295 A JP 6509295A JP H08229543 A JPH08229543 A JP H08229543A
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JP
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gas
liquid
treated
mixing
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Application number
JP6509295A
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English (en)
Inventor
Masakazu Kashiwa
雅一 柏
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Idec Izumi Corp
Original Assignee
Idec Izumi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成であって、小型で効率良く迅速に
排水中の微粒子等を浮上分離させる。 【構成】 被処理液22を流す流路の一部を絞った絞り
部58と、絞り部58に続いて下流側に設けられ流路5
6方向に断面積の等しい気体流入部60を設け、この気
体流入部60に外部から空気を流入させる気体流入口6
6を形成し、気体流入口66の下流側に流路56を徐々
に広げた広がり部62を設ける。広がり部62の下流に
流路56中の被処理液22と気体流入口66から流入し
た気体とを加圧下で混合する加圧混合部28を設け、加
圧混合部28の出口側に凝集剤を注入する薬剤注入部3
0を接続し、その下流に薬剤混合部32を形成し、その
下流にノズル部34と、浮上分離槽38を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種工場や事業所あ
るいは家庭等から排出される排水中の微粒子や溶解成分
を凝集させて浮上分離する排水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の排水処理装置は、例えば図8に示
すように、被処理液2と凝集剤4が注入される急速撹拌
槽6と緩速撹拌槽8、及び浮上分離槽12を有したもの
がある。この排水処理装置は、先ず、被処理液2と凝集
剤4を急速撹拌槽6に注入し、プロペラ5により、凝集
剤4と被処理液2を均一に混ぜ合わせ、その後フロック
を成長させるために緩速撹拌槽8で、プロペラ7により
緩やかに撹拌する。そして、成長したフロックを含む被
処理液2に、気泡水製造装置10で製造した微細気泡を
含んだ処理液14を混合し、浮上分離槽12で汚染物質
の浮上分離を行っていた。そして、汚染物質の分離が行
われた処理液14は、処理液槽16に溜められ、排出さ
れるとともに、気泡水製造装置10にも送られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の方法
では急速撹拌槽6、緩速撹拌層8、気泡水製造装置10
等が装置全体としてで大きな体積を占め、装置が大がか
りなものとなっていた。従って、小規模な事業所等での
設置が難しいという問題があった。
【0004】この発明は、上記従来技術の問題点に鑑み
て成されたもので、簡単な構成であって、小型で効率良
く迅速に排水中の微粒子等を浮上分離させることができ
る排水処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、事業所や家
庭等から排出される排水である被処理液を送る圧送装置
と、上記被処理液を流す流路の一部を絞ったベンチュリ
管やオリフィス等の絞り部と、上記絞り部に続いて下流
側に設けられ上記流路方向に断面積の等しい気体流入部
を設け、この気体流入部に外部から空気を流入させる気
体流入口を形成し、上記気体流入口の下流側に上記流路
を徐々に広げた広がり部を設け、上記広がり部の下流に
上記流路中の被処理液と上記気体流入口から流入した気
体とを加圧下で混合する加圧混合部を設け、この加圧混
合部の出口側に凝集剤を注入する薬剤注入部を接続し、
その下流に薬剤混合部を形成し、その下流に可変または
固定の絞りからなるノズル部を備え、このノズル部から
の管路を浮上分離槽に接続した排水処理装置である。
【0006】またこの発明は、被処理液が流れる流路の
途中でその流路が並列に複数分岐した分岐点を形成し、
この並列に分岐した複数の流路の少なくとも一部の流路
に絞り部を設け、この絞り部に引き続いてその流路の下
流側に設けられこの絞り部よりわずかに内径が大きく流
体の流れ方向に所定長さ断面積が一定である気体流入部
を形成し、この気体流入部へ外部から気体を流入させる
気体流入口を設け、上記気体流入部の下流に流路を徐々
に広げた広がり部を設け、この広がり部又はその下流に
上記並列に複数分岐した流路を再び合流させる合流点を
形成し、この合流点の下流に流路中の被処理液と上記気
体流入口から流入した気体を加圧し混合する加圧混合部
を設け、この加圧混合部の出口側に凝集剤を注入する薬
剤注入部と薬剤混合部とを接続し、その下流に可変また
は固定の絞りからなるノズル部を備え、このノズル部か
らの管路を浮上分離槽に接続した排水処理装置である。
【0007】また、この加圧混合部は、上記広がり部の
下流側に設けられ緩急を繰り返す勾配に形成され、上か
ら下へ上記被処理液及び上記気体が流れるものである。
さらに、上記ノズル部の下流又は上流の管路に、上記凝
集剤による凝集を助ける凝集助剤を注入する助剤注入部
を接続したものである。また、上記加圧混合部の下流側
であって上記ノズル部の上流側に、溶解しきれなかった
気体を排気するために上方に突き出した形の分岐流路を
設け、その分岐流路の先に絞りを設けたものである。さ
らに、上記薬剤混合部を構成する管路等が、蛇行又は湾
曲して形成されているものである。
【0008】
【作用】この発明の排水処理装置は、絞り部のわずか下
流側の気体流入口から空気を被処理液の流れの中に流入
させ、流れが遅くなる広がり部及び加圧混合部で、気体
と被処理液を混合させつつ、流入した空気を被処理液中
に加圧溶解させて気液混合流を形成し、さらに、薬剤注
入部から凝集剤をこの気液混合流に注入し、薬剤混合部
で凝集剤を被処理液中に混合し、その下流のノズル部
で、加圧溶解していた空気が微細気泡となって被処理液
中に析出し、被処理液中の汚染物質の凝集体であるフロ
ック表面及び内部に気泡が付着し、このフロックを浮上
分離させるものである。また、必要に応じて、被処理液
中に溶解しきらなかった空気を逃がす分岐流路を形成
し、微小気泡のみにより凝集したフロックを浮上させる
ものである。
【0009】
【実施例】以下この発明の排水処理装置の実施例につい
て図面を基にして説明する。図1〜図3はこの発明の第
一実施例を示すもので、この実施例の排水処理装置は、
図1に示すように、被処理液22を溜めた被処理液槽2
0に、管路21を介して圧送装置である圧送ポンプ24
が接続され、圧送ポンプ24には、管路23を経て吸引
器26が接続されている。吸引器26には、気体管路4
4を介して、ボンベや気体ポンプ等の気体供給源42が
接続されている。また、気体供給源が大気圧下の空気で
良い場合は、大気圧下に開放しても良い。さらに、吸引
器26の下流側には、段階的に緩急を繰り返し流れ落ち
る流路を形成し、被処理液中に気体を加圧混合する加圧
混合部である気液混合槽28が設けられている。
【0010】この混合槽28の下流には、凝集剤を注入
する凝集剤注入部30が設けられている。凝集剤注入部
30には、凝集剤タンク46に接続された凝集剤注入管
路48の先端部が、凝集剤圧送手段である図示しない薬
注ポンプを介して接続されている。この凝集剤注入部3
0の下流側は、薬剤混合部である混合管路32に接続さ
れ、混合管路32の下流側端部が、ノズル部34に接続
されている。この混合管路32は、凝集剤の混合を効率
よく行うために、湾曲させ、または蛇行させておくと良
い。そして、ノズル部34の下流側に、助剤注入管路5
2が接続された助剤注入部36が設けられている。この
助剤注入部36に接続された助剤注入管路52は、圧送
手段である図示しない薬注ポンプを介して、助剤タンク
50と接続されている。助剤注入部36の下流側には、
相対的に太めの管路37が接続され、この管路37の先
端部が、浮上分離槽38の底部に開口している。また、
浮上分離送38の上部には、浮上してきたフロックを回
収するスキーマ等の回収装置を取り付けることが望まし
い。
【0011】この実施例の吸引器26には、図2に示す
ように、絞り部である喉部58が中央に設けられたベン
チュリ管状の流路56が形成されている。このベンチュ
リ管状の流路56の入口部54に、管路23の先端部が
接続され、出口部64に、混合槽28が管路を介して接
続される。喉部58の下流側には、喉部58よりわずか
に内径が大きい円筒状の気体流入部60形成され、この
気体流入部60の下流側には、なめらかにテーパ状に広
がった広がり部62が形成されている。さらに、気体流
入部60には、気体を流路56内に導くための気体流入
口66が形成されている。ここで、気体流入部60の内
径が喉部58よりわずかに大きいのは、気体が流入しや
すいようにするためであり、円筒状に形成されているの
は、気体流入を安定させるためである。また、喉部58
から噴出してきた被処理液22の流れは、喉部58を通
過の後、コーン状に拡大するため、気体流入部60の長
さには制限がある。即ち、喉部58から流れが所定の角
度で広がり、その流れが気体流入部60の壁面に当たる
までの長さが最大値である。
【0012】また、気液混合槽28は、図3に示すよう
に、箱型に組まれて水平部80aと垂直部80bとが交
互に段階的に設けられ、段階的に緩急を繰り返し流れ落
ちる流路80を有している。流路80に気液混合流を流
すと、流路80内では、その上部に気体、下部に液体が
流れる状態になり、気液の接触面積の広い流れが得られ
るものである。また、気液混合流の入口76より出口7
8の位置が低いため、流路80内に密度の低い気体が滞
るようになり、流入の段階では比較的気体の割合が低い
場合でも、気液混合槽74内部では気体の比率が高くな
る。このため、流路80内部で高効率な気体溶解が行わ
れる。
【0013】この実施例の排水処理装置は、被処理液2
2が、圧送ポンプ24で汲み上げられ、管路23を経て
吸引器26に圧送される。そして、吸引器26の入口部
54に流入した被処理液22は、喉部58で加速され
て、一旦静圧が低くなり気体流入部60、広がり部62
を経て減速し再び静圧が上昇する。この時、気体流入部
60に設けられた気体流入口66は、喉部58の下流で
あり、この部分の静圧も十分低い状態になっていて、こ
の気体流入口66から気体が気体流入部60内に流入す
る。
【0014】気体流入口66から流入した気体は、気泡
となって流路56中を液体とともに混合槽28に流れ、
混合槽28の静圧も十分に高い状態となっているので、
ここで気体が被処理液22に溶解していく。そして、気
体の溶解した被処理液22は、凝集剤注入部30で凝集
剤と混合され、混合管路32で、流れの乱れにより凝集
剤と被処理液22が均一に混合される。この混合管路3
2の長さは凝集剤と被処理液が均一に混じり合うための
十分な時間が得られれば良く、その時間は7秒以上であ
ることが望ましい。
【0015】混合管路32から出た被処理液22の気液
混合流は、ノズル部34を通過する際に再び加速される
ので、その静圧が低くなり、液体中に加圧溶解していた
気体が、気泡径が数μmから数十μmの微細気泡として
析出する。尚、ノズル部34はバルブ等の可変の絞りで
も、単数または複数のノズル孔からなる固定の絞りでも
良い。ノズル部34からでた被処理液22は、凝集助材
注入部36で助剤が注入され、その後浮上分離槽38に
流入する。浮上分離槽38では、凝集剤が被処理液中の
汚れ成分を凝集させフロックを形成する。そして、この
フロックは、液中に生じている微細気泡によって浮上さ
せられ、被処理液22中の汚染物質の浮上分離が行われ
る。浮上分離槽38につながる管路37は、フロックを
効率よく形成させるために、相対的に太めの内径のもの
を選択し、0.2m/s以下のゆっくりとした流速で浮
上分離槽38内に被処理液22を放出することが望まし
い。また浮上分離槽38もフロックをもれなく浮上させ
るために、滞留時間10分以上、被処理液22の放出箇
所38aの深さが0.7m以上であることが望ましい。
【0016】この実施例において、助剤注入部36をノ
ズル部34と浮上分離槽38の間に設けたが、混合管路
32とノズル部34の間に設けても良い。また、この実
施例では助材注入部36を1箇所だけ設けたが、複数種
類の助材を用いる場合においては、複数の助材注入部を
設けてもよい。
【0017】この実施例の排水処理装置では、吸引器2
6の気体流入部60と、ノズル部34のノズル孔の各々
の断面積の関係は以下の式を満たすものであれば良い。 PA 1<PG (1) PA1=(1−SC2/SB2 1)P1+(δP+PB)SC2 /SB2 1 (2) ここで、PGは気体供給源42から流入する気体の圧
力、PA1は流体力学上のベルヌーイの定理と連続の式
から、上記式(2)により与えられる気体流入部60の
静圧である。SB1は気体流入部60の断面積、SCは
ノズル部34のノズル孔の断面積の総和、P1は気体流
入部60の総圧、δPは気体流入部60からノズル部3
4までの圧力損失、PBはノズル部34の出口の静圧で
ある。
【0018】この実施例の排水処理装置によれば、被処
理液22を連続的に処理することができ、しかも、凝集
剤は、混合管路32で混合され、大きな攪拌槽を必要と
せず、装置全体を小さいものにすることができる。
【0019】次にこの発明の第二実施例について図4を
基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材
は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の吸引
器68は、内部の分岐点70で液体流路56が2つに分
岐している。この吸引器68では、分岐点70で2つに
分岐させたが3つ以上の流路に分岐させてもかまわな
い。分岐後の各流路には、各々絞り部を形成する喉部5
8が中央に設けられたベンチュリ管56が形成されてい
る。喉部58の下流には、各々気体流入部60が設けら
れ、各気体流入部60に各々気体流入口66が設けられ
ている。分岐していた各流路は、気体流入部60の後、
各広がり部62を経て合流点72で合流している。そし
て、各気体流入部60には、図示しないボンベや大気等
の気体供給源に図示しない管路を介して接続されてい
る。また、各気体流入部60は、同一の気体供給源に接
続されていても、異なる気体供給源に接続されていても
良い。
【0020】次に、この実施例の吸引器68の、分岐し
た各流路における喉部58の断面積の総和、気体流入部
60とその下流のノズル部34のノズル孔の各々の総断
面積の関係は以下の式を満たすものであれば良い。 PAn<PGn (3) PGn(nは自然数で、各気体流入部60に対応する)
は、気体供給源42から流入する気体の圧力。PA nは
流体力学上の連続の式及びベルヌーイの定理から、以下
の式により与えられる各気体流入部60の静圧である。 PAn={1−(SAn2SC)/(SA2SBn2)}P1 +(δP+PB){(SAn2SC2)/(SA2SBn2)} (4) ここで、SAは喉部58の断面積の総和、SAnは各喉
部58の断面積、SBnは各気体流入部60の断面積、
SCはノズル部34のノズル孔の断面積の総和、P1は
気体流入部60の総圧、δPは吸引器68の気体流入部
60からノズル部34までの圧力損失、PBはノズル部
34の出口の静圧である。
【0021】従って、上記式(3)、(4)を満たすよ
うにそれぞれの気体流入部60及びノズル部34のノズ
ル孔の大きさを設定することにより、被処理液22中に
効率的に気体を混合し溶解させる最適な条件が得られる
ものである。
【0022】この実施例の排水処理装置を用いると、気
液が溶解混合するのに最適な流量の液体を各流路ごとに
流すことができ、効率よく空気やその他の気体を液体中
に混合させることができるものである。従って、一つの
吸引器68で混合可能な気体の絶対量を増大させること
ができ、処理可能な被処理液22の量も増大させること
が可能となる。また、一体の吸引器68に複数の流路を
形成したので、構造が簡単であり、取扱や設置も容易な
ものである。
【0023】次にこの発明の第三実施例について図5を
基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材
は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の排水
処理装置は、吸引器26に、混合部を兼ねる管路74が
接続されたものである。管路74の下流側の先端部は、
凝集剤注入管路48と合流する凝集剤注入部30に接続
され、凝集剤注入部30以降は、上記第一実施例と同様
に、混合管路32等が接続されている。
【0024】この実施例では、吸引器26の入口部54
に流入した被処理液22は、気体流入口66で流入した
気体とともに気液混合流となって、加圧混合部を兼ねる
管路28に流れる。管路74はその内径が喉部58より
も十分大きくとってあるために、管路74の静圧が十分
に高い状態となっているので、ここで気体が被処理液2
2に溶解していく。気体の溶解した被処理液22は、凝
集剤注入部30で凝集剤と混合され、混合管路32で、
流れの乱れにより凝集剤と被処理液が均一に混合され
る。尚、この管路74は、湾曲または蛇行している方が
好ましく、上方から下方に流れ落ちるように配置する
と、上記混合槽28と同様の効果により、より好まし
い。
【0025】この実施例の排水処理装置によれば、吸引
器26とノズル部34に、管路を接続するだけで排水処
理装置を形成することができ、簡単な構造とすることが
できる。
【0026】次にこの発明の第四実施例について図6、
図7を基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様
の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施例
の排水処理装置は、上記第一実施例のノズル部34の手
前に、余剰な気体を抜くための分岐流路である余剰気体
抜き82を設けたものである。図7は、この実施例の余
剰気体抜き82の内部構成の詳細を示しているもので、
余剰気体抜き82内部では、入口88と出口90の間に
上方に突き出した管路94が構成されている。管路94
の先端部の開口部92には、図6に示すように、バルブ
84を経て排気管路86が取り付けられている。
【0027】この実施例の余剰気体抜き82の作用は、
余剰気体抜き82に流入した気液混合流のうち、余剰気
体が、上方に突き出した管路94から上方に向かって流
れていく。その後、気体はバルブ84を通って排気管路
86から排気される。ここでバルブ84の絞りを適当に
調節することによって、混合槽28等の流路内部の圧力
を落とさずに排気することができる。この余剰気体抜き
82を設けることにより被処理液中の大きな気泡を取り
除き、数μmから数十μmの間の気泡径の気泡のみにす
ることができる。
【0028】尚、この発明の排水処理装置は、吸引器
は、ベンチュリ管状の他、絞り部をオリフィス状に急激
に絞ったものでも良く、絞り部等の形状は問わないもの
である。さらに、ノズル部の形状やノズル孔の数も上述
の所定の条件に一致させて適宜設定できるものであり、
流路が絞ってあるものであれば良い。また、吸引器の絞
り部が形成された流路は、1又は複数の流路であっても
良く、その形態や数は問わない。また、この装置の気体
供給源をオゾン発生装置等に接続すると、加圧溶解によ
る気泡の生成と同時に、オゾン処理等の気液反応による
処理を同時に行うことができる。
【0029】
【発明の効果】この発明の排水処理装置は、装置を小型
化することができ、しかも、工場排水や家庭排水その他
の排水である被処理液中に、効率よく大量の気泡を混合
させることができ、排水中の汚染物質である微粒子等を
凝集させて迅速に浮上させることができるものである。
さらに、凝集剤の混合も、連続的に効率よく行うことが
でき、少ないエネルギーで多くの排水処理が可能となる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例の排水処理装置を示す概
略図である。
【図2】この発明の第一実施例の排水処理装置の吸引器
の正面図(A)と縦断面図(B)である。
【図3】この発明の第一実施例の排水処理装置の混合槽
の縦断面図である。
【図4】この発明の第二実施例の排水処理装置の吸引器
の正面図(A)と縦断面図(B)である。
【図5】この発明の第三実施例の排水処理装置を示す概
略図である。
【図6】この発明の第四実施例の排水処理装置を示す概
略図である。
【図7】この発明の第四実施例の排水処理装置の余剰気
体抜きの縦断面図である。
【図8】従来の排水処理装置を示す概略図である。
【符号の説明】
22 被処理液 24 ポンプ(圧送装置) 26 吸引器 28 混合槽(加圧混合部) 30 凝集剤注入部 32 混合管路(薬剤混合部) 36 助剤注入部 38 浮上分離槽

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理液を送る圧送装置と、上記被処理
    液を流す流路の一部を絞った絞り部と、上記絞り部に続
    いて下流側に設けられ上記流路方向に断面積の等しい気
    体流入部と、この気体流入部に外部から空気を流入させ
    る気体流入口と、上記気体流入口の下流側に設けられ上
    記流路を徐々に広げた広がり部と、上記広がり部の下流
    で上記流路中の被処理液と上記気体流入口から流入した
    気体とを加圧下で混合する加圧混合部と、この加圧混合
    部の出口側に凝集剤を注入する薬剤注入部と、この薬剤
    注入部の下流に設けられたノズル部と、このノズル部に
    接続された浮上分離槽とを備えた排水処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理液を送る圧送装置と、被処理液が
    流れる流路の途中でその流路が並列に複数分岐した分岐
    点と、この並列に分岐した複数の流路の少なくとも一部
    の流路に設けられた絞り部と、この絞り部に引き続いて
    その流路の下流側に設けられこの絞り部よりわずかに内
    径が大きく流れ方向に断面積が一定である気体流入部
    と、この気体流入部へ外部から気体を流入させる気体流
    入口と、上記気体流入部の下流に設けられ流路を徐々に
    広げた広がり部と、この広がり部又はその下流に設けら
    れ上記並列に複数分岐した流路を再び合流させる合流点
    と、この合流点の下流に設けられ流路中の被処理液と上
    記気体流入口から流入した気体を加圧し混合する加圧混
    合部と、この加圧混合部の出口側に設けられ凝集剤を注
    入する薬剤注入部と、その下流に設けられたノズル部
    と、このノズル部に接続された浮上分離槽とを備えた排
    水処理装置。
  3. 【請求項3】 上記加圧混合部は、上記広がり部の下流
    側に設けられ緩急を繰り返す勾配に形成され、上から下
    へ上記被処理液及び気体が流れるものである請求項1又
    は2記載の排水処理装置。
  4. 【請求項4】 上記絞り部、上記気体流入部、上記気体
    流入口、及び上記広がり部とを一体の吸引器に形成した
    請求項1,2又は3記載の排水処理装置。
  5. 【請求項5】 上記加圧混合部下流の薬剤注入部の下流
    側には、被処理液と気体との混合流に上記凝集剤を混ぜ
    合わせる薬剤混合部が設けられている請求項1,2,3
    又は4記載の排水処理装置。
  6. 【請求項6】 上記薬剤混合部は、管路により形成さ
    れ、この管路が蛇行又は湾曲している請求項5記載の排
    水処理装置。
  7. 【請求項7】 上記ノズル部の下流又は上流の管路に、
    上記凝集剤による凝集を助ける凝集助剤を注入する助剤
    注入部を接続したものである請求項1又は2記載の排水
    処理装置。
  8. 【請求項8】 上記加圧混合部の下流側であって上記ノ
    ズル部の上流側に、溶解しきれなかった気体を排気する
    ために上方に突き出した形の分岐流路を設け、その分岐
    流路の先に絞りを設けた請求項1又は2記載の排水処理
    装置。
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