JPH0822859A - スプライス吸収コネクタ - Google Patents

スプライス吸収コネクタ

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JPH0822859A
JPH0822859A JP17613894A JP17613894A JPH0822859A JP H0822859 A JPH0822859 A JP H0822859A JP 17613894 A JP17613894 A JP 17613894A JP 17613894 A JP17613894 A JP 17613894A JP H0822859 A JPH0822859 A JP H0822859A
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JP
Japan
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terminal
retainer
housing
terminals
bus bar
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Application number
JP17613894A
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English (en)
Inventor
Masanori Wakui
雅徳 涌井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二重ロック付きコネクタを有効に活用するこ
とによって、電線またはワイヤハーネスに分岐を設ける
場合の不具合を解消すること。 【構成】 スプライス吸収コネクタ(30)は、電気用
ターミナル(34)を差込み可能な複数の第1の穴(3
8)およびリテーナ(36)を差込み可能な第2の穴
(40)を有するハウジング(32)と、複数の第1の
穴(38)のうちの2以上のものにそれぞれ差し込まれ
る複数のターミナル(34、34A)と、第2の穴(4
0)に差し込まれ、ターミナル(34、34A)の抜け
を防止するリテーナ(36)とを備える。リテーナ(3
6)は、ハウジング(32)に差し込まれた少なくとも
2つのターミナル(34、34A)を接続するバスバー
(56)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスプライス吸収コネクタ
に関し、特に、電力または電気信号用の電線ないしワイ
ヤハーネスから分岐する場合に生ずるスプライスを廃止
できるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】単一の電線から複数箇所へ電力または電
気信号を取り出す場合に分岐部に生ずる継ぎ目すなわち
スプライスは、少なくとも3つの穴を有し、各穴にめす
端子を固定したハウジングと、前記3つの穴のそれぞれ
に挿入可能なおす端子を一体に有する接続プレートすな
わちバスバーとからなるジョイントコネクタを使用する
ことによって廃止できる(実公昭63-33509号公報)。
【0003】別々の工程を経て組み立てられ、または製
作された2つの構造間を電気的に接続するには、一方の
構造に接続した電線のめす端子と他方の構造に接続した
電線のおす端子とを、それぞれ複数の穴を有するハウジ
ングの前記穴に差し込み、ハウジング相互を接合する。
この場合、めす端子およびおす端子は、たとえばそれぞ
れが有するストッパ部をハウジングに引っ掛けて抜け防
止され、さらに、ハウジングとは別個に形成され、ハウ
ジングに差し込まれるリテーナによって抜け防止され、
いわば二重のロック機構によって保護されることがある
(たとえば、特開平4-137474号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電線またはワイヤハー
ネスに分岐を設け、制御システムを変更したり、検出箇
所を増設したりする場合、図11のaに示すように、ジ
ョイントコネクタ16を使用することによってスプライ
スを廃止できるが、ジョイントコネクタ16の固定が問
題となる。一般的には、ジョイントコネクタ16は、テ
ープをジョイントコネクタ16とワイヤハーネス15と
に巻き付けて固定するが、狭い場所ではジョイントコネ
クタ16が他部品と干渉することがあり、またワイヤハ
ーネス15自体の固定の邪魔になることがあるからであ
る。
【0005】加えて、図11のbに示すように、部品B
のための電線から部品Aのための分岐をしようとする場
合、3つの電線17、18、19をジョイントコネクタ
16に接続する必要があり、電線数量が多くなる。
【0006】ところで、自動車の車室の場合、ワイヤハ
ーネス15に接続される構造と、ワイヤハーネス20に
接続される構造(共に図示せず)とは、別々に組み立て
られまたは製作されることから、両ワイヤハーネス1
5、20は二重ロック付きコネクタ21によって接続さ
れる。このコネクタ21は、前記のように、電線のめす
端子またはおす端子からなるターミナルを差込み可能な
複数の穴を有するハウジングを備えるが、接続した状態
では、ハウジングの穴の全てがターミナルによって占め
られていることはほとんどなく、穴のいくつかは未使用
であることが経験的に確認されている。
【0007】本発明の目的は、二重ロック付きコネクタ
を有効に活用することによって、電線またはワイヤハー
ネスに分岐を設ける場合の不具合を解消する、スプライ
ス吸収コネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気用ターミ
ナルを差込み可能な複数の第1の穴およびリテーナを差
込み可能な第2の穴を有するハウジングと、前記複数の
第1の穴のうちの2以上のものにそれぞれ差し込まれる
複数のターミナルと、前記第2の穴に差し込まれ、前記
ターミナルの抜けを防止するリテーナとを備えるコネク
タであって、前記リテーナは、前記ハウジングに差し込
まれた少なくとも2つのターミナルを接続するバスバー
を有する
【0009】1つの態様では、前記リテーナは櫛状であ
り、基部と、該基部から同方向へ伸び、隣り合うものか
ら間隔をおいた複数の係合部とを有し、前記バスバー
は、前記少なくとも2つの間隔のそれぞれに、または前
記複数の係合部の仮想延長線によって画定される少なく
とも2つの空間のそれぞれに配置され、前記ターミナル
に接する自由端部と、これら自由端部を結合する連結部
とを有する。
【0010】別の態様では、前記リテーナは格子状であ
り、横壁部および縦壁部によって画定された複数のキャ
ビティを有し、前記バスバーは、前記少なくとも2つの
キャビティのそれぞれに配置され、前記ターミナルに接
する自由端部と、これら自由端部を結合する連結部とを
有する。
【0011】
【作用および効果】リテーナをハウジングの第2の穴に
差し込むと、ハウジングの第1の穴に差し込んだターミ
ナルの抜けが防止され、同時に、少なくとも2つのター
ミナルがバスバーによって接続される。
【0012】ハウジングに差し込んだ少なくとも2つの
ターミナルがリテーナのバスバーによって接続される結
果、一方のターミナルに対し他方のターミナルは、前記
一方のターミナルに連なる電線から分岐した状態とな
る。そこで、前記他方のターミナルに連なる電線を所定
の箇所に導き、電力または電気信号を分配できるが、分
岐部分にスプライスは生じない。また、ジョイントコネ
クタが不要であるため、これを固定する際の問題は起こ
らず、電線数量を減らすことができる。
【0013】前記一方のターミナルは、別々に組み立て
られ、または製作された2つの構造をめす端子とおす端
子とを経て電気的に接続する本来の機能を果たすもので
あるが、前記他方のターミナルは、前記したように、ハ
ウジングの空の穴に差し込むものであり、いわば変更や
増設のために使用するものである。このように、他方の
ターミナルをハウジングに差し込むと共に、一方のター
ミナルと他方のターミナルとを接続するバスバーをリテ
ーナに設ければよいことから、リテーナだけを交換する
ことによって、システム変更や増設などに簡単に対処で
きる。
【0014】他方のターミナルをハウジングの穴に差し
込むことによって分岐でき、作業性がよい。また、他方
のターミナルの抜けがリテーナによって防止されるた
め、他方のターミナルに連なる電線を固定する特別な手
だてを不要にすることができる。
【0015】リテーナが櫛状であり、基部と複数の係合
部とを有する場合、所要数のターミナルをハウジングの
第1の穴に差し込んだ後、リテーナの係合部をハウジン
グの第2の穴に差し込み、正規の位置にする。リテーナ
の複数の係合部をその自由端から第2の穴に差し込むた
め、係合部の伸びる方向に交差する方向で隣り合って位
置する2つのターミナルをバスバーによって接続しやす
い。
【0016】リテーナが格子状であり、横壁部および縦
壁部によって画定された複数のキャビティを有する場
合、リテーナを仮止め位置に置き、所要数のターミナル
をハウジングの第1の穴に差し込んでリテーナの対応す
るキャビティに差し込む。その後、リテーナを正規の位
置に移すと、少なくとも2つのターミナルがバスバーに
よって接続される。リテーナの横壁部および縦壁部にバ
スバーを配置できるため、リテーナの差込み方向に交差
する方向だけでなく、差込み方向にある複数のキャビテ
ィ内のターミナルを接続でき、また互いに隣り合う3つ
以上のまたは相互に離れた3つ以上のキャビティ内のタ
ーミナルを接続することも簡単にできる。
【0017】
【実施例】スプライス吸収コネクタ30は、図1に示す
ように、ハウジング32と、複数の電気用ターミナル3
4と、リテーナ36とを備える。
【0018】ハウジング32は、ターミナル34を差込
み可能な複数の第1の穴38およびリテーナ36を差込
み可能な第2の穴40を有する。第1の穴38は、コネ
クタ30によってターミナル34の差込み方向で接続す
べきターミナル34の数量、すなわち一方の構造と、こ
の構造とは別に組み立てられ、または製作された他方の
構造とを電気的に接続するのに必要なターミナル34の
数量に見合った数量と形状とを選定すればよいが、通
常、第1の穴38の数量は、前記必要なターミナルの数
量より多く、使用状態では、空の穴38が存在する。本
発明はこの空の穴を利用する。第2の穴40は、後述す
るリテーナ36の複数の係合部のそれぞれを差込み可能
な穴部分42と、リテーナ36の基部が嵌まる穴部分4
3とを有する。ハウジング32は電気絶縁性を有する樹
脂、たとえば、PBT樹脂を用いて射出成形する。
【0019】ターミナル34は、第1の穴38への差込
み方向で接続すべきターミナル46と電気的に接触し、
接続状態に保つ接触部48と、掛止片49とを有する。
図示の実施例では、接触部48はめす端子であって、タ
ーミナル46のおす端子を受け入れできる筒状をしてい
る。掛止片49は、筒状の接触部48の一部を切り起こ
して形成したもので、接触部48の両側部にそれぞれ設
けられており、掛止片49を切り起こした結果、小穴5
0が接触部48にできている。電線51のワイヤが接触
部48にかしめ付けされている。ターミナル34は銅板
によって形成することができる。ターミナル34をハウ
ジング32の第1の穴38に差し込むと、図2に示すよ
うに、ハウジング32の穴38に設けた可撓性のロッキ
ングアーム部52の突起53が接触部48の小穴50に
入り、ターミナル34の抜けを防止する。ロッキングア
ーム部52は、後述するリテーナの隣り合って位置する
係合部間に位置するように伸びている。
【0020】ターミナル46は、図には1つしか示して
ないが、実際にはターミナル34と同じ数量が用意さ
れ、これらターミナル46はハウジング(図示せず)に
ターミナル34に対応して配列される。前記ハウジング
とハウジング32とを接合すると、各ターミナル46が
対応するターミナル34に受け入れられ、電気的な接続
が完了する。
【0021】リテーナ36は、ハウジング32の第2の
穴40に差し込まれ、ターミナル34の抜けを防止する
もので、ハウジング32に差し込まれた少なくとも2つ
のターミナル34を接続するバスバー56を有する。
【0022】図1に示す実施例では、リテーナ36は櫛
状であり、基部58と、基部58から同方向へ伸び、隣
り合うものから間隔をおいた複数の、図示のものでは5
つの係合部59とを有し、各係合部59はその両側にス
トッパ60をそれぞれ有する。リテーナ36は、ハウジ
ング32の第1の穴38が1段に配列される場合、各係
合部59の各側に1つのストッパ60を備えるが、ハウ
ジング32の第1の穴38が、図1に示すように、上下
2段に配列される場合、各係合部59の各側に上下に間
隔をおいた2つのストッパを備える。リテーナ36は電
気絶縁性を有する樹脂、たとえば、PBT樹脂を用いて
射出成形する。
【0023】リテーナ36の係合部59がその各側に上
下に間隔をおいた2つのストッパ60を備える場合、ま
ずリテーナ36の複数の係合部59のそれぞれをハウジ
ング32の穴部分42に差し込んで仮置きし、複数の第
1の穴38の所要のものにターミナル34を差し込む。
その後、リテーナ36を正規の位置に押し込むと、各係
合部59は、隣り合って位置する2つのターミナル34
の間に位置することとなり、図2に示すように、1つの
ストッパ60がターミナル34の1つの掛止片49の背
後となる。これによって、ターミナル34の抜けが防止
される。リテーナ36は、基部58に設けた突起61を
ハウジング32の凹部に嵌め、抜けが防止される。
【0024】バスバー56は、複数の係合部59がなす
間隔のうち少なくとも2つの間隔のそれぞれに、または
前記複数の係合部の仮想延長線によって画定される少な
くとも2つの空間のそれぞれに配置され、ターミナル3
4に接する自由端部64と、これら自由端部64を結合
する連結部65とを有する。バスバー56は、銅板によ
って形成し、リテーナ36を成形する際、リテーナ36
に組み入れる。
【0025】図1に示したバスバー56は、連結部65
から折れ曲がった嵌合部66を有し、一方、リテーナ3
6の基部58は、1つの係合部59Aを中心として両側
に振り分けた切欠き62を有する。バスバー56の嵌合
部66が切欠き62に埋め込まれて固定されている。そ
の結果、バスバー56の2つの自由端部64の一方は係
合部59Aの右側の間隔に、2つの自由端部64の他方
は係合部59Aの左側の間隔にそれぞれ配置されてい
る。バスバー56を設けた係合部59Aの上方のストッ
パ60を省き、各自由端部64が図2に示すストッパ6
0の位置に来るようにバスバー56を取り付け、さら
に、各自由端部64の係合部59Aの側面からの突出長
さがストッパ60の突出長さと実質的に同じとなるよう
に、各自由端部64の寸法を定めておく。これにより、
バスバー56は、ハウジング32の穴部分42に入るこ
とができる。係合部59Aでは、バスバー56が掛止片
49の背後となり、ターミナル34の抜けを防止する。
【0026】バスバー56は、リテーナ36を所定の位
置に取り付けた状態では、図3に示すように、ターミナ
ル34のハウジング32への差込み方向でターミナル4
6と接続されるターミナル34を、ハウジング32の空
の第1の穴38に差し込んだターミナル34Aに差込み
方向と交差する方向で接続する。これは、ターミナル3
4に連なる電線51から電線51Aを分岐したのと同じ
ことであるが、電線51にスプライスは生じていない。
ターミナル34Aは、これに連なる電線51Aを所定の
位置に導くためのものであるから、ターミナル46に相
当するターミナルを差込み方向で接続する必要はない。
【0027】図4に示す実施例では、リテーナ68は、
上下3段に配列される第1の穴を有するハウジングに差
し込むもので櫛状であり、基部70と、基部70から同
方向へ伸び、隣り合うものから間隔をおいた4つの中間
の係合部71と、係合部71から間隔をおいた2つの端
の係合部72とを有する。中間の各係合部71は、その
各側に上下に間隔をおいた3つのストッパ73を、また
は上下に間隔をおいた2つのストッパ73を有する。ま
た、端部の各係合部72は、中間の係合部71に対面す
る側に上下に間隔をおいた3つのストッパ73を有す
る。
【0028】バスバー76は、中間の係合部71Aに取
り付けたもので、係合部71Aの左側の間隔78と右側
の間隔79とのそれぞれに配置され、ターミナル34に
接する自由端部80と、これら自由端部80を結合する
連結部81とを有する。自由端部80は、その先端を湾
曲してターミナル34との接触面積を大きくしてあり、
連結部81は、係合部71Aの最上のストッパの、ター
ミナル34の掛止片49との接触端を囲んでいる。
【0029】図5および図6に示す別の実施例のスプラ
イス吸収コネクタ90は、ハウジング92と、複数の電
気用ターミナル94と、リテーナ96とを備える。
【0030】ハウジング92は、ターミナル94を差込
み可能な複数の第1の穴98およびリテーナ96を差込
み可能な第2の穴100を有する。第1の穴98は、コ
ネクタ90によってターミナル94の差込み方向で接続
すべきターミナル94の数量に見合った数量を1段に配
列してある。この場合も、使用状態では、空の穴98が
存在する。第2の穴100は、後述するリテーナ96の
複数の係合部のそれぞれを差込み可能な穴部分102
と、リテーナ96の基部が嵌まる穴部分103とを有す
る。ハウジング92は電気絶縁性を有する樹脂、たとえ
ば、PBT樹脂を用いて射出成形する。
【0031】ターミナル94は、前記実施例のターミナ
ル34と実質的に同じ構造であり、第1の穴98への差
込み方向で接続すべきターミナルと電気的に接触し、接
続状態に保つ接触部108と、掛止片109とを有す
る。
【0032】リテーナ96は、ハウジング92の第2の
穴100に差し込まれ、ターミナル94の抜けを防止す
るもので、ハウジング92に差し込まれた少なくとも2
つのターミナル94を接続するバスバー106を有す
る。
【0033】リテーナ96は櫛状であり、基部108
と、基部108から同方向へ伸び、隣り合うものから間
隔をおいた6つの中間の係合部109と、2つの端の係
合部110とを有する。中間の各係合部109は、その
両側にストッパ111をそれぞれ有し、端の各係合部1
10は、中間の係合部109に対面する側にストッパ1
11を有する。
【0034】バスバー106は、複数の係合部109、
110の仮想延長線Pによって画定される少なくとも2
つの空間のそれぞれに配置され、ターミナル94に接す
る自由端部114と、これら自由端部114を結合する
連結部115とを有する。ハウジング92の第1の穴9
8が1段である場合、中間の係合部109の長さが短い
ため、バスバー106の自由端部は、係合部109の仮
想延長線によって画定される空間に配置する。もっと
も、図示の実施例のように、端の係合部110が長い場
合、この係合部110と係合部109の仮想延長線で画
定される空間に配置することができる。バスバー106
は、銅板によって形成し、リテーナ96を成形する際、
リテーナ96に組み入れる。
【0035】図示のバスバー106では、連結部115
は平坦であり、2つの自由端部114は、連結部115
から折れ曲がった部分を切り起こした形態である。バス
バー106の連結部115が係合部109Aに貼り付け
られている。その結果、バスバー106の2つの自由端
部114の一方は係合部109Aの右側の空間112
に、2つの自由端部114の他方は係合部109Aの左
側の空間113にそれぞれ配置されている。バスバー1
06は、ターミナル94の掛止片109が係合部109
Aのストッパ111に当たったとき、自由端部114が
ターミナル94の側部に接触するように寸法を定めてあ
る。
【0036】バスバー106は、リテーナ96を所定の
位置に取り付けた状態では、図6のcに示すように、別
のターミナルと差込み方向で接続されるターミナル94
を、ハウジング92の空の第1の穴98に差し込んだタ
ーミナル94Aに差込み方向と交差する方向で接続す
る。これは、ターミナル94に連なる電線95から電線
95Aを分岐したものであるが、電線95にスプライス
は生じていない。
【0037】図7に示す別の実施例のスプライス吸収コ
ネクタ120は、ハウジング122と、複数の電気用タ
ーミナル124と、リテーナ126とを備える。
【0038】ハウジング122は、ターミナル124を
差込み可能な複数の第1の穴128およびリテーナ12
6を差込み可能な第2の穴130を有する。第1の穴1
28は、コネクタ120によってターミナル124の差
込み方向で接続すべきターミナル124の数量に見合っ
た数量を2段に配列してある。この場合も、使用状態で
は、空の穴128が存在する。第2の穴130は、直方
体状のものである。ハウジング122は電気絶縁性を有
する樹脂、たとえば、PBT樹脂を用いて射出成形す
る。
【0039】ターミナル124は、ハウジングの第1の
穴128への差込み方向で接続すべきターミナルと電気
的に接触し、接続状態に保つ接触部132と、下方へ突
出する掛止片133と、上側面に設けた凹部134とを
有する。
【0040】リテーナ126は、ハウジング122の第
2の穴100に差し込まれ、ターミナル124の抜けを
防止するもので、図8に示すように、ハウジング122
に差し込まれた少なくとも2つのターミナル124を接
続するバスバー136を有する。
【0041】リテーナ126は格子状であり、横壁部1
38および縦壁部139によって画定された複数のキャ
ビティ140を2段に有する。これらキャビティ140
は、ハウジング122の複数の第1の穴128に対応す
るように配列されている。バスバー136は、少なくと
も2つのキャビティ140のそれぞれに配置され、ター
ミナル124に接する自由端部142と、これら自由端
部142を結合する連結部143とを有する。
【0042】図8の実施例では、バスバー136は、隣
り合って位置する3つのキャビティ140のそれぞれに
配置した3つの自由端部142と、連結部143とを有
する。バスバー136は板状の銅板を全体にU字状に折
り曲げて形成したもので、連結部143の端部を折り曲
げてリテーナ126の横壁部138の溝に差し込んで取
り付け、自由端部142が弾性変形可能である。
【0043】コネクタ120を使用して複数のターミナ
ル124をその差込み方向で別のターミナルと接続する
には、リテーナ126をハウジング122の第2の穴1
30に差し込んで仮置きする。この状態で複数のターミ
ナル124をハウジング122の複数の第1の穴128
の所要の穴に差し込み、対応するリテーナ126のキャ
ビティ128に通す。このとき、リテーナ126とター
ミナル124とは、図8のbの位置をとる。その後、リ
テーナ126を正規の位置に押し込むと、図8のcのよ
うに、バスバー136がリテーナ126の一部と共にタ
ーミナル124の凹部134に入り、ターミナル124
とバスバー136とは電気的な接続状態となる。このと
き、掛止片133の背後にリテーナ126が位置する。
これと、ターミナル124の凹部134にリテーナ12
6の一部が入ることとによってターミナル124の抜け
が防止される。
【0044】バスバー136は、リテーナ126を所定
の位置に取り付けた状態では、ハウジング122への差
込み方向で別のターミナルと接続されるターミナル12
4を、ハウジング122の空の第1の穴128に差し込
んだターミナルに差込み方向と交差する方向で接続し、
ターミナル124に連なる電線135から分岐した状態
となる。
【0045】図9に示した格子状のリテーナ126で
は、バスバー146は、横壁部147の上側に位置す
る。この場合、ターミナル124の凹部を下側面に設け
ておき、仮置きしたリテーナ126を上方へ押しあげて
正規の位置にすると、バスバー146とターミナル12
4とは電気的な接続状態となる。
【0046】図1に示したコネクタ30を使用してター
ミナル34とターミナル46とを接続し、さらに、ター
ミナル34とターミナル34Aとをバスバー56で接続
すると、ターミナル34に連なる電線51とターミナル
46に連なる電線47とは、図10のaに示すように、
差込み方向で接続される。そして、ターミナル34Aに
連なる電線51Aは、電線51から分岐した状態となる
が、ジョイントコネクタはない。また、図10のbに示
すように、部品Bに連なる電線140から部品Aに連な
る電線141をバスバー56を経て分岐した状態では、
コネクタ30から電線141が伸びるだけであり、ジョ
イントコネクタによる接続に比べて電線の数量を減らす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスプライス吸収コネクタの実施例
の分解斜視図である。
【図2】図1に示したスプライス吸収コネクタに使用し
ているハウジング、ターミナルおよびリテーナの結合状
態を示す断面図である。
【図3】図1に示したスプライス吸収コネクタの作用を
示すもので、aは平面図、bは2つのターミナルとバス
バーとを示す斜視図である。
【図4】図1に示したスプライス吸収コネクタに使用し
ているリテーナとは異なるリテーナを示すもので、aは
正面図、bはaのb−b線で切断した断面図である。
【図5】本発明に係るスプライス吸収コネクタの別の実
施例の分解斜視図である。
【図6】図5に示したスプライス吸収コネクタに使用し
ているリテーナを示すもので、aは拡大正面図、bはa
のb−b線で切断した断面図、cはリテーナを正規の位
置に配置したときのリテーナとターミナルとを示す背面
図である。
【図7】本発明に係るスプライス吸収コネクタのさらに
別の実施例の分解斜視図である。
【図8】図7に示したスプライス吸収コネクタに使用し
ているターミナルとリテーナとを示すもので、aはリテ
ーナの一部を破断した斜視図、bはリテーナを仮置きし
たときのリテーナとターミナルとの関係を示す模式図、
cはリテーナを正規の位置に置いたときのリテーナとタ
ーミナルとの関係を示す模式図である。
【図9】図7に示したスプライス吸収コネクタに使用し
ているリテーナとは異なるリテーナを示すもので、aは
正面図、bはaのb−b線で切断した断面図である。
【図10】本発明に係るスプライス吸収コネクタの効果
を模式的に示すもので、aは斜視図、bは回路図であ
る。
【図11】従来のスプライス吸収できるジョイントコネ
クタを模式的に示すもので、aは斜視図、bは回路図で
ある。
【符号の説明】
30、90、120 スプライス吸収コネクタ 32、92、122 ハウジング 34、34A、94、94A、124 ターミナル 36、96、126 リテーナ 38、98、128 第1の穴 40、100、130 第2の穴 56、106、136 バスバー 58、108 基部 59、59A、109、109A、110 係合部 138 横壁部 139 縦壁部 140 キャビティ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気用ターミナルを差込み可能な複数の
    第1の穴およびリテーナを差込み可能な第2の穴を有す
    るハウジングと、前記複数の第1の穴のうちの2以上の
    ものにそれぞれ差し込まれる複数のターミナルと、前記
    第2の穴に差し込まれ、前記ターミナルの抜けを防止す
    るリテーナとを備えるコネクタであって、前記リテーナ
    は、前記ハウジングに差し込まれた少なくとも2つのタ
    ーミナルを接続するバスバーを有する、スプライス吸収
    コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記リテーナは櫛状であり、基部と、該
    基部から同方向へ伸び、隣り合うものから間隔をおいた
    複数の係合部とを有し、前記バスバーは、前記少なくと
    も2つの間隔のそれぞれに、または前記複数の係合部の
    仮想延長線によって画定される少なくとも2つの空間の
    それぞれに配置され、前記ターミナルに接する自由端部
    と、これら自由端部を結合する連結部とを有する、請求
    項1に記載のスプライス吸収コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記リテーナは格子状であり、横壁部お
    よび縦壁部によって画定された複数のキャビティを有
    し、前記バスバーは、前記少なくとも2つのキャビティ
    のそれぞれに配置され、前記ターミナルに接する自由端
    部と、これら自由端部を結合する連結部とを有する、請
    求項1に記載のスプライス吸収コネクタ。
JP17613894A 1994-07-06 1994-07-06 スプライス吸収コネクタ Pending JPH0822859A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101479078B1 (ko) * 2013-06-17 2015-01-07 주식회사 유라코퍼레이션 커넥터
CN106817013A (zh) * 2017-02-14 2017-06-09 株洲中车时代电气股份有限公司 一种高压绝缘护罩

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CN106817013A (zh) * 2017-02-14 2017-06-09 株洲中车时代电气股份有限公司 一种高压绝缘护罩
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