JPH08228149A - 位相同期ループ回路 - Google Patents

位相同期ループ回路

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Publication number
JPH08228149A
JPH08228149A JP7033800A JP3380095A JPH08228149A JP H08228149 A JPH08228149 A JP H08228149A JP 7033800 A JP7033800 A JP 7033800A JP 3380095 A JP3380095 A JP 3380095A JP H08228149 A JPH08228149 A JP H08228149A
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JP
Japan
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signal
phase
reference signal
output
circuit
Prior art date
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Pending
Application number
JP7033800A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Takami
昌之 高見
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】基準信号の切り換えが行われる際に生じる位相
差を極小にし、再引込みの動作での出力位相変動を小さ
くする。 【構成】基準信号CK1 が一定期間以上入力断状態にな
ると、位相比較結果判定回路52は非同期検出信号を出
力し、入力断検出回路40は切換信号を出力してセレク
タ30に基準信号CK2 を切換え出力させ、スイッチ制
御回路53は切換信号と非同期検出信号の入力によりス
イッチ54を開放制御して基準信号CK2が位相同期ル
ープに供給されないようにし、やがて基準信号CK2 と
分周クロックとの位相差が解除レベル以下になると、位
相比較結果判定回路52は非同期検出信号の出力を停止
し、スイッチ制御回路53は非同期検出信号の入力停止
によりスイッチ54を短絡制御して基準信号CK2 を位
相同期ループに供給し、新たな基準信号への同期動作開
始のタイミングを制御することを可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発振器の出力クロッ
クの位相を基準クロックに同期させる位相同期ループ
(以下、PLLと略称する)回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、局舎に予め分配されている網同
期クロックの供給を受け、このクロックを基準として通
信装置等の伝送周波数のクロックを生成する場合にはP
LL回路が用いられる。供給される基準クロックの代表
的なものとしては、64k+8kのコンポジット信号や
2.048MHzクロック等がある。
【0003】また、信頼性の観点からこの基準信号の分
配は冗長構成をとるのが一般的で、PLL回路に複数の
基準信号が供給され、いずれか1つを選択して同期クロ
ックを生成する。その一例を図7に示す。
【0004】外部から与えられる基準信号CK1 ,基準
信号CK2 は、それぞれ入力端子10および20を介し
て共にセレクタ30および入力断検出回路40に供給さ
れる。セレクタ30は、入力断検出回路40からの切換
信号に応じて、基準信号CK1 およびCK2 のうちのい
ずれか一方を選択出力する。
【0005】入力断検出回路40は、上記基準信号CK
1 およびCK2 の入力状態を監視し、セレクタ30の選
択出力している基準信号が正常に入力されていないとき
はセレクタ30に他方の基準信号を選択出力するように
切換信号を出力する。
【0006】セレクタ30の選択出力は位相比較器60
の一方の入力端に供給される。位相比較器60の他方の
入力端には電圧制御発振器80の出力クロック信号を分
周器90で分周した分周クロック信号が供給される。こ
の位相比較器60は上記選択出力に対する分周クロック
信号の位相差に対応したデューティを持つ位相誤差信号
を出力する。
【0007】この位相誤差信号は、ループフィルタ70
に出力される。ループフィルタ70は、位相誤差信号を
平滑化することで、選択出力と分周クロック信号との位
相差に比例した電圧信号を生成する。ここで生成された
電圧信号は周波数制御電圧として電圧制御発振器80に
供給される。
【0008】このようにフィードバック制御ループを組
むことにより、電圧制御発振器80の発振する出力クロ
ック信号の位相はセレクタ30が選択出力する基準信号
に同期するようになる。
【0009】上記のような構成の従来のPLL回路にお
いて、セレクタ30が基準信号CK1 を選択出力してい
る場合に、基準信号CK1 に障害が発生し、入力断状態
になった場合の動作について説明する。
【0010】基準信号CK1 が入力断状態になると、入
力断検出回路40は基準信号CK1の消失が予め設定し
た時間(例えば3個乃至5個分のクロックに相当する時
間)の間続くと、この状態を入力断と判定し、セレクタ
30が基準信号CK2 を選択出力する切換信号(トリ
ガ)をセレクタ30に出力する。セレクタ30は、この
切換信号により、基準信号CK2 を選択出力する。
【0011】しかしながら、このような切り換え方法
は、入力断検出回路40の入力断検出と連携するのみ
で、新たに選択した基準信号とフィードバックされる分
周クロック信号との位相差を考慮せずに切り換えるた
め、大きな位相差がある場合、電圧制御発振器80の出
力位相変動が大きくなるという問題があった。
【0012】これに対し従来は、通信装置の内部にバッ
ファメモリやパルススタッフィング技術等の位相変動を
吸収する機能を付加することにより対応していた。しか
し、このような対応策のみでは位相変動自体を管理して
いないため、位相変動を吸収する機能の許容量を大きく
とる必要があり、コストの面であまり得策とはいえな
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
のPLL回路では、切り換え後の基準信号と分周クロッ
ク信号の位相差を考慮せずに基準信号の切り換えを行う
ため、基準信号の切り換え後の再引込みの動作での出力
位相変動が大きくなる虞があるという問題があった。
【0014】この発明は上記の問題を解決すべくなされ
たもので、基準信号の切り換えが行われる際に生じる位
相差を極小にし、再引込みの動作での出力位相変動を小
さくすることのできるPLL回路を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係る位相同期ループ回路は、複数の基
準信号から1つの基準信号を選択出力し、この選択した
基準信号が消失すると他の基準信号を選択出力する基準
信号選択手段と、周波数制御電圧に応じた周波数のクロ
ック信号を生成する電圧制御発振手段と、選択出力に対
するクロック信号の位相差に対応したデューティを持つ
位相誤差信号を生成する位相比較手段と、位相誤差信号
を平滑して周波数制御電圧を生成するループフィルタと
を備え、選択出力に同期したクロック信号を生成する位
相同期ループ回路において、基準信号選択手段が他の基
準信号を選択出力した際に、この選択出力とクロック信
号との位相差に応じ、位相同期ループ回路の選択出力に
対する同期動作の開始時期を制御する同期タイミング制
御手段とを具備して構成するようにした。
【0016】
【作用】上記構成による位相同期ループ回路では、切り
換え後の基準信号と位相同期ループ回路の発振するクロ
ックとの位相差に応じて、新たな基準信号に対する同期
動作の開始のタイミングを制御することを可能としてい
る。
【0017】
【実施例】まず、図1を参照してこの発明に係る第1の
実施例を説明する。但し、図1において、従来のPLL
回路の構成を示す図7と同一部分には同一符号を付して
示し、ここでは異なる部分を中心に述べる。
【0018】図1はこの発明に係るPLL回路の構成を
示すもので、図7に示した従来の構成とは、セレクタ3
0と位相比較器60の間にタイミング制御部50を付加
した点が異なる。このタイミング制御部50は、位相比
較器51、位相比較結果判定回路52、スイッチ制御回
路53およびスイッチ54で構成される。
【0019】位相比較器51はS−R型のフリップフロ
ップで構成され、分周クロック信号とセレクタ30の選
択出力を入力して、上記選択出力に対する分周クロック
信号の位相差に対応したデューティを持つ第2位相誤差
信号を出力する。この第2位相誤差信号は、位相比較結
果判定回路52に出力される。
【0020】位相比較結果判定回路52は、第2位相誤
差信号を平滑化して、上記選択出力と分周クロック信号
との位相差に比例した電圧信号に変換する。そして、こ
の電圧信号が予め設定しておいた基準値以上になると、
選択出力と分周クロック信号との同期が取れていないと
判断して非同期検出信号を出力し、その後解除レベル以
下になった時点で非同期検出信号の出力を停止する。
【0021】この非同期検出信号は、スイッチ制御回路
53の一方の入力端に出力される。一方、スイッチ制御
回路53の他方の入力端には、入力断検出回路40から
出力される切換信号が供給される。
【0022】スイッチ制御回路53は、上記位相比較結
果判定回路52の出力する非同期検出信号と入力断検出
回路40の出力する切換信号の両信号が供給されると、
非同期検出信号の供給が停止するまで開放信号を出力し
続ける。この開放信号は、スイッチ54の制御端子に出
力される。
【0023】スイッチ54は、通常は短絡状態に設定さ
れ、セレクタ30の選択出力を位相比較器60の一方の
入力端に出力する。また、制御端子に上記開放信号が供
給されている間、開放状態になり、上記選択出力の供給
を停止する。
【0024】図2および図3を参照して、上記構成の位
相同期ループ回路の動作を以下に説明する。まず、基準
信号CK1 が正常に供給されている場合には、この基準
信号CK1がセレクタ30、スイッチ54を介して位相
比較器60に供給されるため、従来の回路と同様に、電
圧制御発振器80の発振する出力クロック信号の位相
は、位相比較器60、ループフィルタ70、電圧制御発
振器80および分周器90からなるフィードバック制御
ループにより、セレクタ30の選択出力する基準信号C
K1 に同期するようになる。
【0025】また、タイミング制御部50には、上記フ
ィードバック制御ループによってセレクタ30の選択出
力に位相同期した分周クロック信号が供給されるため、
位相比較器51の第2位相誤差信号は同期がとれている
波形を示し、位相比較結果判定回路52は非同期状態を
検出しない。したがって、スイッチ54は開放されるこ
となく、セレクタ30の選択出力は位相比較器51に入
力される。
【0026】次に、図2を参照して、基準信号CK1 に
障害が発生し、入力断状態になった場合の動作について
説明する。いま、セレクタ30が基準信号CK1 を選択
出力している場合に、基準信号CK1 が図2(a)に示
すように時刻t0 に入力断状態になると、従来の回路と
同様に、入力断検出回路40は、図2(b)に示すよう
に基準信号CK1 が消失してから例えば3個乃至5個分
のクロックに相当する時間経過後(時刻t2 )に、セレ
クタ30が基準信号CK2 を選択出力する切換信号(ト
リガ)をセレクタ30およびスイッチ制御回路53に出
力する。セレクタ30は、この切換信号により、基準信
号CK2 を位相比較器51およびスイッチ54に選択出
力する。
【0027】一方、タイミング制御部50では、上記の
基準信号CK1 が消失してから入力断検出回路40が切
換信号を出力する間に、以下のように動作する。位相比
較器51は、セレクタ30の選択出力の消失により、選
択出力と分周クロック信号との同期が取れていないこと
を示す波形を有する第2位相誤差信号を出力する。
【0028】位相比較結果判定回路52は、図2(c)
に示すように第2位相誤差信号の平滑値が上昇して予め
設定された基準値を超えたことを時刻t1 に検出し、図
2(d)に示すような非同期検出信号をスイッチ制御回
路53に出力する。
【0029】スイッチ制御回路53は、時刻t2 に上記
切換信号と非同期検出信号の両方が供給されるため、開
放信号をスイッチ54に出力する。スイッチ54は開放
信号が供給され、図2(e)に示すように開放状態にな
り、選択出力の供給を停止する。
【0030】このようにして、切り換え後の選択出力の
供給を停止することにより、上述したフィードバック制
御ループは、切り換え後の選択出力である基準信号CK
2 に追従しない。
【0031】一方、位相比較器51には、基準信号CK
2 が供給され、すでに供給され続けている分周クロック
信号と位相比較を行い、この位相比較結果を第2位相誤
差信号として位相比較結果判定回路52に出力する。
【0032】しかし、この分周クロック信号は位相比較
器60で切り換え後の選択出力と位相比較を行った結果
によって生成された信号でないため、この時生成される
第2位相誤差信号は図3(a)に示すように周波数差に
応じた低周波成分をもってパルス幅の変化として現れ、
位相比較結果判定回路52内の平滑信号は図3(b)に
示すように最大値から最小値の間で変化することにな
る。
【0033】このような平滑信号の変化に対し、位相比
較結果判定回路52は、図3(c)に示すように、この
平滑信号が予め設定しておいた解除レベル以下になる
と、上述した非同期検出信号の供給を停止する。この非
同期検出信号の供給停止により、スイッチ制御回路53
は開放信号の出力を停止し、スイッチ54は短絡状態と
なり基準信号CK2 を選択出力する。
【0034】上記解除レベルはシステムに応じ、回路の
応答性などを考慮して設定すれば、切り換え後の選択出
力が分周クロック信号との位相差を極小にするタイミン
グで上記フィードバック制御ループに供給されるように
なる。
【0035】したがって、上記構成の位相同期ループ回
路によれば、基準信号CK1 が入力断状態になり、基準
信号CK2 を選択出力しても、フィードバック制御ルー
プで生成される分周クロックとの同期タイミングを考慮
して再引込み動作を行うため、急激な位相変動を抑制す
ることができる。
【0036】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではない。例えば、上記実施例で位相比較結果判定
回路52は、第2位相誤差信号を平滑し、その電圧レベ
ルに応じて、非同期検出信号の出力と出力停止を行って
いるが、第2位相誤差信号のパルス幅より位相差を検知
し、非同期検出信号の出力と出力停止を行うようにして
も、同様の効果が得られる。
【0037】さらに、このような位相比較結果判定回路
52を用い、位相比較器60を排他的論理和型演算回路
(以下、EX−ORと略称する)として同期タイミング
を考慮して再引込み動作を行うようにしてもよい。この
ような構成におけるタイミングチャートを図4に示す。
図4の(a)は回路の安定状態における基準信号、
(b)は分周クロック信号、(c)は位相比較器60の
位相誤差信号、(d)は位相比較器51の第2位相誤差
信号の波形を示す。
【0038】図4に示すように、安定状態では、基準信
号と分周クロック信号の位相差はπ/2で、位相比較器
51の第2位相誤差信号は、マークとスペースの比率が
1:3になる。そこで、スイッチ54を短絡し、フィー
ドバック制御ループに新な基準信号を供給するタイミン
グとしては、上記第1の実施例と同様にシステムに応じ
回路の応答性などを考慮し、第2位相誤差信号のパルス
幅が1/4のときを目安にして設定すればよい。
【0039】したがって、上記のように正常時の第2位
相誤差信号を判定基準にするようにしても前述の実施例
と同様の効果が得られ、またEX−OR型の位相比較器
60を用いることにより、基準信号の供給が停止しても
位相誤差信号が一定値となり、フィードバック制御ルー
プの動作点が大幅に変化しないという効果を奏する。
【0040】次に、図5を参照してこの発明に係る第2
の実施例を説明する。但し、図5において、従来のPL
L回路の構成を示す図7と同一部分には同一符号を付し
て示し、ここでは異なる部分を中心に述べる。
【0041】図5はこの発明に係るPLL回路の構成を
示すもので、図7に示した従来の構成とは、タイミング
制御部100を付加した点とループフィルタ700がタ
イミング制御部100によって制御されるホールドオー
バ機能を備える点とが異なる。このタイミング制御部1
00は、位相比較結果判定回路101、ホールドオーバ
制御回路102で構成される。
【0042】位相比較結果判定回路101は、位相比較
器60が出力する位相誤差信号が供給され、この位相誤
差信号を平滑化することで、上記選択出力と分周クロッ
ク信号との位相差に比例した電圧信号に変換する。ま
た、位相比較結果判定回路101は、この電圧信号が予
め設定しておいた基準値以上になると、選択出力と分周
クロック信号との同期が取れていないと判断し、非同期
検出信号を出力し、解除レベル以下になると非同期検出
信号の出力を停止する。
【0043】この非同期検出信号は、ホールドオーバ制
御回路102の一方の入力端に出力される。一方、ホー
ルドオーバ制御回路102の他方の入力端には、入力断
検出回路40の出力する切換信号が供給される。
【0044】ホールドオーバ制御回路102は、位相比
較結果判定回路101の出力する非同期検出信号と入力
断検出回路40の出力する切換信号の両信号が一旦供給
されると、非同期検出信号の供給が停止するまでラッチ
制御信号を出力し続ける。このラッチ制御信号はループ
フィルタ700に出力される。
【0045】ここで図6を参照してループフィルタ70
0の構成の一例について説明する。まず、位相比較器6
0より供給される位相誤差信号はアナログ/ディジタル
変換器(A/D変換器と略称する)71に供給される。
【0046】A/D変換器71は、位相誤差信号をディ
ジタル信号に変換し、平均化処理回路72に出力する。
平均化処理回路72は、ディジタル信号化された位相誤
差信号の平均値を求め、ラッチ回路73に出力する。
【0047】ラッチ回路73は、ラッチ制御信号の供給
がない場合は入力信号をそのままディジタル/アナログ
変換器(D/A変換器と略称する)74に出力し、ラッ
チ制御信号の供給がある場合は入力信号をラッチし、D
/A変換器74に出力する。
【0048】D/A変換器74は、ラッチ回路73の出
力信号をアナログ信号に変換し、電圧制御発振器80に
出力する。上記構成の位相同期ループ回路の動作を以下
に説明する。
【0049】回路に基準信号が正常に供給されている場
合には、従来の回路と同様に、電圧制御発振器80の発
振する出力クロック信号の位相は位相比較器60、ルー
プフィルタ700、電圧制御発振器80および分周器9
0からなるフィードバック制御ループによりセレクタ3
0の選択出力する基準信号に同期するようになる。
【0050】次に、基準信号CK1 に障害が発生し、入
力断状態になった場合について説明する。基準信号CK
1 をセレクタ30が選択出力している場合に、基準信号
CK1 が入力断状態になると、従来の回路と同様に、入
力断検出回路40は、例えば3個乃至5個分のクロック
に相当する時間経過後に、セレクタ30が基準信号CK
2 を選択出力する切換信号をセレクタ30およびホール
ドオーバ制御回路102に出力する。セレクタ30は、
この切換信号により、基準信号CK2 を位相比較器60
に選択出力する。
【0051】一方、位相比較器60およびタイミング制
御部100は、上記の基準信号CK1 が消失してから入
力断検出回路40が切換信号を出力する間に、以下のよ
うに動作する。
【0052】位相比較器60は、セレクタ30の選択出
力の消失により、選択出力と分周クロック信号との同期
が取れていないことを示す波形を有する位相誤差信号を
A/D変換器71および位相比較結果判定回路101に
出力する。
【0053】位相比較結果判定回路101は、位相誤差
信号の平滑値が上昇して、予め設定された基準値を超え
たことを検出し、ホールドオーバ制御回路102に非同
期検出信号を出力する。ホールドオーバ制御回路102
は、切換信号と非同期検出信号の両方が供給されるた
め、ラッチ制御信号をラッチ回路73に出力する。
【0054】ラッチ回路73はラッチ制御信号が供給さ
れると、その時点での上記平均値をラッチする。このよ
うにして、正常時の上記平均値がD/A変換器74を介
して電圧制御発振器80に供給され、電圧制御発振器8
0は正常時の周波数制御電圧でクロック信号を発振す
る。
【0055】やがて、位相比較結果判定回路101は、
切り換え後の選択出力である基準信号CK2 と分周クロ
ック信号との位相差がなくなると、前述の平滑後の電圧
信号レベルが解除レベルになったことを検知し、非同期
検出信号の供給を停止する。これに伴い、ラッチ回路7
3へのラッチ制御信号の供給が停止するため、新たな基
準信号CK2 と分周クロック信号との位相誤差信号がD
/A変換器74を介して供給される。
【0056】ここで、この解除レベルは、第1の実施例
と同様に、システムに応じ、回路の応答性などを考慮し
て設定することにより、基準信号CK2 が分周クロック
信号との位相差を極小にするタイミングで上記フィード
バック制御ループに供給される。
【0057】したがって、上記構成の位相同期ループ回
路によれば、第1の実施例と同様に、同期対象となる基
準クロック信号が入力断状態になった後に、他の基準ク
ロック信号をフィードバック制御ループに選択出力して
も、フィードバック制御ループで生成される出力クロッ
クとの同期タイミングを考慮して再引込み動作を行うた
め、急激な位相変動を抑制することができる。
【0058】なお、上述の分周器90は必要に応じて設
けられればよく、省略しても同様に実施可能である。ま
た、上記実施例では基準信号CK1 から基準信号CK2
への切換動作の場合について説明しているが、逆に基準
信号CK2 から基準信号CK1 への切換動作の場合につ
いても、いうまでもなく実施可能である。
【0059】さらに、上記実施例では2つの基準信号か
ら選択出力するようにしているが、2つ以上の基準信号
から選択出力するようにしてもよい。その他、この発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に
実施可能であることはいうまでもない。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
基準信号の切り換えが行われる際に生じる位相差を極小
にし、再引込みの動作での出力位相変動を抑制したPL
L回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る位相同期ループ回路の第1の実
施例の構成を示すブロック回路図である。
【図2】上記第1の実施例の切り換え動作を説明するた
めの波形図である。
【図3】上記第1の実施例の位相比較器の出力信号およ
び位相比較結果判定回路の平滑信号の非同期時の波形を
示す波形図である。
【図4】この発明に係る第1の実施例の位相比較器に排
他的論理和型演算回路を用いた時の正常動作を説明する
ためのタイミング図である。
【図5】この発明に係る第2の実施例の位相同期ループ
回路の構成を示すブロック回路図である。
【図6】上記第2の実施例のループフィルタの構成を示
すブロック回路図である。
【図7】従来の位相同期ループ回路の構成を示すブロッ
ク回路図である。
【符号の説明】
10,20…入力端子 30…セレクタ 40…入力断検出回路 50…タイミング
制御部 51…位相比較器 52…位相比較結
果判定回路 53…スイッチ制御回路 54…スイッチ 60…位相比較器 70,700…ル
ープフィルタ 71…アナログ/ディジタル(A/D)変換器 72…平均化処理回路 73…ラッチ回路 74…ディジタル/アナログ(D/A)変換器 80…電圧制御発振器 90…分周器 100…タイミング制御部 101…位相比較
結果判定回路 102…ホールドオーバ制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基準信号から1つの基準信号を選
    択出力し、この選択した基準信号が消失すると他の基準
    信号を選択出力する基準信号選択手段と、周波数制御電
    圧に応じた周波数のクロック信号を生成する電圧制御発
    振手段と、前記選択出力に対する前記クロック信号の位
    相差に対応したデューティを持つ位相誤差信号を生成す
    る位相比較手段と、前記位相誤差信号を平滑して前記周
    波数制御電圧を生成するループフィルタとを備え、前記
    選択出力に同期したクロック信号を生成する位相同期ル
    ープ回路において、 前記基準信号選択手段が他の基準信号を選択出力した際
    に、この選択出力と前記クロック信号との位相差に応
    じ、前記位相同期ループ回路の前記選択出力に対する同
    期動作の開始時期を制御する同期タイミング制御手段を
    具備することを特徴とする位相同期ループ回路。
  2. 【請求項2】 前記基準信号選択手段は、複数の基準信
    号から1つの基準信号を選択出力する基準信号切換手段
    と、この基準信号切換手段が選択出力している基準信号
    が予め設定された時間以上消失すると前記基準信号切換
    手段に他の基準信号を選択出力させる切換信号を出力す
    る入力断検出手段とを備え、 前記同期タイミング制御手段は、前記選択出力に対する
    前記クロック信号の位相差に対応したデューティを持つ
    第2位相誤差信号を生成する第2位相比較手段と、前記
    第2位相誤差信号が予め設定しておいた非同期範囲内に
    なると非同期検出信号を出力し、その後解除レベル範囲
    内になると非同期検出信号の出力を停止する位相比較結
    果判定手段と、前記切換信号と前記非同期検出信号とが
    供給されると前記非同期検出信号の供給が停止するまで
    開放信号を出力し続けるスイッチ制御手段と、通常前記
    選択出力を前記位相同期ループ回路に供給し、前記開放
    信号が供給されていると前記選択出力の供給を停止する
    スイッチとを備えることを特徴とする請求項1記載の位
    相同期ループ回路。
  3. 【請求項3】 前記位相比較手段は、排他的論理和型演
    算回路であることを特徴とする請求項1記載の位相同期
    ループ回路。
  4. 【請求項4】 前記基準信号選択手段は、複数の基準信
    号から1つの基準信号を選択出力する基準信号切換手段
    と、この基準信号切換手段が選択出力している基準信号
    が予め設定された時間以上消失すると前記基準信号切換
    手段に他の基準信号を選択出力する切換信号を出力する
    入力断検出手段とを備え、 前記同期タイミング制御手段は、前記位相誤差信号が予
    め設定しておいた非同期範囲内になると非同期検出信号
    を出力し、その後解除レベル範囲内になると非同期検出
    信号の出力を停止する位相比較結果判定手段と、前記切
    換信号と前記非同期検出信号とが供給されると前記非同
    期検出信号の供給が停止するまでラッチ制御信号を出力
    し続けるホールドオーバ制御手段とを備え、 前記ループフィルタは、前記ラッチ制御信号が供給され
    ると、その時点の前記位相誤差信号の平滑結果をラッチ
    し、前記周波数制御電圧として出力することを特徴とす
    る請求項1記載の位相同期ループ回路。
JP7033800A 1995-02-22 1995-02-22 位相同期ループ回路 Pending JPH08228149A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023027078A1 (ja) * 2021-08-25 2023-03-02 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 Pll回路および送信システム

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WO2023027078A1 (ja) * 2021-08-25 2023-03-02 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 Pll回路および送信システム

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