JPH08224676A - テキスチャ装置およびテキスチャ加工方法 - Google Patents

テキスチャ装置およびテキスチャ加工方法

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JPH08224676A
JPH08224676A JP7346783A JP34678395A JPH08224676A JP H08224676 A JPH08224676 A JP H08224676A JP 7346783 A JP7346783 A JP 7346783A JP 34678395 A JP34678395 A JP 34678395A JP H08224676 A JPH08224676 A JP H08224676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザビームを利用し、加工生産性の向上を図
ったテキスチャ装置を提供する。 【解決手段】磁気ディスク基板の製造過程で使用するテ
キスチャ装置であって、基板(11)を保持し回転可能
な基板回転機構(10)、レーザビーム発振器(1)、
当該発振器からのレーザビームをON/OFF制御する
変調器(2)、当該変調器からのレーザビームを偏向す
る偏向器(12)、当該偏向器からの偏向レーザビーム
を前記基板回転機構(10)にて回転支持された基板
(11)表面に照射する集光機構(9)を備えて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テキスチャ装置お
よびテキスチャ加工方法に関するものであり、詳しく
は、レーザビームを利用した上記の装置および加工方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置においては、磁気ディ
スクと磁気ヘッドとの間の微小な空隙を安定に維持する
ため、停止時には磁気ヘッドが磁気ディスク面に接触し
て停止しており、駆動時には磁気ヘッドが磁気ディスク
面を摺動して浮上走行する、所謂コンタクト・スタート
・ストップ(CSS)方式が採用されている。テキスチ
ャ加工は、磁気ディスク基板の表面に微小な突起(条痕
パターン)を形成する加工であり、良好なCSS特性な
どを得るために行われる。
【0003】従来、上記のテキスチャ加工は、バインダ
に分散した砥粒を塗布した研磨テープや砥粒を分散した
スラリーを使用する機械的な研削が主に採用されてい
た。しかしながら、近年、磁気ディスク装置の小型化に
より、使用されるモーターも小型になり、駆動時のトル
クも低下する傾向にある。そのため、従来のテキスチャ
方法では十分な接触面積の低減が図れず、停止時におけ
るヘッドのディスク表面への吸着力がモーターのトルク
を上回り、起動を妨げるスティッキング現象が問題にな
っている。
【0004】加えて、記録密度向上のため、ヘッドの浮
上高は低下する傾向にあり、それにつれてCSSゾーン
に施すテキスチャ加工にも、低く均一な高さの加工が要
求されてきている。しかしながら、従来の機械的研削に
よるテキスチャ加工では均一性も加工高さも制御が困難
であり、昨今の要求には追従できなくなっている。
【0005】そのため、代替え方法として、例えば、米
国特許第5,062,021号明細書には、パルス幅が
短く出力の大きいQスイッチYAGレーザビームを利用
したテキスチャ加工が提案されている。この方法は、溶
融形成された穴部とその周囲が表面張力で盛り上がって
固化した円環状のリム部とから成るクレータ状の凹凸突
起を形成する方法である。
【0006】レーザビームを使用したテキスチャ加工
は、機械的な研磨による加工に比べて絶対的な高さやそ
の均一性の制御が容易であり、今後、有望な加工方法で
あると考えられる。しかしながら、前述の米国特許にお
いては実際に工業的な生産を考慮した加工装置について
は検討がなされていない。
【0007】レーザビーム発生装置は高価であり、レー
ザビーム加工は長時間を要し、また、一般にテキスチャ
加工は数mμ程度のピッチで数mmから数十mmの幅に
亘って加工を行う必要があるため、加工終了までには磁
気ディスク基板を数百回転させる必要があるにも拘ら
ず、上記の米国特許明細書には、生産性を高めた実際装
置としての提案はなされていない。また、提案された方
法で得られるテキスチャ加工基板は、磁気ディスクと磁
気ヘッドとのスティッキング問題に対しては不十分であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、レーザビームを
利用し、加工生産性の向上を図ったテキスチャ装置を提
供することにあり、他の目的は、更に、良好なCSS特
性およびスティッキング特性と磁気ヘッドの低浮上化と
を同時に可能とするテキスチャ装置およびテキスチャ加
工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の要旨は、磁気ディスク基板の製造過程で使用するテキ
スチャ装置であって、基板を保持し回転可能な基板回転
機構、レーザビーム発振器、当該発振器からのレーザビ
ームをON/OFF制御する変調器、当該変調器からの
レーザビームを偏向する偏向器、当該偏向器からの偏向
レーザビームを前記基板回転機構にて回転支持された基
板表面に照射する集光機構を備えて成ることを特徴とす
るテキスチャ装置に存する。
【0010】そして、本発明の第2の要旨は、上記のテ
キスチャ装置を使用し、磁気ディスク基板の表面に凸状
の近傍に当該凸部と連なる凹部を備えた形状の微小突起
を1mm2 当たり10〜108 個形成することを特徴と
する磁気ディスク基板のテキスチャ加工方法に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。先ず、本発明のテキスチャ装置につ
いて説明する。図1は、本発明のテキスチャ装置の一例
の説明図、図2は、偏向レーザビームによる突起形成パ
ターンの一例の説明図である。
【0012】本発明のテキスチャ装置は、磁気ディスク
基板の表面に微小突起を形成する装置であり、好ましい
態様において、微小突起は、CSSゾーンに同一間隔で
形成される。基板としては、サブストレイトと呼ばれて
いる基板、すなわち、Al合金、例えば、Al−Mg合
金などの基板の表面にNi−Pの無電解メッキ下地層を
設け、当該下地層に鏡面加工(ポリッシュ加工)を施し
た基板またはガラス基板、ケイ素基板などが挙げられる
が、銅、チタン等の他の金属基板、カーボン基板、セラ
ミック基板、樹脂基板などを使用することも出来る。
【0013】ここで、以下の説明においては説明の便宜
上から単に基板と表現するが、上述した基板はもとよ
り、基板上に下地層、磁性層、保護層、潤滑剤層などを
設けた後の状態であっても、その過程であっても本発明
によるテキスチャ装置は使用可能であり、以下、基板と
は上記の何れかの状態を意味する。
【0014】本発明のテキスチャ装置は、基板回転機構
(10)、レーザビーム発振器(1)、当該発振器から
のレーザビームをON/OFF制御する変調器(2)、
当該変調器からのレーザビームを偏向する偏向器(1
2)、当該偏向器からの偏向レーザビームを基板回転機
構にて回転支持された基板(11)の表面に照射する集
光機構(5)を備えて成る。
【0015】図1に図示した例は、本発明の好ましい態
様のテキスチャ装置であり、複数の基板回転機構(1
0)、(10)…と、偏向器(12)からの偏向レーザ
ビームを分割する複数のレーザビーム分割器(4)、
(4)…と、当該レーザビーム分割器にて分割された各
偏向レーザビームを前記の複数の基板回転手段にて回転
支持された各基板表面に照射する複数の集光機構
(5)、(5)…と、当該集光機構と前記基板回転機構
とを相対移動させる移動機構(6)とを備えている。な
お、基板回転機構(10)は3基例示されているが、そ
の数は任意である。
【0016】上記の構成において、偏向器(12)によ
りレーザービームを偏向すると、集光手段(5)を移動
することなく基板(11)上をビームを走査することが
出来る。また、単位時間当たりの集光手段(5)の移動
量を大きくし、偏向器(12)によりレーザビームを偏
向すると、集光機構(5)の移動量を大きくし、偏向器
をトラックピッチ内で、正弦波的に作動することも出
来、この場合、スピンドルの回転数を上げることなく半
径方向での突起密度を高くすることが出来る。
【0017】基板回転機構(10)は、通常、スピンド
ルモータにて構成され、基板(11)…は、スピンドル
モータの回転軸に支持され、一定の回転数または線速度
で移動させられる。基板の回転数などは、生産性を考慮
して決定されるが、基板の回転数は、900rpm以上
が好ましく、特に1800rpm以上が好ましく、36
00rpm以上が最も好ましい。スピンドルモータの回
転軸がぶれると、面ぶれが大きくなり、焦点が絞り難く
なり、突起形状がばらつき、場合によっては所望の突起
形状が得られなくなることから、ぶれは±25μm未満
であることが好ましい。
【0018】レーザビーム発振器(1)としては、ガス
レーザが好ましく、中でもCO2 ガスレーザ、Arガス
レーザ、連続発振可能なYAGレーザが好ましく、中で
もArガスレーザが好適に使用される。ガスレーザは、
QスイッチYAGレーザやエキシマレーザ等に比し、位
相が揃っており且つビームスポットの絞り込みが容易で
あるため、鋭い突起形状を形成し得る点で有利である。
【0019】レーザの波長としては、通常、可視領域の
方が高出力が得られ易い。Arガスレーザビームは、代
表的には、488nm又は514.5nmの波長を有す
る。なお、ガラス基板に直接照射する場合には、比較的
小出力の紫外領域のもの、例えば、350nmのアルゴ
ン、FHG(fourth harmonic gen
erator)を通した266nmのYAGレーザが挙
げられる。
【0020】レーザビーム発振器(1)から基板(1
1)の表面に照射されるレーザビームは、凸状の近傍に
当該凸部と連なる凹部を備えた形状の微小突起を形成し
得るエネルギーに制御されるのが好ましい。
【0021】変調器(2)としては、高速変調が可能で
あることが好ましい。また、立ち上がり時間が50ns
以下で、立ち上がり時間および立ち下がり時間を含めた
パルス幅が50ns〜2μsであることが好ましい。パ
ルス幅が50ns未満では突起が生成しなかったり、所
望の形状の突起ができ難く、2μsを超えると突起先端
の面積が大きくなり、CSS特性が低下する傾向があ
る。
【0022】加えて、変調器には立ち上がりよくON/
OFF可能であることが好ましい。変調器の立ち上がり
時間は突起の鋭さに影響するため、立ち上がり時間の長
い変調器を使用するとヘッドとの接触面積の大きな突起
が形成される。この様な変調器に使用する変調素子とし
ては電気光学変調素子(EOM)が好ましい。電気光学
変調素子は、数100Mbpsまでの高速変調(ON/
OFF)が可能である。また、ON時にアナログ変調を
行うことも出来る。
【0023】変調周波数としては、0.5〜10MHz
が好ましく、特に0.5〜5MHzが好ましい。変調周
波数が0.5MHz未満では突起とヘッドの接触面積が
大きくなる。また、10MHzを超えると隣り合った突
起が干渉し、独立した突起の作成が困難となる。また、
パルス幅(1つの突起を形成するのに必要な照射時間)
は40nsec〜100μsecが好ましく、50ns
ec〜2μsecが特に好ましい。パルス幅が大きくな
ると突起が連続し、ヘッドとの接触面積が大きくなる。
【0024】偏向器(12)としては、例えば、電気的
偏光器(AOD、EOD)が好適に使用される。レーザ
ビーム分割器(4)としては、通常、2個の直角プリズ
ムを使用し、斜辺の一方に半透膜をコートして斜辺同士
を接合した所謂ビームスプリッタキューブが使用され
る。そして、分割比の異なる複数のレーザビーム分割器
を使用することにより、各基板に照射されるレーザビー
ム量を一定に調整することが出来る。
【0025】集光機構(5)は、少なくとも全反射ミラ
ーと対物レンズとの組合せとして構成される。最後の集
光機構(5)は、全反射ミラーと対物レンズとの組み合
わせとして構成され、それ以前の集光機構(5)は、前
述のレーザビーム分割器(4)と対物レンズの組み合わ
せとして構成される。また、対物レンズの手前にビーム
エキスパンダを設けて対物レンズの有効径に等しい程度
までビーム径を広げることが鮮明なスポットを形成させ
るために好ましい。通常、レンズの有効径はレンズ径の
50〜80%程度である。
【0026】本発明のテキスチャ装置の特徴は微小な突
起を均一に設けることであるため、基板に照射されるレ
ーザービームのスポット径の絶対値、均一性およびシャ
ープネスは重要なファクターである。スポット径として
は0.2〜4μm、中でも0.2〜2μmが好ましい。
なお、ここで、スポット径は、光中央部の最高強度の
「eの2乗分の1」に強度が低下する円の直径を表す。
加えて、対物レンズの開口率をNA、レーザービームの
波長をλとしたとき、NAが0.3〜0.8、かつλ/
NAが0.16〜3.3を満たすことが好ましい。
【0027】更に、スポットのシャープさの点から、対
物レンズの焦点距離としては20mm以下、特に5mm
以下であることが好ましい。なお、この様な場合、基板
と対物レンズとは、極めて近接した配置をとるため、基
板の安定的な着脱および回転ならびに高速回転を可能に
し、かつ対物レンズの移動運動を妨げないだけの十分な
形状を有することが必要となる。
【0028】すなわち、基板上面とスピンドルの回転軸
の先端の距離が、基板上面と対物レンズとの距離(ワー
キングディスタンス)に対して、0.8以下、好ましく
は0.6以下の割合で基板面から張り出していることが
好ましい。ワーキングディスタンスとしては、通常10
mm以下となる。加えて、スピンドルの回転軸の基板裏
面近傍に切り欠き部を設け、対物レンズの安定的な移動
運動を補償することが好ましい。
【0029】また、対物レンズとして、非球面レンズを
使用することにより、レンズの重量を軽減し、かつ、光
透過率をアップし、ワーキングディスタンスを広げるこ
とが出来るので好ましい。基板のうねりやスピンドルの
軸ぶれなどにより対物レンズと基板との距離が変動する
ので、スポット径を一定に保つために集光機構は更にオ
ートフォーカス(AF)機構を有することが好ましい。
特に、オートフォーカス機構の応答周波数は90Hz以
上であることが好ましい。
【0030】応答周波数が遅くなると、ビームスポット
の大きさがばらつき、突起の大きさや高さが不均一とな
る。また、AF機構として、面ぶれ学習機能、すなわ
ち、レーザ照射を行った部分でのAF制御の実績を例え
ばフィードフォワード的にディスクの回転に同期させて
AF制御に活かし、制御効率を高めることが好ましい。
【0031】移動機構(6)としては、例えば、リニア
スライダーが好適に使用される。図1においては、集光
機構(5)と基板回転機構(10)との相対移動の方法
として、集光機構(5)側を移動する構成が例示してあ
る。すなわち、複数の集光機構(5)、(5)…が1基
のリニアスライダー(6)に搭載されている。
【0032】そして、複数の基板回転機構(5)、
(5)…は、同時に一定速度で移動させられる。集光機
構と基板の相対移動速度は遅すぎるとCSS特性の向上
が困難となり、速すぎると突起とヘッドとの接触面積が
大きくなるため、CSS特性の良好な範囲に定める。通
常は、ビームの照射面上での相対走査速度として、2m
/s以上、中でも2〜50m/sとする。
【0033】一方、基板回転機構(10)と集光機構
(5)とを相対移動させる他の構成として、基板回転機
構(10)を移動する構成とすることも出来るし、また
は、それらを組み合わせてもよい。
【0034】図1に戻って、移動機構(6)は、複数の
基板(11)、(11)のそれぞれにテキスチャ加工を
行う全行程に亘って必要な低速度で移動させることも可
能であるが、通常は、生産性を考慮し、一つの基板(1
1)から他の基板(11)に移動させる際には速められ
た速度で移動させられる。そして、斯かる速度制御は、
移動機構(6)に他の移動機構を搭載して、その一方に
よって基板の間の移動を行わせ、他の一方によってテキ
スチャ加工のための移動を行うことも出来る。
【0035】なお、一つの基板(11)から他の基板
(11)に移動させる際にのみ移動機構(6)を利用す
る場合は、集光機構(5)を搭載する他の移動機構(6
a)を使用し、その移動によって一つの基板(11)の
テキスチャ加工を行う必要がある。他の移動機構(6
a)としても前述のリニアスライダーが好適に使用され
る。
【0036】本発明においては、磁気ディスク基板の表
面のみならず裏面にも同時に微小突起を形成することが
出来る。斯かる態様は、例えば、図示した様に、最初の
集光機構(5)の前に、レーザビーム分割器(7)と、
全反射ミラー(8)と、全反射ミラーと対物レンズとの
組み合わせとして構成される集光機構(9)とを配置
し、レーザビーム発振器(1)から出射されたレーザビ
ームを分割し、分割されたレーザビームを基板回転機構
にて回転支持された基盤の裏面に照射することによって
実現することが出来る。
【0037】図1においては、最初の基板(11)の裏
面にのみレーザビームの照射が行われているが、前記と
同様の構造の複数の集光機構を基板の裏面に対応させて
配置することにより、複数の基板の両面について同時に
微小突起を形成することが出来る。
【0038】本発明のテキスチャ装置には、例えば、図
1に示す様に、基板の表面に同一又は異なった間隔の一
定パターンで微小突起を形成する手段として、レーザビ
ームの変調タイミングを制御するタイミング制御部
(3)が備えられる。
【0039】すなわち、例えば通常採用される同一間隔
で微小突起を形成する際、移動機構(6)及び基板回転
機構(10)の定速運転により、一定回転数一定速度で
基板(11)を移動させた場合、基板表面に形成される
微小突起の間隔は外周に向かうに従って広くなる。そこ
で、タイミング制御部(3)により、基板の位置を確認
し、その信号によってレーザビームの変調タイミング
(照射時間)を制御し、基板表面に形成される微小突起
の間隔を一定にする。
【0040】タイミング制御部(3)は、コンピュー
タ、位置検出機構、必要なインターフェイス等によって
構成される。位置検出機構としては、例えば、レーザ変
位計、エンコーダ等を利用することが出来る。なお、レ
ーザビームの変調タイミングを制御せずに、移動機構
(6)及び基板回転機構(10)の速度制御を行っても
よい。
【0041】なお、突起形状を均一にするに当たって、
集光機構と基板回転機構の相対移動に基づくレーザスポ
ットの掃引距離は、円盤状基板の内周と外周、すなわ
ち、半径方向の位置が変化しても一定となる様にするこ
とが好ましく、その場合、パルス幅、または、基板の回
転数を照射位置に応じて変化させることが好ましい。具
体的な装置構成としては、例えば、次の様な構成を有す
る。
【0042】スピンドル回転数が一定の装置にあって
は、半径方向の位置を計測する手段、当該計測手段によ
って計測された半径方向のぞれぞれの位置に対してレー
ザスポットの掃引距離を一定とするパルス幅を演算する
手段、当該演算結果に基づいてレーザビームを変調する
手段によって構成される。
【0043】また、パルス幅が一定の装置にあっては、
半径方向の位置を計測する手段、当該計測手段によって
計測された半径方向のそれぞれの位置に対してレーザス
ポットの掃引距離を一定とするスピンドル回転数を演算
する手段、当該演算結果に基づいてレーザビームを変調
する手段によって構成される。
【0044】次に、上記のテキスチャ装置を使用した本
発明のテキスチャ加工方法について説明する。本発明の
テキスチャ加工方法においては、上記のテキスチャ装置
を使用し、磁気ディスク基板の表面に凸状の近傍に当該
凸部と連なる凹部を備えた形状の微小突起を1mm2
たり10〜108 個形成する。
【0045】先ず、複数の基板回転機構(10)、(1
0)…に各基板(11)、(11)…をセットし、移動
機構(6)及び基板回転機構(10)の定速運転によ
り、一定回転数一定速度で基板(11)を移動させる。
次いで、レーザビーム発振器(1)からのレーザビーム
を変調器(2)によってパルスレーザに変換し、更に、
偏向器(12)によって偏向し、複数のレーザビーム分
割器(4)、(4)…及び複数の集光機構、(5)、
(5)…を通し、各基板(11)、(11)表面に照射
する。
【0046】すなわち、基板表面においてスポット位置
を高速で振ることにより、図2(a)又は(b)に例示
する様に、基板の半径方向の広い範囲において連続的に
テキスチャ加工を行う。そして、斯かる連続的にテキス
チャ加工を複数の基板について同時に行うことが出来
る。
【0047】凸状の近傍に当該凸部と連なる凹部を備え
た形状の微小突起を形成する条件としては、レーザビー
ムの出力が重要である。そして、具体的なレーザビーム
の出力は、基板の表面材質などによって異なるが、照射
面において通常50〜2000mW、好ましくは50〜
1000mw、更に好ましくは50〜400mWの範囲
の光源を使用する。50mW未満では突起の形成が困難
であり、また2000mWを超えるとCSS特性の優れ
たテキスチャ加工が困難となる。また、連続出力が可能
なレーザを使用することが好ましい。
【0048】典型的なNIーP層の場合は、通常50〜
700mw、好ましくは50〜700mwの範囲から選
択され、また、平均照射時間は0.04〜100μse
cの範囲から選択される。ここで、平均照射時間とは、
1個の突起を形成させるのに必要な照射時間を指す。
【0049】特に、レーザビームの出力が上記の範囲を
超える場合は、米国特許第5,062,021号明細書
に記載されたクレータ状の凹凸突起が形成され、磁気デ
ィスクと磁気ヘッドとのスティッキング問題に対しては
不十分である。なお、Ni−P層の厚さは、50〜2
0,000nm、好ましくは100〜15,00nmの
範囲とするのがよい。
【0050】また、レーザビームのスポット径は、0.
2〜4μmの範囲が好ましく、0.2〜1.5μmの範
囲が特に好ましい。基板の回転数などは、生産性を考慮
して決定されるが、通常、基板の回転数は、900〜7
200rpm、基板の移動速度は、移動機構(リニアス
ライダー)の移動速度として0.03〜60mm/se
cの範囲から選択するのがよい。
【0051】本発明のテキスチャ加工方法によれば、上
記の条件を採用することにより、磁気ディスク基板の表
面に凸部(突起)の高さが1〜100nmであり且つ凸
状の近傍に当該凸部と連なる凹部を備えた形状の微小突
起を1mm2 当たり10〜108 個形成することが出来
る。中でも、各突起の頂点から1nm下の高さにおける
等高線で囲まれた図形所面積の平均値が、1μm2 以下
の比較的急峻なものが得られる。その結果、良好なCS
S特性およびスティッキング特性と磁気ヘッドの低浮上
化とを同時に可能とする磁気ディスク基板が得られる。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0053】実施例1 直径95mmのディスク状Al合金基板表面に膜厚15
μmのNi−P無電解メッキを施した後、表面粗さ(R
a)が1nm以下となる様に表面研磨を行ってディスク
基板を得、その片面のテキスチャ加工を行った。使用し
たテキスチャ装置の構成は次の通りである。
【0054】すなわち、図1の構成において、ビームス
プリッタ(7)を使用せず、集光機構(5)を2基使用
し、1基目の(光源側の)集光機構は、ビームスプリッ
タキューブとオートフォーカスシステムを組み合わせた
対物レンズとの組合せとして構成し、もう一つの集光機
構は、全反射ミラーと、オートフォーカスシステムを組
み合わせた対物レンズとの組合せとして構成した。ビー
ムスプリッタ(4)としてはビームスプリッタキューブ
を使用した。また、変調器と1基目の集光機構の間にA
OD偏向器を設けた。そして、レーザービーム光源には
Arガスレーザビームチューブ(波長488nm、最大
出力2W)、変調器には電気光学変調素子(応答周波
数:2MHz、立ち上がり時間:15ns)を使用し、
その他の条件は次の通りとした。
【0055】
【表1】 レーザービーム出力:400mw パルス幅:0.234μsec ビームスポット径:1μm オートフォーカス応答周波数:180Hz 基板回転数:3600rpm リニアスライダーの移動速度(相対速度):0.6mm
/sec ビームの照射面上の相対走査速度:7.2m/s 偏向速度:64mm/sec
【0056】レーザ干渉による表面形状測定装置(米国
ザイゴ社製「ZYGO」)により、テキスチャ加工後の
基板の表面形状を観察した結果、凸状の近傍に当該凸部
と連なる凹部を備えた形状の微小突起が形成されている
のが確認された。また、平均突起密度は9260個/m
2 、 平均突起高さは33nm、頂点から1nm下の高
さにおける等高線で囲まれた図形の面積の平均値は、
0.1μm2 であった。
【0057】CSSテスト前の静止摩擦係数(初期ステ
ィクション)及びCSS2万回後の摩擦力を測定した。
CSSテストは、ロードグラム6gfの薄膜ヘッド(ス
ライダ材質:Al2 3 TiC)を使用し、ヘッド浮上
量2μインチの条件で行った。また、グライドテスター
を使用し、データゾーンとCSSゾーンの間のシーク時
におけるヘッドの浮上安定高さを評価した。初期スティ
クションは0.18、CSS2万回後の摩擦力は3g
f、ヘッドの浮上安定高さは1.5μインチであった。
【0058】スパッタ法により、上記の基板表面に順次
Cr中間層(厚さ100nm)、Co−Cr−Ta合金
磁性層(厚さ50nm)、カーボン保護層(厚さ20n
m)を形成し、カーボン保護層の表面に厚さ2nmのフ
ッ素系液体潤滑剤(モンテエジソン社製「DOL−20
00」)を浸漬塗布して磁気ディスクを得た。
【0059】上記の磁気ディスクについて、CSSテス
ト前の静止摩擦係数(初期スティクション)及びCSS
2万回後の摩擦力を測定した。CSSテストは、ロード
グラム6gfの薄膜ヘッド(スライダ材質:Al2 3
TiC)を使用し、ヘッド浮上量2μインチの条件で行
った。また、グライドテスターを使用し、データゾーン
とCSSゾーンの間のシーク時におけるヘッドの浮上安
定高さを評価した。初期スティクションは0.19、C
SS2万回後の摩擦力は3gf、ヘッドの浮上安定高さ
は1.5μインチであった。
【0060】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、偏向レー
ザビームを利用し、基板の半径方向の広い範囲において
連続的にテキスチャ加工を行うことにより、加工生産性
の向上を図ったテキスチャ装置が提供され、また、良好
なCSS特性およびスティッキング特性と磁気ヘッドの
低浮上化とを同時に可能とするテキスチャ加工方法が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテキスチャ装置の一例の説明図であ
る。
【図2】偏向レーザビームによる突起形成パターンの一
例の説明図である。
【符号の説明】
1:レーザビーム発振器 2:変調器 3:タイミング制御部 4:レーザビーム分割器 5:集光機構 6:移動機構 7:レーザビーム分割器 8:全反射ミラー 9:集光機構 10:基板回転機構 11:基板 12:偏向器
フロントページの続き (72)発明者 芳山 龍一 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク基板の製造過程で使用する
    テキスチャ装置であって、基板を保持し回転可能な基板
    回転機構、レーザビーム発振器、当該発振器からのレー
    ザビームをON/OFF制御する変調器、当該変調器か
    らのレーザビームを偏向する偏向器、当該偏向器からの
    偏向レーザビームを前記基板回転機構にて回転支持され
    た基板表面に照射する集光機構を備えて成ることを特徴
    とするテキスチャ装置。
  2. 【請求項2】 複数の基板回転機構、偏向器からの偏向
    レーザビームを分割する1以上のレーザビーム分割器、
    当該レーザビーム分割器にて分割された各偏向レーザビ
    ームを前記の複数の基板回転機構にて回転支持された各
    基板表面に照射する1以上の集光機構、当該集光機構と
    前記基板回転機構とを相対移動させる移動機構とを備え
    て成る請求項1に記載のテキスチャ装置。
  3. 【請求項3】 レーザビーム発振器がガスレーザビーム
    発振器である請求項1又は2に記載のテキスチャ装置。
  4. 【請求項4】 レーザビーム発振器が凸状の近傍に当該
    凸部と連なる凹部を備えた形状の微小突起を形成し得る
    エネルギーに制御されている請求項1〜3の何れかに記
    載のテキスチャ装置。
  5. 【請求項5】 複数の集光機構または複数の基板回転機
    構が単一の移動機構に搭載されている請求項1〜4の何
    れかに記載のテキスチャ装置。
  6. 【請求項6】 磁気ディスクの製造過程で使用するテキ
    スチャ装置であって、基板を保持し回転可能な基板回転
    機構、レーザービームを連続的に出力可能なレーザー発
    振器、当該レーザー発振器からのレーザービームを繰り
    返し周波数0.5〜10MHzでON/OFF制御する
    変調器、当該変調器から出力される変調レーザービーム
    を偏向する偏光器、当該偏光器からの偏向レーザビーム
    を前記基板回転機構に保持された基板表面にスポット径
    0.2〜4μmで照射する集光機構、当該集光機構が出
    力するレーザービームと前記基板回転機構とを相対的に
    移動させる移動機構を備えて成ることを特徴とするテキ
    スチャ装置。
  7. 【請求項7】 基板回転機構が基板を1800rpm以
    上の回転数で回転可能である請求項6に記載のテキスチ
    ャ装置。
  8. 【請求項8】 磁気ディスクの製造過程で使用するテキ
    スチャ装置であって、基板を保持し回転可能な基板回転
    機構、立ち上がり時間が50ns以下、立ち上がり時間
    および立ち下がり時間を含めたパルス幅が50ns〜2
    μs、かつ繰り返し周波数が0.5〜10MHzのパル
    スレーザビームを発生する光学系、当該光学系から出力
    されるレーザービームを偏向する偏光器、当該偏光器か
    らの偏向レーザビームを前記基板回転機構に保持された
    基板表面にスポット径0.2〜4μmで照射する集光機
    構、当該集光機構が出力するレーザービームと前記基板
    回転手段とを相対的に移動させる移動機構を備えて成る
    ことを特徴とするテキスチャ装置。
  9. 【請求項9】 レーザ光源が連続的に出力可能なレーザ
    光源であり、パルスレーザビームへの変調にEOMを使
    用した請求項8に記載のテキスチャ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のテキスチャ装置を使
    用し、磁気ディスク基板の表面に凸状の近傍に当該凸部
    と連なる凹部を備えた形状の微小突起を1mm2 当たり
    10〜102 個形成することを特徴とする磁気ディスク
    基板のテキスチャ加工方法。
  11. 【請求項11】 凸部の高さが1〜100nmである請
    求項10に記載のテキスチャ加工方法。
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US5897798A (en) * 1997-06-04 1999-04-27 Hmt Technology Corporation Laser texturing apparatus employing a rotating mirror
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JP2009248181A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Ulvac Japan Ltd レーザー加工装置、レーザービームのピッチ可変法、及びレーザー加工方法
JP2018069310A (ja) * 2016-11-01 2018-05-10 日本電信電話株式会社 レーザ加工装置

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