JPH08224612A - 圧延油供給装置 - Google Patents

圧延油供給装置

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JPH08224612A
JPH08224612A JP3319295A JP3319295A JPH08224612A JP H08224612 A JPH08224612 A JP H08224612A JP 3319295 A JP3319295 A JP 3319295A JP 3319295 A JP3319295 A JP 3319295A JP H08224612 A JPH08224612 A JP H08224612A
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浩治 川島
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/02Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
    • B21B45/0203Cooling
    • B21B45/0209Cooling devices, e.g. using gaseous coolants
    • B21B45/0215Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes
    • B21B45/0233Spray nozzles, Nozzle headers; Spray systems

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧延機の圧延油供給装置を提供する。 【構成】 精密ギヤポンプ50で圧延油供給管路18を介し
て供給される圧延油と高圧温水供給管路54から供給され
る高圧温水とを混合器14で混合し、この混合流体を混合
流体閉止弁24A〜24Cを取り付けた混合流体供給分岐管
路22A〜22Cを介してスプレイノズルN1 〜N10から圧
延ロールに噴射する際に、高圧温水供給管路54から分岐
された低圧温水供給主管路58を絞り60を介して低圧温水
供給分岐管路62A〜62Cに連結し、この低圧温水供給分
岐管路62A〜62Cを低圧温水逆止弁64A〜64Cを介して
混合流体閉止弁24A〜24Cの下流側の混合流体供給分岐
管路22A〜22Cに接続して構成し、圧延油の非噴射時に
おいて所定の圧力の低圧温水をスプレイノズルヘッダ群
に供給するようにしたので、圧延油が漏れても圧延ロー
ルに付着することがなく、かつスプレイノズルの閉塞を
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機の圧延油供給装
置に係り、とりわけ熱間圧延機に好適な圧延油供給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延機において油圧延を行う場合
は、従来、圧延ロールの近傍に配設されたスプレイノズ
ルに近接して、温水と圧延油を混合させる混合器を設
け、この混合器で混合された混合流体を前記スプレイノ
ズルを介して圧延ロールに噴射するのが一般的である
(例えば、特開昭53−134755号公報参照)。
【0003】このような熱間圧延機に好適な圧延油供給
装置として、本出願人が既に特開平3−128113号公報で
提案したものがある。すなわち、その内容は、図14, 15
に示すように、圧延油と温水を混合する混合器14と、こ
の混合器14と圧延油タンク10との間の圧延油供給管路18
に配置され、圧延油供給ポンプ16から送り出される圧延
油を混合器14または圧延油タンク10へのリターン管路38
に選択的に接続する三方弁20と、混合器14とスプレイノ
ズルN 1 〜N10との間の混合油供給分岐管路22A〜22C
に配置された混合油閉止弁24A〜24Cと、温水タンク12
と混合器14との間の温水ポンプ26が接続された温水供給
管路28から、混合器14および混合油閉止弁24A〜24Cを
迂回して混合油供給分岐管路22A〜22Cに至るバイパス
管30およびバイパス分岐管30A〜30Cと、このバイパス
分岐管30A〜30Cに設けられ、混合油閉止弁24A〜24C
の閉止時のみ開かれる温水閉止弁32A〜32Cとを備えた
ものである。
【0004】また、混合器14の入側で圧延油供給管路18
に、混合器14方向への流れのみを許容する圧延油逆止弁
34を配置し、バイパス管30よりも下流側位置で温水供給
管路28に、混合器14方向への流れのみを許容する温水逆
止弁36を配置すると共に、これら圧延油逆止弁34、温水
逆止弁36、混合器14、混合油閉止弁24A〜24C、温水閉
止弁32A〜32C、バイパス管30、バイパス分岐管30A〜
30Cを、一体のブロック40の中に形成すると極めてコン
パクトに構成することができる。
【0005】そして、圧延油を噴射するときは、圧延油
供給ポンプ16および温水ポンプ26を起動し、温水閉止弁
32A〜32Cを閉じた状態で、三方弁20を混合器14側する
と同時に混合油閉止弁24A〜24Cを開放することによ
り、混合油供給分岐管路22A〜22Cを介してスプレイノ
ズルN1 〜N10に混合油を供給することができる。具体
的には、混合油供給管路22Aは被圧延材(図示せず)の
板幅方向両端に配置されたスプレイノズルN1 とN
10に、混合油供給管路22Bは被圧延材の板幅方向中央の
4個のスプレイノズルN4 〜N7 に、また混合油供給管
路22Cは、中央の4個のスプレイノズルN4 〜N7 と両
端のスプレイノズルN1 , N10との間のスプレイノズル
2 , N3 およびN8 , N9 にそれぞれ混合油を供給す
るのである。
【0006】なお、圧延油の噴射を停止する場合は、三
方弁20をリターン管路38側に切り換えると同時に、混合
油閉止弁24A〜24Cを閉じる。一方、温水閉止弁32A〜
32Cを開いてスプレイノズルN1 〜N10に温水を供給す
ることにより、ノズル詰まりを防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した特
開平3−128113号公報に示された従来の圧延油供給装置
においては、スプレイノズルN1 〜N10からの圧延油噴
射開始、停止時の応答の遅れを大幅に短縮することがで
きるという優れた効果を有し、また、主たる構成要素で
ある混合器14、混合油閉止弁24A〜24C、圧延油逆止弁
34、バイパス管30、バイパス分岐管30A〜30C、温水閉
止弁32A〜32Cおよび温水逆止弁36を一体のブロック40
中に形成したので、スペースが狭く、高温、多湿の劣悪
な環境である圧延ミル内にも設置することができるとい
う効果を有するが、以下に示すような問題点が内在す
る。
【0008】(1) 圧延油の噴射を停止する場合は、三方
弁20をリターン管路38側に切り換えると同時に、混合油
閉止弁24A〜24Cを閉じ、温水閉止弁32A〜32Cを開く
のであるが、この時、温水圧力は圧延油噴射時の圧力と
同じ値であるので、噴射された温水は圧延ロールに達す
ることになる。そこで、もし三方弁20の作動不良や内部
漏れ、混合油閉止弁24A〜24Cの作動不良や内部漏れと
が重なった場合、圧延油がバイパス管30とバイパス分岐
管30A〜30Cとを経由した温水とともに圧延ロール面に
付着することになる。このため、次回の圧延開始時にお
ける被圧延材の圧延ロール噛み込み時にスリップを生
じ、噛み込み不良が発生したり圧延中のロールと被圧延
材との間にスリップを生じて、圧延が不安定になる恐れ
がある。
【0009】(2) スプレイノズルヘッダ直前には混合油
閉止弁24A〜24Cや温水閉止弁32A〜32Cなど数多くの
閉止弁が配置されるから、その制御装置も含めて設備が
複雑かつ高価になり、また熱間圧延機の近傍という高
温、多湿の劣悪な環境下で使用されることから、装置の
信頼性や保全性が劣るという問題も含んでいる。 (3) 安定した油圧延を行うためには、温水に対する圧延
油の混合比が0〜5%という比較的低い範囲、すなわち
圧延油の流量が低い範囲で、しかも被圧延材の材質、厚
さ、圧下比、圧延速度や圧延温度等の圧延条件の変化に
応じて、前記混合比つまり圧延油流量を広範囲に、かつ
精度良く制御する必要がある。このためには、従来一般
的に行われていたように、圧延油の流量を流量計で測定
し、その測定値と設定値に基いて流量調節弁の開度を調
節するというフィードバック制御方式では、測定精度と
制御精度の両面から難点がある。
【0010】(4) 上記(3) の問題に加えて、温水と圧延
油の混合比(すなわち、圧延油濃度)を、各スプレイノ
ズルヘッダ毎に、定期的に測定・チェックすることが困
難である。もし行おうとすれば、圧延機を休止し、混合
油閉止弁24A〜24Cを一つずつ開いて、各スプレイノズ
ルヘッダから噴出する混合油を容器に集めるか、あるい
は混合油閉止弁24A〜24Cのそれぞれから各スプレイノ
ズルヘッダに至る管路の途中の接続を外して、混合油を
容器に集める等の方法を採る必要があり、人手と時間を
多く要し、作業の安全上も大きな問題がある。
【0011】(5) 圧延油の噴射開始時、停止時の応答遅
れをできるだけ短縮するには、混合油閉止弁24A〜24C
および温水閉止弁32A〜32Cをできるだけ圧延ロールに
近接して配置する必要があるが、これら閉止弁の開閉駆
動を電磁力を利用した電磁弁もしくは電動モータを利用
した電動弁としたり、またこれら閉止弁の開閉検知に従
来一般的に行われているようにリミットスイッチや近接
スイッチを用いると、前述のような劣悪な環境下におい
ては、絶縁性の劣化や電気接続の不良を生じ易く、信頼
性と保全性の著しい低下を招くことになる。
【0012】これら閉止弁の開閉駆動に空気圧等の気体
圧駆動方式を採用すれば、前記のような問題点の一部は
解消されるが、閉止弁の開閉検知については、上記のよ
うな問題を解決する適切なものが提案されていない。そ
のため、閉止弁の開閉検知が困難であり、閉止弁の開閉
制御を高い信頼度で行ったり、閉止弁の開閉異常を検知
することができず、そのため、不安定な油圧延操業や、
それに伴う多量の不良製品の発生を引き起こす恐れがあ
った。また、異常箇所の発見に多くの人手と長時間を必
要とし、油圧延の実施が長時間不可能となったり、長時
間の熱間圧延機停止を余儀無くされ、稼働率の低下を招
くなどの恐れがある。
【0013】なお、前記のような圧延油の漏れに起因す
るスリップ事故を防止する手段として、例えば実開平3
− 81202号公報には、スプレイノズルの前面近傍に、流
体シリンダ等の駆動機構を介して圧延油噴射通路に進退
自在の遮蔽板を設ける技術が開示されているが、この従
来技術によれば、圧延油の漏れがあった場合でも遮蔽板
で遮ることができ、圧延油が圧延ロールまで到達するこ
とは確実に防止できる効果は認められるが、装置自体が
複雑になり、かつ遮蔽板およびその駆動機構が圧延ロー
ルの近傍に配置されるため、保全性に劣るばかりでな
く、連続圧延機のスタンド間の狭いスペースに設置する
のが困難であり、実用的ではない。
【0014】本発明は、前記した従来技術の有する課題
を解決するためになされたものであって、圧延油の非噴
射時に三方弁や閉止弁等に作動不良や圧延油の内部漏れ
があっても、圧延油が圧延ロールに付着することが防止
できる、簡易で、かつ狭い場所にも設置可能な圧延機の
圧延油供給装置を提供することを第1の目的とし、ま
た、閉止弁の数が少なく、設備が簡易かつ安価で、信頼
性や保全性に優れた圧延機の圧延油供給装置を提供する
ことを第2の目的とする。
【0015】本発明はまた、希釈流体に対する圧延油の
混合比が0〜5%という比較的低い領域で、しかも被圧
延材の材質や厚さ、圧下比、圧延速度や圧延温度等の圧
延条件の変更に応じて、前記混合比を広範囲に高精度に
制御することのできる圧延機の圧延油供給装置を提供す
ることを第3の目的とし、さらに本発明は、混合流体の
サンプリングが圧延機の運転中でも随意にでき、混合比
の測定、チェックに便利な圧延機の圧延油供給装置を提
供することを第4の目的とする。
【0016】本発明はさらに、閉止弁の開閉を高温、多
湿の劣悪な環境下においても、十分な耐久性と信頼性を
以て検知可能で、安定した油圧延の長時間維持でき、ま
た異常検知が容易かつ短時間に可能な圧延機の圧延油供
給装置を提供することを第5の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧延油を希釈
流体に混合した混合流体をスプレイノズルを介して圧延
機の圧延ロールに供給する圧延油供給装置において、圧
延油源に接続された圧延油供給管路と希釈流体源に接続
された高圧希釈流体供給管路とが接続されて、圧延油と
高圧希釈流体とを混合して混合流体を形成する混合器
と、前記圧延油供給管路に取り付けられて、圧延油供給
ポンプで昇圧された圧延油を前記混合器またはリターン
管路に選択的に流し込む三方弁と、前記圧延油供給管路
の前記圧延油供給ポンプと前記三方弁との間に設けら
れ、回転数制御により圧延油の流量を制御する精密ギヤ
ポンプと、前記混合器から前記スプレイノズルに至る混
合流体供給分岐管路にそれぞれ設けられた混合流体閉止
弁と、前記高圧希釈流体供給管路に配設された高圧希釈
流体閉止弁と、前記高圧希釈流体供給管路の前記高圧希
釈流体閉止弁の上流側から分岐されて絞りを取り付けた
低圧希釈流体供給主管路と、該低圧希釈流体供給主管路
に接続されるとともに、前記混合流体閉止弁から前記ス
プレイノズルに至る混合流体供給分岐管路にそれぞれ連
結される低圧希釈流体供給分岐管路と、該低圧希釈流体
供給分岐管路のそれぞれに設けられる低圧希釈流体逆止
弁と、を有してなることを特徴とする圧延油供給装置で
ある。
【0018】また、本発明は、前記した混合器と、混合
流体閉止弁と、低圧希釈流体逆止弁と、圧延油供給管路
の一部と、混合流体供給分岐管路の一部と、高圧希釈流
体供給管路の一部と、低圧希釈流体供給主管路の一部
と、低圧希釈流体供給分岐管路の一部とを一体的にブロ
ックに形成したことを特徴とする圧延油供給装置であ
る。
【0019】なお、前記低圧希釈流体逆止弁の下流側に
絞りを設けるのがよく、また、前記低圧希釈流体供給主
管路の絞りの下流側に主逆止弁を設け、該主逆止弁の下
流側に圧力検出・警報手段を設けるのがよい。また、前
記混合流体閉止弁から前記スプレイノズルに至る混合流
体供給分岐管路に混合流体サンプリング管路を分岐して
設けるのがよく、さらに、記高圧希釈流体供給管路の高
圧希釈流体閉止弁の上流側に圧力調整弁を設けるのがよ
い。さらにまた、前記低圧希釈流体主管路の絞りの代わ
りに圧力調整弁を設けてもよい。
【0020】また、前記混合流体閉止弁にポペット弁部
もしくはスプール弁部と気体圧シリンダ部と気体圧信号
式弁開閉検知手段とを円筒状のボディー内に一体的に組
付けてなる気体圧シリンダ作動型ポペット弁もしくはス
プール弁、あるいはスプール弁部もしくはポペット弁部
と気体圧シリンダ部と気体圧信号式弁開閉検知手段とを
一体的に構成してなる気体圧シリンダ作動型スプール弁
もしくはポペット弁を用いるのがよい。
【0021】また、前記気体圧信号式弁開閉検知手段
は、前記気体圧シリンダ部の背面に延長して一体に設け
られ、該気体圧シリンダ部のピストンの外径よりも小さ
い内径とされるシリンダ部が穿設され、かつそのほぼ中
央部の周壁に第1の貫通孔を設けたセンサ用スリーブ
と、該センサ用スリーブに連設されて、前記シリンダ部
の内径よりも大きな内径する弁室が画成され、かつその
周壁に第2の貫通孔を設けたセンサ用弁座体と、前記気
体圧シリンダ部のピストンの背面から該気体圧シリンダ
部背面壁に設けられた貫通孔に内接しつつ貫通し、前記
ピストンと同軸に延長され、前記センサ用スリーブ内に
嵌装され、中央部には該センサ用スリーブの両端部の内
径よりも小径で、その長さが前記ピストンが後退限位置
にある時に、前記第1の貫通孔から前記センサ用弁座体
の弁室に跨がる小径部を備えたセンサ用スプールと、該
センサ用スプールの反気体圧シリンダ部側の端部に設け
られ、前記センサ用スリーブのシリンダ部の内径よりも
小さな外径を有する弁体部と、前記センサ用弁座体の気
体圧シリンダ部側の端部に設けられて、前記弁体部の進
退ストロークの範囲内で該弁体部外周面に摺接自在とさ
れるリング状弁座部と、前記第1の貫通孔または第2の
貫通孔のいずれか一方に絞りを介して接続されて、圧縮
気体源からの圧縮気体を供給する圧縮気体管路と、該圧
縮気体管路の前記絞りの上流側に取り付けられた圧力検
出器とによって構成するのがよい。
【0022】あるいは、前記気体圧信号式弁開閉検知手
段は、前記気体圧シリンダ部の背面に背面壁を超えて延
長して一体に設けられたセンサ用スリーブと、前記気体
圧シリンダ部のピストンの背面から該気体圧シリンダ部
背面壁に設けられた貫通孔に内接しつつ貫通し、前記ピ
ストンと同軸に延長され、前記センサ用スリーブ内に嵌
装され、中央部には該センサ用スリーブの両端部の内径
よりも外径の小さな小径部を有するセンサ用スプール
と、前記センサ用スリーブの前記センサ用スプールの小
径部に対応する位置に設けられ、前記ピストンが前進限
に位置するときには相互に連通しあい、前記ピストンが
後退限に位置するときには前記気体圧シリンダ部とは反
対側端部のセンサ用スプール外周壁とセンサ用スリーブ
内周壁との接触部によって相互の連通が遮断されるよう
な位置で前記センサ用スリーブ内周壁に設けられた一対
の貫通孔と、これら一対の貫通孔のいずれか一方に絞り
を介して接続されて、圧縮気体源からの圧縮気体を供給
する圧縮気体管路と、該圧縮気体管路の前記絞りの上流
側に取り付けられた圧力検出器とによって構成してもよ
い。
【0023】また、前記気体圧信号式弁開閉検知手段
は、前記気体圧シリンダ部の背面に取り付けられ、該気
体圧シリンダ部側の端部の周壁に第1の貫通孔を、その
反対側の端部の周壁に第2の貫通孔を設けたセンサ用シ
リンダと、該センサ用シリンダに嵌装され、その側壁の
一部にセンサ用ピストンの前後空間を連通せしめる連通
孔が設けられるとともに、反気体圧シリンダ部側を圧縮
型スプリングで付勢されるセンサ用ピストンと、該セン
サ用ピストンの気体圧シリンダ部側に固定され、前記セ
ンサ用スリーブの内径より小さい外径を有するセンサ用
弁体部と、該センサ用弁体部に固定されて、その先端が
前記気体圧シリンダ部のピストンの背面に当接し得るよ
うにされるセンサ用ピストンロッドと、前記センサ用ス
リーブの内周面の前記ピストンのほぼ前進限位置に対応
する位置に取り付けら、前記弁体部の外径より小さい内
径を有するリング状の弁座体と、前記第1または第2の
貫通孔の一方に絞りを介して接続されて、圧縮気体源か
らの圧縮気体を供給する圧縮気体管路と、該圧縮気体管
路の前記絞りの上流側に取り付けられた圧力検出器とに
よって構成してもよい。
【0024】なお、前記センサースリーブの第2の貫通
孔を、前記気体圧シリンダ部のピストンのほぼ前進限位
置に対応する位置に前記センサ用ピストンロッドが位置
した時に、前記センサ用スリーブの気体圧シリンダ部側
でかつ前記センサ用弁座体との間のセンサ用スリーブ周
壁に設けてもよい。
【0025】
【作用】本発明によれば、圧延油供給管路の圧延油源と
三方弁との間に、回転数制御により少なくとも圧延油の
流量を制御する精密ギヤポンプを設けたので温水、熱
水、軟水、純水その他の高圧希釈流体と圧延油の混合比
を、圧延油の流量が比較的低流量の範囲で、広範囲にか
つ精度良く制御でき、圧延条件の変更に対応した適切な
圧延油濃度に制御可能で、安定した油圧延を行うことが
できる。
【0026】また、混合器から1個ないし複数個のスプ
レイノズルヘッダ群に至る混合流体供給分岐管路に、混
合流体閉止弁を設け、さらにその下流側に低圧希釈流体
供給分岐管路を接続し、これら低圧希釈流体供給分岐管
路のそれぞれにスプレイノズル方向への流れのみを許容
する低圧希釈流体逆止弁を設けるとともに、圧延油源と
前記三方弁との間の圧延油供給管路に、圧延油源を前記
混合器または圧延油源へのリターン管路に選択的に接続
する三方弁を、前記混合器に高圧希釈流体を供給する高
圧希釈流体供給管路に高圧希釈流体閉止弁をそれぞれ設
けるようにしたので、圧延油非噴射時には、前記三方弁
を圧延油リターン側へ切り換え、高圧希釈流体閉止弁お
よび混合流体閉止弁を閉じることによって、低圧希釈流
体供給分岐管路の低圧希釈流体逆止弁をその前後の差圧
の作用で開き、所定の圧力の低圧希釈流体をスプレイノ
ズルヘッダ群に供給することができ、圧延ロールに付着
することなくノズルの閉塞を防止することができる。ま
た、圧延油噴射時には、低圧希釈流体逆止弁はその前後
の差圧の作用によって閉止するので、高圧の混合流体が
低圧希釈流体供給管路に逆流することがない。
【0027】また、ある特定のスプレイノズルヘッダ群
に対応する混合流体閉止弁が閉じ、他の混合流体閉止弁
が開いてそれに対応するスプレイノズルヘッダ群へ混合
流体を供給し、付属のスプレイノズルから圧延油を噴射
している時に、その圧延油噴射中の混合流体供給管路か
ら、これに対応する低圧希釈流体供給分岐管路、低圧希
釈流体供給主管路、前記閉止中の混合流体閉止弁に対応
する低圧希釈流体供給分岐管路を介して、圧延油噴射停
止中のスプレイノズルヘッダ群に高圧混合流体が逆流し
て噴射されることもない。
【0028】また、本発明によれば、混合器と、混合流
体閉止弁と、低圧希釈流体逆止弁と、圧延油供給管路の
一部と、混合流体供給分岐管路の一部と、高圧希釈流体
供給管路の一部と、低圧希釈流体供給主管路の一部と、
低圧希釈流体供給分岐管路の一部とを一体的にブロック
に形成するようにしたので、このブロックをスペースの
狭小な圧延スタンド間の圧延ロールに近接して配置する
ことができ、圧延油の噴射開始、噴射停止時の応答遅れ
を極限まで小さくすることが可能である。
【0029】また、本発明によれば、前記低圧希釈流体
供給分岐管路のそれぞれの逆止弁の下流側に絞りを設け
るようにしたので、この絞りによる圧損値がそれぞれの
連通するスプレイノズルヘッダ群までの配管抵抗、スプ
レイノズル数やスプレイノズル口径等を考慮して、予め
所定の値になるように設定しておけば、どのスプレイノ
ズルから噴射される低圧希釈流体の噴射圧力もほぼ等し
くなるようにすることができ、全スプレイノズルの閉塞
の確実な防止と、どのスプレイノズルから噴射される低
圧希釈流体も圧延ロールに到達するのを確実に防止でき
る。また、低圧希釈流体源を複数の圧延スタンド間に共
通のものとすることができるとともに、高圧希釈流体源
から一段の絞りのみで一段階で低圧とするのに比べて、
絞りの内径を比較的大きくでき、絞りの閉塞も防止する
ことができる。
【0030】また、本発明によれば、前記低圧希釈流体
供給主管路にも逆止弁を設け、その上流側に圧力検出・
警報手段を設けるようにしたので、前記低圧希釈流体供
給分岐管路のそれぞれの逆止弁のいずれかに内部漏れが
生じても、高圧混合流体もしくは高圧希釈流体が前記前
記低圧希釈流体供給主管路の逆止弁を超えて、低圧希釈
流体源方向に逆流することを防止できるとともに、圧力
検出手段が所定の圧力設定値以上に上昇したのを検出し
たときは警報を発することができるので、前記低圧希釈
流体供給分岐管路のそれぞれの逆止弁のいずれかに内部
漏れが生じたことを迅速に知ることができる。
【0031】また、本発明によれば、混合流体をサンプ
リングする混合流体サンプリング管路を設けるようにし
たので、流量を精度良く連続的に測定することが困難な
圧延油の低流量領域で油圧延を行う場合に、圧延油の噴
射中に、前記混合流体閉止弁から前記スプレイノズルに
至る混合流体供給管路のそれぞれから分岐した混合流体
サンプリング管路の末端の閉止弁を開くことによって、
分析、測定に適した量の混合流体を随意に、あるいは定
期的に、圧延機の運転に支障を来すことなくサンプリン
グすることができる。
【0032】また、本発明によれば、前記混合流体閉止
弁を気体圧シリンダ作動型ポペット弁または気体圧シリ
ンダ作動型スプール弁とし、気体圧信号式弁開閉検知手
段を付設したので、簡単、コンパクトな弁構造で、か
つ、高温、多湿の劣悪な環境下でも圧延油の噴射・停止
制御を確実に、高い信頼度で行うことができる。また、
本発明によれば、前記気体圧信号式弁開閉検知手段とし
て、前記閉止弁作動用気体圧シリンダのピストンの動き
に同期・連動したセンサ用スプールまたはセンサ用ピス
トンに設けた弁体と、センサ用スリーブもしくはセンサ
用シリンダ内壁に設けた弁座との接触、離間に応じて、
センサ用スリーブあるいはセンサ用シリンダ内に供給さ
れる圧縮気体の供給管路の内圧が変化するのを、遠隔位
置で圧力検出器によって検出するように構成し、前記の
混合流体閉止弁の弁開閉検知を行うようにしたので、電
気的な検知手段に比較して、高温、多湿の劣悪な環境下
においても信頼性高く確実に弁開閉検知を行うことがで
きる。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照して詳
しく説明する。 〔実施例1〕 図1は本発明の第1の実施例の構成を示
す管路図である。なお、図中において、前出図14, 15に
示した従来例の構成部品と同じ部品には同一の符号を付
けて示し、原則として重複説明を省略する。
【0034】この図において、50は精密ギヤポンプで、
圧延油供給管路18の圧延油供給ポンプ16の下流側に取り
付けられ、三方弁20を経由して混合器14に供給される圧
延油の流量を制御する。52はこの精密ギヤポンプ50の回
転数を制御する回転数制御装置である。54は温水供給管
路28から分岐された高圧温水供給管路で、高圧温水閉止
弁56、高圧温水逆止弁36を介して混合器14に高圧温水を
供給する。58は温水供給管路28から分岐されて、制限オ
リフィスなどの絞り60で圧力の低下された低圧温水を供
給する低圧温水供給主管路である。
【0035】62A〜62Cは低圧温水供給主管路58からそ
れぞれ分岐された低圧温水供給分岐管路で、低圧温水逆
止弁64A〜64Cを介して、混合油供給分岐管路22A〜22
Cの混合流体閉止弁24A〜24Cの下流でそれぞれから圧
延ロール(図示せず)の軸方向に配列されたスプレイノ
ズルヘッダ群に取り付けられたスプレイノズルN1 〜N
10に至る混合油供給分岐管路22A〜22Cの途中に接続さ
れる。
【0036】図2は、上記した混合器14、混合流体供給
管路22、混合流体供給分岐管路22A〜22C、混合流体閉
止弁24A〜24C、圧延油逆止弁34、高圧温水逆止弁36、
低圧温水供給分岐管路62A〜62C、低圧温水逆止弁64A
〜64C、圧延油供給管路18の一部、高圧温水供給管路54
の一部、低圧温水供給主管路58の一部を、ブロック40A
に一体的に形成した状態を透視的に示したものである。
【0037】このブロック40Aについて詳しく説明する
と、まず圧延油逆止弁34、高圧温水逆止弁36について
は、図3に示すように、図に対して上下方向に平行に配
置された圧延油供給管路18の末端部18aと高圧温水供給
管路54の末端部54aにそれぞれ接続されている。これら
圧延油逆止弁34、高圧温水逆止弁36は、それぞれ弁座34
z,36zと弁体34t,36tと弁体34t,36tを付勢する
ばね34s,36sとから構成される。
【0038】また、混合器14は上下方向の高圧温水通路
14aと、この高圧温水通路14aに直交して形成され、前
記圧延油供給管路18の末端部18bに接続される圧延油通
路14bとを備え、両者の交叉する箇所で圧延油と高圧温
水が合流され、出口14cに連通している。この出口14c
は3本の混合流体供給分岐管路22A〜22Cに接続される
混合流体供給管路22に対して断面積において約 1/2とさ
れ、これによって出口14cから流出した圧延油と高圧温
水との混合流体が、通路断面積の急激な拡大により生じ
る渦流によって均一に攪拌、混合されるようになってい
る。
【0039】そして、圧延油逆止弁34、高圧温水逆止弁
36に内蔵されたばね34s,36sによって弁体34t, 36t
が上の方向へ付勢されて弁座34z, 36zにそれぞれ接触
すると、圧延油供給管路18の圧延油逆止弁34の前後の末
端部18a,18bとの間と、混合器14の高圧温水通路14a
と高圧温水供給管路54の末端部54aとの間とがそれぞれ
遮断され、下流側から上流側への逆流が防止される。ま
た、圧延油噴射時には、前記三方弁20が混合器14側へ切
り換えられ、高圧温水閉止弁56および混合流体閉止弁24
A〜24Cが開かれると、圧延油の圧力によって圧延油逆
止弁34の弁体34tが、高圧温水の圧力によって高圧温水
逆止弁36の弁体36tが、それぞればね34s, 36sの力に
打ち勝って、図の下方に押し下げられ、圧延油供給管路
18の圧延油逆止弁34の前後の末端部18a,18bの間と、
混合器14の高圧温水通路14aと高圧温水供給管路54の末
端部54aとの間とがそれぞれ連通して、圧延油と高圧温
水が混合器14に供給されるようになる。
【0040】前記混合流体供給管路22は、図4に示され
るように、図に対して横方向に平行に配置されたたとえ
ば気体圧シリンダ作動型ポペット弁とされる混合流体閉
止弁24A〜24Cのスプール25A〜25Cの周囲に連通され
ている。これら混合流体閉止弁24A〜24Cは、それぞれ
ばね24sによって図に対して左方向に付勢されたとき、
弁体42a〜42cがそれぞれ弁座44a〜44cから離間し
て、混合流体供給管路22を混合流体供給分岐管路22A〜
22Cに連通させ、また、図の左端から、圧縮空気ノズル
46A〜46Cを介して圧縮空気が導入されたとき、ピスト
ン37A〜37Cがこの圧縮空気に押されて、ばね24sの付
勢に打ち勝って右側へ移動し、弁体42a〜42cがそれぞ
れ弁座44a〜44cに接触することによって、混合流体供
給管路22と混合流体供給分岐管路22A〜22Cの連通が遮
断されるようになっている。
【0041】前記低圧温水供給主管路58の末端部58a
は、図5に示すように、図に対して上下方向に設けら
れ、横方向に平行に配設された低圧温水逆止弁64A〜64
Cの入り側に連通している。低圧温水逆止弁64A〜64C
の出側はそれぞれ図に対して垂直な方向に配設された低
圧温水供給分岐管路62A〜62Cに連通している。低圧温
水逆止弁64A〜64Cの構成は、前記した圧延油逆止弁34
や高圧温水逆止弁36と同じで、圧延油噴射時に混合流体
閉止弁24A〜24Cが開かれると、それぞれ内蔵されたば
ね64sの力と低圧温水供給分岐管路62A〜62Cを介して
作用する高圧混合流体の圧力とによって、図に対して左
方向に付勢された弁体64tが弁座64zと接触することに
よって前後の管路の連通が遮断される。また、混合流体
閉止弁24A〜24Cが閉止され、低圧温水逆止弁64A〜64
Cの下流側の圧力が低下すると、低圧温水供給主管路58
の末端部58aに満たされた低圧温水の圧力によって、前
記のばね64sの付勢力に打ち勝って弁体64tが図の右方
向に押され、低圧温水逆止弁64A〜64Cが開くことによ
って低圧温水が低圧温水供給分岐管路62A〜62Cを介し
て前記スプレイノズル群に供給される。
【0042】このように構成されたブロック40Aは、そ
の全体寸法が約150 mm×180 mm×190 mmと極めてコンパ
クトに構成されるから、混合流体閉止弁24A〜24Cから
各ノズルN1 〜N10までの距離が1.5 m 以内であり、噴
射開始、噴射停止時の応答遅れは1秒以内である。つぎ
に、前出図4で示した混合流体閉止弁24A〜24Cとして
用いられる気体圧シリンダ作動型ポペット弁の別の構成
について、図6を用いて説明する。
【0043】この気体圧シリンダ作動型ポペット弁 100
は、円筒状のボディー 102の内部に設けられるポペット
弁部 104と気体圧シリンダ部 106と気体圧信号式弁閉検
知手段である弁開閉検知用センサ部 108とを一体的に形
成して構成される。まず、ポペット弁部 104と気体圧シ
リンダ部 106においては、ボディー 102の一端に弁座体
112が内挿されており、弁座体 112の中心にはボディー
102の長手方向に設けられた混合流体通路 112aとこれ
に直角に交叉する混合流体通路 112bが穿設されてい
る。混合流体通路 112aの一端は、ボディー 102の前端
面に取り付けられた前蓋 138によって塞がれ、他端はボ
ディー 102の内部に設けられた弁室 110aに設けられた
テーパ部 112t側に開口している。混合流体通路 112b
の一端はボディー 102の内壁面 110bによって塞がれ、
他端はボディー 102の周壁の混合流体の流出口 144に連
通している。また弁室 110aはボディー 102の周壁を貫
通して設けられた混合流体の流入口 142に連通してい
る。弁室 110aの図に対して右側には、弁体シール用の
Oリング 110cを挟むOリング座 110dが設けられ、さ
らに右側にはピストン室 118が穿孔されている。
【0044】弁室 110aからピストン室 118に跨がっ
て、ポペット弁体 114がOリング 110cで外周面をシー
ルされつつ左右にストロークLだけ摺動可能に挿入され
ており、ポペット弁体 114の右端にはシール用のOリン
グ 116bを挟んだピストン 116が設けられている。この
ピストン 116の左右にボディー 102の周壁を貫通して、
ピストン 116で左右に遮断されたピストン室 118の左ピ
ストン室 118Lに連通しする左ピストン室給排気孔 146
と、右ピストン室 118Rへ連通するピストン作動用圧縮
気体給排気用の右ピストン室給排気孔 148とが設けら
れ、左ピストン室 118Lには圧縮ばね 136がピストン 1
16を右側に付勢するように内設されている。
【0045】弁開閉検知用センサ部 108は、センサ用ス
リーブ 120とセンサ用弁座体 122とセンサ用スプール 1
24とから構成される。センサ用スプール 124は前記ピス
トン116の径よりも小径とされてピストン 116と同軸に
その右側端面に結合されて、センサ用スリーブ 120のシ
リンダ部 120a内にストロークLだけ摺動自在に案内さ
れる。このセンサ用スリーブ 120のさらに右側には、左
端がセンサ用スプール124の右端のセンサ用スプールの
弁体部 128の外周面に外接し、隣接するセンサ用スリー
ブ 120の右端側面との間にシール用Oリング 130aを挟
むように弁座部130を有し、この弁座部 130より右側に
その内径よりも大きな径を有する弁室 134が穿設された
センサ用弁座体 122が内挿され、弁室 134の右端を塞ぐ
ように後蓋 140がボディー 102の右端側面に取り付けら
れている。
【0046】センサ用スプール 124の中央部には、セン
サ用スリーブ 120の内径よりも外径の小さなセンサ用ス
プール小径部 126が設けられており、センサ用スリーブ
120のシリンダ部 120a内面との間に空間 132が形成さ
れるようになっている。この空間 132に連通するように
センサ用スリーブ 120およびボディー 102の周壁を貫通
する第1の貫通孔(排気孔) 150が穿孔されている。ま
た、センサ用弁座体 122の弁室 134に連通するように、
センサ用弁座体 122およびボディー 102の周壁を貫通す
る第2の貫通孔(給気孔) 152が穿孔されている。
【0047】なお、図中における 160は圧縮気体源で、
圧縮気体としては通常圧縮空気あるいは圧縮窒素ガスが
利用される。また、 162は圧縮気体源 160から第2の貫
通孔152に圧縮気体を供給する圧縮気体管路、 164は圧
縮気体管路 162に取り付けられる圧力スイッチ、 166は
絞りである。この絞り 166は圧力スイッチ 164で圧縮気
体の排出時の圧力変化を確実に検出すべく、圧縮気体管
路 164に背圧を持たせる機能を有するものである。
【0048】このように構成された気体圧シリンダ作動
型ポペット弁 100の作用について、以下に説明する。常
態として、センサ用弁座体 122の弁室 132には第2の貫
通孔 152を介して予め圧縮気体源 160から圧縮気体を供
給しておく。そこでまず、気体圧シリンダ作型ポペッ
ト弁 100を開く場合は、図示しない電磁弁を切り換える
ことによって、右ピストン室給排気孔 148から右ピスト
ン室 118Rに供給されていた作動用圧縮気体を排出す
る。その結果、圧縮ばね 136の付勢力によってピストン
116が図の右側へ押し戻され、ピストン 116の後面がセ
ンサ用スリーブ 120の前面に接するまで、ストロークL
だけ右側へ移動する。同時に、弁座体 112のテーパ孔部
112tに前端のテーパ部 114tが接していた弁体 114が
右側に移動し、弁座体 112と弁体 114が離れ、弁室 110
aと弁座体 112内の混合流体通路 112aとが連通し、混
合流体が混合流体供給管路(図2の22) の上流側が連結
された混合流体の流入口 142から弁室 110a、混合流体
通路 112a、混合流体通路 112bを経て、混合流体の流
出口 144から混合流体供給管路の下流側を経てスプレイ
ノズル方向へ流れる。
【0049】上記のようなピストン 116の右方への移動
に同期して、センサ用スプール 124がストロークLだけ
右方へ移動する。その結果、センサ用スプール 124の右
端のセンサ用スプールの弁体部 128が弁座部 130との接
触を離れて弁室 134内に入り、弁室 134とセンサ用スリ
ーブ 120内の空間 132とが連通するようになる。この
時、前述のように常態として弁室 134に供給されている
圧縮気体が前記空間 132、第1の貫通孔 150を経て外部
に放出される。このため、圧縮気体管路 162の内圧は低
下するから、この圧力変化を圧力スイッチ 164で検出す
ることによって、気体圧シリンダ作動型ポペット弁 100
が開いたことを検出できる。
【0050】一方、気体圧シリンダ作動型ポペット弁 1
00を閉じる場合は、電磁弁(図示せず)を切り換えるこ
とによって、右ピストン室給排気孔 148から右ピストン
室 118Rに作動用圧縮気体を供給する。その結果、圧縮
ばね 136の付勢力に抗して、ピストン 116が図に対して
左側へ押され、弁体 114の前端のテーパ部 114tが弁座
体 112のテーパ孔部 112tに接するまで、ストロークL
だけ左側へ移動する。このため、弁室 110aと弁座体 1
12内の混合流体通路 112aとの連通が遮断され、混合流
体の流れが止まる。
【0051】上記のようなピストン 116の左側への移動
に同期して、センサ用スプール 124がストロークLだけ
図の左側へ移動する。その結果、センサ用スプール 124
の右端の弁体部 128が弁座部 130に内接するようにな
り、弁室 134とセンサ用スリーブ 120内の空間 132との
連通が遮断される。このため、弁室 134からの圧縮気体
放出が止まり、圧縮気体管路 162の内圧は圧縮気体源 1
60の圧力と等しくなるまで上昇する。この圧力変化を圧
力スイッチ 164で検出することによって、気体圧シリン
ダ作動型ポペット弁 100が閉じたことを検出できる。
【0052】なお、上記の実施例では、第2の貫通孔 1
52に圧縮気体管路 162を連結した場合について述べた
が、第2の貫通孔 152に代えて第1の貫通孔 150に圧縮
気体管路 162を連結してもよく、その場合の作用は上記
の場合と同様である。また、上記実施例の弁開閉検知用
センサ部 108については、センサ用弁座体 122の弁室 1
34の内径をセンサ用スリーブ 120の内径より大きなもの
とし、この弁室 134に連通するように第2の貫通孔 152
を設けるとして説明したが、図7に示すように構成する
ようにしてもよい。
【0053】すなわち、弁室 134の内径を隣接するセン
サ用スリーブ 120の内径と等しくして、第2の貫通孔 1
52を、前記のピストン 116が前進限位置にあって、気体
圧シリンダ作動型ポペット弁 100が閉じているときにセ
ンサ用スプール 124の弁体部128の外周によって塞れる
ようにし、空間 132との連通が遮断され、作動用シリン
ダのピストン 116が後退限位置にあって、気体圧シリン
ダ作動型ポペット弁 100が開いているときに、貫通孔 1
52がセンサ用スプール 124の小径部 126に対面して空間
132と連通するような位置に設けられている点が異なる
だけである。このように構成したときの作用は、前出図
6の場合とほぼ同様であるので説明は省略する。
【0054】次に上記のように構成された第1の実施例
の作用について説明する。圧延油供給ポンプ16によっ
て、圧延油タンク10内の圧延油を圧延油供給管路18に送
り出すと同時に、温水ポンプ26により温水タンク12内の
温水を温水供給管路28に送り出す。このとき、三方弁20
は混合器14側に切り換えておき、精密ギヤポンプ50は所
定の回転速度で回転させておき、また高圧温水閉止弁56
は開放しておく。なお、混合流体閉止弁24A〜24Cは、
圧延される被圧延材の板幅が広い場合は全て開かれる。
このとき、低圧温水逆止弁64A〜64Cの下流側が高圧と
なり、その上流側が低圧となっているから、その差圧に
よって低圧温水逆止弁64A〜64Cが閉じ、高圧混合流体
の低圧温水供給主管路58方向への逆流が防止される。
【0055】そして、圧延油供給ポンプ16と温水ポンプ
26によって圧送された圧延油および高圧温水は、それぞ
れ圧延油逆止弁34、高圧温水逆止弁36を押し開いて混合
器14に到達して、ここで合流して均一に攪拌、混合され
混合流体が形成される。この混合流体は、混合器14の下
流に接続された混合流体供給管路22を経由して、混合流
体閉止弁24A〜24Cに到達し、混合流体供給分岐管路22
A〜22Cを経て各ノズルN1 〜N10から噴射される。
【0056】一方、被圧延材の板幅が狭い場合は、それ
に応じて混合流体閉止弁24Aのみかあるいは24Aと24C
が閉止される。そうすると、閉じられた混合流体閉止弁
24Aあるいは24Aと24Cとに対応した低圧温水逆止弁64
Aあるいは64Aと64Cとが低圧温水によって押し開か
れ、対応するノズルN1 とN10あるいはN1 , N10とN
2 , N3 およびN8 , N9 からは低圧温水のみが噴射さ
れることになる。また、圧延条件の変更に応じて、回転
数制御装置52によって前記精密ギヤポンプ50の回転数を
制御して、圧延油供給流量を調節することによって、高
圧温水に対する圧延油の混合比(すなわち、圧延油濃
度)を調節し、最適な油圧延が行われる。
【0057】なお、被圧延材の板幅その他の圧延条件に
応じて、混合流体閉止弁24A〜24Cのいずれか1ないし
2系統を閉止し、圧延油のロール軸方向噴射域を調整す
ることもある。このような時には、混合流体閉止弁24A
〜24Cが開いている混合流体供給管路22A〜22Cに連な
る低圧温水供給分岐管路62A〜62Cの低圧温水逆止弁64
A〜64Cは前後の圧力差によって閉じているため、混合
流体閉止弁24A〜24Cが開いている方の混合流体供給管
路22A〜22Cからそれに対応する低圧温水供給分岐管路
62A〜62C、低圧温水逆止弁64A〜64Cから、閉じてい
る方の混合流体供給管路22A〜22Cに連結された低圧温
水供給分岐管路62A〜62Cを経由して、圧延油の噴射停
止中のスプレイノズルヘッダ群に高圧の混合流体が逆流
して噴射されることもない。
【0058】圧延油の噴射を停止する場合は、三方弁20
を圧延油タンク10へのリターン管路38側へ切り換えると
同時に、高圧温水閉止弁36および混合流体閉止弁24A〜
24Cが全て閉じられる。その結果、圧延油および高圧温
水の混合器14への供給が停止され、混合流体のスプレイ
ノズルN1 〜N10への供給も同時に停止される。この
時、低圧温水供給分岐管路62A〜62Cの低圧温水逆止弁
64A〜64Cが低圧温水によって押し開かれ、スプレイノ
ズルN1 〜N10に低圧温水が供給される。したがって、
スプレイノズルN1 〜N10には、圧延油が噴射していな
い状態で低圧温水が常時流され、ノズル詰まりが防止さ
れる。
【0059】また、スプレイノズルN1 〜N10から噴射
される低圧温水は、あらかじめ圧延ロールに到達しない
程度の噴射圧力になるように、絞り60を設定しておけば
圧延ロールに温水が到達することがない。したがって、
三方弁20の作動不良や内部漏れと混合流体閉止弁24A〜
24Cの作動不良や内部漏れとが重なって、圧延油が低圧
温水に混入したとしても、圧延ロールに圧延油が到達す
ることがなく、スリップ事故が防止される。
【0060】ここで、三方弁20のリターン管路38側への
切り換え、高圧温水閉止弁56および混合流体閉止弁24A
〜24Cの閉止と同時に、低圧温水逆止弁64A〜64Cが開
くと、圧延油逆止弁34、高圧温水逆止弁36と混合流体閉
止弁24A〜24Cとの間における圧延油、高圧温水および
これらの混合流体がそのまま閉じ込められる。したがっ
て、低圧温水供給分岐管路62A〜64Cを通って供給され
る低圧温水によって押し出される混合流体は、混合流体
閉止弁24A〜24CからスプレイノズルN1 〜N 10までの
間に残った量のみとなり、これが応答遅れに相当する量
となる。
【0061】なお、上記実施例において、混合流体閉止
弁24A〜24Cとして気体圧シリンダ作動型ポペット弁 1
00を用いるとして説明したが、図8に示すような気体圧
シリンダ作動型スプール弁を用いるようにしてもよい。
すなわち、この気体圧シリンダ作動型スプール弁 200は
スプール弁部 202と気体圧シリンダ部 204と弁開閉検知
用センサ部 206とをそれぞれ別体として形成し、これら
を一体に連結して構成される。
【0062】この図に示すように、スプール弁部 202は
弁ボディー 208の内面には混合流体の流出口 212を備え
た弁室 210と流入口 216を備えたスプール室 214が穿設
される。この弁室 210の内径はスプール室 214の内径よ
り大きく形成されている。弁室 210の前端とスプール室
214の後端には、スプール案内用貫通孔を有する内蓋21
0aと内蓋 214aがそれぞれ設けられ、その外側の弁ボ
ディー 208の両端面には、外蓋 210bおよび 214bがそ
れぞれ取り付けられている。
【0063】これら2つの内蓋 210a, 214aのスプー
ル案内貫通孔を貫通して、スプール218が図に対して左
右方向に摺動自在に挿入され、このスプール 218の中央
部にはスプール室 214の内周壁に摺接するように弁体 2
20が設けられる。弁体 220のスプール 218の長手方向の
取り付け位置および長さは、スプール 218の前進限にお
いては弁体 220が完全に弁室 210の内部に位置して弁室
210とスプール室 214が連通するように、またスプール
218の後退限においては弁体 220がスプール室214の内
周壁に摺接して弁室 210とスプール室 214の連通が遮断
されるように決められている。
【0064】弁ボディー 208の右端に取り付けられる気
体圧シリンダ部 204は、シリンダ本体 222とこれに嵌装
されたピストン 224とその前面に取り付けられたピスト
ンロッド 226とで構成され、このピストンロッド 226は
スプール 218の後端に連結される。なお、ピストン 224
は圧縮ばね228 によって図に対して右方に付勢される。
また、シリンダ本体 222の右端の蓋部 230には作動用圧
縮気体の給気孔 232が穿設されており、またシリンダ本
体 222の周壁には排気孔 234が貫通して設けられる。
【0065】弁開閉検知用センサ部 206は気体圧シリン
ダ部 204の右端に連結されており、シリンダ本体 222の
背面に取り付けられたセンサ用シリンダ 236と、その後
蓋 236a、センサ用シリンダ 236に嵌装されたセンサ用
ピストン 238、このセンサ用ピストン 238に取り付けら
れるセンサ用シリンダ 236の内径より小さい外径を有す
る弁体部 240、この弁体部 240の前面に取り付けられて
前記ピストン 224の背面に結合されるセンサ用ピストン
ロッド 242とから構成され、このセンサ用ピストンロッ
ド 242の先端 242aは、気体圧シリンダ部 204の後蓋部
230の貫通孔 230aを介して挿入され、気体圧シリンダ
部204 のピストン 224の背面に当接可能とされる。
【0066】センサ用シリンダ 236の内周面にはリング
状のセンサ用弁座体 244が、気体圧シリンダ部 204のピ
ストン 224のほぼ前進限位置に対応する位置に取り付け
られ、センサ用ピストンロッド 242の外周面との間に環
状の圧縮体流通路を形成する。また、センサ用ピストン
238には、センサ用シリンダ 236内のセンサ用ピストン
238の前方および後方の空間 246, 248を連通せしめて
圧縮気体を流通可能とする連通孔 250が穿設される。セ
ンサ用ピストン 238は、圧縮ばね 252によって図に対し
て左方に付勢される。また、センサ用シリンダ 236の周
壁には、前記した後方の空間 248に連通可能なような第
1の貫通孔(給気孔)254 と、センサ用弁座体 244の前
方の位置する第2の貫通孔(排気孔) 256とが穿孔され
ている。
【0067】以下に、このように構成された気体圧シリ
ンダ作動型スプール弁 200の作用について説明する。常
態として、センサ用ピストン 238の後方の空間 248に
は、貫通孔 254を介して圧縮気体源 160から圧縮気体を
供給しておく。そこでまず、気体圧シリンダ作型スプ
ール弁 200を開く場合は、電磁弁(図示せず)を切り換
えることによって作動用圧縮気体の給気孔 232からピス
トン 224の背面に圧縮気体を供給する。その結果、圧縮
ばね 228の付勢力に抗して、ピストン 224が図の左側へ
押されて、弁体 220の前面が内蓋 210aの内壁に接する
まで、図に対して左方へ移動する。そして、弁室 210が
スプール室 214と連通して混合流体が流入口 216からス
プール室 214に流入し、弁室 210を経て流出口 212から
混合流体供給管路(前出図2の22A〜22C)を介してノ
ズルに供給される。
【0068】上記のようなピストン 224の左方への移動
(前進)に追随して、センサ用ピストン 238は圧縮ばね
252で付勢され、右から左に押される。これにより、セ
ンサ用弁体部 240はセンサ用弁座体 244に接触して圧縮
気体の通路を閉鎖する状態になる。このため、圧縮気体
管路 162内の圧縮気体は圧縮気体源 160の圧力と等しく
なるまで上昇する。この圧力変化を圧力スイッチ 164で
検出することにより、気体圧シリンダ作動型スプール弁
200が開側に動作したことがわかる。
【0069】一方、気体圧シリンダ作動型スプール弁 2
00を開じる場合は、電磁弁を切り換えることによって作
動用圧縮気体の供給孔 232から後方ピストン室 222aに
供給されていた圧縮気体を抜く。その結果、圧縮ばね 2
28の付勢力によって、ピストン 224が図の右側へ押され
て、弁体 220の周面がスプール室 214の内周面と接する
まで、図に対して右方へ移動する。これによって、弁室
210とスプール室 214との連通が遮断され、混合流体の
流れが止まる。
【0070】上述のようなピストン 222の右方への移動
(後退)にともなって、センサ用ピストンロッド 242を
圧縮ばね 252の付勢力に抗して左から右に押すことにな
るから、センサ用弁体部 240とセンサ用弁座体 244の間
に隙間が生じる。これによって、圧縮気体は圧力スイッ
チ 164、絞り 166、さらに第1の貫通孔(給気孔) 254
を経て後方の空間 248に入り、センサ用ピストン 238の
連通孔 250を通って前方の空間 246に流れ込み、センサ
用弁体部 240とセンサ用弁座体 244との隙間から第2の
貫通孔(排気孔) 256を通って外部に放出される。この
ため、圧縮気体管路 162の内圧が低下するから、この圧
力変化を圧力スイッチ 164で検出することによって、気
体圧シリンダ作動型スプール弁 200が閉側に動作したこ
とがわかる。
【0071】なお、上記図8に示した実施例では、セン
サ用ピストン 238の後方に第1の貫通孔(給気孔) 254
を設けるとして説明したが、図9に示すように、気体圧
シリンダ部 204のほぼ前進限位置に対応した位置にセン
サ用ピストン 238が位置したときに、このセンサ用ピス
トン 238よりも気体圧シリンダ部 204側でかつセンサ用
弁座体 244との間のセンサ用シリンダ 236の周壁に第1
の貫通孔(給気孔) 254を設けてもよい。この場合、前
記センサ用ピストン 238の連通孔 250は、センサ用ピス
トン 238の後方の空間 248の内圧を前方の空間 246の内
圧と等しくして、センサ用ピストン 238が左右に移動す
るときに、これを妨げないように作用する。したがっ
て、前記連通孔 250の代わりに、センサ用シリンダ 236
の周壁もしくは後蓋部 236aにセンサ用ピストン 238の
後方の空間 248を外部と連通せしめる通気孔(図示せ
ず)を設けるようにしてもよい。
【0072】なお、上記の図8,9に示した実施例にお
いて、センサ用シリンダ 236の周壁の第1および第2の
2つの貫通孔 254, 256 のうち、センサ用ピストン 238
の後方の空間 248に通じる第1の貫通孔 254 (図8の場
合) またはセンサ用ピストン238よりも気体圧シリンダ
部 204側でかつセンサ用弁座体 244との間の第1の貫通
孔 254(図9の場合)を給気孔として圧縮気体管路 162
を接続するとしたが、本発明はこれに限るものでなく、
センサ用シリンダ 236の前端の第2の貫通孔 256を給気
孔として圧縮気体管路 162を接続し、前記第1の貫通孔
254を排気孔としてもよく、この場合の作用は、前記実
施例と何ら変わるところはない。 〔実施例2〕 つぎに、本発明の第2の実施例につい
て、図10を用いて説明する。
【0073】この実施例では、温水供給管路28から分岐
した高圧温水供給管路54に圧力調整弁70と圧力調整器72
を、低圧温水供給主管路58に圧力調整弁74と圧力調整器
76をそれぞれ配設し、所定の圧力に制御された高圧温水
と低圧温水を供給できるようにしたこと、およびブロッ
ク40Bの低圧温水供給分岐管路62A〜62Cの低圧温水逆
止弁64A〜64Cの下流側にそれぞれ低圧温水絞り66A〜
66Cを取り付けた点が、前出図1に示した第1の実施例
と異なる。
【0074】この第2の実施例の作用・効果は、以下の
とおりである。すなわち、高圧および低圧の温水の供給
圧力を、温水ポンプ26の昇圧能力の範囲内で随意に調節
できるので、異なる圧力を要求される複数の圧延スタン
ドに温水タンク12と温水ポンプ26を共用でき、設備費、
保守費が節減できる。また、低圧温水絞り66A〜66Cの
設置によって、対象とされるスプレイノズルヘッダまで
の配管抵抗の違いや、連結されたスプレイノズルの数、
スプレイノズルのサイズ(口径)等に応じて、低圧温水
絞り66A〜66Cのそれぞれの圧力損失値を設定すること
ができ、低圧温水が各スプレイノズルからほぼ等しい噴
射圧で噴射されるようにすることが可能であり、全スプ
レイノズルの詰まり防止と、噴射低圧温水の圧延ロール
への到達防止を確実ならしめることが可能である。 〔実施例3〕 つぎに、本発明の第3の実施例につい
て、図11を用いて説明する。
【0075】この第3の実施例は、前記第2の実施例に
示した低圧温水供給管主管路58の圧力調整器74の下流側
に主逆止弁78を接続し、またこの主逆止弁78の下流に圧
力検出・警報器80を取り付けたものであって、その他の
構成は、図10の第2の実施例と同じものである。この実
施例によれば、混合流体閉止弁24A〜24Cのいずれかが
開状態にあり、対応する低圧温水供給分岐管路62A〜62
Cの低圧温水逆止弁64A〜64Cのいずれかの上流側に高
圧混合流体の圧力が作用している状態で、仮にそのいず
れかの低圧温水逆止弁に内部漏れがあった場合、高圧混
合流体が低圧温水供給主管路58内を温水タンク12側へ逆
流するが、その逆流を前記主逆止弁78でくい止め、それ
より上流側の機器の圧延油による汚染や、高圧の作用に
よる破損を防止できる。
【0076】また、前記主逆止弁78より下流側の低圧温
水供給主管路58内の圧力を、主逆止弁78の下流に設けた
圧力検出・警報器80で常時監視しており、前記のような
低圧温水逆止弁64A〜64Cのいずれかの内部漏れによる
高圧混合流体の逆流が生じて、低圧温水供給主管路58内
の圧力が予め設定した上限値を超えると、異常警報が発
信されるので、いち早く異常を知り、迅速な処置が可能
となる。 〔実施例4〕 つぎに、本発明の第4の実施例につい
て、図12を用いて説明する。
【0077】この第4の実施例は、前記図11に示した第
3の実施例の混合流体供給分岐管路22A〜22Cの途中か
ら分岐して、混合流体サンプリング管路82A〜82Cを設
けて集合槽86に導き、これら管路の末端に閉止弁84A〜
84Cを設けたものである。この第4の実施例によれば、
圧延作業中等で、混合流体閉止弁24A〜24Cのいずれか
1つ以上が開状態にあり、対応するノズルから圧延油を
噴射している時に、対応する閉止弁84A〜84Cのいずれ
かを開き、対応する混合流体サンプリング管路82A〜82
Cを介して、噴射中の混合流体を容易にサンプリングす
ることができる。サンプリングした混合流体の圧延油の
混合比(濃度)を分析、測定することによって、前記精
密ギヤポンプ50や回転数制御装置52の故障や不良、各管
路の閉塞や漏れ、三方弁の作動不良等に起因して、圧延
油の濃度が所定値からずれていないかどうかをチェック
したり、精密ギヤポンプ50の流量制御性能特性が設計通
り発揮されているかどうかのチェック、同定が極めて容
易になり、安定した狙いどおりの油圧延を維持すること
に役立つ。 〔実施例5〕 つぎに、本発明の第5の実施例につい
て、図13を用いて説明する。
【0078】この第5の実施例は、図13に示すように、
前記図12に示した第4の実施例の3系統の分岐管路を、
それぞれ5系統の混合流体供給分岐管路22A〜22Eおよ
び低圧温水供給分岐管路62A〜62E、混合流体サンプリ
ング管路82A〜82Eとするとともに、混合流体閉止弁と
して気体圧シリンダ作動型ポペット弁 100A〜 100Eを
用いてブロック40Dを一体的に構成したものである。な
お、低圧温水供給主管路58にはフィルタ88が組付けられ
ている。
【0079】また、このブロック40D内には、気体圧シ
リンダ作動型ポペット弁 100A〜 100Eの気体圧シリン
ダ部 106A〜 106Eへ圧縮気体を供給する作動用圧縮気
体供給管路90A〜90Eの一部と、弁開閉検知用センサ部
108A〜 108Eには弁開閉検知用圧縮気体を供給する弁
開閉検知用圧縮気体供給管路92A〜92Eの一部、また弁
開閉検知用センサ部 108A〜 108Eから排出された弁開
閉検知用圧縮気体をブロック40Dの外まで排出する圧縮
気体排出分岐管路94A〜94Eおよび圧縮気体排出主管路
94が内設されている。
【0080】なお、図中の96は、前記のブロック40D内
の混合流体サンプリング管路82A〜82Eを図示しない外
部のホースと接続するためのクイックジョイントで、そ
のホースの末端部には閉止弁84(図12参照)が取り付け
られている。また、98は、前記ブロック40D内の作動用
圧縮気体供給管路90A〜90E、弁開閉検知用圧縮気体供
給管路92A〜92Eおよび圧縮気体排出主管路94をそれぞ
れブロック40Dの外部の対応するそれぞれの管路と接続
するためのマルチコネクタである。
【0081】このように構成されたブロック40D自体の
寸法は 194mm× 275mm× 140mm、またこのブロック40D
の外面に前記した構成部品を組付けた場合の全体最大外
形寸法は 328mm× 350mm× 183mmである。このブロック
40Dを圧延機ミル内に配置した場合は、ブロック40D内
に組み込んだ気体圧シリンダ作動型ポペット弁 100A〜
100E(混合流体閉止弁24A〜24E)の出側からノズル
までの配管長さは、前記したほかの実施例の場合に比べ
て僅かに長い 1.7 m以内であって、噴射開始、噴射停止
時の応答遅れは前記実施例とほぼ同じ1秒以内であっ
た。この作用効果は、混合流体閉止弁24A〜24Cに気体
圧シリンダ作動型スプール弁 200を用いる場合において
も同様である。
【0082】なお、上記の実施例においては、圧延油の
希釈用流体として温水を用いる例について説明したが、
本発明はこれに限るものでなく、温水に代わって、熱水
や軟水、純水等を用いてもよい。また、本発明は上記し
たこれら実施例に限られるものではなく、本発明の構成
の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形例を含むことはい
うまでもない。
【0083】
【発明の効果】本発明は、上述したような構成としたの
で、以下に示すような効果を奏するものである。 精密ギヤポンプを用いて圧延油を供給するようにし
たので、高圧希釈流体と圧延油の混合比を圧延油の流量
が比較的低流量の範囲で、広範囲にかつ高精度に制御で
き、圧延条件の変更に対応した適切な圧延油濃度に制御
可能で、安定した油圧延を行うことができる。また、低
圧希釈流体供給主管路に絞りを設けるようにしたので、
圧延油非噴射時には、所定の圧力の低圧希釈流体がスプ
レイノズルへ供給され、スプレイノズルから常時噴出し
てスプレイノズルの閉塞を防止し、かつスプレイノズル
から噴出する希釈流体が低圧であるため圧延ロールに到
達することがないから、万一、弁類の作動不良や内部漏
れ等が重なって圧延油が噴射中の低圧希釈流体に混入し
ても圧延ロールに付着することが無くなり、次回圧延さ
れる被圧延材の噛み込み不良やスリップによるトラブ
ル、圧延製品不良の発生を防止することが可能となる。
【0084】 主要な構成部品やそれらを連結する管
路の一部をブロックに一体的に形成するようにしたの
で、ブロックをスペースの狭小な圧延スタンド間の圧延
ロールに近接して配置することができ、圧延油の噴射開
始、噴射停止時の応答遅れを極限まで小さくすることが
可能となり、各種圧延条件の変更に対応した適切で安定
した油圧延を行うことができる。また、構成部品の交換
やオーバホールに当たっては、ブロックごと予備品と交
換を行うことにより、圧延機内での部品交換のための人
手や時間を最小限度に抑制でき、また交換作業の安全性
も高めることができる。
【0085】 低圧希釈流体供給分岐管路のそれぞれ
の逆止弁の下流側に絞りを設け、この絞りによる圧損値
がそれぞれの連通するスプレイノズルヘッダ群までの配
管抵抗、スプレイノズル数やスプレイノズル口径等を考
慮して、予め所定の値になるように設定されるから、い
ずれのスプレイノズルから噴射される低圧希釈流体の噴
射圧力もほぼ等しくなるようにすることができ、全スプ
レイノズルの閉塞を確実に防止するとともに、いずれの
スプレイノズルから噴射される低圧希釈流体も圧延ロー
ルに到達するのを確実に防止することができる。
【0086】 低圧希釈流体供給主管路にも主逆止弁
を取り付け、その上流側に圧力検出・警報手段を設ける
ようにしたので、低圧希釈流体供給分岐管路の逆止弁の
いずれかに内部漏れが生じても、高圧混合流体あるいは
高圧希釈流体が低圧希釈流体供給主管路の主逆止弁を超
えて、低圧希釈流体源方向に逆流するのを防止すること
ができるとともに、所定の圧力設定値以上に上昇した場
合に警報が発信されるので、低圧希釈流体供給分岐管路
のそれぞれの逆止弁のいずれかに内部漏れが生じたこと
を迅速に知ることができる。
【0087】 混合流体閉止弁からスプレイノズルヘ
ッダ群に至る混合流体供給分岐管路のそれぞれから分岐
した混合流体サンプリング管路を設けるようにしたの
で、流量を精度良く連続的に測定することが困難な圧延
油の低流量領域で油圧延を行う場合にも、圧延油の噴射
中に、その末端の閉止弁を開くことによって、分析・測
定に適した量の混合流体を随意に、あるいは定期的に圧
延機の運転に支障を来すことなくサンプリングすること
が可能となり、精密ギヤポンプの故障・不良や各管路の
閉塞や漏れ、弁の作動不良等に起因して、圧延油の濃度
が所定値からずれていないかどうかをチェックしたり、
精密ギヤポンプの流量制御性能が設計特性とおり発揮さ
れているかどうかのチェック、同定を極めて容易に行う
ことができ、安定した狙い通りの油圧延を実施、維持す
ることが可能である。
【0088】 混合流体閉止弁に気体圧信号式弁開閉
検知手段を付設した気体圧シリンダ作動型ポペット弁ま
たは気体圧シリンダ作動型スプール弁を用いるようにし
たので、簡単でコンパクトな弁構造で、かつ高温、多湿
の劣悪な環境下でも圧延油の噴射・停止制御を確実に、
高信頼度で操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧延油供給装置に係る第1の実施例の
構成を示す管路図である。
【図2】第1の実施例の用いられるブロックを透視的に
示す斜視図である。
【図3】図2のI−I矢視断面図である。
【図4】図2のII−II矢視断面図である。
【図5】図2のIII −III 矢視断面図である。
【図6】第1の実施例の用いられる気体圧シリンダ作動
型ポペット弁の構造の一例を示す断面図である。
【図7】図6の変形例を示す断面図である。
【図8】第1の実施例の用いられる気体圧シリンダ作動
型スプール弁の構造の一例を示す断面図である。
【図9】図8の変形例を示す断面図である。
【図10】本発明の圧延油供給装置に係る第2の実施例の
構成を示す管路図である。
【図11】本発明の圧延油供給装置に係る第3の実施例の
構成を示す管路図である。
【図12】本発明の圧延油供給装置に係る第4の実施例の
構成を示す管路図である。
【図13】本発明の圧延油供給装置に係る第5の実施例の
要部の構成を示す管路図である。
【図14】従来の圧延油供給装置の構成を示す管路図であ
る。
【図15】従来の圧延油供給装置に用いられるブロックを
透視的に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 圧延油タンク(圧延油源) 12 温水タンク(希釈流体源) 14 混合器 16 圧延油供給ポンプ 18 圧延油供給管路 20 三方弁 22 混合油供給管路(混合流体供給管路) 22A〜22E 混合油供給分岐管路(混合流体供給分岐管
路) 24A〜24E 混合油閉止弁(混合流体閉止弁) 26 温水ポンプ(希釈流体ポンプ) 28 温水供給管路(希釈流体供給管路) 32A〜32C 温水閉止弁(希釈流体閉止弁) 34 圧延油逆止弁 36 高圧温水逆止弁(高圧希釈流体逆止弁) 38 リターン管路 40, 40A,40B, 40C,40D ブロック 50 精密ギヤポンプ 52 回転数制御装置 54 高圧温水供給管路(高圧希釈流体供給管路) 56 高圧温水閉止弁(高圧希釈流体閉止弁) 58 低圧温水供給主管路(低圧希釈流体供給主管路) 60 絞り 62A〜62E 低圧温水供給分岐管路(低圧希釈流体供給
分岐管路) 64A〜64E 低圧温水逆止弁(低圧希釈流体逆止弁) 66A〜66E 低圧温水絞り(希釈流体絞り) 70, 74 圧力調整弁 72, 76 圧力調整器 78 主逆止弁 80 圧力検出・警報器(圧力検出・警報手段) 82A〜82E 混合流体サンプリング管路 84A〜84C 閉止弁 86 集合槽 88 フィルタ 90A〜90E 作動用圧縮気体供給管路 92A〜92E 弁開閉検知用圧縮気体供給管路 94 圧縮気体排出主管路 94A〜94E 圧縮気体排出分岐管路 96 クイックジョイント 98 マルチコネクタ 100A〜 100E 気体圧シリンダ作動型ポペット弁 102 ボディー 104 ポペット弁部 106 気体圧シリンダ部 108 弁開閉検知用センサ部(気体圧信号式弁開閉検知
手段) 112 弁座体 114 ポペット弁体 116 ピストン 118L 左ピストン室 118R 右ピストン室 120 センサ用スリーブ 120a シリンダ部 122 センサ用弁座体 124 センサ用スプール 128 弁体部 130 弁座部 134 弁室 136 圧縮ばね 142 流入口 144 流出口 146 左ピストン室給排気孔 148 右ピストン室給排気孔 150 第1の貫通孔(排気孔) 152 第2の貫通孔(給気孔) 160 圧縮気体源 162 圧縮気体管路 164 圧力スイッチ 166 絞り 200 気体圧シリンダ作動型スプール弁 202 スプール弁部 204 気体圧シリンダ部 206 弁開閉検知用センサ部(気体圧信号式弁開閉検知
手段) 208 弁ボディー 210 弁室 212 流出口 214 スプール室 216 流入口 218 スプール 220 弁体 222 シリンダ本体 224 ピストン 226 ピストンロッド 228 圧縮ばね 230 蓋部 232 給気孔 234 排気孔 236 センサ用シリンダ 238 センサ用ピストン 240 弁体部 242 センサ用ピストンロッド 244 センサ用弁座体 250 連通孔 252 圧縮ばね 254 第1の貫通孔(給気孔) 256 第2の貫通孔(排気孔) N1 〜N10 スプレイノズル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延油を希釈流体に混合した混合流体を
    スプレイノズルを介して圧延機の圧延ロールに供給する
    圧延油供給装置において、 圧延油源に接続された圧延油供給管路と希釈流体源に接
    続された高圧希釈流体供給管路とが接続されて、圧延油
    と高圧希釈流体とを混合して混合流体を形成する混合器
    と、前記圧延油供給管路に取り付けられて、圧延油供給
    ポンプで昇圧された圧延油を前記混合器またはリターン
    管路に選択的に流し込む三方弁と、前記圧延油供給管路
    の前記圧延油供給ポンプと前記三方弁との間に設けら
    れ、回転数制御により圧延油の流量を制御する精密ギヤ
    ポンプと、前記混合器から前記スプレイノズルに至る混
    合流体供給分岐管路にそれぞれ設けられた混合流体閉止
    弁と、前記高圧希釈流体供給管路に配設された高圧希釈
    流体閉止弁と、前記高圧希釈流体供給管路の前記高圧希
    釈流体閉止弁の上流側から分岐されて絞りを取り付けた
    低圧希釈流体供給主管路と、該低圧希釈流体供給主管路
    に接続されるとともに、前記混合流体閉止弁から前記ス
    プレイノズルに至る混合流体供給分岐管路にそれぞれ連
    結される低圧希釈流体供給分岐管路と、該低圧希釈流体
    供給分岐管路のそれぞれに設けられる低圧希釈流体逆止
    弁と、を有してなることを特徴とする圧延油供給装置。
  2. 【請求項2】 前記した混合器と、混合流体閉止弁と、
    低圧希釈流体逆止弁と、圧延油供給管路の一部と、混合
    流体供給分岐管路の一部と、高圧希釈流体供給管路の一
    部と、低圧希釈流体供給主管路の一部と、低圧希釈流体
    供給分岐管路の一部とを一体的にブロックに形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧延油供給装置。
  3. 【請求項3】 前記低圧希釈流体逆止弁の下流側に絞り
    を設けてなることを特徴とする請求項1または2記載の
    圧延油供給装置。
  4. 【請求項4】 前記低圧希釈流体供給主管路の絞りの下
    流側に主逆止弁を設け、該主逆止弁の下流側に圧力検出
    ・警報手段を設けてなる請求項1ないし3のいずれか記
    載の圧延油供給装置。
  5. 【請求項5】 前記混合流体閉止弁から前記スプレイノ
    ズルに至る混合流体供給分岐管路に混合流体サンプリン
    グ管路を分岐して設けてなる請求項1ないし4のいずれ
    か記載の圧延油供給装置。
  6. 【請求項6】 前記高圧希釈流体供給管路の高圧希釈流
    体閉止弁の上流側に圧力調整弁を設けてなる請求項1な
    いし5のいずれか記載の圧延油供給装置。
  7. 【請求項7】 前記低圧希釈流体主管路の絞りの代わり
    に圧力調整弁を設けてなる請求項1ないし6のいずれか
    記載の圧延油供給装置。
  8. 【請求項8】 前記混合流体閉止弁にポペット弁部もし
    くはスプール弁部と気体圧シリンダ部と気体圧信号式弁
    開閉検知手段とを円筒状のボディー内に一体的に組付け
    てなる気体圧シリンダ作動型ポペット弁もしくはスプー
    ル弁を用いることを特徴とする請求項1ないし7のいず
    れか記載の圧延油供給装置。
  9. 【請求項9】 前記混合流体閉止弁にスプール弁部もし
    くはポペット弁部と気体圧シリンダ部と気体圧信号式弁
    開閉検知手段とを一体的に構成してなる気体圧シリンダ
    作動型スプール弁もしくはポペット弁を用いることを特
    徴とする請求項1ないし7のいずれか記載の圧延油供給
    装置。
  10. 【請求項10】 前記気体圧信号式弁開閉検知手段は、前
    記気体圧シリンダ部の背面に延長して一体に設けられ、
    該気体圧シリンダ部のピストンの外径よりも小さい内径
    とされるシリンダ部が穿設され、かつそのほぼ中央部の
    周壁に第1の貫通孔を設けたセンサ用スリーブと、該セ
    ンサ用スリーブに連設されて、前記シリンダ部の内径よ
    りも大きな内径する弁室が画成され、かつその周壁に第
    2の貫通孔を設けたセンサ用弁座体と、前記気体圧シリ
    ンダ部のピストンの背面から該気体圧シリンダ部背面壁
    に設けられた貫通孔に内接しつつ貫通し、前記ピストン
    と同軸に延長され、前記センサ用スリーブ内に嵌装さ
    れ、中央部には該センサ用スリーブの両端部の内径より
    も小径で、その長さが前記ピストンが後退限位置にある
    時に、前記第1の貫通孔から前記センサ用弁座体の弁室
    に跨がる小径部を備えたセンサ用スプールと、該センサ
    用スプールの反気体圧シリンダ部側の端部に設けられ、
    前記センサ用スリーブのシリンダ部の内径よりも小さな
    外径を有する弁体部と、前記センサ用弁座体の気体圧シ
    リンダ部側の端部に設けられて、前記弁体部の進退スト
    ロークの範囲内で該弁体部外周面に摺接自在とされるリ
    ング状弁座部と、前記第1の貫通孔または第2の貫通孔
    のいずれか一方に絞りを介して接続されて、圧縮気体源
    からの圧縮気体を供給する圧縮気体管路と、該圧縮気体
    管路の前記絞りの上流側に取り付けられた圧力検出器と
    によって構成されることを特徴とする請求項8記載の圧
    延油供給装置。
  11. 【請求項11】 前記気体圧信号式弁開閉検知手段は、前
    記気体圧シリンダ部の背面に背面壁を超えて延長して一
    体に設けられたセンサ用スリーブと、前記気体圧シリン
    ダ部のピストンの背面から該気体圧シリンダ部背面壁に
    設けられた貫通孔に内接しつつ貫通し、前記ピストンと
    同軸に延長され、前記センサ用スリーブ内に嵌装され、
    中央部には該センサ用スリーブの両端部の内径よりも外
    径の小さな小径部を有するセンサ用スプールと、前記セ
    ンサ用スリーブの前記センサ用スプールの小径部に対応
    する位置に設けられ、前記ピストンが前進限に位置する
    ときには相互に連通しあい、前記ピストンが後退限に位
    置するときには前記気体圧シリンダ部とは反対側端部の
    センサ用スプール外周壁とセンサ用スリーブ内周壁との
    接触部によって相互の連通が遮断されるような位置で前
    記センサ用スリーブ内周壁に設けられた一対の貫通孔
    と、これら一対の貫通孔のいずれか一方に絞りを介して
    接続されて、圧縮気体源からの圧縮気体を供給する圧縮
    気体管路と、該圧縮気体管路の前記絞りの上流側に取り
    付けられた圧力検出器とによって構成されることを特徴
    とする請求項8記載の圧延油供給装置。
  12. 【請求項12】 前記気体圧信号式弁開閉検知手段は、前
    記気体圧シリンダ部の背面に取り付けられ、該気体圧シ
    リンダ部側の端部の周壁に第1の貫通孔を、その反対側
    の端部の周壁に第2の貫通孔を設けたセンサ用シリンダ
    と、該センサ用シリンダに嵌装され、その側壁の一部に
    センサ用ピストンの前後空間を連通せしめる連通孔が設
    けられるとともに、反気体圧シリンダ部側を圧縮型スプ
    リングで付勢されるセンサ用ピストンと、該センサ用ピ
    ストンの気体圧シリンダ部側に固定され、前記センサ用
    スリーブの内径より小さい外径を有するセンサ用弁体部
    と、該センサ用弁体部に固定されて、その先端が前記気
    体圧シリンダ部のピストンの背面に当接し得るようにさ
    れるセンサ用ピストンロッドと、前記センサ用スリーブ
    の内周面の前記ピストンのほぼ前進限位置に対応する位
    置に取り付けられ、前記弁体部の外径より小さい内径を
    有するリング状の弁座体と、前記第1または第2の貫通
    孔の一方に絞りを介して接続されて、圧縮気体源からの
    圧縮気体を供給する圧縮気体管路と、該圧縮気体管路の
    前記絞りの上流側に取り付けられた圧力検出器とによっ
    て構成されることを特徴とする請求項9記載の圧延油供
    給装置。
  13. 【請求項13】 前記センサ用スリーブの第2の貫通孔
    を、前記気体圧シリンダ部のピストンのほぼ前進限位置
    に対応する位置に前記センサ用ピストンロッドが位置し
    た時に、前記センサ用スリーブの気体圧シリンダ部側で
    かつ前記センサ用弁座体との間のセンサ用スリーブ周壁
    に設けたことを特徴とする請求項12に記載の圧延油供給
    装置。
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