JPH08224342A - パチンコ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技性が高く、また迫力および面白みに富ん
だパチンコ機を提供すること。 【構成】 パチンコ島の補給樋１２から補給されるパチ
ンコ球１１を貯留する賞球タンク１３、および遊技盤２
０上に設けられた入賞口２２ａならびに役物手段２２と
を有し、入賞口２２ａまたは役物手段２２への入賞に応
じて賞球タンク１３内のパチンコ球１１を賞球２４とし
て賞出カウンタ１４を介して上皿２６内に払出すパチン
コ機において、上皿２６内に払出すべき賞球２４の一部
または全部を分流させて役物手段２２に導くとともに、
分流された賞球２５を用いた役物遊技３６ａを実行し、
役物遊技３６ａの結果に基づく付与価値３６ｂを与え
る、ことを特徴とするパチンコ機１０。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ島の補給樋か
ら補給されるパチンコ球を貯留する賞球タンク、および
遊技盤上に設けられた入賞口ならびに役物手段とを有
し、入賞口または役物手段への入賞に応じて賞球タンク
内のパチンコ球を賞球として賞出カウンタを介して上皿
内に払出すパチンコ機に関し、特に役物手段として第一
種遊技役物、第二種遊技役物、または第三種遊技役物を
備えた第一種パチンコ機（フィーバモノ）、第二種パチ
ンコ機（羽根物）、第三種パチンコ機（権利物）、また
は第四種パチンコ機（一発物）に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の遊技機としては、例え
ば、特開平６−２４６０５５に開示された遊技機（図３
の裏面図参照）がある。すなわち、パチンコ島の補給樋
から補給されるパチンコ球を貯留する賞球タンク、パチ
ンコ球を流下させる整列機構、賞球数を計数するための
賞出カウンタを有し、入賞口等への入賞に応じて賞球タ
ンク内のパチンコ球を賞球として整列機構を介して流下
させ、賞出カウンタで賞球数を計数した後に上皿内に払
出していた。

【０００３】また、上記の遊技機は、遊技機の種類を定
めるとともに遊技における付与価値を変化させて遊技性
を高めるための役物手段を備えて成り、装着される役物
手段の種類によって、第一種パチンコ機（所謂、フィー
バモノ）、第二種パチンコ機（所謂、羽根物）、第三種
パチンコ機（所謂、権利物）、または第四種パチンコ機
（所謂、一発物）に分類されている。

【０００４】これらの遊技機における賞球は、入賞口ま
たは役物手段への入賞に応じて賞球タンク内のパチンコ
球が整列機構を介して流下され賞出カウンタで計数され
た後に上皿内に払出されていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のパチンコ機では、賞球は、入賞口または役物
手段への入賞に応じて賞球タンク内のパチンコ球が整列
機構を介して流下され賞出カウンタで計数された後に上
皿内に払出されるのみであり、遊技の過程が画一的であ
り、遊技者を発憤させることが難しく食傷傾向があった
ため、遊技性が低く、また迫力および面白みに欠けると
いう問題点があった。

【０００６】本発明は、このような従来技術が有する問
題点に着目してなされたもので、上皿内に払出すべき賞
球の一部または全部を分流させて役物手段に導くととも
に分流された賞球を用いた役物遊技を実行して役物遊技
の結果に基づく付与価値を与えることによって、パチン
コ遊技を変化の富むものとし、遊技者を視覚的に発憤さ
せることができる、遊技性が高く、また迫力および面白
みに富んだパチンコ機を提供することを目的としてい
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、以下の２項に存す
る。

【０００８】［１］項 パチンコ島の補給樋（１２）か
ら補給されるパチンコ球（１１）を貯留する賞球タンク
（１３）、および遊技盤（２０）上に設けられた入賞口
（２２ａ）ならびに役物手段（２２）とを有し、入賞口
（２２ａ）または役物手段（２２）への入賞に応じて賞
球タンク（１３）内のパチンコ球（１１）を賞球（２
４）として賞出カウンタ（１４）を介して上皿（２６）
内に払出すパチンコ機において、前記上皿（２６）内に
払出すべき賞球（２４）の一部または全部を分流させて
役物手段（２２）に導くとともに、当該分流された賞球
（２５）を用いた役物遊技（３６ａ）を実行し、当該役
物遊技（３６ａ）の結果に基づく付与価値（３６ｂ）を
与える、ことを特徴とするパチンコ機（１０）。

【０００９】［２］項 前記賞出カウンタ（１４）の下
方に連設され、前記上皿（２６）内に払出すべき賞球
（２４）の一部または全部を分流させるための分流管理
手段（３０）と、前記分流管理手段（３０）の下方に連
設され、前記分流された賞球（２５）を前記役物手段
（２２）に導くための分流経路（２８）と、前記分流経
路（２８）の下方に連設され、前記導かれた賞球（２
５）を前記役物手段（２２）に流入させるために前記役
物手段（２２）内に設けられた導入口（３２）と、前記
パチンコ球（１１）の特定入賞口（３４）への入賞に応
じた役物遊技（３６ａ）または前記分流された賞球（２
５）を用いた役物遊技（３６ａ）を実行するとともに、
当該役物遊技（３６ａ）の結果に基づく付与価値（３６
ｂ）を与える遊技管理手段（３６）と、を備えて成るこ
とを特徴とする［１］項に記載のパチンコ機（１０）。

【００１０】

【作用】本発明におけるパチンコ機（１０）は、入賞口
（２２ａ）または役物手段（２２）への入賞に応じて賞
球タンク（１３）内のパチンコ球（１１）を賞球（２
４）として賞出カウンタ（１４）を介して上皿（２６）
内に払出すものであって、前記上皿（２６）内に払出す
べき賞球（２４）の一部または全部を分流させて役物手
段（２２）に導くとともに、当該分流された賞球（２
５）を用いた役物遊技（３６ａ）を実行し、当該役物遊
技（３６ａ）の結果に基づく付与価値（３６ｂ）を与え
ることができる。

【００１１】つまり、賞球（２４）を上皿だけではな
く、役物手段（２２）内にも払出すことが可能となり、
賞球（２４）にゲーム性を持たせ、付加的な配当の付
与、または遊技者にとって有利な遊技状態へ変更が可能
となる。

【００１２】これにより、パチンコ遊技を変化の富むも
のとし、遊技者を視覚的に発憤させることができる、遊
技性が高く、また迫力および面白みに富んだパチンコ機
（１０）を実現できる。

【００１３】更に詳しく本発明の作用について説明す
る。分流管理手段（３０）は、前記賞出カウンタ（１
４）の下方に連設され、前記上皿（２６）内に払出すべ
き賞球（２４）の一部または全部を分流させることがで
きる。

【００１４】分流経路（２８）は、前記分流管理手段
（３０）の下方に連設され、前記分流された賞球（２
５）を前記役物手段（２２）に導くことができる。

【００１５】導入口（３２）は、前記分流経路（２８）
の下方に連設され、前記導かれた賞球（２５）を前記役
物手段（２２）に流入させることができる。

【００１６】これにより、賞球（２４）を上皿だけでは
なく、役物手段（２２）内にも払出すことが可能とな
る。

【００１７】遊技管理手段（３６）は、前記パチンコ球
（１１）の特定入賞口（３４）への入賞に応じた役物遊
技（３６ａ）または前記分流された賞球（２５）を用い
た役物遊技（３６ａ）を実行するとともに、当該役物遊
技（３６ａ）の結果に基づく付与価値（３６ｂ）を与え
ることができる。

【００１８】これにより、賞球（２４）を上皿だけでは
なく、役物手段（２２）内にも払出すことが可能とな
り、前記分流された賞球（２５）を用いた役物遊技（３
６ａ）を実行することが可能となる。つまり、賞球（２
４）にゲーム性を持たせ、付加的な配当の付与、または
遊技者にとって有利な遊技状態へ変更が可能となる。

【００１９】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図１は本発明の一実施例であるパチンコ機の裏面
図であり、図２（ａ）および（ｂ）は、本発明のパチン
コ機における役物遊技の各種実施例の説明図である。

【００２０】本実施例のパチンコ機１０は、パチンコ島
の補給樋１２から補給されるパチンコ球１１を貯留する
賞球タンク１３、および遊技盤２０上に設けられた入賞
口２２ａならびに役物手段２２とを有し、入賞口２２ａ
または役物手段２２への入賞に応じて賞球タンク１３内
のパチンコ球１１を賞球２４として賞出カウンタ１４を
介して上皿２６内に払出す一方、上皿２６内に払出すべ
き賞球２４の一部または全部を分流させて役物手段２２
に導くとともに、分流された賞球２５を用いた役物遊技
３６ａを実行し、役物遊技３６ａの結果に基づく付与価
値３６ｂを与えるものであって、分流経路２８と分流管
理手段３０と導入口３２と遊技管理手段３６とを装置し
て成る。

【００２１】本実施例の遊技機１０の賞球タンク１３と
賞出カウンタ１４と役物手段２２と分流管理手段３０と
特定入賞口３４と遊技管理手段３６とにおける制御は、
マイクロプロセッサーをベースとしたコンピュータ制御
によって実現可能なように接続されて成る。また、マイ
クロプロセッサーは、システムバス接続されている。

【００２２】本実施例の遊技機１０の賞球タンク１３と
賞出カウンタ１４と役物手段２２と分流管理手段３０と
特定入賞口３４と遊技管理手段３６とにおけるパチンコ
球１１の検出情報、賞出カウンタ１４の賞球数の情報、
役物手段２２の制御情報、入賞口２２ａにおけるパチン
コ玉の検出情報、賞球２４の賞出情報、分流された賞球
２５の賞出情報、分流管理の情報、特定入賞口３４にお
けるパチンコ玉の検出情報、遊技管理手段３６の制御情
報、役物遊技３６ａの情報、付与価値３６ｂの情報、等
のデータ伝送は、コンピュータのシステムバスを介して
実行される。またイーサネットバス、ＧＰ−ＩＢバス、
ＲＳ２３２Ｃバス、Ｓ１００バス、ＶＬバス、ＩＳＡバ
ス、ＥＩＳＡバス、ＰＣＩバス、またはセントロニクス
バス等のバス構造を用いたときは、各々に該当する所定
の通信プロトコルに準拠してデータの伝送が実行され
る。

【００２３】また、本実施例の役物手段２２と分流管理
手段３０と遊技管理手段３６とには、パチンコ遊技の進
行に必要なパチンコ遊技プログラムが装置されいる。

【００２４】パチンコ遊技プログラムは、マイクロプロ
セッサーとシステムバスを介して接続されたＲＡＭ、Ｒ
ＯＭ、磁気記録媒体、磁気光学記録媒体等の記録媒体に
よって実現している。

【００２５】パチンコ遊技プログラムはマイクロプロセ
ッサーが実行可能なソフトウェアにより実現している。
パチンコ遊技プログラムは記録媒体に保存されており、
マイクロプロセッサーのコマンドによって読み出された
り、変更されたりできるものである。

【００２６】遊技盤２０の適所には、図示省略したが、
多数の遊技釘、電動チューリップ、Ｖゾーン、アタッカ
ークルーン、及びアウト口等が多数装置されている。

【００２７】更に、遊技盤２０内またはその周辺には遊
技性を高めるための電飾が施されている。なお、遊技盤
２０の表面側は保護ガラスで覆われている。

【００２８】遊技盤２０の裏側には、入賞遊技媒体を整
列せた状態で流下させるシュート部材が配設されてい
る。かかるシュート部材の下流端には遊技媒体計数機が
取付けられていてもよい。

【００２９】図２は省略してあるが、遊技機１０の正面
側の下半部には、遊技に供すパチンコ玉１１を入れる前
皿と、該前皿からオーバーフローしたパチンコ玉１１を
受入れる下皿とが、上下に設けられている。また、遊技
機１０の正面側の右下端には、遊技盤２０上にパチンコ
玉１１を打出すためのハンドルが設けられている。該ハ
ンドルは、その操作により遊技機１０の下方内部に設け
られた遊技媒体発射装置からパチンコ玉１１を打ち出す
ように設定されている。

【００３０】更に詳しく本実施例の構成について説明す
る。賞球タンク１３は、パチンコ島の補給樋１２から補
給されるパチンコ球１１を貯留するものである。賞出カ
ウンタ１４は、賞球タンク１３から流下された賞球２４
の数を計数するものである。

【００３１】分流経路２８は、分流された賞球２５を役
物手段２２の導入口３２に導くように分流管理手段３０
の下方に連設されいる。

【００３２】分流管理手段３０は、賞出カウンタ１４の
下方（つまり、出口）に連設され、上皿２６内に払出す
べき賞球２４の一部または全部を分流させるものであ
る。本実施例の分流管理手段３０では、賞球２４の分流
を行うために切り替板を用いている。図１において破線
で示すように切り替板を傾斜させて分流経路２８を開口
することによって分流を促し、また実線で示すように切
り替板を傾斜させて分流経路２８を閉鎖することによっ
て分流を中止するものである。

【００３３】役物手段２２内に設けられた導入口３２
は、分流経路２８を経て導かれた賞球２５を役物手段２
２に流入させるように分流経路２８の下方に連設されて
いる。なお、本実施例では、導入口３２は役物手段２２
内に設けられているが、特にこれに限定されるものでは
なく、遊技盤２０上の適所に設けられていてもよい。

【００３４】遊技管理手段３６は、パチンコ球１１の特
定入賞口３４への入賞に応じた役物遊技３６ａまたは分
流された賞球２５を用いた役物遊技３６ａを実行すると
ともに、役物遊技３６ａの結果に基づく付与価値３６ｂ
を与えるように、役物手段２２と入賞口２２ａと分流管
理手段３０と特定入賞口３４とに接続されて成る。

【００３５】図２（ａ）は、本実施例のパチンコ機１０
であって、第一種パチンコ機に用いる役物手段（所謂、
可変表示手段）２２の一例である。

【００３６】入賞口２２ａまたは役物手段（可変表示手
段）２２への入賞に応じて賞球タンク１３内のパチンコ
球１１を賞球２４として賞出カウンタ１４を介して上皿
２６内に払出す一方、上皿２６内に払出すべき賞球２４
の一部または全部を分流させて役物手段（可変表示手
段）２２に導くとともに、分流された賞球２５を用いた
役物遊技３６ａを実行し、役物遊技３６ａの結果に基づ
く付与価値３６ｂを与えるものである。

【００３７】また、図２（ｂ）は、本実施例のパチンコ
機１０に用いる役物手段２２の一例である。

【００３８】特定入賞口３４または役物手段２２への入
賞に応じて賞球タンク１３内のパチンコ球１１を賞球２
４として賞出カウンタ１４を介して上皿２６内に払出す
一方、上皿２６内に払出すべき賞球２４の一部または全
部を分流させて役物手段２２に導くとともに、分流され
た賞球２５を用いた役物遊技３６ａを実行し、役物遊技
３６ａの結果に基づく付与価値３６ｂを与えるものであ
る。

【００３９】本実施例の役物手段２２は、役物手段２２
の下部に５個に仕切られた入賞口２２ａが設けてあり、
パチンコ球１１が入賞すると点灯する入賞ランプが各々
設けてある。

【００４０】特定入賞口３４は、図２に示すように、遊
技盤２０上に設けられ、パチンコ玉１１の入賞を検出す
るよう遊技管理手段３６に接続されて成る。本実施例で
は、特定入賞口３４として稼働チャッカーを用いてい
る。また、入賞口２２ａにはチャッカーを用いている。

【００４１】特定入賞口（稼働チャッカー）３４および
入賞口２２ａ（チャッカー）におけるパチンコ玉１１の
検出の手段は、ＬＥＤや光電管等を用いた光学的な検出
手段、ホール素子等を用いた磁気的な検出手段、マトリ
ックスセンサやタッチセンサ等を用いた電気抵抗の変化
による電気的な検出手段、またはコンデンサを用いた誘
電率の変化を検出する検出手段等を用いて実現できる。
本実施例では、外乱ノイズに強く、小形で消費電力の少
ないＬＥＤを用いた光学的な検出手段を用いている。

【００４２】また、特定入賞口（稼動チャッカー）３４
には、音発生部が接続されていてもよい。本実施例の音
発生部は、役物に入賞したとき、各々に合った音楽・音
声を発して、スピーカーを介して遊技者に聞かせるもの
である。

【００４３】なお、本実施例のチャッカーにおけるパチ
ンコ玉１１の検出の手段は、前記マイクロプロセッサー
をベースとしたコンピュータ制御によって実現してい
る。また、該マイクロプロセッサーは、前記システムバ
ス接続されている。

【００４４】また、本実施例では、未実行の役物遊技の
行使権利数（つまり、保留権利数）を管理する保留手段
１９を設けてもよい。保留手段１９は、図２（ａ）に示
すように、遊技盤２０の中央付近に設けられ、役物遊技
の実行中に新たに入賞が発生したとき、未実行の役物遊
技の行使権利数の総数（つまり、保留権利数）である実
行権利数を記憶するとともに、実行した当該行使権利数
を当該実行権利数から減算して記憶および表示するよ
う、特定入賞口（稼動チャッカー）３４と遊技管理手段
３６とに接続されて成る。

【００４５】本実施例では、未実行の遊技の行使権利数
（つまり、保留権利数）を表示ランプ（保留ランプ）に
よって実現している。実行権利数は４つまで保留可能な
ものとし、図２に示すように、可変表示手段１７の上部
に当該表示ランプ（保留ランプ）を所定個数（本実施例
では、４つ）配設している。図２においては、４つある
表示ランプの内３個が、実行権利数（このときの、保留
権利数は３つ）に基づいて点灯状態［■■■□］に成っ
ている様子を示してある。なお、消灯状態は［□］で示
している。

【００４６】表示ランプ（保留ランプ）は、ＬＥＤ、白
熱電燈、ネオン管、ＣＲＴ，ＥＬ（エレクトロ・ルミネ
ッセンス）デバイス、液晶デバイス、エレクトロ・クロ
ミックデバイス、プラズマデバイス等を用いて実現でき
る。

【００４７】本実施例の保留手段１９は、マイクロプロ
セッサーをベースとしたコンピュータ制御によって実現
している。実行権利数の伝送は、コンピュータに接続さ
れてなるシステムバスを介して実行される。またイーサ
ネットバス、ＧＰ−ＩＢバス、ＲＳ２３２Ｃバス、Ｓ１
００バスまたはセントロニクスバス等のバス構造を用い
たときは、各々に該当する所定の通信プロトコルに準拠
してデータの伝送が実行される。

【００４８】なお、遊技管理手段３６は、遊技状況に応
じて、分流させるべき賞球２４の数量（つまり、分流さ
せるべき賞球２４の一部または全部）の制御を分流管理
手段３０に代えて実行できるように、分流管理手段３０
に接続されていてもよい。このとき、役物遊技３６ａに
おける付与価値３６ｂの発生状況、または特定入賞口３
４もしくは入賞口２２ａへの入賞状況を反映したて、流
させるべき賞球２４の数量を随時変更できるように、賞
出カウンタ１４と役物手段２２と入賞口２２ａと分流管
理手段３０と特定入賞口３４と遊技管理手段３６とに接
続されていてもよい。また、分流させるべき賞球２４の
数量（つまり、分流させるべき賞球２４の一部または全
部）を遊技者がパチンコ遊技中に適宜、選択または変更
可能なように、分流賞球量の選択または変更ボタンを装
置してもよい。さらには、遊技管理手段３６による賞球
２４の数量制御と遊技者による賞球２４の数量の選択ま
たは変更とを遊技者がパチンコ遊技中に適宜変更可能な
ように、分流賞球量選択主体の選択または変更ボタンを
装置してもよいにしてもよいし、遊技状況に応じて一時
的に遊技者がパチンコ遊技中に適宜変更可能なように、
分流賞球量の変更チャンスボタンを装置してもよいにし
てもよい。

【００４９】本実施例では、図２（ａ）に示すように、
可変入賞口手段１８を設けてもよい。本実施例の可変入
賞口手段１８は、遊技盤２０の下部付近に設けられ、通
常入賞口１８ａとＶゾーン１８ｂとを備えて成り、通常
入賞口１８ａへの入賞数とＶゾーン１８ｂへの入賞数と
の合計球数が所定球球以上となったときにまたはＶゾー
ン１８ｂを開放し所定時間が経過したときにＶゾーン１
８ｂを閉鎖し、さらにＶゾーン１８ｂの閉鎖以前に所定
球数以上のパチンコ玉１１がＶゾーン１８ｂに入賞１６
ａしさらにＶゾーン１８ｂの解放回数が所定回数以下の
場合にＶゾーン１８ｂを再び解放状態にするよう、遊技
管理手段３６に接続されて成る。本実施例では、通常入
賞口１８ａおよびＶゾーン１８ｂにおけるパチンコ玉１
１の検出手段としてチャッカーを用いている。

【００５０】チャッカーにおけるパチンコ玉１１の検出
の手段は、ＬＥＤや光電管等を用いた光学的な検出手
段、ホール素子等を用いた磁気的な検出手段、マトリッ
クスセンサやタッチセンサ等を用いた電気抵抗の変化に
よる電気的な検出手段、またはコンデンサを用いた誘電
率の変化を検出する検出手段等を用いて実現できる。本
実施例では、外乱ノイズに強く、小形で消費電力の少な
いＬＥＤを用いた光学的な検出手段を用いている。

【００５１】また、可変入賞口手段１８には、音発生部
が接続されていてもよい。本実施例の音発生部は、役物
に入賞したとき、各々に合った音楽・音声を発して、ス
ピーカーを介して遊技者に聞かせるものである。

【００５２】なお、本実施例のチャッカーにおけるパチ
ンコ玉１１の検出の手段は、マイクロプロセッサーをベ
ースとしたコンピュータ制御によって実現している。ま
た、該マイクロプロセッサーは、システムバス接続され
ている。

【００５３】次に作用を説明する。本実施例におけるパ
チンコ機１０は、入賞口２２ａ（チャッカー）または役
物手段２２への入賞に応じて賞球タンク１３内のパチン
コ球１１を賞球２４として賞出カウンタ１４を介して上
皿２６内に払出すものであって、上皿２６内に払出すべ
き賞球２４の一部または全部を分流させて役物手段２２
に導くとともに、分流された賞球２５を用いた役物遊技
３６ａを実行し、役物遊技３６ａの結果に基づく付与価
値３６ｂを与えることができる。

【００５４】つまり、賞球２４を上皿だけではなく、役
物手段２２内にも払出すことが可能となり、賞球２４に
ゲーム性を持たせ、付加的な配当の付与、または遊技者
にとって有利な遊技状態へ変更が可能となる。

【００５５】本実施例の遊技機１０の賞球タンク１３と
賞出カウンタ１４と役物手段２２と分流管理手段３０と
特定入賞口３４と遊技管理手段３６とにおける制御は、
マイクロプロセッサーをベースとしたコンピュータ制御
によって実現可能である。

【００５６】本実施例の遊技機１０の賞球タンク１３と
賞出カウンタ１４と役物手段２２と分流管理手段３０と
特定入賞口３４と遊技管理手段３６とにおけるパチンコ
球１１の検出情報、賞出カウンタ１４の賞球数の情報、
役物手段２２の制御情報、入賞口２２ａにおけるパチン
コ玉の検出情報、賞球２４の賞出情報、分流された賞球
２５の賞出情報、分流管理の情報、特定入賞口３４にお
けるパチンコ玉の検出情報、遊技管理手段３６の制御情
報、役物遊技３６ａの情報、付与価値３６ｂの情報、等
のデータ伝送は、コンピュータのシステムバスを介して
実行される。またイーサネットバス、ＧＰ−ＩＢバス、
ＲＳ２３２Ｃバス、Ｓ１００バス、ＶＬバス、ＩＳＡバ
ス、ＥＩＳＡバス、ＰＣＩバス、またはセントロニクス
バス等のバス構造を用いたときは、各々に該当する所定
の通信プロトコルに準拠してデータの伝送が実行され
る。

【００５７】また、本実施例の役物手段２２と分流管理
手段３０と遊技管理手段３６は、パチンコ遊技プログラ
ムに従ってパチンコ遊技を進行可能である。

【００５８】パチンコ遊技プログラムは、マイクロプロ
セッサーとシステムバスを介して接続されたＲＡＭ、Ｒ
ＯＭ、磁気記録媒体、磁気光学記録媒体等の記録媒体に
保存されている。

【００５９】パチンコ遊技プログラムはマイクロプロセ
ッサーが実行可能なソフトウェアにより実現している。
パチンコ遊技プログラムは記録媒体に保存されており、
マイクロプロセッサーのコマンドによって読み出された
り、変更されたりできる。

【００６０】以上により、パチンコ遊技を変化の富むも
のとし、遊技者を視覚的に発憤させることができる、遊
技性が高く、また迫力および面白みに富んだパチンコ機
１０を実現できる。

【００６１】更に詳しく本実施例の作用について説明す
る。図２図（ａ）および（ｂ）は、本発明のパチンコ機
における役物遊技の各種実施例の説明図である。

【００６２】賞球タンク１３は、パチンコ島の補給樋１
２から補給されるパチンコ球１１を貯留可能である。ま
た、賞出カウンタ１４は、賞球タンク１３から流下され
た賞球２４の数を計数可能である。これにより、賞球タ
ンク１３から流下された賞球２４の数を把握することが
できる。

【００６３】賞出カウンタ１４の下方（つまり、出口）
に連設された分流管理手段３０は、上皿２６内に払出す
べき賞球２４の一部または全部を分流させることができ
る。

【００６４】分流経路２８は、分流管理手段３０の下方
に連設され、分流された賞球２５を役物手段２２に導く
ことができる。

【００６５】本実施例の分流管理手段３０における切り
替板は、賞球２４の分流を行うことが可能であって、図
１において破線で示すように切り替板を傾斜させて分流
経路２８を開口することによって分流を促し、また実線
で示すように切り替板を傾斜させて分流経路２８を閉鎖
することによって分流を中止可能である。

【００６６】役物手段２２内に設けられた導入口３２
は、分流経路２８の下方に連設され、導かれた賞球２５
を役物手段２２に流入させることができる。

【００６７】これにより、賞球２４を上皿だけではな
く、役物手段２２内にも払出すことが可能となる。

【００６８】遊技盤２０上に設けられた特定入賞口（稼
働チャッカー）３４（図２参照）は、パチンコ玉１１の
入賞を検出可能である。

【００６９】特定入賞口（稼働チャッカー）３４におけ
るパチンコ玉１１の検出は、ＬＥＤや光電管等を用いた
光学的な検出方法、ホール素子等を用いた磁気的な検出
方法、マトリックスセンサやタッチセンサ等を用いた電
気抵抗の変化による電気的な検出方法、またはコンデン
サを用いた誘電率の変化を検出する検出方法等を用いて
実現できる。本実施例では、外乱ノイズに強く、小形で
消費電力の少ないＬＥＤを用いた光学的な検出方法を用
いている。

【００７０】また、特定入賞口（稼動チャッカー）３４
に音発生部が装置された場合、当該音発生部は、役物に
入賞したとき、各々に合った音楽・音声を発して、スピ
ーカーを介して遊技者に聞かせることができる。

【００７１】なお、本実施例のチャッカーにおけるパチ
ンコ玉１１の検出は、前記システムバス接続されたマイ
クロプロセッサーをベースとしたコンピュータ制御によ
って実現可能である。

【００７２】本実施例の保留手段１９は、未実行の役物
遊技の行使権利数（つまり、保留権利数）を管理するこ
とができる。つまり、役物遊技の実行中に新たに入賞が
発生したとき、未実行の役物遊技の行使権利数の総数
（つまり、保留権利数）である実行権利数を記憶すると
ともに、実行した当該行使権利数を当該実行権利数から
減算して記憶および表示することができる。。

【００７３】本実施例の保留手段１９では、図２に示す
ように、表示ランプ（保留ランプ）によって未実行の遊
技の行使権利数（つまり、保留権利数）を表示可能であ
る。

【００７４】また、実行権利数は４つまで保留可能なも
のとしている。図２においては、４つある表示ランプの
内３個が、実行権利数（このときの、保留権利数は３
つ）に基づいて点灯状態［■■■□］に成っている様子
を示してある。なお、消灯状態は［□］で示している。

【００７５】本実施例の保留手段１９は、マイクロプロ
セッサーをベースとしたコンピュータ制御によって実現
可能である。実行権利数の伝送は、システムバスを介し
て実行可能である。またイーサネットバス、ＧＰ−ＩＢ
バス、ＲＳ２３２Ｃバス、Ｓ１００バスまたはセントロ
ニクスバス等のバス構造を用いたときは、各々に該当す
る所定の通信プロトコルに準拠してデータの伝送が実行
可能である。

【００７６】遊技管理手段３６は、パチンコ球１１の特
定入賞口（稼動チャッカー）３４への入賞に応じた役物
遊技３６ａまたは分流された賞球２５を用いた役物遊技
３６ａを実行するとともに、役物遊技３６ａの結果に基
づく付与価値３６ｂを与えることができる。

【００７７】なお、遊技管理手段３６は、遊技状況に応
じて、分流させるべき賞球２４の数量（つまり、分流さ
せるべき賞球２４の一部または全部）の制御を分流管理
手段３０に代えて実行可能である。このとき、役物遊技
３６ａにおける付与価値３６ｂの発生状況、または特定
入賞口３４もしくは入賞口２２ａへの入賞状況を反映し
たて、流させるべき賞球２４の数量を随時変更可能であ
る。また、分流させるべき賞球２４の数量（つまり、分
流させるべき賞球２４の一部または全部）を遊技者がパ
チンコ遊技中に適宜、選択または変更可能にしてもよ
い。さらには、遊技管理手段３６による賞球２４の数量
制御と遊技者による賞球２４の数量の選択または変更と
を遊技者がパチンコ遊技中に適宜変更可能にしてもよい
し、遊技状況に応じて一時的に遊技者がパチンコ遊技中
に適宜変更可能にしてもよい。

【００７８】図２（ａ）の遊技管理手段３６は、パチン
コ球１１の入賞によって当該可変表示手段を作動させて
絵柄合せ遊技を実行し、当該絵柄合せ遊技の結果、所定
の絵柄が揃ったときに、図２（ａ）に示すように、タイ
マー表示に切り替り、役物遊技３６ａを開始し、タイマ
ー表示が零になるまでの間に役物遊技３６ａ中はいずれ
の入賞口２２ａに入賞しても上皿２６内に払出すべき賞
球２４の一部または全部を分流させて役物手段（可変表
示手段）２２に導く付与価値を与えることができる。タ
イマー表示が零になると払出すべき賞球２４は上皿２６
内に払出される付与価値を与えることができる。

【００７９】また、図２（ｂ）の遊技管理手段３６は、
パチンコ球１１の特定入賞口３４への入賞によって役物
手段２２を作動させて役物遊技３６ａを開始し、図２
（ｂ）に示すように、上皿２６内に払出すべき賞球２４
の一部または全部を分流させて役物手段２２の導入口３
２に導く付与価値を与えることができる。

【００８０】役物手段２２の下部に５個に仕切られた各
々の入賞口２２ａに入賞すると、当該入賞口２２ａの入
賞ランプが所定のタイミングで点滅する。５個の入賞口
２２ａの全てに入賞したときに、特定の付与価値（例え
ば、大当り遊技の実行権）を与えることができる。

【００８１】なお、本実施例のパチンコ機１０として
は、役物手段（中央役物）２２の上部に、導入口３２を
設け、賞球２４を羽根の開閉に連動させて高確率で権利
を発生させるようにすることが可能な第二種遊技機（ハ
ネモノ）もある。また、ロールプレーイングのようなゲ
ームを用いた役物手段２２の場合、導入口３２下部のチ
ャッカーへの入賞をゲームの主人公のパワーアップ等の
要素に用い、一気にパワーアップするような効果等に用
いることができる。

【００８２】これにより、賞球２４を上皿だけではな
く、役物手段２２内にも払出すことが可能となり、分流
された賞球２５を用いた役物遊技３６ａを実行すること
が可能となる。つまり、賞球２４にゲーム性を持たせ、
付加的な配当の付与、または遊技者にとって有利な遊技
状態へ変更が可能となる。

【００８３】図２（ａ）に示すように、本実施例では、
可変入賞口手段（チャッカー）１８を設けてもよい。本
実施例の可変入賞口手段（チャッカー）１８は、遊技盤
２０の下部付近に設けられ、通常入賞口（チャッカー）
１８ａとＶゾーン（チャッカー）１８ｂとを備えて成
り、通常入賞口（チャッカー）１８ａへの入賞数とＶゾ
ーン（チャッカー）１８ｂへの入賞数との合計球数が所
定球球以上となったときにまたはＶゾーン（チャッカ
ー）１８ｂを開放し所定時間が経過したときにＶゾーン
（チャッカー）１８ｂを閉鎖し、さらにＶゾーン（チャ
ッカー）１８ｂの閉鎖以前に所定球数以上のパチンコ玉
１１がＶゾーン（チャッカー）１８ｂに入賞１６ａしさ
らにＶゾーン（チャッカー）１８ｂの解放回数が所定回
数以下の場合にＶゾーン（チャッカー）１８ｂを再び解
放状態にすることができる。

【００８４】チャッカーにおけるパチンコ玉１１の検出
の手段は、ＬＥＤや光電管等を用いた光学的な検出方
法、ホール素子等を用いた磁気的な検出方法、マトリッ
クスセンサやタッチセンサ等を用いた電気抵抗の変化に
よる電気的な検出方法、またはコンデンサを用いた誘電
率の変化を検出する検出方法等を用いて実現できる。本
実施例では、外乱ノイズに強く、小形で消費電力の少な
いＬＥＤを用いた光学的な検出方法を用いている。

【００８５】また、可変入賞口手段（チャッカー）１８
に音発生部が装置された場合には、当該音発生部は、役
物に入賞したとき、各々に合った音楽・音声を発して、
スピーカーを介して遊技者に聞かせることができる。

【００８６】

【発明の効果】本発明にかかるパチンコ機によれば、上
皿内に払出すべき賞球の一部または全部を分流させて役
物手段に導くとともに分流された賞球を用いた役物遊技
を実行して役物遊技の結果に基づく付与価値を与えるこ
とによって、パチンコ遊技を変化の富むものとし、遊技
者を視覚的に発憤させることができる、遊技性が高く、
また迫力および面白みに富んだパチンコ機を提供するこ
とを目的としている。

【００８７】パチンコ機を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるパチンコ機の裏面図で
ある。

【図２】同図（ａ）および（ｂ）は、本発明のパチンコ
機における役物遊技の各種実施例の説明図である。

【図３】従来のパチンコ機を示す裏面図である。

【符号の説明】

１０…パチンコ機 １１…パチンコ球 １２…補給樋 １３…賞球タンク １４…賞出カウンタ ２０…遊技盤 ２２…役物手段 ２２ａ…入賞口 ２４…賞球 ２５…分流された賞球 ２６…上皿 ２８…分流経路 ３０…分流管理手段 ３２…導入 ３４…特定入賞口 ３６…遊技管理手段 ３６ａ…役物遊技 ３６ｂ…付与価値

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ島の補給樋から補給されるパチン
   コ球を貯留する賞球タンク、および遊技盤上に設けられ
   た入賞口ならびに役物手段とを有し、入賞口または役物
   手段への入賞に応じて賞球タンク内のパチンコ球を賞球
   として賞出カウンタを介して上皿内に払出すパチンコ機
   において、 前記上皿内に払出すべき賞球の一部または全部を分流さ
   せて役物手段に導くとともに、当該分流された賞球を用
   いた役物遊技を実行し、当該役物遊技の結果に基づく付
   与価値を与える、 ことを特徴とするパチンコ機。
2. 【請求項２】前記賞出カウンタの下方に連設され、前記
   上皿内に払出すべき賞球の一部または全部を分流させる
   ための分流管理手段と、 前記分流管理手段の下方に連設され、前記分流された賞
   球を前記役物手段に導くための分流経路と、 前記分流経路の下方に連設され、前記導かれた賞球を前
   記役物手段に流入させるために前記役物手段内に設けら
   れた導入 と、 前記パチンコ球の特定入賞口への入賞に応じた役物遊技
   または前記分流された賞球を用いた役物遊技を実行する
   とともに、当該役物遊技の結果に基づく付与価値を与え
   る遊技管理手段と、 を備えて成ることを特徴とする請求項１に記載のパチン
   コ機。