JPH08223631A - 移動通信制御装置 - Google Patents

移動通信制御装置

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Publication number
JPH08223631A
JPH08223631A JP7028453A JP2845395A JPH08223631A JP H08223631 A JPH08223631 A JP H08223631A JP 7028453 A JP7028453 A JP 7028453A JP 2845395 A JP2845395 A JP 2845395A JP H08223631 A JPH08223631 A JP H08223631A
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JP
Japan
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communication
channel
mobile station
mobile
data
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Application number
JP7028453A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Onishi
達也 大西
Kazuaki Takamune
和暁 高宗
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動通信制御装置内のアプリケーションと通
信を行っていた移動局が、別の基地局のもとへ移動する
ときに、アプリケーションが通信路を再確立する必要が
なく、更にアプリケーションが移動局に向けて送信した
データが喪失されることのない移動通信制御装置を提供
する。 【構成】 チャネル管理部13は、移動局41と基地局
21,22との間の通信チャネル23,24の割当と、
アプリケーション31と通信制御部11との間の仮想通
信チャネル32の割当てを行う。通信制御部11は、接
続管理部12から要求を受け、割当てられた通信チャネ
ル23,24と、仮想通信チャネル32との間の通信の
中継処理を行う。通信中に移動局41が異なる基地局に
移動したときには、通信制御部11は接続管理部12か
ら要求を受け、アプリケーション31が通信を行ってい
た仮想通信チャネル32と、移動先の基地局との通信チ
ャネルの間で通信の中継を行うよう変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の基地局を持ち、
それらの基地局を介して移動局と通信を行う移動通信制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、端末機器の小型化、無線通信技術
の進歩などにより、移動局(例えば、コードレス電話機
の子機やノート型コンピュータ等の移動端末)が、無線
によって基地局(例えばコードレス電話機の親機)と通
信を行う形態が普及しつつある。
【0003】このような形態において、移動局が音声通
信・データ通信の様々なサービス(公衆網接続、メール
蓄積サービスなど)を享受するには、一般的に基地局を
複数接続した移動通信制御装置(サーバ)を設け、移動
局は、移動通信制御装置内に備えているアプリケーショ
ンプログラム(以下アプリケーションと略す)のサービ
スを指定し、最寄りの基地局を経由してアプリケーショ
ンと通信を行うという形態が考えられる。
【0004】図14は、移動局にサービスを提供するア
プリケーションを設けた従来技術によるPBXシステム
の一例を示す構成図である。図に示すように、サーバS
(PBX)には、2台の基地局B1,B2が接続されて
いる。基地局B1,B2の各々は、サーバSとの間に、
1つの制御チャネルと複数の通信チャネルとを有線リン
クとして有している。ここで、通信チャネルは、実際に
は1本の有線リンクであって、時分割通信を行うなどに
より複数の通信リンクを持つようにすることもできる。
制御チャネルは、移動局との間で接続制御データを送受
信するために使用され、通信チャネルは、移動局との間
で音声やデータの通信内容を送受信するために使用され
る。
【0005】移動局Mは、基地局B1,B2のいずれか
を経由して、サーバS内のアプリケーションと通信する
ことができる。また、サーバS内には移動局に対して何
らかのサービス(サービスとしては、例えば公衆網接
続、留守番録音、メール蓄積・開示などが考えられる)
を提供するアプリケーションAが設けられている。この
PBXシステムにおいて、移動局Mが、アプリケーショ
ンAと通信してサービスの提供を受けようとする場合、
移動局Mは、アプリケーションAに対する接続要求を最
寄りの基地局B1に送信する。基地局B1は、その接続
要求を制御チャネルによりサーバSに送信する。
【0006】サーバSは、接続要求の内容からアプリケ
ーションAとの通信が要求されていることを知ると、基
地局B1の通信チャネル(図においては通信チャネルC
1)を割当てた上でアプリケーションAを起動する。こ
のようにして、移動局Mは、基地局B1の通信チャネル
C1を通してアプリケーションAのデータ送受信を行う
ことができるようになる。
【0007】また、移動局Mが基地局B1のもとから基
地局B2のもとへ移動した場合には、サーバSは、基地
局B1の通信チャネルC1を開放し、基地局B2の通信
チャネル(図においては通信チャネルC2)を新たに割
当てることによって、移動局MとアプリケーションAと
は継続して通信することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術による移動通信制御装置においては、以下
のような問題がある。第1に、上記のPBXシステムの
例において、移動局Mの移動前に、アプリケーションA
には基地局B1の通信チャネルC1が割当てられていた
のが、移動局Mの移動後には、基地局B2の通信チャネ
ルC2が割当てられることになったように、ある基地局
のもとでアプリケーションと通信を行っていた移動局が
異なる基地局のもとへ移動したときに、アプリケーショ
ンは別の通信チャネルと接続されるという問題、即ち、
アプリケーションが新たに通信路を確立しなければなら
ないという問題である。
【0009】このように移動局の移動に伴ってアプリケ
ーションが接続する通信チャネルが切換えられるため
に、アプリケーションに対して移動局の移動を通知する
機能や、移動後の通信チャネルをアプリケーションに通
知して、アプリケーションが通信路を再確立する機能等
が必要となる。その結果、移動通信制御装置内でサービ
スの提供を行うアプリケーションの開発が困難になった
り、通信相手が移動することを前提として開発されてい
ない既存のアプリケーションは用いることができないと
いった課題が生ずる。
【0010】第2に、移動局が別の基地局に移動すると
き、前の通信路を解放して新たな通信路を確立をするま
での間、アプリケーションから移動局に向けて送信され
たデータは、移動局が受信することができないため、こ
の間にアプリケーションが移動局に向けて送信した通信
データが喪失されてしまうという問題である。本発明
は、上記課題に鑑み、基地局のもとにあって移動通信制
御装置内のアプリケーションと通信を行っていた移動局
が、別の基地局のもとへ移動するときに、アプリケーシ
ョンが通信路を再確立する必要がなく、更にアプリケー
ションが移動局に向けて送信したデータが喪失されるこ
とのない移動通信制御装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の移動通信制御装置は、移動局に対す
るサービスを提供するアプリケーションプログラムと、
複数の基地局と、移動局と基地局との間に通信チャネル
を割当てる通信チャネル割当手段と、アプリケーション
プログラムとの間に仮想の通信チャネルが割当てられ、
アプリケーションプログラムからの通信データを中継す
る通信データ中継手段と、仮想通信チャネルと通信チャ
ネル割当手段が割当てた通信チャネルとの対応を保持す
るチャネル対応保持手段とを有し、通信データ中継手段
は、チャネル対応保持手段の保持する対応関係を参照し
て、アプリケーションプログラムからの仮想通信チャネ
ルを通じて受け取った通信データを所定の通信チャネル
を通じて移動局に通信するよう制御することを特徴とし
ている。
【0012】また、請求項2記載の移動通信制御装置
は、請求項1記載の移動通信制御装置に対して、移動通
信制御装置の本体に接続され移動局とのデータ通信のた
めの補助機能を有する通信用カードを備え、複数の基地
局は、通信用カードに接続されていることを特徴として
いる。また、請求項3記載の移動通信制御装置は、請求
項1又は2記載の移動通信制御装置に対して、アプリケ
ーションプログラムから移動局に対して送信された通信
データを一時蓄積するデータ蓄積手段と、データ蓄積手
段が蓄積した通信データと同じ通信データを移動局に送
信する蓄積データ送信手段と、移動局が通信データを受
信したか否かを検知する受信状況検知手段と、受信状況
検知手段が受信しなかったと検知した場合、蓄積データ
送信手段が再送信を行うよう制御する再送信制御手段と
を備えることを特徴としている。
【0013】また、請求項4記載の移動通信制御装置
は、請求項2記載の移動通信制御装置に対して、各通信
用カードに対して、確立されている通信路の数を保持す
る通信路数保持手段と、チャネル割当手段が通信チャネ
ルの割当を実行するときに、通信路数保持手段が保持す
る通信路の数が、同時に確立することのできる通信路の
最大数を越えるか否かを判定する判定手段と、判定手段
が最大数を越えると判定した場合には、当該移動局に対
して通信拒否の処理を行う通信拒否手段とを備えること
を特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の移動通信制御装置によれば、あ
る基地局のもとにある移動局に対してアプリケーション
のサービス提供が開始されるとき、通信チャネル割当手
段によって、移動局とその基地局との間に通信チャネル
が割当てられ、通信データ中継手段には、アプリケーシ
ョンとの間に仮想の通信チャネルが割当てられる。ま
た、対応保持手段によって、割当てられた仮想通信チャ
ネルと、通信チャネルとの対応が保持される。
【0015】また、アプリケーションのサービス提供を
受けている移動局が、他の基地局のもとに移動するとき
には、チャネル割当手段によって、移動先の新たな基地
局に対する通信チャネルが割当てられ、対応保持手段に
よって、割当てられている仮想通信チャネルと、チャネ
ル割当手段によって新たに割当てられた通信チャネルと
の対応が保持される。
【0016】そして、通信データ中継手段が、チャネル
対応保持手段の保持する対応関係を参照して、アプリケ
ーションからの仮想通信チャネルを通じて受け取った通
信データを所定の通信チャネルを通じて移動局に通信す
るよう制御することによって、移動局は継続的にアプリ
ケーションのサービスの提供を受けることができる。こ
こで、アプリケーションのサービス提供を受けている移
動局が、他の基地局のもとに移動するときにおいても、
通信データ中継手段とアプリケーションプログラムとの
間に割当てられている仮想通信チャネルは切り替わらな
いため、アプリケーションは通信路を再確立する必要が
ない。
【0017】また、請求項2記載の移動通信制御装置に
よれば、複数の基地局は、移動通信制御装置の本体に接
続された通信用カードに接続されており、各通信用カー
ドは、移動局とのデータ通信のための補助機能を有す
る。従って、移動局とのデータ通信のための機能を通信
用カードに分担させることができ、移動通信制御装置の
本体の機能を軽減することができる。
【0018】また、請求項3記載の移動通信制御装置に
よれば、データ蓄積手段は、アプリケーションプログラ
ムから移動局に対して送信された通信データを一時蓄積
し、蓄積データ送信手段は、データ蓄積手段が蓄積した
通信データと同じ通信データを移動局に送信し、受信状
況検知手段は、移動局に対して送信された通信データを
移動局が受信したか否かを検知する。そして、再送信制
御手段は、受信状況検知手段が受信しなかったと検知し
た場合、蓄積データ送信手段が再送信を行うよう制御す
る。
【0019】従って、通信チャネルの切り替えによっ
て、アプリケーションプログラムと移動局との間の通信
路が一時途切れることがあっても、アプリケーションプ
ログラムが移動局に向けて送信した通信データは、喪失
されることなく確実に移動局に受信される。また、請求
項4記載の移動通信制御装置によれば、通信路数保持手
段は、各通信用カードに対して、確立されている通信路
の数を保持し、判定手段は、チャネル割当手段が通信チ
ャネルの割当を実行するときに、通信路数保持手段が保
持する通信路の数が、同時に確立することのできる通信
路の最大数を越えるか否かを判定する。そして、通信拒
否手段は、判定手段が最大数を越えると判定した場合に
は、移動局に対して通信拒否の処理を行う。
【0020】従って、通信用カードの性能限界を越えた
無理な通信を行われることを防止する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の移動通信制御装置について、
図面を参照しながら具体的に説明する。 [第1実施例] (移動通信制御装置の構成についての説明)図1は、本
発明の第1実施例に係る移動通信制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【0022】この移動通信制御装置は、装置本体1と、
これに接続された2台の基地局21,22とからなり、
基地局21,22を介して複数の移動局41…と無線通
信を行うことができるようになっている。装置本体1
は、例えばパソコンによって構成され、その内部にアプ
リケーション31を備えている。このアプリケーション
31は、移動局41との間で通信を行いながら、公衆網
接続、留守番録音、メール蓄積・開示などのサービス
を、移動局41に対して提供するものである。
【0023】基地局21,22と移動局41…とは、互
いに無線通信を行うことができるような装置であって、
例えば、基地局21,22は親子電話機の親機、移動局
41…はその子機によって構成される。なお、図1にお
いて、移動局としては、移動局41だけが示されている
が、複数の移動局41,42,43…が同時に通信する
ことができるようになっている。
【0024】また、図1においては、基地局21のゾー
ンにある移動前の移動局41が点線で示され、基地局2
2のゾーンへ移動後の移動局41が実線で示されてい
る。また、両矢印付太点線は、移動局41が基地局21
のもとで用いていた通信路を示し、両矢印付太実線は、
移動局41が基地局21のもとに移動した後に用いる通
信路を示している。
【0025】装置本体1は、基地局21,22とアプリ
ケーション31との間でデータの中継処理等を行う通信
制御部11と、アプリケーション31の起動や通信路の
確立に関する処理等を行う接続管理部12と、基地局と
移動局の間の通信チャネルの割当等を行うチャネル管理
部13等から構成されている。通信制御部11と基地局
21との間は、複数個の通信チャネル23で接続されて
おり、基地局21のゾーンにある一つの移動局には、通
信チャネル23の一つが割当てられ、その割当てられた
通信チャネルを通して、基地局21と移動局とが通信さ
れるようになっている。接続管理部12と基地局22と
の間も、複数個の通信チャネル24と1個の制御チャネ
ル26とで接続されており、同様である。
【0026】また、接続管理部12と基地局21,22
との間は、各々1個の制御チャネル25,26で接続さ
れており、この制御チャネル25,26を通して通信制
御のための各種メッセージが送受信される。なお、本実
施例においては、図1に示すように、通信チャネル2
3,24の個数は各々4個である。またここで、各通信
チャネル23,24は、1本の有線リンクとし、時分割
通信を行って複数の通信リンクを持つようにすることも
できる。この場合には、時分割された通信リンクの各々
が通信チャネルと見なされる。
【0027】通信制御部11の機能は、次のとおりであ
る。通信制御部11は、接続管理部12からの指示に従
って、通信チャネル23,24の割当や解放を行う。ま
た、通信制御部11は、アプリケーション31との間に
複数個(本実施例では図1に示すように8個)の仮想通
信チャネル32を有している。そして、アプリケーショ
ン31と移動局41…とが通信するときに、接続管理部
12の指示に従って、仮想通信チャネル32が割当てら
れるようになっている。このように、通信制御部11と
アプリケーション31との間に、複数個の仮想通信チャ
ネル32が割当てられることにより、アプリケーション
31は、同時に複数の移動局41…と通信をなすときに
も、各移動局との間の通信路を識別することができるよ
うになっている。
【0028】また、通信制御部11は、接続管理部12
の指示に従って、割当てられた通信チャネル23,24
と、割当てられた仮想通信チャネル32との間で通信デ
ータの中継処理を行う。そして、通信制御部11がこの
ように通信データの中継処理を行うことにより、アプリ
ケーション31と移動局41…との間の通信路が確立さ
れることになる。
【0029】また詳しくは後述するが、通信制御部11
は、アプリケーション31から移動局41への通信デー
タを、移動局41の受信状況によって一時蓄積すること
ができるようになっている。図2は、通信制御部11が
有するチャネル対応テーブルである。このチャネル対応
テーブルの各エントリには、通信が行われている基地局
と通信チャネルのNo.と、その通信チャネルと中継さ
れている仮想通信チャネルのNo.とが対応づけられて
いる。
【0030】例えば、図2の最上段のエントリには、基
地局21の通信チャネル23のNo.1と、これと対応
づけられた仮想通信チャネル32のNo.5とが、通信
に割当てられ、この両チャネルが通信制御部11により
中継されている状態が示されている。接続管理部12
は、アプリケーション31の起動を行ったり、通信制御
部11に指示してアプリケーション31と移動局41…
との間の通信路の確立を行う。この通信路の確立は、接
続管理部12が保持する通信管理テーブル(チャネル対
応テーブル)を用いて行う。
【0031】図3は、接続管理部12が保持する通信管
理テーブルである。通信管理テーブルの各エントリに
は、通信を行っている移動局と、通信制御部11が保持
するチャネル対応テーブルと同じデータとが対応づけて
保持されている。チャネル管理部13は、通信チャネル
23,24と仮想通信チャネル32についての割当て及
び解放を行うと共に、割当て状況の保持を行う。
【0032】図4は、チャネル管理部13が有する通信
チャネル管理テーブルである。図中、〇印が付いている
No.の通信チャネルは割当てられていることを、×印
がついているNo.の通信チャネルは割当られていない
ことを示している。この通信チャネル管理テーブルによ
り、各基地局21,22と移動局41…との間の通信チ
ャネル23,24の割当て状況が保持されている。図4
(a)においては、基地局21側の通信チャネル23の
No.1とNo.4、及び基地局22側の通信チャネル
24のNo.2が割当てられた状態となっている。
【0033】また図5は、チャネル管理部13が有する
仮想通信チャネル管理テーブルである。図中、〇印がつ
いているNo.の仮想通信チャネル32は割当てられて
いることを示し、×印がついているNo.の仮想通信チ
ャネル32は割当てられていないことを示している。こ
の仮想通信チャネル管理テーブルにより、仮想通信チャ
ネル32の割当て状況が保持されている。図5(a)に
おいては、仮想通信チャネル32のNo.1,No.
2,No.4が割当てられた状態となっている。
【0034】アプリケーション31と移動局41…との
間の通信路を確立するために、通信制御部11,接続管
理部12,チャネル管理部13,移動局41…の間で
は、次に示す各種のメッセージが送受信がなされる。図
6は、移動局41…から接続要求が出された時、通信制
御部11,接続管理部12,チャネル管理部13,移動
局41…の間で送受信される各種メッセージのフォーマ
ットを示す図である。
【0035】接続要求メッセージ110は、移動局41
…がアプリケーション31との接続を接続管理部12に
対して要求するメッセージであって、接続要求メッセー
ジであることを示す情報111(CONNREQ)と、
送信元移動局識別番号112と、通信相手とするアプリ
ケーションの識別番号113とからなる。チャネル割当
要求メッセージ120は、接続管理部12がチャネル管
理部13に対して通信チャネル及び仮想通信チャネルの
割当を要求するメッセージであって、チャネル割当要求
メッセージであることを示す情報121(CALLO
C)と、通信チャネルの割当てを要求する基地局の識別
番号122とからなる。
【0036】チャネル割当応答メッセージ130は、チ
ャネル管理部13が割当てた通信チャネル及び仮想通信
チャネルを接続管理部12に対して知らせるメッセージ
であって、チャネル割当応答メッセージ130であるこ
とを示す情報131(CREPLY)と、割当てられた
通信チャネル番号132と、割当てられた仮想通信チャ
ネル番号133とからなる。
【0037】チャネル割当拒否メッセージ140は、チ
ャネル管理部13が通信チャネルや仮想通信チャネルの
割当を拒否することを接続管理部12に知らせるメッセ
ージであって、チャネル割当拒否メッセージであること
を示す情報141(CREJECT)からなる。チャネ
ル対応設定要求メッセージ150は、接続管理部12
が、割当られた通信チャネル及び仮想通信チャネルを通
信制御部11に対して知らせるメッセージであって、チ
ャネル対応設定要求メッセージであることを示す情報1
51(PATHREQ)と、接続要求を送信してきた基
地局を示す基地局識別番号152と、割当てられた通信
チャネル番号153と、仮想通信チャネル番号154と
からなる。
【0038】また図7は、移動局41…が異なる基地局
のゾーンへ移動したときに、通信制御部11,接続管理
部12,チャネル管理部13,移動局41…の間で送受
信される各種メッセージのフォーマットを示す図であ
る。移動通知メッセージ210は、移動局41…が、異
なる基地局のゾーンに移動したときに接続管理部12に
対して移動を知らせるメッセージであって、移動通知メ
ッセージであることを示す情報211(MOVED)
と、送信元移動局の識別番号212とからなる。
【0039】チャネル割当変更要求メッセージ220
は、接続管理部12が、通信チャネルの割当の変更をチ
ャネル管理部13に対して要求するメッセージであっ
て、チャネル割当変更要求メッセージであることを示す
情報221(CREALL)と、通信管理テーブルから
抽出した移動元基地局識別番号222と、移動元通信チ
ャネル番号223と、移動通知を受信した移動先の基地
局の識別番号224とからなる。
【0040】チャネル対応変更要求メッセージ230
は、接続管理部12が、仮想通信チャネルに対して割当
変更された通信チャネルを通信制御部11に対して知ら
せるメッセージであって、チャネル対応変更要求メッセ
ージであることを示す情報231(PATHCHG)
と、通信管理テーブルから抽出した仮想通信チャネル番
号232と、移動先の基地局の識別番号233と、移動
先の通信チャネル番号234とからなる。
【0041】(移動通信制御装置の動作についての説
明)図8は、接続管理部12が、移動局41…から接続
要求メッセージ110又は移動通知メッセージ210を
受信した時に実行する動作を示すフローチャートであ
る。また、図9は、チャネル管理部13が、チャネル割
当要求メッセージ120又はチャネル割当変更要求メッ
セージ220を受信した時に実行する動作を示すフロー
チャートである。
【0042】これらのフローチャートに従って、移動局
41から接続要求が出された時の移動通信制御装置の動
作について説明する。基地局21(又は基地局22)の
ゾーンにある移動局41が、アプリケーション31との
通信を行う場合、基地局21(又は基地局22)に対し
て接続要求メッセージ110を送信する。
【0043】基地局21(又は基地局22)で受信され
た接続要求メッセージ110は、制御チャネル25(又
は制御チャネル26)を通して接続管理部12に送信さ
れる。図8を参照して、接続管理部12は、接続要求メ
ッセージ110を受信すると(S1でYesの場合)、
チャネル割当要求メッセージ120をチャネル管理部1
3に送信する(図8のS2)。
【0044】図9を参照して、チャネル管理部13は、
チャネル割当要求メッセージ120を受信すると(S2
1でYes)、通信チャネル管理テーブルを参照し、接
続管理部12から受信したチャネル割当要求メッセージ
120の基地局識別番号122が指定する基地局の通信
チャネルを検索し、空き通信チャネルがあるかどうかを
検索する(S22)。
【0045】チャネル管理部13は、空き通信チャネル
があれば(S22でYesの場合)、次に仮想通信チャ
ネル管理テーブルを参照し、空いている仮想通信チャネ
ルがあるかどうかを検索する(S23)。いずれかの検
索で空きチャネルがない場合(S22でNo,或はS2
3でNoの場合)には、チャネル管理部13はチャネル
割当拒否メッセージ140を接続管理部12に送信する
(S27)。
【0046】一方、どちらの検索でも空きチャネルが見
つかれば(S22,S23のいずれもYesの場合)、
チャネル管理部13は、チャネル割当要求メッセージ1
20で指定された基地局の空き通信チャネルと、空き仮
想通信チャネルとの中から任意に一つづつ抽出し(S2
4)、通信チャネル管理テーブルと仮想通信チャネル管
理テーブルの中で、抽出したチャネルに対応するものを
「割当てられている」状態に更新する(S25)。
【0047】そして、接続管理部12にチャネル割当応
答メッセージ130を送信して、割当てた通信チャネル
と仮想通信チャネルを知らせる(S26)。図8のフロ
ーチャートに戻って、接続管理部12は、チャネル管理
部13からチャネル割当応答メッセージ130又はチャ
ネル割当拒否メッセージ140を受信すると(S3でY
es)、受信したメッセージがチャネル割当応答メッセ
ージ130であるか、或はチャネル割当拒否メッセージ
140であるかを判断する(S4)。
【0048】チャネル割当拒否メッセージ140であれ
ば(S4でNoの場合)、移動局とアプリケーション3
1との通信を拒否し(S8)、アプリケーション31の
起動や通信路の確立を行わない。一方、受信したメッセ
ージがチャネル割当応答メッセージ130であれば(S
4でYesの場合)、以下のようにして通信路を確立す
るための処理を行う。
【0049】まず、接続管理部12は、通信制御部11
に対し、チャネル対応設定要求メッセージ150を送信
して、チャネル管理部13がステップS24で抽出した
基地局と通信チャネル番号と仮想通信チャネル番号とを
通知する(S5)。チャネル対応設定要求メッセージ1
50を受信した通信制御部11は、自らが保持するチャ
ネル対応テーブルを更新する。即ち、チャネル対応テー
ブルに、受信したチャネル対応設定要求メッセージ15
0の基地局識別番号152と、通信チャネル番号153
と、仮想通信チャネル番号154とからなるエントリを
追加する。
【0050】接続管理部12は、チャネル対応設定要求
メッセージ150を送信したあと、アプリケーション3
1を起動し、割当てられた仮想通信チャネルを用いてア
プリケーション31と通信制御部11との間の通信路を
確立する(S6)。この通信路(仮想通信チャネル)を
確立する具体的な方法としては、装置本体1がUNIX
オペレーティングシステムで作動している場合において
は、例えば、接続管理部12が、open()システム
コールを用いて通信制御部11との間の通信路をオープ
ンし、ioctl()システムコールを用いて仮想通信
チャネル番号を通信制御部11に指示し、オープンした
ファイル記述子を予め定められたファイル記述子(例え
ば0)にバインドした上で、fork()、exe
c()システムコールを用いて、該当するアプリケーシ
ョン31を起動すればよい。アプリケーション31は、
予め定められたファイル記述子(例えば0)を用いてデ
ータを送受信することにより、割当てられた仮想通信チ
ャネルを用いた通信を行うことができる。
【0051】接続管理部12は、アプリケーション31
の起動後、自らが保持する通信管理テーブルを更新する
(S7)。即ち、通信管理テーブルに、接続要求のあっ
た移動局41の識別番号と、送信したチャネル対応設定
要求メッセージ150の基地局識別番号と、通信チャネ
ル番号と、仮想通信チャネル番号とからなるエントリを
追加する。
【0052】以後、通信制御部11は、アプリケーショ
ン31から仮想通信チャネルを通してデータを受信する
と、チャネル対応テーブルを参照し、その仮想通信チャ
ネルに対応づけられている基地局21の通信チャネルに
対してデータを送出する。また逆に、移動局41から基
地局21の通信チャネルを通してデータを受信した場合
には、チャネル対応テーブルを参照し、その基地局21
の通信チャネルに対応する仮想通信チャネルにデータを
送信する。このようにして、移動局41とアプリケーシ
ョン31との間で、通信路の確立がなされる。
【0053】上記の具体例として、通信チャネル管理テ
ーブルが図4(a)、仮想通信チャネル管理テーブルが
図5(a)、チャネル対応テーブルが図2(a)、通信
管理テーブルが図3(a)の状態の時に、基地局21の
ゾーンにある移動局41から接続要求メッセージ110
が送信された場合、各テーブルが更新される状況を説明
する。
【0054】図4(a)の状態では、基地局21の通信
チャネルのNo.2とNo.3が空き通信チャネルであ
り、図5(a)の状態では、仮想通信チャネルのNo.
3,No5,No6,No7,No8が空き仮想通信チ
ャネルである。ここで、チャネル管理部13によって基
地局21の通信チャネルNo.2及び仮想通信チャネル
No.5が割当てられるとすれば、割当て後の各テーブ
ルは、図4(b),図5(b)、図2(b),図3
(b)に示される状態に更新されることになる。
【0055】次に、アプリケーション31と通信を行っ
ていた移動局41が、異なる基地局のゾーンへ移動した
場合について、図8,図9のフローチャートに従って説
明する。移動局41が異なる基地局のゾーンへ移動する
と、移動局41は、移動通知メッセージ210を移動先
の基地局を介して接続管理部12へ送信する。
【0056】図8を参照して、接続管理部12は、移動
通知メッセージ210を受信すると(S1でNo)、通
信管理テーブルを検索し、移動通知メッセージ210に
格納されている送信元移動局識別番号212が指示する
移動局(この場合は移動局41)に対応するエントリを
抽出し(S11)、チャネル管理部13に対してチャネ
ル割当変更要求メッセージ220を送信する(S1
2)。
【0057】図9を参照して、チャネル管理部13は、
チャネル割当変更要求メッセージ220を受信すると
(S21でNo)、上述したステップS22〜27と同
様にして通信チャネルの割当てを行う。ただし、ここで
は仮想通信チャネルの割当ては行わない。即ち、チャネ
ル管理部13は、移動先の基地局に空き通信チャネルが
ある場合(S28でYesの場合)、空き通信チャネル
な中から任意に抽出し(S29)、その通信チャネルに
対応する通信チャネル管理テーブルの割当て状況情報を
「割当てられている」状態に更新し(S30)、接続管
理部12にチャネル割当応答メッセージ130を送信す
る(S31)。一方、空き通信チャネルがない場合(S
28でNoの場合)は、接続管理部12にチャネル割当
拒否メッセージ140を送信する(S27)。
【0058】なおステップS31において、チャネル割
当応答メッセージ130中の仮想通信チャネル番号13
2は意味を持たないので、任意の値を格納しておく。図
8のフローチャートに戻って、接続管理部12は、チャ
ネル管理部13からメッセージを受信すると(S13で
Yes)、受信したメッセージの種別を判定する(S2
4)。
【0059】受信したメッセージがチャネル割当拒否メ
ッセージ140であれば(S14でNoの場合)、移動
局41とアプリケーション31との通信を拒否し(S1
7)、移動先の基地局と移動局41との間で通信路の確
立は行わない。受信したメッセージがチャネル割当応答
メッセージ130であれば(S14でYesの場合)、
通信制御部11に対してチャネル対応変更要求メッセー
ジ230を送信して、チャネル管理部13がステップS
29で抽出した基地局と通信チャネル番号を通知する
(S15)。
【0060】チャネル対応変更要求メッセージ230を
受信した通信制御部11は、チャネル対応テーブルを検
索し、チャネル対応変更要求メッセージ230の仮想通
信チャネル番号232が指定するエントリの基地局、通
信チャネルの情報を、チャネル対応変更要求メッセージ
230で指定された移動先基地局識別番号233,移動
先通信チャネル番号234に更新する(S16)。
【0061】上記の具体例の続きで、移動局41が基地
局21のゾーンにあって、通信チャネル管理テーブルが
図4(b)、仮想通信チャネル管理テーブルが図5
(b)、チャネル対応テーブルが図2(b)、通信管理
テーブルが図3(b)の状態であるときに、移動局41
が、基地局22のゾーンへ移動する場合を例にとって、
各テーブルが更新される状況を説明する。
【0062】図4(b)の状態では、基地局22の通信
チャネルのNo.1,No.3,No.4が空き通信チ
ャネルである。ここで、チャネル管理部13によって基
地局22の通信チャネルNo.1が割当てられるとすれ
ば、割当て後の通信チャネル管理テーブル,チャネル対
応テーブル,通信管理テーブルは更新されて、図4
(c),図2(c)、図3(c)に示される状態となる
が、仮想通信チャネル管理テーブルは更新されず、図5
(b)のままである。
【0063】このように、移動局41…が別の基地局に
移動しても、アプリケーション31と通信制御部11と
の間の仮想通信チャネルは切り替えられない。以後、こ
の仮想通信チャネルと通信チャネルを用いて、通信制御
部11がアプリケーション31と移動局41…との間の
通信の中継を行うことによって、移動局41…は基地局
を移動した後もアプリケーション31との通信を継続す
ることができる。
【0064】なお、通信終了時においては、次のような
処理がなされる。移動局41…が通信を終了するときに
は、移動局41が、基地局を介して接続管理部12に対
して切断要求を送信する。接続管理部12は、切断要求
を受け取ると、通信管理テーブル中の該当エントリを削
除すると共に、通信制御部11、チャネル管理部13に
対して該当するチャネルの解放やチャネル対応の解放を
要求する。
【0065】一方、アプリケーション31が終了したり
通信路を閉じたりしたときは、通信制御部11がこれを
検知して、自らの保持する該当チャネル対応を解放する
と共に、接続管理部12に通信チャネルの解放を通知す
る。そして、接続管理部12は、チャネル管理部13に
対してチャネルの解放を要求する。これらの処理により
各チャネルは解放され、新たな通信に対して割当てるこ
とができるようになる。
【0066】(通信制御部11における通信データ一時
蓄積についての説明)次に、通信制御部11が有する通
信データを一時蓄積する機能について説明する。通信制
御部11は、移動局41に対して送信した通信データを
一時蓄積しておき、送信した通信データが移動局41で
受信されたか否かを検知し、受信されなかった場合に
は、蓄積したデータを移動局41に再送信する。
【0067】通信制御部11と移動局41との間でコネ
クション指向のプロトコル(例えば、LANで用いられ
るTCP、或はディジタルコードレス電話で用いられる
LAPDC等)を用いて通信している場合には、通信制
御部11は、移動局41からの送信応答の有無にもとづ
いて、移動局41が通信データを受信したか否かの検知
を行うことができる。
【0068】図10は、通信制御部11が、アプリケー
ション31からの通信データを一時蓄積し再送する処理
の内容を示すフローチャートである。通信制御部11
は、アプリケーション31から通信データを受信すると
(S41でYes)、受信した通信データを退避(蓄
積)させる(S42)と共に、同じ通信データを移動局
41に向けて送信する(S43)。
【0069】所定の時間内に、移動局41からの送信応
答を受信すれば(S44でYesの場合、或はS44で
No→S46でNoの後にS44でYesの場合)、移
動局41が通信データを受信したものと判断し、退避し
ていた通信データを破棄して(S45)、アプリケーシ
ョン31から新たな通信データを受信ために備える(S
41)。
【0070】一方、所定の時間内に、移動局41からの
送信応答を受信しなければ(S44でNo→S46でY
esの場合)、退避していた通信データを移動局41に
向けて再送信する(S43)。そして、再送信に対する
送信応答を移動局41から受信すれば、退避していた通
信データを破棄し、新たな通信データの受信に備える。
【0071】通信制御部11が、このような通信データ
の一時蓄積及び再送信の機能を持つことによって、移動
局41が基地局を移動するときにも、アプリケーション
31から移動局41に送信された通信データは、喪失さ
れることがなく確実に移動局41に受信される。 (その他の事項)なお、通信制御部11とアプリケーシ
ョン31の間の仮想通信チャネルの数は、装置本体1に
接続されている基地局21,22の持つ通信チャネルの
数の総和以上の数に設定しておけば、仮想通信チャネル
割当ての際に割当て不可能(空き仮想通信チャネルな
し)となることはない。
【0072】一方、通信制御部11における通信中継能
力の限界などにより、同時に全ての通信チャネルで通信
を行うことが不可能であれば、仮想通信チャネルの数
は、通信制御部11の通信中継能力に合わせて、通信チ
ャネルの数の総和より少なく設定してもよい。このよう
に設定することによって、通信制御部11の性能限界を
越えた通信中継を行うことにより発生する通信遅延、デ
ータ喪失などを防止することができる。
【0073】また、本実施例では、基地局の台数が2台
の例を示したが、3台以上の場合でも同様に実施するこ
とができる。また、本実施例では、複数個の仮想通信チ
ャネル32を有しているので、装置本体1が複数個のア
プリケーションを有する場合であっても同様に実施する
ことができ、各アプリケーションと通信している各移動
局との間の通信路を互いに識別することができる。
【0074】[第2実施例]図11は、本発明の第2実
施例に係る移動通信制御装置の構成を示すブロック図で
ある。図中、図1に示した第1実施例の移動通信制御装
置と同様の構成要素には、同じ番号を付しており、その
説明は省略する。本実施例の移動通信制御装置は、装置
本体2と、移動局41…とデータ通信を行うための補助
機能を備えた通信用カード51,52と、通信用カード
51,52に接続された基地局21a,21b,22
a,22bとから構成されている。
【0075】そして、装置本体2は、第1実施例の装置
本体1と同様、通信制御部11と接続管理部12とチャ
ネル管理部13及びアプリケーション31とを備え、通
信制御部11とアプリケーション31との間に仮想通信
チャネル32が設けられている。図11において、両矢
印付太点線は、移動局41が基地局21aのもとで用い
ていた通信路を示し、両矢印付太実線は、移動局41が
基地局22aのもとに移動した後に用いる通信路を示し
ている。また、図中、両矢印付太点線は、移動局41が
基地局21aのもとで用いていた通信路を示し、両矢印
付太実線は、移動局41が基地局22aのもとに移動し
た後に用いる通信路を示している。
【0076】各基地局21a,21b,22a,22b
は、第1実施例の基地局21,22と同様のものである
が、通信制御部11との接続が通信用カード51,52
を介してなされている点が異なっている。即ち、通信制
御部11と基地局21aとの間及び通信制御部11と基
地局21bとの間は、通信用カード51を介して、通信
チャネル23a及び通信チャネル23bで接続されてお
り、通信制御部11と基地局22aとの間及び通信制御
部11と基地局22bとの間は、通信用カード52を介
して、復数の通信チャネル24a及び通信チャネル24
bで接続されている。そして、各基地局のゾーンにある
一つの移動局には、複数個の通信チャネルの中の一つが
割当てられて通信されるようになっている。
【0077】接続管理部12と各基地局21a,21
b,22a,22bとの間は、それぞれ1個の制御チャ
ネル25a,25b,26a,26bで接続されてい
る。通信用カード51,52内のファームウェアには、
移動局41…とのデータ通信プロトコル(ディジタルコ
ードレス電話で用いられるLAPDCなど)が実装され
ており、移動局41…とのデータ通信の機能の一部を、
通信用カード51,52に分担させることによって、第
1実施例のように通信用カードを用いない場合と比べ
て、装置本体におけるデータ処理の負担を軽減すること
ができるようになっている。
【0078】本実施例の移動通信制御装置の動作は、基
本的に第1実施例の移動通信制御装置と同様であって、
図6,図7に示した各種メッセージを用い、図8,図
9,図10のフローチャート従って行われるので、その
説明は省略する。なお、本実施例においては、通信制御
部11が、チャネル管理部13によって割当てられた通
信チャネルを用いて通信しようとするときには、通信制
御部11が、該当通信用カードに対して基地局番号と通
信チャネル番号を指示する。そうすると、通信用カード
が、指示された通信チャネルの接続を行い、その通信チ
ャネルを通して通信データが送受信される。
【0079】また、本実施例において、通信用カード5
1,52のファームウェアの性能限界などにより、各通
信用カード51,52が、自らに接続された基地局の全
ての通信チャネルを同時に用いて通信できない場合に
は、チャネル管理部13において以下のような処理をす
ることによって、通信用カード51,52の性能限界を
越えた通信を防止することができる。
【0080】チャネル管理部13に、更にカード情報管
理テーブルを保持させる。図12は、チャネル管理部1
3が保持するカード情報管理テーブルを示す図である。
カード情報管理テーブルの各エントリは、通信用カード
の番号と、その通信用カードに接続されている基地局の
識別番号と、その通信用カードが同時に通信を行うこと
ができる通信の最大数と、その通信用カードが現在行っ
ている通信の数とからなる。これらの情報のうち、通信
用カードが現在行っている通信の数以外のものは、シス
テム管理者があらかじめ設定しておく。
【0081】このカード情報管理テーブルによって、各
通信用カード51,52毎に、同時に何個の通信チャネ
ルを使用することができるか(最大通信数)と、また、
現在何個の通信チャネルが使用されているか(現在の通
信数)が保持される。また、図9のフローチャートの中
で、ステップS22及びステップS28の代わりに、次
のように処理を行う。
【0082】チャネル管理部13は、図9のフローチャ
ートを実行するとき、ステップS22のところで、図1
3のステップS22a〜S22dに示した処理を行う。
チャネル管理部13は、カード情報管理テーブルにおい
て、チャネル割当要求メッセージ120の基地局識別番
号122に対応する通信用カードのエントリを参照し
(S22a)、”現在の通信数”に1を加えた値が”最
大通信数”を越える場合(S22bでYesの場合)に
は、チャネル割当てを行わずにチャネル割当拒否メッセ
ージ140を接続管理部12に送信する(S27)。
【0083】一方、越えない場合(S22bでNoの場
合)には、チャネル管理部13は、通信チャネル管理テ
ーブルを参照して、基地局識別番号122が指示する基
地局に空き通信チャネルが存在するかどうかを判定する
(S22c)。空き通信チャネルがなければ(S22c
でNoの場合)、チャネル割当を拒否する(S27)。
空き通信チャネルがあれば(S22cでYesの場
合)、カード情報管理テーブルの当該エントリの現在の
通信数に1を加え(S22d)、ステップS24に進
む。
【0084】また、図9のフローチャートの中で、ステ
ップS28の代わりにも、上記ステップS22a〜S2
2dと同様の処理を行う。また、チャネル管理部13
は、接続管理部12からチャネルの解放を要求されたと
きは、カード情報管理テーブルの当該エントリの、現在
の通信数から1を減じる。
【0085】以上のようにチャネル管理部13で処理す
ることによって、通信用カード51,52の性能限界を
越えた通信がなされることがなくなり、通信遅延やデー
タ喪失を防止する効果が生ずる。
【0086】
【発明の効果】請求項1記載の移動通信制御装置によれ
ば、移動局が異なる基地局のもとへ移動しても、アプリ
ケーションに接続されている仮想通信チャネルは切り換
えられることなく、これを通じて移動局との通信を継続
することができる。従って、移動局が別の基地局のもと
へ移動するときにも、アプリケーションが通信路を再確
立する必要がない。
【0087】また、請求項2記載の移動通信制御装置に
よれば、移動局とのデータ通信のための機能を通信用カ
ードに分担させることができ、移動通信制御装置の本体
の機能を軽減することができる。また、請求項3記載の
移動通信制御装置によれば、アプリケーションプログラ
ムから移動局に向けて送信された通信データは、喪失さ
れることなく確実に移動局に受信される。即ち移動局の
移動によるデータの喪失を防ぐことができる。
【0088】また、請求項4記載の移動通信制御装置に
よれば、通信用カードの性能限界を越えた無理な通信を
行われることが防止される。これによって、通信遅延や
データ喪失を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る移動通信制御装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】通信制御部11が保持するチャネル対応テーブ
ルである。
【図3】接続管理部12が保持する通信管理テーブルで
ある。
【図4】チャネル管理部13が保持する通信チャネル管
理テーブルである。
【図5】チャネル管理部13が保持する仮想通信チャネ
ル管理テーブルである。
【図6】接続要求が出された時、通信制御部11,接続
管理部12,チャネル管理部13,移動局の間で送受信
される各種メッセージのフォーマットを示す図である。
【図7】移動局が、異なる基地局のゾーンへ移動した場
合に、通信制御部11,接続管理部12,チャネル管理
部13,移動局の間で送受信されるメッセージのフォー
マットを示す図である。
【図8】接続管理部12が、接続要求メッセージ又は移
動通知メッセージを受信した時に実行する動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】チャネル管理部13が、チャネル割当要求メッ
セージ又はチャネル割当変更要求メッセージを受信した
時に実行する動作を示すフローチャートである。
【図10】通信制御部11が、アプリケーション31か
らの通信データを一時蓄積し再送する処理の内容を示す
フローチャートである。
【図11】本発明の第2実施例に係る移動通信制御装置
の構成を示すブロック図である。
【図12】チャネル管理部13が保持するカード情報管
理テーブルを示す図である。
【図13】第2実施例において、チャネル管理部13
が、図9のフローチャートのステップS22の代わりに
実行する動作を示すフローチャートである。
【図14】移動局にサービスを提供するアプリケーショ
ンを設けた従来技術によるPBXシステムの一例を示す
構成図である。
【符号の説明】
1,2 装置本体 11 通信制御部 12 接続管理部 13 チャネル管理部 21,22,21a,21b,22a,22b 基地
局 23,24,23a,23b,24a,24b 通信
チャネル 32 仮想通信チャネル 31 アプリケーション 41,42,43… 移動局 51、52 通信用カード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局に対するサービスを提供するアプ
    リケーションプログラムと、 複数の基地局と、 移動局と基地局との間に通信チャネルを割当てる通信チ
    ャネル割当手段と、 アプリケーションプログラムとの間に仮想の通信チャネ
    ルが割当てられ、アプリケーションプログラムからの通
    信データを中継する通信データ中継手段と、 前記仮想通信チャネルと通信チャネル割当手段が割当て
    た通信チャネルとの対応を保持するチャネル対応保持手
    段とを有し、 前記通信データ中継手段は、 チャネル対応保持手段の保持する対応関係を参照して、
    アプリケーションプログラムからの仮想通信チャネルを
    通じて受け取った通信データを所定の通信チャネルを通
    じて移動局に通信するよう制御することを特徴とする移
    動通信制御装置。
  2. 【請求項2】 前記移動通信制御装置は、該移動通信制
    御装置の本体に接続され移動局とのデータ通信のための
    補助機能を有する通信用カードを備え、 前記複数の基地局は、前記通信用カードに接続されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の移動通信制御装置。
  3. 【請求項3】 アプリケーションプログラムから移動局
    に対して送信された通信データを一時蓄積するデータ蓄
    積手段と、 データ蓄積手段が蓄積した通信データと同じ通信データ
    を移動局に送信する蓄積データ送信手段と、 移動局が通信データを受信したか否かを検知する受信状
    況検知手段と、 受信状況検知手段が受信しなかったと検知した場合、蓄
    積データ送信手段が再送信を行うよう制御する再送信制
    御手段とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の移動通信制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の移動通信制御装置におい
    て、 前記各通信用カードに対して、確立されている通信路の
    数を保持する通信路数保持手段と、 チャネル割当手段が通信チャネルの割当を実行するとき
    に、通信路数保持手段が保持する通信路の数が、同時に
    確立することのできる通信路の最大数を越えるか否かを
    判定する判定手段と、 前記判定手段が最大数を越えると判定した場合には、当
    該移動局に対して通信拒否の処理を行う通信拒否手段と
    を備えることを特徴とする請求項2の移動通信制御装
    置。
JP7028453A 1995-02-16 1995-02-16 移動通信制御装置 Pending JPH08223631A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG94330A1 (en) * 1999-07-24 2003-02-18 Kent Ridge Digital Labs Mobile computing system and method for a network
JP2020014150A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 三菱電機株式会社 無線通信システム、移動局、サーバおよび回線選択方法

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