JPH08223444A - テレビジョン機器等の外部同期方法 - Google Patents

テレビジョン機器等の外部同期方法

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JPH08223444A
JPH08223444A JP2686495A JP2686495A JPH08223444A JP H08223444 A JPH08223444 A JP H08223444A JP 2686495 A JP2686495 A JP 2686495A JP 2686495 A JP2686495 A JP 2686495A JP H08223444 A JPH08223444 A JP H08223444A
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JP
Japan
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signal
frequency
clock
external
synchronizing signal
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JP2686495A
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Inventor
Seisuke Yamanaka
成介 山中
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C I S KK
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C I S KK
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Publication date
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Synchronizing For Television (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部同期信号によって変化しない安定なクロ
ック信号を得ること。 【構成】 基準クロック信号をクロック信号発生器によ
って独立に発生し、この信号を基準にしてそれを分周し
てCCD駆動クロック信号及びテレビジョン等の同期信
号を作るようにする。こうしてできた垂直同期信号また
は水平同期信号を外部同期信号と比較し、位相または周
波数誤差信号を得、その誤差信号によって上記基準クロ
ック信号を分周する分周比を制御して垂直同期信号、水
平同期信号等の同期をとるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン機器にお
いて、同期信号の同期をとるいわゆる外部同期の方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン機器において、垂直
同期信号或いはそれに関係する信号同士の間で外部同期
をとる場合、ラインロック方式と言う方式がある。この
方式は、テレビジョン機器の垂直同期信号を電源周波数
に同期させる外部同期方式である。図8はこの外部同期
方式のシステム構成を示したものである。同図において
電圧制御発振器805の発振周波数および位相が外部同
期信号(電源周波数)に同期させられる。即ち、同図に
示すように、電源からトランス801を通して入力して
来る正弦波外部同期信号を波形整形回路802で波形整
形して矩形波とした後、位相調整回路803において位
相調整して、位相検波回路804の第1入力に供給す
る。
【0003】他方、電圧制御発振器805で発生したク
ロック信号を同期信号発生回路806に供給して、ここ
で水平同期信号HD、垂直同期信号VD及び複合同期信
号CSYNCを発生し、テレビジョン機器の所用部分に
供給するとともに、垂直同期信号VDを波形整形回路8
07に供給して矩形波を作り、前述の位相検波回路80
4の第2入力に供給する。
【0004】位相検波回路804は、前記2つの矩形波
の位相比較を行い、もし、位相が違っていれば、誤差信
号を出力する。この誤差信号はローパスフィルタ808
を介して前述の電圧制御発振器805に供給される。電
圧制御発振器805は、この誤差信号によって制御され
て、位相検波回路804から誤差信号が無くなるまで発
振周波数、位相を変えて、電源周波数に同期したクロッ
ク信号を発生し、それを同期信号発生器806に供給し
て電源周波数に同期した同期信号を発生する。
【0005】また、他の方法として、水平同期信号或い
はそれに関係する信号同士で外部同期をとる場合があ
る。例えば、白黒カメラあるいはサブキャリア源ロック
を伴わないカラーカメラの外部同期がその例である。
【0006】図9を参照して、この場合のシステム及び
その動作の概略を説明する。このシステムは、電圧制御
発振器906の発振周波数及び位相を外部同期信号SY
NCに同期させるためのシステムである。同図に示すと
おり、外部同期信号SYNCは同期分離回路901に印
加され、垂直同期信号VSYNCと水平同期信号HSY
NCに分離され、それぞれ、波形整形回路902及び9
03に供給される。
【0007】波形整形回路903で波形整形された水平
同期信号は位相調整回路904に送られ、そこで位相調
整された後、位相検波回路905の第1入力に印加され
る。他方、電圧制御発振器(VCO)906で発生した
クロック信号が同期信号発生器907に供給され、そこ
で、このクロックに同期して、水平同期信号HD,垂直
同期信号VD,及び複合同期信号CSYNCが発生され
る。
【0008】これらの同期信号のうち水平同期信号HD
は波形整形回路908にも供給され、そこで波形整形さ
れた信号が、前記位相検波回路905の第2入力に供給
される。位相検波回路905は第1入力に供給される外
部水平同期信号と第2入力に供給される水平同期信号と
を位相比較して、その誤差信号を出力する。
【0009】この誤差信号はローパスフィルタ909へ
供給され、そこで信号の低域成分が取り出されて、前述
の電圧制御発振器906へ供給され、該発振器を制御す
る。この制御は位相検波器905から出力される誤差信
号がゼロになるまで行われ、ゼロになった時、電圧制御
発振器906の出力は外部同期信号に同期している。
【0010】上述のとおり、この同期方式においては、
電圧制御発振器906からのクロック信号が同期信号発
生器907に供給され、そこで、水平同期信号HD,垂
直同期信号VD等を発生するようになっているが、この
時、前記波形整形回路902で波形整形された外部垂直
同期信号がこの同期信号発生回路907に印加されてい
るので、発生される同期信号はこの外部垂直同期信号に
規制されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図8及び図9を参照し
て上述した同期方式において、クロック周波数をFc,
水平同期信号周波数をFh,垂直同期信号周波数をFv
とすると、垂直同期信号の周波数は、 Fv=Fh÷N ・・・(1) 但し、Nは整数、または整数/Mで、EIA(電子機械
工業会)規格またはNTSC方式の場合には、N=52
5で、M=2である。
【0012】また、水平同期信号の周波数は、 Fh=Fc÷L ・・・(2) 但し、Lは整数でEIAの場合L=2である。また、N
TSCを基準にしたEIAまたはNTSC方式の場合に
は、L=K×455、Kは整数である。
【0013】図8及び図9から明らかなとおり従来の回
路方式においては、発生する同期信号の周波数と位相を
外部信号に合わせるのに電圧制御発振器の発振周波数、
即ちクロック信号の周波数Fcを制御していた。しかし
ながら、この方法で外部同期をとった場合、外部信号の
周波数の変動が大きいと、下記のような問題が生じる。
【0014】カラーカメラ等のカラーテレビジョン機器
の場合、変調クロマ信号を作るために、カラーカメラで
サブキャリア(副搬送波)を発生する必要があるが、こ
のサブキャリアの周波数の偏差は極く小さいことが要求
されている。例えば、NTSC方式の場合サブキャリア
(副搬送波)の周波数は3.579545MHzである
が、この副搬送波周波数に対して、放送用機器では±1
0Hz,一般用途では±500Hz程度の偏差でなけれ
ばならない。
【0015】ところが、図10を参照して下記に説明す
る従来方式によれば、副搬送波信号、水平同期信号、垂
直同期信号は、電圧制御発振器156から供給されるク
ロック信号Fcに基いて作られているので、このような
高い精度の同期信号を得るのは困難であった。その理由
を図10の同期システムの説明とともに説明する。同図
において、151〜156,158,159は、図9の
901〜906,908,909に対応し同様の働きを
するので詳しい説明は省略する。
【0016】図9の同期信号発生回路907に対応する
部分は、図10においては、157A,157Bで構成
されていて、157Aは同期信号発生器、157BはC
CDクロック発生回路である。
【0017】電圧制御発振器156は副搬送波Fscの
8倍の周波数の信号を出力し、これをCCDクロック信
号発生器157Bに供給する。CCDクロック発生器1
57Bでは、供給された信号の1/2の周波数を基にし
てCCDの水平転送クロック、垂直転送クロック、その
他のクロックを発生する。
【0018】同期信号発生器157Aでは、CCDクロ
ック発生器157Bから供給されるクロック信号を1/
4にして副搬送波Fscを得るとともに、これを基準に
して、水平同期信号HD、垂直同期信号VD及び複合同
期信号CSYNCを発生する。
【0019】水平同期信号HDは波形整形回路158に
も供給され、そこで、矩形波にされて位相検波回路15
5の第2の入力端子に供給される。位相検波回路155
はこの水平同期信号と外部からの水平同期信号との誤差
を出力し、発振器156を制御して外部同期信号に同期
したクロック信号を作る。なお、同期信号発生回路15
7Aで発生した水平同期信号、垂直同期信号はCCDク
ロック発生回路に帰還され同期をとるようにされてい
る。
【0020】ここで、電圧制御発振器156から供給さ
れるクロック信号の周波数Fcと同期信号発生器で発生
する副搬送波周波数Fscの関係は、K=2として、 Fc=K×4×Fsc=8Fsc ・・・(3) で表され、副搬送波周波数Fscと水平同期周波数Fh
との関係は、 Fsc=455÷2×Fh=227.5Fh ・・・(4) で表せる。また、水平同期周波数Fhと垂直同期周波数
Fvとの関係は、 Fh=525÷2×Fv=262.5Fv ・・・(5) で表せる。
【0021】図10から明らかなとおり、電圧制御発振
器156の出力クロック信号を位相検波器155におけ
る周波数或いは位相検波の誤差信号で制御しているの
で、発振器156の出力は外部信号の周波数偏差の影響
をそのままに受け、また、サブキャリア(副搬送波)も
同じように影響を受ける。
【0022】この例の場合、電源周波数の偏差は±1H
z、即ち±2%にも及び、これによって、サブキャリア
Fscも影響を受け、±2%、つまり、3.57954
5MHzに対して約±70000Hzの偏差を伴うこと
になり、到底実用にならない。
【0023】そこで、現実には、 Fc1=K1×Fsc ・・・(6) 但し、K1は整数か簡単な分数 Fc2=K2×Fh ・・・(7) Fh=525÷2×Fv ・・・(8) のようにクロック信号(Fc1,Fc2)を2つ発生
し、副搬送波Fscに関係するクロック信号は固定し、
水平同期信号Fhと垂直同期信号Fvに関係するクロッ
ク周波数Fc2を制御する方法を採用せざるを得ない。
この様子は図11に示してあり、後ほど説明する。
【0024】このとき問題になり、解決しなければなら
ないことは、Fc1とFc2の干渉である。Fc1は水
晶発振器等で発生した安定した周波数であるが、Fc2
は前述のとおり、Fc1と比較すると非常に不安定な状
態にあり、その両者が干渉すればFc1も不安定にな
り、所期の目的を達成することができなくなる。
【0025】この点について、更に詳しく説明すると、
テレビジョン機器の内部で使用するクロック類は同期関
係のものに限られているわけではない。例えば、CCD
カメラにおいては、次の周波数が使われる。即ち、 Fc1=K×4×Fsc ・・・(3′) Fsc=455÷2×Fh ・・・(4′) Fh=525÷2×Fv ・・・(5′) 但し、K=2;Fcはクロック周波数;Fscはサブキ
ャリア周波数;Fhは水平同期周波数;Fvは垂直同期
周波数である。
【0026】このシステムは、CCDの水平転送クロッ
クとして4Fscのクロックを使用するもので、この水
平転送クロックは垂直同期に関係した時間関係を持ち、
式(3)から、クロック周波数FcはFc=K×4×F
sc=2×4×Fscであるから、従来の考えに従え
ば、外部の信号とクロック周波数Fcとの周波数または
位相の誤差を検出して、その誤差信号によってFcを制
御して外部信号に同期したFcを作り、しかる後、Fc
1=Fc÷2の関係からCCDの水平転送クロックを作
ることになる。
【0027】しかしながら、このままではサブキャリア
周波数の許容偏差が非常に小さいので外部信号の周波数
偏差もまた小さい範囲である必要があり、大きい周波数
偏差の場合には、このままでは使用できない。
【0028】そこで、図11に示すように、サブキャリ
ア周波数Fscのためのクロック信号Fc1を発生する
基準発振器260とは別に、 Fc2=N×4×Fsc ・・・(8) の関係がほぼ成立する発振器256を設け、この発振器
を外部同期信号に同期させるように制御して信号Fc2
を作ることが考えられる。
【0029】そうして、この信号Fc2を4Nで割って
Fscを求め、更にこれを基にして信号Fh,Fv及び
内部クロックを作る。しかし、この場合、発振器256
の発振周波数Fc2と発振器260の発振周波数Fc1
が非常に近い周波数の時、両者の間には干渉が生じ、こ
の干渉を避けるための工夫が必要である。
【0030】また、CCDカメラの場合、CCDを駆動
するクロック間の位相合わせが重要になってくるが、或
る周波数で最適値を求めても、その後周波数を変えると
前の値が最適値とならない場合がある。その結果、垂直
または水平同期信号、或いはそれに関係する信号と、そ
れに相当する外部の信号とで周波数或いは位相検波の誤
差出力で、クロックを制御することは、カメラで使用す
るクロック周波数が高くなればなるほど難しい問題にな
る。
【0031】この様子を図12に示す。同図において、
(a)は基準発振器から供給されるクロック8Fscを
示している。(b)は8Fscを1/2に逓降して得た
4FscのCCD水平転送パルスである。(c)はパル
ス信号(b)の立ち上がりでオンするCCDプリチャー
ジ・ゲート・パルスである。(d)はCCD出力パルス
で、(e)はプリチャージ位相サンプルホールドパルス
(SHP)、(f1)〜(f3)はデータ位相サンプル
ホールドパルスである。
【0032】CCD出力信号(d)は、水平転送パルス
H1(b)がハイレベルの期間に、プリチャージゲート
パルス(c)によって基準レベルにプリセットされた
後、水平転送パルスH1(b)がローレベルの期間に出
力される。
【0033】この出力信号(d)を、プリチャージ位相
サンプルホールドパルス(e)を用いたサンプルホール
ド回路で、基準レベル信号をサンプルホールドし、デー
タ位相サンプルホールドパルス(f1,f2又はf3)
を用いたサンプルホールド回路でデータ信号をサンプル
ホールドし、両者の差をCCDの映像信号として用い
る。
【0034】ここで、データ位相サンプルホールドパル
スは、同図のf1を基準としてf2の様に位相が進んだ
りf3の様に位相が遅れたりすることがあり、そのよう
な場合には、CCDの出力と比較して位相が合わない場
合がある。このことは、周波数制御がなされ、周波数が
変位した時、位相余裕がなくなり、カメラの信号に影響
が出てくることを意味している。
【0035】本発明は、従来の外部同期方式における上
述の欠点を克服して、外部同期信号の変動が大きい場合
でも、安定したクロック信号を得ることを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、垂直同
期信号周波数Fv,水平同期信号周波数Fh,クロック
周波数Fcの間に、Fv=Fh/N、Fh=Fc/L、
従ってFv=Fc/NLの関係が成り立つテレビジョン
装置等の同期信号の外部同期方法において、外部同期信
号周波数Fsと垂直同期信号周波数Fvとの周波数差及
び位相差を検出して、それによって、水平同期信号の分
周比Lの値を制御して外部同期を取るようにしたことを
特徴とする外部同期方法を提供する。
【0037】本発明の他の観点によれば、上記垂直同期
信号Fvまたはそれに関係する信号と、外部同期信号F
sまたはそれに関係する信号との周波数誤差及び位相誤
差を検出して、それにより、垂直同期信号周波数の分周
比Nを制御して外部同期をとることを特徴とする外部同
期方法を提供する。
【0038】本発明の更に他の観点に依れば、上記水平
同期信号Fhまたはそれに関係する信号と、外部の水平
同期信号Fhsまたはそれに関係する信号との周波数誤
差及び位相誤差を検出して、それにより、水平同期信号
周波数の分周比Lを制御して外部同期をとることを特徴
とする外部同期方法を提供する。
【0039】
【作用】本発明の外部同期方法は、上述の構成を備えて
いることによって、クロック信号の周波数を外部同期信
号によって変化させることがないので、安定したクロッ
ク信号が得られる。
【0040】
【実施例】次に図1〜図7を参照して、本発明の同期信
号発生装置の実施例の説明をする。先ず、図1及び図3
を参照して第1の実施例について説明すると、本実施例
においては、クロック周波数Fc,水平同期周波数F
h,垂直同期周波数Fvは下記のような関係になってい
る、即ち、 Fc=4×Fsc ・・・(9) 2Fh=Fsc÷455 =(Fc÷4)÷455 =Fc÷1820=Fc÷L ・・・(10) Fv=2Fh÷525 ・・・(11) となっている。従って、本実施例においては、式(1
0)のLの値を外部同期信号によって制御する(即ち変
える)ことによって同期をとるようにしている。
【0041】式(10)においてクロック周波数Fcを
一定にし、Lを大きくすれば水平同期周波数Fhは小さ
くなる。逆に、Lを小さくすれば水平同期周波数Fhは
大きくなる。それゆえ、クロック周波数Fcの値を変え
ることなしに水平同期周波数Fhを変えることができ
る。この場合、クロック周波数Fcを外部同期信号によ
って制御しないのでクロックは安定している。
【0042】そうして、水平同期周波数Fhと垂直同期
周波数Fvの関係は式(11)によって保証されている
から垂直同期周波数についても何等問題はない。又、上
述のとおり分周比Lを変える方法をとれば、上述の従来
方式におけるように2つのクロックを使う必要がないか
ら、クロック間の干渉は発生しない。
【0043】ここで図1を参照して上述の同期方法の具
体的なシステム構成の説明をする。この実施例において
は、外部同期信号として、電源入力を使用している。同
図において、トランス101,波形整形回路102,位
相調整回路103,位相検波回路104,波形整形回路
107,ローパスフィルタ108は、図8の801〜8
04,807,808に対応し同様な動作をするので、
ここでは詳しい説明は省略する。
【0044】基準発振器105は、本実施例において
は、副搬送波周波数Fscの8倍の周波数のクロック信
号を出力し、CCDクロック発生器109に供給する。
CCDクロック発生器109は上記基準発振器105か
らのクロック信号の1/2の周波数の基準信号を作り、
それに基づいてCCDの水平転送クロックHi,垂直転
送クロックVi,その他の内部クロックを作る。
【0045】クロック発生器109は、同期信号発生回
路106に、周波数4Fscのクロック信号を供給し、
同期信号発生回路106は、このクロックをそのまま出
力するとともに、計数回路に供給して水平同期周波数H
D,垂直同期周波数VD,複合同期信号を作る。
【0046】同期信号発生回路106の出力の内の垂直
同期信号VDは波形整形回路107に供給され、そこで
波形整形した後、位相検波回路104の第2入力に印加
され、第1入力に印加される外部同期信号との位相誤差
が検出される。この位相誤差信号は同期信号発生回路1
06に送られ、その中に設けられ、図3を参照して後述
する可逆計数器の制御入力に印加され、上述の分周比L
の値を制御するのに用いられる。ここで注意すべきこと
は、位相誤差信号によって制御する対象が分周比Lの値
であると言うことである。
【0047】次に、図1の回路における同期信号発生回
路106の詳細について、図3を参照して説明する。同
図において、303は可逆計数器(アップ/ダウン・カ
ウンタ)で、入力端子301にアップ/ダウン信号が印
加され、入力端子302にクロック信号が印加される。
アップ/ダウン信号は図1の位相検波回路104の出力
に現れる誤差信号により決められる信号で、例えば同期
信号発生回路の出力に現れる垂直同期信号が外部同期信
号より遅れていれば正の信号(加算信号)、進んでいれ
ば負の信号(減算信号)、同期していればゼロ信号(加
減算なし)である。
【0048】310はフリップフロップでカウンタ30
3の計数値が所定値(例えば+1)に達して出力パルス
を出した時にセットされゲート回路304を開いて計数
器305にクロック信号を供給する。この計数器305
は予め定められた計数値(例えばL−1)に達すると出
力を出す。
【0049】カウンタ305が出す出力パルスによって
フリップフロップ310をリセットし、次にカウンタ3
03から出力パルスが来てセットされるまでゲート回路
304を閉じてカウンタ305へのクロックの供給を停
止する。計数器305の出力2Fhは除算器306及び
除算器307に供給され、除算器306で例えば525
で割って、その出力に垂直同期信号Fvを出力し、除算
器307で例えば2で割って、その出力に水平同期信号
Fhを出力する。
【0050】次に、図5〜7を参照して、図3の回路の
動作を説明する。ここで、カウンタ305,306,3
07は外部同期信号に同期したリセット信号によってリ
セットされるものとし、可逆計数器(アップ/ダウンカ
ウンタ)303は、説明を簡単にして解りやすくするた
め、位相誤差信号を1クロックだけ可逆計数し、その後
引き続きアップ計数するように構成されているものとす
る。なお、この可逆計数器303の構成は、ここに例示
した構成に限定されるものではない。
【0051】図5の(b)及び(c)に図示するよう
に、垂直同期信号が外部同期信号より遅れている時は
(d)に示すように位相誤差として正のパルスが出力さ
れ、これが可逆計数器303の入力端子301に印加さ
れ入力端子302に入力するクロックパルスを1つ加算
する。
【0052】可逆計数器303は、計数値が1になった
ら出力パルスを出してフリップフロップ310をセット
し、その出力でゲート304を開きカウンタ305にク
ロックを供給する。カウンタ305は所定数(L−1)
数える毎に出力パルスを出し自らはリセットして次の計
算に備えるようになっている。
【0053】図6の(b)及び(c)に図示するよう
に、垂直同期信号が外部同期信号に同期していれば可逆
計数器303は位相誤差による計数を行わずゼロの状態
に留まる。次のクロックで可逆計数器303は1つ加算
計数して計数値が1になり、出力パルスを出してフリッ
プフロップ310をセットし、ゲート304を開きカウ
ンタ305にクロックを供給するようにする。
【0054】また、図7の(b)及び(c)に図示する
ように、垂直同期信号が外部同期信号よりも進んでいる
ときは、位相検波回路の出力によって、可逆計数器30
3のアップ・ダウン入力端子301に(d)に示すよう
な負のパルスが入力して入力端子302に入力するクロ
ックパルスを1つ減算して(e)に示すように−1とな
る。引き続き可逆計数器303は加算モードになり、ク
ロックパルスを加算計数し、計数値が1になったら出力
がオンになって、フリップフロップ310をセットし、
それによってゲート304を開き、カウンタ305にク
ロックパルスを供給する。
【0055】以上の動作により、図5に示すように時刻
t1で可逆計数器の計数値が1のときは時刻t2からカ
ウンタ305が計数を開始し、図6に示すように時刻t
1で可逆計数器の計数値がゼロのときは時刻t3からカ
ウンタ305が計数を開始し、図7に示すように時刻t
1で可逆計数器の計数値が−1のときは時刻t4からカ
ウンタ305が計数を開始する。
【0056】従って、フリップフロップ310がセット
される時期は、同期状態ではt3,位相遅れの時はt
2,位相進みの時はt4となり、遅れていれば進める方
向に、進んでいれば遅らす方向に制御される。
【0057】上記の実施例においては、基準同期信号と
して電源周波数を使っているが、この電源周波数の代わ
りに、外部同期信号を使うことができる。図2は、その
ような実施例のシステム構成を示す。
【0058】同図において、同期分離回路201,波形
整形回路202,203、位相調整回路204、位相検
波回路205、波形整形回路208、及びローパスフィ
ルタ209は、図11に関して前述した251〜25
5,258,259と同様な回路であるから詳しい説明
は省略する。
【0059】このシステムにおいては、CCDクロック
発生回路207B及び同期信号発生回路207Aのため
のクロックとして基準発振器206が設けられていて、
この発振器は外部同期信号によって制御されていない。
また、同期信号発生回路207Aは、前述の図3の回路
を使って実施できる。
【0060】上記2つの実施例においては、クロック周
波数Fcと水平同期周波数Fhとの関係に係る分周比L
を位相誤差信号によって変えることにより、外部信号に
同期したクロックを得ている。これに対して、次に説明
する同期方式においては、水平同期信号Fhと垂直同期
信号Fvとの関係における分周比Nを外部同期信号によ
って変化させて外部信号に同期したクロックを得るよう
にしたものである。
【0061】クロック周波数Fc,水平同期信号周波数
Fh,垂直同期信号周波数Fvの間には、 Fc=K×4×Fsc ・・・(9′) 2Fh=Fsc÷455 ・・・・(10′) Fv=2Fh÷525 =2Fh÷N ・・・(11′) の関係がある。
【0062】式(11′)に示したとおり、垂直同期周
波数Fvと水平同期周波数Fhとの関係はFv=2Fh
/Nで与えられる。ここで、Nを大きくするとFvは小
さくなり、Nを小さくすればFvは大きくなる。従っ
て、このNを制御して外部同期をとることができる。
【0063】次に、この同期方式について、図1及び図
4を参照して説明する。図1において、同期信号発生回
路106を除き、他は前述と同様な回路で構成される。
同期信号発生回路106は、図4に図示するような回路
で構成することができる。同図において、入力端子40
1には位相検波回路からの位相誤差信号が印加され、入
力端子409にはクロック信号が供給される。
【0064】クロック信号は、除算器407に供給され
そこで所定数(例えば、455)で除算される。即ち、
クロック信号の周波数が逓降され低い周波数2Fhとな
って、出力402に出される。この出力信号は一方にお
いて可逆計数器403にクロック信号として供給される
とともに、他方において除算器406に供給されそこで
所定の数(例えば2)で除算して周波数Fhの水平同期
信号HDを生成する。
【0065】可逆計数器403は最初入力端子401に
印加される位相誤差信号に応じて除算器407からのク
ロック信号2Fhをアップまたはダウン計数し、引き続
き除算器407からの出力クロック信号を加算計数して
計数値が1に達したとき出力を出して、フリップフロッ
プ411をセットする。セットされたフリップフロップ
411の出力はゲート404を開き計数器407から供
給されるクロック信号を計数器405に通過させる。
【0066】端子409には、図1のCCDクロック発
生回路109からのクロック信号4KFscが供給され
ており、これをサブキャリア発生回路408に供給し
て、サブキャリア(副搬送波)Fscを発生する。
【0067】この方法も、クロック周波数を制御しなく
てすむので、クロックは安定のまま使うことができ、し
かも2つのクロックを使用する必要がないので、クロッ
ク間の干渉も発生しない。
【0068】上述の例においては、Nが可変なため式
(11′)は正確な値とはならず、従って、正規のEI
AあるいはNTSCとしては使用できない。しかし、電
源同期をとろうとするシステムは、周波数関係が正規で
あることを求めているわけではなく、例えば2つのカメ
ラの信号がスイッチャにつながり、スイッチャの出力が
モニタにつながっているとき、No.1のカメラの映像
をモニタで見るときに、No.2のカメラにスイッチャ
の出力を切り替えた場合、2つのカメラの垂直同期がず
れていたとすると、モニタの映像が乱れることになる
が、これを防止する目的で2つのカメラを電源同期させ
ることが求められる。
【0069】この場合は、モニタの垂直同期がとれる範
囲であれば、何等問題がないわけで、通常数%の周波数
の偏差にも対応しているから、モニタの垂直同期の実力
では全く問題ない範囲である。
【0070】
【発明の効果】本発明の外部同期方法によれば、クロッ
ク信号は外部同期信号によって変化することがないの
で、安定したクロック信号が得られる。又、基準クロッ
クの発生のために複数の発振器を設けることがないの
で、クロック信号の間に干渉が起ることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同期回路のシステム構成の一例を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の同期回路のシステム構成の他の例を示
すブロック図である。
【図3】本発明の同期信号発生回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の同期信号発生回路の他の例を示すブロ
ック図である。
【図5】図3の同期信号発生回路の動作説明用の要部波
形図である。
【図6】図3の同期信号発生回路の動作説明用の要部波
形図である。
【図7】図3の同期信号発生回路の動作説明用の要部波
形図である。
【図8】従来の同期回路のシステム構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図9】従来の同期回路のシステム構成の他の例を示す
ブロック図である。
【図10】従来の同期回路のシステム構成の他の例を示
すブロック図である。
【図11】従来の同期回路のシステム構成の他の例を示
すブロック図である。
【図12】CCD駆動回路の波形図である。
【符号の説明】
101 トランス 102,107 波形整形回路 103 位相調整回路 104 位相検波回路 105 クロック信号発生器 106 同期信号発生回路 108 ローパスフィルタ 109 CCDクロック発生回路 VD 垂直同期信号 HD 水平同期信号 Fsc サブキャリア CSYNC 複合同期信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直同期信号周波数Fv,水平同期信号
    周波数Fh,クロック周波数Fcの間に、Fv=Fh/
    N,Fh=Fc/L,従ってFv=Fc/NLの関係が
    成り立つテレビジョン装置等の外部同期方法において、 外部同期信号周波数Fsと垂直同期信号周波数Fvとの
    周波数差及び位相差を検出して、それによって、水平同
    期信号の分周比Lの値を制御して外部同期を取るように
    したことを特徴とする外部同期方法。
  2. 【請求項2】 垂直同期信号周波数Fv,水平同期信号
    周波数Fh,クロック周波数Fcの間に、Fv=Fh/
    N、Fh=Fc/L、従ってFv=Fc/NLの関係が
    成り立つテレビジョン装置等の外部同期方法において、 垂直同期信号またはそれに関係する信号と、外部同期信
    号またはそれに関係する信号との周波数誤差及び位相誤
    差を検出して、それにより、垂直同期信号周波数の分周
    比Nを制御して外部同期をとることを特徴とする外部同
    期方法。
  3. 【請求項3】 垂直同期信号周波数Fv,水平同期信号
    周波数Fh,クロック周波数Fcの間に、Fv=Fh/
    N、Fh=Fc/L、従ってFv=Fc/NLの関係が
    成り立つテレビジョン装置等の外部同期方法において、 水平同期信号またはそれに関係する信号と、外部の水平
    同期信号またはそれに関係する信号との周波数誤差及び
    位相誤差を検出して、それにより、水平同期信号周波数
    の分周比Lを制御して外部同期をとることを特徴とする
    外部同期方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7548265B2 (en) 2004-10-18 2009-06-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Image pickup apparatus and image pickup method including clocks

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7548265B2 (en) 2004-10-18 2009-06-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Image pickup apparatus and image pickup method including clocks

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