JPH08223431A - 色変換装置および色変換方法 - Google Patents

色変換装置および色変換方法

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JPH08223431A
JPH08223431A JP7020726A JP2072695A JPH08223431A JP H08223431 A JPH08223431 A JP H08223431A JP 7020726 A JP7020726 A JP 7020726A JP 2072695 A JP2072695 A JP 2072695A JP H08223431 A JPH08223431 A JP H08223431A
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color
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color space
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image forming
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JP7020726A
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Inventor
Manabu Komatsu
小松  学
Shogo Oneda
章吾 大根田
Hiroaki Suzuki
博顕 鈴木
Hiroki Kubozono
浩喜 久保園
Etsuro Morimoto
悦朗 森本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力色空間の効率的な分割を行うことにより
格子点出力値を少なくし,入力色空間の分割数が少ない
場合であっても高精度の色変換を実現する。 【構成】 任意の三次元入力空間であるXYZ座標にお
けるカラー画像形成装置の出力値を,区分分割されたX
YZ空間上の格子点に設定された出力値を補間すること
により色変換処理を実行する色変換装置であって,カラ
ー画像形成装置の色再現域全体を含む直方体に対し,入
力色空間を直方体の形状に近似させた色空間に変換する
CPU201を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,カラー画像信号を入力
して画像形成用のカラー画像データに変換し,出力する
色変換装置および色変換方法に関し,より詳細には,入
力色空間を,画像形成装置の色再現域全体を囲った直方
体に前記色再現域の形状を近づくような色空間に変換
し,高精度の色変換処理を実現する色変換装置および色
変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から,カラー画像信号の色補正等を
実行する色変換装置としてメモリマップを用いたものが
知られている。このメモリマップを用いた色変換装置に
関連する参考技術文献として,例えば,第1に,特公昭
58−16180号公報に開示されている「メモリ装置
における信号補間方法」,第2に,特開平5−7584
8号公報に開示されている「補間方式および色補正方
法」, 第3に,特開平5−284346号公報に開
示されている「色変換装置」がある。
【0003】上記第1の方法にあっては,補間処理に三
次元の色信号空間内での基本立体である単位立方体を設
定し,該単位立方体を複数の四面体に分割して補正対象
の点がいずれかの四面体であるかを判別し,該判別され
た四面体についての各頂点における出力信号に基づいて
補正計算を実行するものである。
【0004】また,上記第2の方法にあっては,XYZ
空間を複数の三角柱に分割し,該複数の三角柱から与え
られたX,Y,Z座標を含む1つの三角柱を選択し,該
選択されたされた三角柱に設定されている出力値を補間
するものである。
【0005】さらに,上記第3の装置にあっては,三次
元色空間の一個の立方体あるいは直方体を2のべき乗数
個の領域に分割して色変換を実行するものである。
【0006】さらに,異なるデバイス間の色情報の移転
に関連する従来文献として,入力手段により変換前の色
情報をL*a*b*等の均等色空間上の座標値に変換
し,非線形手段により該座標値信号を学習機能をもつ多
層のニューラルネットワークによって,他の1つの色再
現装置あるいは色再現方式へ等価に変換するものが特開
平4−261267号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来のメモリマップ法を用いた色変換方
法あるいは装置にあっては,入力色空間を細かく分割す
ることによって,格子点間における距離を小さくするこ
とにより色補正精度を向上させることはできるが,反
面,格子点が増加するために,下記のような問題点があ
った。
【0008】第1に,格子点に設定する色補正値を格納
するためのメモリが多くなるので,処理時間が増加し,
ハード化が困難となる。第2に,画像形成装置の色再現
域(gamut)は,既に知られているように,実際に
は直方体のような形状とはならず歪んだ形となるので,
色再現域全体を細かく分割することにより色再現域から
離れたところにも格子点を数多く設定する必要が生じ
る。
【0009】反対に,入力色空間の分割数を少なくした
場合,当然のことながら処理効率がよくなったり,その
ハード構成が簡単になるが,ほとんどの格子点が色再現
域外の点となり,色補正精度が劣化するという問題点が
あった。
【0010】すなわち,入力色空間の分割数を少なくす
ると色補正精度が悪くなり,また,反対に,分割数を多
くして色補正精度を上げようとすると,実行対象の色変
換とは無関係な格子点出力値が多くなり,補間演算時に
おいて出力情報をロードするRAM等のハード量が大き
くなるばかりか,その処理効率の低下を招来させるとい
った問題点があった。
【0011】さらに,上記従来の装置にあっては,人間
の色知覚に大きく寄与する輝度成分の変化に対しても正
確な色変換ができないという問題点も内在している。
【0012】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,入力色空間の効率的な分割を行って格子点出力値
を少なくし,入力色空間の分割数が少ない場合であって
も高精度の色変換を少ないハード構成で実現することを
第1の目的とする。
【0013】また,上記第1の目的に加え,色空間の輝
度成分の変化に対しても正確な色変換を実現することを
第2の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る色変換装置にあっては,任意の三
次元入力空間であるXYZ座標におけるカラー画像形成
装置の出力値を,区分分割されたXYZ空間上の格子点
に設定された出力値を補間することにより色変換処理を
実行する色変換装置において,前記カラー画像形成装置
の色再現域全体を含む直方体に対し,入力色空間を前記
直方体の形状に近似させた色空間に変換する変換手段を
具備するものである。
【0015】また,請求項2に係る色変換装置にあって
は,前記変換手段は,色空間の輝度成分(軸)の線形性
を保持した状態で入力色空間を変換するものである。
【0016】また,請求項3に係る色変換方法にあって
は,任意の三次元入力空間であるXYZ座標におけるカ
ラー画像形成装置の出力値を,区分分割されたXYZ空
間上の格子点に設定された出力値を補間することにより
色変換処理を実行する色変換方法において,前記カラー
画像形成装置の色再現域全体を含む直方体に対し,入力
色空間を前記直方体の形状に近似させた色空間に変換す
るものである。
【0017】また,請求項4に係る色変換方法にあって
は,前記色空間の輝度成分(軸)の線形性を保持した状
態で入力色空間を変換するものである。
【0018】
【作用】本発明の色変換装置(請求項1)は,変換手段
により,入力色空間をカラー画像を出力する画像形成装
置が有する色再現域(gamut)全体を囲む直方体の
形状に近づくように変換することにより,入力色空間の
効率的な分割を行って,入力色空間の分割数が少ない場
合にも高精度の色変換を実現する。
【0019】また,本発明の色変換装置(請求項2)
は,変換手段が,色空間の輝度成分(軸)の線形性を保
持した状態で入力色空間を変換することにより,人間の
色知覚に大きく寄与する輝度成分の変化に対しても正確
な色変換を実現する。
【0020】また,本発明の色変換方法(請求項3)
は,任意の三次元入力空間であるXYZ座標におけるカ
ラー画像形成装置の出力値を,区分分割されたXYZ空
間上の格子点に設定された出力値を補間することにより
色変換処理を実行する場合に,カラー画像形成装置の色
再現域全体を含む直方体に対し,入力色空間を前記直方
体の形状に近似させた色空間に変換して,入力色空間の
分割数が少ない場合にも高精度の色変換を実現する。
【0021】また,本発明の色変換方法(請求項4)
は,前記色空間の輝度成分(軸)の線形性を保持した状
態で入力色空間を変換して,人間の色知覚に大きく寄与
する輝度成分の変化に対しても正確な色変換を実現す
る。
【0022】
【実施例】以下,本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。図1は,本発明に係る色変換処理の概念と
して入力色空間(XYZ空間)である立体図形を同種類
の立体ブロックに分割した例を示す説明図である。図1
に示すとおり,任意の入力色空間であるXYZ空間を同
種類の立体図形(本実施例では,立方体とする)に分割
する。さらに,入力されたX,Y,Zそれぞれの座標に
おける出力Pの値を求める場合,入力されたX,Y,Z
座標を含む立方体を選択し,該選択された立方体の8点
の頂点上の出力値(所定の方法により求められた既知の
値)に基づいて出力Pにおける出力値を線形補間によっ
て求める。
【0023】ここで,上記において画像形成用のカラー
画像データに変換する場合,X,Y,Zは,CIEXY
Z(CIE 1931 standard color
imetric system)の入力X,Y,Z信号
等に相当する。また,出力Pは,3色プリンタの場合,
インク量を制御するY(イエロー),M(マゼンタ),
C(シアン)信号に相当する。
【0024】次に,上記色変換処理における具体的な例
について説明する。まず,本発明を実現するためのハー
ド構成について説明する。図2は,本実施例に係る色変
換装置の概略構成を示すブロック図であり,図におい
て,装置全体を統括的に制御処理を実行する変換手段と
してのCPU201と,入力色空間における格子点上の
出力値が記憶されているROM202と,格子点出力値
を補間する補間処理部203とから構成されている。
【0025】さらに,補間処理部203は,実行時にR
OM202に記憶されている格子点情報がロードされる
RAM204と,入力信号からRAM204の格子点情
報を参照してC,M,Y信号をそれぞれ生成するC用処
理部205,M用処理部206,Y用処理部207とか
ら構成されている。
【0026】次に,以上のように構成された色変換装置
の動作について説明する。格子点情報をROM202に
蓄積しておき,CPU201は実行時に該格子点情報を
補間処理部203のRAM204にロード(データ転
送)する。さらに,該RAM204上の格子点情報を参
照して,C用処理部205,M用処理部206,Y用処
理部207によりそれぞれ補間演算を実行する。すなわ
ち,C用処理部205,M用処理部206,Y用処理部
207からは,プリンタのインク量を制御するC信号,
M信号,Y信号が出力される。
【0027】次に,上記構成を踏まえて本発明を実現す
るための詳細な処理について〔実施例1〕,〔実施例
2〕の順に説明する。
【0028】〔実施例1〕実施例1の特徴とするところ
は,任意の3次元入力色空間におけるカラー画像を出力
する画像形成装置の出力値を,区分分割された色空間上
の格子点に設定された格子点出力値を補間することによ
り求める,いわゆる,メモリマップを用いた色変換装置
において,画像形成装置の色再現域全体を囲った直方体
に前記色再現域の形状が近づくような色空間に入力色空
間に変換するものである。
【0029】図3は,実施例1に係る処理動作を示すフ
ローチャートであり,画像形成装置の色再現域が直方体
に近づくような入力空間を設定するまでの処理を示すも
のである。この処理が開始されると,まず,画像形成装
置の出力のサンプルを作成する(S301)。なお,こ
の処理において,画像形成装置の色再現域を確認するた
めにできる限り多くの色を出力しておく。
【0030】その後,出力色の測定を実行し,出力色の
XYZ値を求める(S302)。この出力色XYZは,
CIE表色系で規定されるXYZ表色系に基づいたもの
であり,RGB表色系から数学的変換,すなわち,下記
数1により導き出される。
【0031】
【数1】
【0032】続いて,ステップS302において求めた
XYZ値の仮のマトリックス演算による色変換を実行す
る(S303)。すなわち,図4に示すように,この演
算で各色毎にd1,d2,d3が求められ,画像形成装
置のすべての出力色XYZを変換する。
【0033】さらに,ステップS303の処理により求
めた各色毎のd1,d2,d3それぞれの最大値と最小
値とを求め(S304),該最大値と最小値とから各軸
d1,d2,d3をN個に分割し,複数の直方体領域,
すなわち,N3 個の直方体を作成する(S305)。
【0034】次に,ステップS303において変換した
画像形成装置の出力が,ステップS305にて作成した
複数の直方体の中でどの直方体の領域に属するかを調べ
る(S306)。さらに,ステップS306の処理結果
に基づいて画像形成装置の出力が1つも入らなかった直
方体の数Mを算出する(S307)。すなわち, G=M/N3 を求める。
【0035】さらに,この求めたGとGMIN (Gの初期
値は1)との比較により,直方体数が最小であるか否か
を判断する(S308)。ここで,直方体数が最小,す
なわち,G<GMIN であると判断した場合,最小直方体
数をG=GMIN に設定し,色変換マトリックス係数a0
〜a8をMIN_a0〜MIN_a8として記憶し(S
309),ステップS310に移行する。
【0036】一方,上記ステップS308において,直
方体数が最小ではないと判断した場合には,さらに,予
定したマトリックス係数a0〜a8の変動が終了したか
否かを判断する(S310)。このとき,上記マトリッ
クス係数の変動が終了していないと判断した場合,マト
リックス係数a0〜a8を変動させ(S311),上記
ステップS303の処理に戻り,それ移行の処理を繰り
返し実行する。また,上記ステップS310において,
予定したマトリックス係数a0〜a8の変動が終了した
と判断した場合は,この処理を終了する。
【0037】したがって,上記の処理を実行することに
より,画像形成装置の色再現域全体を囲った直方体に対
し,前記色再現域の形状が近づくような色空間に変換す
ることのできる行列式,すなわち,下記数2を得ること
ができる。
【0038】
【数2】
【0039】そして,上記のように画像形成装置の色再
現域全体を囲った直方体に前記色再現域の形状が近づく
ような色空間に入力色空間を変換した後に,上記出力P
の線形補間を実行する。
【0040】このように,画像形成装置の色再現域全体
を囲った直方体に前記色再現域の形状が近づくような色
空間に入力色空間を変換することにより,入力色空間の
効率的な分割が実現する。その結果,入力色空間の分割
数が少ない場合であっても,高精度の色変換を実行する
ことができる。加えて,上記色再現域から遠く離れたと
ころに格子点を設ける必要がないため,少ないハード構
成で補正精度を向上させることができる。
【0041】〔実施例2〕次に,実施例2について説明
する。この実施例2の特徴とするところは,上記実施例
1の内容に加えて,入力色空間の輝度成分(軸)の線形
性を保存した状態で入力色空間を変換するものである。
【0042】図5は,実施例2に係る処理動作を示すフ
ローチャートであり,画像形成装置の色再現域が直方体
に近づくような入力空間を設定するまでの処理を示すも
のである。この処理が開始されると,まず,画像形成装
置の出力のサンプルを作成する(S501)。なお,こ
の処理において,画像形成装置の色再現域を確認するた
めにできる限り多くの色を出力しておく。
【0043】その後,出力色の測定を実行し,出力色の
XYZ値を求める(S502)。この出力色XYZは,
CIE表色系で規定されるXYZ表色系に基づいたもの
であり,RGB表色系から数学的変換,すなわち,上記
数1により導き出される。さらに,下記に示す均等色空
間の変換式を用いて,代表格子点のXYZ/LAB変換
を行ってLAB値を算出する(S503)。
【0044】すなわち,上記ステップS503において
用いるXYZ/LAB変換式は,均等色空間(L* *
* 色空間)を構成する3次元座標として,輝度(明
度)に対応する座標(明度指数)および色相と彩度の2
つの属性を同時に考慮した2次元の直交座標であり,次
式で与えられる。
【0045】L* =116(Y/Y0 1/3 −16 a* =500[(X/X0 1/3 −(Y/Y0 1/3 ] b* =200[(Y/Y0 1/3 −(Z/Z0 1/3
【0046】続いて,上記処理の後,ステップS503
において求めたLAB値の仮のマトリックス演算による
色変換を実行する(S504)。すなわち,図6に示す
ように,この演算により各色毎にd1,d2,d3が求
められる。ただし,この場合,色空間の輝度成分(軸)
の線形性を保存するため,a1=a2=0に固定する。
【0047】さらに,ステップS504の処理で求めた
値から,各色毎のd1,d2,d3それぞれの最大値と
最小値とを求め(S505),該最大値と最小値とから
各軸d1,d2,d3をN個に分割し,複数の直方体領
域,すなわち,N3 個の直方体を作成する(S50
6)。
【0048】次いで,ステップS504で変換した画像
形成装置の出力が,ステップS506で作成した複数の
直方体の中でどの直方体の領域に属するかを調べる(S
507)。さらに,ステップS507の処理結果に基づ
いて画像形成装置の出力が1つも入らなかった直方体の
数Mを算出する(S508)。すなわち, G=M/N3 を求める。
【0049】さらに,この求めたGとGMIN (Gの初期
値は1)との比較により,直方体数が最小であるか否か
を判断する(S509)。ここで,直方体数が最小,す
なわち,G<GMIN であると判断した場合,最小直方体
数をG=GMIN と設定し,色変換マトリックス係数a0
〜a8をMIN_a0〜MIN_a8として記憶し(S
510),ステップS511に移行する。
【0050】一方,上記ステップS509において,直
方体数が最小ではないと判断した場合には,さらに,予
定したマトリックス係数a0〜a8の変動が終了したか
否かを判断する(S511)。このとき,上記マトリッ
クス係数の変動が終了していないと判断した場合には,
マトリックス係数a0〜a8を変動させ(S512),
上記ステップS504の処理に戻り,それ移行の処理を
繰り返し実行する。また,上記ステップS511におい
て,予定したマトリックス係数a0〜a8の変動が終了
したと判断した場合には,この処理を終了する。
【0051】したがって,上記の処理を実行することに
より,画像形成装置の色再現域全体を囲った直方体に対
し,前記色再現域の形状が近づくような色空間に変換す
ることのできる行列式,すなわち,下記数3を得ること
ができる。
【0052】
【数3】
【0053】そして,上記のように画像形成装置の色再
現域全体を囲った直方体に前記色再現域の形状が近づく
ような色空間に入力色空間を変換した後に,前述の出力
Pの線形補間を実行する。
【0054】このように,上記実施例2にあっては,上
記実施例1が奏する効果に加え,色空間の輝度成分
(軸)の線形性を保持したままで入力色空間を変換する
ことにより,人間の色知覚に大きな影響を与える輝度成
分の変化に対しても正確な色変換を行うことができる。
また,グレー補正も容易に実行可能となり,高精度な色
変換処理が実現する。
【0055】さらに,従来の技術で取り上げた色補正,
すなわち,入力色空間を三角柱分割して補正する場合に
おいても,その三角柱の主軸を輝度に対応させること
で,より効果的な色変換を実現することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る色変
換装置(請求項1)によれば,変換手段により,入力色
空間をカラー画像を出力する画像形成装置が有する色再
現域(gamut)全体を囲む直方体の形状に近づくよ
うに変換するため,入力色空間の分割数が少ない場合に
あっても高精度の色変換を実現させることができる。さ
らに,入力色空間の効率的な分割を行われるため,その
格子点出力値が少なくなり,入力色空間の分割数が少な
い場合であっても高精度の色変換を少ないハード構成で
実現することができる。
【0057】また,本発明の色変換装置(請求項2)に
よれば,変換手段は,色空間の輝度成分(軸)の線形性
を保持した状態で入力色空間を変換するため,人間の色
知覚に大きく寄与する輝度成分の変化に対しても正確な
色変換を実現することができる。
【0058】また,本発明の色変換方法(請求項3)に
よれば,任意の三次元入力空間であるXYZ座標におけ
るカラー画像形成装置の出力値を,区分分割されたXY
Z空間上の格子点に設定された出力値を補間することに
より色変換処理を実行する場合に,カラー画像形成装置
の色再現域全体を含む直方体に対し,入力色空間を前記
直方体の形状に近似させた色空間に変換するため,入力
色空間の分割数が少ない場合にも高精度の色変換を実現
することができる。
【0059】また,本発明の色変換方法(請求項4)
は,前記色空間の輝度成分(軸)の線形性を保持した状
態で入力色空間を変換するため,人間の色知覚に大きく
寄与する輝度成分の変化に対しても正確な色変換を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る色変換処理の概念として入力色空
間(XYZ空間)である立体図形を同種類の立体ブロッ
クに分割した例を示す説明図である。
【図2】本実施例に係る色変換装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図3】実施例1に係る処理動作を示すフローチャート
である。
【図4】実施例1に係る色変換処理を示すブロック図で
ある。
【図5】実施例2に係る処理動作を示すフローチャート
である。
【図6】実施例2に係る色変換処理を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
201 CPU 202 ROM 203 補間処理部 204 RAM 205 Y用処理部 206 M用処理部 207 C用処理部
フロントページの続き (72)発明者 久保園 浩喜 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 森本 悦朗 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の三次元入力空間であるXYZ座標
    におけるカラー画像形成装置の出力値を,区分分割され
    たXYZ空間上の格子点に設定された出力値を補間する
    ことにより色変換処理を実行する色変換装置において,
    前記カラー画像形成装置の色再現域全体を含む直方体に
    対し,入力色空間を前記直方体の形状に近似させた色空
    間に変換する変換手段を具備することを特徴とする色変
    換装置。
  2. 【請求項2】 前記変換手段は,色空間の輝度成分
    (軸)の線形性を保持した状態で入力色空間を変換する
    ことを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
  3. 【請求項3】 任意の三次元入力空間であるXYZ座標
    におけるカラー画像形成装置の出力値を,区分分割され
    たXYZ空間上の格子点に設定された出力値を補間する
    ことにより色変換処理を実行する色変換方法において,
    前記カラー画像形成装置の色再現域全体を含む直方体に
    対し,入力色空間を前記直方体の形状に近似させた色空
    間に変換することを特徴とする色変換装置。
  4. 【請求項4】 前記色空間の輝度成分(軸)の線形性を
    保持した状態で入力色空間を変換することを特徴とする
    請求項3記載の色変換装置。
JP7020726A 1995-02-08 1995-02-08 色変換装置および色変換方法 Pending JPH08223431A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6292195B1 (en) * 1997-09-26 2001-09-18 Fujitsu Limited Formatting color signals by selecting irregularly distributed output color points of one color space surrounding an inputted color point of another color space

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6292195B1 (en) * 1997-09-26 2001-09-18 Fujitsu Limited Formatting color signals by selecting irregularly distributed output color points of one color space surrounding an inputted color point of another color space

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