JPH08222994A - 減衰回路 - Google Patents

減衰回路

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JPH08222994A
JPH08222994A JP2485795A JP2485795A JPH08222994A JP H08222994 A JPH08222994 A JP H08222994A JP 2485795 A JP2485795 A JP 2485795A JP 2485795 A JP2485795 A JP 2485795A JP H08222994 A JPH08222994 A JP H08222994A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減衰特性の直線性が良く、一定の入力インピ
ーダンスが得られるとともに、広い周波数帯域と広い温
度範囲で動作する減衰回路を提供する。 【構成】 制御電極を有する第1の3端子素子および第
2の3端子素子によって分圧器を構成し、入力信号が入
力される第1の減衰器と、第1の3端子素子と同様の特
性をもつ第3の3端子素子および第2の3端子素子と同
様の特性をもつ第4の3端子素子によって第1の減衰器
と同様の分圧器を構成する第2の減衰器と、減衰量制御
電圧と第2の減衰器の出力電圧とが比例した値になるよ
うに、第1の3端子素子の制御電極と第3の3端子素子
の制御電極とに制御電圧を印加する第1の制御手段と、
固定電位である第1の基準電圧と第2の減衰器の入力電
圧である第2の基準電圧とが一致するように、第2の3
端子素子の制御電極と第4の3端子素子の制御電極とに
制御電圧を印加する第2の制御手段とを有する構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信機器、計測機器、電
波応用機器等の広い分野で用いられる減衰回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の減衰回路の例として広く用いられ
ているものには、PINダイオードの可変抵抗特性を利
用した減衰回路がある。
【0003】図2は従来の減衰回路の構成を示す回路図
であり、図3は図2に示した減衰回路のPINダイオー
ドに印加する電圧と減衰出力との関係を示すグラフであ
る。図2において、入力端子51と出力端子52との間
には抵抗器54、コンデンサ62、およびコンデンサ6
4が直列に接続されている。コンデンサ62とコンデン
サ64との間にはPINダイオード55のカソードが接
続され、PINダイオード55のアノードは接地電位と
接続されている。また減衰量制御のための制御電圧VC1
が印加される制御入力端子53は関数発生器56の入力
と接続され、関数発生器56の出力はコンデンサ60の
一端およびチョークコイル58の一端と接続されてい
る。また、コンデンサ60の他端は接地電位と接続さ
れ、チョークコイル58の他端はPINダイオード55
のアノードと接続されている。
【0004】このような構成において、入力信号Vin
入力端子51から入力され、減衰された出力信号Vout
は出力端子52から出力される。ここで、抵抗器54と
PINダイオード55とは分圧回路を構成しており、P
INダイオード55の抵抗値を変化させ、PINダイオ
ード55と抵抗器54との分圧比を変えることで減衰量
を制御する。PINダイオード55の抵抗値を変化させ
るためには、PINダイオード55のカソードに直流の
バイアス電圧VC2を印加することで行い、このことによ
って、出力端子52から減衰された出力信号Voutを得
ることができる。
【0005】ところで、PINダイオード55に印加す
るバイアス電圧VC2と出力信号Vou tの減衰量との関係
は図3に示すように非線形特性を示すため、制御電圧V
C1に比例した直線性の良い減衰特性が得られるように、
関数発生器56によってこの非線形特性を補正してい
る。
【0006】なお、コンデンサ62およびコンデンサ6
4は、PINダイオード55に印加されるバイアス電圧
C2が入力信号Vinおよび出力信号Voutに回り込まな
いように遮断するための直流遮断用コンデンサである。
また、バイアス電圧VC2に対して直列に設けられたチョ
ークコイル58と並列に設けられたコンデンサ60と
は、入力端子51から出力端子52までの信号ラインと
関数発生器56の出力とを交流的に遮断するためのフィ
ルタである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の減衰回路は、以下のような問題点がある。 (1)PINダイオードによる減衰量の非線形特性を補
償するために、関数発生器が必要であり、その調整が複
雑である。 (2)PINダイオードに対してバイアス電圧VC2を印
加するために、直流遮断用コンデンサを入出力間に設け
る必要があり、直流を含む低周波帯域では原理的に動作
できない。 (3)PINダイオードのバイアス電圧VC2に対する抵
抗値の特性は温度により変化するため、その温度変化が
減衰回路の特性に直接影響し、動作温度範囲が狭くな
る。 (4)入力端子から見た入力インピーダンスはPINダ
イオードの抵抗値により変化する為、入力信号源の負荷
特性に悪影響を及ぼす。また、一定の入力インピーダン
スを得るために、入出力間に直列に接続される抵抗をP
INダイオードに変更して減衰用のPINダイオードと
コンプリメンタリにする方法もあるが、バイアス電圧に
対する減衰量の特性が複雑になり関数発生器もさらに複
雑化するため実用的でない。
【0008】本発明は上記したような従来の技術が有す
る問題点を解決するためになされたものであり、減衰特
性の直線性が良く、一定の入力インピーダンスが得られ
るとともに、広い周波数帯域と広い温度範囲で動作する
減衰回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の減衰回路は、制御端子から入力される減衰量制
御電圧で入力信号に対する出力信号の減衰量が制御され
る減衰回路において、制御電極を有し、前記制御電極へ
の印加電圧に応じて導通抵抗が変化する第1の3端子素
子および第2の3端子素子とによって分圧器を構成し、
前記入力信号が入力される第1の減衰器と、前記第1の
3端子素子と同様の特性をもつ第3の3端子素子、およ
び前記第2の3端子素子と同様の特性をもつ第4の3端
子素子によって前記第1の減衰器と同様の分圧器を構成
する第2の減衰器と、前記減衰量制御電圧と前記第2の
減衰器の出力電圧とが比例した値になるように、前記第
1の3端子素子の制御電極と前記第3の3端子素子の制
御電極とに制御電圧を印加する第1の制御手段と、固定
電位である第1の基準電圧と抵抗器を介して直流電源に
接続される前記第2の減衰器の入力電圧である第2の基
準電圧とが一致するように、前記第2の3端子素子の制
御電極と前記第4の3端子素子の制御電極とに制御電圧
を印加する第2の制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0010】また、制御端子から入力される減衰量制御
電圧で入力信号に対する出力信号の減衰量が制御される
減衰回路において、制御電極を有し、前記制御電極への
印加電圧に応じて導通抵抗が変化する第1の3端子素子
および第2の3端子素子を備え、前記第1の3端子素子
を前記入力信号が入力される入力端子と前記出力信号が
出力される出力端子との間に接続し、前記第2の3端子
素子を前記入力端子と接地電位との間に接続し、前記入
力端子から前記入力信号が入力される第1の減衰器と、
前記第1の3端子素子と同様の特性をもつ第3の3端子
素子および前記第2の3端子素子と同様の特性をもつ第
4の3端子素子によって前記第1の減衰器と同様の接続
がされる第2の減衰器と、前記減衰量制御電圧と前記第
2の減衰器の出力電圧とが比例した値になるように、前
記第1の3端子素子の制御電極と前記第3の3端子素子
の制御電極とに制御電圧を印加する第1の制御手段と、
固定電位である第1の基準電圧と抵抗器を介して直流電
源に接続される前記第2の減衰器の入力電圧である第2
の基準電圧とが一致するように、前記第2の3端子素子
の制御電極と前記第4の3端子素子の制御電極とに制御
電圧を印加する第2の制御手段とを有することを特徴と
する。
【0011】このとき、第1の3端子素子、第2の3端
子素子、第3の3端子素子、および第4の3端子素子は
電界効果トランジスタであってもよい。
【0012】また、第1の3端子素子と第3の3端子素
子とは同一の半導体チップ上に形成されていてもよく、
第2の3端子素子と第4の3端子素子とは同一の半導体
チップ上に形成されていてもよい。
【0013】さらに、前記第1の制御手段は、減衰量制
御電圧と第2の減衰器の出力電圧との差の電圧を増幅し
て出力する差動増幅器によって構成されていてもよく、
前記第2の制御手段は、第1の基準電圧と第2の基準電
圧との差の電圧を増幅して出力する差動増幅器によって
構成されていてもよい。
【0014】また、第1の制御手段と第2の制御手段と
に差動増幅器を設けた場合、差動増幅器には抵抗器によ
る負帰還回路を設けてもよい。
【0015】
【作用】上記のように構成された本発明の減衰回路は、
第1の制御手段によって、減衰量制御電圧と第2の減衰
器の出力電圧とが比例した値になるように、第1の3端
子素子の制御電極と第3の3端子素子の制御電極とに制
御電圧が印加される。ここで、第1の減衰器と第2の減
衰器とは同様の特性を有しているため、入力信号が入力
される第1の減衰器においては減衰量制御電圧に比例し
た出力信号が得られる。
【0016】また、第2の制御手段によって、固定電位
である第1の基準電圧と第2の減衰器の入力電圧である
第2の基準電圧とが一致するように、第2の3端子素子
の制御電極と第4の3端子素子の制御電極とに制御電圧
が印加される。第2の基準電圧は第2の減衰器の入力イ
ンピーダンスと直流電源に接続された抵抗器との分圧電
圧であるため、第2の基準電圧が一定に保たれること
で、第2の減衰器の入力インピーダンスも一定に保たれ
る。ここで、第1の減衰器と第2の減衰器は同様の特性
を有しているため、入力信号が入力される第1の減衰器
においても入力インピーダンスが一定に保たれる。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
【0018】図1は本発明の減衰回路の構成を示す回路
図である。図1において、入力信号Vinが入力される信
号入力端子1と、入力信号Vinの減衰信号である出力信
号V out が出力される信号出力端子2との間には、3端
子素子である第1の電界効果トランジスタ12と同じく
3端子素子である第2の電界効果トランジスタ14とに
よって第1の減衰器16が構成されている。第1の減衰
器16には、第1の減衰器16の減衰量の制御と減衰量
の変動の補正とを行う補正制御回路24と、第1の減衰
器16の入力インピーダンスの変動を補正する補正回路
23と、第1の電界効果トランジスタ12と同様の特性
をもつ第3の電界効果トランジスタ18と第2の電界効
果トランジスタ14と同様の特性をもつ第4の電界効果
トランジスタ20とから構成され、減衰量の制御や補正
に使用される第2の減衰器22とが接続されている。
【0019】第1の減衰器16は、信号入力端子1と信
号出力端子2との間に第1の電界効果トランジスタ12
のソース12sとドレイン12dとが直列に接続されて
いる。また、第2の電界効果トランジスタ14のドレイ
ン14dは第1の電界効果トランジスタ12のドレイン
12dと信号出力端子2とに接続され、第2の電界トラ
ンジスタ14のソース14sは接地電位と接続されてい
る。したがって、入力信号Vinは第1の電界効果トラン
ジスタ12と第2の電界効果トランジスタ14とによっ
て分圧され、出力信号Vout は第2の電界効果トランジ
スタ14のソース14s−ドレイン14d間の電圧とな
る。
【0020】第2の減衰器22は、第1の電界効果トラ
ンジスタ12と同様の特性をもつ第3の電界効果トラン
ジスタ18と、第2の電界効果トランジスタ14と同様
の特性をもつ第4の電界効果トランジスタ20とによっ
て構成され、第1の減衰器16と同じ接続がされてい
る。ここで、入力電圧が印加される第3の電界効果トラ
ンジスタ18のソース18sは補正回路23を構成する
差動増幅器42の+(プラス)入力端子と接続されてい
る。また、出力電圧Vmoを出力する第4の電界効果トラ
ンジスタ20のドレイン20dは第2の減衰器22の負
荷となる抵抗器21の一端と抵抗器36を介して補正制
御回路24の差動増幅器32の−(マイナス)入力端子
とに接続されている。なお、抵抗器21の他端は接地電
位と接続されている。
【0021】補正制御回路24は差動増幅器32、抵抗
器34、抵抗器36、抵抗器38、および抵抗器40か
ら構成されている。差動増幅器32の−(マイナス)入
力端子には抵抗器36を介して第2の減衰器22の出力
電圧Vmoが入力され、+(プラス)入力端子は抵抗器3
8を介して減衰量制御電圧VCONTが入力される制御入力
端子3と接続されている。また、差動増幅器32の出力
は第1の電界効果トランジスタ12のゲート12gと第
3の電界効果トランジスタ18のゲート18gとに接続
されている。つまり、差動増幅器32の出力電圧Vg1
第3の電界効果トランジスタ18を介して−(マイナ
ス)入力端子に帰還されている。なお、差動増幅器32
には利得を小さく抑えて第3の電界効果トランジスタ1
8を含む帰還回路の動作の安定を図るために、抵抗器3
4による負帰還回路が構成されている。また、+(プラ
ス)入力端子には、−(マイナス)入力端子側の利得と
のバランスをとるために、他端が接地電位と接続された
抵抗器40の一端が接続されている。
【0022】補正回路23は差動増幅器42、抵抗器4
4、抵抗器45、抵抗器46、および抵抗器47から構
成されている。差動増幅器42の−(マイナス)入力端
子には、他端が供給電源Vccと接続された抵抗器47の
一端と、他端が接地電位と接続された抵抗器47の一端
とが接続され、抵抗器46と抵抗器47とによって分圧
生成された基準電圧Vref1が入力されている。差動増幅
器42の+(プラス)入力端子には、第2の減衰器22
の入力である第3の電界効果トランジスタ18のソース
18sと、他端が供給電源Vccと接続された抵抗器44
の一端とが接続され、差動増幅器42の+(プラス)入
力端子には抵抗器44と第2の減衰器22の入力インピ
ーダンスとによって分圧生成された基準電圧Vref2が入
力されている。また、差動増幅器42の出力は第2の電
界効果トランジスタ14のゲート14gと第4の電界効
果トランジスタ20のゲート20gとに接続されてい
る。つまり、差動増幅器42の出力電圧Vg2は第4の電
界効果トランジスタ20を介して+(プラス)入力端子
に帰還されている。なお、差動増幅器42には利得を小
さく抑えて第4の電界効果トランジスタ20を含む帰還
回路の動作の安定を図るために、抵抗器45による負帰
還回路が構成されている。また、抵抗器44と抵抗器4
7とは同じ抵抗値であり、抵抗器46と抵抗器21とは
同じ抵抗値である。
【0023】なお、第1の電界効果トランジスタ12と
第3の電界効果トランジスタ18とは同じ半導体チップ
26上に形成され、第2の電界効果トランジスタ14と
第4の電界効果トランジスタ20とは同じ半導体チップ
27上に形成されている。また、第1の電界効果トラン
ジスタ12、第2の電界効果トランジスタ14、第3の
電界効果トランジスタ18、および第4の電界効果トラ
ンジスタ20はそれぞれnチャネルMOS型であるとす
る。
【0024】このような構成において、補正制御回路2
4に入力する減衰量制御電圧VCONTを増大させて、減衰
量制御電圧VCONTが第2の減衰器22の出力電圧Vmo
対してVCONT>Vmoになると、差動増幅器32の出力電
圧Vg1、すなわち第3の電界効果トランジスタ18のゲ
ート18gに印加される電圧が増大する。このことによ
り、第3の電界効果トランジスタ18のソース18s−
ドレイン18d間の抵抗値が減少するため、第2の減衰
器22の出力電圧Vmoが増大してVCONT=Vmoとなる。
【0025】また、第3の電界効果トランジスタ18の
ソース18s−ドレイン18d間の抵抗値が減少する
と、第2の減衰器22の入力インピーダンスが減少し、
補正回路23の抵抗器44と第2の減衰器22の入力イ
ンピーダンスとの分圧比が変動して基準電圧Vref2の電
圧が減少する。この結果Vref1>Vref2となり、差動増
幅器42の出力電圧Vg2、すなわち第4の電界効果トラ
ンジスタ20に印加されるゲート電圧が減少する。よっ
て、第4の電界効果トランジスタ20のソース20s−
ドレイン20d間の抵抗値が増加して第2の減衰器22
の入力インピーダンスが増加するため、基準電圧Vref2
が増大してVref2=Vref1となる。したがって、第2の
減衰器22の入力インピーダンスは減衰量制御電圧V
CONTを増大させる前の値と等しくなり、第2の減衰器2
2の入力インピーダンスが一定に保たれる。
【0026】一方、減衰量制御電圧VCONTを減少させ
て、第2の減衰器22の出力電圧Vmoに対してVCONT
moになると、第3の電界効果トランジスタ18のゲー
ト電圧が減少する。このことにより、第3の電界効果ト
ランジスタ18のソース18s−ドレイン18d間の抵
抗値が増大するため、第2の減衰器22の出力電圧Vmo
が減少してVCONT=Vmoとなる。このように、減衰量制
御電圧VCONTと第2の減衰器22の出力電圧Vmoとは一
致するように動作する。
【0027】同様にして、第3の電界効果トランジスタ
18のソース18s−ドレイン18d間の抵抗値が増大
すると、第2の減衰器22の入力インピーダンスが増大
して基準電圧Vref2の電圧が増大する。この結果Vref1
<Vref2となり、差動増幅器42の出力電圧Vg2、すな
わち第4の電界効果トランジスタ20に印加されるゲー
ト電圧が増大する。よって、第4の電界効果トランジス
タ20のソース20s−ドレイン20d間の抵抗値が減
少して第2の減衰器22の入力インピーダンスが減少す
るため、基準電圧Vref2が減少してVref2=Vref1とな
る。このように、第1の基準電圧Vref1と第2の基準電
圧Vref2とは常に一致するように動作するため、第2の
減衰器22の入力インピーダンスが一定に保たれる。
【0028】ここで、第1の減衰器16、および第2の
減衰器22は同様の特性であり、かつ第1の電界効果ト
ランジスタ12のゲート12gと第3の電界効果トラン
ジスタ18のゲート18gとには補正制御回路24の出
力電圧Vg1が印加され、第2の電界効果トランジスタ1
4のゲート14gと第4の電界効果トランジスタ20の
ゲート20gとには補正制御回路23の出力電圧Vg2
印加されている。よって、減衰量制御電圧VCONTに比例
して、第3の電界効果トランジスタ18のソース18s
−ドレイン18d間の抵抗値が変化するとともに、第1
の電界効果トランジスタ12のソース12s−ドレイン
12d間の抵抗値も変化する。また、第4の電界効果ト
ランジスタ20のソース20s−ドレイン20d間の抵
抗値が変化するとともに、第2の電界効果トランジスタ
14のソース14s−ドレイン14d間の抵抗値も変化
する。
【0029】したがって、入力信号Vinが入力される第
1の減衰器16では、減衰量制御電圧VCONTに比例した
出力信号Vout を特別な回路や調整を必要とせずに得る
ことができ、あわせて第1の減衰器16の入力インピー
ダンスも一定に保つことができるため、減衰回路の取扱
いが容易になる。また、従来のようなPINダイオード
を使用していないため、入出力間に直列接続されるコン
デンサを設ける必要がなくなるため、直流を含む低周波
でも動作させることができる。
【0030】また、周囲の温度変化により第2の減衰器
22の特性が変動し、出力電圧Vmoが変動することがあ
っても、VCONT=Vmoを満たすように差動増幅器32の
出力電圧Vg1がVg1+ΔVg1に変動し、同時に第2の減
衰器22の入力インピーダンスが変動して基準電圧V
ref2が変動することがあっても、Vref2=Vref1を満た
すように差動増幅器42の出力電圧Vg2がVg2+ΔVg2
に変動する。したがって、温度変化に対しても減衰量お
よび入力インピーダンスが一定に保たれるため、広い温
度範囲で減衰量制御電圧に比例した減衰量を得ることが
でき、あわせて入力インピーダンスも一定に保たれる。
【0031】ここで、この効果をより一層高めるため
に、第1の電界効果トランジスタ12と第3の電界効果
トランジスタ18、および第2の電界効果トランジスタ
14と第4の電界効果トランジスタ20は、できるだけ
近接させて配置し、熱的に結合させておくことが望まし
い。できれば、本実施例のように第1の電界効果トラン
ジスタ12と第3の電界効果トランジスタ18とを同一
の半導体チップ26に、また第2の電界効果トランジス
タ14と第4の電界効果トランジスタ20とを同一の半
導体チップ27に形成することが望ましい。このことに
よって、第1の減衰器16および第2の減衰器22の温
度特性を容易に同じものにすることができる。
【0032】また、上記説明では、補正制御回路24は
減衰量制御電圧VCONTと第2の減衰器22の出力電圧V
moとが一致するように動作する場合で説明しているが、
抵抗器34、抵抗器36、抵抗器38、および抵抗器4
0それぞれの抵抗値を適宜選択して、出力電圧Vmoに対
する差動増幅器32の利得、および減衰量制御電圧V
CONTに対する差動増幅器32の利得をそれぞれ違う値と
することで、減衰量制御電圧VCONTと出力電圧Vmoとが
比例する関係、すなわちVCONT=kVmo(k:定数)と
なるように補正制御回路24を動作させてもよいことは
言うまでもない。なお、本実施例では、第1の電界効果
トランジスタ12、第2の電界効果トランジスタ14、
第3の電界効果トランジスタ18、および第4の電界効
果トランジスタ20にnチャネルMOS型の電界効果ト
ランジスタを用いているが、pチャネルMOS型、ある
いは接合型電界効果トランジスタ等を用いてもよく、ま
た半導体チップ26、および半導体チップ27上に形成
されたものでなく個別の部品としてもよい。
【0033】また、3端子素子として電界効果トランジ
スタを用いているが、電界効果トランジスタに限らず、
制御電極を有し、この制御電極への供給電圧に応じて導
通抵抗が変化する素子、例えばバイポーラトランジスタ
などの他の3端子素子を用いてもよい。
【0034】さらに、本実施例の第1の減衰器16は、
一方の3端子素子を入出力間に直列に挿入した後、他方
の3端子素子を信号出力端子2と接地電位との間に挿入
する構成としているが、逆に一方の3端子素子を信号入
力端子1と接地電位との間に挿入した後、他方の3端子
素子を入出力間に直列に挿入しても同様な効果が得るこ
とができる。但し、この場合は第2の減衰器22におい
ても同様な構成とする必要がある。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0036】第1の制御手段によって、減衰量制御電圧
と第2の減衰器の出力電圧とが比例した値になるように
動作するため、入力信号が入力される第1の減衰器にお
いても減衰量制御電圧に比例した出力信号が得られる。
また、第2の制御手段によって、固定電位である第1の
基準電圧と第2の減衰器の入力電圧である第2の基準電
圧とが一致するように動作するため、第1の減衰器にお
いても入力インピーダンスが一定に保たれる。したがっ
て、減衰量制御電圧に比例した出力信号を特別な回路や
調整を必要とせずに得ることができ、入力インピーダン
スも一定に保たれるため減衰回路の取扱いが容易にな
る。また、入出力間には直列接続されたコンデンサがな
いので、直流を含む低周波でも動作させることができ
る。さらに、温度変化に対しても第1の減衰器の減衰量
および入力インピーダンスが一定に保たれるため、広い
温度範囲で動作させることができる。
【0037】また、第1の3端子素子と第3の3端子素
子、第2の3端子素子と第4の3端子素子とをそれぞれ
同一の半導体チップ上に形成することで、第1の減衰器
および第2の減衰器の温度特性を容易に同じものにする
ことができる。
【0038】さらに、第1の制御手段、第2の制御手段
に差動増幅器を用いた場合、差動増幅器に抵抗器による
負帰還回路を設けることで、3端子素子を含む帰還回路
の動作が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減衰回路の構成を示す回路図である。
【図2】従来の減衰回路の構成を示す回路図である。
【図3】図2に示した減衰回路のPINダイオードに印
加する電圧と減衰出力との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 信号入力端子 2 信号出力端子 3 制御入力端子 12 第1の電界効果トランジスタ 14 第2の電界効果トランジスタ 16 第1の減衰器 18 第3の電界効果トランジスタ 20 第1の電界効果トランジスタ 21、34、36、38、40、44〜47 抵抗器 22 第2の減衰器 23 補正回路 24 補正制御回路 26、27 半導体チップ 32、42 差動増幅器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御端子から入力される減衰量制御電圧
    で入力信号に対する出力信号の減衰量が制御される減衰
    回路において、 制御電極を有し、前記制御電極への印加電圧に応じて導
    通抵抗が変化する第1の3端子素子および第2の3端子
    素子によって分圧器を構成し、前記入力信号が入力され
    る第1の減衰器と、 前記第1の3端子素子と同様の特性をもつ第3の3端子
    素子および前記第2の3端子素子と同様の特性をもつ第
    4の3端子素子によって前記第1の減衰器と同様の分圧
    器を構成する第2の減衰器と、 前記減衰量制御電圧と前記第2の減衰器の出力電圧とが
    比例した値になるように、前記第1の3端子素子の制御
    電極と前記第3の3端子素子の制御電極とに制御電圧を
    印加する第1の制御手段と、 固定電位である第1の基準電圧と抵抗器を介して直流電
    源に接続される前記第2の減衰器の入力電圧である第2
    の基準電圧とが一致するように、前記第2の3端子素子
    の制御電極と前記第4の3端子素子の制御電極とに制御
    電圧を印加する第2の制御手段とを有することを特徴と
    する減衰回路。
  2. 【請求項2】 制御端子から入力される減衰量制御電圧
    で入力信号に対する出力信号の減衰量が制御される減衰
    回路において、 制御電極を有し、前記制御電極への印加電圧に応じて導
    通抵抗が変化する第1の3端子素子および第2の3端子
    素子を備え、前記第1の3端子素子を前記入力信号が入
    力される入力端子と前記出力信号が出力される出力端子
    との間に接続し、前記第2の3端子素子を前記入力端子
    と接地電位との間に接続し、前記入力端子から前記入力
    信号が入力される第1の減衰器と、 前記第1の3端子素子と同様の特性をもつ第3の3端子
    素子および前記第2の3端子素子と同様の特性をもつ第
    4の3端子素子によって前記第1の減衰器と同様の接続
    がされる第2の減衰器と、 前記減衰量制御電圧と前記第2の減衰器の出力電圧とが
    比例した値になるように、前記第1の3端子素子の制御
    電極と前記第3の3端子素子の制御電極とに制御電圧を
    印加する第1の制御手段と、 固定電位である第1の基準電圧と抵抗器を介して直流電
    源に接続される前記第2の減衰器の入力電圧である第2
    の基準電圧とが一致するように、前記第2の3端子素子
    の制御電極と前記第4の3端子素子の制御電極とに制御
    電圧を印加する第2の制御手段とを有することを特徴と
    する減衰回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の減衰回路にお
    いて、 第1の3端子素子、第2の3端子素子、第3の3端子素
    子、および第4の3端子素子は電界効果トランジスタで
    あることを特徴とする減衰回路。
  4. 【請求項4】 請求項1から3いずれか1項に記載の減
    衰回路において、 第1の3端子素子と第3の3端子素子とは同一の半導体
    チップ上に形成されていることを特徴とする減衰回路。
  5. 【請求項5】 請求項1から4いずれか1項に記載の減
    衰回路において、 第2の3端子素子と第4の3端子素子とは同一の半導体
    チップ上に形成されていることを特徴とする減衰回路。
  6. 【請求項6】 請求項1から5いずれか1項に記載の減
    衰回路において、 前記第1の制御手段は、減衰量制御電圧と第2の減衰器
    の出力電圧との差の電圧を増幅して出力する差動増幅器
    によって構成されていることを特徴とする減衰回路。
  7. 【請求項7】 請求項1から6いずれか1項に記載の減
    衰回路において、 前記第2の制御手段は、第1の基準電圧と第2の基準電
    圧との差の電圧を増幅して出力する差動増幅器によって
    構成されていることを特徴とする減衰回路。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の減衰回路にお
    いて、 差動増幅器には、抵抗器による負帰還回路が設けられて
    いることを特徴とする減衰回路。
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