JPH08221631A - 印刷パターンの判別方法及び印刷パターンの判別装置 - Google Patents

印刷パターンの判別方法及び印刷パターンの判別装置

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JPH08221631A
JPH08221631A JP7030302A JP3030295A JPH08221631A JP H08221631 A JPH08221631 A JP H08221631A JP 7030302 A JP7030302 A JP 7030302A JP 3030295 A JP3030295 A JP 3030295A JP H08221631 A JPH08221631 A JP H08221631A
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area
pixels
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JP7030302A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Kawahito
勝彦 川人
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷物の正損の判別能力を向上する。 【構成】 認識搬送ユニット11により印刷物を搬送し
て、CCDイメージセンサ13により印刷物の透過光を
撮像されて、A/D変換器14を経て、バッファメモリ
15に書き込まれる。前処理部16、金種判別部17を
経て印刷物のカテゴリが特定される。エラー画素検出部
18−1により、印刷物の画素の正規化距離を求めて、
閾値と比較してエラー画素を検出する。LOW側ラベル
部18−2及びUP側ラベル部18−3とにより、ラベ
リングする。正規化距離算出部18−4により、ラベリ
ング領域の正規化距離の平均値を求めて、この平均値に
よりラベリング領域が中間領域か損部領域かを判別す
る。比較判定部18−5により、全体のエラー画素の数
と損部領域の画素の数に基づいて、印刷物が正常真券・
異常真券・リジェクト券のいずれかを判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透過センサを用いた紙
葉類(特に、紙幣)の正損判別を主とした真偽判別方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の紙幣の印刷パターンにお
ける正損判別方法を示す図である。紙幣1の両端には端
検知センサ2が設けられている。このセンサ2は、フォ
トインタラプタがアレイ状になっているもので、発光素
子から放出される光が紙幣面上では反射し、その反射光
を受光素子で検出する構成となっている。この端検知セ
ンサ2により、紙幣1が図の矢印方向に搬送されると
き、紙幣が端検知センサ2に到達してから通過し終える
までの間のオン時間すなわちこの例の場合には紙幣1の
短手の長さが検知できる。そして、紙幣1がこの領域で
破損すなわち欠落している場合には、センサのオン時間
が短くなるので、損券の判別が可能となる。図3は、C
CDイメージセンサによる紙幣全面の印刷パターンを捉
えて正損判別を行う従来の他の正損判別方法を示す図で
ある。図4は、各画素の正規化距離と確率分布を示す図
である。図3において、斜線の部分がしわ、汚れ、破損
などによる損部(この場合は破損領域)3とすると、個
々の構成画素の濃度値のカテゴリの対応する画素の濃度
値の平均値との差のその画素の標準偏差で割った正規化
距離と図4に示す正規化距離の確率分布から損部である
かどうかを決定している。すなわち、個々の画素におけ
る確率分布曲線を評価基準として画素単位で損部を識別
し、そしてこの損部と見なされた画素の数を集計して、
正常真券、異常真券、リジクト券などを判別している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
印刷パターン判別方法においては、次のような課題があ
った。図2のような部分的な印刷パターンの捉え方で
は、当然ながら紙幣のすべての損部を検出することが難
しく(端部検知センサ2の通らない場所にある損部は検
出出来ない)、損部の場所によっては検出できない。ま
た、紙幣1の長さによる一次元的な判定を行っているた
め、二次元的な面積(損部の大きさを求めたい)として
の評価が難しいという問題点があった。また、図3のよ
うな印刷パターンの判別方法においても以下のような問
題点があった。
【0004】(1)紙幣の個々のエラー画素(確率統計
的に基準エンベローブを越えている場合)の正規化距離
(例えば、その画素の濃度値とカテゴリの対応する画素
の平均濃度値との差が−5σであったとすると、正規化
距離は−5となる。σは、その画素に対応するカテゴリ
の対応する画素の標準偏差)は、損部の領域内部でばら
つく。図5(a),(b)は、紙幣の角折れの場合を示
す図であり、同図(a)は紙幣の角折れ状態を示し、同
図(b)は図(b)中のA−A断面の濃度データであ
る。図5(b)に示すように、紙幣が角折れの場合に
は、損部内部で濃度値がばらつくため、損部内部で正規
化距離がばらつく。そのため、角折れ等の損部が場合に
よっては検出できない。 (2)一枚の紙幣内部で損部の箇所が複数個存在する場
合、損部全体の画素の個数により正損を判別しているた
め、正確な損部の面積や個数が特定できない。 (3)上記(1),(2)の問題点のため、偽券に対す
る判別能力を高めようとすると必然的に正損判別能力を
低く設定する必要があり、認識可能な損部の面積比を高
く設定し、損券を含めた一般流通紙幣の認識率を高める
ことが困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、以下の処理を実行する。すなわち、
入力された印刷物の濃度データを各画素毎に作成する濃
度データ作成処理と、カテゴリのリファレンスデータと
して、前記各画素に対応する画素毎の標準偏差及び平均
濃度値を用意しておき、前記印刷物の各画素の濃度デー
タと該画素に対応する前記平均濃度値との差を該画素に
対応する標準偏差で正規化した正規化距離を前記画素毎
に算出する正規化距離算出処理と、前記正規化距離が第
1の閾値よりも小さく、濃度データの低い方向に位置す
る画素と、前記正規化距離が第2の閾値よりも大きく、
濃度データの高い方向に位置する画素をエラー画素とし
て検出するエラー画素検出処理とを実行する。そして、
前記濃度データの低い方向及び高い方向に位置するそれ
ぞれのエラー画素について、該エラー画素に連結してい
る画素を1つのグループとしてラベリングするラベリン
グ処理と、前記ラベリングされた各ラベリング領域につ
いて、そのラベリング領域に属する前記エラー画素の正
規化距離に基づいて特徴量を算出する特徴量算出処理
と、前記各ラベリング領域の特徴量と第3の閾値とを比
較して、該ラベリング領域と前記カテゴリの該ラベリン
グ領域に対応する領域との一致/不一致を判別する損部
判定処理とを実行する。
【0006】
【作用】第1の発明によれば、以上のように印刷パター
ンの判別方法を構成したので、印刷物の濃度データから
正規化距離を求めて、この正規化距離が第1の閾値より
も小さい時、又は正規化距離が第2の閾値よりも大きい
とき、その正規化距離の画素をエラー画素とする。そし
て、各エラー画素について、濃度値の低い方向に位置す
る画素と高い方向に位置する画素について、各画素に連
結する画素を1つのグループとしてラベリングする。ラ
ベリングされたラベリング領域は、ひとつのまとまりの
ある損部領域として識別可能となる。そこで、各ラベリ
ング領域について、例えば、そのラベリング領域内の正
規化距離の平均値を算出して、ラベリング領域の特徴量
を求める。これにより、ラベリング領域内の正規化距離
のばらつきが平均化される。この特徴量と第3の閾値と
を比較して、ラベリング領域が損部領域か中間領域かを
判別する。従って、前記課題を解決できるのである。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の実施例の印刷パターンの判
定方法を実施するための印刷パターンの判定装置の構成
図である。この印刷パターンの判定装置は、認識搬送ユ
ニット11、及び制御回路12を有している。認識搬送
ユニット11には、パターンが印刷された印刷物が入力
される。この認識搬送ユニット11及び制御回路12の
出力側には、CCDイメージセンサ13が接続されてい
る。CCDイメージセンサ13は、制御回路12より入
力されるタイミング信号T1に基づいて、印刷物の搬送
方向に垂直な方向に、印刷物の下方に受光素子としての
CCDが配置され、認識搬送ユニット11を通過する印
刷物の透過光の受光信号を出力するものである。制御回
路12及びCCDイメージセンサ13の出力側には、制
御回路12より入力されるタイミング信号T2に基づい
てディジタルデータに変換するA/D変換器14が接続
されている。制御回路12及びA/D変換器14の出力
側には、バッファメモリ15が接続され、さらにバッフ
ァメモリ15の出力側には、前処理部16が接続されて
いる。認識搬送ユニット11、制御回路12、CCDイ
メージセンサ13、A/D変換器14、バッファメモリ
15、及び前処理部16は、入力された印刷物の画素毎
に濃度データを作成する濃度データ作成部を構成する。
前処理部16の出力側には、金種判定部17が接続さ
れ、さらに金種判定部17の出力側には、正損真偽判定
部18が接続されている。正損真偽判定部18は、エラ
ー画素検出部18−1、LOW側ラベリング18−2、
UP側ラベリング部18−3、ラベル内平均正規化距離
算出部18−4、比較判定部18−5により構成されて
いる。エラー画素検出部18−1は、金種判定部17の
出力側に接続され、このエラー画素検出部18−1の出
力側には、LOW側ラベリング部18−2及びUP側ラ
ベリング部18−3が接続されている。LOW側ラベリ
ング部18−2及びUP側ラベリング部18−3の出力
側には、ラベル内平均正規化距離算出部18−4が接続
され、さらにそのラベル内平均正規化距離算出部18−
4の出力側には、比較判定部18−5が接続されてい
る。比較判定部18−5からは、正損真偽判別結果が出
力される。
【0008】以下、本発明の実施例の印刷パターンの判
定装置の動作の説明をする。 [濃度データ作成処理]認識搬送ユニット11には、印
刷パターンが印刷された印刷物が挿入されて、認識搬送
ユニット11に設けられた図示しないローラーによりそ
の印刷物を搬送する。認識搬送ユニット11により搬送
された印刷物は、その印刷物の上の位置に搬送方向に対
して直角方向かつ印刷物に対して鋭角に光を入射するよ
うに配置された図示しない複数個のLEDによって照射
される。印刷物はそのLEDにより照射され、印刷物の
印刷模様の濃淡に応じた透過光を出力する。この透過光
は、集光レンズにより集光されて、CCDイメージセン
サ13により受光される。この時、印刷物にはLEDか
ら鋭角に入射されるため、印刷物が破損している場合に
は、その破損部へのLEDからの直接光は、CCDイメ
ージセンサ13には受光されず、印刷物の透過光のみが
CCDイメージセンサ13により受光される。そのた
め、破損部では真っ黒な部分としてCCDイメージセン
サ13によって撮像される。また、CCDイメージセン
サ13によって、明るい部分程濃度値が大きく撮像され
る。CCDイメージセンサ13では、搬送方向に対して
直角方向に一列に配置された複数個のCCDが、その集
光レンズにより集光された光を受けて、アナログ信号を
発生する。このアナログ信号は、制御回路12より出力
されるタイミング信号T1に基づいて、1スキャンライ
ン毎に出力される。
【0009】A/D変換器14では、制御回路12より
出力され、1スキャンラインの間にCCDイメージセン
サ13の有効画素数分のパルス信号を有するタイミング
信号T2に基づいて、CCDイメージセンサ13より出
力された1スキャンライン上のアナログ信号をサンプリ
ングして、デジタル信号(例えば、8ビットのデータ)
に変換する。このデジタル信号は、LEDの位置(印刷
物の中央に対向して配置されたLEDが印刷物に対して
最も光を多く照射する)及びLEDのバラツキによる発
光量の違いを補正して、1スキャンライン上のCDDの
受光量を一様にするための図示しない逐次シェーディン
グ補正回路を経て、印刷物の搬送方向の1ライン分のデ
ジタル信号がタイミング信号T3により、バッファメモ
リ15に送られる。この時、バッファメモリ15には、
印刷物の端部を正確に抽出するために印刷物を一定のサ
イズだけ大きめの領域(以下、背景部と呼ぶ)も濃度デ
ータとして出力するようにしている。バッファメモリ1
5に入った値は、前処理部16により必要な形態に加工
される。この前処理部16は、例えば、印刷物から背景
部の部分を排除して、必要な部分のみを正確に切り出す
ための位置検知回路、位置補正切り出し回路、データの
ばらつきを低減させる積分・平均値、及び正規化回路等
から構成されている。まず、位置検知回路により、印刷
物の背景部以外の領域の必要な部分のみを正確に切り出
す。そして、位置補正切り出し回路により、切り出した
部分に対して、印刷物を挿入する際の正規位置からのず
れの補正を行う。次に、積分・平均化回路により、位置
補正された部分に対して、積分・平均化を行い、データ
のばらつきを低減させる。最後に、正規化回路により、
濃度データに対して、印刷物の濃度のバラツキを抑える
ために、乗算及び加減算を行うことにより正規化して、
画素毎の濃度データを金種判別部17に出力する。
【0010】[金種判定処理]金種判定部17では、印
刷物の種類と表・裏、及び方向を判別する。まず、前処
理部16より出力される画素の濃度データに対して、2
値化する。そして、判別する印刷物の基準カテゴリ(例
えば、紙幣であれば、千円券、五千円券、1万円券の各
金種について、表・裏、及び方向の全体で12種類)に
ついて、予め同様にして前処理された濃度データの2値
化データがリファレンスデータとしてROMに記憶され
ており、その各カテゴリの2値化データを画素数分並べ
た多次元ベクトルと印刷物の2値化データを画素数分並
べた多次元ベクトルとの余弦を求めて、その値が最も大
きいカテゴリを印刷物の真偽が判別されるカテゴリ(以
下、このカテゴリを特定されたカテゴリと呼ぶ)とす
る。図6は、正常真券、異常真券、及びリジェクト券の
印刷物の分類を示す図である。図6に示すように、印刷
物は、最終的に大きく分けて、新券と流通券を合わせた
正常真券、汚れ、しわ、破損などの損部領域のある異常
真券、損傷の程度の多い紙幣や識別できない紙幣、及び
紙幣以外のものを包含するリジェクト券の3つに分けら
れる。正損判定部18では、以下の処理を行って、印刷
物が図6に示す正常真券・異常真券・リジェクト券のど
れに属するかを詳細に調べて、正損・真偽の判定をす
る。まず、エラー画素検出部18−1では、以下の正規
化距離算出処理及びエラー画素検出処理を行う。
【0011】[正規化距離算出処理]エラー画素検出部
18−1では、まず、前処理部17により出力される各
画素の濃度データについて、次式(1)で示される正規
化距離σ1を求める。 σ1=(PiXi P −PiXi m )/PiXi σ ・・・(1) PiXi P は、印刷物のi番目の画素の濃度値である。
同一のリファレンスのカテゴリについて、例えば、何千
枚もの真券を母集団として、各画素毎にその濃度値を統
計すると正規分布になることが分かっている。これは、
例えば、金券では、新券と流通券とは、その印刷パター
ンの磨耗、汚れ等により濃度が変化するためである。P
iXi m は、あらかじめ各カテゴリについて、前処理部
17と同様の処理により得られた複数の真券を母集団と
した時の、その母集団のi番目の画素の濃度データの平
均値であり、カテゴリのリファレンスとして、ROMに
用意されている。PiXi σは、複数の真券を母集団と
した時の、その母集団のi番目の画素の標準偏差であ
り、カテゴリのリファレスとして、ROMに用意されて
いる。正規化距離σ1は、印刷物のi番目の画素の平均
値からの距離を標準偏差PiXi σで割ることにより、
正規化したものである。これにより、印刷物の画素の濃
度データの平均値からのずれが正規化されて画一的に扱
うことができる。真券では、最も多い平均値に等しい濃
度データを有する画素の正規化距離σ1は0となり、破
損や鉛筆による落書きの場合には濃度値の低い方向(以
下、LOW側と呼ぶ)にずれ、油汚れ(透過率が向上す
るため)の場合には濃度値の高い方向(以下、UP側と
呼ぶ)にずれる。
【0012】[エラー画素検出処理]さらに、エラー画
素検出部18−1では、図4に示すように、各画素につ
いて、正規化距離σ1が第1の閾値−α(α>0)より
も小さい画素をLOW側エラー、正規化距離σ1が第2
の閾値αよりも大きい画素をUP側エラーとする。ここ
で、αはエンベローブ幅として、ROMにあらかじめ用
意している。本実施例では、αを3とする。これによ
り、正規化距離σ1が−3以上3以下の範囲において、
約99.7%(これは正規分布表により求められる)の
真券が包含されることになる。印刷物のすべての画素に
ついて、LOW側エラー及びUP側エラーを判別する。
そして、印刷物の総エラー画素数をPe とする。
【0013】[ラベリング処理]LOW側ラベル部18
−2では、LOW側エラー領域の各画素について、その
着目画素の周りの画素(例えば、8画素)を調べて、こ
の8画素の中にエラー領域があれば、その着目画素と回
りのエラー画素と同じラベルを付与する。これにより、
LOW側エラー領域が連結されて、一つ又は複数のLO
W側ラベリング領域に分割される。UP側ラベル部18
−3では、同様にUP側エラー領域の各画素について、
ラベルを付与して、一つ又は複数のUP側ラベル領域に
分割する。図7は、エラー領域のラベリングを示す図で
ある。図7中の破線で囲まれた四角の領域はエラー画素
である。図7に示すように、LOW側エラー領域がA−
1〜A−3のラベリング領域に分割され、UP側エラー
領域が、B−1〜B−3のラベリング領域に分割されて
いる。ラベル内平均正規化距離算出部18−4では、以
下の平均正規距離算出処理及び損部判定処理を行う。
【0014】[平均正規化距離算出処理]各LOW側ラ
ベリング領域A−i及び各UP側ラベリング領域B−i
について、次式(2)で示される平均正規化距離κ
(i)を算出する。
【数1】 ここで、 PiXj P は印刷物のj番目の画素の濃度値 PiXj m は特定されたカテゴリのj番目の画素の平均
値 PiXj σは特定されたカテゴリのj番目の画素の標準
偏差値 n(i)はラベルリング領域A−i又はB−i内の構成
画素数 [損部判定処理]図8は、様々な位置に損部(破損、油
など汚れ)を有する複数の印刷物のUP側ラベリング領
域の平均正規化距離の集計データを示す図であり、横軸
は平均正規化距離、縦軸はUP側ラベリング領域の度数
である。図中の丸印は集計データである。図8に示すよ
うに、UP側ラベリング領域の平均正規化距離は、近似
的に正規分布となることが分かる。図中で、平均正規化
距離が大きい所は、例えば、下地が黒で油汚れ等による
損部であり、平均正規化距離の小さい所は、例えば、下
地が白で油汚れ等による損部である。このように、ラベ
リング領域についても近似的に正規分布となるのは、例
えば油の付着量あるいは鉛筆等による落書きの場合は、
その落書きの濃さ等が近似的に正規分布となるためと考
えられる。LOW側ラベルング領域についてもUP側ラ
ベリング領域と同様に正規化距離が近似的に正規分布と
なることが分かった。また、正規化距離が正常領域(正
規化距離が−3以上3以下のもの)から一定範囲のもの
については、汚れ、しわ、破損等によるものかパターン
の違い(変造紙幣などの場合はパターンが真券と類似す
るためこのような領域となる)によるものか見分けのつ
き難い領域(以下、中間領域と呼ぶ)である。異常真券
の場合はこの中間領域が小さく、変造紙幣等の真券と類
似するパターンを持つ印刷物の場合には、この中間領域
が多くなるので、真券と類似する偽造された印刷物をリ
ジクト券として扱うことができる。図9は中間領域を説
明するための図である。図9に示すように、LOW側エ
ラーラベリング領域の平均正規化距離が第4の閾値−α
(α>3)以下であるときに、そのLOW側エラーラベ
ル領域をLOW側損部と判定して、−α以上−3以下の
時に中間領域とする。また、UP側エラーラベル領域に
ついても、平均正規化距離が第5の閾値α以上であると
きに、UP側損部と判定して、3以上α未満の時に中間
領域とする。これにより、統計確率的に損部の収容割合
に応じた一定の第3の閾値αを決定することが可能とな
る。本実施例では、閾値αの平均正規化距離を±6とす
るにより、約80%(収集したデータの統計的結果によ
る)損券が抽出可能となる。
【0015】[比較判定処理]図10は、正損・真偽判
別基準を示す図である。 (a) 正常真券の場合(エラー画素の数が少ない場合
か、中間領域の画素の数が少なく損部のエラー画素の数
が少ない場合) Pe ≦α1、又はPe −Pz ≦α2かつPz ≦α1 (b) 異常真券の場合(中間領域のエラー画素が少な
く損部のエラー画素の数が多い場合) Pe −Pz ≦α2かつPz >α1 (c) リジェクト券の場合(エラー画素の数が多い場
合か、中間領域の画素の数が多い場合(例えば、変造紙
幣のように真券に類似するパターンを多く含んでいる場
合) Pe >α3、又はPe −Pz >α2 ここで、Pe はエラー画素の総数、Pz は損部の画素の
総数である。閾値α2は、2項分布の関係より次式
(3)、(4)で求められるエラーの個数xである。 P= Nx (Perr x (Pnml N-x ・・・(3) P≒0 ・・・(4) 但し、Nx :N とx との組み合わせの数 Perr :個々の画素におけるエラーの確率(本実施例で
は、上述したように正規化距離のエンベローブ幅を±3
としているので、Perr は0.003(1−0.99
7)である。) Pnml :個々の画素における正解の確率 P:エラー画素数x の抽出確率 N :総画素数 x :エラー画素数 α2は、式(3)、(4)により紙幣全体の中でエラー
画素の個数がx となる確率が殆ど0になるような値であ
る。しかも、このα2が中間領域のエラー画素の閾値で
あるので、真券の画素がエラー画素となる確率がPerr
の下では、真券について中間領域にある画素の個数がα
2以上となる確率が殆ど0となるようにこの閾値α2が
設定される。比較判定部18−5では、図10にしたが
ってエラー画素の総数および損部の画素の総数より印刷
物が正常真券・異常真券・リジエクト券のいずれかであ
るかを判別して、上位装置にその結果を出力する。図1
1及び図12は、本発明の実施例の印刷パターンの判別
方法を示すフローャート(その1及びその2)である。
【0016】以下、図11及び図12を参照しつつ、印
刷物の印刷パターンの判別方法の説明をする。図11中
のステップS1において、破損あるいは落書きなどによ
る黒い汚れなどによる紙幣の内部のLOW側エラーの画
素数をカウントする内部損部画素数h、破損などによる
エッジのLOW側エラーの画素数をカウントする損傷画
素数a、油汚れなどによるUP側エラーの画素数をカウ
ントする損傷画素数abを0として、初期化する。ステ
ップS2において、前処理部17により出力される各画
素の濃度データについて、ROMに用意された各画素の
リファレンスデータとしての標準偏差と平均値を参照し
て、式(1)で示される正規化距離σ1を各画素につい
て求める。そして、正規化距離σ1とROMに用意され
ている正規化距離のエンベロープデータα(α>0)と
を比較して、正規化距離σ1が第1の閾値−αより小さ
いとき、この印刷物の画素をLOW側エラー画素とし
て、正規化距離σ1が第2の閾値αよりも大きいとき、
この印刷物の画素をUP側エラー画素する。すべての画
素について、正規化距離を求めて、LOW側エラー数を
L 、UP側エラー数をPU とする。
【0017】ステップS3において、LOW側エラー画
素とUP側エラー画素の全体の数PL +PU が第6の閾
値α1以下であれば、真券・正常と判断して、ステップ
S31に進み、PL +PU が第6の閾値α1よりも大き
ければ、ステップS4に進む。ステップS4において、
L +PU が第9の閾値α3よりも大きければ、印刷物
をリジェクト券と判断して、ステップS33に進み、P
L +PU が第9の閾値α3以下であれば、ステップS5
に進む。ステップS5において、LOW側エラーの領域
について、上述したLOW側ラベル部18−2でのLO
W側ラベリング処理を行う。ステップS6において、L
OW側のラベル数を変数L、i番目のLOW側ラベル領
域A−iのデータ数を変数N(i)に代入する。さら
に、ROMに用意され、LOW側ラベル領域A−iの各
画素について、その平均値m及び標準偏差σを参照し
て、式(2)で示されるLOW側ラベル領域A−iの平
均正規化距離κ(i)を求める。ステップS7におい
て、LOW側ラベリング領域A−iを示す変数iに1を
代入して初期化する。ステップS8において、すべての
LOW側ラベリング領域A−iが中間領域、エッジ領
域、内部損傷領域であるか否かのチェックが済んだかど
うかをi>Lにより判別する。チェックが済めば、ステ
ップS19に進み、チェックが済んでいなければステッ
プS9に進む。ステップS9において、LOW側ラベリ
ング領域A−iに含まれる画素の数N(i)が1であれ
ば、ステップS17に進み、N(i)が1でなければ、
ステップS10に進む。ここで、LOW側ラベル領域A
−iに含まれる画素の数N(i)と1とを比較するの
は、損傷領域は2個以上の画素が連結している場合がほ
とんどであり、単独(1つの画素で構成される)の場合
には、ノイズの影響が大きいと判断できるから、そのよ
うなLOW側ラベル領域を損部から除去するためであ
る。
【0018】ステップS10において、LOW側ラベリ
ング領域A−iがエッジ領域(エッジがラベリング領域
A−iに含まれている場合)であるかを判別して、LO
W側ラベリング領域A−iがエッジ領域でなければステ
ップS11に進み、エッジ領域であればステップS13
に進む。ここで、LOW側ラベル領域A−iがエッジ領
域であるかどうかを判別するのは、エッジ領域の場合に
は、破損による損部の場合が主であり、エッジ領域でな
ければ黒い汚れによるものが主であるので、このような
二つの種類の損部を区別するためである。ステップS1
1において、LOW側ラベリング領域について、ROM
に用意しておいた中間領域と損部エラー領域の境界の第
4の閾値−αを変数T1に代入する。ステップS12に
おいて、LOWラベリング領域A−iの平均正規化距離
κ(i)が閾値T1よりも小さいとき、LOW側ラベリ
ング領域A−iを損部とみなして、ステップS13に進
み、平均正規化距離κ(i)が第4の閾値T1よりも大
きいとき、LOW側ラベリング領域A−iが中間領域と
みなして、ステップS17に進む。ステップS13にお
いて、LOW側エラーの内部損部数aにラベリング領域
A−iの画素の数N(i)を加えて、ステップS17に
進む。ステップS14において、ステップS11と同様
に第4の閾値−αを変数T1に代入する。ステップS1
5において、LOW側ラベリング領域A−iの平均正規
化距離κ(i)が第4の閾値T1よりも小さいとき、L
OW側ラベリング領域A−iを破損部とみなして、ステ
ップS16に進み、平均正規化距離κ(i)が閾値T1
よりも大きいとき、LOW側ラベリング領域A−iが中
間領域とみなして、ステップS17に進む。ステップS
16において、LOW側エラーの破損数hにラベリング
領域A−iの画素の数N(i)を加えて、ステップS1
7に進む。ステップS17において、iを1増加して、
次のLOW側ラベル領域A−(i+1)を示すようにす
る。ステップS18において、ステップS8に戻る。
【0019】図12中のステップS19において、ステ
ップS5と同様にして、UP側エラー領域について、ラ
ベリング処理を行う。ステップS20において、UP側
ラベリング領域の個数をLとし、UP側ラベリング領域
B−iの画素数をN(i)とする。さらに、ステップS
6と同様にして、各UP側ラベリング領域B−iについ
て、式(2)にしたがってROMより必要なデータを読
み出して、平均正規化距離κ(i)を算出する。ステッ
プS21〜S28をステップS7〜S18の処理と同様
に実行して、すべてのUP側ラベル領域B−iについ
て、その領域が中間領域であるか損部であるかどうか判
別して、その領域が損部であれば変数abにその損部の
画素数N(i)をカウントする。ここでは、UP側ラベ
リング領域の損部がエッジ領域の破損か内部損部である
かを判別していない。これは、UP側ラベリング領域の
場合には、油の付着等の汚れによるものと考えられるた
め、それがエッジ領域であるか内部領域であるかの区別
はさほど必要としないためである。ステップS29にお
いて、全体のエラー画素数(PL +PU )と損部の画素
数(h+a+ab)との差(中間領域の画素数)が第7
の閾値α2以下の時にステップS31に進み、その差が
第7の閾値α2よりも大きい時に印刷物をリジェクト券
とみなして、ステップS33に進む。ステップS30に
おいて、損部の画素数(h+a+ab)が第8の閾値α
1よりも小さいとき、正常真券とみなしてステップS3
2に進み、損部の画素数が第8の閾値α1よりも大きい
とき、異常真券とみなしてステップS32と進む。ステ
ップS31において、印刷物が正常真券であることを上
位の装置に通知する。ステップS32において、印刷物
が異常真券であることを上位の装置に通知する。ステッ
プS33において、印刷物がリジェクト券であることを
上位の装置に通知する。以上のように、本実施例では、
以下の利点がある。
【0020】(1) エラー領域をラベリングし、その
個々のラベル領域を平均正規化距離にて正規化している
ため、場所の影響を受けずに非常に高精度で、しかも統
計的にそのシステムに応じた最良の規定値を設定するこ
とができる。 (2) 角折れ紙幣の損部では、折れて破損部と同じ状
態になっている部分及び折れた部分のパターンの違いに
より、図に示したように損部内部で濃度値がばらつくた
め、正規化距離が損部内部でばらつく。しかし、このエ
ラー領域をラベリングして、各ラベル領域ごとの平均正
規化距離を評価の基準としているので、損傷部の検知が
より正確にできるようになる。 (3) 損傷部の箇所が複数個存在する場合でも、正確
に損部の面積と個数を把握することができる。 (4) 真偽判別能力を損なうこと無く高い正損判別能
力が期待することができ、損券を含めた一般流通紙幣の
認識率を高めることができる。なお、本発明は、上記実
施例に限定されず種々の変形が可能である。その変形例
としては、例えば次のようなものがある。
【0021】(a) 本発明は、主に金融機関等で用い
られる現金自動入出力機(ATM)や、両替機における
紙幣判別装置に利用可能である。また、さらにはあらか
じめ判別物の標準カテゴリが有限に設定可能な種々の印
刷物の自動判別機における判別方法としても応用でき
る。 (b) 真偽判別能力と正損判別能力は、互いに相反す
る関係をもっている。すなわち、これらの閾値α1〜α
3までの値を広げると、正損判別率が向上する(リジエ
クト券が少なくなる)が、真偽判別の信頼性が低下す
る。閾値α1〜α3を変更することにより、真偽判別レ
ベルが自由に変更可能となる。 (c) この第3の閾値αを複数個用意し、損券抽出レ
ベルをスイッチなどで切り替えることも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1〜第8
の発明によれば、印刷物の画素の正規化距離が第1の閾
値よりも小さい又は及び第2の閾値よりも大きいエラー
画素を検出し、このエラー画素をラベリングして、その
ラベリング領域の特徴量に基づいて、印刷物のラベリン
グ領域とカテゴリのラベリング領域に対応する領域との
一致/不一致を判別するようにしているので、正損の認
識率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の印刷パターンの判別装置を示
す構成図である。
【図2】従来の印刷パターンの正損判定方法を示す図で
ある。
【図3】従来の他の印刷パターンの正損判定方法を示す
図である。
【図4】各画素の正規化距離と確率分布を示す図であ
る。
【図5】角折れ紙幣を示す図である。
【図6】正常真券、異常真券、及びリジェクト券の印刷
物の分類を示す図である。
【図7】エラー領域のラベリングを示す図である。
【図8】ラベリング領域の平均正規化距離の分布(UP
側の例) を示す図である。
【図9】中間領域を示す図である。
【図10】正損・真偽の判別基準を示す図である。
【図11】本発明の実施例の印刷パターンの判別方法を
示すフローチャート(その1)である。
【図12】本発明の実施例の印刷パターンの判別方法を
示すフローチャート(その2)である。
【符号の説明】
11 認識搬送ユニット 12 制御回路 13 CCDイメージセンサ 14 A/D変換器 15 バッファメモリ 16 前処理部 17 金種判定部 18 正損真偽判定部 18−1 エラー画素検出部 18−2 LOW側ラベル部 18−3 UP側ラベル部 18−4 ラベル内平均正規化距離算出部 18−5 比較判定部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された印刷物の濃度データを各画素
    毎に作成する濃度データ作成処理と、 カテゴリのリファレンスデータとして、前記各画素に対
    応する画素毎の標準偏差及び平均濃度値を用意してお
    き、前記印刷物の各画素の濃度データと該画素に対応す
    る前記平均濃度値との差を該画素に対応する標準偏差で
    正規化した正規化距離を前記画素毎に算出する正規化距
    離算出処理と、 前記正規化距離が第1の閾値よりも小さく、濃度データ
    の低い方向に位置する画素と、前記正規化距離が第2の
    閾値よりも大きく、濃度データの高い方向に位置する画
    素をエラー画素として検出するエラー画素検出処理と、 前記濃度データの低い方向及び高い方向に位置するそれ
    ぞれのエラー画素について、該エラー画素に連結してい
    る画素を1つのグループとしてラベリングするラベリン
    グ処理と、 前記ラベリングされた各ラベリング領域について、その
    ラベリング領域に属する前記エラー画素の正規化距離に
    基づいて特徴量を算出する特徴量算出処理と、 前記各ラベリング領域の特徴量と第3の閾値とを比較し
    て、該ラベリング領域と前記カテゴリの該ラベリング領
    域に対応する領域との一致/不一致を判別する損部判定
    処理とを、 実行することを特徴とする印刷パターンの判別方法。
  2. 【請求項2】 前記損部判定処理は、 前記特徴量と前記第3の閾値との比較により、前記各ラ
    ベリング領域を前記カテゴリのそのラベリング領域に対
    応する領域と不一致度が大きい損部領域か不一致度がよ
    り小さい中間領域かいずれかの領域に分類するようにし
    た、 ことを特徴とする請求項1記載の印刷パターンの判定方
    法。
  3. 【請求項3】 前記特徴量算出処理は、 前記ラベリング処理によりラベリングされた各ラベリン
    グ領域内の画素の前記正規化距離の平均値を前記特徴量
    として算出するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の印刷パターンの判定方法。
  4. 【請求項4】 前記損部判定処理は、 前記平均値が第4の閾値よりも小さい、又は第5の閾値
    より大きい場合に、該平均値が算出されたラベリング領
    域が前記カテゴリの該ラベリング領域に対応する領域と
    不一致であるとする損部領域とし、前記平均値が前記第
    4の閾値以上前記第5の閾値以下の場合に、前記ラベリ
    ング領域を中間領域とした、 ことを特徴とする請求項3記載の印刷パターンの判別方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第1〜第3の閾値のうち、少なくと
    もいずれか一つの閾値を前記印刷物と前記カテゴリとの
    一致/不一致の判別基準に基づいて、変更するようにし
    たことを特徴とする請求項1、2又は3記載の印刷パタ
    ーンの判別方法。
  6. 【請求項6】 前記印刷物の全体の前記エラー画素の個
    数と前記印刷物の全体の前記損部領域の画素数とに基づ
    いて、前記印刷物が前記カテゴリに一致/不一致の真偽
    を判別する比較判別処理を実行するようにした請求項
    1、2、3、4又は5記載の印刷パターンの判別方法。
  7. 【請求項7】 前記比較判別処理は、 前記印刷物の全体の前記エラー画素の個数が第6の閾値
    よりも小さい時、又は前記印刷物の全体の前記エラー画
    素の個数と前記印刷物の全体の前記損部領域の画素の個
    数との差が第7の閾値よりも小さくかつ前記印刷物の全
    体の前記損部領域の画素の個数が第8の閾値よりも小さ
    い時、前記印刷物が前記カテゴリに一致する正常真券と
    して、 前記印刷物の全体の前記エラー画素の個数と前記印刷物
    の全体の前記損部領域の画素の個数との差が前記第7の
    閾値よりも小さくかつ前記印刷物の全体の前記損部領域
    の画素の個数が前記第8の閾値よりも大きい時、前記印
    刷物が前記カテゴリに一致はするが損部領域の多い異常
    真券とし、 前記印刷物の全体の前記エラー画素の個数が第9の閾値
    よりも大きい時、又は前記印刷物の全体の前記エラー画
    素の個数と前記印刷物の全体の前記損部領域の画素の個
    数との差が前記第7の閾値よりも大きい時に、前記印刷
    物が前記カテゴリに一致しないリジェクト券とした、 ことを特徴とする請求項6記載の印刷パターンの判別方
    法。
  8. 【請求項8】 入力された印刷物の濃度データを各画素
    毎に作成する濃度データ作成部と、 カテゴリのリファレンスデータとして、前記各画素に対
    応する画素毎の標準偏差及び平均濃度値を用意してお
    き、前記印刷物の各画素の濃度データと該画素に対応す
    る前記平均濃度値との差を該画素に対応する標準偏差で
    正規化した正規化距離を前記画素毎に算出して、該正規
    化距離が第1の閾値よりも小さく、濃度データの低い方
    向に位置する画素と、前記正規化距離が第2の閾値より
    も大きく、濃度データの高い方向に位置する画素をエラ
    ー画素として検出するエラー画素検出部と、 前記濃度データの低い方向に位置するそれぞれのエラー
    画素について、該エラー画素に連結している画素を1つ
    のグループとしてラベリングするLOW側ラベル部と、 前記濃度データの高い方向に位置するそれぞれのエラー
    画素について、該エラー画素に連結している画素を1つ
    のグループとしてラベリングするUP側ラベル部と、 前記LOW側ラベル部及びUP側ラベル部によりラベリ
    ングされた各ラベリング領域内の前記画素の前記正規化
    距離の平均値を算出して、該平均値が前記第1の閾値よ
    りも小さい閾値よりも小さい時、又はその平均値が前記
    第2の閾値よりも大きい閾値よりも大きい時に、前記ラ
    ベリング領域が前記カテゴリの該ラベリング領域に対応
    する領域との不一致する損部領域とするラベル内正規化
    距離算出部と、 前記印刷物の全体の前記損部領域の画素数及び前記エラ
    ー画素数に基づいて、前記印刷物と前記カテゴリとの正
    損及び真偽を判別する比較判別部とを、 備えたことを特徴とする印刷物のパターンの判別装置。
JP7030302A 1995-02-20 1995-02-20 印刷パターンの判別方法及び印刷パターンの判別装置 Withdrawn JPH08221631A (ja)

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JP7030302A JPH08221631A (ja) 1995-02-20 1995-02-20 印刷パターンの判別方法及び印刷パターンの判別装置
SG1996001742A SG74546A1 (en) 1995-02-20 1996-02-15 An azo compound and a polarizing film containing the same

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8499918B2 (en) 2008-03-19 2013-08-06 Universal Entertainment Corporation Paper treating apparatus

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