JPH08221528A - 非接触データキャリアシステム - Google Patents

非接触データキャリアシステム

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JPH08221528A
JPH08221528A JP7026911A JP2691195A JPH08221528A JP H08221528 A JPH08221528 A JP H08221528A JP 7026911 A JP7026911 A JP 7026911A JP 2691195 A JP2691195 A JP 2691195A JP H08221528 A JPH08221528 A JP H08221528A
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distance
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communication
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Withdrawn
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JP7026911A
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Tatsuhiko Tajima
竜彦 田島
雅彦 ▲高▼橋
Masahiko Takahashi
Eishin Yamada
英信 山田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、非接触データキャリアシステムに
関し、親機と子機との通信により親機又は子機が認識さ
れたのち、一定の時間、親機と子機との通信を中断する
ことにより、親機の誤動作を大幅に削減できるようにす
るとともに、親機又は子機の有効通信距離を制御するこ
とにより、周囲の物理環境によらず、一定の有効距離を
保つことができるようにすることを目的とする。 【構成】 親機1(又は子機2)が、通信相手としての
子機2(又は親機1)との通信により子機2(又は親機
1)を認識する認識手段13と、この認識手段13によ
る認識が行なわれたのち、一定の時間が経過するまでは
子機2(又は親機1)との通信を中断するよう制御する
通信制御手段14とをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1,図2) 作用(図1,図2) 実施例 (a)第1実施例の説明(図3〜図9) (b)第2実施例の説明(図10〜図20) (c)第3実施例の説明(図21〜図24) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波方式を用い
て親機と子機が通信可能領域内で通信を行なうことによ
り、例えば、親機が子機を認識する非接触データキャリ
アシステムに関する。近年、非接触データキャリアシス
テムは、研究開発が盛んに行なわれており、中でも、マ
イクロ波方式を用いた遠隔形の非接触データキャリアシ
ステムは、親機と子機との通信可能距離(有効通信距
離)が大きく、広範囲な応用分野を持ち、ファクトリー
オートメーション(FA),セキュリティシステム,物
流などの分野で実用化が進められている。
【0003】
【従来の技術】従来の非接触データキャリアシステムに
は、例えば、特開昭63−27971号の公報に示され
るように、それぞれ送受信手段を有する親機と子機が、
通信可能領域内で通信を行なうことにより、親機が子機
を読み取って認識し、これに応じて親機が所要の処理を
施すようなものがある。例えば、この非接触データキャ
リアシステムの一例として自動ドアを考えると(この場
合は、自動ドアが親機であり、人間が子機である)、自
動ドアからは、連続的に信号が送信されており、この自
動ドアからの送信信号が人間の身体の一部で反射され
(つまり、信号の送受信を同時に行なっていることにな
る)、この反射信号を自動ドアが受信すると、ドアが自
動的に開くようになっている。
【0004】また他に、非接触データキャリアシステム
には、特開平6−131509号の公報に示されるよう
な、複数の子機(ICカードを付された移動体)が同時
に通信可能になった場合でも、確実に子機を読み取るこ
とができるようにしたものも提案されており、この場合
は、子機の種別を親機側(本体側)で事前に検知して、
この子機の種別に応じた信号を親機から発信することに
よって、電波の干渉などによる子機の読み取り不良を防
止している。
【0005】さらに、通常、親機又は子機は、有効通信
距離(親機と子機との通信が可能な物理的な距離)をも
っているので、親機や子機が複数存在する場合には、互
いの有効通信距離が干渉し合うことによる親機の誤動作
を防ぐために有効通信距離の制御を行なう必要がある
が、従来の非接触データキャリアシステムでは、親機の
送信出力を数通りに設定できるスイッチを用いるか、数
通りの有効通信距離をもつ子機を使い分けるなどの方法
により有効通信距離の制御を行なっている。また有効通
信距離の制御を行なわない場合は、親機の設置場所を調
整することにより他の親機の有効通信距離と干渉しない
ようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、まず、
特開昭63−27971号の公報に示される非接触デー
タキャリアシステムでは、使用する環境の物理的な影響
により、有効通信距離が増減するので、例えば、1台の
子機に対する親機の反応が1回でいい場合でも、複数回
の反応をする場合があるため、使用するシステムにより
誤反応防止の設定が必要になるという課題がある。
【0007】また、特開平6−131509号の公報に
より提案されている技術では、子機(移動体)に対し、
通信する親機(本体)自身が、子機を認識するための手
段を有していないため、子機の種別を検知したのち、そ
の子機の種別に応じた信号を発信しなくてはならず、親
機の構成が複雑になってしまうという課題がある。さら
に、親機の有効通信距離が大きすぎる場合、複数の親機
の有効通信距離が相互に干渉することにより、子機の認
識に誤動作が生じる場合があるという課題があるととも
に、親機を設置する位置に関する自由度が損なわれるな
どの課題もある。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、親機と子機との通信により親機又は子機が認
識されたのち、一定の時間、親機と子機との通信を中断
することにより、親機の誤動作を大幅に削減できるよう
にした、非接触データキャリアシステムを提供すること
を目的とする。また、本発明は、親機又は子機の有効通
信距離(通信可能距離)を制御することにより、周囲の
物理環境によらず、一定の有効距離を保つことができる
ようにした、非接触データキャリアシステムを提供する
ことも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1,2はそれぞれ非接触
データキャリアシステムを構成する親機と子機であり、
それぞれ送信手段11,22,受信手段12,21を有
しており、これら親機1と子機2とが通信可能領域内で
互いに無線により通信を行なうようになっている。
【0010】そして、この図1に示すように、親機1
(又は子機2)は、認識手段13と通信制御手段14と
をそなえている。ここで、認識手段13は、通信相手と
しての子機2(又は親機1)との通信により、この子機
2(又は親機1)を認識するものであり、通信制御手段
14は、この認識手段13による認識が行なわれたの
ち、一定の時間が経過するまでは子機2(又は親機1)
との通信を中断するよう制御するものである(請求項
1)。
【0011】このため、この通信制御手段14には、タ
イマ手段141、もしくは通信可能距離設定手段142
及び距離測定手段143が設けられる。ここで、タイマ
手段141は、認識手段13による認識が行なわれたの
ち所定の時間を設定するもので、この場合は、このタイ
マ手段141に設定された時間が経過するまでの間、親
機1と子機2との通信が中断されるようになっている
(請求項2)。
【0012】また、通信可能距離設定手段142は、親
機1と子機2との通信可能距離を予め設定しておくもの
であり、距離測定手段143は、認識手段13による認
識がおこなわれた時点から子機2又は親機1との物理的
な距離を測定するものであり、この場合は、距離測定手
段143で測定された子機2又は親機1との距離が、通
信可能距離設定手段142での通信可能距離と一致する
までの間、親機1と子機2との通信が中断されるように
なっている(請求項3)。
【0013】また、このとき、タイマ手段141での時
間設定を変更しうる集中管理局を設けてもよく(請求項
4)、また、通信可能距離設定手段142での通信可能
距離の設定を変更しうる集中管理局を設けてもよい(請
求項5)。次に、図2も本発明の原理ブロック図であ
り、この図2においても、1,1′2,2′はそれぞれ
非接触データキャリアシステムを構成する親機と子機で
あり、それぞれ送信手段11,21,受信手段12,2
2を有しており、これら親機1と子機2とが通信可能領
域内で互いに無線により通信を行なうようになってい
る。
【0014】そして、この図2に示す非接触データキャ
リアシステムでは、親機1(又は子機2)に制御データ
送信手段15が設けられ、この親機1(又は子機2)の
通信相手としての子機2(又は親機1)に制御データ受
信手段23が設けられ、さらに子機2(又は親機1)に
通信距離制御手段24が設けられている。ここで、制御
データ送信手段15は、通信相手としての子機2(又は
親機1)を制御するための制御データを子機2(又は親
機1)に送信するものであり、制御データ受信手段23
は、この制御データを受信するものであり、通信距離制
御手段24は、この制御データに応じて親機1と子機2
との通信可能距離を制御するものである(請求項6)。
【0015】なお、この場合も、上述の制御データの設
定を変更しうる集中管理局を設けてもよい(請求項
7)。また、通信距離制御手段24は、通信相手として
の子機2(又は親機1)からの送信信号の受信強度に応
じて通信可能距離を制御するように構成してもよい(請
求項8)。
【0016】さらに、この図2に示すように、複数の親
機1,1′が存在する場合(又は子複数の子機2,2′
が存在する場合)には、これら複数の親機1,1′のう
ち親機1′(又は複数の子機2,2′のうち子機2′)
に、他親機送信信号検出手段16と通信距離制御手段1
7とが設けられる。ここで、他親機送信信号検出手段1
6は、通信相手とは異なる他の親機1からの送信信号を
検出するものであり、通信距離制御手段17は、この他
親機送信信号検出手段16による検出結果に応じて自身
の通信可能距離を制御するものである(請求項9)。
【0017】
【作用】まず、図1にて前述した本発明の非接触データ
キャリアシステムでは、送信手段11,22,受信手段
12,21により、親機1と子機2とが通信可能領域内
で互いに無線により通信を行ない、認識手段13によ
り、子機2又は親機1を認識することができる。そし
て、この認識手段13による認識が行なわれると、通信
制御手段14により、一定の時間が経過するまでの間、
子機2又は親機1との通信が中断される(請求項1)。
【0018】具体的には、通信制御手段14に、認識手
段13による認識が行なわれたのち所定の時間を設定す
るタイマ手段141を設ければ、このタイマ手段141
に設定された時間が経過するまでの間、親機1と子機2
との通信が中断される(請求項2)。また、通信制御手
段14に、通信可能距離設定手段142及び距離測定手
段143を設ければ、親機1と子機2との通信可能距離
を通信可能距離設定手段142に予め設定しておき、認
識手段13による認識がおこなわれた時点から子機2又
は親機1との物理的な距離を測定することができるの
で、距離測定手段143で測定された子機2又は親機1
との距離が、通信可能距離設定手段142での通信可能
距離と一致するまでの間、親機1と子機2との通信が中
断されるよう制御することができる(請求項3)。
【0019】また、このとき、集中管理局を設ければ、
タイマ手段141での時間設定、または通信可能距離設
定手段142での通信可能距離の設定を変更することが
できる(請求項4,5)。次に、図2にて前述した本発
明の非接触データキャリアシステムでも、図1にて前述
したものと同様に、送信手段11,22,受信手段1
2,21により、親機1と子機2とが通信可能領域内で
互いに無線により通信を行なうことができるが、この場
合は、制御データ送信手段15により、通信相手として
の子機2(又は親機1)を制御するための制御データを
子機2(又は親機1)に送信し、制御データ受信手段2
3で、この制御データを受信し、通信距離制御手段24
により、この受信した制御データに応じて親機1と子機
2との通信可能距離を制御することができる(請求項
6)。
【0020】なお、この場合も、上述の制御データの設
定を変更しうる集中管理局を設ければ、この集中管理局
により上述の制御データの設定を変更することができる
ので、複数の親機と子機の通信可能距離を一括して調整
することができる(請求項7)。また、通信距離制御手
段24は、通信相手としての子機2(又は親機1)から
の送信信号の受信強度に応じて通信可能距離を制御する
こともできる(請求項8)。
【0021】さらに、複数の親機1,1′が存在する場
合(又は子複数の子機2,2′が存在する場合)は、親
機1′(又は子機2′)の他親機送信信号検出手段16
により、通信相手とは異なる他の親機1からの送信信号
を検出し、この検出結果に応じて通信距離制御手段17
により、自身の通信可能距離を制御して、親機1と親機
1′(又は子機2′)との通信可能距離が互いに干渉し
ないように制御することができる(請求項9)。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図3は本発明の第1実施例としての非接触データキャリ
アシステムの構成を示すブロック図で、この図3におい
て、30は親機、40は子機、50は処理対象である。
そして、親機30が子機40を感知した場合に、親機3
0が処理対象(例えば、カウンタや自動ドアのドアな
ど)50に対して所要の処理(例えば、ゲートを通る通
行人の数のカウントやドアの開閉など)を施す非接触デ
ータキャリアシステムが構成されている。
【0023】さらに、この図3に示すように、親機30
は送受信部33を有し、子機40は図示しない送受信部
を有しており、これらの親機10と子機20とが、互い
に通信可能領域内で無線により通信が行なわれるように
なっている。なお、子機40の送受信部は、親機30か
らの送信信号を単に反射することでその機能を有してい
る場合もある。
【0024】また、31は通信制御部,32は変調部,
34は復調部,35は子機認識部である。ここで、通信
制御部31は、子機40を認識するための探査信号を生
成するとともに、後述する子機認識部35による子機4
0の認識が行なわれたのち一定の時間が経過するまで子
機40との通信を中断するように制御するものである。
【0025】さらに、変調部32は、この通信制御部3
1で生成された子機40の探査信号に対して変調を施す
ものであり、送受信部33は、変調部32で変調が施さ
れた探査信号を子機40へ連続して送信するとともに、
子機40からの送信信号を受信するものである。また、
復調部34は、送受信部33で受信した子機40からの
送信信号に対して復調を施すものであり、子機認識部3
5は、この復調部34で復調された子機40からの送信
信号を受けることにより子機40が親機35の通信可能
距離内に存在することを認識するものである。
【0026】そして、上述の通信制御部31は、さらに
データ処理部311とタイマ制御部312とで構成され
ており、データ処理部311は、子機40を認識するた
めのデータ(探査信号)を生成するとともに処理対象5
0に対して所要の処理を施すよう制御を行なうものであ
り、タイマ制御部(タイマ手段)312は、子機認識部
35による子機40の認識が行なわれたのち所定の時間
を設定しておき、この時間が経過するまで探査信号の送
信などの処理を中断するようデータ処理部311へ指示
するものである。
【0027】以下、上述のごとく構成された非接触デー
タキャリアシステムの動作について、図4を参照しなが
ら説明する。まず、親機30では、通信制御部31内の
データ処理部311により、子機40のための探査信号
が生成され、この探査信号が、変調部32で変調された
のち送受信部33から連続的に送信される(ステップA
1)。そして、子機40が親機30の通信可能距離(つ
まり、親機40の送信信号が届く距離)内に入ると、子
機40は、この親機30から連続的に送信されている探
査信号を受信するので(ステップA2)、子機40で
は、この探査信号に対する応答が親機30へ送信される
(ステップA3)。
【0028】親機30では、この子機40より返された
信号が送受信部33で受信され、さらに復調部35で復
調が施されたのち、子機認識部35により、子機40が
親機30の通信可能距離内に存在していることが、例え
ば、子機40がもつ識別情報(ID)などから認識され
(ステップA4)、この旨が通信制御部31のタイマ制
御部312へ通知される(ステップA5)。
【0029】そして、タイマ制御部312では、子機認
識部35からの情報と設定されているタイマの時間とに
基づいて、タイマ制御部312が作動している間は探査
信号の生成・送信処理及び処理対象50の制御が行なわ
れないようにデータ処理部311の処理を中断する指示
がデータ処理部311へ出され(ステップA6)、デー
タ処理部311は、この指示により待機状態(反応中
断)となる(ステップA7)。
【0030】その後、このタイマ制御部312で設定さ
れているタイマの時間が経過すると、データ処理部31
1へ、処理対象50に対する制御処理を開始するように
指示が出され(ステップA8)、この結果、上述の非接
触データキャリアシステムが、例えば、ゲートを通る通
行人の数をカウントするシステムの場合(この場合は、
ゲートが親機30、通行人が子機40、処理対象50が
カウンタに相当する)、この時点で初めてカウンタ(処
理対象50)の制御が行なわれ、通行人のカウント(反
応)が行なわれる(ステップA9)。
【0031】ここで、上述の非接触データキャリアシス
テムでは、図5に示すような動作を行なうこともでき
る。すなわち、この場合は、上述のステップA1〜ステ
ップA8と同様にして親機30の子機認識部35による
子機40が行なわれ親機30と子機40との通信が中断
されたのち、タイマ制御部312に設定された時間が経
過すると、再度、親機30と子機40との通信が行なわ
れ(ステップA10)、子機認識部35により、再度、
認識が行なわれる。
【0032】この結果、子機認識部35が認識した情報
が通信中断前と同じ情報、つまり子機認識部35が同一
子機40を2度認識すれば(ステップA11)、タイマ
制御部312からデータ処理部311へ、処理対象50
の制御を行なう処理(反応)を開始するよう指示が出さ
れ、例えば、処理対象50が自動ドアの場合、この時点
で初めてドアが開くことになる。
【0033】このように、本発明の第1実施例としての
非接触データキャリアシステムによれば、子機認識部3
5による子機40の認識が行なわれたのち、通信制御部
31を構成するデータ処理部311及びタイマ制御31
2により、一定の時間が経過するまでの間、つまり、タ
イマ制御部312に設定された時間が経過するまでの
間、親機30と子機40との間の通信を中断することが
できるので、確実に親機30の誤反応を防止することが
できる。
【0034】また、親機30と子機40との間の通信を
中断させたのち、再度、親機30と子機40との通信を
行ない、親機30が通信中断前と同一の子機40を認識
した場合にのみ、処理対象50に対する処理を行なうこ
ともできるので、より確実に、親機30の誤反応を防止
することができる。 (a1)第1実施例の第1変形例の説明 次に、上述のように、一定の時間が経過するまで親機3
0と子機40との間の通信を行なわないようにするため
に、上述の非接触データキャリアシステムを、図6に示
すような構成にしてもよい。すなわち、この場合は、通
信制御部31の代わりに、データ処理部311A,反応
制御部312A及び距離測定部313Aで構成された通
信制御部31Aが親機30に用いられている。なお、通
信制御部31A以外の構成は、図3にて前述したものと
同様であるので、その説明は省略する。
【0035】ここで、データ処理部311Aは、図3に
て前述したものと同様に、子機40を認識するためのデ
ータ(探査信号)を生成するとともに処理対象50に対
して所要の処理を施すよう制御を行なうものであり、反
応制御部312Aは、親機30の通信可能距離が設定さ
れており、子機認識部35による子機40の認識が行な
われたのち、この親機30の通信可能距離と、後述する
距離測定部313Aで測定された親機30と子機40と
の距離が一致するまでデータ処理部311Aの処理を中
断するよう制御するものである。
【0036】距離測定部313Aは、親機30と子機4
0との間の物理的な距離を、例えば赤外線センサなどに
より測定してその結果を反応制御部312Aへ送出する
ものである。このような構成により、この図6に示すシ
ステムでは、図7に示すように、まず、親機30では、
通信制御部31内のデータ処理部311により、子機4
0のための探査信号が生成され、この探査信号が、変調
部32で変調されたのち送受信部33から連続的に送信
される(ステップB1)。そして、子機40が親機30
の通信可能距離内に入ると、子機40は、この親機30
から連続的に送信されている探査信号を受信するので
(ステップB2)、子機40では、この探査信号に対す
る応答が親機30へ送信される(ステップB3)。
【0037】親機30では、この子機40より返された
信号が送受信部33で受信され、さらに復調部35で復
調が施されたのち、子機認識部35により、子機40が
親機30の通信可能距離内に存在していることが、例え
ば、子機40がもつ識別情報(ID)などから認識され
(ステップB4)、この旨が通信制御部31の距離測定
部313Aへ通知される(ステップB5)。
【0038】そして、距離測定部313Aでは、親機3
0と子機40との物理的な距離の測定が開始され(ステ
ップB6)、この旨が反応制御部312Aへ通知され
る。反応制御部312Aでは、設定されている親機30
の通信距離と距離測定部313Aで測定された距離が一
致するまで(距離測定部313Aが作動している間)
は、探査信号の生成・送信処理や処理対象50の制御が
行なわれないようにデータ処理部311の処理を中断す
る指示がデータ処理部311へ出され(ステップB
7)、データ処理部311は、この指示により待機状態
(反応中断)となる(ステップB8)。
【0039】その後、親機30で設定されている通信距
離と距離測定部313Aで測定された距離が一致して距
離測定部313Aによる距離測定が終了すれば(ステッ
プB9)、反応制御部312Aからデータ処理部311
Aに、処理対象50の制御を行なう処理(反応)を開始
するよう指示が出され、例えば、処理対象50がゲート
を通過する通行人の数をカウントするカウンタの場合、
この時点で初めてカウンタによるカウント(反応)が行
なわれる(ステップB10)。
【0040】このように、この場合も、子機認識部35
による子機40の認識が行なわれたのち、通信制御部3
1を構成するデータ処理部311A,反応制御部312
A及び距離測定部313Aにより、反応制御部312A
に設定されている親機30の通信距離と、距離測定部3
13Aにより測定された親機30と子機40との間の距
離とが一致するまでの一定の時間、親機30と子機40
との間の通信を中断することができるので、確実に親機
30の誤反応を防止することができる。
【0041】(a2)第1実施例の第2変形例の説明 図8は本発明の第1実施例の第2変形例としての非接触
データキャリアシステムの構成を示すブロック図である
が、この図8に示すように、本実施例では、親機30で
はなく、子機40に、第1実施例にて前述したものと同
様のデータ処理部411及びタイマ制御部412からな
る通信制御部41,変調部42,送受信部43及び復調
部44が設けられている他、親機30を認識するための
親機認識部45が設けられている。
【0042】そして、上述のごとく構成された非接触デ
ータキャリアシステムでは、図9に示すように、まず親
機30から探査信号が送信され(ステップC1)、この
探査信号が親機の通信可能距離内に入った子機40の送
受信部43で受信される(ステップC2)。さらに、送
受信部43で受信された親機30からの信号は、復調部
44で復調されたのち親機認識部45へ出力され、子機
認識部35により、子機40が親機30の通信可能距離
内に存在していることが、例えば、親機30がもつ識別
情報(ID)などから認識され(ステップC3)、この
旨が通信制御部31のタイマ制御部412へ通知される
(ステップC4)。
【0043】そして、タイマ制御部412では、親機認
識部45からの情報と設定されているタイマの時間とに
基づいて、タイマ制御部412が作動している間は探査
信号の生成・送信処理及び処理対象50の制御が行なわ
れないようにデータ処理部411の処理を中断する指示
がデータ処理部411へ出され(ステップC5)、デー
タ処理部411は、この指示により待機状態(反応中
断)となる(ステップC6)。
【0044】その後、このタイマ制御部412で設定さ
れているタイマの時間が経過すると(ステップC7)、
データ処理部411に通信を再開するように指示が出さ
れ(ステップC8)、再度、送受信部43で親機30か
らの探査信号が受信され(ステップC9)、これに対す
る応答が親機30へ送信される(ステップC10)。そ
して、この子機40からの応答が親機30で受信される
ことにより(ステップC11)、子機40の認識が行な
われると(ステップC12)、この時点で初めて、親機
30の処理対象50に対する制御処理(反応)が行なわ
れる(ステップC13)。
【0045】このように、子機40側からも親機認識部
45による親機30の認識が行なわれたのち、通信制御
部41により、タイマ制御部412に設定された一定の
時間が経過するまで、親機30との通信を中断するよう
制御することができるので、この場合も、確実に親機3
0の誤反応を防止することができる。なお、上述のよう
に、子機40を待機状態にする方法としては、変調部4
2で探査信号に対する変調を施さないように制御する
か、データ処理部411でデータ処理を行なわずに探査
信号を送信する方法などが考えられる。
【0046】また、この場合、集中管理局を設けて、上
述のタイマ制御部412での時間設定、またはデータ処
理部411での有効通信距離(通信可能距離)の設定を
変更できるようにすれば、親機又は子機が複数存在する
場合でも、極めて容易に、各親機又は子機での設定を変
更することができる。 (b)第2実施例の説明 図10は本発明の第2実施例としての非接触データキャ
リアシステムの構成を示すブロック図で、この図3にお
いて、60は親機(リーダ)であり、70は子機(タ
グ)である。そして、親機60が子機70と通信するこ
とにより子機70を感知した場合、第1実施例と同様
に、親機60が所要の処理(例えば、ゲートを通る通行
人の数のカウントやドアの開閉など)を施す非接触デー
タキャリアシステムが構成されている。
【0047】さらに、この図10に示すように、子機7
0は、アンテナ部71,ハイブリッド部72,受信復調
部73,受信増幅部74,通信距離制御部75及び送信
変調部76を有して構成されている。なお、送信系(送
信手段)80は、アンテナ部71,ハイブリッド部7
2,送信変調部76及び通信距離制御部75からなる系
を指し、受信系(受信手段)90は、アンテナ部71,
ハイブリッド部72,受信復調部73,受信増幅部7
4,通信距離制御部75からなる系を指している。
【0048】ここで、アンテナ部71は、親機60から
送信される子機70への探査信号(タグ探査信号)、又
は親機70への応答信号の送受信を行なうものであり、
ハイブリッド部72は、親機60への送信信号はアンテ
ナ部71へ、アンテナ部71で受信した親機60からの
受信信号は後述する受信復調部73へそれぞれ出力され
るよう分波するものである。
【0049】また、受信復調部73は、ハイブリッド部
72で分岐されたリーダ60からの信号(タグ探査信
号)に対して復調を施すものであり、受信増幅部74
は、受信復調部73で復調が施された信号を所望の信号
レベルに増幅するものであり、通信距離制御部75は、
受信増幅部74の出力から自身(タグ70)の有効通信
距離(通信可能距離)を制御するためのタグ制御信号
(制御データ)を検出して、そのデータに応じて自身の
有効通信距離を制御するとともに、リーダ60への応答
信号(データ)を生成して送信変調部76へ出力するも
のである。
【0050】このため、この通信距離制御部75は、こ
の図10に示すように、データ処理部751及び制御部
752からなっている。ここで、データ処理部751
は、受信増幅部74の出力に対して所要のデータ処理を
施すことにより親機60から送信されたタグ制御信号を
検出するとともにリーダ60への応答信号を生成するも
のであり、制御部752は、このデータ処理部751で
検出されたタグ制御信号に応じてタグ70の有効通信距
離を制御するものである。
【0051】ここで、上述の通信制御部75の制御部7
52によるタグ70の有効通信距離の制御であるが、こ
れには、タグ70の受信増幅部74の利得を可変にする
ことによりタグ70の有効通信距離を制御する方法,タ
グ70の受信復調部73の感度を可変にすることにより
タグ70の有効通信距離を制御する方法もしくはタグ7
0の変調度を可変にすることによりタグ70の有効通信
距離を制御する方法の3つの方法がある。
【0052】このため、まずタグ70の受信増幅部74
の利得を可変にする場合は、データ処理部751で検出
されたタグ制御信号(制御データ)に応じて、制御部7
52が受信増幅部74の利得を制御するよう、図11に
示すように、制御部752の出力が受信増幅部74へ入
力されるように構成される。また、タグ70の受信復調
部73の感度を可変にする場合は、データ処理部751
で検出されたタグ制御信号に応じて、制御部752が受
信復調部73の感度を制御するよう、図12に示すよう
に、制御部752の出力が受信復調部73へ入力される
ように構成される。
【0053】さらに、タグ70の変調度を可変にする場
合は、データ処理部751で検出されたタグ制御信号
(制御データ)に応じて、制御部752が送信変調部7
6の変調度を制御するよう、図13に示すように、制御
部752の出力が送信変調部76へ入力されるように構
成される。送信変調部76は、データ処理部75で生成
されたリーダ60への応答信号に対して変調を施すもの
であり、この送信変調部76の出力が応答信号としてハ
イブリッド部72を介してアンテナ部71からリーダ6
0へ出力されるようになっている。
【0054】このような構成により、上述の非接触デー
タキャリアシステムでは、図14に示すように、まずリ
ーダ60からタグ探査信号とタグ制御信号とが連続的に
発信されている状態で(ステップD1)、タグ70がリ
ーダ60に接近し(ステップD2)、リーダ60の有効
通信距離(周囲の物理環境によって決まる有効距離R
1)を通過すると(ステップD3)、タグ70が、この
リーダ60からのタグ制御信号(タグ制御データ)をア
ンテナ部71で受信する(ステップD4)。
【0055】そして、タグ70では、このタグ制御信号
がハイブリッド部72を介して受信復調部73で復調さ
れ、受信増幅部74で所望の信号レベルに増幅されたの
ち通信距離制御部75のデータ処理部751へ出力され
る。さらに、データ処理部751では、この受信増幅部
74の出力に対してデータ処理が施されることによりタ
グ制御信号が検出され(制御データ認識:ステップD
5)、このタグ制御信号が制御部752へ出力される
(ステップD6)。
【0056】そして、制御部752は、このデータ処理
部751で検出されたタグ制御信号に応じて、受信増幅
部74の利得を制御するか(図11参照)、受信復調部
73の感度を制御するか(図12参照)、もしくは送信
変調部76の変調度を制御するかして、自身(タグ7
0)の有効通信距離を制御する(ステップD7)。その
後、タグ70が、今度は周囲の物理環境によらない一定
のある距離(R2:ただし、R2≠R1)を通過すると
(ステップD8)、再びリーダ60からのタグ探査信号
が受信され(ステップD9)、データ処理部751で
は、このリーダ60からのタグ探査信号に対する応答信
号が生成され、この応答信号は送信変調部76により変
調されたのちハイブリッド部72を介してアンテナ部7
1からリーダ60へ出力される(ステップD10)。
【0057】そして、この応答信号をリーダ60が受信
すると、この時点で初めて、第1実施例と同様に、リー
ダ60により、自動ドアのドアを開けるなどの所要の処
理が開始される(ステップD11)。さてここで、上述
の非接触データキャリアシステムは、リーダ60側から
タグ70側の有効通信距離を制御するものであったが、
逆に、タグ70側からリーダ60側の有効通信距離を制
御する場合は、図15に示すように、リーダ60が、ア
ンテナ部61,ハイブリッド部62,結合部63,発信
部64,受信増幅部65,受信復調部66,通信距離制
御部67,送信変調部68及び送信増幅部69を有して
構成される。
【0058】ここで、アンテナ部61は、タグ70への
タグ探査信号を送信、又はタグ70からの応答信号を受
信するものであり、ハイブリッド部62は、タグ70へ
の探査信号はアンテナ部61へ、アンテナ部61で受信
したタグ70からの応答信号は後述する結合部63へそ
れぞれ出力されるよう分波するものである。結合部63
は、ハイブリッド部62の出力に、発信部64から出力
される所定の発信周波数の信号を与えることによりタグ
70からの応答信号を所定の周波数に周波数変換するも
のであり、受信増幅部65は、所定の周波数に周波数変
換された応答信号を所望の信号レベルに増幅するもので
あり、受信復調部66は、受信増幅部65の出力に対し
て復調を施すものである。
【0059】そして、通信距離制御部67は、タグ70
への送信信号を生成して送信変調部68へ出力するとと
もに、タグ70からの応答信号から自身(リーダ60)
の有効通信距離を制御するための制御信号(制御デー
タ)を検出して、そのデータに応じて自身の有効通信距
離を制御するものである。このため、通信距離制御部6
7は、この図15に示すように、データ処理部671及
び制御部672からなっている。ここで、データ処理部
671は、タグ70へのタグ探査信号を生成するととも
に受信復調部66の出力に対して所要のデータ処理を施
すことによりタグ60の応答信号から制御信号を検出す
るものであり、制御部752は、このデータ処理部75
1で検出された制御信号に応じて自身(リーダ60)の
有効通信距離を制御するものである。
【0060】さて、上述の通信制御部67の制御部67
2によるリーダ60の有効通信距離の制御であるが、こ
れには、リーダ60の受信復調部66の感度を可変にす
ることによりリーダ60の有効通信距離を制御する方
法,リーダ60の受信増幅部65の利得を可変にするこ
とによりリーダ60の有効通信距離を制御する方法,リ
ーダ60の送信出力電圧を可変にすることによりリーダ
60の有効通信距離を制御する方法もしくはリーダ60
の送信搬送周波数を可変にすることによりリーダ60の
有効通信距離を制御する方法の4つの方法がある。
【0061】このため、まずリーダ60の受信復調部6
6の感度を可変にする場合は、データ処理部671で検
出された制御信号(制御データ)に応じて、制御部67
2が受信復調部66の感度を制御できるよう、図16に
示すように、制御部672の出力が受信復調部66へ入
力されるように構成される。また、リーダ60の受信増
幅部65の利得を可変にする場合は、データ処理部67
1で検出された制御信号に応じて、制御部672が受信
復調部65の利得を制御できるよう、図17に示すよう
に、制御部672の出力が受信増幅部65へ入力される
ように構成される。
【0062】さらに、リーダ60の送信出力電圧を可変
にする場合は、データ処理部671で検出された制御信
号に応じて、制御部672が送信増幅部69の増幅度を
制御できるよう、図18に示すように、制御部672の
出力が送信増幅部69へ入力されるように構成される。
また、リーダ60の送信搬送周波数を可変にする場合
は、データ処理部671で検出された制御信号に応じ
て、制御部672が発信部64から出力される信号の周
波数を制御できるよう、図19に示すように、制御部6
72の出力が発信部64へ入力されるように構成され
る。
【0063】送信変調部68は、データ処理部67で生
成されたタグ70への送信信号に対して変調を施すもの
であり、送信増幅部69は、送信変調部68で変調が施
されたタグ70への送信信号を所望の信号レベルに増幅
するものであり、この送信増幅部69の出力がハイブリ
ッド部62を介してアンテナ部61からタグ60へ出力
されるようになっている。
【0064】このような構成により、上述の非接触デー
タキャリアシステムでは、図20に示すように、まずリ
ーダ60で、通信距離制御部67のデータ処理部671
によりタグ探査信号が生成され、このタグ探査信号が、
送信変調部68で変調が施され送信増幅部69で所望の
信号レベルに増幅されたのち、ハイブリッド部62を介
してアンテナ61から連続して発信される(ステップE
1)。
【0065】そして、この状態で、タグ70がリーダ6
0に接近し(ステップE2)、リーダ60の有効通信距
離(周囲の物理環境によって決まる有効距離R1)を通
過すると(ステップE3)、タグ70は、リーダ60か
ら発信されているタグ探査信号を受信し、これに対する
応答信号がリーダ60の有効通信距離を制御するための
制御信号とともにリーダ60へ送信される(ステップE
4)。
【0066】リーダ60では、このタグ70からの応答
信号が、アンテナ部61で受信され(ステップE5)、
ハイブリッド部62を介して結合部63で発信部64か
らの所定の発信周波数により周波数変換されたのち、受
信増幅部65で所望の信号レベルに増幅され受信復調部
66で復調が施されて通信距離制御部67へ出力され
る。
【0067】通信距離制御部67では、データ処理部6
71で、この受信復調部66から出力されるタグ70の
応答信号に対して所要のデータ処理が施されることによ
り自身(リーダ60)の有効通信距離を制御するための
制御信号が検出され(制御データ認識:ステップE
6)、制御部672へ出力される(ステップE7)。そ
して、制御部672は、このデータ処理部671で検出
された制御信号に応じて、受信復調部66の感度を制御
するか(図16参照)、受信増幅部65の利得を制御す
るか(図17参照)、送信増幅部69の増幅度を制御す
るか(図18参照)、もしくは発信部64の発信周波数
を制御することにより(図19参照)、リーダ60の有
効通信距離を制御する(ステップE8)。
【0068】その後、リーダ60からは再びタグ探査信
号が連続的に発信され(ステップE9)、タグ70が、
周囲の物理環境によらないある一定の距離(R2:ただ
し、R2≠R1)を通過することにより(ステップE1
0)、このタグ探査信号を受信すると、タグ70から応
答信号が送信され(ステップE11)、この応答信号を
リーダ60が受信した時点で初めて、リーダ60では、
自動ドアのドアを開けるなどの所要の処理が開始される
(ステップE12)。
【0069】以上のように、本実施例における非接触デ
ータキャリアシステムによれば、タグ70の通信距離制
御部75、又はリーダ60の通信距離制御部67によ
り、リーダ60又はタグ70から通信相手に発信される
タグ70又はリーダ60の有効通信距離を制御するため
の制御信号(制御データ)を検出し、この制御信号に応
じて、自身(タグ70又はリーダ60)の有効通信距離
を制御することができるので、周囲の物理的環境に対し
て一定の有効通信距離を保つことが可能になる。
【0070】従って、特に、リーダ60の設置に関して
周囲の物理的環境に左右されることがなくなるので、シ
ステム構築上の自由度が大幅に向上するとともに、リー
ダ60が複数存在する場合にも、リーダ60の誤動作を
大幅に削減できる。なお、この場合も、集中管理局を設
けて、この集中管理局により上述の制御データの設定を
自由に変更できるようにすれば、リーダ又はタグが複数
存在する場合にも、極めて容易に、各リーダ又はタグの
制御信号の設定を一括して変更することができる。
【0071】(c)第3実施例の説明 図21は本発明の第3実施例としての非接触データキャ
リアシステムの構成を示すブロック図で、この図21に
おいても、60は親機(リーダ)であり、70は子機
(タグ)である。そして、リーダ60とタグ70とが通
信することによりリーダ60がタグ70を感知した場
合、第1実施例及び第2実施例と同様に、リーダ60が
所要の処理(例えば、ゲートを通る通行人の数のカウン
トやドアの開閉など)を施す非接触データキャリアシス
テムが構成されている。
【0072】そして、この図21に示すように、タグ7
0は、第2実施例中、図10にて前述したものと同様の
構成を有しているが、本実施例では、図10に示したタ
グ70の構成に比して、データ処理部751に、距離検
出部7511,信号振幅検出部7512及び比較部75
13が設けられている点が異なる。ここで、距離検出部
7511は、受信したリーダ60からのタグ探査信号か
らリーダ60と自身(タグ70)との物理的な距離を検
出するものであり、信号振幅検出部7512は、同じタ
グ探査信号の振幅を検出するものであり、比較部751
3は、これら距離検出部7511による検出結果と信号
振幅検出部7512による検出結果とを比較することに
より、受信したタグ探査信号が、実際に、リーダ60か
らのものであるかを識別するものである。
【0073】従って、この場合、制御部752は、これ
ら距離検出部7511,信号振幅検出部7512及び比
較部7513による処理結果に応じて自身(タグ70)
の有効通信距離を制御するようになる。ここで、この制
御部752による有効通信距離の制御は、この場合も、
第2実施例にて前述したのと同様に、タグ70の受信増
幅部74の利得を可変にすることによりタグ70の有効
通信距離を制御する方法,タグ70の受信復調部73の
感度を可変にすることによりタグ70の有効通信距離を
制御する方法もしくはタグ70の変調度を可変にするこ
とによりタグ70の有効通信距離を制御する方法の3つ
の方法がある。
【0074】従って、この場合も、タグ70は、タグ7
0の受信増幅部74の利得を可変にする場合は図11、
タグ70の受信復調部73の感度を可変にする場合は図
12、タグ70の変調度を可変にする場合は図13にそ
れぞれ示すように構成される。以下、上述のごとく構成
された本実施例の非接触データキャリアシステムの動作
について、図22を用いて説明する。
【0075】まず、リーダ60からタグ探査信号が連続
的に発信されている状態で(ステップF1)、タグ70
がリーダ60に接近し(ステップF2)、リーダ60の
有効通信距離(周囲の物理環境によって決まる有効距離
R1)を通過すると(ステップF3)、タグ70はリー
ダ60からのタグ探査信号をアンテナ部71で受信する
(ステップF4)。
【0076】そして、タグ70では、このタグ制御信号
がハイブリッド部72を介して受信復調部73で復調さ
れ、受信増幅部74で所望の信号レベルに増幅されたの
ち通信距離制御部75のデータ処理部751へ出力され
る。さらに、データ処理部751では、この受信増幅部
74の出力に対して所要のデータ処理が施され、リーダ
60との物理的距離を測定するための距離調査信号が生
成される。そして、この距離調査信号は、送信変調部7
6で変調が施されたのちハイブリッド部72を介してア
ンテナ部71から発信される(ステップF5)。
【0077】さらに、この距離調査信号に対する応答と
なるリーダ60から連続して発信されているタグ探査信
号(ステップF6)を再びタグ70が受信すると(ステ
ップF7)、このタグ探査信号は、ハイブリッド部7
2,受信復調部73,受信増幅部74でそれぞれ所要の
処理が施されたのち、データ処理部75へ出力される。
そして、データ処理部75では、このリーダ60からの
タグ探査信号から、距離検出部7511により自身(タ
グ70)とリーダ60との距離が検出され(ステップF
8)、信号振幅検出部7512によりこのタグ探査信号
の振幅が検出され(ステップF9)、比較部7513に
よりこれら距離検出部7511での検出結果と信号振幅
検出部7512での検出結果とが比較されて受信したタ
グ探査信号の受信強度が識別される(ステップF1
0)。
【0078】さらに、これら距離検出部7511,信号
振幅検出部7512及び比較部7513での各処理によ
り識別されたタグ探査信号の受信強度から、有効通信距
離が、受信した信号がリーダ60からのタグ探査信号で
ある場合は周囲の物理環境によらないある一定の距離
(R2:ただし、R2≠R1)に、受信した信号がリー
ダ60とは異なる他のリーダからの送信信号である場合
は、それまでの自身(タグ70)の有効通信距離よりも
短い距離に、それぞれ制御部752により設定される
(ステップF11,F12)。
【0079】なお、この制御部752による有効通信距
離の制御は、前述したように、受信増幅部74の利得を
制御するか(図11参照)、受信復調部73の感度を制
御するか(図12参照)、もしくは送信変調部76の変
調度を制御するかして行なわれる。さてここで、上述の
非接触データキャリアシステムは、タグ70が自身の有
効通信距離を制御するものであったが、逆に、リーダ6
0が自身の有効通信距離を制御する場合は、システム全
体が、図23に示すように構成される。そして、この図
23に示すように、この場合、リーダ60は、図15に
て前述した構成と同様であるが、データ処理部671
に、距離検出部6711,信号振幅検出部6712及び
比較部6713が設けられている点が図15に示したも
のと異なる。
【0080】ここで、距離検出部6711は、受信した
タグ70からの応答から自身(リーダ60)とタグ70
との物理的な距離を検出するものであり、信号振幅検出
部6712は、同じタグ70からの応答信号の振幅を検
出するものであり、比較部6713は、これら距離検出
部6711による検出結果と信号振幅検出部6712に
よる検出結果とを比較することにより、受信したタグ探
査信号が、リーダ60からのものであるかを識別するも
のである。
【0081】従って、この場合も、制御部671は、こ
れら距離検出部6711,信号振幅検出部6712及び
比較部6713による処理結果に応じて自身(リーダ6
0)の有効通信距離を制御するようになる。以下、この
図23に示すシステムの動作について、図24を用いて
説明する。まず、リーダ60では、通信距離制御部67
のデータ処理部671によりタグ探査信号が生成され、
このタグ探査信号が、送信変調部68で変調が施され送
信増幅部69で所望の信号レベルに増幅されたのち、ハ
イブリッド部62を介してアンテナ61から連続して発
信される(ステップG1)。
【0082】そして、この状態で、タグ70がリーダ6
0に接近し(ステップG2)、リーダ60の有効通信距
離(周囲の物理環境によって決まる有効距離R1)を通
過すると(ステップG3)、リーダ60から発信されて
いるタグ探査信号を受信し、これに対する応答信号がリ
ーダ60の有効通信距離を制御するための制御信号とと
もにリーダ60へ送信される(ステップG4)。
【0083】リーダ60では、このタグ70からの応答
信号が、アンテナ部61で受信され(ステップG5)、
ハイブリッド部62を介して結合部63で発信部64か
らの所定の発信周波数により周波数に変換されたのち、
受信増幅部65で所望の信号レベルに増幅され受信復調
部66で復調が施されて通信距離制御部67へ出力され
る。
【0084】そして、通信距離制御部67では、データ
処理部671で、この受信復調部66から出力されるタ
グ70の応答信号に対して所要のデータ処理が施される
ことにより、タグ70との物理的な距離を測定するため
の距離調査信号が生成され、この距離調査信号は、送信
変調部68で変調が施され送信増幅部69で増幅された
のち、ハイブリッド部62を介してアンテナ61から送
信される(ステップG6)。
【0085】さらに、タグ70がこの距離調査信号を受
信すると、タグ70はこれに対する応答信号を送信し
(ステップG7)、この応答信号が、リーダ60のアン
テナ部61を通じて受信され(ステップG8)、ハイブ
リッド部62,結合部63,受信増幅部65,受信復調
部66でそれぞれ所要の処理が施されたのち、データ処
理部67へ出力される。
【0086】そして、データ処理部67では、このタグ
70からの応答信号から、距離検出部7511により自
身(リーダ60)とタグ70との距離が検出され(ステ
ップG9)、信号振幅検出部6712によりこの応答信
号の振幅が検出され(ステップG10)、比較部671
3により、これら距離検出部6711での検出結果と信
号振幅検出部6712での検出結果とが比較され、受信
した応答信号の受信強度が識別される(ステップG1
1)。
【0087】さらに、これら距離検出部6711,信号
振幅検出部6712及び比較部6713での各処理によ
り識別された応答信号の受信強度に応じて、リーダ60
の有効通信距離が、受信した信号がタグ70からの応答
信号である場合は周囲の物理環境によらないある一定の
距離R2(ただし、R2≠R1)に、受信した信号が自
身(リーダ60)以外の他のリーダからのものである場
合はそれまでの自身(リーダ60)の有効通信距離より
も短い距離に、それぞれ制御部672により設定される
(ステップG12,G13)。
【0088】なお、この制御部672による有効通信距
離の設定(制御)は、前述したように、受信復調部66
の感度を制御するか(図16参照)、受信増幅部65の
利得を制御するか(図17参照)、送信増幅部69の増
幅度を制御するか(図18参照)、もしくは発信部64
の発信周波数を制御する(図19参照)ことにより行な
われる。
【0089】以上のように、本発明の第3実施例として
の非接触データキャリアシステムによれば、タグ70に
設けられた通信距離制御部段75またはリーダ60に設
けられた通信距離制御部段67により、通信相手として
のタグ70又はリーダ60からの送信信号の受信強度に
応じて有効通信距離(通信可能距離)を制御することが
できるので、確実に、リーダ60又はタグ70の有効通
信距離を一定に保つことができる。
【0090】また、通信相手としてのタグ70又はリー
ダ60から以外の送信信号を受信した場合、信号振幅検
出部6712により、この通信相手とは異なる他のリー
ダからの送信信号を検出し、この検出に応じてタグ70
又はリーダ60自身の通信可能距離を短く設定するよう
制御することができるので、特に、リーダ60以外に他
のリーダが複数存在する場合に、これら複数の他のリー
ダからの送信信号が相互に干渉しないように通信可能距
離を制御することができ、これによりリーダ60の誤動
作を大幅に削減できるとともに、システム構築上の自由
度を大幅に向上させることができる。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の非接触デ
ータキャリアシステムによれば、認識手段による子機又
は親機の認識が行なわれたのち、通信制御手段により、
一定の時間が経過するまでの間、親機と子機間の通信を
中断することができるので、極めて効果的に、親機の誤
反応を防止することができるという利点がある(請求項
1)。
【0092】そして、上述の通信制御手段に、認識手段
による認識が行なわれたのち所定の時間を設定するタイ
マ手段を設ければ、このタイマ手段に設定された時間が
経過するまでの間、親機と子機との通信が中断すること
ができるので、確実に、親機の誤反応を防止することが
できる(請求項2)。また、通信制御手段に、通信可能
距離設定手段及び距離測定手段を設けても、距離測定手
段により認識手段による認識がおこなわれた時点から子
機又は親機との物理的な距離を測定された距離が、通信
可能距離設定手段での通信可能距離と一致するまでの
間、親機と子機との通信を中断するよう制御することが
できるので、確実に、親機の誤反応を防止することがで
きる(請求項3)。
【0093】また、集中管理局を設けて、上述のタイマ
手段での時間設定、または通信可能距離設定手段での通
信可能距離の設定を変更することができるので、親機や
子機が複数ある場合に、極めて容易に各親機又は子機で
の設定を変更することができる(請求項4,5)。さら
に、本発明の非接触データキャリアシステムによれば、
制御データ送信手段により、通信相手としての子機又は
親機を制御するための制御データを子機又は親機に送信
し、制御データ受信手段で、この制御データを受信し、
通信距離制御手段により、この受信した制御データに応
じて親機と子機との通信可能距離を制御することができ
るので、周囲の物理的環境によらず、一定の通信可能距
離を保つことができ、これにより、特に、親機の設置に
関して周囲の環境に左右されることがなくなるとういう
利点がある他、複数の親機又は子機が存在する場合で
も、送信信号の干渉による親機又は子機の誤動作を大幅
に削減でき、システム構築上の自由度を大幅に向上させ
ることができる利点がある(請求項6)。
【0094】そして、このとき、制御データの設定を変
更しうる集中管理局を設ければ、この集中管理局により
上述の制御データの設定を変更することができるので、
複数の親機と子機が存在する場合でも、極めて容易に、
各親機又は子機での制御データの設定を変更することが
できる(請求項7)。また、通信距離制御手段は、通信
相手としての子機又は親機からの送信信号の受信強度に
応じて通信可能距離を制御することもできるので、より
確実に、親機と子機との通信可能距離を一定に保つこと
ができる利点がある(請求項8)。
【0095】さらに、複数の親機と複数の子機とが存在
する場合、これら複数の親機のいずれか又は複数の子機
のいずれかに、通信相手とは異なる他の親機からの送信
信号を検出する他親機送信信号検出手段をそなえて、こ
の他親機送信信号検出手段による検出結果に応じて自身
の通信可能距離を制御することができるので、複数の親
機からの送信信号が相互に干渉しないように通信可能距
離を制御することができ、これにより親機又は子機の誤
動作を大幅に削減することができるとともに、システム
構築上の自由度を大幅に向上させることができる利点が
ある(請求項9)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例としての非接触データキャ
リアシステムの構成を示すブロック図である。
【図4】第1実施例における非接触データキャリアシス
テムの動作を説明するための図である。
【図5】第1実施例における非接触データキャリアシス
テムの他の動作を説明するための図である。
【図6】第1実施例の第1変形例における非接触データ
キャリアシステムの構成を示すブロック図である。
【図7】第1実施例の第1変形例における非接触データ
キャリアシステムの動作を説明するための図である。
【図8】第1実施例の第2変形例における非接触データ
キャリアシステムの構成を示すブロック図である。
【図9】第1実施例の第2変形例における非接触データ
キャリアシステムの動作を説明するための図である。
【図10】本発明の第2実施例としての非接触データキ
ャリアシステムの構成を示すブロック図である。
【図11】第2実施例の非接触データキャリアシステム
における子機の構成を示すブロック図である。
【図12】第2実施例の非接触データキャリアシステム
における子機の他の構成を示すブロック図である。
【図13】第2実施例の非接触データキャリアシステム
における子機の他の構成を示すブロック図である。
【図14】第2実施例における非接触データキャリアシ
ステムの動作を説明するための図である。
【図15】本発明の第2実施例としての非接触データキ
ャリアシステムの他の構成を示すブロック図である。
【図16】第2実施例の非接触データキャリアシステム
における親機の構成を示すブロック図である。
【図17】第2実施例の非接触データキャリアシステム
における親機の他の構成を示すブロック図である。
【図18】第2実施例の非接触データキャリアシステム
における親機の他の構成を示すブロック図である。
【図19】第2実施例の非接触データキャリアシステム
における親機の他の構成を示すブロック図である。
【図20】第2実施例における非接触データキャリアシ
ステムの他の動作を説明するための図である。
【図21】本発明の第3実施例としての非接触データキ
ャリアシステムの構成を示すブロック図である。
【図22】第3実施例における非接触データキャリアシ
ステムの動作を説明するための図である。
【図23】本発明の第3実施例としての非接触データキ
ャリアシステムの他の構成を示すブロック図である。
【図24】第3実施例における非接触データキャリアシ
ステムの他の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1,1′ 親機 2,2′ 子機 11,22 送信手段 12,21 受信手段 13 認識手段 14 通信制御手段 15 制御データ送信手段 16 他親機送信信号検出手段 17,24 通信距離制御手段 23 制御データ受信手段 30,60 親機(リーダ) 31,31A,41 通信制御部 32,42 変調部 33,43 送受信部 34,44 復調部 35 子機認識部 45 親機認識部 40,70 子機(タグ) 50 処理対象 61,71 アンテナ部 62,72 ハイブリッド部 63 結合部 64 発信部 65,74 受信増幅部 66,73 受信復調部 67,75 通信距離制御部 68,76 送信変調部 69 送信増幅部 80 送信系(送信手段) 90 受信系(受信手段) 141 タイマ手段 142 通信可能距離設定手段 143 距離測定手段 311,311A,411,,671,751 データ
処理部 312,412 タイマ制御部 312A 反応制御部 313A 距離測定部 672,752 制御部 6711,7511 距離検出部 6712,7512 信号振幅検出部 6713,7513 比較部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 5/02 H04B 5/02 (72)発明者 山田 英信 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信手段及び受信手段をそれぞれ有する
    親機と子機とが、通信可能領域内で互いに無線により通
    信を行なう非接触データキャリアシステムにおいて、 該親機又は該子機に、 通信相手としての該子機又は該親機との通信により該子
    機又は該親機を認識する認識手段と、 該認識手段による認識が行なわれたのち、一定の時間が
    経過するまでは該子機又は該親機との通信を中断するよ
    う制御する通信制御手段とをそなえたことを特徴とす
    る、非接触データキャリアシステム。
  2. 【請求項2】 該通信制御手段が、 該認識手段による認識が行なわれたのち所定の時間を設
    定するタイマ手段を有し、該タイマ手段に設定された時
    間が経過するまでは該子機又は該親機との通信を中断す
    るように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の
    非接触データキャリアシステム。
  3. 【請求項3】 該通信制御手段が、 該子機又は該親機との通信可能距離を予め設定しておく
    通信可能距離設定手段と、 該認識手段による認識が行なわれた時点から該子機又は
    該親機との物理的な距離を測定する距離測定手段とを有
    し、 該距離測定手段で測定された該子機又は該親機との距離
    が、該通信可能距離設定手段での該通信可能距離と一致
    するまでは、該子機又は該親機との通信を中断するよう
    に構成されたことを特徴とする、請求項1記載のデータ
    キャリアシステム。
  4. 【請求項4】 該タイマ手段での時間設定を変更しうる
    集中管理局を設けたことを特徴とする、請求項2記載の
    非接触データキャリアシステム。
  5. 【請求項5】 該通信可能距離設定手段での該通信可能
    距離の設定を変更しうる集中管理局を設けたことを特徴
    とする、請求項3記載の非接触データキャリアシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 送信手段及び受信手段をそれぞれ有する
    親機と子機とが、通信可能領域内で互いに無線により通
    信を行なう非接触データキャリアシステムにおいて、 該親機又は該子機に、 通信相手としての該子機又は該親機を制御するための制
    御データを該子機又は該親機に送信する制御データ送信
    手段をそなえるとともに、 通信相手としての該子機又は該親機に、 該制御データを受信する制御データ受信手段と、 該制御データに応じて該親機と該子機との通信可能距離
    を制御する通信距離制御手段とをそなえたことを特徴と
    する、非接触データキャリアシステム。
  7. 【請求項7】 該制御データの設定を変更しうる集中管
    理局を設けたことを特徴とする、請求項6記載の非接触
    データキャリアシステム。
  8. 【請求項8】 該通信距離制御手段が、 通信相手としての該子機又は該親機からの送信信号の受
    信強度に応じて該通信可能距離を制御するように構成さ
    れたことを特徴とする、請求項6記載の非接触データキ
    ャリアシステム。
  9. 【請求項9】 送信手段及び受信手段をそれぞれ有する
    複数の親機と複数の子機とが、通信可能領域内で互いに
    無線により通信を行なう非接触データキャリアシステム
    において、 該複数の親機のいずれか又は該複数の子機のいずれか
    に、 通信相手とは異なる他の親機からの送信信号を検出する
    他親機送信信号検出手段と、 該他親機送信信号検出手段による検出結果に応じて自身
    の通信可能距離を制御する通信距離制御手段とをそなえ
    たことを特徴とする、非接触データキャリアシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010092208A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Denso Wave Inc Rfidタグリーダライタシステム、rfidタグリーダライタ装置、及び、rfidタグ
JP2013135379A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Denso Corp 車両用電力線通信システム

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