JPH0822032A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JPH0822032A
JPH0822032A JP15619594A JP15619594A JPH0822032A JP H0822032 A JPH0822032 A JP H0822032A JP 15619594 A JP15619594 A JP 15619594A JP 15619594 A JP15619594 A JP 15619594A JP H0822032 A JPH0822032 A JP H0822032A
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liquid crystal
film
linear resistance
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Kazuyuki Miyake
和志 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パターンニングの回数を少なくして、液晶表
示装置を簡単な工程で容易に製造する。 【構成】 一方の基板12に、第1導体22と非線形抵抗膜
23を形成する。第1導体22および非線形抵抗膜23を所定
パターンに形成する。第1導体22および非線形抵抗膜23
の所定パターン以外の部分に絶縁膜15を形成する。絶縁
膜15上に配線部を形成するとともに、非線形抵抗膜23お
よび絶縁膜15上に各第2導体24a ,24b を形成する。こ
れにより、第1導体22、非線形抵抗膜23と各第2導体24
a ,24b の積層構造からなる各非線形抵抗素子21a ,21
b を形成する。他方の非線形抵抗素子21b の第2導体24
b および絶縁膜15上に液晶駆動用透明電極を形成する。 【効果】 第1導体22と非線形抵抗膜23のパターニン
グ、第2導体24a ,24b と配線部のパターンニング、液
晶駆動用透明電極のパターニングで製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング素子とし
てMIM(Metal-Insulator-Metal )からなる非線形抵
抗素子を有するマトリクス型液晶表示装置の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示器を用いた表示装置は、
パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、さらには
OA用の端末機器、TV用画像表示などの大容量情報表
示用途に使用されてきており、より高画質が求められる
ようになってきている。
【0003】従来、STN(Super Twisted Nematic )
型液晶表示装置などの単純マトリクス方式が用いられて
いたが、表示容量が増えるにつれて、液晶自体の性質を
利用するだけでは大容量表示に対応しきれず、最近で
は、能動素子を各画素に取り付けたアクティブマトリク
ス型液晶表示装置が開発され、実用化されてきている。
【0004】アクティブマトリクス型液晶表示装置に
は、大きく分けて2種類ある。1つは、TFT(Thin F
ilm Transistor)を用いる三端子型液晶表示装置であ
り、もう1つは、MIM(Metal-Insulator-Metal )な
どの非線形抵抗素子(以下、MIM素子と呼ぶ)を用い
た二端子型液晶表示装置である。
【0005】一般に、三端子型液晶表示装置は、画質の
点で単純マトリクス型液晶表示装置よりはるかに優れて
いるが、製造工程が複雑で工程数が多いことからコスト
面で割高となる。二端子型液晶表示装置は、画質の点で
三端子型液晶表示装置に近いにもかかわらず、三端子型
液晶表示装置に比べ、製造工程も簡単で工程数も約半分
と少ない。このような特徴があるために、各所で種々の
開発がなされ、なかでもMIM素子を用いた二端子型液
晶表示装置が実用化されている。
【0006】このMIM素子は、図5にアクティブマト
リクス型液晶表示装置の1画素分について示すように、
液晶を挟んで対向する一方のガラス製の基板1の対向面
に形成されたTa(タンタル)薄膜からなる第1導体
2、この第1導体2の表面を覆うTaの酸化膜からなる
非線形抵抗膜3、この非線形抵抗膜3と一部が重なるよ
うに基板1の対向面に設けられたCr(クロム)薄膜か
らなる第2導体4からなり、その第2導体4と一部が重
なり合うように、基板1面に液晶駆動用透明電極(画素
電極)5が形成されている。
【0007】この複数個のMIM素子を有するアレイ基
板の製造方法は、スパッタリング法や真空蒸着法などの
薄膜形成法により基板1の対向面にTa薄膜を形成し、
フォトエッチング法によりパターニングして、配線とと
もにMIM素子の一方の電極である第1導体2を形成す
る。次にたとえばクエン酸水溶液を用いた陽極酸化によ
り前記Ta薄膜の表面部を酸化して、前記第1導体2上
にTa酸化膜からなる非線形抵抗膜3を形成する。さら
にこの非線形抵抗膜3上に薄膜形成・加工法により、C
r薄膜からなるMIM素子の他方の電極である第2導体
4を形成する。その後、スパッタリング法およびフォト
エッチング法により、その第2導体4と一部が重なり合
うように基板1の対向面に液晶駆動用透明電極5を形成
することにより製造される。
【0008】このMIM素子の基本的な製造技術は、例
えば特公昭55−161273号公報に記載されてお
り、またその改良技術が特開昭58−178320号公
報などに記載されている。
【0009】ところで、前記のように形成されたMIM
素子を有するマトリクス型液晶表示装置は、MIM素子
の電流−電圧特性の非対称性のために、フリッカーや焼
き付きなどが発生し、画質が劣化するという問題があ
る。
【0010】すなわち、マトリクス型液晶表示装置は、
一般に信頼性の点で交流駆動され、MIM素子に極性の
異なる電圧が周期的に印加される。この場合、MIM素
子の電流−電圧特性は、第1、第2導体2,4の材料の
相違、第1、第2導体2,4と非線形抵抗膜3との界面
状態の相違などにより、正負対称にならない場合が生じ
る。すなわち、正負対称の駆動電圧を印加しても、液晶
に印加される電圧は正負非対称となり、液晶にオフセッ
ト電圧(直流成分)が残り、フリッカーや焼き付きなど
が発生する。
【0011】この原因は、必ずしも明確ではないが、電
流の発生機構が酸化膜(非線形抵抗膜3)のバルクの物
性に依存しており、酸化膜の膜質の不均一や経時変化な
どによるものと考えられる。
【0012】前記MIM素子の問題を回避する手段とし
て、たとえば特開昭57−144584号公報に記載さ
れているように、2個のMIM素子を逆極性に直列接続
して、スイッチング素子とするとよいことが示されてい
る。このスイッチング素子は、図6に示すように、一方
の基板1の対向面に形成されたTaまたは窒素をドープ
したTa薄膜からなる所定パターンに形成された第1導
体2と、この第1導体2上に被着形成されたTa酸化膜
または窒素をドープしたTa酸化膜からなる非線形抵抗
膜3と、この非線形抵抗膜3の両側部上に形成されたC
u(銅)、Al(アルミニウム)などからなる2個の第
2導体4a,4bとからなり、その第2導体4a,4bと一部が
重なり合うように、一方の基板1の対向面にSnO
2 (二酸化すず)、In2 3 (酸化インジウム)など
からなる図示しない液晶駆動用透明電極が形成されてい
る。
【0013】このようにMIM素子を逆極性に直列接続
してスイッチング素子とすることにより、MIM素子1
個では電流−電圧特性が非対称であっても、逆極性で直
列接続しているため、2個のMIM素子を接続したスイ
ッチング素子としては電流−電圧特性の対称性が向上
し、フリッカーや焼き付きなどを軽減できる。
【0014】しかし、このMIM素子を逆極性に直列接
続してスイッチング素子とする液晶表示装置は、製造に
あたり、第1導体2のパターニング、非線形抵抗膜3の
パターニング、第2導体4a,4bのパターニング、液晶駆
動用透明電極5のパターニングと4回の薄膜形成、エッ
チングが必要であり、製造工程が複雑である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、MIM
素子をスイッチング素子とする液晶表示装置は、正負対
称な交流電圧を印加しても、MIM素子の第1、第2導
体の材料の相違や第1、第2導体と非線形抵抗膜との界
面状態の相違などにより、正負対称にならない場合が生
じ、フリッカーや焼き付きなどが発生し、画質が劣化す
るという問題がある。
【0016】このMIM素子の問題を回避する手段とし
て、2個のMIM素子を逆極性に直列接続してスイッチ
ング素子とするとよいことが知られているが、この液晶
表示装置は、製造にあたり、第1導体のパターニング、
非線形抵抗膜のパターニンン、第2導体のパターニン
グ、液晶駆動用透明電極のパターニングと4回の薄膜形
成、エッチングが必要であり、製造工程が複雑であると
いう問題がある。
【0017】本発明は、前記問題点に鑑みてなされたも
のであり、フリッカーや焼き付きなどのない液晶表示装
置を簡単な工程で容易に製造し得るようにする液晶表示
装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
装置の製造方法は、液晶を挟んで対向する一方の基板の
対向面に2つの非線形抵抗素子からなる非線形抵抗素子
部、配線部および液晶駆動用透明電極がそれぞれ形成さ
れ、かつ、前記各非線形抵抗素子が共通の第1導体とこ
の第1導体の酸化膜からなる非線形抵抗膜と各第2導体
とからなる積層構造に形成され、一方の非線形抵抗素子
の第2導体が前記配線部に接続され、他方の非線形抵抗
素子の第2導体が前記液晶駆動用透明電極に接続されて
なる液晶表示装置の製造方法であって、前記一方の基板
の対向面に前記第1導体および非線形抵抗膜を形成する
工程と、前記第1導体および非線形抵抗膜を所定パター
ンに形成する工程と、前記一方の基板の対向面に形成さ
れた前記第1導体および非線形抵抗膜の所定パターン以
外の部分に、第1導体および非線形抵抗膜の膜厚以上で
絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に配線部を形成
するとともに前記非線形抵抗膜および絶縁膜上に前記各
第2導体を形成して第1導体と非線形抵抗膜と各第2導
体の積層構造からなる前記各非線形抵抗素子を形成する
工程と、前記他方の非線形抵抗素子の第2導体および絶
縁膜上に前記液晶駆動用透明電極を形成する工程とによ
り、前記非線形抵抗素子部、配線部および液晶駆動用透
明電極を形成するものである。
【0019】請求項2記載の液晶表示装置の製造方法
は、請求項1記載の液晶表示装置の製造方法において、
第1導体はタンタルからなり、第2導体はチタンからな
るものである。
【0020】
【作用】請求項1記載の液晶表示装置の製造方法では、
非線形抵抗膜を第1導体の酸化膜とし、第1導体および
非線形抵抗膜のパターニングを同工程で同時に行なうこ
とにより、第1導体および非線形抵抗膜のパターニン
グ、第2導体および配線部のパターンニング、液晶駆動
用透明電極のパターニングの3回のパターニングにより
液晶表示装置が製造される。また、非線形抵抗素子の厚
みより液晶駆動用透明電極の部分のほうが厚くなるた
め、非線形抵抗素子および液晶駆動用透明電極が形成さ
れた一方の基板を配向処理するためのラビィングの際
に、非線形抵抗素子が破損されるのが低減される。
【0021】請求項2記載の液晶表示装置の製造方法で
は、請求項1記載の液晶表示装置の製造方法の作用に加
えて、第1導体はタンタルからなり、第2導体はチタン
からなるため、第2導体と液晶駆動用透明電極との接触
抵抗が低減されるなどの効果を奏する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例の詳細を図1および
図2を参照して説明する。
【0023】図2は二端子型液晶表示装置におけるマト
リクスアレイ基板の平面図を示し、図3は図2のA−A
断面に対応する二端子型液晶表示装置の断面図を示し、
図4は図2のB−B断面図を示す。
【0024】図において、液晶表示装置は、液晶11を挟
んで一対のガラス製の基板12,13が対向されている。
【0025】一方の基板12の対向面には、非線形抵抗素
子部14およびこの非線形抵抗素子部14以外の部分の絶縁
膜15が形成され、それらの上に液晶駆動用透明電極(画
素電極)16が形成され、さらにその上に図示しない配向
膜が形成されている。また、他方の基板13の対向面に
は、透明電極17が形成され、その上に図示しない配向膜
が形成されている。
【0026】そして、非線形抵抗素子部14は、2個の非
線形抵抗素子(以下、MIM素子と呼ぶ)21a ,21b に
より構成されている。その各MIM素子21a ,21b は、
一方の基板12の対向面に形成されたTa(タンタル)薄
膜からなる第1導体22を共通の導体とし、この第1導体
22の表面にTa酸化膜からなる非線形抵抗膜23が形成さ
れ、この非線形抵抗膜23上にTi(チタン)薄膜からな
る2つの第2導体24a,24b が分離形成され、それらの
積層構造から構成されている。
【0027】また、非線形抵抗膜23上には、一方の第2
導体24a に接続されたTi薄膜からなる配線部としての
配線電極25が形成されている。
【0028】また、液晶駆動用透明電極16は、ITO
(Indium Tin Oxide)からなる透明導電膜により形成さ
れている。
【0029】次に、この液晶表示装置の製造方法を図1
(a) 〜(d) により説明する。この図1(a) 〜(d) は、そ
れぞれ図2のA−A断面図である。
【0030】図1において製造工程にしたがって説明す
ると、一方の基板12上にたとえばSiO2 (酸化シリコ
ン)からなる図示しないアルカリ防御膜を形成し、この
アルカリ防御膜上にスパッタリング法により膜厚300
0オングストロームのTa薄膜からなる第1導体22を形
成する。
【0031】続いて、図1(a) に示すように、この第1
導体22の全面を酸化して、その表面部に均一なTa酸化
膜からなる非線形抵抗膜23を形成する。この非線形抵抗
膜23の形成は、第1導体22を陽極とし、Pt(白金)め
っきを施したTiメッシュを陰極とし、1重量%硼酸ア
ンモニウム水溶液を電解液とする陽極酸化により形成す
ることができる。一例として、前記陰陽両極間に24V
の電圧を印加して、膜厚400オングストロームの均一
な非線形抵抗膜23を形成することができる。この場合、
第1導体22の表面部の160オングストロームの厚さの
部分が400オングストロームの厚さの非線形抵抗膜23
になる。
【0032】続いて、図1(b) に示すように、非線形抵
抗膜23の全面に、たとえばポジタイプの感光剤を塗布
し、所定パターンに形成されたフォトマスクを用いて露
光して現像し、所定パターンのレジスト膜31を形成す
る。その後、ケミカルドライエッチングにより、レジス
ト膜31の形成されていない部分の第1導体22および非線
形抵抗膜23を除去し、非線形抵抗素子部14のTa薄膜か
らなる第1導体22およびTa酸化膜からなる非線形抵抗
膜23を形成する。そのケミカルドライエッチングは、C
4 (四フッ化炭素)と、O2 (酸素ガス)との等量の
混合ガスを用いたプラズマエッチングで行なわれる。
【0033】続いて、図1同(b) に示すように、レジス
ト膜31の残存した状態で、一方の基板12の全面に、たと
えばスパッタリング法により、たとえばSiO2 (酸化
シリコン)からなる絶縁膜15を、第1導体22および非線
形抵抗膜23の厚さ以上の厚さで形成する。具体的には3
400〜3600オングストロームの絶縁膜15を形成す
る。これにより、第1導体22の側面を絶縁膜15で覆うこ
とができる。
【0034】続いて、図1(c) に示すように、レジスト
膜31を除去すると同時にレジスト膜31上に形成された絶
縁膜15を除去する。
【0035】続いて、図1(d) に示すように、一方の基
板12の全面に、スパッタリング法により膜厚1200オ
ングストロームのTi薄膜を形成し、このTi薄膜の全
面にたとえばポジタイプの感光剤を塗布し、所定パター
ンに形成されたフォトマスクを用いて露光して現像し、
所定パターンのレジスト膜を形成する。その後、ウエッ
トエッチングによりレジスト膜の形成されていない部分
のTi薄膜を除去し、第2導体24a ,24b および配線電
極25を形成する。そのウエットエッチングは、EDTA
(エチレンジアミン・テトラ・アセティック・アシッ
ド)9g、水400cc、アンモニア水3mlの割合で
混合したエッチング液を室温に保って行なわれる。
【0036】続いて、Ti薄膜の形成された一方の基板
12の全面に、スパッタリング法により、膜厚1000オ
ングストロームのITOからなる透明導電膜を形成す
る。さらにこの透明導電膜上に、たとえばポジタイプの
感光剤を塗布し、所定パターンに形成されたフォトマス
クを用いて露光して現像し、所定パターンのレジスト膜
を形成する。次に塩酸、硝酸、水を1:0.1:1の容
量比で混合したエッチング液を30℃に加熱してエッチ
ングし、レジスト膜の形成されていない部分の透明導電
膜を除去して、液晶駆動用透明電極16をTi薄膜からな
る第2導体24b に接続するように形成し、二端子型液晶
表示装置におけるマトリクスアレイ基板を得る。
【0037】さらに、液晶表示装置の製造は、その後、
前記のように形成されたマトリクスアレイ基板の非線形
抵抗素子部14、絶縁膜15、配線電極25および液晶駆動用
透明電極16の形成された面に、ポリイミド樹脂を塗布し
焼成して配向膜を形成する。そして、液晶11の配向方向
を規制するラビィングを行なう。
【0038】一方、他方の基板13の対向面にも、前記一
方の基板12の液晶駆動用透明電極16の形成方法と同様の
方法により透明電極17を形成し、さらにポリイミド樹脂
を塗布し焼成して配向膜を形成する。そして、前記マト
リクスアレイ基板に対して、約90°交差する方向にラ
ビィングする。
【0039】次に液晶分子の長軸方向が前記2つの基板
12,13間で90°交差するように、両基板12,13を5〜
10μmの間隔を保って接合し、両基板12,13間に液晶
11を注入して液晶セルを形成する。その後、この液晶セ
ルの外面に、偏光軸を約90°交差した形で偏光板を配
置して液晶表示装置とする。
【0040】そして、前記のように液晶表示装置を構成
すると、非線形抵抗膜23を第1導体22の酸化膜とし、第
1導体22および非線形抵抗膜23のパターニングを同工程
で同時に行なうことにより、第1導体22および非線形抵
抗膜23のパターニング、第2導体24a ,24b および配線
電極25のパターンニング、液晶駆動用透明電極16のパタ
ーニングと3回のパターニングにより液晶表示装置を製
造することができ、従来の2個のMIM素子を逆極性に
直列接続してスイッチング素子とする液晶表示装置の製
造に比べて、パターニングの回数を1回減らして、簡単
な工程で容易に製造することができる。
【0041】また、従来の構成では、MIM素子の厚み
が液晶駆動用透明電極の厚みより大きかったが、本実施
例の構成では、MIM素子21a ,21b の厚みより液晶駆
動用透明電極16の部分のほうが厚くなるため、MIM素
子21a ,21b および液晶駆動用透明電極16が形成された
一方の基板12を配向処理するためのラビィングの際に、
MIM素子21a ,21b が破損されるのを低減できる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の液晶表示装置の製造方法
によれば、非線形抵抗膜を第1導体の酸化膜とし、第1
導体および非線形抵抗膜のパターニングを同工程で同時
に行なうことにより、第1導体および非線形抵抗膜のパ
ターニング、第2導体および配線部のパターンニング、
液晶駆動用透明電極のパターニングの3回のパターニン
グにより液晶表示装置を製造できるため、従来の2個の
非線形抵抗素子を逆極性に直列接続してスイッチング素
子とする液晶表示装置の製造に比べて、パターニングの
回数を少なくして液晶表示装置を製造することができ、
フリッカーや焼き付きなどのない高品位の液晶表示装置
を簡単な工程で容易に製造することができる。しかも、
非線形抵抗素子の厚みより液晶駆動用透明電極の部分の
ほうが厚くなるため、非線形抵抗素子および液晶駆動用
透明電極が形成された一方の基板を配向処理するための
ラビィングの際に、非線形抵抗素子が破損されるのを低
減できる。
【0043】請求項2記載の液晶表示装置の製造方法に
よれば、請求項1記載の液晶表示装置の製造方法の効果
に加えて、第1導体はタンタルからなり、第2導体はチ
タンからなるため、第2導体と液晶駆動用透明電極との
接触抵抗を低減できるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の製造方法を一実施例を
(a) 〜(d) の順に説明する図2のA−A断面図に対応し
た断面図である。
【図2】同上実施例の液晶表示装置の一方の基板に形成
される1画素分の構造を示す平面図である。
【図3】同上実施例の図2のA−A断面図である。
【図4】同上実施例の図2のB−B断面図である。
【図5】従来のマトリクス型液晶表示装置の構成を示す
断面図である。
【図6】従来の2個のMIM素子を逆極性に直列接続し
たマトリクス型液晶表示装置の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 液晶 12,13 基板 14 非線形抵抗素子部 15 絶縁膜 16 液晶駆動用透明電極 21a ,21b 非線形抵抗素子 22 第1導体 23 非線形抵抗膜 24a ,24b 第2導体 25 配線部としての配線電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶を挟んで対向する一方の基板の対向
    面に2つの非線形抵抗素子からなる非線形抵抗素子部、
    配線部および液晶駆動用透明電極がそれぞれ形成され、
    かつ、前記各非線形抵抗素子が共通の第1導体とこの第
    1導体の酸化膜からなる非線形抵抗膜と各第2導体とか
    らなる積層構造に形成され、一方の非線形抵抗素子の第
    2導体が前記配線部に接続され、他方の非線形抵抗素子
    の第2導体が前記液晶駆動用透明電極に接続されてなる
    液晶表示装置の製造方法であって、 前記一方の基板の対向面に前記第1導体および非線形抵
    抗膜を形成する工程と、 前記第1導体および非線形抵抗膜を所定パターンに形成
    する工程と、 前記一方の基板の対向面に形成された前記第1導体およ
    び非線形抵抗膜の所定パターン以外の部分に、第1導体
    および非線形抵抗膜の膜厚以上で絶縁膜を形成する工程
    と、 前記絶縁膜上に配線部を形成するとともに前記非線形抵
    抗膜および絶縁膜上に前記各第2導体を形成して第1導
    体と非線形抵抗膜と各第2導体の積層構造からなる前記
    各非線形抵抗素子を形成する工程と、 前記他方の非線形抵抗素子の第2導体および絶縁膜上に
    前記液晶駆動用透明電極を形成する工程とにより、 前記非線形抵抗素子部、配線部および液晶駆動用透明電
    極を形成することを特徴とする液晶表示装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 第1導体はタンタルからなり、第2導体
    はチタンからなることを特徴とする請求項1記載の液晶
    表示装置の製造方法。
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