JPH08219864A - 振動検出センサ - Google Patents
振動検出センサInfo
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- JPH08219864A JPH08219864A JP2172695A JP2172695A JPH08219864A JP H08219864 A JPH08219864 A JP H08219864A JP 2172695 A JP2172695 A JP 2172695A JP 2172695 A JP2172695 A JP 2172695A JP H08219864 A JPH08219864 A JP H08219864A
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- vibration
- vibration detecting
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- suspension
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動検出部とその吊り下げ部間の摩擦力を極
力小さくし、動作特性に悪影響を与えないようにする。 【構成】 振動検出部2を外部ケース1に吊り下げる保
持部3を、薄板で形成された吊り下げ体35と吊り下げ
受け体36から構成するとともに、その各々に円弧状孔
を形成して両者を直交させて配置し、円弧状孔の曲面で
点接触により振動検出部2を吊り下げる構成として、摩
擦力を小さくし動作特性を改善する。
力小さくし、動作特性に悪影響を与えないようにする。 【構成】 振動検出部2を外部ケース1に吊り下げる保
持部3を、薄板で形成された吊り下げ体35と吊り下げ
受け体36から構成するとともに、その各々に円弧状孔
を形成して両者を直交させて配置し、円弧状孔の曲面で
点接触により振動検出部2を吊り下げる構成として、摩
擦力を小さくし動作特性を改善する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃焼器具などの転倒
による災害の発生を防止するため、この種器具に加わる
振動または衝撃を検出するための振動検出センサに関す
る。
による災害の発生を防止するため、この種器具に加わる
振動または衝撃を検出するための振動検出センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来装置として、例えば特開平
6−160165号公報,実開平4−116739号公
報などに示すものがある。図7にその概要を示す。これ
は、振動や衝撃による球体80の移動により、スイッチ
部81を動作させるもので、常時は球体80を水平に維
持する必要があることから、図7(イ)のように振動検
出部としての感震スイッチ部Aを保持部Bに吊り下げ
て、水平を維持するようにしている。
6−160165号公報,実開平4−116739号公
報などに示すものがある。図7にその概要を示す。これ
は、振動や衝撃による球体80の移動により、スイッチ
部81を動作させるもので、常時は球体80を水平に維
持する必要があることから、図7(イ)のように振動検
出部としての感震スイッチ部Aを保持部Bに吊り下げ
て、水平を維持するようにしている。
【0003】なお、そのままでは振動や衝撃が加わると
感震スイッチ部A全体が動いてしまい、球体80が正確
な動作をしなくなるので、A,B両部間に例えばシリコ
ングリースの如き流体を充填した、ダンパー部Cを介在
させている。これにより、保持部Bが傾いた状態で器具
に取り付けられた場合に、感震スイッチ部Aをダンパー
部Cで制動させながら徐々に水平状態へと移行させて球
体80を正規の位置に来させるようにする一方、振動や
衝撃に対しては、感震スイッチ部Aがダンパー部Cによ
って保持部Bとの間の相対揺動を制止されるので器具と
一体に振動し、球体80のみが動いてスイッチ部81を
動作させる。
感震スイッチ部A全体が動いてしまい、球体80が正確
な動作をしなくなるので、A,B両部間に例えばシリコ
ングリースの如き流体を充填した、ダンパー部Cを介在
させている。これにより、保持部Bが傾いた状態で器具
に取り付けられた場合に、感震スイッチ部Aをダンパー
部Cで制動させながら徐々に水平状態へと移行させて球
体80を正規の位置に来させるようにする一方、振動や
衝撃に対しては、感震スイッチ部Aがダンパー部Cによ
って保持部Bとの間の相対揺動を制止されるので器具と
一体に振動し、球体80のみが動いてスイッチ部81を
動作させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記の構成
における感震スイッチ部Aは図7(ロ)に示すように、
保持部Bであるところの取り付け器体82に、抜け止め
リング83により係止して固定された吊り下げ軸体84
の半球状支持部85と、感震スイッチ部Aのキャップ8
6に設けられた軸受部87で、円周方向に線接触する状
態で吊り下げる構成としている。
における感震スイッチ部Aは図7(ロ)に示すように、
保持部Bであるところの取り付け器体82に、抜け止め
リング83により係止して固定された吊り下げ軸体84
の半球状支持部85と、感震スイッチ部Aのキャップ8
6に設けられた軸受部87で、円周方向に線接触する状
態で吊り下げる構成としている。
【0005】ここで、このようなセンサが傾斜してガス
器具等に設置された場合、取り付け傾斜角が比較的大き
いときは、半球状支持部85では感震スイッチ部Aの回
転中心とする慣性モーメントが半球状支持部85に加わ
る摩擦力よりも大きいので、感震スイッチ部Aは水平位
置近くまで回転移動可能である。しかしながら、傾斜角
が小さくなってくると、半球状支持部85と軸受部87
との摩擦力の方が大きくなり、且つダンパー部Cの効果
と相まって水平位置に来る手前で傾斜した状態で保持さ
れてしまい、その後の動作特性に影響を与えるという問
題がある。
器具等に設置された場合、取り付け傾斜角が比較的大き
いときは、半球状支持部85では感震スイッチ部Aの回
転中心とする慣性モーメントが半球状支持部85に加わ
る摩擦力よりも大きいので、感震スイッチ部Aは水平位
置近くまで回転移動可能である。しかしながら、傾斜角
が小さくなってくると、半球状支持部85と軸受部87
との摩擦力の方が大きくなり、且つダンパー部Cの効果
と相まって水平位置に来る手前で傾斜した状態で保持さ
れてしまい、その後の動作特性に影響を与えるという問
題がある。
【0006】また、上述の摩擦力は、半球状支持部85
と軸受部87の線接触部の線長に比例するので、この部
分を小形化すれば摩擦力を低減することも可能である
が、吊り下げ軸体84は感震スイッチ部Aの重量を支え
なくてはならず、小形化が非常に困難である。つまり、
摩擦力を低減しにくいことが感震スイッチ部Aが傾斜保
持されてしまう原因ともなっている。
と軸受部87の線接触部の線長に比例するので、この部
分を小形化すれば摩擦力を低減することも可能である
が、吊り下げ軸体84は感震スイッチ部Aの重量を支え
なくてはならず、小形化が非常に困難である。つまり、
摩擦力を低減しにくいことが感震スイッチ部Aが傾斜保
持されてしまう原因ともなっている。
【0007】さらに、保持部Bは円周方向(360°)
に揺動可能にしなければならず、半球状支持部85と軸
受部87との摺動部は平滑面が要求される。その結果、
半球状支持部85と軸受部87を成形する場合、例えば
樹脂モールド等で成形する場合、バリやパーティングラ
イン等が発生したときに、これを除去する作業が要求さ
れる。また、吊り下げ軸体84は取り付け器体82に、
抜け止めリング83により係止して固定しなければなら
ず、部品点数も多くかなりコストアップするという問題
もある。したがって、この発明の課題は、感震スイッチ
部と保持部の吊り下げ部間の摩擦力を極限まで低減し、
感震スイッチ部をほぼ水平に保持可能にするとともに組
立性を良好にすることにある。
に揺動可能にしなければならず、半球状支持部85と軸
受部87との摺動部は平滑面が要求される。その結果、
半球状支持部85と軸受部87を成形する場合、例えば
樹脂モールド等で成形する場合、バリやパーティングラ
イン等が発生したときに、これを除去する作業が要求さ
れる。また、吊り下げ軸体84は取り付け器体82に、
抜け止めリング83により係止して固定しなければなら
ず、部品点数も多くかなりコストアップするという問題
もある。したがって、この発明の課題は、感震スイッチ
部と保持部の吊り下げ部間の摩擦力を極限まで低減し、
感震スイッチ部をほぼ水平に保持可能にするとともに組
立性を良好にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、この発明では、球面状の座と球体とからなる振
動系と、前記球体の変位を検出し球体の運動に対応する
オン/オフ信号を出力する振動変位検出手段とからなる
振動検出部と、薄板で形成され前記振動検出部を収容す
る外部ケースに固定された吊り下げ体と、薄板で形成さ
れ前記振動検出部に固定された吊り下げ受け体とからな
り、前記吊り下げ体および吊り下げ受け体にそれぞれ設
けられた円弧状孔の直交する曲面で、前記振動検出部を
吊り下げ保持する保持部と、前記振動検出部および保持
部と一体化された抵抗発生体をゲル状物質中に埋設した
ダンパー部とから構成したことを特徴としている。
るため、この発明では、球面状の座と球体とからなる振
動系と、前記球体の変位を検出し球体の運動に対応する
オン/オフ信号を出力する振動変位検出手段とからなる
振動検出部と、薄板で形成され前記振動検出部を収容す
る外部ケースに固定された吊り下げ体と、薄板で形成さ
れ前記振動検出部に固定された吊り下げ受け体とからな
り、前記吊り下げ体および吊り下げ受け体にそれぞれ設
けられた円弧状孔の直交する曲面で、前記振動検出部を
吊り下げ保持する保持部と、前記振動検出部および保持
部と一体化された抵抗発生体をゲル状物質中に埋設した
ダンパー部とから構成したことを特徴としている。
【0009】
【作用】振動系とその振動変位の検出手段とからなる振
動検出部を、板材で形成された保持部の曲面上に点接触
状態で吊り下げる構成とすることにより、従来のように
円周方向に線接触で摺動させるのと異なり摩擦力を極小
にし得るようにして、傾斜角が小さい場合でも振動検出
部をほぼ水平状態に保持可能とし、動作特性に対して悪
影響を及ぼさないようにする。
動検出部を、板材で形成された保持部の曲面上に点接触
状態で吊り下げる構成とすることにより、従来のように
円周方向に線接触で摺動させるのと異なり摩擦力を極小
にし得るようにして、傾斜角が小さい場合でも振動検出
部をほぼ水平状態に保持可能とし、動作特性に対して悪
影響を及ぼさないようにする。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の第1実施例を示す全体構成
図、図2は図1のA−A断面図、図3は保持部の詳細を
示す上面図、図4は保持部の要部断面図である。図1,
2において、1はセンサを燃焼器具等に取り付けるため
の外部ケース、2は振動や衝撃等の慣性力を検出するた
めの振動検出部、3はこの振動検出部2を外部ケース1
から吊り下げるための保持部である。振動検出部2は円
筒状の樹脂製ケース4の内側底面に形成されたすりばち
状底面5と、その中央に設けられた円形の座ぐり孔6に
常時は重力で位置決めされている球体7とからなる振動
系8と、この球体7の移動を検知してON/OFF(オ
ン/オフ)信号を出力する接点部9とからなっている。
図、図2は図1のA−A断面図、図3は保持部の詳細を
示す上面図、図4は保持部の要部断面図である。図1,
2において、1はセンサを燃焼器具等に取り付けるため
の外部ケース、2は振動や衝撃等の慣性力を検出するた
めの振動検出部、3はこの振動検出部2を外部ケース1
から吊り下げるための保持部である。振動検出部2は円
筒状の樹脂製ケース4の内側底面に形成されたすりばち
状底面5と、その中央に設けられた円形の座ぐり孔6に
常時は重力で位置決めされている球体7とからなる振動
系8と、この球体7の移動を検知してON/OFF(オ
ン/オフ)信号を出力する接点部9とからなっている。
【0011】接点部9は球体7の真上に配置され、球体
7の振動に伴う水平方向の移動を上下運動に変換するア
クチュエータ部10と、このアクチュエータ部10に対
応して動く可動電極11と、これに対応する固定電極1
2とから構成される。アクチュエータ部10は第1アク
チュエータ13と、その上に僅かな隙間を介して積層さ
れた第2のアクチュエータ14とから構成される。第1
アクチュエータ13は有底の円筒状に形成されていて、
その底面の中央にピボット15を設けてあり、このピボ
ット15を上記円筒状の樹脂製ケース4の上面に取り付
けられた受け体16の中央、すなわち、上記円形の座ぐ
り孔6と同軸上に設けられたピボット受け座17にピボ
ット支持されている。
7の振動に伴う水平方向の移動を上下運動に変換するア
クチュエータ部10と、このアクチュエータ部10に対
応して動く可動電極11と、これに対応する固定電極1
2とから構成される。アクチュエータ部10は第1アク
チュエータ13と、その上に僅かな隙間を介して積層さ
れた第2のアクチュエータ14とから構成される。第1
アクチュエータ13は有底の円筒状に形成されていて、
その底面の中央にピボット15を設けてあり、このピボ
ット15を上記円筒状の樹脂製ケース4の上面に取り付
けられた受け体16の中央、すなわち、上記円形の座ぐ
り孔6と同軸上に設けられたピボット受け座17にピボ
ット支持されている。
【0012】また、第1アクチュエータ13の円筒状の
部分は、上記球体7よりも小さな直径となっていて、か
つ、複数個に分割されており、上記受け体16の円周上
に設けた開口18を貫通して、球体7の上に僅かな隙間
をあけて突き出している。第2のアクチュエータ14は
ほぼ円板状で中央に突起19を有し、その外周を上記受
け体16に設けた円形の座ぐり20に保持されていて、
上述のように第1アクチュエータ13と僅かな隙間が開
くように積層され、常時は直接接触しないようになって
いる。
部分は、上記球体7よりも小さな直径となっていて、か
つ、複数個に分割されており、上記受け体16の円周上
に設けた開口18を貫通して、球体7の上に僅かな隙間
をあけて突き出している。第2のアクチュエータ14は
ほぼ円板状で中央に突起19を有し、その外周を上記受
け体16に設けた円形の座ぐり20に保持されていて、
上述のように第1アクチュエータ13と僅かな隙間が開
くように積層され、常時は直接接触しないようになって
いる。
【0013】可動電極11は、一枚の薄いばね用の板材
からなり、上記第2のアクチュエータ14の突起19で
押し上げられる接点部21と、ばね部23と、固定部2
4(図2参照)と、外部接続端子25(図3参照)とを
一体に成形しており、固定部24(図2参照)を円筒状
端子台26にインサート成形している。固定電極12も
端子台26にインサート成形してあり、内側の底面には
上記可動電極11の接点部21と電気的に接続される固
定接点27を、また、端子台26の外部には端子28
(図3参照)を有している。この固定接点27は可動電
極11の接点部21と一定の間隔を保つよう、位置決め
されてインサート成形される。また、図3の符号29は
調整ねじで、固定接点27を押し下げて接点21との間
隔を調整するために設けられる。
からなり、上記第2のアクチュエータ14の突起19で
押し上げられる接点部21と、ばね部23と、固定部2
4(図2参照)と、外部接続端子25(図3参照)とを
一体に成形しており、固定部24(図2参照)を円筒状
端子台26にインサート成形している。固定電極12も
端子台26にインサート成形してあり、内側の底面には
上記可動電極11の接点部21と電気的に接続される固
定接点27を、また、端子台26の外部には端子28
(図3参照)を有している。この固定接点27は可動電
極11の接点部21と一定の間隔を保つよう、位置決め
されてインサート成形される。また、図3の符号29は
調整ねじで、固定接点27を押し下げて接点21との間
隔を調整するために設けられる。
【0014】以上の如き各構成部品、すなわち円筒状ケ
ース4、球体7、受け体16、第1アクチュエータ1
3、第2アクチュエータ14、接点部21等を順次積層
したのち、円筒状蓋体31(図2参照)を被せ、この円
筒状蓋体31に設けられた突起32と、樹脂製ケース4
に設けたバネ性の取り付け溝33とを噛み合わせること
によって一体に保持される。
ース4、球体7、受け体16、第1アクチュエータ1
3、第2アクチュエータ14、接点部21等を順次積層
したのち、円筒状蓋体31(図2参照)を被せ、この円
筒状蓋体31に設けられた突起32と、樹脂製ケース4
に設けたバネ性の取り付け溝33とを噛み合わせること
によって一体に保持される。
【0015】保持部3は図3,図4に示すように、振動
検出部2を外部ケース1を吊り下げるメカニズムで、器
具の設置条件で傾いた場合、振動検出部2を水平保持す
る役目を果たす。この保持部3には、振動検出部2が一
定の振動や衝撃で確実に球体7が動作するようダンパー
部34(図2参照)が付加されている。保持部3は互い
に直交しそれぞれ一体に形成された吊り下げ体35と、
吊り下げ受け体36とから構成される。図5に吊り下げ
体35の詳細構成を示す。
検出部2を外部ケース1を吊り下げるメカニズムで、器
具の設置条件で傾いた場合、振動検出部2を水平保持す
る役目を果たす。この保持部3には、振動検出部2が一
定の振動や衝撃で確実に球体7が動作するようダンパー
部34(図2参照)が付加されている。保持部3は互い
に直交しそれぞれ一体に形成された吊り下げ体35と、
吊り下げ受け体36とから構成される。図5に吊り下げ
体35の詳細構成を示す。
【0016】図5の符号37は吊持部で、その両端には
ガイド38a,38bが形成されている。この吊持部3
7のセンターで振動検出部2と同軸の中心部を垂直に折
り曲げて垂直板39を形成し、そのほぼ中間部に半円形
のフック40を設け、その上端部まで開放にした溝41
を形成している。さらに、垂直板39の下方部42を吊
持部37と平行になるように折り曲げて連通板43を形
成し、円形の抵抗発生部44のほぼ半径に相当する部分
で180°折り返し、抵抗発生部44を吊持部37と平
行で、かつ、振動検出部2の中心位置で抵抗発生部44
の中心位置が合致するように成形する。
ガイド38a,38bが形成されている。この吊持部3
7のセンターで振動検出部2と同軸の中心部を垂直に折
り曲げて垂直板39を形成し、そのほぼ中間部に半円形
のフック40を設け、その上端部まで開放にした溝41
を形成している。さらに、垂直板39の下方部42を吊
持部37と平行になるように折り曲げて連通板43を形
成し、円形の抵抗発生部44のほぼ半径に相当する部分
で180°折り返し、抵抗発生部44を吊持部37と平
行で、かつ、振動検出部2の中心位置で抵抗発生部44
の中心位置が合致するように成形する。
【0017】図6に吊り下げ受け体36の詳細を示す。
同図において、45は振動検出部2に対して垂直に設置
される梁で、その下部中心位置に同図(ロ)の如く半円
形のフック46を形成し、梁45の両端部47a,47
bの下方部には振動検出部2に取り付け固定させる固定
台48a,48bを、同図(イ)の如く梁45に対し垂
直方向に成形している。そして、吊り下げ体35の溝4
1に吊り下げ受体36の梁45を、吊り下げ体35に直
交するように挿入し、吊り下げ体35の半円形のフック
40を、吊り下げ受け体36の半円形のフック46に当
接させる。
同図において、45は振動検出部2に対して垂直に設置
される梁で、その下部中心位置に同図(ロ)の如く半円
形のフック46を形成し、梁45の両端部47a,47
bの下方部には振動検出部2に取り付け固定させる固定
台48a,48bを、同図(イ)の如く梁45に対し垂
直方向に成形している。そして、吊り下げ体35の溝4
1に吊り下げ受体36の梁45を、吊り下げ体35に直
交するように挿入し、吊り下げ体35の半円形のフック
40を、吊り下げ受け体36の半円形のフック46に当
接させる。
【0018】この状態で、吊り下げ受け体36の固定台
48a,48bと、振動検出部2とを熱カシメ等で接合
し(図3参照)、フック40,46によって振動検出部
2を点接触により揺動自在に吊り下げ保持し、外部ケー
ス1の外周で上端部に設けられた設置溝49a,49b
に、上記吊り下げ体35のガイド部38a,38bを挿
入する。
48a,48bと、振動検出部2とを熱カシメ等で接合
し(図3参照)、フック40,46によって振動検出部
2を点接触により揺動自在に吊り下げ保持し、外部ケー
ス1の外周で上端部に設けられた設置溝49a,49b
に、上記吊り下げ体35のガイド部38a,38bを挿
入する。
【0019】振動検出部2の上端部には有底円筒部50
が設けられ、吊り下げ体35と平行に成形された抵抗発
生部44の下面部には、ダンパー材51を挿入するため
の隙間52が設けられている。この隙間52に挿入する
ダンパー材51としては、例えばシリコンゲル等のゲル
状物質を充填,硬化させたものとする。また、充填の
際、この隙間52に空気等が残存しないよう抵抗発生部
44に数個程度の孔53を設け、ダンパー材充填の際の
エア抜きを行なう。
が設けられ、吊り下げ体35と平行に成形された抵抗発
生部44の下面部には、ダンパー材51を挿入するため
の隙間52が設けられている。この隙間52に挿入する
ダンパー材51としては、例えばシリコンゲル等のゲル
状物質を充填,硬化させたものとする。また、充填の
際、この隙間52に空気等が残存しないよう抵抗発生部
44に数個程度の孔53を設け、ダンパー材充填の際の
エア抜きを行なう。
【0020】保持部3から吊り下げられた振動検出部2
の各端子25,28からは、それぞれリード54a,5
4bを介して固定端子55a,55bに接続されてい
る。外部ケース1に吊持部37を設置した吊り下げ体3
5の上面56全体を、外ケースカバー57の下面部58
と接触させ、外部ケース1に設けた凸状突起59a,5
9bと、外ケースカバー57に設けたバネ性を有する取
り付け溝60a,60bとを押圧,噛み合わせることに
より、ガタや振れを無くして固定させる。
の各端子25,28からは、それぞれリード54a,5
4bを介して固定端子55a,55bに接続されてい
る。外部ケース1に吊持部37を設置した吊り下げ体3
5の上面56全体を、外ケースカバー57の下面部58
と接触させ、外部ケース1に設けた凸状突起59a,5
9bと、外ケースカバー57に設けたバネ性を有する取
り付け溝60a,60bとを押圧,噛み合わせることに
より、ガタや振れを無くして固定させる。
【0021】動作について説明する。センサが傾斜して
器具に取り付けられた場合、フック40,46の点接触
となる支点R(図4参照)を振動検出部2の回転中心と
し、振動検出部2を常に水平に保持させるように回転運
動する。このとき、振動検出部2の有底円筒部50内に
充填してあるダンパー材51であるゲル状物質は、その
内部に接触設置している抵抗発生部44との間で引張,
圧縮の抵抗力を発生させ、大きなダンピングが作用する
ようにゲル状物質の硬度をコントロールしている。
器具に取り付けられた場合、フック40,46の点接触
となる支点R(図4参照)を振動検出部2の回転中心と
し、振動検出部2を常に水平に保持させるように回転運
動する。このとき、振動検出部2の有底円筒部50内に
充填してあるダンパー材51であるゲル状物質は、その
内部に接触設置している抵抗発生部44との間で引張,
圧縮の抵抗力を発生させ、大きなダンピングが作用する
ようにゲル状物質の硬度をコントロールしている。
【0022】これによって、振動検出部2は数秒かけて
回転運動しながら水平位置まで移動するが、点接触とし
ているので摩擦の発生が殆ど無く、器具の傾斜角が小さ
いときでも確実に水平状態に移行させ、静止させること
ができる。このような状態で、一定の大きさを超える振
動や衝撃が加わると、振動検出部2は点Rを支点として
回転運動しようとするが、傾斜時に比し速度が速いこと
から、ダンパー材51のゲル状物質に加わる引張,圧縮
の抵抗力が比例的に大きくなる。これにより、保持部3
と振動検出部2との相対的な揺動は制止され、その結
果、球体を振動,衝撃に対して確実に動作させることが
可能となる。
回転運動しながら水平位置まで移動するが、点接触とし
ているので摩擦の発生が殆ど無く、器具の傾斜角が小さ
いときでも確実に水平状態に移行させ、静止させること
ができる。このような状態で、一定の大きさを超える振
動や衝撃が加わると、振動検出部2は点Rを支点として
回転運動しようとするが、傾斜時に比し速度が速いこと
から、ダンパー材51のゲル状物質に加わる引張,圧縮
の抵抗力が比例的に大きくなる。これにより、保持部3
と振動検出部2との相対的な揺動は制止され、その結
果、球体を振動,衝撃に対して確実に動作させることが
可能となる。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、振動系とその振動変
位の検出手段からなる振動検出部を、板材で形成された
保持部の曲面上に点接触で吊り下げて保持する構成とし
たので、従来のように円周方向に線接触かつ摺動させる
ものとは異なって摩擦力を極小にすることができること
から、振動検出部をほぼ完全に水平状態まで移行するこ
とができ、動作特性を改善し得る利点が得られる。ま
た、点接触で摺動も殆どないので、板材の曲面部の平滑
性も必要なく、板材打ち抜きの際、バリが発生しても振
動検出部を水平に保持することが可能になるという利点
もある。さらには、保持部を取り付け部に設置する際の
吊持部も板材によって一体に成形するようにしているの
で、部品数も少なく組立性が良好で低コストの振動セン
サを提供することが可能となる。
位の検出手段からなる振動検出部を、板材で形成された
保持部の曲面上に点接触で吊り下げて保持する構成とし
たので、従来のように円周方向に線接触かつ摺動させる
ものとは異なって摩擦力を極小にすることができること
から、振動検出部をほぼ完全に水平状態まで移行するこ
とができ、動作特性を改善し得る利点が得られる。ま
た、点接触で摺動も殆どないので、板材の曲面部の平滑
性も必要なく、板材打ち抜きの際、バリが発生しても振
動検出部を水平に保持することが可能になるという利点
もある。さらには、保持部を取り付け部に設置する際の
吊持部も板材によって一体に成形するようにしているの
で、部品数も少なく組立性が良好で低コストの振動セン
サを提供することが可能となる。
【図1】この発明の実施例を示す全体構成図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の保持部を示す詳細図である。
【図4】図1の保持部を示す要部断面図である。
【図5】吊り下げ体の詳細構成図である。
【図6】吊り下げ受け体の詳細構成図である。
【図7】従来例を示す概要図である。
1…外部ケース、2…振動検出部、3…保持部、4…樹
脂製ケース、5…すりばち状底面、6…座ぐり孔、7…
球体、8…振動系、9…接点部、10…アクチュエータ
部、11…可動電極、12…固定電極、13…第1アク
チュエータ、14…第2アクチュエータ、15…ピボッ
ト、16…受け体、17…ピボット受け座、18…開
口、19…突起、20…座ぐり、21…接点部、23…
ばね部、24…固定部、25…外部接続端子、26…端
子台、27…固定接点、28…端子、29…調整ねじ、
31…円筒状蓋体、32…突起、33…溝、34…ダン
パー部、35…吊り下げ体、36…吊り下げ受け体、3
7…吊持部、39…垂直板、40…フック、41…溝、
43…連通板、44…抵抗発生部、45…梁、46…フ
ック、50…有底円筒部、51…ダンパー材、52…隙
間、53…孔。
脂製ケース、5…すりばち状底面、6…座ぐり孔、7…
球体、8…振動系、9…接点部、10…アクチュエータ
部、11…可動電極、12…固定電極、13…第1アク
チュエータ、14…第2アクチュエータ、15…ピボッ
ト、16…受け体、17…ピボット受け座、18…開
口、19…突起、20…座ぐり、21…接点部、23…
ばね部、24…固定部、25…外部接続端子、26…端
子台、27…固定接点、28…端子、29…調整ねじ、
31…円筒状蓋体、32…突起、33…溝、34…ダン
パー部、35…吊り下げ体、36…吊り下げ受け体、3
7…吊持部、39…垂直板、40…フック、41…溝、
43…連通板、44…抵抗発生部、45…梁、46…フ
ック、50…有底円筒部、51…ダンパー材、52…隙
間、53…孔。
Claims (1)
- 【請求項1】 球面状の座と球体とからなる振動系と、
前記球体の変位を検出し球体の運動に対応するオン/オ
フ信号を出力する振動変位検出手段とからなる振動検出
部と、薄板で形成され前記振動検出部を収容する外部ケ
ースに固定された吊り下げ体と、薄板で形成され前記振
動検出部に固定された吊り下げ受け体とからなり、前記
吊り下げ体および吊り下げ受け体にそれぞれ設けられた
円弧状孔の直交する曲面で、前記振動検出部を吊り下げ
保持する保持部と、前記振動検出部および保持部と一体
化された抵抗発生体をゲル状物質中に埋設したダンパー
部とからなる振動検出センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2172695A JPH08219864A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 振動検出センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2172695A JPH08219864A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 振動検出センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08219864A true JPH08219864A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12063089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2172695A Pending JPH08219864A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 振動検出センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08219864A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008057978A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Takahashi Seisakusho:Kk | 感振装置 |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP2172695A patent/JPH08219864A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008057978A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Takahashi Seisakusho:Kk | 感振装置 |
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