JPH08219785A - ポール建柱垂直測定方法およびポール建柱垂直器 - Google Patents

ポール建柱垂直測定方法およびポール建柱垂直器

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JPH08219785A
JPH08219785A JP4360295A JP4360295A JPH08219785A JP H08219785 A JPH08219785 A JP H08219785A JP 4360295 A JP4360295 A JP 4360295A JP 4360295 A JP4360295 A JP 4360295A JP H08219785 A JPH08219785 A JP H08219785A
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実 柏倉
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Hideo Moriya
英男 森谷
Toshihiro Oizumi
敏博 大泉
Naoyuki Ito
直幸 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】円柱の任意高さの直径位置に当たる両側面を夫
々前面とし、前後の傾斜に干渉されずに左右の傾斜角度
を計測する水準器10でこの両側面と、この直径位置に
対して直交する直径位置での一方の側面との傾斜角度を
同時に測定して、円柱の傾斜角度を測定する。円柱の直
径位置に当たる両側面を挟着する一対の固定アーム1
と、この固定アーム1の相互の間隔を調整自在に連結す
る連結体2と、前後の傾斜に干渉されずに左右の傾斜角
度を計測する一対の水準器10とからなる。水準器10
は、円柱Pの芯から90度の角度方向に前面を向けて配設
する。 【効果】補正作業を不要とし、ポールに装着するだけで
垂直を測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、照明ポールなどのよ
うに、側面が傾斜している円錐状のポールの垂直を導く
ために使用するポール建柱垂直測定方法およびポール建
柱垂直器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、垂直を導き出す器具として、水平
器や下げ振りなどの器具が知られている。また、照明ポ
ールなどのように、側面が傾斜している円錐状のポール
の垂直を導く特殊な器具として、実公平4-42724 号に記
載された建柱用水準器が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の水平
器や下げ振りなどは、基準面が水平あるいは垂直になっ
ている場合に限り、正確な測定が可能になるものであ
り、側面にテーパーが付いている円錐状のポールの垂直
を測定することはできない不都合がある。
【0004】一方、建柱用水準器は、傾斜したテーパー
の角度を予め補正する必要がある。すなわち、この建柱
用水準器を装着する前に、ポールのテーパーの角度を知
る必要があった。そこで、テーパーの角度が分からない
ポールを測定する場合、垂直測定の前に、巻尺等を用い
てテーパーの角度を測定し、水準器をこの角度に合わせ
て補正するといった面倒な準備作業を必要としている。
【0005】そこでこの発明は、上述の課題を解消すべ
く創出されたもので、補正作業を全く不要とし、ポール
に装着するだけで容易に垂直を測定することができるポ
ール建柱垂直測定方法およびポール建柱垂直器の提供を
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
この発明の第1の手段は、円錐状の側面を有する立設し
た円柱Pの傾斜角度を測定する方法であって、円柱Pの
任意高さの直径位置に当たる両側面を夫々前面とし、前
後の傾斜に干渉されずに左右の傾斜角度を計測する水準
器10でこの両側面と、この直径位置に対して直交する
直径位置での一方の側面との傾斜角度を同時に測定し
て、円柱Pの傾斜角度を測定することにある。
【0007】第2の手段のポール建柱垂直器は、円錐状
の側面を有する立設した円柱Pの任意高さの直径位置に
当たる両側面を挟着する一対の固定アーム1と、この固
定アーム1の相互の間隔を調整自在に連結する連結体2
と、前後の傾斜に干渉されずに左右の傾斜角度を計測す
る一対の水準器10とからなり、水準器10は、固定ア
ーム1の連結体2側に装着され、円柱Pの芯から90度の
角度方向に前面を向けて配設する。
【0008】第3の手段の固定アーム1は、円柱Pの側
面上下に沿って面接触する幅を有し、連結体2は、円錐
のテーパー角度に対応して屈曲自在に設けたことにあ
る。
【0009】第4の手段の固定アーム1は、円柱Pの側
面に磁着する磁石1Aを備えたことにある。
【0010】第5の手段の水準器10は、耐水、防風用
のカバー11を装着し、このカバー11に目盛拡大用の
レンズ12を設けたことを課題解消のための手段とす
る。
【0011】
【作用】すなわち、この発明の第1の手段によると、前
後の傾斜に干渉されずに左右の傾斜角度を計測する一対
の水準器10で、円柱Pの任意高さの直径位置の傾斜角
度と、この直径位置に対して直交する直径位置での一方
の側面との傾斜角度との3箇所の角度を同時に計測する
ことで、円柱Pを垂直にするために必要な傾斜角度を求
めるものである。
【0012】第2の手段は、一対の固定アーム1に配設
された水準器10は、円柱Pの芯から90度の角度方向に
前面を向けることで、同時に測定できるものになる。ま
た、連結体2は、円柱Pの直径に応じて固定アーム1を
直径位置に装着する。
【0013】第3の手段は、固定アーム1が円柱Pの側
面上下に沿って面接触することで、正確な計測を可能と
し、屈曲する連結体2は、この固定アーム1の装着を確
実にする。
【0014】第4の手段は、円柱Pの側面に固定アーム
1を磁着させることで、片手での装着を可能にする。
【0015】第5の手段は、水準器10の計測精度を高
める作用を奏する。
【0016】
【実施例】この発明の垂直計測方法は、照明ポールのよ
うな円錐状の側面を有する円柱Pを垂直に立設するため
に、傾斜角度を測定する方法に関するものであり、円柱
Pの任意高さの直径位置に当たる両側面の角度と、この
直径位置に対して直交する直径位置での一方の側面との
傾斜角度とを同時に計測することで、円柱Pの傾斜角度
を求める方法である。すなわち、円錐状の側面を有する
立設した円柱Pにあって、円柱Pの任意高さの直径位置
に当たる両側面を夫々前面とし、この側面の前後方向の
傾斜を無視して、側面夫々の左右の傾斜を同時に測定す
る。このとき、任意の直径位置の傾斜角度を求めてか
ら、この直径に対して直交する直径位置での傾斜角度を
求めることで、円柱Pを垂直に立設することができる。
したがって、この任意の直径位置に当たる両側面と、こ
の直径位置に対して直交する直径位置での一方の側面と
の3箇所を同時に測定することで、円柱Pの傾斜角度が
求められる。
【0017】図6は、この発明の垂直計測方法の原理を
説明するものである。すなわち、同図(イ)のように円
錐を照明ポールのごとき円柱Pと仮定し、この円柱Pに
外接する四角錐を想定する。このとき、円柱Pと四角錐
との中心軸は一致する。そして、四角錐の稜線方向(A
矢視)から見ると、同図(ロ)のようになる。次に、こ
の四角錐の稜線方向からみると、円錐の中心軸と四角
錐の稜線は一致してみえる。すなわち、同図(ロ)の稜
線方向、の2方向から夫々傾斜角を修正してやれ
ば、円柱Pを垂直にすることができる。そこで、同図
(ハ)に示すように、コの字がたアームの3つの面(符
号イ、ロ、ハ)が、夫々円柱Pに線(面)で接触し、且
つ、円柱P傾斜、円柱P径に対応するスライド機構をも
つアームの上に、常に垂直になるような水準器10を90
度に2個配設する。これによって、XY軸方向からの垂
直度を補正なしでみることができる。この原理をさらに
確認すると、同図(ハ)に示すように、円柱Pの断面に
おいて、90度の角をはさむ一辺の長さが円柱Pの半径よ
りも長いアームに当てると、円柱Pの表面の90度はな
れた2箇所(符号イ、ハ)で接する。このアームの内
側面は、円柱Pに外接する四角錐の表面を切り出したも
のとなる(同図(ロ)中符号ア)。このアームの一辺
をスライドにより共有するアームを設け、残りの一辺
を円柱Pに接触させれば、円柱Pと四角錐とは同軸にな
り、垂直の基準出しが可能になるものである。
【0018】この発明垂直測定方法を実施するポール建
柱垂直器の基本構成は、一対の固定アーム1と、この固
定アーム1を連結する連結体2と、固定アーム1に装着
する一対の水準器10とから成る(図1参照)。
【0019】固定アーム1は、立設した円柱Pの任意高
さの直径位置に当たる両側面を挟着する。このとき、固
定アーム1は、円柱Pの側面上下に沿って面接触する幅
を有するように形成する(図2参照)。また、固定アー
ム1は、円柱Pの側面に磁着する磁石1Aを備えてい
る。図示の固定アーム1は、3枚の板体1Bを、連結杆
1Cにて間隔を開けた状態で上下に連結してあり、各板
体1Bが円柱Pの側面上下に沿って面接触する。そし
て、この板体1Bの上下間に磁石1Aを装着している。
また、後述する水準器10を固定アーム1に装着するた
めに、板体1Bから水準器10装着用の装着体1Dを延
長形成している。この装着体1Dは、板体1Bに連結す
る延長アーム1Eと、この延長アーム1Eに固定される
装着盤1Fとから成る。そして、この装着盤1Fは円柱
Pの芯から90度の角度方向に水準器10の前面を向けて
配設できるように設けてある(図1参照)。更に、コン
パクト化を図るために、装着盤1Fは、延長アーム1E
に対して蝶ネジ等で着脱自在に連結できるようにしてい
る。
【0020】連結体2は、固定アーム1の相互の間隔を
調整自在に連結するもので、円錐のテーパー角度に対応
して屈曲自在に設ける(図3参照)。図示の連結体2
は、一方の固定アーム1と一体に形成して、この連結体
2と固定アーム1とが直角な状態を保つようにしてい
る。そして、この連結体2も円柱Pに磁着する磁石1A
を設け、これら、固定アーム1と連結体2との装着作業
を容易にしている。また、他方の固定アーム1に連結し
た連結体2は、一方の連結体2とスライドピン2Aでス
ライド自在に連結している。このスライドピン2Aは、
連結体2に開穿した長孔状のスライド孔2Bに止着する
もので、連結体2はこのスライドピン2Aの連結位置に
て上下方向に屈曲自在になっている(図3参照)。
【0021】水準器10は、前後の傾斜に干渉されずに
左右の傾斜角度を計測する(図4参照)。図示の水準器
10は、水準目盛10Aが左右に揺動するタイプのもの
で、水準器10の前後方向の傾斜には影響を受けないも
のである。そして、この水準器10の上端に設けられた
支持杆10Bを装着盤1Fの支持部材1Gに、着脱自在
に懸吊する。
【0022】符号11は、水準器10を覆うカバーであ
り、耐水、防風用として使用する(図4参照)。このカ
バー11は、内部の水準器10の水準目盛10Aを確認
し易くするために、カバー11の前面にレンズ12を設
けてある。
【0023】図5は、この発明垂直器を円柱Pに装着し
た状態を示す。このように、円柱Pの任意の高さに装着
するだけで、円柱Pの垂直を出すことができ、しかも、
円錐のテーパーの補正を必要としないものである。
【0024】
【発明の効果】この発明は、上述の如く構成したことに
より、当初の目的を達成する。
【0025】すなわち、請求項1及び2により、傾斜し
たテーパーの角度を補正せず円柱Pの傾斜角度を求める
ことができ、照明ポールのような円錐状の側面を有する
円柱Pであっても、ポールに装着するだけで極めて容易
に垂直を測定することができる。
【0026】また、請求項3及び5により、この発明垂
直器の正確な計測を可能にした。
【0027】更に、請求項4により、この発明垂直器を
片手でも装着することができる。
【0028】このように、この発明によると、補正作業
を全く不要とし、ポールに装着するだけで、垂直にする
ための補正角度を容易に測定することができるなどとい
った産業上有益な種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す平面図。
【図2】この発明の使用状態を示す側断面図。
【図3】この発明の連結体を示す正面図。
【図4】この発明の水準器を固定アームに装着する状態
を示す分解斜視図。
【図5】この発明の使用状態を示す斜視図。
【図6】この発明の測定方法の原理を示す図。
【符号の説明】
P 円柱 1 固定アーム 1A 磁石 1B 板体 1C 連結杆 1D 装着体 1E 延長アーム 1F 装着盤 1G 支持部材 2 連結体 2A スライドピン 2B スライド孔 10 水準器 10A 水準目盛 10B 支持杆 11 カバー 12 レンズ
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 栄久也 宮城県仙台市宮城野区榴岡四丁目1番1号 株式会社ユアテック内 (72)発明者 森谷 英男 宮城県仙台市宮城野区榴岡四丁目1番1号 株式会社ユアテック内 (72)発明者 大泉 敏博 宮城県仙台市宮城野区榴岡四丁目1番1号 株式会社ユアテック内 (72)発明者 伊藤 直幸 宮城県仙台市宮城野区榴岡四丁目1番1号 株式会社ユアテック内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円錐状の側面を有する立設した円柱の傾
    斜角度を測定する方法であって、円柱の任意高さの直径
    位置に当たる両側面を夫々前面とし、前後の傾斜に干渉
    されずに左右の傾斜角度を計測する水準器でこの両側面
    と、この直径位置に対して直交する直径位置での一方の
    側面との傾斜角度とを同時に測定して円柱の傾斜角度を
    測定することを特徴とするポール建柱垂直測定方法。
  2. 【請求項2】 円錐状の側面を有する円柱の任意高さの
    直径位置に当たる両側面を挟着する一対の固定アーム
    と、この固定アームの相互の間隔を調整自在に連結する
    連結体と、前後の傾斜に干渉されずに左右の傾斜角度を
    計測する一対の水準器とからなり、相互の水準器は、固
    定アームの連結体側に装着され、円柱の芯から90度の位
    置方向に前面を向けて配設したことを特徴とするポール
    建柱垂直器。
  3. 【請求項3】 固定アームは、円柱の側面上下に沿って
    面接触する幅を有し、連結体は、円錐のテーパー角度に
    対応して屈曲自在に設けた請求項2記載のポール建柱垂
    直器。
  4. 【請求項4】 固定アームは、円柱の側面に磁着する磁
    石を備えた請求項2または3記載のポール建柱垂直器。
  5. 【請求項5】 水準器は、耐水、防風用のカバーを装着
    し、このカバーに目盛拡大用のレンズを設けた請求項2
    または3または4記載のポール建柱垂直器。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107421497A (zh) * 2017-09-09 2017-12-01 衢州万鹏环境建设有限公司 一种建筑工程水平校准器

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