JPH08219737A - 干渉計 - Google Patents

干渉計

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JPH08219737A
JPH08219737A JP2276895A JP2276895A JPH08219737A JP H08219737 A JPH08219737 A JP H08219737A JP 2276895 A JP2276895 A JP 2276895A JP 2276895 A JP2276895 A JP 2276895A JP H08219737 A JPH08219737 A JP H08219737A
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light
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interference fringe
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JP2276895A
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Hidenori Yamada
秀則 山田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被計測面の形状に拘束されることなく高精度
で物体の計測等を行うこと。 【構成】 被計測物6の被計測面6aに光を照射する波
面変換部5と被計測面6aの相対位置姿勢を回転ステー
ジ11A,X−Yステージ11B,Zステージ11Cで
所定量ずつ変化させて被計測面6aの部分領域の干渉縞
を採取する。採取した複数の部分領域の干渉縞をつなぎ
合わせて被計測面6aの全面の干渉縞を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は干渉計に関し、特に、光
波の干渉現象を利用して光波の位相分布、すなわち、光
波面形状の計測を通じて、物体の形状あるいは屈折率分
布等の物理特性を計測する干渉計に関する。
【0002】
【従来技術】干渉計は光波の干渉現象を利用して、光の
波長、すなわち、サブミクロン以上の精度で物体の形状
あるいは屈折率分布等の物理特性を非接触で計測が可能
であり、このため高精度計測の分野で広く使われてい
る。従来の干渉計は、例えば、He−Neレーザーを光
源として用い、干渉縞画像解析装置を備え、繰り返し精
度λ/300(λは光の波長であり、He−Neレーザ
ーの場合は、632.8nm)以上の精度で、非接触で
鏡面物体の形状を計測することができる(Zygo社の
Mark IVxpなど)。
【0003】従って、原器を作成することができる平面
と球面は高精度で計測することができる。
【0004】一方、平面および球面以外の被計測面を有
する物体を計測する干渉計として、例えば、特開平2−
259504号公報および特開昭62−126305号
公報に示されるものがある。
【0005】特開平2−259504号公報に示される
干渉計は、直交する2方向の曲率半径が異なるトーリッ
ク面を有する物体を計測するものであり、母線が直交す
る2枚のシリンドリカルレンズを有する光学系を有し、
この光学系を通してトーリック面に光を入射するもので
ある。この干渉計によると、2枚のシリンドリカルレン
ズがトーリック面に入射する光の波面を被計測面の形状
に応じて変換し、直交する2方向で異なった曲率半径を
有するトーリック面を計測する。
【0006】また、特開昭62−126305号公報に
示される干渉計は、全面の干渉縞を観察できない被計測
面を計測するものであり、被測定物体を光軸方向に移動
させる移動手段を有し、被計測面を光軸方向に移動させ
て被計測面を干渉縞が観察できる同心円状の複数の部分
領域に分割し、各部分領域で観察された干渉縞をつなぎ
合わせて被計測面の全面の干渉縞としている。従って、
この干渉計によると、光軸を中心とした回転対称の形状
を有した被計測面を高精度で計測することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平2−2
59504号公報の干渉計によると、直交する2方向の
いずれかが非球面であるトーリック非球面の被計測面を
有する物体の計測については、干渉縞の観察領域が狭く
なるため、全面を計測することができない。
【0008】また、特開昭62−126305号公報の
干渉計によると、直交する2方向で主曲率半径が異なる
アナモルフィック非球面の被計測面を有する物体の計測
については、被計測面を同心円状の複数の部分領域に分
割できないため、部分領域の干渉縞を合成して全被計測
面の干渉縞を得ることができない。
【0009】従って、本発明の目的は被計測面の形状に
拘束されることなく高精度で物体の計測等が行える干渉
計を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を実
現するため、基準波面と被計測波面を干渉させて生じる
干渉縞に基づいて被計測波面の形状を計測する干渉計に
おいて、光軸に垂直な面内の直交する2方向において異
なる焦点距離を有し、被計測面に前記光軸方向に光を照
射して前記基準波面と干渉する前記被計測波面を生成す
る干渉光学系と、前記被計測面を有した被計測物と前記
干渉光学系との相対位置姿勢を所定量ずつ変化させる相
対位置姿勢変化手段と、前記相対位置姿勢に応じて前記
干渉光学系によって前記被計測面の部分領域毎に生成さ
れた前記被計測波面に基づいた干渉縞を検出する干渉縞
検出部と、前記部分領域毎に生成された前記干渉縞を合
成して前記被計測面の干渉縞を生成する干渉縞合成部を
備えたことを特徴とする干渉計を提供する。
【0011】
【作用】干渉光学系はZ軸方向に光軸を有するものと仮
定すると、この干渉光学系の光軸に直交する2軸、すな
わち、X軸とY軸の方向で異なった焦点距離を有する。
被計測物は被計測面が干渉光学系から光の入射を受ける
ようにして相対位置姿勢変化手段上に載置される。相対
位置姿勢変化手段は被計測面をX軸、Y軸あるいはZ軸
の各方向に移動させ、また、X軸あるいはY軸を中心に
して回転させる。このようにして干渉光学系と被計測面
の相対位置および被計測面の干渉光学系に対する姿勢を
変化させ、被計測面で複数の干渉縞が観察できるように
複数の部分領域に分割する。この結果、各部分領域の干
渉縞が干渉縞検出部によって検出される。このようにし
て得られた複数の干渉縞が被計測面の全面の干渉縞とし
て干渉縞合成部によって合成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の干渉計を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の干渉計の第1の実施例を
示し、干渉光を発するHe−Neレーザ光源1と、レー
ザ光を所定の径に拡げるエキスパンダレンズ2と、径を
拡げられたレーザ光を平行光(コリメート光)にするコ
リメータレンズ3と、受けた光の一部を透過し、残りを
反射する半透鏡(ハーフミラー)4と、半透鏡4の透過
光の波面を変換する波面変換部5と、回転ステージ11
A,X−Yステージ11BおよびZステージ11Cを有
したステージ11(回転ステージ11A上には、例え
ば、レーザプリンタのfθレンズ等の被計測物6が置か
れている)と、半透鏡4の反射光を反射して半透鏡4に
戻す基準鏡7と、波面変換部5からの光と基準鏡7から
の光を半透鏡4を介して受けて結像する結像レンズ8
と、結像レンズ8の結像によって得られた干渉縞を検出
する干渉縞検出部9と、検出された干渉縞のデータを記
憶するメモリ10と、メモリ10のデータを合成して被
計測物6の被計測面の干渉縞を形成する合成部12と、
合成された干渉縞を表示する表示部13を有する
【0014】以上の構成において、動作を説明する。
【0015】可干渉光を発する光源1を出た光は、エキ
スパンダレンズ2に達し、径が所望の大きさまで拡げら
れた後、コリメータレンズ3で平行光にされ、半透鏡4
でその一部が透過して波面変換部5に達する。そこで、
光は被計測面形状にできる限り近い波面形状となって被
計測物6に照射される。被計測物6から反射された光
は、波面変換部5を逆方向に通過して半透鏡4に戻る。
一方、半透鏡4で反射された光源1からの光は基準鏡7
で反射され、半透鏡4に戻る。戻ってきた2つの光は半
透鏡4で重ね合わせられ、結像レンズ8を経て、干渉縞
検出部9に達し、被計測物6からの光と基準鏡7からの
光の干渉縞が観察される。結像レンズ8は、被計測物6
の被計測面と干渉縞検出部9の受光面が結像関係になる
ように設定されている。
【0016】被計測物6は、図2に示すように、直交す
る2方向で主曲率半径が異なるアナモルフィックな面形
状をしている。被計測物6の被計測面形状にできる限り
近い波面形状の光波面を作るために、波面変換部5は、
光軸Zに垂直な面内の直交する2方向X,Yについて異
なる焦点距離を持っている。
【0017】被計測物6が非球面であるなどの理由によ
り、干渉縞は被計測物6の被計測面6aの全面のもので
はなく、被計測物6の一部を表すものとなっている。そ
こで、図3の(イ)に示すように、ステージ11によっ
て被計測物6と波面変換部5との相対位置姿勢を変化さ
せ、各相対位置姿勢において被計測物6の被計測面6a
の部分領域S1 ,S2 ,S3 ,……の干渉縞F1
2 ,F3 ,……を採取する。このとき、採取した複数
枚の部分領域S1 ,S2 ,S3 ,……の干渉縞F1,F
2 ,F3 ,……が、被計測面6aの測定対象領域全体を
含むようにする。採取された複数の部分領域S1
2 ,S3 ,……の干渉縞F1 ,F2 ,F3 ,……から
得られた波面形状測定データをつなぎ合わせることによ
って、被計測物6の被計測面6aの全体形状情報を得
る。部分領域S1 ,S2 ,S3 ,……の波面形状測定デ
ータをつなぎ合わせる際には、波面変換部5と被計測物
6の相対位置姿勢の情報を必要とするが、これには、ス
テージ11の設定値を用いることができる。一方、他の
相対位置姿勢検出手段を設けてもい。なおこのとき、ス
テージ11によって、被計測物6を動かす代わりに、被
計測物6を固定して波面変換部5を含む干渉光学系を動
かしても良い。
【0018】隣り合う部分領域S1 ,S2 ,S3 ,……
との間に互いに重複する領域を有するように部分領域S
1 ,S2 ,S3 ,……の干渉縞F1 ,F2 ,F3 ,……
を採取すれば、採取された複数の部分領域S1 ,S2
3 ,……の波面形状測定データをつなぎ合わせる際に
隣り合う部分領域S1 ,S2 ,S3 ,……の重複領域E
1 ,E2 ,……が重なるようにつなぐことによって、正
確なつなぎ合わせを行うことができ、図3の(ロ)に示
すように、合成した干渉縞Fが得られる。このとき、そ
れぞれの干渉縞F1 ,F2 ,F3 ,……はメモリ10に
ストアされ、合成部12がメモリ10より読み出して合
成し、合成結果は表示部13に表示される。このように
すると、波面変換部5と被計測物6の相対位置姿勢の情
報は不要となるため、ステージ11は特に精度を必要と
しなくなり、また、他の相対位置姿勢検出手段も不要に
なる。このことは高精度な測定を実現する上で大きな利
点となる。
【0019】被計測物6がアナモルフィック形状を有す
る場合、光軸Zに垂直な2方向X,Yの長さが大きく異
なる。即ち、細長い形状であるのが普通である。また、
被計測物6の形状が細長くなくても、部分領域S1 ,S
2 ,S3 ,……の干渉縞F1,F2 ,F3 ,……は、細
長い形状となるのが普通である。このような被計測物6
に対しても、波面変換部5と被計測物6の相対位置姿勢
を変化させる際に、波面変換部5と被計測物6の光軸Z
に直交する方向X,Yのうち少なくとも一方向の相対位
置を変化させることによって、複数の部分領域S1 ,S
2 ,S3 ,……の干渉縞F1 ,F2 ,F3 ,……が、被
計測物6の計測定面6aの全体を含むようにする。図2
はその様子を示している。また、被計測物6がアナモル
フィックな非球面形状の場合、波面変換部5と被計測物
6の相対位置のみを変化させると、被計測面6aの複数
の部分領域S1 ,S2 ,S3 ,……に順次光源1からの
光を照射することはできるが、このときに一部の部分領
域から干渉縞が得られなくなることがある。それは、被
計測物6の球面からのずれ、即ち、非球面量が大きくな
って、干渉縞が細かくなりすぎて干渉縞検出部9で解像
できなくなるか、あるいは被計測物6からの反射光その
ものの少なくとも一部が干渉縞検出部9に到達しなくな
るためである。このような被計測物6に対しても、波面
変換部5と被計測物6の相対位置姿勢を変化させる際
に、波面変換部5と被計測物6の光軸Zに直交する少な
くとも一方向X,Yの相対位置を変化させることに加え
て、光軸Zに直交する少なくとも一方向X,Yを中心と
した回転による姿勢を変化させることによって、干渉縞
が細かくなりすぎて干渉縞検出部9で解像できなくなっ
たり、あるいは被計測物6からの反射光そのものの少な
くとも一部が干渉縞検出部9に到達しなくなることを防
ぐ。その回転は、例えば、回転ステージ11Aによって
行われる。
【0020】波面変換部5と被計測物6の相対位置姿勢
を変化させる際には、これまでに述べた方向の位置なら
びに姿勢変化のみではなく、必要に応じてさらに多軸の
位置姿勢変化を加えてもよい。例えば、波面変換部5と
被計測物6の光軸Zに沿った方向に波面変換部5と被計
測物6の相対位置を変化させることによって、被計測物
6に入射する光の光波面曲率半径を変化させることがで
きる。
【0021】被計測物6に入射する光の波面曲率半径を
変化させることによって、位置によって主曲率が異なる
ような非球面形状を持つ被計測物6を測定することがで
きるが、被計測物6に入射させる光波面の曲率半径を変
える方法としては、光軸Zに沿った方向で波面変換部5
と被計測物6の相対位置を変化させる他に波面変換部5
から出射する光波面の曲率半径を可変にする手段を付与
することによって実現できる。
【0022】被計測物6に入射する光の波面曲率半径を
変化させて被計測面6aの複数の部分領域S1 ,S2
3 ,……を測定した場合に、隣り合う部分領域S1
2,S3 ,……からの波面形状データを精度良くつな
ぐためには、各部分領域測定において被計測物6に入射
させた光波面の曲率半径を知ることが必要である。この
ために、光軸Zに垂直な面内の直交する2方向X,Yに
ついての各々の焦点の内必要な少なくとも1つと、被計
測面6aまでの距離を検出することにより、被計測物6
aに入射する光波面の、必要な少なくとも1つの曲率半
径の検出を行う。
【0023】波面変換部5に光軸Zに垂直な面内の直交
する2方向X,Yについて異なる焦点距離を持たせるた
めに、波面変換部5は、例えば、母線が光軸Zに直交し
かつ互いに垂直である少なくとも2枚のシリンドリカル
レンズ機能を有する光学素子を用いる。別の方法とし
て、少なくとも1枚の球面レンズ機能を有する光学素子
と少なくとも1枚のシリンドリカルレンズ機能を有する
光学素子を有するようにしてもよい。
【0024】可干渉光源1としては、レーザーを用いる
のが一般的であるが、計測に必要な干渉性を持つものな
らばこれに限らない。基準鏡7には高精度な平面鏡ある
いは球面鏡を用いる。干渉縞検出部9は、TVカメラの
ような2次元光センサーであってもよいし、空間的に走
査する機構を備えたフォトマルチプライヤーやフォトダ
イオードのような点状光センサーであってもよい。ステ
ージ11は、直進、回転あるいはあおりステージなど、
相対位置姿勢を変化させることができるものならば何で
もよい。また、光ビームを被計測面6aへ導く経路は図
1のものに限るものではなく、被計測面6aに対して被
計測面6aに近い形状の光波面を照射できればよい。図
1では、トワイマングリーン型のものを示したが、フィ
ゾー干渉計型、マッハーツェンダー型等他のタイプの干
渉光学系を用いても構わない。
【0025】図1は、光学面の形状を計測する干渉計に
応用した例であるが、本発明はこれに限るものでなく、
測定対象物理量は、表面形状、屈折率分布等、光波に位
相差を与えて光波面形状を変化させる物理量であればい
かなるものでも構わない。また、光源1からの光ビーム
が被計測物6を透過しても良いし、被計測物6で反射し
ても良い。必要なことは、計測対象物理量が光源1から
の光波面形状に変化を与えて、干渉計測を可能にする方
法を選択することである。
【0026】図4(イ)、(ロ)は本発明の干渉計の第
2の実施例を示し、He−Neレーザ光源1、エキスパ
ンダレンズ2、コリメータレンズ3、半透鏡4、基準平
面部材22、2枚のシリンドリカルレンズ23,24、
被計測トーリック非球面25、回転ステージ26Aと直
進移動ステージ26Bを有した2軸ステージ26、結像
レンズ8、CCD・TVカメラ29、パーソナルコンピ
ュータ30、リニアスケール27,28を有する。
【0027】以上の干渉計において、He−Neレーザ
ー光源1を出た光はエキスパンダレンズ2に達し、径が
所望の大きさまで拡げられた後、コリメータレンズ3で
平行光にされ、半透鏡4を経て、基準平面部材22をそ
の一部が透過して、母線が光学系の光軸Zに直交しかつ
互いに垂直である2枚のシリンドリカルレンズ23と2
4のペアを経て、被測定面形状にできる限り近い波面形
状となって被計測トーリック非球面25に照射される。
従って、被計測トーリック面25を照明する光学系は、
2方向X,Yについて異なる焦点距離を持つことにな
る。被計測トーリックレンズの長手に沿った母線の方向
をタンジェンシャル方向、それに垂直な方向をサジタル
方向と呼ぶことにする。被計測トーリック非球面25
は、光軸Zにタンジェンシャル方向に移動する直進移動
ステージ26Bと、サジタル方向の軸を中心とした回転
を行う回転ステージ26Aより成る2軸ステージ26に
固定されている。
【0028】2つのシリンドリカルレンズ23,24の
母線と被計測トーリック非球面25の母線は一致するよ
うにセットされる。2つのシリンドリカルレンズ23,
24はともに光軸方向に精密に移動するようになってお
り、被計測トーリック非球面25へ入射する光波面のタ
ンジェンシャル断面曲率半径とサジタル断面曲率半径が
ともに可変にできるようになっている。また、シリンド
リカルレンズ23と24の位置は、リニアスケール27
と28で常にモニタされてパーソナルコンピュール30
に入力される。各々のシリンドリカルレンズ23,24
からその焦点までの距離はあらかじめ既知にしておく。
形状測定に先立って、それぞれのシリンドリカルレンズ
23,24の焦点が被計測トーリック非球面25上の基
準位置にあるときのリニアスケール27と28の読みを
測定しておく。従って、シリンドリカルレンズ23と2
4の焦点と被計測面までの距離が常にモニタされること
になる。これによって、被計測トーリック非球面25へ
入射される光波面のタンジェンシャル断面曲率半径とサ
ジタル断面曲率半径がともに常に既知となる。
【0029】被計測トーリック非球面25から反射され
た光は、2つのシリンドリカルレンズ23,24のペア
を逆方向に通過して基準平面部材22に戻る。ここで被
計測トーリック非球面25から反射されて戻ってきた光
は、基準平面部材22で反射された光と重ね合わせら
れ、半透鏡4で反射され、結像レンズ8を経て、CCD
・TVカメラ29に達し、被計測トーリック非球面25
からの光と基準平面22からの光の干渉縞が観察され
る。結像レンズ8は、被計測トーリック非球面25の計
測面とCCD・TVカメラ29の受光面が結像関係にな
るように設定される。CCD・TVカメラ29で検出さ
れた干渉縞は、パーソナルコンピュータ30に導かれ、
ここにおいて波面形状情報が算出され、ディスプレイ上
に画像10として表示される。
【0030】通常、被計測トーリック非球面25が非球
面であるなどの理由により、干渉縞画像10は被計測ト
ーリック非球面25の被計測面全面のものではなく、被
計測トーリック非球面25の一部を表すものとなってい
る。そこで、2軸ステージ26によって、被計測トーリ
ック非球面25をタンジェンシャル方向に所定量ずつ移
動させ、各タンジェンシャル位置において被計測トーリ
ック非球面25の被計測面の部分領域の干渉縞を採取す
る。このとき、必要ならばサジタル方向軸を中心とした
回転を被計測トーリック非球面25に与え、干渉縞が観
測できる領域がなるべく広く、また干渉縞が適当な太さ
になるようにする。
【0031】このようにして採取した複数の部分領域の
干渉縞が、被計測面の測定対象領域全体を含むようにす
る。採取された複数の部分領域の干渉縞から得られた波
面形状測定データを隣同士の重複領域を一致させるよう
につなぎ合わせることによって、被計測トーリック非球
面25の被計測面全体の形状情報を得る。
【0032】第2の実施例では、隣接部分領域の重複部
分が一致するようにつなぎ合わせる代わりに、2軸ステ
ージ26の移動量から隣接部分領域間の位置姿勢の位相
関係を求め、これを用いてつなぐこともできる。
【0033】第5図は本発明の干渉計の第3の実施例を
示し、第1および第2の実施例と同一の部分は同一の引
用数字で示されている。以上の干渉計において、被計測
面がより大きな非球面量を持つ被計測トーリック高度非
球面31である点、被計測トーリック高度非球面31を
照明する光学系がタンジェンシャル方向に母線を持つ1
枚のシリンドリカルレンズ23と1群の球面レンズ群3
2から成っている点、被計測トーリック高度非球面31
へ入射する光波面の曲率半径を可変にする手段として、
シリンドリカルレンズ23と被計測トーリック高度非球
面31を動かすことによる点、従ってシリンドリカルレ
ンズ23の光軸方向位置をモニタするリニアスケール2
8の代わりに被計測トーリック高度非球面31の光軸方
向位置をモニタするリニアスケール33を有する点、被
計測トーリック高度非球面31の位置と姿勢を変化させ
るためのステージとしてタンジェンシャルとサジタルと
光軸方向の3方向に直進移動する直進移動ステージ34
Bとタンジェンシャルとサジタル2方向の軸を中心とし
た回転を行う回転ステージ34Aより成る5軸ステージ
34を用いる点が異なる。
【0034】1枚のシリンドリカルレンズ23と1群の
球面レンズ群32によって、被計測トーリック高度非球
面31を照明する光学系は、2方向について異なる焦点
距離を持つことになる。被計測トーリック高度非球面3
1へ入射される光波面のタンジェンシャル断面曲率半径
とサジタル断面曲率半径をともに可変にするために、被
計測トーリック高度非球面31とシリンドリカルレンズ
23を光軸方向へ移動する。
【0035】また、被計測トーリック高度非球面31は
タンジェンシャル方向のみならず、サジタル方向にも大
きな非球面量を持つため、部分領域の測定を行う間に
は、タンジェンシャル方向の移動とあおり(サジタル方
向の回転軸の回りの回転)に加えてサジタル方向の移動
とあおり(タンジェンシャル方向の回転軸の回りの回
転)をも加えて、干渉縞が観測できる領域がなるべく広
く、また干渉縞が適当な太さになるようにする。図6は
このときの部分領域S11,S12,S13,……,S21,S
22,S23,……と全体領域31aの関係を示す。
【0036】以上、本発明の干渉計について説明してき
たが、本発明はこれらに限定されず種々の変形が可能で
ある。
【0037】
【発明の効果】以上説明しました通り、本発明の干渉計
によると、干渉光学系と被計測面との相対位置姿勢を所
定量ずつ変えて被計測面の部分領域の干渉縞を採取し、
得られた各部分領域の干渉縞をつなぎ合わせて、被計測
面の全面の形状に拘束されることなく高精度で物体の計
測等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図
【図2】第1の実施例における被計測面の部分領域を示
す説明図
【図3】(イ)は干渉縞のつなぎ合わせを示す説明図 (ロ)は合成された干渉縞を示す説明図
【図4】(イ)は本発明の第2の実施例を示すブロック
図 (ロ)は第2の実施例の1部を示す拡大図
【図5】本発明の第3の実施例を示すブロック図
【図6】第3の実施例の被計測面の部分領域を示す説明
【符号の説明】
1,レーザ光源 2,エキスパンダレンズ 3,コリメータレンズ 4,半透鏡 5,波面変換部 6,被計測物 6a,被計測面 7,基準鏡 8,結像レンズ 9,干渉縞検出部 10,メモリ 12,干渉縞合成部 13,表示部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準波面と被計測波面を干渉させて生じ
    る干渉縞に基づいて被計測波面の形状を計測する干渉計
    において、 光軸に垂直な面内の直交する2方向において異なる焦点
    距離を有し、被計測面に前記光軸方向に光を照射して前
    記基準波面と干渉する前記被計測波面を生成する干渉光
    学系と、 前記被計測面を有した被計測物と前記干渉光学系との相
    対位置姿勢を所定量ずつ変化させる相対位置姿勢変化手
    段と、 前記相対位置姿勢に応じて、前記干渉光学系によって前
    記被計測面の部分領域毎に生成された前記被計測波面に
    基づいた干渉縞を検出する干渉縞検出部と、 前記部分領域毎に生成された前記干渉縞を合成して前記
    被計測面の干渉縞を生成する干渉縞合成部を備えたこと
    を特徴とする干渉計。
  2. 【請求項2】 前記干渉縞合成部は、前記部分領域毎に
    生成された前記干渉縞を合成するとき、隣接する干渉縞
    を所定長だけ重複させて合成する構成を有する請求項1
    記載の干渉計。
  3. 【請求項3】 前記相対位置姿勢変化手段は、前記被計
    測物を前記2方向に沿った少なくとも1つの軸の周囲で
    回転させる回転ステージと、前記被計測物を前記光軸、
    あるいは前記2方向に沿った少なくとも1つの軸の方向
    に移動させる移動ステージを有する構成の請求項1記載
    の干渉計。
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