JPH08219598A - 冷媒のチャージ機能付のリリーフバルブ - Google Patents
冷媒のチャージ機能付のリリーフバルブInfo
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Abstract
バルブとの二部品を一体化して冷媒のチャージ機能を備
えたリリーフバルブとすることにより、コストの低減と
部品の軽量化を目的とするものである。 【構成】 本発明は、金属製ボディ41の外周部に冷媒
チャージ用のカップリングと嵌着可能なリング状の溝4
1aが設けられ、チャンバー42内に挿入される弁体4
3には、多角形部材の上半部を小径部43aに形成する
と共に下方よりパッキン挿入孔43bと流通孔43cと
軸孔43dならびに前記小径部43aをすり割り加工し
て窓43eを形成し、前記弁体43の下端部には肉厚の
中空円板状のパッキン44を装着して設け、該弁体43
の中心部には、三角状の弁部45aを備えた軸45と圧
縮コイルばね46からなるバルブコア47を設けた冷媒
のチャージ機能付のリリーフバルブである。
Description
サイクルで用いられるリリーフバルブに係り、従来で
は、別体として作られていたチャージバルブとリリーフ
バルブを一体化することにより、従来の2つの機能を全
く損なうことなく低コストのチャージ機能付のリリーフ
バルブを提供するものである。
示される従来のリリーフバルブを示すものであり、該リ
リーフバルブは、外周部が円筒状に形成された金属製ボ
ディの内部に、下方より小径の圧力導入口2と該導入口
2の内周縁に凸環形状の弁座3を形成すると共にその上
方に大径のチャンバー42が形成され、一方前記ボディ
1の上部開口縁には後述するプレート10を載置させる
ための肩部13が設けられている。そして、前記チャン
バー42内の弁座3の上方には、下面中央に開口4並び
にその上部中心に小径の貫通穴5を設け前記開口4内に
弾性体パッキン7を嵌着してなる外周部を多角形状に形
成した金属製の弁体6と、圧縮コイルばね8、および中
央に通口9を有するプレート10が順次収納され、これ
らの部品は、前記ボディ1の上部開口縁をプレート10
上縁にかしめることによって固定されている。なお、前
記小径の貫通穴5は、開口4内に弾性体パッキン4を装
着する時に内部の空気が圧縮されて弾性体パッキン7が
確実に装着できなくなるのを防ぐための空気逃がし穴で
あり、弁体6の外周部を多角形状にしているのは、チャ
ンバーの内壁面と弁体6の外周部との間に冷媒放出用の
隙間を作るためのものである。また、図中11は、圧力
導入側の端部に設けられたおねじであり、制御すべき流
体の配管系等に接続できるようになっている。また、1
2は、シール用のOリングである。
くなると、弁体6が圧縮コイルばね8の押付力に打ち勝
って弁座3より離れ、冷媒ガスを前記導入口2から弁体
6の外周部(チャンバー42と弁体6との隙間)を通り
プレート10の通口9よりボディ1の軸線方向に向かっ
て大気中へ放出し、また、回路中の圧力が降下すると圧
縮コイルばね8の力で弁体6が除々に下降して弁体6が
元の位置に復帰して弁パッキンが弁座3を閉塞するよう
になっている。
格JRA2007−1990「自動車空調装置用チャー
ジバルブ」に制定されている従来のチャージバルブの縦
断面図を示すものである。このチャージバルブは、バル
ブステム21とバルブコア22とにより構成されてお
り,バルブステム21の外周部には、おねじ23が設け
られている。バルブコア22は、頭24と筒状の胴25
と圧縮コイルばね26と軸27により構成され、頭24
には外側面におねじ36を形成すると共に上端中心に軸
27の挿入穴28とすり割り加工によって形成された空
気注入用の窓29が設けられ、その下端は筒状の胴25
の上端にかしめ加工により、組付けられている。また、
筒状の胴25の中央外周には、バルブステム21とバル
ブコア22との間の気密を保持する為に、円筒状の胴パ
ッキン30が装着されている。軸27は下方中間部に鍔
31を有し、鍔31の下面にはリング状の弁パッキン3
2が深皿状のパッキン受け33により軸27に固定さ
れ、筒状の胴25の下端開口部と対応させている。そし
て、軸27の上方中間部をかしめることにより、筒状の
胴25の下方内周部との間に介在させた圧縮コイルばね
26のばね止め部34が形成され、また、軸27の上端
をかしめることにより、軸27の下方への抜け止め部3
5が形成されている。
おいては、冷媒の注入時に、バルブステム21のおねじ
23にねじ込み可能なめねじを備えた冷媒注入治具(図
示しない)をバルブステム21の開口部にねじ込んで組
付けることにより、軸27が下方に押され、弁パッキン
32が筒状の胴25の下端開口部から離れ、冷媒がバル
ブステム21の上方より、空気注入用の窓29、筒状の
胴25の内部を通り、バルブステム1の下方へ注入可能
となる。冷媒の注入後には、前記冷媒注入治具を取りは
ずすことによって、バルブコア22の内部に装着されて
いる圧縮コイルばね26の復元力により、軸27が上方
へ戻り、弁パッキン32が筒状の胴25の下端開口部と
密着し、気密を保持する。また、バルブステム21とバ
ルブコア22との間の気密は円筒状の胴パッキン30に
より保持されている。
アコン等の冷凍サイクルでは、コンプレッサの異状な上
昇を防止するための図3に示すリリーフバルブと、冷媒
をチャージするための図4に示すチャージバルブとの二
部品を必要とするため、部品点数が多く製造コストが高
価になるだけでなく、冷媒回路の2箇所に部品を取り付
けなければならないため取付け作業が煩雑であるという
問題点もあった。
して冷媒のチャージ機能を備えたリリーフバルブとする
ことにより、部品製造コストの低減と装置への取付作業
性の向上ならびに部品の軽量化を目的とするものであ
る。
のリリーフバルブは、外周部に冷媒チャージ用のカップ
リングと嵌着可能なリング状の溝41aを設けた金属製
ボディ41の内部に、下方より小径の圧力導入口2と該
導入口2の内周上縁に凸環形状の弁座3を形成すると共
にその上方に大径のチャンバー42を形成し、該チャン
バー42内には、多角形部材の上半部を小径部43aに
形成すると共に下方よりパッキン挿入孔43bと流通孔
43cと軸孔43dを形成し前記小径部43aの両側部
をすり割り加工して流通孔43dに通じる窓43eを形
成し、パッキン挿入孔43b内に肉厚の中空円板状のパ
ッキン44を装着した金属もしくは樹脂製の弁体43を
上下摺動自在に設け、前記弁体43の中心部には、下端
部に円錐状の弁部45aを備えた軸45を前記軸孔43
dに下方より挿入した後、軸45の外周部にその上方よ
り圧縮コイルばね46を挿入して軸45の上端部をかし
めて抜け止め部45bを形成してなるバルブコア47を
設け、前記チャンバー42内の弁体43の上方には、圧
縮コイルばね8を介して中央部に通口9を有するプレー
ト10を順次収納し、前記ボディ41の上部開口縁にて
前記プレート10の外周部をかしめ固定し、バルブコア
47の軸45上端部を押し下げることによって冷媒のチ
ャージを可能としたことを特徴とするものである。
ブは、従来のリリーフバルブにおいて、金属製ボディ4
1の外周部に冷媒チャージ用のカップリングと嵌着可能
なリング状の溝41aを設けると共に、金属もしくは樹
脂製の弁体43部分(弾性体パッキンを含む)に、冷媒
のチャージが可能なバルブコア47を設けているため、
従来の2つの機能を全く損なうことなく低コストのもの
を提供できる。
する。図1は、本発明のチャージ機能付のリリーフバル
ブの縦断面図であり、図2は、金属もしくは樹脂製の弁
体43にバルブコア47を組み込んだ状態を示す斜視図
である。本発明のチャージ機能付のリリーフバルブの部
品構成の内、従来品と同一部品並びに同一機能部位につ
いては同一符号を用いて説明する。
媒チャージ用のカップリングと嵌着可能なリング状の溝
41aが設けられるとともに、その内部には、従来品と
同様に下方より圧力導入口2と該導入口2の周縁に凸環
形状の弁座3が形成されている。又、42は、チャンバ
ーであり、従来品においても同様に設けられている。外
周部が多角形状に形成された金属もしくは樹脂製の弁体
43は、前記チャンバー42内に摺動自在に設けられた
ものであり、該弁体43には、その上半部を小径部43
aに形成すると共に下方よりパッキン挿入孔43bと流
通孔43cと軸孔43dならびに前記小径部43aをす
り割り加工して流通孔43dに通じる窓43eが形成さ
れている。また、前記パッキン挿入孔43bには、肉厚
の中空円板状のパッキン44が装着されている。
ね46にて構成されており、前記軸45の下端部には円
錐状の弁部45aを備え、該軸45は弁体の流通孔43
および前記軸孔43dに挿入された後、該軸45の上方
より圧縮コイルばね46が挿入され軸45上端部をかし
めることによって抜け止め部45bが形成され、圧縮コ
イルばね46によって前記円錐状の弁部45aと中空円
板状のパッキン44の内周面下端部と気密が保てるよう
になっている。また、前記弁体43の上方には、圧縮コ
イルばね8、および中央部に通口9を有するプレート1
0を順次収納させ、前記ボディ41の上部開口縁をプレ
ート10上縁にかしめ固定されているが、この点は従来
品のリリーフバルブと同じ構成になっている。
フバルブでは、コンプレッサの異状な上昇時には、バル
ブコア47が組み込まれた金属もしくは樹脂製の弁体4
3が作動して従来のリリーフバルブと全く同じ機能を果
たすことができ、又、冷媒をチャージしたい時には、前
記金属もしくは樹脂製の弁体43に組み込まれたバルブ
コア47の軸45上端部を押し下げることによって従来
のチャージバルブと同じ機能を果たすことができる。従
って、本発明によれば、従来の異なった機能の2つの部
品を1つにまとめることができるため、部品製造コスト
の低減が図れると共にカーエアコンへの部品取付作業性
の向上ならびに部品の軽量化を図ることができる。
縦断面図。
ルブコア47を組み込んだ状態を示す斜視図。
圧縮コイルばね 9 通口 10 プレート
41 ボディ 41a リング状の溝 42
チャンバー 43 弁体 43a 小径部 43
b パッキン挿入孔 43c 流通孔 43d 軸孔 43
e 窓 44 中空円板状のパッキン 45 軸 45
a 円錐状の弁部 46 圧縮コイルばね 47 バルブコア
つの部品を一体化して冷媒のチャージ機能を備えたリリ
ーフバルブとすることにより、部品製造コストの低減と
装置への取付作業性の向上ならびに部品の軽量化を目的
とするものである。
Claims (1)
- 【請求項1】外周部に冷媒チャージ用のカップリングと
嵌着可能なリング状の溝41aを設けた金属製ボディ4
1の内部に、下方より小径の圧力導入口2と該導入口2
の内周上縁に凸環形状の弁座3を形成すると共にその上
方に大径のチャンバー42を形成し、該チャンバー42
内には、多角形部材の上半部を小径部43aに形成する
と共に下方よりパッキン挿入孔43bと流通孔43cと
軸孔43dを形成し前記小径部43aの両側部をすり割
り加工して流通孔43dに通じる窓43eを形成し、パ
ッキン挿入孔43b内に肉厚の中空円板状のパッキン4
4を装着した金属もしくは樹脂製の弁体43を上下摺動
自在に設け、 前記弁体43の中心部には、下端部に円錐状の弁部45
aを備えた軸45を前記軸孔43dに下方より挿入した
後、軸45の外周部にその上方より圧縮コイルばね46
を挿入して軸45の上端部をかしめて抜け止め部45b
を形成してなるバルブコア47を設け、 前記チャンバー42内の弁体43の上方には、圧縮コイ
ルばね8を介して中央部に通口9を有するプレート10
を順次収納し、前記ボディ41の上部開口縁にて前記プ
レート10の外周部をかしめ固定し、 バルブコア47の軸45上端部を押し下げることによっ
て冷媒のチャージを可能としたことを特徴とする冷媒の
チャージ機能付のリリーフバルブ。
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- 1995-02-16 JP JP05358395A patent/JP3393197B2/ja not_active Expired - Fee Related
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