JPH08219388A - ガスボンベ - Google Patents

ガスボンベ

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Publication number
JPH08219388A
JPH08219388A JP7051772A JP5177295A JPH08219388A JP H08219388 A JPH08219388 A JP H08219388A JP 7051772 A JP7051772 A JP 7051772A JP 5177295 A JP5177295 A JP 5177295A JP H08219388 A JPH08219388 A JP H08219388A
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JP
Japan
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inner shell
gas cylinder
mouthpiece
shell
gas
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JP7051772A
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English (en)
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Yasushi Iida
靖 飯田
Masayoshi Yamagiwa
昌好 山極
Akihiko Kitano
彰彦 北野
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2205/00Vessel construction, in particular mounting arrangements, attachments or identifications means
    • F17C2205/03Fluid connections, filters, valves, closure means or other attachments
    • F17C2205/0302Fittings, valves, filters, or components in connection with the gas storage device
    • F17C2205/0305Bosses, e.g. boss collars

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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内殻と外殻との二層構造を有するガスボンベ
において、内殻とノズル取付用口金との結合強度を高め
る。 【構成】 ガスバリア性を有する内殻44と、内殻44
を覆うように設けた耐圧性の外殻3と、内殻44の首部
に内装したノズル取付用口金41とを有するガスボンベ
であって、口金41の内殻首部との結合面に凹凸43や
突条42が形成されているガスボンベ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種のガスボンベ、特
に自動車等に搭載するのに好適なガスボンベに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、米国その他の諸外国で、天然ガス
を燃料とする自動車が低公害車として注目されている。
そのような自動車には、一般にCNGタンク(Comp
ressed Natural Gas Tank)と
呼ばれるガスボンベが搭載される。
【0003】そのような自動車用ガスボンベは、従来、
スチールやアルミニウム合金等の金属で作られている
が、金属製のものは重く、燃費を低下させる。加えて、
天然ガスの単位重量あたりの発熱量はガソリンの半分程
度にすぎないから、無補給で走行できる距離をガソリン
車並に高めようとするとガソリンの場合の約2倍もの天
然ガスを搭載しなければならず、これがまた車両総重量
を増大させ、燃費を低下させている。そのため、燃費向
上の一策として、ガスボンベの軽量化が検討されてい
る。
【0004】ところで、特公平5−88665号公報に
は、ガスバリア性を有するプラスチック製の内殻を、耐
圧性のFRP(繊維強化プラスチック)製外殻で覆って
いるガスボンベが記載されている。このガスボンベは、
本質的にプラスチックからなるものであるから金属製の
ものにくらべてかなり軽量であり、これを自動車用の天
然ガスボンベとして用いると、燃費の向上が期待でき
る。
【0005】このようなガスボンベにおいては、ボンベ
内へガスを充填したり、ボンベ内からガスを取り出すた
めのノズルを取り付けるために、ノズル取付用の口金が
設けられる。口金は、通常、内殻と一体的に結合される
が、ノズルを口金に螺合させるために口金は通常金属製
であり、内殻は軽量化のために口金とは異種の材料(上
記のようなプラスチック、あるいはFRPや軽金属)か
ら構成されるので、内殻と口金との間の結合強度が重要
になる。特に、一体的に結合された状態においては、口
金を回転軸として内殻を回転させ、内殻を芯体としてそ
の上に耐圧性の外殻を成形していくことが可能である
が、この時口金にはトルクや軸方向のスラスト力がかか
るので、これらに十分に耐え得る結合強度が必要とな
る。また、自動車の衝突時等には、ボンベ本体はもちろ
んのこと、口金にも衝撃力が加わる可能性があるが、こ
のような衝撃力に対しても十分に耐え得る結合強度が望
まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような要望に応えるべく、耐圧性を保持しつつ軽量化
をはかった、本質的に、内殻、外殻の二層構造からなる
ガスボンベにおいて、内殻とノズル取付用口金との結合
強度を十分に高めることにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、そのようなガ
スボンベを、容易にかつ低コストで製造できるようにす
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的に沿う本発明の
ガスボンベは、ガスバリア性を有する内殻と、該内殻を
覆うように設けた耐圧性の外殻と、前記内殻の首部に内
装したノズル取付用口金とを有するガスボンベであっ
て、前記口金の前記首部との結合面に凹凸が形成されて
いることを特徴とするものからなる。
【0009】また、本発明に係るガスボンベは、ガスバ
リア性を有する内殻と、該内殻を覆うように設けた耐圧
性の外殻と、前記内殻の首部に内装したノズル取付用口
金とを有するガスボンベであって、前記口金の前記首部
との結合面に、周方向に延びる突条が形成されているこ
とを特徴とするものからなる。
【0010】また、上記ガスボンベにおいては、口金の
内殻の首部との結合面に、上記周方向に延びる突条に加
え、前記凹凸を形成することもできる。
【0011】このようなガスボンベは、たとえば、ガス
バリア性を有する内殻を形成する際に、該内殻の首部
を、外周面に前記凹凸または/および突条を有するノズ
ル取付用口金の外周面に一体的に結合し、首部に結合さ
れた前記口金を回転軸として、成形された内殻を回転さ
せながら、該内殻を覆うように耐圧性の外殻を成形する
ことができる。
【0012】図1および図2は、本発明の一実施態様に
係るガスボンベを示している。図1において、ガスボン
ベ1は、ガスバリア性を有する内殻2と、この内殻2を
覆うように設けた耐圧性の外殻3とを有する。このガス
ボンベ1は、全体として胴部Aと、それに続く鏡板部B
と、ノズル取付部4と、底部側のボス5とを有してい
る。ノズル取付部4においては、内殻2とは異種材料か
ら構成される、ノズル取付用の口金6が、内殻2の首部
2aに一体的に結合されており、その口金6にノズル7
が締結により取り付けられている。
【0013】上記において、内殻2は、ガス漏れを防ぐ
作用をもつ。また、後述するように耐圧性の外殻を形成
するときの芯体としても作用する。
【0014】この内殻2は、たとえばポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ABS樹
脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアセタール
樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂で作られている。
耐衝撃性に優れるという意味では、ABS樹脂が好まし
い。そのような樹脂製の内殻2は、たとえば、周知のブ
ロー成形法によって製造でき、ブロー成形の際に口金6
と一体的に結合できる。複合ブロー成形法を用い、ガス
シール性に優れる、たとえばポリアミド樹脂の層を、剛
性に優れる、たとえば高密度ポリエチレン樹脂の層で挟
んだ多層構造とすることもできる。また、内殻2は、F
RPで作られていてもよい。そのようなFRP製の内殻
2は、たとえば、後述するような、外殻3に用いる補強
繊維の、繊維長2〜10mm程度の短繊維を含む樹脂を
射出成形することによって製造することができる。さら
に、内殻2は金属、たとえば薄いアルミニウム合金やマ
グネシウム合金等の軽合金から構成されていてもよい。
【0015】内殻2は、上述したようにガス漏れを防ぐ
作用をもっている。かかる作用を向上させるために、内
表面および/または外表面にガスバリア層を形成するの
も好ましい。たとえば、ブロー成形に際して吹込ガスと
してフッ素を含む窒素ガスを用いると、内殻2の内表面
にフッ素樹脂の被膜からなるガスバリア層を形成するこ
とができる。また、外表面に銅、ニッケル、クロム等の
金属のメッキ被膜を形成してガスバリア層とすることも
できる。金属メッキ被膜の形成は、電解メッキ法や無電
解メッキ法によることができる。内殻2を複合ブロー成
形法によって製造する場合、内側にガスバリア性に優れ
たポリアミド樹脂等の層を配し、外側に、易メッキ性
の、たとえばABS樹脂の層を配して金属メッキ被膜の
成形を容易にすることもできる。
【0016】内殻には、また、その内面に2.5〜5c
m程度の間隔で周方向に延びるリング状のリブを設ける
ことができる。そのような内殻は、たとえば、リブ付の
プラスチック製の半割の内殻を作り、それらを接合、一
体化することによって得ることができる。このリブは、
内殻の強度を向上させ、後述するFRPの外殻の形成時
における内殻の変形を防ぎ、外殻を形成するFRP層の
補強繊維の蛇行や偏在による外殻の強度低下や強度のば
らつき、ひいては耐圧性能の低下を防ぐのに役立つ。
【0017】再び図1を参照するに、本実施態様では、
内殻2の胴部Aには、後述する補強繊維糸をフープ巻し
たり、そのような補強繊維糸の織物等と樹脂とを複合し
てなるFRP製の補強層8が形成されている。この補強
層8は、鏡板部Bの一部まで延びていてもよい。もっと
も、この発明においては、補強層8を有することが必須
ではない。
【0018】一方、外殻3は、耐圧性能をもたせると同
時に、ガスボンベ1全体の軽量化をはかるという観点か
ら、FRPで構成することが好ましい。そのようなFR
P製の外殻3は、上述した内殻2を、いわゆるマンドレ
ルとして、その周りに周知のフィラメントワインディン
グ法やテープワインディング法によって樹脂を含む補強
繊維糸の巻層を形成し、成形することによって構成する
ことができる。このとき、補強層8がある場合にはその
表面をも含めた内殻2の外表面を平均高さが10〜20
0μm程度の粗面に形成しておくと、ワインディング時
における補強繊維糸の滑りを防止でき、補強繊維の分布
の乱れを少なくできるので好ましい。
【0019】補強繊維糸としては、炭素繊維糸やガラス
繊維糸、有機高弾性率繊維(たとえばポリアラミド繊
維)等の高強度、高弾性率繊維糸の少なくとも1種を用
いることができる。これらの補強繊維糸は、屈曲による
応力集中を小さくし、ボイドの発生を少なくすることが
できるという意味で、開繊性に優れる無撚繊維糸である
のが好ましい。そして、そのような補強繊維糸のなかで
も、比強度、比弾性率に優れ、ワインディング時におけ
る糸切れや毛羽の発生がほとんどなく、生産性の向上は
もとより、糸の継目や毛羽の混入による強度特性の低下
や耐衝撃性能の低下を防止できるようになる、炭素繊維
糸が好ましい。
【0020】また、樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール
樹脂等の熱硬化性樹脂や、ポリアミド樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂、ABS樹脂、ポリエーテルケト
ン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリ−4−
メチルペンテン−1樹脂、ポリプロピレン樹脂等の熱可
塑性樹脂を用いることができる。
【0021】再び図1を参照するとともに図2を参照し
て説明する。本実施態様においては、図2に示すよう
に、口金6は、その軸方向底部にラッパ状に広がる係止
部6aを有しており、内殻2の首部2aが口金6の係止
部6aから胴部6bの外周部まで延びている。この内殻
2の、首部2aを含めた部位の内周面と、口金6の外周
面とが、一体的に結合されている。口金6が、たとえば
金属からなり、内殻2が、たとえばプラスチックからな
る場合、内殻2のブロー成形時に、口金6と内殻2とを
一体的に結合できる。口金6のの内側には、ガス通路6
cとともにノズル締結用のねじ6dが形成されている。
この口金6の材質は、特に限定されないが、ノズル7を
螺合させる面から金属製のものが好ましく、たとえば、
鉄、アルミニウム、ステンレス、チタン等を挙げること
ができる。
【0022】この口金6の外周面における内殻2との結
合面9、より詳しくは、口金胴部6bの外周面における
内殻2の首部2aの内周面との結合面には、口金胴部6
bの全周にわたって凹凸10が形成されている。凹凸1
0は、口金胴部6bの軸心に沿う方向には、該胴部6b
の両端部を少し残して略全長にわたって形成されてい
る。
【0023】凹凸10は、本実施態様では、図3(イ)
に示すような、ローレット加工11aにより形成されて
いる。但し、この凹凸はローレット加工に限らず、少な
くとも口金胴部6bの外周面周方向に凹凸形状を有する
ものであればよく、望ましくは、軸心に沿う方向にも同
時に凹凸形状を有するものが好ましい。したがって、図
3(ロ)に示すような、軸心に沿う方向に延びる多数の
溝又は空条を有する形状11b、(ハ)に示すような、
軸心に沿う方向に延びる複数のスプラインを有する形状
11c、(ニ)に示すような、先端が略平らな面に形成
された多数の突起を有する形状11d、(ホ)に示すよ
うな、先端に丸みを有する多数の山状突起を有する形状
11e、等であってもよい。
【0024】このような凹凸10を設けることにより、
とくに、口金6と内殻2との間に相対的な捩りトルクが
作用する場合、両者間に相対的な回動が生じないように
高い抗力が生じる。すなわち、そのようなトルクが作用
した場合、内殻2に対する口金6の周方向への緩みを確
実に防止することができる。
【0025】また、凹凸10が、図3の(イ)、
(ニ)、(ホ)に示したような形状である場合には、上
記トルクに対する高い抗力とともに、口金6の軸心に沿
う方向のスラスト力に対しても高い抗力が得られるか
ら、口金6に軸方向外力が作用した場合にも、内殻2に
対する口金6の軸方向相対変位も確実に防止される。た
とえば、口金6に図2の上方から衝撃力が作用した場合
にも、口金6が内殻2の首部2aから下方に抜けるよう
なことはない。
【0026】もっとも、図3の(ロ)、(ハ)に示した
ような凹凸形状であっても、内殻2との間の接合面積が
増大されるから、その分、上述のようなスラスト方向の
外力に対する抗力も増大される。
【0027】このように、凹凸10の形成によって、口
金6の内殻2に対する結合強度は著しく高められる。こ
の結合強度の向上は、まず第1に、外殻3成形時に大き
な効果をもたらす。
【0028】すなわち、本発明に係るガスボンベの製造
方法においては、たとえば内殻2がプラスチック製で口
金6が金属製である場合、まず、内殻2のブロー成形時
に、成形される内殻2と口金6とが一体的に結合され
る。口金6の外周面には凹凸10が形成されているか
ら、内殻2と口金6とが一体的に結合された状態では、
口金6は、内殻2に対し、とくに周方向に高い結合強度
を有し、同時に軸方向(つまり、口金6がスラスト力を
受ける方向)についても両者間の結合強度が高められ
る。
【0029】この状態で、内殻2の上に内殻2を覆うよ
うに耐圧性の外殻3が形成される。とくに外殻3がFR
Pで形成される場合、内殻2を、芯体、すなわち、いわ
ゆるマンドレルとして、公知のフィラメントワインディ
ング法やテープワインディング法により外殻3を形成で
きる。このとき、内殻2を回転させながら、前述の如き
樹脂を含む補強繊維糸の巻層を形成していくが、内殻2
を回転させるために、口金6を回転軸(回転軸体)とし
て使用できる。たとえば図1に示した構造では、底部側
のボス5をチャッキングして回転させ、口金6側につい
てはノズル取付用のねじ穴6dに治具を螺合させて、内
殻2の両端において容易に回転軸支承構造を採ることが
できる。
【0030】このような回転動作を行なわせると、口金
6と内殻2との結合面9においては、大きな捩りトルク
が作用するとともに、口金6のボンベ内への抜け方向の
スラスト力が作用する。
【0031】しかし本実施態様においては、前述の如
く、凹凸10の形成により、口金6と内殻2との結合面
における結合強度が、捩りトルク方向にもスラスト力方
向にも著しく高められているので、内殻2に対する口金
6の緩みや抜け(あるいは抜け方向変位)が確実に防止
される。
【0032】また、上記結合強度の増加は、ガスボンベ
完成後においても効果を発揮する。とくにスラスト方向
の外力、とくに衝撃的な外力が働いた場合、口金6の内
殻2からの抜け落ちや、内殻2に対する軸方向変位を効
果的に防止できる。
【0033】図4は、本発明の別の実施態様に係るガス
ボンベの口金部周辺構造を示している。本実施態様にお
いては、口金21は、口金胴部21aと、口金胴部21
aの下端部においてラッパ状に拡径した係止部21bと
を有する部材から構成されている。そして、口金胴部2
1aの外周面における内殻22との結合面23に、周方
向に延びる、本実施態様では周方向に全周にわたって延
びる突条24が形成されている。この突条24は、口金
胴部21aの外周に形成されたもので、口金21の下端
部に形成されたフランジ状の係止部21bとは明確に区
別されるものである。
【0034】このような突条24は、とくに口金21に
加わる軸方向スラスト力に対して、口金21と内殻22
との間の結合強度を大幅に高める。したがって、外殻3
成形時のスラスト力や、ガスボンベ完成後に口金21に
加わる衝撃的なスラスト力に対し、口金21のボンベ内
抜け方向への変位や脱落を確実に防止することができ
る。
【0035】もっとも、突条24を設けることによって
口金21と内殻22との接合面積が増大するので、口金
21の周方向の緩みに対しても結合強度が向上される。
【0036】周方向に延びる突条は、図5に示すように
2条形成してもよく(突条31a、31b)、さらには
3条以上形成してもよい。数が増加する程、内殻32と
口金33との結合強度は増す傾向となる。
【0037】また、図2や図4に示した構造は、任意に
組み合わせ適用することもできる。たとえば図6に示す
ように、口金41の胴部41aの外周面下部には周方向
に延びる突条42を形成し、その上部には凹凸43(た
とえば図3(イ)に示したようなローレット加工による
凹凸)を形成することができる。
【0038】このように突条42と凹凸43を併せ形成
することにより、突条42には主としてスラスト力に対
する抗力を、凹凸43には主として周方向変位に対する
効力を、それぞれ発揮させ、口金41の抜け方向変位や
緩みに対して、ともに極めて高い強度を発揮させること
ができる。すなわち、内殻44と口金41との間の結合
強度をあらゆる方向に対して著しく高めることが可能と
なる。
【0039】さらに、本発明に係る凹凸や突条を有する
口金構造は、内殻と口金との結合構造によっては、前述
した以外の作用、効果を発揮することもできる。
【0040】たとえば図7に示す構造においては、口金
51と内殻52との結合面からのガス漏れを完全に防止
するために、内殻52の端面上に弾性変形可能なシール
リング53を配置し、それを押圧部材54を介して、締
付け具55(締付けナット)で締め付けて押圧により弾
性変形させ、口金51の外周面や内殻52の端面等に密
着させてこれらの部位で完全シールできるようにしたも
のである。
【0041】このような構造では、締付け具55を締め
付けていく際、口金51と内殻52との間の結合力が弱
いと、共回り等により口金51が緩むおそれがある。
【0042】しかし図示のように、口金51の胴部外周
に、凹凸56および/または突条57を形成しておくこ
とにより、前述の如く結合強度を著しく高めることがで
きるので、口金51の緩みは確実に防止される。
【0043】さらに図7に示した構造において、押圧部
材54の固定強度も増したい場合、あるいは併せて、ガ
スシール機能をより一層高めたい場合には、押圧部材5
4の内周面と内殻52の外周面との間や、シールリング
53による各シール面等に接着剤を塗布することも可能
である。接着剤としては、たとえば、エポキシ系、アク
リル系、ポリウレタン系、ポリエステル系等の熱硬化性
接着剤が挙げられ、なかでも、反応形アクリル系接着剤
である嫌気性接着剤が好ましい。そのような嫌気性接着
剤には、ポリエーテル形とエステル形があり、ポリエー
テル形の代表的なものとしてテトラエチレングリコール
ジメタアクリレートがあり、エステル形の代表的なもの
としてトリメチロールプロパントリメタアクリレート、
ブタンジオール1,4−ジメタアクリレート、2,2,
4−トリメチル1,3−ペンタンジオールジメタアクリ
レート、ポリエステルアクリレート等がある。
【0044】なお、本発明に係るガスボンベに充填され
るガスの種類としては、特に限定されず、前述の如き天
然ガスの他、窒素や酸素、ヘリウムガス等が挙げられ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガスボン
ベによるときは、口金の内殻との結合面に凹凸や突条を
形成して、この間の捩り方向、スラスト方向に対する結
合強度を大幅に高めることができるようにしたので、外
殻成形時に捩りトルクやスラスト力が作用しても、口金
の緩みや軸方向変位を確実に防止できる。また、ボンベ
完成後に口金に衝撃力が作用する場合にも、口金の抜け
や変位を確実に防止できる。
【0046】また、本発明に係るガスボンベにおいて
は、とくにFRP製外殻を成形する際に、芯体となる内
殻を確実に支持して回転させることができ、トラブルを
発生させることなく従来成形法により所望の外殻を成形
できる。したがって、容易に、かつ、低コストで所望の
ガスボンベを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係るガスボンベの縦断面
図である。
【図2】図1のガスボンベの口金部周辺の拡大部分縦断
面図である。
【図3】図2の口金の凹凸構造の各種例を示す、口金の
部分斜視図である。
【図4】本発明の別の実施態様に係るガスボンベの部分
縦断面図である。
【図5】図4の構造の変形例に係るガスボンベの部分縦
断面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施態様に係るガスボンベ
の部分縦断面図である。
【図7】本発明のさらに別の実施態様に係るガスボンベ
の部分縦断面図である。
【符号の説明】
1 ガスボンベ 2、22、32、44、52 内殻 3 外殻 4 ノズル取付部 5 ボス 6、21、33、41、51 ノズル取付用口金 6b、21a 口金胴部 6d、21b 係止部 7 ノズル 8 補強層 9、23 口金の外周面 10、43、56 凹凸 24、31a、31b、42、57 突条 53 シールリング 54 押圧部材 55 締付け具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバリア性を有する内殻と、該内殻を
    覆うように設けた耐圧性の外殻と、前記内殻の首部に内
    装したノズル取付用口金とを有するガスボンベであっ
    て、前記口金の前記首部との結合面に凹凸が形成されて
    いることを特徴とするガスボンベ。
  2. 【請求項2】 ガスバリア性を有する内殻と、該内殻を
    覆うように設けた耐圧性の外殻と、前記内殻の首部に内
    装したノズル取付用口金とを有するガスボンベであっ
    て、前記口金の前記首部との結合面に、周方向に延びる
    突条が形成されていることを特徴とするガスボンベ。
  3. 【請求項3】 前記結合面に、前記突条に加え、凹凸が
    形成されている、請求項2のガスボンベ。
  4. 【請求項4】 前記内殻がプラスチックで、前記外殻が
    FRPで構成されている、請求項1ないし3のいずれか
    に記載のガスボンベ。
  5. 【請求項5】 前記首部の端面上において前記口金にシ
    ールリングを嵌着するとともに、該シールリングを前記
    首部の端面方向に押圧する手段を設けた、請求項1ない
    し4のいずれかに記載のガスボンベ。
JP7051772A 1995-02-15 1995-02-15 ガスボンベ Pending JPH08219388A (ja)

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JP7051772A JPH08219388A (ja) 1995-02-15 1995-02-15 ガスボンベ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013167298A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Toyota Motor Corp 高圧タンク
JP2014224602A (ja) * 2013-04-17 2014-12-04 豊田合成株式会社 圧力容器用ライナー、その成形型、および圧力容器
FR3124570A1 (fr) * 2021-06-28 2022-12-30 Faurecia Systemes D'echappement Réservoir pour gaz sous pression

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